通販を日常的に使っているスマホ中級者ほど騙されやすい? SMSを利用したスマホ乗っ取りの手口

ここのところネット通販で品物を購入することが続いていましたが、昨日はミニマム調理キットのキモとなる、ステンレス製の丈夫な燃料入れを注文していたものが届きました。

左のステンレスのものが今回注文したものですが、だいたい120ml弱くらい入ります。右にあるボトルは、アルコールストーブを購入した時におまけで付けてくれたものですが、このアルコール用のボトルが大変便利なので、現在はボトル付きの購入セットまであります。大体30mlくらい入るのですが、目盛り付きの注射器で計ったものを自分で目盛りに付けて、10・15・20・25・30mlを入れ分けられるようになっています。今回新しく購入したステンレスのボトルから小さなボトルに必要量だけ移して使うように考えていますが、中国産の中国発の製品とは言え、作りはしっかりしていて十分使えるという感じです。一応製品についてのリンクも貼っておきます。

もっとも発送はチャイナポスト→日本郵便経由の船便(?)で、2週間もかかったのですが送料無料で500円くらいで販売している業者から購入できたので(Amazonでは最安業者が最初に表示されるとは限りません。中国の業者でも口コミ評価と価格のバランスが取れたと思った業者から注文から長くかかるのを承知で購入しています)、これについては十分満足しています。

ただ、今回の内容の本題はここからになります。すでにAmazonからの発送状況を見ている中で、国内の発送業者は日本郵便だということはわかっていたので良かったのですが、ついに自分自身のメインの電話題号にSMSを使った恐ろしい騙しのメールがこの商品が到着したその日に来ていたのでした。
ここで、改めてそのメールについて説明すると、そのメールというのはいわゆるメールアドレスからではなく、相手の電話番号が表示されるショートメール(SMS)でやってきます。内容は、以下の通りで日本語的には破綻しているところはありません。

(引用ここから)

佐川急便よりお荷物のお届けに上がりましたが宛先不明の為持ち帰りました。
※以下URLが記載されていましたが内容は略しています。

(引用ここまで)

これだけだと、佐川急便のセールスドライバーが自宅宛の荷物を持っていて、荷物の宛名からSMSを送っているように見えますが、この文章の次に、ウェブサイトへのリンクが貼られていて受信者をリンク先に誘導するようになっています。普通なら直接電話が来たり、ドライバーの携帯電話への電話を誘導するように思うのですが、そうではないというのがポイントです。

ここからは実際に被害にあった方の話をもとにして、国民生活センターの注意喚起を載せているサイトがあったのでそこからの受け売りになるのですが、このサイトにアクセスしたとしてもすぐにどうにかなるということではないようです。ただ、そのサイトにはさらにリンクが張ってあり、そのリンクをクリックすると、特にAndroid用の野良アプリをダウンロードさせるというのです。

スマホを購入したばかりの頃には、本体の設定で「提供元が不明のアプリのインストール」についてはしないようになっていると思うのですが、これは主に多少スマホの扱いに慣れてきた方が、昔は利用できていたアプリがGoogle Playから消えてしまったり、現在出ている最新のアプリのバージョンをダウンさせるために、セキュリティの設定から「提供元が不明のアプリのインストール」を許可してアプリをそのままインストールし、その設定がそのままになっていた場合、今回のような悪意のある野良アプリをスマホにインストールすることで、問題が発生することがあります。今回のケースでは主に「SMSの大量送信」「キャリア決済の悪用」で自分が使った覚えがない金額を通信会社から請求されるケースがあると言います。

これは私の考えですが、今回私のところに送られてきたSMSの電話番号を持つ方は、少し前にそのトラップに引っかかりスマホを悪意ある第三者に乗っ取られたのではないかと思います。同じようなメールが来た際、送って来た本人を問い詰めたところで、本当に悪い人は高みの見物を決めこんでいる状況になっているのではないかと思われます。

恐らく、この場合ではスマホ初心者は本体の設定で「提供元が不明のアプリのインストール」を拒否する設定になっていると思うので、気を付けなければならないのは、かつて本体のセキュリティを変更し、Google Play以外から入手したアプリを使った経験がある方ではないかと思います。

同じようなケースで、個人のホームページで便利そうなスマホ用のアプリを配布しているような場合も注意が必要でしょう。Google Playから消えてしまうアプリの中にも、そうした悪意のある機能が存在していることがわかって消される場合もあり、多少不便はあっても正式にGoogle Playから配布されたアプリを使うことが大切です。

今回のケースではスマホをカスタマイズして、ネット通販をバリバリ使っているネット中級者が狙われているような感じなので、まずはスマホのアプリインストールの設定をまずはチェックし、もし騙されてクリックしてもクリックのみでアプリをインストールしない設定に戻しておくことが大事です。ネットで安く物を買ってもその分以上をそっくり取られてしまわないとも限らないので皆さんも十分ご注意を。


カテゴリー: モバイル関連コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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通販を日常的に使っているスマホ中級者ほど騙されやすい? SMSを利用したスマホ乗っ取りの手口」への4件のフィードバック

  1. ケータイオタク

    自分も危うくひっかかるところでした。幸いガラケーでネットに接続出来ない状況だったのでクリックしようがなかった。
    まだSMSでの偽サイトへの誘導が知られる前の話です。最近はSMSで連絡する事は無いと言う事が知られるようにはなりましたが、警戒心の無い日本人は気を付けた方が良いですね。
    おそらく生きている番号に無作為に送っているものだと思います。その番号は通販では使った事が無い番号でした。
    通販を利用していなくても送られてくる可能性があるのでスマホユーザー自体警戒する必要があります。
    佐川急便でも警戒するように告知はしていますね。

  2. てら 投稿作成者

    ケータイオタクさん コメントありがとうございます。

    私のメイン番号のSIMを入れている端末もガラホで、ガラホの仕様として野良アプリだけでなく基本的にはGoogle Playも使えないようになっているので、もしクリックしたとしても本体を乗っ取られることはないのですが、今後の事を考えると気が重いです。

    今回一連のメールを送っているところがどこかはわかりませんが、現状での宅配便を装うメールの他にも、新型コロナウイルスのワクチン接種についての内容と偽ってSMSを送ってくる場合もあるかも知れません。特に事前に予約を取っている場合、自分の携帯番号を役所に教えていると、何の疑問も持たずにリンクをクリックして「専用アプリ」をインストールすることによってスマホを乗っ取られるような事例が、接種年代が下がるに従って起こってくるのではないかと危惧します。少なくとも設定で野良アプリをすぐにインストールする設定のチェックを外してスマホを使うことを徹底してもらいたいですね。

  3. bbzk39

    「ステンレス製の丈夫な燃料入れを注文していたものが届きました」
    つぶされて変形しているように見えますが、錯覚でしょうか。

  4. てら 投稿作成者

    bbzk39さん コメントありがとうございました。

    掲載した写真は、畳の上に倒して置いたものを撮影しているので、奥行きが感じられず、陰影の加減で変形して見えるのかもしれません。届いた物自体はしっかりしていて目立った傷も見つかりませんでした。

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