車中泊をする人は旅館やホテルに泊まるお金がない人だと言われることがあります。これは少なくとも私の場合、言われればしょうがないという感じの旅をしていることは確かです(^^;)。その昔、ビジネスホテルに泊まるのが勿体無いのでユースホステルに泊まっての旅をしていましたが、今やユースホステルよりもビジネスホテルのほうが安く泊まれる所さえあります。しかし、ビジネスホテルよりも安く一夜を明かせるのが車中泊であり、こうした旅のスタイルがなければ、気軽にさまざまなところに行こうという気にすらならなかったのではないかと思うことがあります。そもそも、無限に出てくるほどのお金の蓄えがなければ、限られた中で何をどのように振り分けるのかというのは人それぞれであって、私の場合は旅館に泊まることのできるお金をさまざまなグッズに振り分けてしまっているということになってしまっています。こうした投資を莫迦莫迦しいと思うか、次にも使える有意義なものだと思うかは、人それぞれでしょう。今のところ、私はそうしたお金の使い方を良しとしています。
車で移動し、寝るのも車の中ということになると、旅の行程の中でかかる費用というのはガソリン代と高速代、あとは食費やお土産代になるのですが、どの程度現金を用意していけばいいのか迷うところではあります。今の社会では様々なものを購入したり、サービスを受けるのに現金以外の決済方法も普通に使えるようになってきています。クレジットカードも以前のように、露骨に現金購入と価格差を敢えてつけないところも増えてきています(実際はクレジットの手続きをするのに手数料が発生するので、現金払いと差がないところではお店が手数料を負担してくれています)。電子マネーも多くのお店で使え、それらを携帯電話の機能の中に押し込めたものも普通に使われています。
昔は全国を旅するにあたって、都市銀行のカードでは県庁所在地以外に支店がないため、ある程度の田舎でも引き出せ、日曜祭日でも引出手数料のかからない郵便局のカードを持って行ったものですが、最近ではコンビニエンスストアで都市銀行のカードが使えるようになりました。この点においては実に便利になったものです。クレジットカードも以前は小額決済をすると、手数料の方が高くなってしまったりしたものですが、今ではコンビニではジュース一本を買うにもクレジットカードによる決済ができます。カードそのものを持ち歩くのに不安がある場合、携帯電話のおさいふケータイのアプリでQUIC Payというものがあり、対応のクレジットカードがあれば、コンビニをはじめとしたお店で携帯電話をかざすだけで料金後払いの買い物ができます。ただ、クレジットカードの問題として、ついつい使い過ぎてしまっていざ支払の時になって焦ってしまうということはあるのですね。私はガソリンやETCによる高速料金支払い、後の行程で現金を使うことがわかりきっていているような場合以外は、できるだけクレジットカードを旅先で使わないようにしています。ただ、現金を落としたり盗まれたりした場合の緊急避難として決済できる手段がある安心感は大きいものです。
旅に持っていく現金の話に戻りますが、とりあえず一日あたりの出費と、滞在日数に応じてだいたいの現金の入用が把握できます。そうして概算で出した予算に多少の余裕を持たせたものを事前に用意しますが、元々そうお金のかかる旅の方法ではないので、持ち出するは多額の現金ということにはならないと思います(^^;)。あまり少ないと逆に心配になりますが、いざという時はキャッシュカードを使っての現金引き出しで済ませることもできます。これは、クレジットカードを持ったことのない方や、カードを使うことに抵抗がある方にもおすすめの方法です。あくまで私の場合ですが、新生銀行・住信SBIネット銀行など、全国で24時間手数料がかからずに現金が引き出せるような銀行に口座を作り、キャッシュカードを作っています。イトーヨーカ堂やセブンイレブンにあるセブン銀行ATMではこれらの銀行は24時間手数料無料をうたっています(この手数料無料については、コンビニ店舗やさまざまな条件によって無料で出せない場合も出てくる可能性がありますのでご注意を)。出掛ける前に口座に現金を入れておき、必要を感じたら早めに現金を下ろすようにすればそれほど心配することもないとは思います。
電子マネーについては、とりあえず主だったEdy・nanaco・WAON・Suicaは持っていますが、現金やクレジットでチャージはせず、クレジットカードなどのポイントを移行して小額ずつ保持しています。コンビニやスーパーでの買い物の際、現金を使わずに買い物ができるのは有難いので、旅行に行かない時にせっせとポイントを貯めこんでいるという感じです。日々電子マネーを使っている方は旅先のどこで使えるのかすぐ確認できるようにしておけば便利だと思います。先日はクレジットカードのポイントがたまったので、プリペイドカードのQUOカードと交換しました。こちらの方は主なコンビニと、一部のガソリンスタンドで使え、電子マネーと違って使い切ったら処分できますので、いざという時のためにとっておいてあります。
いくらお金のかからない車中泊の旅だと言っても、無計画に財布の紐を緩めてしまっては、意外と高額な出費になってしまうこともしばしばあります。さまざまな決済方法をうまく使いつつ、明らかな無駄遣いをしないことが、多くの旅を楽しむ秘訣かも知れません。