JR東日本が出していた首都圏と南東北のエリアを週末に限って乗り降り自由にしてくれる「週末パス」の発売を2025年6月一杯で終了することを発表しました。JRの他の地域会社ではむしろこうしたフリーきっぷを積極的に出している地域会社もあるものの、全国でシーズンには便利に使えていた青春18きっぷも一人での利用でしかも連続する日でしか使えなくなったということで、鉄道旅行を中心に旅を楽しんでいた方にとってはショッキングなニュースになるのではないかと思います。
私自身は、紙のきっぷ自体がなくなっていく中で、今後アプリ内で使えるようなフリーきっぷは残っていって欲しいと思いますが、海外からの旅行客が移動に鉄道をよく使うということになると、格安な値段でユーザーに便利なきっぷを出すことが混雑の原因になったり、利益的を会社にもたらさないということなら仕方ないと思います。ただこれで、今後私が東北地方を旅する場合には完全に自動車にシフトすることになるなという感じがしています。
車を所有している場合、多くの税金を取られて全国の道路整備が行なわれているので、もう少し安いコストで移動できればとは思うものの、それでも鉄道を利用するよりも時間に縛られず、高速道路を乗ったり降りたりしながら車で様々な観光をしながら目的地まで行くだけでなく帰りの通行料も込みという周遊プランが全国で利用可能になっています。列車の場合は駅での途中下車になりますが、車の場合には駅とかインター出口とか関係なく好きな場所に車を停めて散策することも可能ですし、当然ながら予約も必要ありません。
私自身、車を所有できることになってその便利さを感じる中で、車中泊のブログを立ち上げで今に至ります。個人的には、車中泊に切り替える前に電車を使った乗り降り自由のフリーきっぷが安く購入できたことで、次の旅にも役立っているとも思っています。
以前も、青春18きっぷ改変の際に書かせていただきましたが、安いフリーきっぷは若者向けとして購入制限を行なって出し続けて欲しいとは思います。目的地を決めての旅も良いですが、行くあてを決めずに、いわゆる予定外のハプニングも追加料金を必要としない旅ができることで、今の旅を自分が考える中でかなりその体験が生きていると感じています。そうした手段が無くなってしまうと、そもそも鉄道を使った旅をすることをしないという選択肢を取るのが普通になってしまい、目的地に直接行く「移動」として使うものが鉄道の利用という感じになってしまう気もします。
むろん、今のJRはビジネス利用を主に利益を上げているので、それで良いという感じではあると思いますが、単なる移動手段としてしか鉄道が捉えられなくなると、あえて鉄道にこだわらずに他の交通手段に乗り換えてしまっても問題ないわけで、社会全体がそういった感じになっていくのは寂しいなと思います。