冬の車中泊に夜着(よぎ)を

このエントリーを書く前にネットで「車中泊 夜着」で検索をかけたところ、今回話題としてあげようと思っていた、日本では従来布団と一緒に使われていた夜着(よぎ)ではなく、バスツアーや乗用車などで「夜に着く」方の意味で夜着と使われていたページが検索上位に来ていました。夜に着くように時間調整をするのも車中泊のうまい利用法ですが、夜着をうまく使うことで車内で寝るときにも役に立ちます。

ホテルなど、夜に部屋の外にも出なくてもトイレや洗面ができる環境ではないのが車中泊でありますから、いざという時にとっさに外に出ても違和感のないような服装で就寝するという前提で私は服装を選びます。春夏秋の3シーズンはパジャマよりジャージやスポーツウェアなど、そこそこ違和感のない服装に着替えるだけで大丈夫だと思いますが、冬の車中泊は、場所や天候によってはだいぶ状況が変わってきます。車の中が氷点下にまでなってしまうような場合、普通の布団と毛布の組み合わせだけだと、布団を蹴飛ばしてしまったような場合、インナーを上下しっかり着ていたとしてもかなり体が冷えてしまいますので、さらにその上に着込んでおけばかなりましになります。重ね着をした上から入っても暑すぎないようなマミー型の寝袋とか、足が特に冷える方は湯たんぽなどの組み合わせもいいでしょう。

冬山登山用に開発されたシュラフは車の中で過ごすぐらいならば、それほど厚着をしなくても十分な暖かさを保つものもあります。しかし、さすがにそうしたものを揃えるにはお金もかかります。車の中にFFヒーターやポータブルトイレが完備しているような状況であれば言うことありませんが、さすがに全ての人がそれだけの装備を準備できないでしょう。

もう一つの可能性として、人の形になっていて、かぶったまま歩けてしまう毛布や、同じように工夫された人型の寝袋を使うという方法もあります。車内で動き回るのにはベストの選択という感じがしますが、それらを着たまま車の外に出てトイレなどへ行けるかというと、私にはとてもそんな勇気はありません(^^;)。キャンプ場で使うような場合は回りもシュラフを使って寝ているように思うので、それほど違和感はないでしょうが、道の駅や高速道路のSAPAでそうした格好でウロウロしていると、かなりの注目を浴びてしまうのではないでしょうか。3シーズン用のマミー型寝袋や人型寝袋の中にインナーシーツやシュラフカバー、毛布を上からかけるなど当日の気温に対応する形で使った上で、普段よりももう一枚多く着込んだまま寝るのがお金もそれほどかからない対応の仕方だと思います。ただ、昼に着ているジャケットをそのまま着て寝ると言うのではなく、夜用に別に一枚用意することをおすすめします。

そこで、夜着という発想になるのですが、日本で古くからあるような夜着をそのまま使うのも、人型毛布やシュラフとそう変わらない気がします(^^;)。私は素直に古くなったジャケットやオーバーパンツの再利用というのを選択しています。写真のジャケットは一昨年ユニクロで買ったエアテック(化繊)パーカーですが、このパーカーというのがポイントです。夜の車内がかなり冷えてきた場合、布団やシュラフに包まっていても、耳や頭の部分が寒くなってしまうため、こうしたパーカーを頭からかぶることで、帽子をかぶる手間が省け用意するものが減ります。ご家族のある女性の方なら御主人やお子様用に購入したような、男性用の大きめのものを用意すれば、手足がすっぽり入りますし、夜着としては大きめでゆったりしたものの方が使えるように思います。これなら夜間に車外へ出たとしても違和感を感じさせず暖かさを保つことが出来ます。どちらにしても新品を夜着として下ろすということではなく、これからの冬物バーゲン期間を利用し、今シーズンは普通に使い倒し、来シーズン以降に車中泊用の夜着としても使えそうなものをチェックしておくのが賢い選択でしょう。


カテゴリー: 車中泊での心構え | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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