関東地方を中心にゲリラ豪雨であったり雹(ひょう)が降るような不安定な天気が続いています。テレビのニュースでその種のニュースを見るたびに出てくるのが、街の中にカメラを向けて、かなり強い風が吹く中で傘を差して歩いている人たちの傘が強風で一瞬にしてだめになってしまう光景ではないでしょうか。
ただ、あの種の映像を見ているといつも思うのですが、骨が折れて壊れてしまった傘はその後どうなるのか? という事についてはいつも思います。傘を修理に出すにも今ではそのお店は近所にはありませんし、それなりの費用がかかるなら、新しい傘に買い替える代わりに今まで使っていた傘はゴミになってしまいます。
もしこういう事が続けば、壊れてだめになったから新しいものを買っても、またその新しいものが壊れてゴミになるという、かなり悪い循環になってしまいます。そして傘を手から離してしまった場合、それ自体が凶器になり人に当たってしまったらその人に怪我をさせてしまう可能性すらあります。さらに、幸運にも傘自体は壊れなかったとしても、強風とともに大雨になりますので、頭の部分は濡れていなくても、下手をしたら上半身から下半身まで全体がずぶ濡れになるだけでなく、本来は水に濡らしてはいけない荷物までずぶ濡れになってしまう可能性まであります。
外出中にそれまで晴れていたのに一気に大雨になった場合の備えということで、折り畳み傘だけではなく、頭からかぶるタイプのポンチョをおすすめしたいと思ったのは、コートとパンツを別にしているレインウェアほどきちんとした雨対策ではなく、強い風が吹いたらめくれ上がってしまう危険性はあるものの、強い雨が降ってきた場合、出してかぶれば折り畳み傘を広げて差すよりも早く、めくれないように押さえることで雨を防ぐことができるからです。
私は現在自転車で移動することが多いので、常に雨具としてのポンチョと、下半身を守る雨合羽のズボンを持って出ているのですが、急に雨が降り出した場合にはポンチョをかぶるだけでいっぱいいっぱいになってしまいます。自転車用のポンチョなので前の部分が長く、自転車の前かごの部分を保護するようになっているポンチョなのですが、これだけ前の部分が長いと、歩いている時に雨に降られてもかなり下半身をカバーしてくれるので、雨が心配な時にはポンチョのみを持ち歩いたりしています。
最近では100円ショップでも、いわゆる一回しか使えなさそうな100円の透明なレインコートの他に、300円商品の小さく折り畳めていてバッグの隙間に入りそうなポンチョや、サイズは少し大きくなるものの、私が使っているのと同じような前が長い自転車用のポンチョが500円商品としてダイソーでは売られています。安いためか薄そうなので耐久性が心配ですが、今の時期であればとりあえず購入しつつ、すぐダメになるようだったらしっかりしたものの購入を考えてもいいような気がします。
ちなみに、私は電車での旅行の際には、バックパックの両サイドにあるペットボトルホルダーに入る少し大き目の、山でも何とか使えるようなポンチョを常備しており、このポンチョはバックパックを背負ったままかぶることができるようになっているので、急に雨になった場合にはポンチョがめくり上がることだけを注意していれば、大事なモバイル機器の入ったバックパックを濡らさずに移動できます。
車中泊旅行で車のトラブルが発生し、大雨の中で外に出て作業をする必要に迫られたような場合にも、傘ではなくレインウェアの用意があると便利です。ポンチョを作業に使うと、場合によっては危険な事になる可能性もあるので、通常のレインウェアとポンチョの併用が好ましいとは思いますが、差し当たっては急な大雨に備えるために、荷物の中にいつでも取り出してかぶることのできるポンチョを一つ入れておくことが大雨によるダメージを最少限にするための対策としておすすめできるのではないかと思います。