趣味と実益を兼ねてアルコール燃料の効率的な消費について模索する

今回は個人的な趣味の話になりますので、興味のない方にはつまらない内容になるであろうことをあらかじめお詫びしておきます。現在はそこまで自宅に籠もることはないものの、ある時期までは自宅にいながら何かをするしかなかった頃の事を今も引きずっていまして(^^;)、アルコール燃料を使った湯沸かしや炊飯をいかに少ない量で行なうか? ということについて考えながらベランダで(それなりに風が吹きます)実験的に何度も実践を繰り返してきました。

炊飯については、一合を自動炊飯する場合には約20ml、二合が約30mlということで結論は出つつあります。キャンプで調理をするための燃料としては、ブームの薪や炭だけでなく、ガスやガソリン、灯油などを使う火器がそれぞれありますが、私の場合には燃やした後の煤やゴミ(空き缶や燃えカスなど)が最少限に抑えられるアルコール燃料を使ったストーブ(キャンプにおける「ストーブ」とは調理器具のことです)を複数用意して、何をどうすれば早くお湯が湧いたり、少ないアルコール燃料でお湯が沸くのかということを、今でも継続して試しているのですが、最近になってある程度の目処が見えてきた感じです。

最近購入したばかりのLixadaのチタン製アルコールストーブは強力な火力が特徴で、同じ量の水でも他の火器と比べて早くお湯が沸くのですが、アルコール燃料を使う場合には、無風状態で火を付ける場合と、風が強い場合には極端にお湯が沸くまでの時間および消費するアルコール燃料の量が増えてしまいます。ちなみに、Lixadaのチタン製アルコールストーブを無風状態で使った場合、ストーブとコッフェルの間隔を適正な距離にするようにセッティングすることで、だいたい20mlあれば500mlの水を沸騰させることができます。これでもかなり効率が良いのですが、湯沸かしをするための鍋やゴトクを工夫することで、さらに節約することができるようになりました。

ホームセンター・ナフコから出た「ヒートエクスチェンジャー付きアルミケトル」

現在、一番の効率が良い組み合わせが、上記リンクで紹介している「Clikstand」という現在は購入することができない基本はトランギアアルコールバーナー用のゴトク兼風防を使い、アルコールストーブは上記の記事でも紹介している自作系アルコールバーナーとの組み合わせで、上にある「ヒートエクスチェンジャー」の付いていない普通の、底が広いキャンプ用ケトルを使っても、500mlを15mlのアルコール燃料で今の季節なら沸騰させることができるようになりました。ヒートエクスチェンジャー搭載のものを室内で使用すると一酸化炭素中毒の危険があるので、そうした利用はお控え下さい。今回改めていざという時には室内のキッチンを使うような形でアルコールストーブを使用可能であることがわかったことは、最低限火事に気を付けるのはもちろんなのですが、必ずしも外で湯沸かしなくても良くなるということで、正直ほっとしています。

災害時の食事というのは、料理をした場合に食器やコッフェルを洗える水が用意できないことが考えられるので、基本的にはお湯を沸かして、保温のできる真空断熱ボトルに保管しておき、フリーズドライ食品・カップ麺・インスタントコーヒーなどをいただくようなことができれば良いなと思っています。だいたいカップ麺と飲み物(味噌汁のようなものを含む)を合わせて一人分で必要になるお湯の量がだいたい500mlだと思います。一人であれば一回お湯をわかすのに15mlのアルコール燃料を消費するなら、薬局で売っている燃料用アルコール一本(500ml)は、だいたい33回分ですが、この燃料用アルコールの価格は安いところで税込330円といったところです。

家族四人で同じ食事をいただく場合、一回の食事に必要なアルコールの量はおよそ60mlで、それが三食だと180ml、500mlのアルコール燃料をだいたい三日で使い切るくらいの計算になります。こうした試算は、自宅で避難生活をする場合にはやはり必要だと思います。普通はカセットガスを燃料として備蓄する方が多いと思いますが、部屋でお湯を沸かす場合、鍋でお湯を沸かすのか、普通のやかんでお湯をわかすのかでガスの消費量が変わってくると思いますので、興味のある方は、ぜひ新品のカセットガスで定量の水を何回沸騰させることができるのか、実際に行なってデータを発表しているサイトなども参考にしながら、一般的に避難物資が届くと思われる地震発生後3日間持ちこたえられるような物資について、準備をしておくことをおすすめします。

カテゴリー: 防災コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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