冬に用意しておきたい食材

車の旅というのは公共交通機関を使ったものと違って、例外はあるものの、進めなくなっても人のせいにできることはほとんどありません。お正月の雪による立ち往生というのはあくまで例外であるものの、車が孤立した集落の方々のご助力というのは書かれたものを読んでいるだけでもありがたいものだったようです。ただ、そうした施しを前提に行動するというのは現実的ではありません。それでもトイレについてはいよいよとなったら近くに民家があれば貸していただくようお願いするのも仕方のないところがありますが、旅に出るにあたっては、食料はそれなりに用意しておきたいものです。

厳冬期に旅に出る場合、温かい食事を得るためには、外食もできず、コンビニでも調達不可能な場合に備えてまず考えられるのは、カップ麺の類を載せておき、お湯を自分で作ることがあります。以前から紹介しているアルポットを使えば、外気温が低い状態でも燃焼するので、お湯を得ることができやすいでしょう。ステンレスの真空断熱水筒と併用することで、沸かしたお湯を保管しておけば、さまざまなところで使えます。アルポットによる湯沸しには多少時間がかかるので、寒さを感じた時には多めにお湯を用意しておけば再沸騰させるにもいいですし、スープや味噌汁、生姜湯や葛湯など体を温める飲み物をすぐにいただくことができます。

個人的にはもう一つ一押しの食材があります。それが、写真のおでんなのですね。ご覧の通り、これはそのまま温めればすぐに食べられるようになっています。アルポットの場合、袋から出してそのまま鍋に入れてしまえばあとは一煮立ちさせればすぐに食べられます。水の用意をしなくてもいいというのはありがたく、火を一旦停めてもアルポットは二重構造になっていますからしばらくは温かさをキープできます。具を全て食べてしまっても、例えば乾麺のうどんや素麺などを別に用意しておき、改めて鍋の中で煮込めばかなり満足する食事になります。食料を調達することができず、空腹で体も冷え切った状況にこうした用意があれば、実にありがたいですね。

調理場所が確保できるキャンピングカーの場合は、アルミ鍋の鍋焼きうどんをカセットコンロで温めるというワザが使えますが、鍋焼きうどんの場合賞味期限が短いので、夕食代わりにするのにはいいでしょうが、いざという時の食材としてはちょっと弱いような気がします。パックされたおでんの場合はすぐに食べずに、いざという時がなく残ったら自宅へ持ち帰った後に食べても大丈夫なので、車中泊の非常用食料としてストックしておくのにはいいのではないでしょうか。


カテゴリー: 車中泊での心構え | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

スポンサーリンク

コメントを残す