月別アーカイブ: 2022年6月

航続距離が一回100kmの低価格EVを日本国内で普及させるには何が必要なのか

日本電産会長の永守重信氏が、同社の2022年株主総会で発言した電気自動車に関する話が話題になっています。

氏は電気自動車について、車両価格は200~300万円でも高いと言い、中国で約50万円の車両価格で販売されヒットした格安EV「宏光MINI EV」の例を挙げ、「日常的な車使いにおいて、9割以上のユーザーの平均運転距離が30km未満である」というデータを示し、航続距離が短くても価格の安いEVを欲しがるユーザーが出てくるという見通しを語り、航続距離は100km(一日)程度走ることができれば十分だという発言をしたということです。

当然、この発言をニュースで見て、激しい反発をする人々がいるわけですが、今回発言した永守氏がどこまで社会的なインフラについて考えているかどうかはわからないのですが、これから紹介される電気自動車および電動バイクを充電するための設備をどう作っていくかによっても変わってくるのではないかと思います。

まず、航続距離が少ない動力をサポートする車載用電池についてですが、もし一回満充電して100kmくらいの少電量のものでしたら、車とバイクの両方に共用で使えるものを作ることが可能なのではないかと思われます。できれば、ユーザーでも簡単に取り外せるようにして、自宅のコンセントから充電できるようになると、電池劣化の問題はありますが、市内への買い物に限定するような使い方であれば、自宅のコンセントから充電して劣化したらバッテリーを取り替えるというような使い方ができるようになります。

問題は、隣町への距離が片道でも100キロを超えるような地方に住んでいるような場合にどうするかですが、もしバイクと自動車の電池を共用化し、さらに簡単にユーザーが取り外して充電できるようになれば、特別な設備がなくても一台に一つの家庭用コンセントを設置した充電ステーションをきめ細やかに配置すれば、それこそ「出川哲朗の充電させてもらえませんか」のように充電をしながらのんびりとした移動をすることは一応可能になります。

ただ、それでは一刻を競うような急な利用には対応できないので、できればそうした充電ステーションには別料金ですでに満充電になっている電池との電池交換ができる、現在台湾で使われている電動バイクの充電ステーションのような施設をきめ細やかに作ることができれば、レーシングカーがピットに入るようにさっと交換しておよそ100kmごとに新しい電池に載せ替えて走り続けることが可能でしょう。

個人的には、いわゆる軽自動車タイプの航続距離100kmの電気自動車で日本一周ができるくらいの社会的なインフラ整備が進むならば、新車価格50万円で、電池を自由に交換できるサブスクサービスの価格がいくらになるかはわかりませんが、日常的に自宅で充電できるくらいしか走らないならお金を掛けず、旅行時にはサブスクサービスに加入してその時だけ集中的に使うというシステムができれば利用したいです。

言うならばモバイルネット回線のトッピングのように自在に切換可能な仕組みです。利用するためには、スマホでいつでもどこでもアクセスできるような環境が必要になると思いますが、こうしたシステムを作っておくと、もしいきなり電池切れになりすぐには充電ステーションにたどり着けないようなトラブルになったとしても、現在のJAFのガソリン給油サービスのように年に数回は無料で満充電された電池と交換してくれるサービスを行なってくれれば良いと思います。本当にどうしようもなければ、どこかのお店にコンセントを貸してもらい、充電するという事もできます。様々な方法で充電が可能なものを普及させることで、電気自動車に変えるメリットも増えていきます。

個人的にはさらに、もし自動車とバイク共用のバッテリーが実用化されたら、今の電動工具マキタのリチウムイオンバッテリーのように、自動車のバッテリーをポータブル電源のように使えるアダプターが出れば、旅行に出る際には予備の電池を2~3個購入しておき、一つは走行用、もう一つは車内利用のために使うというパターンも考えられます。この場合もサブスクで電池交換が全国どこでも可能になるなら、車内利用の電源を車内充電することなく、容量が減ったと思ったらすぐに満充電の電池を使えるので、車内で火を使うことなく調理や扇風機の使用などもできるようになるのではないでしょうか。

ただ、こうした社会的インフラを整えるためには、技術ではなく政治の力が必要なのですね。こんな時代だからこそ、ぜひ今後の自動車ユーザーが少ないコストで電気自動車に乗り換えられるだけでなく、今までと使い勝手に差が出ないような社会的なインフラ整備とセットでこうした構想が実現されることを希望します。


本格的なネットテレビの利用者のためにFireTVリモコンに「TVer」ボタンを

私の知り合いにほとんど地上波テレビを見ない人がいるのですが、その人はテレビにAmazonのFireTV Stickを繋いで、様々な映画などの配信やYou Tube、さらに先日のAmazon Primeのボクシング世界戦を楽しんでいるそうなのですが、まだ全ての人がこうしたネット配信を楽しめるかというと、なかなか難しいものがあると言えるでしょう。

ちなみに、私が利用しているFireTV Stickのリモコンにはホームボタンと動画の巻き戻し・早送り・戻り・設定などの基本的なボタンしかなく、Amazon Primeビデオにこそホーム画面からたどり着けるものの、You Tubeを見る場合についても自らアプリをインストールして、ホーム画面の中からアプリを選んでそれを実行しなければなりません。

最近出てきている現行機には、それでもPrime Video、DAZNやABEMA TVなどへのリンクボタンが付いている(製品によってボタンの内容に違いがあります)ものもありますが、恐らく多くの人は、TVerに直リンクされるボタンを望んでいるのではないかと個人的には思います。

というのも、この事は過去に何回も書いてきましたが、地方在住者にとっては首都圏ローカルとでも言うべき番組や、地方ネットのない局の見逃し配信が見られる(ゴールデンタイムの同時配信はFireTV Stickでは現在見られないようになっています)ますし、最近では過去の人気番組のアーカイブが配信されたりするので、著作権の関係で違法アップロードが禁じられているYou Tubeで過去のテレビ番組を見るよりも安心して過去のアーカイブが見られるようになってきています。

私の持っているFireTV Stickはそろそろ古くなってきて買い替えも考えているのですが、個人的にはやはりTVerボタンが付いたバージョンがリリースされるのを期待したいですね。ただそうなると、もはやテレビは必要なくなり、NHKの番組を見ないと決めればチューナーの付いていないスピーカー付きモニターをセットで購入し、NHKの解約をする人も出てくるのではないかとすら思えます。今後のTVerの進化とともに(リアルタイム配信も見られるようなアプリ進化を期待します)、もっと簡単にリモコン上から直接便利なサービスにアクセスできるようになって欲しいものです。


本格的な暑さの中でマスクを付け続けるか外すべきなのか考える

海外では日本以上に新型コロナの感染者が出ているところもありますが、今だに街を歩くほとんどの人がマスクを付けている社会というのは、日本らしいと思われる方もいるかも知れません。

そもそも、新型コロナの大流行が起こる前から一年を通してマスクであえて顔を隠すように常時付けている人もいました。私はそうした姿を見て常識から外れた行動ではないか? と思いましたが、私の場合はそれと同時に新型コロナ以前のインフルエンザが流行しているような時でもマスク無しで一日中過ごし、見事にインフルエンザに感染してしまった過去があります。

今後、梅雨が明けると本格的な夏がやってくるわけですが、その際、外で人と接触しないならマスクを外すノーマスクでも良いのではないかということが言われています。一部の学校では教室内ではマスクをするものの、野外や体育館で体育の授業をする場合にはマスクを外して行なうようになっているところもあるようです。昨日のニュースでも今までよりアクリル板の設置義務をゆるくするなどの社会の動向の変化というものも起こってきているようです。

さらにそうした事を推し進める動きの中には、これからの暑さに対する問題があります。昨日などはかなり蒸し暑い状況になっていたので、室内にとどまっている時でもかなり顔のマスクをしている部分から暑さを呼び込んでしまっているようで、その対応策と言いますか、水分補給の量をいつもより多くすることで対応しましたが、こうした「息苦しさ」や「暑さ」をマスクをしていることでより多く感じてしまうと、新型コロナには感染しなくても、別の体調不良を引き起こす可能性もあります。私たちは果たしてどうしたらいいのでしょうか。

個人的に思うことは、基本的には今後もしばらくはマスク生活を続け、マスクを付けて体温が上がってしまう場合には濡れタオルなどで体を拭いたり、水分をきちんと補給しながら、何とかこの夏を乗り切れればと思っています。
夏のマスクについては、私はやはりマスクをほとんどの人が付けるという現在の日本のスタイルがここまで感染者を減少させているのではないかと思っていますし、海の向こうのオーストラリア(日本と季節が逆)では、新型コロナではなくインフルエンザに感染する人が増えているというニュースを見てしまうと、他人と直接話をする場合や、不特定多数の人とすれ違うような環境にあっては、まだ気を緩めることなく、感染を避ける安全な運用をした方が良いのではないかと思います。

昨日は、新型コロナではありませんが、家族が体調を崩してしまったのですが、家族の中でもそうした人が出てしまうと、やはり日常の生活は変わってしまいますし、逆に自分が体調をくずして家族から気遣われるような事はできれば避けたいと思っています。学校や職場に行けなくなるような事になった場合にはさらに多くの人に気を遣われてしまいますし、改めてマスクだけでなく日々の手洗いなど、感染症に対する防止策についても、ないがしろにすることのないよう自分はやっていきたいですね。そんなわけで、今後はマスクを付けながらいかにして熱中症を防ぐかということについて、色々なグッズ使用についても模索していきたいと思っています。


「モバイルプランナー」に勧誘される前にまずは自分の契約内容と利用内容を把握しよう

過去に、それまで友人だとばかり思っていた人とその関係を考え直さなければならなくなった事があります。今の時代ならSNSなどによる考え方の違いのような事はあるのではないかと思うのですが、私が実際に経験したのは「宗教勧誘」「セミナー招待」「マルチ商法」というような普段の生活を送っている中ではあまり接することのない価値観を持ったお誘いでした。

全く知らない人に路上で勧誘を受けても無視をすればいいのでそうした場合におけるトラブルはなかったのですが、困るのはそれなりに近い友人からそうした勧誘を受ける場合です。それまでの交友もあるので、有無を言わさずに断るようなわけにもいかず、一応は話を聞いてみるものの、こちらが意見をする事については空返事で、とにかく自分の主張を前面に出し、勧誘を成功させようとする頭しかない事がわかった時点で、悲しいことではありますが、勧誘を断るとともに友人関係自体も精算することになってしまいました。

経験上今までは、品物がからむ勧誘というのは、そこまで身近なものではなかったように思えますが、最近では表題のような「モバイルプランナー」という、スマホを安く売ると言って回線ごと乗り換えさせるための勧誘を、主に友人に向けて行なう学生が増えていることがテレビのニュースで報道されるほど社会問題化しつつあるということです。

スマホ回線というのは、ある意味生活に直結していることもあり、さらに最初のセールストークで「実際には購入(回線乗り換え)しなくても良い、あくまでセールストークの練習だ」と嘘を付いて先輩社員を後から投入し、無理に契約まで勧めてしまおうとする手口について報道しているのを見たのですが、勧誘を受けている人の中にはまだ今使っているスマホの割賦購入が終わっていない人もいるかも知れず、友人だからと言って押し切られて契約してしまうと友人関係だけでなく、自分の生活バランスも崩れてしまう(通信費の追加負担になるので)事になってしまい、断わることのできない人にとっては悪夢のような勧誘であると言えるでしょう。

こうした勧誘に対抗するには、目先のセールストークに引っ張られることのないモバイル通信費用についての正しい知識を身に付けることが大切ではないかと思います。すでに端末を割賦購入していて、支払いが残っている場合には、残りの支払い金額を先方で負担してくれるなら(乗り換えを考える)というように言ってみてはいかがでしょう。しかも「実質」という言葉については拒否し、残りの端末代支払分を全額口座に振り込んでくれるようでなければ、いくら安くても別回線の契約をともなう端末購入はしないという風に主張しましょう(実際にそんなことをしたら大問題になるので直接振り込みはできないはずです)。

また、大手キャリアであっても端末代が安くても長期契約(3年以上)が必要で、さらに毎月の支払いについて安いことを言っても、安いのは契約直後の半年から1年までで、その期間を過ぎると通常の高めの価格になってしまう内容で勧誘する可能性もあります。その場合は、端末を安く購入するために契約しなければならない期間の総払込金額を出してもらい、端末に関する値引きはない代わりに、毎月の通信料金を安くしているサブキャリアとの差を、3年とか5年分の総支払価格で比較してもらいましょう。

例えば、個人的には私は最低限使うならmineoの「マイそく」(平日お昼以外は最大1.5Mbps)で十分だと思っているのですが、この場合の料金は毎月990円+通話料なので、3年だと36,000円、5年でも60,000円です。スマホの価格が4万円だとしても、3年間スマホと回線を使っても10万以内で楽々収まりますが、強引に勧誘してくる人たちが推すプランで、3年間の通信費とスマホ代を合わせた金額が10万円を切るようでしたら乗り換えを考えてもいいかも知れませんが、そうでなければ「あなたは安いと言っているが自分の契約している(乗り換えようとしている)回線と比べると高いので無理」と言えば、勧誘は続くかも知れませんがそれなりに納得はすると思います。

私自身、自宅まで押しかけてきた光回線の勧誘員が安いというので、回線一式で月3千円を切るなら(これは楽天モバイルを自宅回線として利用した場合の月額です)と言ったら、さすがにそれだけの金額をずっとキープするようなプランは持っていなかったようで、二度と家に来なくなりました。

スマホを使うためのモバイル通信というのは、ほぼみんなが契約しているものだけに、知識の無さをつけ込まれて強引な勧誘の舞台になりがちです。とりあえずは、まず自分の現在の契約はどうなっているのかということを把握しましょう。まだ端末代を払っている状態ならいつまで我慢すれば回線を乗り換えられるかをきちんと把握しましょう。その上で、次の回線については人に勧誘されるがまま入るのではなく、自分で何が良いのかということを考えるために「毎月の通話料金」「毎月のデータ通信量」をきちんと把握し、考えるのがめんどくさければ「ahamo」のような通話もデータ通信もそこそこ使えて定額で使えるようなプランを選ぶのも良いでしょうし、極端に通話やデータ通信が少ないなら基本料金の安いプランを調べるということもできます。自らを守るためには自分の知識を増やすことが大事です。まずは現在の契約内容を把握することから始めて、いくら仲の良い友人でも他人の言うがまま付いて行かないようにしましょう。


趣味と実益を兼ねてアルコール燃料の効率的な消費について模索する

今回は個人的な趣味の話になりますので、興味のない方にはつまらない内容になるであろうことをあらかじめお詫びしておきます。現在はそこまで自宅に籠もることはないものの、ある時期までは自宅にいながら何かをするしかなかった頃の事を今も引きずっていまして(^^;)、アルコール燃料を使った湯沸かしや炊飯をいかに少ない量で行なうか? ということについて考えながらベランダで(それなりに風が吹きます)実験的に何度も実践を繰り返してきました。

炊飯については、一合を自動炊飯する場合には約20ml、二合が約30mlということで結論は出つつあります。キャンプで調理をするための燃料としては、ブームの薪や炭だけでなく、ガスやガソリン、灯油などを使う火器がそれぞれありますが、私の場合には燃やした後の煤やゴミ(空き缶や燃えカスなど)が最少限に抑えられるアルコール燃料を使ったストーブ(キャンプにおける「ストーブ」とは調理器具のことです)を複数用意して、何をどうすれば早くお湯が湧いたり、少ないアルコール燃料でお湯が沸くのかということを、今でも継続して試しているのですが、最近になってある程度の目処が見えてきた感じです。

最近購入したばかりのLixadaのチタン製アルコールストーブは強力な火力が特徴で、同じ量の水でも他の火器と比べて早くお湯が沸くのですが、アルコール燃料を使う場合には、無風状態で火を付ける場合と、風が強い場合には極端にお湯が沸くまでの時間および消費するアルコール燃料の量が増えてしまいます。ちなみに、Lixadaのチタン製アルコールストーブを無風状態で使った場合、ストーブとコッフェルの間隔を適正な距離にするようにセッティングすることで、だいたい20mlあれば500mlの水を沸騰させることができます。これでもかなり効率が良いのですが、湯沸かしをするための鍋やゴトクを工夫することで、さらに節約することができるようになりました。

ホームセンター・ナフコから出た「ヒートエクスチェンジャー付きアルミケトル」

現在、一番の効率が良い組み合わせが、上記リンクで紹介している「Clikstand」という現在は購入することができない基本はトランギアアルコールバーナー用のゴトク兼風防を使い、アルコールストーブは上記の記事でも紹介している自作系アルコールバーナーとの組み合わせで、上にある「ヒートエクスチェンジャー」の付いていない普通の、底が広いキャンプ用ケトルを使っても、500mlを15mlのアルコール燃料で今の季節なら沸騰させることができるようになりました。ヒートエクスチェンジャー搭載のものを室内で使用すると一酸化炭素中毒の危険があるので、そうした利用はお控え下さい。今回改めていざという時には室内のキッチンを使うような形でアルコールストーブを使用可能であることがわかったことは、最低限火事に気を付けるのはもちろんなのですが、必ずしも外で湯沸かしなくても良くなるということで、正直ほっとしています。

災害時の食事というのは、料理をした場合に食器やコッフェルを洗える水が用意できないことが考えられるので、基本的にはお湯を沸かして、保温のできる真空断熱ボトルに保管しておき、フリーズドライ食品・カップ麺・インスタントコーヒーなどをいただくようなことができれば良いなと思っています。だいたいカップ麺と飲み物(味噌汁のようなものを含む)を合わせて一人分で必要になるお湯の量がだいたい500mlだと思います。一人であれば一回お湯をわかすのに15mlのアルコール燃料を消費するなら、薬局で売っている燃料用アルコール一本(500ml)は、だいたい33回分ですが、この燃料用アルコールの価格は安いところで税込330円といったところです。

家族四人で同じ食事をいただく場合、一回の食事に必要なアルコールの量はおよそ60mlで、それが三食だと180ml、500mlのアルコール燃料をだいたい三日で使い切るくらいの計算になります。こうした試算は、自宅で避難生活をする場合にはやはり必要だと思います。普通はカセットガスを燃料として備蓄する方が多いと思いますが、部屋でお湯を沸かす場合、鍋でお湯を沸かすのか、普通のやかんでお湯をわかすのかでガスの消費量が変わってくると思いますので、興味のある方は、ぜひ新品のカセットガスで定量の水を何回沸騰させることができるのか、実際に行なってデータを発表しているサイトなども参考にしながら、一般的に避難物資が届くと思われる地震発生後3日間持ちこたえられるような物資について、準備をしておくことをおすすめします。


いつ通話するかわからないなら基本利用料が安いプランの方がお得か

常に自分から多くの人に電話をする生活をしている人にとっては、通話定額であったり無料通話分が料金に入っているプランを選ぶことになるのではないかと思うのですが、わが家の電話の使い方というのは、掛けるとしたら親戚にたまに掛けるか、両親が医者に行く前に予約をするとか、それも月に一度くらいなものなので、ほとんどこちらから掛けるということはない状態です。

今までは、親には日本通信のデータ通信6GBと無料通話70分がセットになっていた「合理的みんなのプラン」月額税込1,390円のプランで使ってもらっていました。このプランは、普通にネットを外で使いながら、自分から電話を掛けることが多い場合には実にバランスが取れたプランではないかと思うのですが、何せ最近はスマホを自宅に置いたままで持って行くことがなく、ほとんど自宅の固定電話化してしまっていました。

そこで、新しく発表された「合理的シンプル290プラン」に手数料を掛けずに移行できるようになったことで、先々月くらいからプランを変更しました。昨日は2ヶ月目の請求が来たのですが、その内容というのは予想をはるかに超えたものでした。

データ通信についてはほとんど家の中にあり、唯一友人などから来るメールやLINEを見るのには自宅の回線を使っているので、わずかに必要があって外に持ち出す時に自動的にやり取りする分が先月は27MBで(^^;)、基本料金(290円)で使える1GBには全く到達していません。通話については、それでも使っていたようですが、先月の通話料金は回数はわかりませんが、合計6分以内ということで66円でした。

というわけで、諸費用をプラスしても今月の請求額は359円となり、「合理的みんなのプラン」との差額は1,031円となりました。そうは言っても何か事が起これば込み入った話を電話を掛けてすることもあるでしょうし、その通話時間によっては千円を超える請求が来ることもあるかも知れません。ただ、普通に生活していてもおそらく今月の請求額付近をウロウロするだけだろうと思うので、一年ごとに計算する場合、恐らく安くなることはあっても高くなるまで通話をすることはないだろうと思います。

また、私自身の事について考えても、現在はOCNモバイルONEの月500MBプラン月額550円に契約しているのですが、およそ10分間の無料通話が付いて月額550円なものの、日本通信のプラントの差額は260円/月あるので、通話だけで言うと(どちらも30秒11円)20分以上毎月通話をすればOCNモバイルONEと同じくらいの利用額になるものの、そこまで毎月話すことはないと思います。友人との会話はLINEで行ない、企業やお店への電話は今のところ楽天モバイルの無料通話を使っているので、どうしても高音質で電話しなければならないような事でもない限り、初期登録手数料の3,300円はOCNモバイルONEとの比較でも一年間の差額を考えれば十分にペイできるのではないかと思います。

ただ、日本通信では通常のSIMカードからeSIMへの切り替えや、機種変更によるデバイスの変更手続、さらにeSIMの再発行の手数料が1,100円かかるようになっているので、その点がちょっと乗り換えにおいては考えてしまうところです。現在使っているスマホはeSIMと物理SIMの2回線で使えば、メモリカードも使えるようになるので、そうした運用も今後考えたいのですが、今までのように簡単にSIMカードを差し替えるだけで他のスマホでも使えるようなことは日本通信のeSIMではできないので、それがどうなるのかという事が個人的には自分の通話用回線を移行するための条件になるのではないかと思います。


傘が使えないゲリラ豪雨対策として手軽に購入できるポンチョはいかが?

関東地方を中心にゲリラ豪雨であったり雹(ひょう)が降るような不安定な天気が続いています。テレビのニュースでその種のニュースを見るたびに出てくるのが、街の中にカメラを向けて、かなり強い風が吹く中で傘を差して歩いている人たちの傘が強風で一瞬にしてだめになってしまう光景ではないでしょうか。

ただ、あの種の映像を見ているといつも思うのですが、骨が折れて壊れてしまった傘はその後どうなるのか? という事についてはいつも思います。傘を修理に出すにも今ではそのお店は近所にはありませんし、それなりの費用がかかるなら、新しい傘に買い替える代わりに今まで使っていた傘はゴミになってしまいます。

もしこういう事が続けば、壊れてだめになったから新しいものを買っても、またその新しいものが壊れてゴミになるという、かなり悪い循環になってしまいます。そして傘を手から離してしまった場合、それ自体が凶器になり人に当たってしまったらその人に怪我をさせてしまう可能性すらあります。さらに、幸運にも傘自体は壊れなかったとしても、強風とともに大雨になりますので、頭の部分は濡れていなくても、下手をしたら上半身から下半身まで全体がずぶ濡れになるだけでなく、本来は水に濡らしてはいけない荷物までずぶ濡れになってしまう可能性まであります。

外出中にそれまで晴れていたのに一気に大雨になった場合の備えということで、折り畳み傘だけではなく、頭からかぶるタイプのポンチョをおすすめしたいと思ったのは、コートとパンツを別にしているレインウェアほどきちんとした雨対策ではなく、強い風が吹いたらめくれ上がってしまう危険性はあるものの、強い雨が降ってきた場合、出してかぶれば折り畳み傘を広げて差すよりも早く、めくれないように押さえることで雨を防ぐことができるからです。

私は現在自転車で移動することが多いので、常に雨具としてのポンチョと、下半身を守る雨合羽のズボンを持って出ているのですが、急に雨が降り出した場合にはポンチョをかぶるだけでいっぱいいっぱいになってしまいます。自転車用のポンチョなので前の部分が長く、自転車の前かごの部分を保護するようになっているポンチョなのですが、これだけ前の部分が長いと、歩いている時に雨に降られてもかなり下半身をカバーしてくれるので、雨が心配な時にはポンチョのみを持ち歩いたりしています。

最近では100円ショップでも、いわゆる一回しか使えなさそうな100円の透明なレインコートの他に、300円商品の小さく折り畳めていてバッグの隙間に入りそうなポンチョや、サイズは少し大きくなるものの、私が使っているのと同じような前が長い自転車用のポンチョが500円商品としてダイソーでは売られています。安いためか薄そうなので耐久性が心配ですが、今の時期であればとりあえず購入しつつ、すぐダメになるようだったらしっかりしたものの購入を考えてもいいような気がします。

ちなみに、私は電車での旅行の際には、バックパックの両サイドにあるペットボトルホルダーに入る少し大き目の、山でも何とか使えるようなポンチョを常備しており、このポンチョはバックパックを背負ったままかぶることができるようになっているので、急に雨になった場合にはポンチョがめくり上がることだけを注意していれば、大事なモバイル機器の入ったバックパックを濡らさずに移動できます。

車中泊旅行で車のトラブルが発生し、大雨の中で外に出て作業をする必要に迫られたような場合にも、傘ではなくレインウェアの用意があると便利です。ポンチョを作業に使うと、場合によっては危険な事になる可能性もあるので、通常のレインウェアとポンチョの併用が好ましいとは思いますが、差し当たっては急な大雨に備えるために、荷物の中にいつでも取り出してかぶることのできるポンチョを一つ入れておくことが大雨によるダメージを最少限にするための対策としておすすめできるのではないかと思います。


ビデオオンデマンドサービスの勢いはNetflixかPrime Videoか

少し前なら、ネット配信に特化した作品を多く配信し、契約して見るなら「Netflix」という感じがあったように個人的には感じていました。私自身は、せめて特定の作品だけ有料で見られればいいなとは思いつつも、Netflixとは有料契約をしないで、国内外の話題作というのは全く見ないままずっと来てしまっています。

今後に向けてビデオオンデマンドサービスについて考える際、個人的にはどうしても費用対効果というものを考えてしまうので、Amazon Prime会員になって現在に至ります。元々はアマゾンで買い物をする際、一般では2千円以上の買い物で送料無料ですが、プライム会員だとそれ以下の価格の送料も無料になるため、細かいものを分けて買うだけでもメリットがあります。さらに、アマゾンでは様々なコンテンツをプライム会員向けに開放しているので、Netflixと比べるとその範囲は狭いものの、コンテンツの差を考えずに提供されているものを見るだけならそれで十分だと思っていたのですが、最近はそんな状況も変わってきつつあります。

その大きなポイントは、アマゾンがスポーツ中継の中でもボクシングの注目カードを独占配信し、今までならテレビの地上波で中継され多くの人が見ていたはずの村田諒太選手や井上尚弥選手の世界タイトルマッチを生配信したインパクトはかなり大きいと言えるでしょう。今までは映画やドラマを見る手段として考えていた人も、スポーツ中継中心のDAZNでも放送しないスポーツを今後も配信してくれるのではないかと期待される方もいるのではないでしょうか。ちなみに、プライム会員になると映像だけでなくアマゾンの音楽作品のライブラリの一部(他の音楽配信サービスと比べるとかなり利用できる楽曲が少ないので、その点はご注意下さい)が利用できるプライムミュージックもあります。

また、個人的には配信で提供されることは決定していたものの、どこから配信されるのかわからなかった白石和彌監督『仮面ライダーBLACK SUN』の配信がAmazon Primeで決定したというニュースが入るに及んで、今まではNetflixで話題作を見ていた人たちも、Amazon Primeと併用するか、状況によってはAmazon Primeに移るかというような感じになってくる人も出てくるのでは? とも思います。

私自身は基本的に見たい作品があれば、NetflixでもAmazon Primeでも、一作品ごとお金を払うような形式が可能になれば良いと思ってはいるのですが、心配なのはこうして新たなコンテンツを配信することによってコストがかさみ、利用料金の値上げになってしまうのではないかということですね。すでにNetflixでは値上げされていますが、Amazon Primeもアメリカでは値上げをしていて、日本でも今後どうなっていくかという事も含めて今後も注目していくべきところではないかと思います。

車中泊をする際の車の中でも、ネット環境さえあれば様々なコンテンツを自宅にいる時と同じように利用できるこうしたサービスは、お子さんがいるご家庭の渋滞対策(車内で見せながら移動する)にもなるので、使っている方は少なくないと思います。動画配信サービスには無料でも利用できるYou Tubeもあり、必ずしも有料のサービスでなくても良いと思われる方もいると思いますが、今後、お金を払ってでも見たいコンテンツをどこまでこうした企業が幅広く提供できるのか、じっくりと見定めていければと思っています。


日本通信がドコモに音声網の相互接続を申請した意味について考える

過去、電話やモバイル通信を契約するには大手キャリアと契約するしかなかった時代、突然登場してきたのがSIMカードのみの販売や、独自の小型端末とのセット販売で、NTTドコモのエリアで格安にデータ通信が使えるサービスを最初に出してきたのが日本通信でした。その後、今だと考えられないと思いますが最大100kbpsで月980円という当時としては考えられないほど安くデータ通信のできるSIMを出すなど、業界をリードしてきましたが、最近になって楽天モバイルの代替回線としてその存在を確かなものにしてきているように感じます。

そんな日本通信について、ちょっとよくわからないニュースが入ってきました。現在、音声通話についてはVoLTEが使えてドコモ回線の品質のままドコモからすると半額で通話ができるようなサービスを提供していますが、今回はMVNOに直接携帯電話番号を付与できるように、ドコモに音声網の相互接続を申請したことを発表しています。

この申請が通ると、日本通信は携帯基地局以外の機能を全て保有することになるそうなので、基本的に今まで大手キャリアのみでサービス提供されていた機能については、やろうと思えば全てできることになるでしょう。さらに、これは全く何をするかわからないものの、今まで大手がやってこなかった新サービスを加えてくることも考えられます。

ただこのように書いてもいまいちよくわからない部分も正直多いのですが、例えばスマートウォッチを大手キャリアよりも安く利用することができるようにしたいというのは、当然考えているのではないかと個人的には思います。とにかく、今までは大手キャリアに紐づけされたサービスを仕方なく使っていた人が多いと思いますので、今後の展開いかんによっては、今後のMVNOというのは単に格安のデータプランを提供するだけではなく、そもそも大手がやってこなかったユーザーからすると痒いところに手の届くサービスに強い複数のMVNOが出てきて、そうしたことを良くわかっている人にとっては、かなり美味しい思いができるようになるのではないかと期待するところがあります。

こんなことを書くのは、現在ドコモの子会社になってドコモショップでも契約ができるOCNモバイルONEについて、先日事前にツイッターで新たな発表があると散々煽っておきながら、全く期待外れの発表に終わったという、そんな状況があります。OCNモバイルONEは異常な電池の減りについては解消されたようですが、現状でも日本通信の月々290円プランと比較すると、データ通信はともかく、音声通話の品質および料金については日本通信の方が優れているのではないかと思えるくらいです。

本来は、こうした日本通信の攻勢を受けて、ドコモも本腰を入れてサービス合戦を行なって欲しいと思うのですが、日本通信は自社でコマーシャルを打たないこともあり、一般的な知名度がないことで、知る人ぞ知る存在になっています。ですから、現在のOCNモバイルONEの品質でも加入する人は多くいると思うのですが、今後の事を考えると、私自身も初期手数料の3,300円を払っても音声用の回線は日本通信に変えておこうかなと思ってしまいますね。まずはこの日本通信の申請が通るかが、今後の事を考えると大切な部分だと思うので、それを見守りたいなと思っています。


PayPayチャージ最低額の増額はお小遣いを電子マネーでやりくりするにはつらい改定

子供にスマホを持たせるか否かの論争は今でもありますが、社会の制度が変わりお金を現金ではなく電子マネーでやり取りすることが当り前の社会に変わろうとしている中、ちょっと残念な制度改定が発表されました。ソフトバンク系の電子マネーであるPayPayのチャージについて、今までは銀行口座やPayPayカードからのチャージは100円以上であれば1円単位で自由にチャージできていたのですが、2022年7月より、最低チャージ額の下限が1,000円に変更される(1円単位でのチャージ額には変更なし)ことが発表されました。

実は私はチャージして使うのに、細かい会計でも100円からチャージできるというのは結構便利に感じていて、これなら小さなお子さんを持つ親が、お小遣いをPayPayと紐づけた口座に振り込む形でお小遣いを上げるようにすれば、お小遣いをもらった本人が口座の残り金額を気にしながら、細かい金額をチャージしながら、電子マネーと現金の使い分けをやっていくことで、限りある範囲で毎月何にどう使うかという事を考えていけるのではないかと思っていたところでした。

もちろん、最低チャージ額が変わっても同じようにチャージして使うことはできるわけですが、小遣いの額が少ない場合は、一気に1,000円をチャージするか否かというのは、全てのお店で電子マネーが使えるわけでは現在ないので、かなり考えるところが大きくなってしまうのではないかと思います。

今ではPayPayはダイソーで使えますので、なけなしのお小遣いを使うのに、購入する100円グッズの個数に応じてチャージ金額を選んだ上で会計をするような事もできましたが、今後はとりあえず自分の買いたいものに1円でも足りなくなれば、1,000円余分にチャージしなければならなくなります。

もはや発表された後なので難しいとは思いますが、成人になる前の児童・学生・生徒に限定してチャージ最少額を今までと同じ100円にするというのも、今後電子マネーをメインで使うことになる子どもに電子マネーの使い方を考えてもらうという点でも、悪くない方法ではないかと思うのですが。