月別アーカイブ: 2021年5月

楽天モバイルの「Rakuten LinkアプリiOS版」での仕様変更でSMS送信に料金がかかる?

アプリの開発というのはスマホの基本ソフトに合わせて行なう必要があり、そのために苦労することも多くなると思うのですが、今回楽天モバイルから発表があったiPhoneなどのiOSで利用する無料通話を楽天モバイルで行なうための根幹とも言える「Rakuten Link」について気になる仕様変更の通知が届きました。なお、ここで紹介する仕様変更はiOSのみで、Androidスマホを使っている場合は仕様は変更されません。

今まではスマホに入っている電話アプリではなく、Rakuten Linkアプリによって発信着信が行なわれていたのですが、2021年6月15日より、着信時にRakuten Linkアプリからの発信でないもの(他社のスマホ・携帯電話や固定電話)については、iOS標準の電話アプリが起動して着信をするようになるということです。

この際注意したいことが2点あります。かかってきた電話を受けられず、こちらからかけ直す場合や着信通知を利用して電話を掛ける場合、iOS標準の電話アプリから電話を掛けてしまうとかけた時間分だけの通話料が発生してしまいます。楽天ではあくまでRakuten Linkアプリ経由の電話については時間に関係なく無料で通話できることをアナウンスしているので、後日の通話料請求にびっくりする前に、Rakuten Linkアプリから電話をすることを心掛けなければなりません。

そして、もう一つの問題は海外でスマホを利用している場合です。Rakuten Linkが着信時に日本からの電話を受けてくれればLINE電話やSkypeのように料金の心配なく(有料の通話定額を契約し、該当地域で利用する場合は発信も定額)使えるのですが、海外の国によっては着信するだけで通話料金がかかる仕組みがあるため、iOS標準の電話アプリで電話に出てしまうと、それだけで通話料金が発生してしまう恐れがあるのです。

幸いスマホの場合、相手の番号が通知されますので、海外にいる時に電話がかかってきた場合にはその電話に出ず、改めてRakuten Linkから電話をすることで、もし海外かけ放題を契約していれば通話料金を気にせずに電話できます。ただこういうことは、いちいち自分の頭の中で考えた上でアプリの切り替えをしなくてはならないので、例えば海外で利用する場合には安いもので十分なのでRakuten Linkアプリが使えるAndroidスマホに代えて利用するなどの対策も有効かなと思います。

実はもうひとつ、iPhoneではどうにもならない問題が今回の仕様変更ではあります。電話番号を使ったショートメールであるSMSについての仕様変更です。SMSの受信についてもiPhoneではiOS標準の電話アプリでSMSの受信を行なって、受信料は無料なのですが、問題は送信について、送信先のスマホにもRakuten Linkアプリが入っていないとアプリからの送信はできず、送信はiOS標準の電話アプリからしかできなくなるという事実です。

つまり、Androidスマホでは国内・海外でも(海外は指定された国限定)Rakuten Linkアプリを使えば無料でのSMS送信ができたのですが、iPhoneの場合は他社と同じように、楽天モバイルユーザー以外とのやり取りについて、SMS一通ごとの送信が有料になってしまうのです。これは、電話番号を使ってのメッセージを良く利用している方からすると、iPhoneを使っていることがネックになって料金がかさんでしまうことを意味します。一通だけならそれほどかからないものの、かつては無料通話込みのガラケープランで便利にSMSを使ってメッセージのやり取りをしていた(SMSの送信料を無料通話分から利用することができたのです)方がSMSが無料だから楽天モバイルに変更した場合、新しいiPhoneを買ってしまったがために今までのようにSMSが利用しにくくなってしまうかも知れません。

個人的にはこうした不具合については、大手3キャリアでのみ使える「+メッセージ」アプリを楽天をはじめとした他のMVNOに向けて開放してくれれば、先日販売になったばかりのiPhoneを楽天モバイルで購入した多くのユーザーがSMS送信でストレスを感じることも無くなると思います。今後新しく政府がデジタル省を作ったとして、こうした細かい点についてきちんと指導してくれるのかということも不安に感じてしまいます。

今のところは大丈夫なのですが、これからもAndroidスマホは現在のまま使えるのかどうかということも心配ではあるのですが、今回の仕様変更はアップルからのアクションがあったのでは? なんて勘ぐってしまうくらい不可解なので(楽天モバイル側には改悪すべき理由がないことから)、楽天モバイルで電話・SMSの無料を生かしたいと考えられている方は、iPhoneでないスマホを選ぶのが無難な事だけは確かなようです。


ついにドコモがモバイル通信のホームルーターを販売「home 5G」で光回線はどうなるか

大手キャリアの中で、一応UQモバイルのWimaxもauに数えれば、今まではWimax2とSoftbankのSoftbank Airが参入し、ドコモは全くそこに参入する気配は感じられなかったのですが、スマホでの無制限プランが出てから筋目が変わったような気がしています。

私自身は自宅でのネット利用に加えて車で移動しながらも家と変わらないネット環境をキープしたいと思っていますが、そうなると自宅で工事をして回線を引き込むよりも、モバイル回線を本回線にして使うという選択も5Gが当り前の時代になれば十分にありではないか? と思いつつ、現状では一番モバイル回線での制限が無いと思われる楽天モバイルの無制限(一日10GB以上使うとその日のうちは最大3Mbpsになるが、日をまたげば戻ります)プランを使っていました。

しかしここにきて、ドコモから本格的なホームルーター「home 5G HR01」が出て、2021年8月下旬(予定)から始まるという、その料金プランについても発表がありました。月額4,950円(ルーター料金は別)で使用できるのは登録している住所に限るようなので、Softbankの「おうちのでんわ」や「Softbank Air」と同じような仕組みです。ただ、Softbank Airと比べると今回のドコモのホームルーターの方が制限は少ないだろうと思いますので、すでにSoftbank Airを使っていて不満点がある方は、真剣に乗り替えを考えてもいいのではないかと思います。

私の使い方だと移動しながらは使えないというのはまずは残念ですが、それでもドコモの回線があって指定のプランを契約していたり、複数回線(3回線以上)があったり、dカード支払があると、スマホの方のプランを割引く仕組みがあるようで、トータルの支払いを安くするためにも家と外で2回線をドコモで囲い込もうという意欲的なプランであると言えます。

楽天の回線エリアにすぐには入らない場合は(現状auの電波で楽天モバイルを使っているような場合はパートナー回線の解消によってデータ通信ができなくなる可能性もあります)、このホームルーターがあれば5Gと4Gのドコモエリアでなら使えるので、かなり使えると思います。申込および利用が集中した場合の通信規制がどうなるかがポイントだとは思いますが、かなり全国で同じように使えるのではないかと思いますね。外でもハイスピード・無制限に固執しなければ、家ではドコモのホームルーター、外ではUQモバイルの「くりこしプランM」との組み合わせで余裕で1万円を切ります。このブログでも紹介しているように、いざドコモのモバイルネットワークが使えなくなったとしても、UQモバイルでも最低限の事はできるので、かえって一社に回線をまとめるよりも、複数の別会社回線を使うことでトラブルに強くなるということは出てくるでしょう。

で、私自身がこのドコモのホームルーターにすぐに乗り換えるかということになると、そこはまた考えてしまいますね。たまたま同じ時期に携帯電話会社全体のプラチナバンドの再割当を政府が目指すという話も出てきているので、これの実現は数年後にはなりますが、今後楽天モバイルの電波についても他のキャリアと同じように安定することが考えられます。そうなると自宅限定で使うなら十分になるでしょうし、こちらの方は固定だけでなく移動しての運用も可能です。気がかりなのが、その安さのためユーザーが増えているためか現状自宅で使っていても不安定な時もあるので、常に安定したネットを使いたい場合は、楽天に依存するのではなく他社も試してみるということは考えながら使い、トータルコストでどこの会社を主に使うか考えるようになるのかなと思います。

この時、生きてくるのが楽天の料金大系でしょう。私の使っている楽天回線は1回線のみなので、もし他の回線を主に使うようになった場合は、楽天のデータ通信をほとんど使わなくなるので、月間1GB未満に使用量を抑えれば、0円運用が可能です。果たしてプラチナバンドを楽天が取得できるのか、さらにそのプラチナバンドを使い、制限ある中でもそれなりに使えるようになるのかというのは試してみなければわからないので、いったん楽天の契約を塩漬けのようにしてドコモのホームルーターをつなぎで使う事もありでしょう。

さしあたってはこの「HR01」というホームルーターの価格と、どこまで無制限で使えるかおよび、自宅が5Gのエリアになるかならないかというのも乗り換えを考えるにあたっては重要な点でしょう。5Gの方がスピードも早く、快適に家庭内ネットが使えるとは思いますが、早く一定量のデータを消費してしまうということもあります。それで一気に規制されてしまうなら、4Gで使った方が良い場合もあるわけですが、その辺も気になりますね。

ただこうなると、楽天モバイルでも新製品として5G対応のホームルーターを出して欲しいですね。UQとauでもWimaxと4G・5Gの使えるホームルーター販売(こちらは価格が2万円台)をアナウンスしていましたので、複数の会社の中で自宅用のワイヤレス通信を選べるような感じになってくれるといいと思っています。光インターネットを多くの方が使っているとは思うのですが、工事が必要なことと完全な無制限とは言えない状況もあるので、今回のドコモのホームルーターで安定してのデスクワークが利用可能であれば、全体的な傾向として自宅用のネットも有線から無線へ移行する可能性もあり得ます。とりあえずはこの夏からのドコモのホームルーターの状況に期待をして待ちましょう。


旅の定番だった場所が消えていくと 旅をする習慣そのものも無くなる可能性も

長期にわたって外出自粛の雰囲気が続く空気の中、観光で盛えていたところも一気に窮地を迎えるケースが少なからずあります。京都タワー大浴場が2021年6月に営業を終了するというのもそうした流れの中で起こったことで、これは今後コロナ渦が収まり、電車や夜行バスか元通りに走るようになっても無くなったままで変わらないわけですので、多くの旅人の行動に影響が出てくるのではないかと思います。

京都駅から出てすぐの京都タワー地下3階にある銭湯ですが、朝7時から夜10時までやっていたので(現在は新型コロナウイルス下で短縮営業)、早朝に夜行バスで京都に着き、汗を流してさっぱりしたい時や、夜にバスや在来線・新幹線に乗る前にリフレッシュするために多くの旅人が使ってきただろうと思います。

今後は別のサウナ店を探して入りに行くか、ネットカフェに併設されたシャワー室を使うかということになると思いますが、京都の町全体が経済的には厳しいと思いますし、大資本のところは残るにしても、そうでない場所で知る人ぞ知るというような所はこれからも厳しい状況が続いていく中、いったん休業してしまった施設が元通りに営業を続けていけるのかどうかもわかりません。

もちろん今回の京都タワー大浴場の代替施設はどこかにはあるわけで、無くなって本当に困るということはないでしょう。しかし、私の場合京都に行くとなると、自家用車以外の交通手段では、まず目的地が京都駅前になりますし、京都駅前からすぐに行ける京都タワーの利便性はそれなりに感じていたので、主に安く旅をしたいと思っている人の中でも移動時間の関係で、できれば最寄り駅からすぐに利用できる施設を重宝している人にとっては代替を探すのも大変でしょう。

こういった事が京都だけではなく全国で起こっていくことも、現実には考えなければなりません。かなり残念ではありますが、そういったつもりで旅に出なくてはならなくなるような時代がコロナ渦明けの状況でやってくるようだと、今まで以上に最新の情報に更新されるスマホからの情報収集の必要性は高まってくるのではないでしょうか。

今回の京都タワー大浴場は、設備の古さはさておき、その抜群のアクセスの良さからそれなりに人は入っていて、今回の新型コロナウイルスの感染症が広がらなければ、今後も同じように営業はできていたのではないかと思いえるだけに、改めて感染症の恐ろしさを感じざるを得ません。施設が老朽化したり、経営者が高齢になっての閉店というのは寂しさを感じつつも仕方ないと思えるものの、今回のような突発的な状況に巻き込まれてしまうと、観光業・飲食業や、直接生活に関係ない物を売ったりするようなお店はそれなりにファンがいたとしても、存続が一気に難しくなります。

今後多くの人がワクチンを接種して観光に人が戻るまでそうしたところが持ちこたえられるのか。また、逆に今まで旅行に出掛ける楽しみの一つだった数々の施設が閉鎖になった中、以前と同じように出掛ける人は一気に戻るのか、そうした点も不確定要素として残るので、まだまだ自分たちだけではどうしようもない状況はまだかなり長い間続くと見なければならないでしょう。

個人的に不安なのは、感染症の脅威が無くなっても、旅行に出掛けなくなるような人が増えてしまうのではないかという点です。全国の味はネット通販で注文することが一般化すると旅出つ理由の一つが減る場合もあるでしょう。またコロナ渦で生活が大変になり、マイカーのない生活を指向したり、鉄道会社が終電を早めたダイヤを継続することで公共交通機関を使った旅も不便になってくると、今までのように人は旅行に出掛けようと思えなくなるのではないかという想定も考えられます。

話も京都タワー大浴場に戻すと、この施設は深夜帯を移動に使う夜行の高速バスを利用されていた方にとっては打撃だけに、今までは夜行バスとセットで使われてきた施設が無くなることで、選択肢として夜行バスを使っての京都入りを敬遠し、新幹線に移行するケースも出てくるでしょう。そうなると旅の形も変わりますし、観光客が落とすお金の額も変わってくるかも知れません。どちらにしてもワクチン接種が終れば徐々に前の状況に戻ってくると考える中で、人々の意識の中で、コロナ前・コロナ後で何が変わってしまうのかについても、十分な検証のもと人々を観光に戻すための社会的な工夫が必要になってくることだけは確かでしょう。


3Gガラケー終了でフィーチャーフォンが使えなくなる? というのは誤解に近い

新型コロナウイルスの大規模会場における予約が電話予約はなしでネット予約限定ということもあり、デジタルガジェットを使いこなせなかったり、あえて使わない人に焦点を当てた「ガラケー」についてのニュースがそうした意図のもとで出てきているような気がしています。

たまたまネットで見た文春オンラインの記事では「ガラケーサービス終了に抗議する愛用者の「言い分」」という記事の中で「NTTドコモは2026年、auは2022年、ソフトバンクは2024年までしかガラケーを使えない」という内容がありましたが、これはこれで事実ではあるものの、天下の文春が読者を混乱させるような内容をそのまま出していることには疑問があります。

ここで言う「ガラケー」というのは3Gという通信方式を使用する携帯電話のことだと思われ、最先端の通信方式である5Gの範囲を広げるためということもあり、3Gを廃止するということはその分を現状で多く使われている4Gや5Gに代替させるということであり、決して「折りたたみ式で物理ボタンのある携帯電話」が終焉を向かえるということではありません。

私自身の事で言えば、音声通話の品質が高いことでサービス開始以来使ってきたPHSのサービスが終焉を迎える中で、3Gのガラケーよりも通話品質が良いVoLTEという仕組みを使える4G対応のフィーチャーフォンである「ガラホ」に機種変更し、現在も使っています。

この「ガラホ」は、4Gというまだまだ終了する心配のない通信方式を使っているだけでなく、OSに非iPhoneのスマホで多く採用されているAndroid OSが使われていて、ガラケーのように通信方式が大手通信会社だけでなく、MVNOと言われる大手の回線を安く提供する会社の通信設定を入力して使えるということがあります。

私の場合、ドコモでかつて契約したSH-01JというガラホのSIMロックを念のため解除し、同じドコモの回線を借りて音声もデータ通信も安く提供している日本通信のSIMを入れて使っています。小さい画面のガラホなので大したことはできませんが、本体のウェブブラウザを使ってのネット検索や、同じくブラウザ上からのメールの読み書きぐらいはできます。残念ながらLINEをはじめとするGoogle Playを利用してのアプリを使うことはできませんが、最低限のネット利用はガラホ本体だけでも利用可能です。

もっとも、私のガラホはWi-FiでもBluetoothでも、USB経由のテザリングでも利用可能なので、それこそahamoのSIMを入れて使っても、パソコンやタブレットの外での通信手段としても使うことは物理的には可能です(実際に試していないので、ahamoでは使えない可能性はありますが、現状で使っている日本通信の4Gの使えるSIMではテザリングも使えます)。

このガラホは当然ながら電池パック使用で、先日予備用の電池を買ったばかりなので、ドコモが3Gを廃止して多くのガラケーが使えなくなる2026年以降にも十分使えるでしょう。心配なのは5Gから6Gへと通信手段の主流が移っていく中で4Gが使えなくなった時にどうするかということなのですが、そこについては大手キャリアが5G対応のシニア向けのガラホ(らくらくホンのようなシリーズ)を出せば、それを中古あたりで手に入れることで、物理的ダイヤルボタンから発信できる環境は保てることになりますが、そこはまだ未来の話なので、心の隅に置いておくくらいでいい事だと思います。

現状で、もう少しフィーチャーフォンを使い続けたいと思う方は、今なら中古で程度の良い4Gの使えるガラホを購入し、携帯ショップでそのガラホに入るSIMカードへの交換(3GのままnanoSIMに私は代えてもらったこともあります)は可能だと思います。3G停波になった時点で4Gのプランに変えてもいいでしょうし、いっそのことドコモを解約してMVNOのSIM(4Gや5G対応)に入れ替えてガラホを使い続けていくというのも良いと思います。

最初に紹介した文春オンラインの記事では、取材された方の一人の「ガラケーのサービスが終わるなら、私はもう携帯を持つこと自体をやめる」という言葉が紹介されていましたが、ガラケーのサービスが終わってもガラホに乗り変えれば同じように携帯電話を使えるということを取材者に紹介しない(?)ような記事のまとめ方になっているのは、裏でしっかりと情報を伝えていたとしても、読む方にとってはそうした経緯がわからないわけですから、さらなるフィーチャーフォン離れを加速させる可能性もあります。どうしてもガラケーの使い勝手を使い続けたい方は、まずは4GのSIMを入れても使える「ガラホ」をまずは手に入れることから始めましょう。


キャンドゥで取扱いが開始された330円アルコールストーブが引き起こす問題とは

ソロキャンプのための装備が日々充実している100円ショップの中で、ついにアルコール燃料を使用するバーナー(アルコールストーブ)がキャンドゥの300円商品(税込330)として販売され、ネット上ではかなり盛り上がっています。

そのストーブはトランギアと同じように芯はなく、中にアルコール燃料を入れて揮発してくるアルコールに点火して燃焼させるタイプのもので、用法を守って使えば格安のソロキャンプ用の装備の一つになりますが、早速購入して使った人の中には「キャンドゥのアルコールストーブが爆発した」という話が出てきています。

普通の100円ショップで売られているものだからと言っても、直接火を扱う商品であるだけに燃料用アルコールの性質および、アルコールを燃料に使って火を扱うことのできるアルコールストーブを安全に使いこなすにはある程度のノウハウが必要であり、説明書きを読まないで火傷をしたり火が他のものに燃え移って火事になってしまったとして、製造・販売側に文句を言うのは違う気がします。そうは言っても、クレームが100円ショップの方に行ってしまうことは今後起こり得ることで、それが商品の販売自体に影響を及ぼさないかどうか心配ではあります。

私は、ネット作家の方が作った市販されていないアルコールストーブを使っていますが、その仕組みは中に入っているセラミックフェルトにアルコール燃料を吸わせて燃焼する仕組みなのですが、液体アルコールが爆発で飛び散って手に付き火傷したりする恐れはないものの、液体であるアルコール燃料をストーブの中に入れ、そこに火を付ける場合、入れる燃料が少ないと空気とストーブ内部で気化したアルコール分が結び付き、爆発的に燃える事は十分に考えられます。キャンドゥのアルコールストーブの場合は液体がそのまま入っているのでたとえ小さな爆発でも熱くなったアルコール燃料が外に飛び散るような事は普通に起きる可能性はあります。飛び散った燃料が手に付いたら火傷するかも知れず、周りに燃えやすいものがあればそこに引火するかも知れず、さらに言うとアルコール燃料をこぼしてしまった場合にストーブが爆発すると、一気に周辺に火が燃え上がる可能性もあります。

キャンドゥのアルコールストーブの場合、容量が80mlで、安全に使うには燃料をその3分の2(約55mlくらい)は入れないと、容器内に存在する空気と反応して爆発を起こしやすくなり、さらにアルコール燃料が空気との反応するのはアルコールを入れてすぐにより爆発しやすくなるそうなので、しばらく待ってから点火することも大事です。

さらに、点火するために火花を飛ばすタイプの器具を使う場合は、アルコールストーブの外側にも火花が飛ぶので、外部に火花といっしょに引火する可能性も出てきますので、点火するにはチャッカマンのような点火部分と手が離れているライターを使う方がいいでしょう。どうしても火花を出す器具を使う場合は屋外およびアルコールストーブの周りに燃えそうなものを置かず、万が一アルコール燃料をこぼした場合には場所を移動するなどの配慮も必要になるでしょう。

かつてのニュースで、着火剤の代わりにアルコール燃料を焚き火に掛けて爆発事故を起こしたケースがあったように記憶していますが、同じような理由でアルコールストーブの燃焼が収まってすぐに燃料を注入したりする事でも大きな音を立てて爆発を起こす危険があります。当り前ですが、直に火を扱う事は危険な事であり、便利に使うためには細心の注意を必要とします。特にアルコール燃料は燃えやすいので、その取扱いには十分に注意しなければなりません。今後の100円ショップがキャンドゥに続いて各社がアルコールストーブを出すかはわかりませんが、正しい利用方法を守って使用することを徹底することはぜひお守り下さい。


楽天モバイルとUQモバイルを併用してみて お互いのウィークポイントをうまく補完するために

2021年5月から、ついに私の契約している楽天モバイルが通常料金になります。ちなみに、昨日(5/15)までの楽天回線の利用データ量は55GBといったところで、余裕で月100GBを使うペースになっていて税込3,278円の支払いがすでに決定的になっています。

これだけ使っているのは、楽天回線のSIMをモバイルルーターに入れて自宅用のネット回線として使い、さらに自宅のテレビとつなげてTVerやYouTube、アマゾンプライムビデオなどの動画コンテンツを見続けているためなのですが、時間によってはやはりストリーミングが止まってしまうようになるのは変わっていません。

さらに、テレビで動画を見ている時に楽天回線がつながったWi-Fiルーターに繋げたスマホ・パソコン・タブレットを同時利用すると、回線に負荷がかかる状況もあります。そこで活用しているとが、スマホにSIMを入れて使っているUQモバイルのくりこしプランMです。このプランは高速クーポンもあるものの、低速でも1Mbpsくらいで常時使えるので、自宅でもあえて楽天回線にはスマホで繋がずに、UQモバイルの回線で同時利用したり、スマホからテザリングしてタブレットを使うようにするなど工夫しています。

ちなみに、くりこしプランMは税込2,728円ですので合わせると約6,000円くらいになりますが、いざという時にUQモバイル回線を自宅用の回線に変更できる自由があり、さらに外でも最大1Mbpsでならスマホで全く無制限に使えることを考えると、多少不便な事はあるにしても、楽天回線の安定性が出てくるまではこの組合せが最強ではないかと思います。

あと、今月からはパートナー回線につなげても楽天回線で使っても、使った量だけで料金が決まるという仕組みになっているので、パートナー回線の高速/低速切り替えスイッチを常に高速にして使っていたのですが、月半ばにしていつの間にかパートナー回線の5GBを使い切ってしまっていました。

これは、まだ楽天回線が不安定で、電波強度の関係でauのパートナー回線につなぎに行ってしまう事がまだ続いていて、私の住む静岡市内ではまだパートナー回線が切られていないということなのですが、電波の状態が悪くても楽天回線ならパートナー回線に制限がかかる最大1Mbpsより早くネットを利用できるので、いっそのこと自宅周りはau回線が使えなくなってもいいかなという風には思っています。

明らかに楽天回線のスピードが落ちた時には(パートナー回線に自動的に変更してしまった場合を含む)、モバイルルーターの再起動をすることで何とかもち直しますので、多少の不便は頭の中で納得して、工事のいらないモバイル回線での運用は今後も続けていくつもりです。

5Gについてはまだ全然というところです。本当なら東京オリンピックに合わせる形で関東地方から5Gのエリアが急速に広がっていくはずだったのですが、一応政府ではオリンピックを開催すると発表しているものの、観光客が外国からは来ないので5Gの利用範囲はまだ広がらないのではないかと思っています。もう少し待って、楽天のホームルーターでもモバイルルーターでも自宅でそれなりに使えるようになれば、今より使い勝手はUPすることでしょうが、全国をウロウロする場合にはやはり安定したエリアでのスピードが速いUQモバイルは手放せないような気はします。楽天モバイルのエリアが広がり、政府からプラチナバンドが割り当てられれば状況は変わるかも知れませんが、それはその時になったら考えることにしましょう。


印象的なアナログ予約システムについて考える かつての「赤福」の「朔日餅」の販売における恨みっこなしのシステムとは?

新型コロナウイルスの接種予約は、利用できるならインターネット(スマホ)からの予約がおすすめです。自宅でインターネットを使える環境があれば利用することができますし、受付をする先方の事務的な負担も軽減されると思うからです。ただ、どうしてもインターネットを使えない方はいつの世の中でもいるものです。多くの人が集中するとわかっていても、アナログ的な予約システムは0にすることは難しいのではないかと思います。

また、様々な事で行列を作るというのも日本国内では良くあることで、行列を見たら購入する気が失せるような人がいる一方で、我慢強く行列に並ぶことを選択する人もいます。かつてテレビ朝日系列で放送されたバラエティ「いきなり!黄金伝説」のコーナーで、現在も活躍している漫才コンビのU字工事さんが、あらゆる「行列グルメ」の一番乗りを目指すというロケがあったのですが、その中でどうしても一番を取れなかったものに、伊勢神宮参道にある「赤福」で毎月一日に販売になる「朔日餅」(月に一度季節に合ったお餅の詰め合わせが販売される)がありました。この行列システムは単純に早く行けば良いというものではなく、かなり複雑な仕組みになっているという話を聞き、今回改めて新型コロナウイルスの騒動前に発動されていたその仕組みについて、ネットで色々と調べてみました。

ワクチン接種の順番も、偉い人優先を止めて全て同一のシステム上で行なえば恨みっこなしになるのではと思いますが、これから紹介する赤福の仕組みについても、時間が有り余っている地元の人でないとトップを取ることは難しいのですが、当時は行列をすること自体が楽しみという部分もあったのでしょう。というわけで、当時の予約システムについてネットで調べた結果というものを紹介することにします。

改めて書きますが、赤福の朔日餅は1月を除く毎月1日の午前4時45分から販売されます。しかし、これだけだと前日前々日からではなく一週間以上前からお店の前に並ぶ人が出現する可能性があり、赤福自体の営業に支障をきたす恐れがあることから、整理券を配ることにしたそうなのですが、その整理券をもらうために何日も前から並ぶ人が出たということがあったそうで(^^;)、整理券自体を持っていても「朔日餅」とは交換(もちろんお代の支払が必要ですが)できない仕組みになっという話を聞いています。

その仕組みとは、朔日餅販売前日(前月の月末)の午後5時から配布される、「列整理券」をもらうための「受付番号票」がまずは配られます。この「受付番号票」の1番をU字工事さんはどうしても取れなかったというのですが、この「受付番号票」は整理券をもらうための整理券というもので、早く買いたい人はまず「受付番号票」をもらうことで、長時間の行列待ちを避けられるということだそうです。恐らくトップの人たちは地元の方で何日も前から「受付番号票」をもらうための行列を作っていて(赤福の方でも営業に支障のない場所を行列の場所に指定して、テレビでもその場所で行列をしているところが映ったはず)、当時から売れっ子だったU字工事さんは、どうしても「受付番号票」の1番を取るためだけに何日も行列のためにその場に居続けることはできない事情があったように記憶しています。

「受付番号票」をもらった人は、1日の午前3時30分までに店の前に集まり、すでにもらっている「受付番号票」と引き換えに、「朔日餅」購入のための列に並ぶことができる「列整理券」をもらうのだそうです。「受付番号票」ではもちろん、「列整理券」でも朔日餅は購入することはできません。ここまで苦労しても列に並ぶ権利を得るだけということになります。

そして、それから約1時間後、1日の午前4時40分から「列整理券」の順番に列に並びます。そして午前4時45分から販売が始まるのです。もっとも「列整理券」を持っていなくても、早朝に赤福の前に出来た行列の後ろに並べば、普通の場合は「朔日餅」を購入することができましたし、私は早朝に行かなくても「朔日餅」を店頭で購入することができました(材庫があれば)。さらに、確実に買いたい場合には、事前に予約をして赤福の本店および支店から(高速道路の御在所SAのお店でも大丈夫だったはず)受け取ることは可能でした。こうした仕組みというのは、あくまで早く手に入れたり、行列に並ぶことを楽しむために集まってくる人に対してのイベントという意味あいもあるのだろうと思います。

もし新型コロナウイルスのワクチンについて、インターネットが使えず、電話も繋がらないので直接予約がしたいと思う人のためには、抽選がベストな選択だとは思うのですが、こうした何回にも分けた「予備整理券」を配ることで最後まで残る人をふるい落とすシステムを導入するのも、列に並ぶ人の熱意をくみ取ると全く否定すべきものでもないのではないか? とふと思います。もちろん、健康に影響が出るかも知れない泊まり込みを禁止し、予備整理券を得るために抽選を行なう(用意できるワクチン分の整理券を発行するとか)方法もあるでしょう。一連の手続きの中での行列は密にならずにソーシャルディスタンスを保つ必要がありますので現実には難しいでしょうが、今回のワクチン注射には当日キャンセル待ちの設定も出てくるので、ある程度の行列は避けられないのではないかと思います。地域の中で接種が必要だと考えている年代の人の中で、インターネットも電話を使えない人の不満を解消させるため、キャンセル待ちの受付の一部でこうした整理券配布方式を検討する余地はあるのではないでしょうか。

あと、これは余談になりますが、新型コロナウイルスの感染の恐れが去り、普通に出掛けられるようになったら、どこかの月の1日早朝に伊勢神宮に行き、その頃には予約の仕組みも戻っているであろう「朔日餅」を買いに行きがてら、「列整理券」の1番を持っている人はどんな人なのかを見に行ってみたいです(^^;)。


ワクチンを接種すれば1億円が5人に当たる? 改めて日本との状況の違いが浮き彫りになった米オハイオ州の政策

現在、アメリカではだいたい46%くらいの人が新型コロナウイルスのワクチンを少なくとも1回は接種しているのだそうです。先日は米大リーグの球場で大規模な無料の接種ができることを告知したり、また当地の住民でなくても接種ができる機会を設けることで、国境の町には中南米からわざわざワクチンを打ちに来る(住民である確認を取られないので外国人でも打てるのだそう)取り組みがニュースで報じられてきました。

もし同じことが日本国内でも行なわれたとしたら、一気に人口の7割とか8割まで接種が進みそうな感じもあるのですが、まだ全人口の半分にも達していないことから、いかに多くの未接種者にワクチン注射を行なってもらうかというのがアメリカの現在の問題だということで、この日本との差は何なのかとつい思ってしまいますね。

そんな中、米国の全体よりもさらにワクチン接種をしている割合の低い米オハイオ州(42%)では、ただ羨ましさしか感じないようなワクチン接種率UPのための政策を発表しました。それが表題にある「ワクチンを初めて接種した州民に抽選で賞金を出す」というものです。今月末から5週間連続で行なわれ、18才以上の州民が一週間ごとに一人が当選するのだそうです。賞金は100万ドル(約1億1千万円)と膨大なもので、お金のためにワクチンを打つような人が増えることで、接種率が上がり、多くの人が免疫力を持つことが期待されます。

また、今回の対象に入らない17才未満の州民については、こちらも5週連続で、地元のオハイオ州立大の4年間の学費や寮費、教材費が全てまかなえる奨学金を出す人を抽選で決める意向であると言います。

こうした方法には賛否両論があり、否定的な考えを持たれている方も少なからずおられると思います。それでも自国でワクチンを開発し、自国民中心に打つ体制を早々と備えたからこそできることなのですね。先日、付録付き雑誌が好調な宝島社が、太平洋戦争でアメリカと戦うために竹槍(本当は木刀?)で訓練をしている少女の当時の写真とともに「このままじゃ、政治に殺される。」という新聞広告を出したことが話題になりましたが、当時も今も日本とアメリカの物量の差というのを私自身は感じざるを得ず、今回のこうしたニュースを見るだけでも、日本とアメリカの国力の差というものはやっぱりあるのだと認めるしかないという気がします。

国産ワクチンについては、順調に行けば塩野義製薬の治験に問題が出ないようなら、今年中には認可されて使える可能性もあるのですが、ワクチンには副反応もあり、その点については今の政府もかなりナーバスになっているため、スケジュール通りに認可され、ワクチン接種が予定通りに行くかどうかはわかりません。ただ、もし日本で潤沢にワクチンが利用できるようになったとしても、いわゆる「アメ」をちらつかせて、とにかく多くの人にワクチンを打ってもらうような政策は日本ではなかなか難しいでしょう。しかし、これも昨日のニュースで見ましたが、埼玉県宮代町では地域商品券1,000円分をワクチン接種者に渡すという取り組みがされているそうですので、こうした取り組みにが全国的に広がっていくかどうかも注目したいです。

個人的にはそうした賞金や商品券まで出してもらわなくても良いと思っていますが、今年はともかく来年か再来年くらいにはインフルエンザとの混合ワクチンを希望する人に秋ぐらいには普通に打てるようになって欲しいと思うのですが。直近では大都市のある地域だけでなく、今年のゴールデンウィークに感染したと思われる人が私の住む静岡県でも増えていて、来週あたりまで減らないのではないかという気もします。

とりあえず、今の日本の状況ではあまり外に出ないでひたすら現状に耐える生活を送るしかないのですが、その中でも自分なりに自宅のベランダで焼肉をしたりしています(^^)。ベランダで火事の心配はなくても、ソロの用具でいろいろ調理していると全てがうまく行けば良いのですが、失敗して後片付けが大変になることもあります。しかし、これも外に出て失敗するよりも、うまく行かなかったことも自分で前向きに捉え、いよいよ外で思う存分できるような時には失敗しないでスマートに一連の作業ができることを目的に試行錯誤を繰り返しているところです。先日、静岡県内では屋外でのバーベキューでクラスターが発生したので、外でのバーベキューも控えるようなお願いが出されているような状況ですので、今後も自宅内で火事に細心の注意を払いながら手元のソロキャンプグッズを試す生活が続きそうです。


国民に不安感を与えることが「詐欺」の格好の標的をあぶり出す ワクチン接種メールが来たら注意したいこと

前回、SMS(電話番号から電話番号に送れるショートメール)を悪用して、あたかも不在荷物の配達を装ったスマホ乗っ取りのメールについて紹介しましたが、ここ数日の新型コロナウイルス対応のワクチン接種について、ここまであまりにも供給量が少なく、さらには専用サイトの相次ぐシステムトラブルで利用ができない中で、早く打ちたいと思っている対象者の多さによる混乱を見ると、新たな詐欺メールが発生する予感がしてなりません。以下の内容はあくまで私が考えたストーリーであることを最初にお断りした上で、もしこんなメールが来たらどうなるかを考えてみて下さい。

とあるワクチン接種対応の年代の方(接種券はすでに到着している前提で)の元に一通のSMSが届いたとします。内容には以下のような事が書いてあったとしたらどうなるでしょうか。

「新型コロナウイルスのワクチンの予約については、電話が繋がりにくく、ブラウザからもなかなか接続できないいため、予約専用のアプリをご用意しました。以下のリンクをクリックして専用ワクチン予約アプリをダウンロード・インストールした上でアプリを開き、必要事項を入力した上でご希望の日時などをアプリからお手続き下さい」

この方法だと、もしすでに接種券が届いていてまだ接種の予約をしていない人が受け取った場合、SMSにあるリンクをクリックして、アプリの導入に行ってしまいかねません。Androidを狙う場合はアプリをインストールさせればそのアプリがスマホ内の情報を抜けるのでそこで終了ですが、アプリのインストールができないガラケーや、iPhone利用の人からも情報を抜くために、もう一段の仕掛けを打ってある可能性もあります。

リンクしたサイトにダウンロードボタンをクリックしてもアプリがインストールできない場合のさらなるリンクをサイトに作っていて、さらに進むとメールフォームのようなものが用意されており、そこに必要事項を入力して連絡を待つように指示があった場合、多くはないとは思いますが、わざわざ自分から大切なクレジットカードなどの個人情報を悪意ある人たちのところまで送り、その結果自分の口座内の電子マネーやクレジットカードを使わてしまったり、ひどい場合にはアップルのパスワードまでハッキングされてしまうとか、何を入力するかにもよりますが、アプリをインストールしなくても被害を受ける可能性があります。

こうしたあまり良くない想像をなぜするかと言うと、まだウイルスのワクチンを打っていない人にとっては何としても早く打ちたいと考えてなりふり構わない事をする人が少なからずいるからです。どれほど地域に貢献していた人であっても、いやだからこそ、ワクチン打つ順番を優先させることはできないと思った方がいいでしょう。今後、そんな状況の中でなかなかワクチンが打てずに日時だけが過ぎて行くようだと、この不安状況をうまく利用して利益を挙げようとする良くない輩が出してくる詐欺メールにひっかかる人の数も多くなっていくのではないでしょうか。

詐欺被害を避けるためには、想像力を働かせて感情のおもむくままに発信元の良くわからないメールに対応しないことも大切ではありますが、早く社会全体に広まりつつあるワクチンを打てないという状況を変えていくべく関係者の方々に頑張ってもらうことも大切なのではないでしょうか。今後、情報が錯綜して本当でないサイトから予約手続きをしようとして情報を抜かれないためにも、きちんと情報の出所を確認しながら、手続きを行なうとともに、「ここだけのおいしい話」に惑わされないような心の持ちようも大切になってくるのかも知れません。


通販を日常的に使っているスマホ中級者ほど騙されやすい? SMSを利用したスマホ乗っ取りの手口

ここのところネット通販で品物を購入することが続いていましたが、昨日はミニマム調理キットのキモとなる、ステンレス製の丈夫な燃料入れを注文していたものが届きました。

左のステンレスのものが今回注文したものですが、だいたい120ml弱くらい入ります。右にあるボトルは、アルコールストーブを購入した時におまけで付けてくれたものですが、このアルコール用のボトルが大変便利なので、現在はボトル付きの購入セットまであります。大体30mlくらい入るのですが、目盛り付きの注射器で計ったものを自分で目盛りに付けて、10・15・20・25・30mlを入れ分けられるようになっています。今回新しく購入したステンレスのボトルから小さなボトルに必要量だけ移して使うように考えていますが、中国産の中国発の製品とは言え、作りはしっかりしていて十分使えるという感じです。一応製品についてのリンクも貼っておきます。

もっとも発送はチャイナポスト→日本郵便経由の船便(?)で、2週間もかかったのですが送料無料で500円くらいで販売している業者から購入できたので(Amazonでは最安業者が最初に表示されるとは限りません。中国の業者でも口コミ評価と価格のバランスが取れたと思った業者から注文から長くかかるのを承知で購入しています)、これについては十分満足しています。

ただ、今回の内容の本題はここからになります。すでにAmazonからの発送状況を見ている中で、国内の発送業者は日本郵便だということはわかっていたので良かったのですが、ついに自分自身のメインの電話題号にSMSを使った恐ろしい騙しのメールがこの商品が到着したその日に来ていたのでした。
ここで、改めてそのメールについて説明すると、そのメールというのはいわゆるメールアドレスからではなく、相手の電話番号が表示されるショートメール(SMS)でやってきます。内容は、以下の通りで日本語的には破綻しているところはありません。

(引用ここから)

佐川急便よりお荷物のお届けに上がりましたが宛先不明の為持ち帰りました。
※以下URLが記載されていましたが内容は略しています。

(引用ここまで)

これだけだと、佐川急便のセールスドライバーが自宅宛の荷物を持っていて、荷物の宛名からSMSを送っているように見えますが、この文章の次に、ウェブサイトへのリンクが貼られていて受信者をリンク先に誘導するようになっています。普通なら直接電話が来たり、ドライバーの携帯電話への電話を誘導するように思うのですが、そうではないというのがポイントです。

ここからは実際に被害にあった方の話をもとにして、国民生活センターの注意喚起を載せているサイトがあったのでそこからの受け売りになるのですが、このサイトにアクセスしたとしてもすぐにどうにかなるということではないようです。ただ、そのサイトにはさらにリンクが張ってあり、そのリンクをクリックすると、特にAndroid用の野良アプリをダウンロードさせるというのです。

スマホを購入したばかりの頃には、本体の設定で「提供元が不明のアプリのインストール」についてはしないようになっていると思うのですが、これは主に多少スマホの扱いに慣れてきた方が、昔は利用できていたアプリがGoogle Playから消えてしまったり、現在出ている最新のアプリのバージョンをダウンさせるために、セキュリティの設定から「提供元が不明のアプリのインストール」を許可してアプリをそのままインストールし、その設定がそのままになっていた場合、今回のような悪意のある野良アプリをスマホにインストールすることで、問題が発生することがあります。今回のケースでは主に「SMSの大量送信」「キャリア決済の悪用」で自分が使った覚えがない金額を通信会社から請求されるケースがあると言います。

これは私の考えですが、今回私のところに送られてきたSMSの電話番号を持つ方は、少し前にそのトラップに引っかかりスマホを悪意ある第三者に乗っ取られたのではないかと思います。同じようなメールが来た際、送って来た本人を問い詰めたところで、本当に悪い人は高みの見物を決めこんでいる状況になっているのではないかと思われます。

恐らく、この場合ではスマホ初心者は本体の設定で「提供元が不明のアプリのインストール」を拒否する設定になっていると思うので、気を付けなければならないのは、かつて本体のセキュリティを変更し、Google Play以外から入手したアプリを使った経験がある方ではないかと思います。

同じようなケースで、個人のホームページで便利そうなスマホ用のアプリを配布しているような場合も注意が必要でしょう。Google Playから消えてしまうアプリの中にも、そうした悪意のある機能が存在していることがわかって消される場合もあり、多少不便はあっても正式にGoogle Playから配布されたアプリを使うことが大切です。

今回のケースではスマホをカスタマイズして、ネット通販をバリバリ使っているネット中級者が狙われているような感じなので、まずはスマホのアプリインストールの設定をまずはチェックし、もし騙されてクリックしてもクリックのみでアプリをインストールしない設定に戻しておくことが大事です。ネットで安く物を買ってもその分以上をそっくり取られてしまわないとも限らないので皆さんも十分ご注意を。