車中泊での心構え」カテゴリーアーカイブ

車中泊をするということは、自分の知らない土地に車を停めて長時間過ごすということもあり、その土地土地の人との関係がうまくいかないと思わぬトラブルに巻き込まれる可能性もあります。ここでは、そうした事も想定しながら車中泊の旅に出掛けられる場合の心構えについて考えていきます。

大丈夫の過信は危ない?

今はそれほどマスコミの話題にも上りませんが、放射性物質がこちらまでやって来るのかどうかというのは個人的な関心事だったりします。市町村単位でどの程度市民のことを気にかけてくれるのかわからないものの、地元の自治体でメールによる防災情報を配信していると聞き、早速登録をしたのですが、先日初めてメールが来ました。まさか放射性物質かと色めき立ったのですが、幸いにも違いました。

どんな内容かと言うと、竜巻に関する注意喚起メールということで、これを書いている現在もかなり強い風が吹き続けています。地震の影響がないところでも、天候の急変による危険というのは、十分に想定しておかなくてはならないでしょう。

今、東京電力の原子力発電所における想定外という事について批判が集中していますが、少なくとも私はそうした批判を反面教師として日々の生活および旅の中で重大な過失を起こさないように注意しなければとしみじみ思います。

過去の私がそうだったのですが、車中泊の旅をするにあたり、今のところ車中泊を黙認してくれている駐車場において、車の中で調理ができれば便利だと思っていてさまざまなキャンプ用品をそろえて積載していました。こうしたものをキャンプ場か、火器の使える場所のみで使うのなら何の問題もないのですが、もしそうした配慮なく車内で使ってしまったら、想定外の事象が起きた時にとんでもない事の原因になりかねない状況もあります。

今まで、車中での火器の使用について、不完全燃焼による一酸化炭素中毒の恐ろしさについて多く言及してきました。もちろんそうした事も恐いですが、もっと恐いのが自分が火元になって周りの車や建物を巻き込んでしまうことでしょう。車内で火を使うことにより、狹い車内でひっくり返してしまう可能性はあるものの、アルポットなら大丈夫という風に思って車内で使っている方もいるかも知れません。しかし自分では十分気を付けているつもりでも、車内で調理中に大きな地震が来る可能性もあります。あわててひっくり返してしまったらと、その事を考えただけで私などゾッとするのですが、車内で調理ができる車の中においても地震による火災対策についてはそこまで言及されているところというのは少ない気がします。ここで言う車内調理ができる車というのは、換気や調理スペースについても十分な対策をしているキャンピングカーや、それに準じた装備を有している車についてのことですが、改めて防火対策について考えてみる必要があるでしょう。

車内に換気扇やシンクを装備している車において、調理場所周辺に燃えやすいものを置かないことはもちろんですが、火を出してしまった場合に備えて消火器をすぐに使える場所に置き、常に薬剤の使用期限に気を配る事ができなければ、他の車や建物に影響を与える場所での調理は控えた方がいいと個人的には思います。ちなみに、私の場合は車内で調理はしないので消火器の備えはありませんが、何かの時のためにペットボトルの水を複数用意していますので、初期消火程度ではありますが使うことはできます。そうした装備のない車での調理は、サブバッテリーを使った家電を使ってのものでなければとても危険でしょう。これは基本的な想定ですが、火器を外に持ち出しての調理についてもさまざまな想定が必要なように思います。

まずは火器をひっくり返しても周辺に火が燃え移らないように、調理場所の選定が求められると思います。このブログで紹介した燃料用アルコールを使ったアルポットは普通のアルコールストーブと違ってアルコールを染み込ませた芯に点火するようになっているので燃料をぶちまけてしまうような事にはならないと思いますが、背が高いという特性により地震だけでなく強風でも簡単に倒れてしまうので、注意する必要があります。火がついたまま倒れてしまったら、冷静にアルポットを元に戻し、上からフタをかぶせて確実に消火します。火が別のところに燃え移ったら、これもあわてず水筒やペットボトルに入れて用意しておいた水で消火しましょう。

今回の震災では、今まで絶対に大丈夫だと自信満々だった一流企業でさえ結構いい加減に危機管理をしていたことを露呈してしまいました。そんな状態の中、個人でどこまで危機管理ができるのかという不安は当然あると思いますが、自分の過失で多くの関係ない方に迷惑を掛ける可能性の高い日頃の行動というのは、自ら正していくしかありません。大きな事故を起こせば、現場の人たちだけでなく、公共駐車場における車中泊禁止という状況も十分考えられます。巡り巡って車中泊を楽しんでいる多くの人たちにも迷惑を掛けるような事にもなりかねませんので、これからも車中泊の旅を続けていこうと思われている方は、自分で自分の首を締めるような事をしないように考えた上で行動することを心掛けることが重要だと思います。

被災地で車中泊をされている皆様へ

東北地方から直接の情報を入手する事のできないままこのようなブログを書いておりますが、今起こっている事や、様々な報道などを記録するというにこだわって色々と書かせていただいております。車中泊旅行をテーマにしたブログという事で、もしかしたら直接的・間接的に被災者の方の目に触れる機会があるかも知れません。今回は、主に実際に罹災されて、避難所へ行かず、車中泊をされている方に向けて書かせていただきたいと思います。なお、今回のこととは関係なく、将来災害に遭遇した時に車中泊する可能性というのは今後も十分有り得る事だと思います。今回のエントリーはそうした場合も想定し、一般的な書き方になる部分もあるかと思いますが、その点はご了承下さい。

避難所が用意される中、あえて車中泊を選ぶのには様々な理由があるだろうと思います。避難所での生活というのは自宅で過ごすのに比べてかなりの非日常の生活です。夜泣きをする赤ちゃんがおられたり、ペットと一緒の生活以外は考えられない方、下の世話が必要な要介護認定の方がいる場合など、同じフロアで生活すると他の人に迷惑がかかるという理由から車中泊を選ぶという例が今回の震災でも多くあるようです。

ここで改めて「車中泊」という言葉について考えてみます。私が推奨している車中泊というのは、単に車のシートを倒すだけではなく様々なアイテムを使って、車内でできるだけ足や手を伸ばしてリラックスして寝られるような空間を作る事を前提にしています。そのために車の購入前から、できるだけシートアレンジだけでフラットな空間を出せる車種ということで、軽自動車ではありますがスズキのワゴンRを選びました。ただ、この車で十分に休めるのは基本的には一人のみで、無理をすれば二人までといった感じで考えています。それ以上の人数が休息を取るためには別にテントの用意が不可欠で、もし私が家族ともども罹災した場合はテントと人数を分けるか、素直に避難所に入ると思います。

現在避難生活を車の中で送られている方の中には、いわゆる車中泊に適した車を使っていらっしゃる方もおられるとは思いますが、もし車の中で寝る事を考慮していない車の中で強引に毎日寝ていらっしゃる方がおりましたら、テレビや新聞で言われている通り、エコノミークラス症候群による血栓ができ、最悪の場合生命の危険があります。逆に言えば、地震に影響のない地域におられる方で、もし自分の住んでいる地域で大きな災害が起き、避難所での生活など考えられないと思われている方はある程度のお金を掛けてでも、自家用車を家族で手足を伸ばして就寝可能な車中泊仕様にしておく事は重要だと思います。

もし今、実際に被災された方々の中でボランティアをされている方がおりましたら、どう見ても普通の車の中で過ごしている方を見付けたら、現在車中泊しているのかどうかという確認とともに、車中泊せざるを得ない原因を聞いてみて下さい。もしその理由が避難所で生活する中で対応可能なら、早急に車から避難所へ生活の基盤を移してもらうよう説得してみて下さい。そのことによって、すでに避難所で生活されている方から苦情か出るかも知れませんが、車中泊を続ける事で生命の危険にさらされる極限状況に成り得るということは、現在では大いに認知されています。地震に直接関係ない事で命を落とす方がこれ以上増える事のないよう、非常に大変な事だとは思いますが現場でのご理解を得たり、根本的な車中泊せざるを得ない原因を解消できるような援助のノウハウを持つ専門家に相談してみてください。

なお、今回の文章を書くにあたり、現場で避難されている方を実際に診察した新潟大大学院医歯学総合研究科助教の榛沢和彦氏にメールさせていただき、内容の参考となるご意見をいただきました。昨日の朝日新聞に「危険なので車中泊はやめて」という氏の発言が紹介されています。きちんと準備をして車中泊を楽しんでいる方にとってはこの言葉だけをとらえるとなぜ車中泊がだめなのかと思われるかも知れません。しかしながら、避難所に入らないで車中泊をしている方の多くは、着の身着のままで逃げる中、何の用意もなく車の中で窮屈な体勢のまま車中泊をしているのだそうです。私もそうした状況の中、準備も何もないままの車中泊は肯定する気にはなれません。命を大切にして、車中泊から撤退する勇気も必要だということも僭越ではありますが申し述べさせていただきたいと思います。

車の取扱説明書を読もう

中古で車を購入するにあたって、以前の状態がどうなっているかわからない中購入するということで、新車と比べてさまざまな違いがあることを理解しなければなりません。そうは言っても、最低限のものとして車の取扱説明書があります。新車で購入される場合であっても、そうした説明書は読まなくても運転はできるわけですから、多くの方にはおなじみではないかも知れません。しかし、車の機能を全て理解するためにはより所となるのはやはり取扱説明書なのです。

今回、新しいワゴンRに乗り替えて、車の運行上で以前と一番変わっていることは、イモビライザーが標準装備になっていることです。幸いなことにキーはスペアと合わせて2本揃っていましたのでよかったですが、ホームセンターなどでキーのパターンのみをコピーしても、ドアを開けられてもエンジンはかからないようになっています。新たにスペアキーを作るにもお金がかかりますし、スペアキーを紛失した場合は、さらにややこしいことになります。改めてキーの管理はしっかりやるとともに、キーの閉じこみをしないように、特にドアをロックする際には必ずキーを使って行なうという手順を確認しておく必要もありそうです。

もう一つ、説明書を読んで役立ったことがあります。それは、車の警報装置についてです。車の警報装置がどういうものかご存じない方であっても、いきなりクラクションが何回も大きな音で鳴っている状況に遭遇したことがある方もいるかと思います。これは私のワゴンRの場合、キーレスエントリー以外(不正な方法での解錠だけでなく、キーをドアの鍵穴に入れて回して開ける一連の動作も含まれます)でドアを解錠し、そのままドアを開けた場合、警報装置がセットされているとすぐに鳴りだしてしまうというものです。

私の場合、以前の車から必ずキーレスエントリーでドアの開け閉めをするように心掛けてはいるものの、キーレスエントリーの付いたキーの電池が解錠しようとして切れていた場合だとか、キーレスエントリーがないスペアキーを解錠の際使う場合もないとは言えません。また、人に車を貸したり移動を頼んだりする場合、その方がキーレスエントリーを使う習慣のない方の場合、ついキーを鍵穴に入れて回してドアを開けたとたん警報音が出て、その止め方を知らないとえらいことになります。昼間ならまだいいですが、もしそれが周辺に車中泊する車があちこちにいる深夜だったらと思うとぞっとします。取扱説明書には、この警報音を鳴らさない「警報なしモード」のセット方法が掲載されていました。状況にもよりますが、車から離れることがそれほどない車中泊の旅では、警報装置は周辺の状況に合わせて解除しておいたほうがいいように思います。さらに、これも以前のワゴンRと変わった点である、パンクの際の付属修理キットの使い方も詳しく説明されていました。ワゴンR以外のスペアタイアが搭載されていない車に乗っている方も、トラブルになった際にも困らないように、説明書にはちゃんと目を通しておきましょう。

このように、普段全く使わなくてもいざという時に役立つかも知れない取扱説明書ですが、中古車を購入した際には付いていない場合があります。そういう場合どうすればいいかと思いつつスズキのホームページを見てみたところ、家電メーカーではよくあるネット上からのダウンロードサービスはないようです。ネットオークションで手に入れるという手段もあるようですが、特に中古車を購入するような場合は、事前に取扱説明書の有無を販売店に確認した方がいいかも知れません。

冬こそ余裕ある計画を

いよいよというか、巷ではインフルエンザが蔓延してきているようです。昨年には高校生以下の人たちがかかる数が多かったらしいですが、今年は20代から30代と、昨年かからなかった人に多く新型インフルエンザが広まっているようです。

いくら車中泊の旅とは言っても、休憩する場所によっては多くの人が集まるであろうところで降りたりするわけですから、健康な体では何ともなくても、体力的に弱っているような場合はインフルエンザウィルスをもらいやすくなります。もちろん、うがいや手洗い、マスクや除菌は大切であるものの、大人より子供やお年寄りがかかりやすいということは、抵抗力のない人がまずかかるということですから、いくら体力に自信があったとしても、体力や気力を削るほどの無理はしない方が無難です。

単なる風邪ならまだ何とかなるかも知れませんが、もし不幸にも旅先でインフルエンザにかかってしまったとしたら、車を運転して帰ってくることすらできなくなる可能性もあります。予防接種が万全の方策とは思いませんが、あらゆる状況を想定して、冬に入る前からしっかりと対策をしておくことが、冬の長旅を計画するにあたっては大切な事だと言えるでしょう。お子さん連れの場合はさらにインフルエンザに感染する可能性は上がりますから、ある程度の回数を車中泊の旅で慣れさせてからでないと、これからの時期に初めての車中泊の旅というのは厳しいのではないかと思います。

この時期は、多少でも体に違和感を感じるような場合は車中泊をビジネスホテルに振り替えるとか、当初の予定よりも緩やかな日程を組みなおすなどの配慮が必要になってくることもあるかも知れません。無事に家に帰れてこそ、再び出掛けることができるということもありますので、くれぐれも無理をしないで車中泊の旅をお楽しみ下さい。

バッテリーを上げないために

沖縄とともに、全国的に唯一雪の影響がないであろう地域に住んでいるものの、やはりここ数日の寒さは堪えます。体だけでなく、車も寒さによる影響が出る場合があり、それがバッテリー関係のトラブルです。

基本的には市販のチェッカーなどを使い、かなり弱っていると感じたら新しいものに取り替えるというのがトラブルを未然に防ぐ第一歩ですが、車中泊の旅というと、日常と違う状況で気分も開放的になってしまっている状況の中、ついうっかりバッテリーを上げてしまうこともあります。特に冬については、バッテリーそのものが弱くなってしまうので、十分に気を付けたいものです。

以前私がやった失敗は、小さなトンネルを抜けた駐車場に車を止めて周辺をしばし散策したところ、ライトを付けたままキーを抜いてしまったようで、一発でバッテリーが上がってしまいました(^^;)。その時はたまたま通りかかった作業用の車に助けてもらいましたが、その場所はおいそれと車がやってくるような場所ではなかったため、大きなトラブルにならなくて済みました。かなり昔の話なので、最近の車ではライトを付けたままキーを抜くと警告音が鳴るような車も多いと思いますので、自分に覚えがなくても、ヘッドライトやスモールランプが付いていないか確認してから車を離れるようにしたいものです。

旅行の場合、ついついさまざまな電装品を同時に使いながら動くようになりがちですが、この点についても注意が必要です。シガーソケットから取り出せる電力は150W程度と言われていますが、単なるアイドリング状態で使い続ければ、バッテリーの力を弱めてしまいます。シガーソケットに差す市販のバッテリーチェッカーを利用しながら、インジケーターの値が下がることに注意を払いつつ、上手に車内で電装品を利用するように心掛けることも大切です。

車内の電装品のうちで、ついうっかりの決定打となり得るのが、車内を照らす照明であるとも言えます。フロントの部分は気付きやすいですが、車によっては後部座席および後ろのハッチバックのところにも照明が付いています。これが何かの拍子で常にONになっていると、これも一発でバッテリーが上がってしまいます。この点については、これは私固有の方法ですが、車内照明は出発前に全てOFFにしておき、明かりが必要な際には乾電池式のランタンやマグライトなど、車のバッテリーとは別個の電源を使って明るさを得るようにしています。何も用意せずスイッチ一つで車内を照らすことのできるランプは便利ですが、十分に電池式ランタンでも車内を照らすことができますので、バッテリー上がりの原因を少しでもなくしたいと思われる方は導入を検討されてみてはいかがでしょうか。

冬に用意しておきたい食材

車の旅というのは公共交通機関を使ったものと違って、例外はあるものの、進めなくなっても人のせいにできることはほとんどありません。お正月の雪による立ち往生というのはあくまで例外であるものの、車が孤立した集落の方々のご助力というのは書かれたものを読んでいるだけでもありがたいものだったようです。ただ、そうした施しを前提に行動するというのは現実的ではありません。それでもトイレについてはいよいよとなったら近くに民家があれば貸していただくようお願いするのも仕方のないところがありますが、旅に出るにあたっては、食料はそれなりに用意しておきたいものです。

厳冬期に旅に出る場合、温かい食事を得るためには、外食もできず、コンビニでも調達不可能な場合に備えてまず考えられるのは、カップ麺の類を載せておき、お湯を自分で作ることがあります。以前から紹介しているアルポットを使えば、外気温が低い状態でも燃焼するので、お湯を得ることができやすいでしょう。ステンレスの真空断熱水筒と併用することで、沸かしたお湯を保管しておけば、さまざまなところで使えます。アルポットによる湯沸しには多少時間がかかるので、寒さを感じた時には多めにお湯を用意しておけば再沸騰させるにもいいですし、スープや味噌汁、生姜湯や葛湯など体を温める飲み物をすぐにいただくことができます。

個人的にはもう一つ一押しの食材があります。それが、写真のおでんなのですね。ご覧の通り、これはそのまま温めればすぐに食べられるようになっています。アルポットの場合、袋から出してそのまま鍋に入れてしまえばあとは一煮立ちさせればすぐに食べられます。水の用意をしなくてもいいというのはありがたく、火を一旦停めてもアルポットは二重構造になっていますからしばらくは温かさをキープできます。具を全て食べてしまっても、例えば乾麺のうどんや素麺などを別に用意しておき、改めて鍋の中で煮込めばかなり満足する食事になります。食料を調達することができず、空腹で体も冷え切った状況にこうした用意があれば、実にありがたいですね。

調理場所が確保できるキャンピングカーの場合は、アルミ鍋の鍋焼きうどんをカセットコンロで温めるというワザが使えますが、鍋焼きうどんの場合賞味期限が短いので、夕食代わりにするのにはいいでしょうが、いざという時の食材としてはちょっと弱いような気がします。パックされたおでんの場合はすぐに食べずに、いざという時がなく残ったら自宅へ持ち帰った後に食べても大丈夫なので、車中泊の非常用食料としてストックしておくのにはいいのではないでしょうか。

落し物・忘れ物に注意

何かと話題になる年末年始の高速道路の渋滞ですが、テレビでは高速道路の落し物に注目して特集を行なっていました。高速道路上に落下物が落ちているというのは、一度経験したことがあります。道路上に毛布が落ちていて、しばらく走ったところで路肩に一台のトラックが止まっているのを見付けました。どうやら、荷台にくくりつけてあった紐が緩かったようで、毛布を落としてしまったようでした。こちらはその場をそのまま通り過ぎてしまったので後どうなったのかはわかりませんが、恐らく高速道路の職員の方が命がけで落下物を拾って処理するのだろうと思います。テレビではそうした作業の様子を紹介していましたが、下手をしたら戦場カメラマンよりも過酷な仕事かも知れず、車を走らせる側としてはこのような状況を引き起こす落下物を生じさせないような運行が求められるのだろうと思います。

テレビではこうした積載物以外で落下して困るものとして大きな塊になった「雪」を挙げていました。雪のないところでも大きな塊が落ちたままになっていると、その部分が凍結し、夜間や未明の時間帯にスリップを起こす可能性があるとのこと。これから雪のあるところに車中泊の旅に出掛けられる方は、帰りにはお車の周りにこびりついた雪を落としてから走ることもお忘れなきよう。

車中泊するために荷物を満載して走る場合、個人的には別の心配もあります。中の荷物を外に出すまではいいものの、収納し忘れで車中泊場所にそのまま置いてきてしまうような事もないとは言えません。その昔、車内を土足禁止にしていた友人は、つい靴を車に載せるのを忘れ、車の屋根に載せたまま走り出してしまい、靴が車から落ちた音で気付きあわてて回収したという話もありますが、特に長距離を走って注意力が散漫になった後、うっかり降ろした荷物を忘れないように注意したいものです。個人的に聞いた話では、財布一式や携帯電話でも同様に忘れてしまう事例もあるようです。携帯電話は落としてしまったら通話ができなくなる可能性がありますので、ちょっとだからといって車の屋根には置かないように行動そのものを改める必要がある方もおられるかも知れませんね。

テーブルやイスを出してくつろぐような車中泊の楽しみ方を満喫されている方については、もしそうして出したものを忘れてしまったとしたら、そのまま取りに帰らなければ、周辺の方々にとっては単なる迷惑な粗大ゴミになってしまうということも忘れないでいただきたいです。それでなくても、テレビや電子レンジ、冷蔵庫などの不法投棄が社会問題になっている今、忘れ物に気付いたらたとえそれほど必要のないものであっても、連絡を入れて取りに戻ることはきちんとやりましょう。

車中泊旅における飲酒について

昨日から仕事始めということもあるのですが、昨年から案内が来ていた運転免許証の更新に行ってきました。予想していた通り、昨日のうちに更新を済ませようとする人たちが大挙して押し寄せていて受付を済ますだけで1時間もかかってしまいました。しかし無事に講習も終え、新しい免許証を手にしてヤレヤレといった感じです。何しろ車中泊の旅をするためには免許証がなくてはいけませんので。

免許の講習というのはそうしばしばあるものではないので、改めて運転することについてのリスクについて再確認しました。多くの方は講習を受けた後、ゴミ箱行きになってしまうであろう道路交通法に関する解説書「交通の教則」という本には、車中泊に関する事についても書かれている部分があります。『自動車の保管場所』という項目の二番目にはこのような記述があります。

(以下引用)

(2)道路を車庫がわりに使用してはいけません。道路上に駐車する場合、同じ場所に引き続き12時間(夜間は8時間)以上駐車してはいけません(特定の区域内の道路を除きます)。

(引用ここまで)

道の駅も何もないところで猛烈な眠気に襲われた場合、仕方なく道路の幅の広いところで仮眠のために駐車するのは朝のうちに出発する場合については(もちろん、駐車禁止場所ではだめですが)問題なさそうなのがわかります。いざという時にはそうした行動もやむを得ないということで、参考になれば幸いです。

講習の中でかなり言われたことは、とにかくお酒を飲んでの運転は駄目ということでした。事故の危険があるということはもちろんですが、ドライバー自身にも罰金刑だけでなく免許取り消しの処分が来てしまいます。検査時の呼気中のアルコール濃度が0.25mg/l以上かどうかが運命の分かれ道になります。

まさか飲みながら運転することはないでしょうが、考えられることが、道の駅や高速道路のサービスエリアなどで車中泊の体勢に入り、車内で飲むような場合、車を駐車場所から動かさなければ運転ではないのですから大丈夫だと思いますが、警察に職務質問を受けたような場合がなかなか厄介だと思われます。

人にはそれぞれ考え方があるので私の考えが全てだとは思いませんが、例えば駐車場所から車の移動を命じられる場合が地震や火災などの非常時にはあるかも知れません。そうした極端の状態の中で酒気帯び運転で検挙されるかという問題はありますが、私は道の駅や高速道路上の休憩スペースではお酒を飲まないように心がけています。飲むならキャンプ場やビジネスホテルなど、宿泊のために整備された場所に駐車するところで飲むことになるでしょう。

もちろん、道の駅の駐車場で酔っている状態で職務質問を受けたとしても、堂々としていれば何の問題もないと思います。どうしても車をどかさないとまずいような状況があるのなら、警察官の方にキーを渡して移動してもらえばすんでしまう話です。しかしながら、以前のエントリーで、トラブルに巻き込まれないための話を書きましたが、止まっている車の中でお酒を飲むのが問題なくても、そこからさらに車の中を調べられ、ついうっかり使用目的のはっきりしない刃物(鋏やカッターナイフも含まれます)が出てきたら、今度は別の理由で拘束されてしまう可能性も出てきます。道の駅などでは夜中に暴走族が集まってきて、あわてて逃げ出さざるを得ないような状況もあるかも知れません。いくら緊急避難的に運転したとしても、酒気帯び運転であることには変わりなく、捕まって運が悪ければ免許停止というのはあまりにリスクが高い行為と言えるのではないでしょうか。これからの季節、冷えた体を暖めるのは熱燗が一番だと思われる方も多いでしょうが、車中泊の旅では良く考えてアルコールを口にされるのがいいと思います。

車中泊におけるお金との付き合い方

車中泊をする人は旅館やホテルに泊まるお金がない人だと言われることがあります。これは少なくとも私の場合、言われればしょうがないという感じの旅をしていることは確かです(^^;)。その昔、ビジネスホテルに泊まるのが勿体無いのでユースホステルに泊まっての旅をしていましたが、今やユースホステルよりもビジネスホテルのほうが安く泊まれる所さえあります。しかし、ビジネスホテルよりも安く一夜を明かせるのが車中泊であり、こうした旅のスタイルがなければ、気軽にさまざまなところに行こうという気にすらならなかったのではないかと思うことがあります。そもそも、無限に出てくるほどのお金の蓄えがなければ、限られた中で何をどのように振り分けるのかというのは人それぞれであって、私の場合は旅館に泊まることのできるお金をさまざまなグッズに振り分けてしまっているということになってしまっています。こうした投資を莫迦莫迦しいと思うか、次にも使える有意義なものだと思うかは、人それぞれでしょう。今のところ、私はそうしたお金の使い方を良しとしています。

車で移動し、寝るのも車の中ということになると、旅の行程の中でかかる費用というのはガソリン代と高速代、あとは食費やお土産代になるのですが、どの程度現金を用意していけばいいのか迷うところではあります。今の社会では様々なものを購入したり、サービスを受けるのに現金以外の決済方法も普通に使えるようになってきています。クレジットカードも以前のように、露骨に現金購入と価格差を敢えてつけないところも増えてきています(実際はクレジットの手続きをするのに手数料が発生するので、現金払いと差がないところではお店が手数料を負担してくれています)。電子マネーも多くのお店で使え、それらを携帯電話の機能の中に押し込めたものも普通に使われています。

昔は全国を旅するにあたって、都市銀行のカードでは県庁所在地以外に支店がないため、ある程度の田舎でも引き出せ、日曜祭日でも引出手数料のかからない郵便局のカードを持って行ったものですが、最近ではコンビニエンスストアで都市銀行のカードが使えるようになりました。この点においては実に便利になったものです。クレジットカードも以前は小額決済をすると、手数料の方が高くなってしまったりしたものですが、今ではコンビニではジュース一本を買うにもクレジットカードによる決済ができます。カードそのものを持ち歩くのに不安がある場合、携帯電話のおさいふケータイのアプリでQUIC Payというものがあり、対応のクレジットカードがあれば、コンビニをはじめとしたお店で携帯電話をかざすだけで料金後払いの買い物ができます。ただ、クレジットカードの問題として、ついつい使い過ぎてしまっていざ支払の時になって焦ってしまうということはあるのですね。私はガソリンやETCによる高速料金支払い、後の行程で現金を使うことがわかりきっていているような場合以外は、できるだけクレジットカードを旅先で使わないようにしています。ただ、現金を落としたり盗まれたりした場合の緊急避難として決済できる手段がある安心感は大きいものです。

旅に持っていく現金の話に戻りますが、とりあえず一日あたりの出費と、滞在日数に応じてだいたいの現金の入用が把握できます。そうして概算で出した予算に多少の余裕を持たせたものを事前に用意しますが、元々そうお金のかかる旅の方法ではないので、持ち出するは多額の現金ということにはならないと思います(^^;)。あまり少ないと逆に心配になりますが、いざという時はキャッシュカードを使っての現金引き出しで済ませることもできます。これは、クレジットカードを持ったことのない方や、カードを使うことに抵抗がある方にもおすすめの方法です。あくまで私の場合ですが、新生銀行・住信SBIネット銀行など、全国で24時間手数料がかからずに現金が引き出せるような銀行に口座を作り、キャッシュカードを作っています。イトーヨーカ堂やセブンイレブンにあるセブン銀行ATMではこれらの銀行は24時間手数料無料をうたっています(この手数料無料については、コンビニ店舗やさまざまな条件によって無料で出せない場合も出てくる可能性がありますのでご注意を)。出掛ける前に口座に現金を入れておき、必要を感じたら早めに現金を下ろすようにすればそれほど心配することもないとは思います。

電子マネーについては、とりあえず主だったEdy・nanaco・WAON・Suicaは持っていますが、現金やクレジットでチャージはせず、クレジットカードなどのポイントを移行して小額ずつ保持しています。コンビニやスーパーでの買い物の際、現金を使わずに買い物ができるのは有難いので、旅行に行かない時にせっせとポイントを貯めこんでいるという感じです。日々電子マネーを使っている方は旅先のどこで使えるのかすぐ確認できるようにしておけば便利だと思います。先日はクレジットカードのポイントがたまったので、プリペイドカードのQUOカードと交換しました。こちらの方は主なコンビニと、一部のガソリンスタンドで使え、電子マネーと違って使い切ったら処分できますので、いざという時のためにとっておいてあります。

いくらお金のかからない車中泊の旅だと言っても、無計画に財布の紐を緩めてしまっては、意外と高額な出費になってしまうこともしばしばあります。さまざまな決済方法をうまく使いつつ、明らかな無駄遣いをしないことが、多くの旅を楽しむ秘訣かも知れません。

冬の車中泊に夜着(よぎ)を

このエントリーを書く前にネットで「車中泊 夜着」で検索をかけたところ、今回話題としてあげようと思っていた、日本では従来布団と一緒に使われていた夜着(よぎ)ではなく、バスツアーや乗用車などで「夜に着く」方の意味で夜着と使われていたページが検索上位に来ていました。夜に着くように時間調整をするのも車中泊のうまい利用法ですが、夜着をうまく使うことで車内で寝るときにも役に立ちます。

ホテルなど、夜に部屋の外にも出なくてもトイレや洗面ができる環境ではないのが車中泊でありますから、いざという時にとっさに外に出ても違和感のないような服装で就寝するという前提で私は服装を選びます。春夏秋の3シーズンはパジャマよりジャージやスポーツウェアなど、そこそこ違和感のない服装に着替えるだけで大丈夫だと思いますが、冬の車中泊は、場所や天候によってはだいぶ状況が変わってきます。車の中が氷点下にまでなってしまうような場合、普通の布団と毛布の組み合わせだけだと、布団を蹴飛ばしてしまったような場合、インナーを上下しっかり着ていたとしてもかなり体が冷えてしまいますので、さらにその上に着込んでおけばかなりましになります。重ね着をした上から入っても暑すぎないようなマミー型の寝袋とか、足が特に冷える方は湯たんぽなどの組み合わせもいいでしょう。

冬山登山用に開発されたシュラフは車の中で過ごすぐらいならば、それほど厚着をしなくても十分な暖かさを保つものもあります。しかし、さすがにそうしたものを揃えるにはお金もかかります。車の中にFFヒーターやポータブルトイレが完備しているような状況であれば言うことありませんが、さすがに全ての人がそれだけの装備を準備できないでしょう。

もう一つの可能性として、人の形になっていて、かぶったまま歩けてしまう毛布や、同じように工夫された人型の寝袋を使うという方法もあります。車内で動き回るのにはベストの選択という感じがしますが、それらを着たまま車の外に出てトイレなどへ行けるかというと、私にはとてもそんな勇気はありません(^^;)。キャンプ場で使うような場合は回りもシュラフを使って寝ているように思うので、それほど違和感はないでしょうが、道の駅や高速道路のSAPAでそうした格好でウロウロしていると、かなりの注目を浴びてしまうのではないでしょうか。3シーズン用のマミー型寝袋や人型寝袋の中にインナーシーツやシュラフカバー、毛布を上からかけるなど当日の気温に対応する形で使った上で、普段よりももう一枚多く着込んだまま寝るのがお金もそれほどかからない対応の仕方だと思います。ただ、昼に着ているジャケットをそのまま着て寝ると言うのではなく、夜用に別に一枚用意することをおすすめします。

そこで、夜着という発想になるのですが、日本で古くからあるような夜着をそのまま使うのも、人型毛布やシュラフとそう変わらない気がします(^^;)。私は素直に古くなったジャケットやオーバーパンツの再利用というのを選択しています。写真のジャケットは一昨年ユニクロで買ったエアテック(化繊)パーカーですが、このパーカーというのがポイントです。夜の車内がかなり冷えてきた場合、布団やシュラフに包まっていても、耳や頭の部分が寒くなってしまうため、こうしたパーカーを頭からかぶることで、帽子をかぶる手間が省け用意するものが減ります。ご家族のある女性の方なら御主人やお子様用に購入したような、男性用の大きめのものを用意すれば、手足がすっぽり入りますし、夜着としては大きめでゆったりしたものの方が使えるように思います。これなら夜間に車外へ出たとしても違和感を感じさせず暖かさを保つことが出来ます。どちらにしても新品を夜着として下ろすということではなく、これからの冬物バーゲン期間を利用し、今シーズンは普通に使い倒し、来シーズン以降に車中泊用の夜着としても使えそうなものをチェックしておくのが賢い選択でしょう。