「モバイルプランナー」に勧誘される前にまずは自分の契約内容と利用内容を把握しよう

過去に、それまで友人だとばかり思っていた人とその関係を考え直さなければならなくなった事があります。今の時代ならSNSなどによる考え方の違いのような事はあるのではないかと思うのですが、私が実際に経験したのは「宗教勧誘」「セミナー招待」「マルチ商法」というような普段の生活を送っている中ではあまり接することのない価値観を持ったお誘いでした。

全く知らない人に路上で勧誘を受けても無視をすればいいのでそうした場合におけるトラブルはなかったのですが、困るのはそれなりに近い友人からそうした勧誘を受ける場合です。それまでの交友もあるので、有無を言わさずに断るようなわけにもいかず、一応は話を聞いてみるものの、こちらが意見をする事については空返事で、とにかく自分の主張を前面に出し、勧誘を成功させようとする頭しかない事がわかった時点で、悲しいことではありますが、勧誘を断るとともに友人関係自体も精算することになってしまいました。

経験上今までは、品物がからむ勧誘というのは、そこまで身近なものではなかったように思えますが、最近では表題のような「モバイルプランナー」という、スマホを安く売ると言って回線ごと乗り換えさせるための勧誘を、主に友人に向けて行なう学生が増えていることがテレビのニュースで報道されるほど社会問題化しつつあるということです。

スマホ回線というのは、ある意味生活に直結していることもあり、さらに最初のセールストークで「実際には購入(回線乗り換え)しなくても良い、あくまでセールストークの練習だ」と嘘を付いて先輩社員を後から投入し、無理に契約まで勧めてしまおうとする手口について報道しているのを見たのですが、勧誘を受けている人の中にはまだ今使っているスマホの割賦購入が終わっていない人もいるかも知れず、友人だからと言って押し切られて契約してしまうと友人関係だけでなく、自分の生活バランスも崩れてしまう(通信費の追加負担になるので)事になってしまい、断わることのできない人にとっては悪夢のような勧誘であると言えるでしょう。

こうした勧誘に対抗するには、目先のセールストークに引っ張られることのないモバイル通信費用についての正しい知識を身に付けることが大切ではないかと思います。すでに端末を割賦購入していて、支払いが残っている場合には、残りの支払い金額を先方で負担してくれるなら(乗り換えを考える)というように言ってみてはいかがでしょう。しかも「実質」という言葉については拒否し、残りの端末代支払分を全額口座に振り込んでくれるようでなければ、いくら安くても別回線の契約をともなう端末購入はしないという風に主張しましょう(実際にそんなことをしたら大問題になるので直接振り込みはできないはずです)。

また、大手キャリアであっても端末代が安くても長期契約(3年以上)が必要で、さらに毎月の支払いについて安いことを言っても、安いのは契約直後の半年から1年までで、その期間を過ぎると通常の高めの価格になってしまう内容で勧誘する可能性もあります。その場合は、端末を安く購入するために契約しなければならない期間の総払込金額を出してもらい、端末に関する値引きはない代わりに、毎月の通信料金を安くしているサブキャリアとの差を、3年とか5年分の総支払価格で比較してもらいましょう。

例えば、個人的には私は最低限使うならmineoの「マイそく」(平日お昼以外は最大1.5Mbps)で十分だと思っているのですが、この場合の料金は毎月990円+通話料なので、3年だと36,000円、5年でも60,000円です。スマホの価格が4万円だとしても、3年間スマホと回線を使っても10万以内で楽々収まりますが、強引に勧誘してくる人たちが推すプランで、3年間の通信費とスマホ代を合わせた金額が10万円を切るようでしたら乗り換えを考えてもいいかも知れませんが、そうでなければ「あなたは安いと言っているが自分の契約している(乗り換えようとしている)回線と比べると高いので無理」と言えば、勧誘は続くかも知れませんがそれなりに納得はすると思います。

私自身、自宅まで押しかけてきた光回線の勧誘員が安いというので、回線一式で月3千円を切るなら(これは楽天モバイルを自宅回線として利用した場合の月額です)と言ったら、さすがにそれだけの金額をずっとキープするようなプランは持っていなかったようで、二度と家に来なくなりました。

スマホを使うためのモバイル通信というのは、ほぼみんなが契約しているものだけに、知識の無さをつけ込まれて強引な勧誘の舞台になりがちです。とりあえずは、まず自分の現在の契約はどうなっているのかということを把握しましょう。まだ端末代を払っている状態ならいつまで我慢すれば回線を乗り換えられるかをきちんと把握しましょう。その上で、次の回線については人に勧誘されるがまま入るのではなく、自分で何が良いのかということを考えるために「毎月の通話料金」「毎月のデータ通信量」をきちんと把握し、考えるのがめんどくさければ「ahamo」のような通話もデータ通信もそこそこ使えて定額で使えるようなプランを選ぶのも良いでしょうし、極端に通話やデータ通信が少ないなら基本料金の安いプランを調べるということもできます。自らを守るためには自分の知識を増やすことが大事です。まずは現在の契約内容を把握することから始めて、いくら仲の良い友人でも他人の言うがまま付いて行かないようにしましょう。


カテゴリー: モバイル関連コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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