ワクチンを接種すれば1億円が5人に当たる? 改めて日本との状況の違いが浮き彫りになった米オハイオ州の政策

現在、アメリカではだいたい46%くらいの人が新型コロナウイルスのワクチンを少なくとも1回は接種しているのだそうです。先日は米大リーグの球場で大規模な無料の接種ができることを告知したり、また当地の住民でなくても接種ができる機会を設けることで、国境の町には中南米からわざわざワクチンを打ちに来る(住民である確認を取られないので外国人でも打てるのだそう)取り組みがニュースで報じられてきました。

もし同じことが日本国内でも行なわれたとしたら、一気に人口の7割とか8割まで接種が進みそうな感じもあるのですが、まだ全人口の半分にも達していないことから、いかに多くの未接種者にワクチン注射を行なってもらうかというのがアメリカの現在の問題だということで、この日本との差は何なのかとつい思ってしまいますね。

そんな中、米国の全体よりもさらにワクチン接種をしている割合の低い米オハイオ州(42%)では、ただ羨ましさしか感じないようなワクチン接種率UPのための政策を発表しました。それが表題にある「ワクチンを初めて接種した州民に抽選で賞金を出す」というものです。今月末から5週間連続で行なわれ、18才以上の州民が一週間ごとに一人が当選するのだそうです。賞金は100万ドル(約1億1千万円)と膨大なもので、お金のためにワクチンを打つような人が増えることで、接種率が上がり、多くの人が免疫力を持つことが期待されます。

また、今回の対象に入らない17才未満の州民については、こちらも5週連続で、地元のオハイオ州立大の4年間の学費や寮費、教材費が全てまかなえる奨学金を出す人を抽選で決める意向であると言います。

こうした方法には賛否両論があり、否定的な考えを持たれている方も少なからずおられると思います。それでも自国でワクチンを開発し、自国民中心に打つ体制を早々と備えたからこそできることなのですね。先日、付録付き雑誌が好調な宝島社が、太平洋戦争でアメリカと戦うために竹槍(本当は木刀?)で訓練をしている少女の当時の写真とともに「このままじゃ、政治に殺される。」という新聞広告を出したことが話題になりましたが、当時も今も日本とアメリカの物量の差というのを私自身は感じざるを得ず、今回のこうしたニュースを見るだけでも、日本とアメリカの国力の差というものはやっぱりあるのだと認めるしかないという気がします。

国産ワクチンについては、順調に行けば塩野義製薬の治験に問題が出ないようなら、今年中には認可されて使える可能性もあるのですが、ワクチンには副反応もあり、その点については今の政府もかなりナーバスになっているため、スケジュール通りに認可され、ワクチン接種が予定通りに行くかどうかはわかりません。ただ、もし日本で潤沢にワクチンが利用できるようになったとしても、いわゆる「アメ」をちらつかせて、とにかく多くの人にワクチンを打ってもらうような政策は日本ではなかなか難しいでしょう。しかし、これも昨日のニュースで見ましたが、埼玉県宮代町では地域商品券1,000円分をワクチン接種者に渡すという取り組みがされているそうですので、こうした取り組みにが全国的に広がっていくかどうかも注目したいです。

個人的にはそうした賞金や商品券まで出してもらわなくても良いと思っていますが、今年はともかく来年か再来年くらいにはインフルエンザとの混合ワクチンを希望する人に秋ぐらいには普通に打てるようになって欲しいと思うのですが。直近では大都市のある地域だけでなく、今年のゴールデンウィークに感染したと思われる人が私の住む静岡県でも増えていて、来週あたりまで減らないのではないかという気もします。

とりあえず、今の日本の状況ではあまり外に出ないでひたすら現状に耐える生活を送るしかないのですが、その中でも自分なりに自宅のベランダで焼肉をしたりしています(^^)。ベランダで火事の心配はなくても、ソロの用具でいろいろ調理していると全てがうまく行けば良いのですが、失敗して後片付けが大変になることもあります。しかし、これも外に出て失敗するよりも、うまく行かなかったことも自分で前向きに捉え、いよいよ外で思う存分できるような時には失敗しないでスマートに一連の作業ができることを目的に試行錯誤を繰り返しているところです。先日、静岡県内では屋外でのバーベキューでクラスターが発生したので、外でのバーベキューも控えるようなお願いが出されているような状況ですので、今後も自宅内で火事に細心の注意を払いながら手元のソロキャンプグッズを試す生活が続きそうです。


カテゴリー: 防災関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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