ここ数日、岩手県の陸前高田や大船渡においてかなり広い範囲にわたって山火事が起きていて、自宅から避難所に行かざるを得ない状況もあるようです。元々は誰かがゴミを燃やしていた火が燃え移ったのではと言われていますが、一ヶ所だけでなく数ヶ所から火が出るということで、かなりの強風がある中での飛び火ということも考えられ、ここ数日の天気によっては安心できない状況になっているということもあります。
過去には、車中泊をしていた人かどうかはわかりませんが、レジャーで山に入ってきた人が火を使ってそれが火元になったというケースもあります。まずは、風が強い日には外でも火器を使って煮炊きをすることは控える方が良いでしょう。まあ、最近ではかなり多くの方が家電製品の使えるポータブル電源を持っていたり、車自体のコンセントから電気を使うことができる車で移動している方も増えて来ているので、昔と比べれば危険は減っているとは思いますが、まずは自分が火元にならないように、細心の注意をして車中泊することが大事だと思います。
ただ、今回のような大きな山火事になってしまった場合、車中泊をされている方が別の危険に見舞われる可能性が出てきます。というのも、山火事は地震や大規模な天候の変動などのように、マスコミやネットで緊急情報が入ってくるかどうかはわかりませんし、山の中で車中泊をしていてすぐその状況に気付くことは難しいのではないかと思えます。
昨日、岩手の方から山火事のリポートを見ていたら、避難情報などがスマホの緊急通報システムでアラームが鳴っている状況が映っていましたので、テレビで内容が報じられるようになればどこが安全なのかはある程度わかると思いますが、初期状態の場合はもし火元に近いところで車中泊をしていたら巻き込まれる可能性も出てきます。
今回はたまたま私の住む静岡県の伊東市宇佐美の山林で山火事があったことがニュースになっていました。山の下草が燃えて建物3棟が被害にあったということです。現場はそれなりに住宅が点在する場所だったそうで、火が収まったのは不幸中の幸いでしたが、ここのところまるで雨が降っていないので空気もかなり乾燥しています。気温が上がってきたことは良いとしても、強い風の吹く日には山の中での車中泊については車中泊する場所の選定について十分に注意しないと、気付いた時には逃げられなくなってしまう可能性も0ではないでしょう。
車中泊は一応、自由にその日の寝床を決めて自然を目の前にしてその景色を楽しむといった部分はあるものの、周りに人がいない場所で非常事態に巻き込まれてしまう危険とも隣り合わせの行為であることを改めて考えていく必要があるのではないかと思います。
個人的には強風が吹き荒れる中では山の中に入っての車中泊を避けるような事は考えて良いのではないでしょうか。