月別アーカイブ: 2017年6月

行楽シーズン前に古めの車はエアバックの確認を

先日のニュースで、ちょっと気になるニュースがありました。私の乗っている平成18年登録のFitでは済ませているのですが、全米で問題になり日本にもその問題が飛び火したタカタ製エアバックの不具合という問題があったことを覚えている方も少なくないと思います。そんな中、2015年に静岡県内で起こった事故が単なる事故ではなくタカタのエアバックを交換するはずでディーラーに持ち込まれたものの、部品がなくその時の処置を怠ったために、そのままエアバックの交換をしないまま乗っていて事故が起きてしまったのだそうです。そこでエアバックが異常破裂し乗っていた人が怪我をしたことで、責任問題になってしまったというわけです。

ニュースではタカタと自動車ディーラーの担当者を書類送検したことおよび、タカタのエアバックでの初めての国内での怪我を伴う事故ということが紹介されていましたが、タカタ自体も民事再生法の適用をするのではないかというようなニュースも入る中、まだリコール対応されないで乗っている車もあると思いますので、長く乗っている車があったり古い車でも調子がいいので最近購入した方は注意が必要です。

今回事故になった車はたまたまなのかディーラーに持ち込まれたにも関わらず、エアバックの交換が行なわれなかったことが今回の悲劇につながってしまったのですが、こうしたリコールでエアバックを交換済みなのかまだ交換していないのかを調べる方法があります。私の場合ですが、車がFitなのでホンダのホームページの中からリコール対応のページに進むと、自分の車にのみ付いている車台番号を入力する欄があり、その番号を入れて検索をかけると自分の車にどんなリコールが過去にあり、それがきちんと対応されているかどうかがわかるようになっています。

わからなければインターネットで「メーカー 車名 リコール (わかれば)型式」というような語句でネット検索を掛けると直接メーカーのリコール調べのページにたどり着けると思います。先日、私と同じくらいの年式のホンダの軽自動車を購入したという知り合いに頼まれてネットで調べたところ、車に個有の「車台番号」を入力して検索することで、問題なく過去に全てのリコールについて処理が行なわれていることがわかりました。

そうした確認でエアバック交換のリコールがまだ行なわれていないことがわかった場合、追突などで派手にエアバックが開くと大怪我になる可能性がありますので、すぐにお近くのディラーに連絡しましょう。町の中古車屋さんで購入した場合でもリコールの時にはメーカーが修理をすることになっているので、インターネットサイトの店舗一覧にあるご自宅に一番近い店舗で大丈夫です。

今回のニュースは広く全国に報道されていますので、ディーラーの方でも対策としてすでに部品を入庫したり、独自の調査で車検証の住所に改めて告知のためのダイレクトメールを送るなどの行動はすでにされているかも知れませんが、処理は早いに越したことはありません。普通の場合は連絡を入れた後に部品を発注し、用意が出来た時点で改めて来店ということになると思います。毎日車に乗る方なら日々事故の危険性がありますので、できるだけ速く連絡を入れ、不安があるなら代車を出してもらえることは可能かどうかということも含めて相談してみることをおすすめします。

今回のエアバックの不具合以外にも、今回紹介した方法によって重大なリコールを見逃している可能性もあるわけで、特に最近中古車を購入した方は、購入元の業者の方を疑うのも悪いとは思いますが、念のため自分の車の車検証を手元に置いてリコール未処理の有無についてまずは調べてみることは大事です。同じような内容の事はすでにこのブログで書いているのですが、たまたまニュースでエアバックが古くなったことによる怪我を伴う事故が現実に起きてしまったこともあり、改めて紹介させていただきました。すでにこうしたリコールを全て受けている方がおりましたら、ぜひ知り合いの方などにもこうした話題を振っていただいて、まさに時限爆弾のような欠陥の恐れのある車のリコール対応が全て終わるようになっていって欲しいと思います。


DAZNは低速回線でも使える?

先日紹介した低速モバイル通信の最大200kbpsで動画が見られるか検証したのですが、その際、YouTube以外の動画サイトは見るのは難しいと書きましたが、今回改めて紹介したいのは有料でJリーグの試合が見られるDAZNについての話です。

専用のアプリを使ってライブ配信や見逃し配信を様々なスポーツで見ることができるので、私は主に自宅で楽しんでいるのですが、今回あえてOCN モバイル ONEのターボなし低速回線を使って様々なサービスを試してみました。

動画がスムーズに見られるのは混雑時間帯には難しいということをまずは理解した上でごらんいただきたいのですが、普通に低速の最大スピードに近いくらいの速さが出ている時であれば、何とDAZNの動画が見られてしまったのです。DAZNのサービスが登場した時に同じ環境で動画が見られるか試した時には見事に止まってエラーメッセージが出たことをこのブログで紹介したのですが、アプリの方で改善があったのかもしれませんが、以下のリンクの内容とは微妙に変わっていることをまずは報告させていただきます。

http://syachu.net/dazn-for-docomo-play

写真は7インチタブレットでDAZNアプリを起動してJリーグのライブ配信(6月18日の浦和レッズ対ジュビロ磐田戦)を流しているところですが、画質が良くなると動画が止まりますが、その後アプリでは更に解像度を落としてつながれば、低速でも何とか途切れずに動画を見られます。これは解像度の問題でどうしようもないのですが、タブレットを横にして全画面表示にすると細かい選手紹介の文字は全く判別できなくなりました。試合中の得点数についても同様です。

さらにサッカーを見る場合には、ピッチ全体を映す画面になるとさすがにタブレットを縦にして見ると画質的にボールの動きがわかりにくくなるので、タブレットを横にして全画面表示にした方が小さなボールが見やすくなります。人によっては全く使い物にならないと思われるかも知れませんが、アナウンスはちゃんと流れますし、リプレイでカメラが切り替わればしっかり何があったかは見られますので、何とかリアルタイムで状況を追うことも可能です。

また、DAZNには試合終了後にハイライトを流してくれる機能もあるので、車中泊をしている夜にはその日のJリーグのハイライトを見ながらまったりもできます。特にテレビ中継がないチームのファンの方にとっては旅行中でもリアルタイム視聴が難しいようだったら、こうした機能を使って他のチームがどのような試合をしていたのかまで細かく確認することができます。

画面が粗いということはあるにしても、低速回線でハイライトやライブ配信がうまく見られるという事はさすがに想像していなかったので、現在はドコモのID経由で安く見ているDAZNの価値がさらに上がったような感じがしています。ただ、最低画質で再生していても、混雑や速度低下が起こるとハイライトを見ていた時には何回も最初に戻って再生しようとします。安定感のない低速回線の場合はこうした動作を繰り返して見られない状況になることもありますので、あまりに戻って再生する動きを繰り返す場合には、いったん現状でどのくらいのスピードが出ているかを確認の上、ライブ視聴は諦めて時間を変えて試してみるのがいいと思います。

OCN モバイル ONEの低速で大丈夫なら、それ以上で安定している他社の回線でも見られる可能性はあるわけですから、UQモバイルの300kbpsや他の500kbps~700kbpsの回線でも回線の安定性がどうかという問題はありますが、うまく見られる可能性はあります。今後のアプリのバージョンアップによって低速回線でのアクセスがどうなってしまうかはわかりませんが、現状では何とか回線の状態が良ければ見られることがわかりましたので、もし低速でもYouTubeが見られるようなSIMを使っている方は試してみてはいかがでしょうか。


写真・動画を費用を掛けずにバックアップするには?

このブログの中の記事で、今年の5月に導入した保険会社がリースするドライブレコーダーについて書かせていただいているのですが、様々な反響があり大変有り難いと思っています。というのも、個人で語ることにはおのずと限界があるため、多くの人からコメントをいただき、自分とは違った見方のご教授いただいたり、間違いを指摘していただいたりすることで、後から見に来る方にとって多くの情報を提供できたり、誤った情報を発信しないで済んだりすることにもつながるからです。

そんなコミュニティーの中で出てきた話が、ドライブレコーダーの動画で保存しておきたいものがある場合にどうするかという事でした。ちなみに、私が利用しているドライブレコーダーは大きな衝撃を受けた場合に自動で録画した動画を事故センターの方までLTE通信によって送信する機能が付いているのですが、小さな衝撃の事故ではそうした機能は働きません。32GBのmicroSDカードに録画できる時間はおよそ5時間ということで、それ以降のファイルは常に上書きされていきます。つまり、小さな事故の瞬間を保存するためには上書きされる前にバックアップすることが必要なのです。

ドライブレコーダーの使い方としてはそうした事故時の動画を保存するだけでなく、後から見直したい車からの風景を切り取っておきたい場合もあるでしょう。ただ動画ファイルの録画時間が少なめということからもおわかりの通り、ドライブレコーダーの画質はフルHDの1920×1080という高解像度なので、バックアップするといっても大変です。

また、旅行の際にはデジカメで綺麗な写真を撮ったものを保存して楽しみたいとも思えますので、写真と動画をいっぺんにどこかにバックアップすることができる方法について、私もですが多くの人が考えてきたことだろうと思います。古くはCDやDVD、ブルーレイなどのディスクメディアから、最近ではテレビ録画用で需要の多いハードディスクに一気にバックアップしている方も多いと思いますが、今回使っているドライブレコーダーの動画をどこにバックアップしようかと考える中で、一つの方法が頭に浮かびました。それが、誰でも無料で使える「Googleフォト」という画像・動画専用のクラウドサービスなのです。スマホやタブレットで使う場合には同名のアプリをインストールして導入するのが簡単ですが、パソコンからも使うことができますので、「Googleフォト」というキーワードで検索を掛けてみてください。もちろんウェブからサービスにアクセスすることでも使えます。

機材の進歩とともに高画質化する写真においては一部圧縮されることはあるのですが、動画については1ファイル10GBまでという制限はあるものの、画質はフルHDの1920×1080まではそのままアップロードが可能だということで、私の持っているドライブレコーダーの画像をバックアップしたい時には便利に使えそうです。

実際の使い方としては、ドライブレコーダーでもデジタルカメラでもいいのですが、少し大き目のUSBメモリを用意し、旅先でも一時保存が必要な場合やその日の撮影が終わったタイミングでノートパソコンなどを経由してメモリカードに入れたファイルをUSBメモリにコピーしておきます。

バックアップをするのはホテルのWi-Fiや自宅のネット環境が使えるような時にしないと、アップロード速度が確保できないので、モバイル回線で行なわないように注意しましょう。ADSLのように上りが遅いという場合もありますが、その時には使っていないパソコンにUSBメモリーを差し、長時間キーボードに触っていなくてもパソコンが動作を休止しないように設定を変更して、そのまま延々とアップロードを継続するようにGoogleフォトのアプリを動かした後はそのままにして待つのがいいと思います。

こうして一度アップロードしてしまえば、見たい時にはクラウド上のファイルをダウンロードしなくても良くYouTubeの動画のように見られます。さらに他人に見せたい場合はファイルを共有させることもできますので、ネット上の負担や送信受信のストレスを減らすことにもつながるでしょう。

もちろん、無料のクラウドということで、果たしてそのまま保管しておいて安全なのか不安に思う方もいらっしゃるとは思います。またGoogleがもしこのサービスにおいて方針転換したらどうなるのかという危惧もあるでしょう。ただ、絶対に他人に見せたくないようなものでなく、単なる旅行中のスナップや記録で、他人に見せても問題ないと思うものなら気軽に使うことができますし、使っているうちに不満が出てきたら有料のクラウドにするとか、ハードディスクやテープメディアなどへの再バックアップを考えてみるというのもいいのではないでしょうか。

まずはご自身でお使いのスマホにGoogleフォトのアプリを入れるなり、パソコンでサービスにアクセスするなりして、ご自身で撮影した写真や動画をバックアップすることから試してみて欲しいと思います。


テレビのネット同時配信で何か変わるのか?

先日、新聞紙上でテレビ番組の同時配信についての記事が載っていて、NHKが2019年から行なうことを目指すも、民放は及び腰という感じのことが書いてありました。

これはテレビの地デジ化の時にも言われていたことなのですが、もしテレビでなくてパソコンやスマホを使ったり、TVモニター自体にネット接続のできるものを使って同時配信をした場合、多くの人は同時配信されるものの方(主に東京のキー局の放送)を見るようになると、地方のテレビ局は広告収入が大幅に減るなど、深刻な経営危機になる懸念があるので反対しているという話がありました。

現在でも民放がネットでの同時配信に及び腰なのが、この問題について解決策が出されていないためだと思われますが、地デジが始まる頃の状況とは変わってきたことを最近では感じているので、そこまで同時配信を突っぱねたからと言って、どうにもならないのではと個人的には思っているのですが。

そもそも、今の日本ではテレビを設置することにより受信料を払うことになっています。受信料の支払いに抵抗している人たちもいますが、確実に受信料を払わないようにするためにはテレビを自宅に置かないことが大事で、さらに今では自宅にテレビがない場合でもワンセグ・フルセグが見られるスマホやタブレットを持っていた場合、受信料を払うべきなのかは裁判所により判断が分かれてはいるものの、言われれば払ってしまう人もいるでしょう。しかし国産でないスマホの中ではテレビが見られないものも多く、iPhoneやHUAWEIのP10など、国際仕様で基本性能が高いスマホの方が売れている感じがあります。あえてTVチューナーのないSIMフリースマホを持つことが、受信料を払いたくないと考える人にとっては現状における大事な判断になるということは言えるでしょう。

そんな流れを受けて、最初に紹介したNHKの地上波放送のネット同時配信という動きの狙いが、自宅にテレビがなく本体にテレビを受信する仕組みのないスマホを持っている人からも受信料を取る目的なのではないかと考えることもできます。しかし、テレビはほとんど見ないという人でも、ネットでNHKのテレビ放送が見られるなら、災害時や大きなニュースが起こった時には有難いのではないかと考える人もいるでしょう。

ただ昔と比べるとネット配信においても状況が変わってきているということも確かです。現在においても基本的なニュースや天気予報、災害時の情報収集についてNHKテレビが見られなくても何とかなる状況は十分にあると私は思っています。改めて今回はその事について具体的に紹介してみようと思います。

まず、なぜネット回線でテレビなのかと疑問に思われる方に、ネット回線でテレビ放送を見る事についてのメリットを紹介しておきます。通常の放送と比べてのネット配信の利点として挙げられる点は、ライフラインが使えないくらいの大災害が起これば別ですが、インフラが正常に稼働している状況で天気や地形に受信が影響されにくいということでしょう。

例えば大雨や台風の情報をテレビから得たいのに、衛星が向いた方向に厚い雲があるだけでも衛星放送が全く見られなかったりすることがあります。もしそんな事が山間部の地上波難視聴地域で起こったら、その地域では全てのテレビ放送が見られなくなってしまう恐れがあります。ラジオについても夜になると多くの遠方の強力な放送電波が混信してくることで、うまく聞けない場合も出てきます。しかし携帯電話なら人口カバー率は限りなく100%に近いので、人が生活している所なら、各種ネット接続や、何とかスマホ単体でもネットを通じた放送が見られる可能性は高いと思われます。その上で、スマホを使うと今何ができるかということを具体的に挙げてみましょう。

・ラジオはNHKおよび民放どちらも専用アプリでリアルタイムにネットで聞くことが可能

・ニュースについてはリアルタイムではないものの、AbemaTVがテレビ朝日のニュース番組を再配信しているのでその日の流れをその日のうちに理解することは可能

・重大な事故などが起こった場合にもAbemaTVが中継する方が他のキー局よりも機動力があったりもするので、スマホで即時入手できる情報に不満を感じることは少ないのではないか

・地震や大雨・台風の情報についてはウェザーニューズ社がネット配信している「SOLiVE24」をYouTubeのライブ配信から見た方が、NHKを含む他のテレビ局よりも情報が早い場合がある。もし災害用に地域でFM局を活用している場合は、ワイドFM放送対応のラジオを常備するのが良い。SIMフリースマホにFM受信機能を付いたものを選ぶという方法もある

・すでに民放キー局が出資し、すでに放送した番組の一部を一定期間見ることができる「TVer」というサイトもあるので、一部ではあるものの、地域によっては普段地上波では見られない番組をネットだけで見ることも可能

こうしてみると、いざという時でも十分に情報を入手することは可能なので、現在受信料を払う必要のない人が、将来強制的にNHKのネット同時配信を見ることが可能になるために受信料を請求されることになったら、かなり抵抗が出てくるのではないかと思わざるを得ません。すでに受信料を払っている人が、NHKのお客様番号などを入力することでネットにログインして見る分には問題ないと思うのですが、朝ドラや大河ドラマを外でもリアルタイムで見たいとか、スポーツ中継を生で見たいとか思っている人にはいいでしょうが、元からテレビを見ていない人がどうしてもお金を払っても見たいということにはならないような気がします。

このテレビ放送のネット同時配信についてはまだ大きな話題にはなっていませんが、現在でもAppleTVやAmazon Fire TV Stick、Chromecastなどを使ってテレビを置かずにパソコンのモニターとインターネットでニュースや天気予報、災害情報、エンターテインメントやスポーツまで楽しめるようになった今、近い将来にはインターネットを使っているだけでも受信料を請求する根拠として展開される可能性もあります。今後の動きに注意しながら、こうした流れを受け入れるようなワンセグ・フルセグ付きのスマホを選ぶのか、徐々にテレビを見ない生活に変えることを考えて現状では請求されようのない単体でテレビが見られないスマホにするのかというのは、2019年までおよそ2年ですから、今どんなスマホ・タブレットを使っているかによっても変わってくると思いますので、機種を選ぶ際の参考にしてみてもいいのではないでしょうか。


保管にも向くダイソーのパック燃料

災害対策用として今ではどこでも防災用の食品が売られていますが、災害が起こるのには季節を選んではくれませんので、真冬には温かいものを食べたくなります。ただ、夏であっても雨に降られた場合や、夜になるとかなり冷え込む時もあるので、いかに用意した食品を温められるかというのが一つの課題になるでしょう。

過去にはよく旅館で出てくる青いアルコールの染み込んだ固形燃料を大量に買って使っていたものの、日々使うものでもないのでかなりの数を無駄にしてしまいました。コストの事を考えればカセットガスが一番安いことはわかってはいても、ミニマム装備で使い切りでご飯を炊いたりお湯を作るだけなら限定的に固形燃料を使うことも非常時には考えておきたいところです。

というわけで、近所の100円ショップ「ダイソー」へ行き行楽用品のところにある固形燃料のスペースにたどり着きました。近所のお店には3種類のパックが売っていましたが、そのうち2種類は青いもので、これらは長期保存には向きません。ただ、旅行中に使うことを見越しての購入なら青いものでも十分ですし、かえって使いやすいところもあるでしょう。しかし、今回はあくまでいざという時にも使えるように比較的長期保存にも耐えうるものにしました。

ピンクのパッケージに入ったジェル状の燃料で、これはホームセンターで売っているニチネンさんのものとほぼ同じです。こちらの方は一つあたりの容量は27グラムで、パッケージには18分燃焼とあるので、一個あたりの価格も安くこれ一つで一合の炊飯を自動化するには十分です。

いざという時に備えて、先に購入しておいたエスビット・ポケットストーブもどきの中に入れて保存することにしました。底には実際に使う時のことを考えアルミホイルを敷き、その上に燃料パックを置くとぴったりはまります。ポケットストーブの中にはこのパッケージが2個入りそのまま蓋ができますので、あとはトランギアメスティンや、先日紹介したユニフレームの山クッカー角形の小さい鍋を使えば炊飯にも湯沸かしにも十分活躍できると思います。

コスト面では同じアルコール系の燃料なら近くに500mlのアルコール燃料が300円前後で購入できるところがあるので、車中泊の旅に出る場合はアルコールストーブのセットを使って同じことをした方がいいという現実はあるのですが、思い出した時にこうした固形燃料を使いながら備蓄品の中味を入れ換えるようにして使っていくのもいいのではないかと思います。そういう意味では4つ入って税抜き100円というこのパッケージは便利でいざという時に役立つということもあり、おすすめの一品です。

なお、このパック入り固形燃料だけでなく、青色の固形燃料をポケットストーブで使う場合に役に立つのが、本来は青色の固形燃料を入れて使う固形燃料入れです。写真のものはカインズホームで売っていたものでそう高いものではありません。

写真のようにダイソーのパック燃料も丸めれば問題なく入れることができます。この状態でポケットストーブに入れれば燃焼しても燃えカスは外に落ちることもありませんので、後処理はポケットストーブを汚さない分かなり楽になります。写真では多少燃料がこぼれてもいいように、さらにポケットストープの底にアルミホイルを敷いています。

今回紹介したポケットストーブに興味をお持ちの方は、今回紹介した固形燃料入れとともに、ポケットストーブもどきに今回紹介した固形燃料とライター、さらに屋外で固形燃料を使う時にはないと困る風防がセットになった商品がありますので、セットで手に入れた方が楽です。さらに、いざという時に簡単な調理がすぐできるように防災用品として一気に揃えるならトランギアのメスティンも手に入れるのがいいでしょう。ポケットストーブもどきを含めた一式がすべてメスティンの中に入ると思いますし、さらに100円ショップでメスティンの入る袋を買ってくれば、それ自体が一人用の最小調理器具となります。非常用袋を作ったらこのセットが入った袋をその中に入れておきましょう。後は水やお米だけを用意すればいいので、きっといざという時には役に立つと思います。


国産ラジオでも電池3本仕様が登場

国産の電化製品で様々な電池を使うものを使ってきた経験から言うと、それまで国産のラジオや懐中電灯で使う電池の数といえば、偶数の2本ないし4本というのが当り前で、充電池を充電するにも充電器についても一度に2本か4本充電のものがほとんどだったように記憶しています。個人的にはデジカメに単三や単四型の電池を使っていた頃から多くのエネループをローテーションして使うようになりましたが、基本的には2本か4本のものがほとんどでした。

そうしたそれまでの常識に変化を感じたのが、電池式LEDランタンのベストセラーであるGENTOSの「EX-777XP」という現在でも販売されている製品を購入して使ってからです。この製品は単一電池3本仕様になっていました。このランタンを使うためにスペーサーという単三電池を単一電池大きさにしてそのスペースに入れて使える部品を用意したのですが、そうして使う場合に使う単三のエネループは3本になり、いったん使い切った電池をローテーションして使おうとすると、何しろ電池が2本ないし4本単位でしか売っていなかったこともあり、4本のセットを購入すると1本余ります。そのため、4本のセットを3つ購入することで3本のセットを4つ作れば余りがなくなるものの、他に単三電池を3本使っているものがなかったこともあって、予備の電池が増えてしまい当初はちょっとした違和感がありました。

その後、単三用の電池式LEDランタンで電池が3本のものが出たり、中国産のラジオで単三電池3本で動くものを購入したことで徐々に単三3本ずつ使う事が私の中で当り前になってきました。そうなると4本用の充電器に3本しか入れないで充電するのが普通になり、今では複数のラジオ用とランタン用の電池と一緒に電池をローテーションしています。充電した電池がない時でもラジオとランタンで使っている電池をそのまま入れ替えて使うこともできるので、同じ本数で動く製品を複数使うことのメリットも実感するところです。そんな中、最近では国産のラジオにも電池3本仕様のものが現れてきました。

それがパナソニックのBluetooth機能の付いたFM・AMラジオの「RF-200BT」です。IPX3相当の防滴ということでキッチンラジオの分類になるのでしょうが、DC4.5Vで単三電池3本で使う仕様になっています。FM・AMラジオ56地域から選べば簡単にプリセット作業が完了するので、誰にでも使いやすく、ラジオ以外にもスマホと接続させて音楽や動画の音声をラジオから出すこともできます。

さらに、アラームやスリープタイマーも機能が付いていますので、ベッドサイドに移動させて使うのも便利そうです。付属品でACアダプターが付いていますので、自宅で使う分には電池は必要ないとは思いますが、ランタンなど他にも単三電池3本を使うものを持っている場合、3本ずつ充電をするセットを作って常に充電された3本の充電池を用意し、その電池をローテーションしていけば急に電池が切れても慌てずに交換できるようになります。そうなるとランタンと一緒に車に積み込んで持って行き、出先でラジオとしてだけでなくスマホから音楽や動画の音だけ飛ばして聞くのにも重宝するかも知れません。

個人的には災害時の事を考えると電池を一本だけ使うものを多く揃えた方が充電時間や入れ替えの手間を考えると有利だとは思いますが、きちんとスピーカーを鳴らしたりするものでは電池の数が増えるのは致し方ないものがあります。ただ、今までの電池を2本ないし4本使っていたものが混在する中での充電池のローテーションを行なう場合には、必然的に電池の余りが出ることもありますので、こうした新しい電化製品を購入する際には使用する電池の数を確認し、今使っている電池式の製品と揃えた方がいいと思います。

用意する電化製品で使用する電池を単三のものにするか単四にするかということについては購入時に気にされる方は多いとは思いますが、より効率的に使用したい方はその本数にもこだわって、充電池の使い回しのことも考えて揃えてみてはいかがでしょうか。


最大200kbpsの安定した低速回線でYouTubeを見よう!

車中泊の旅の中で、夜早くから寝床を確保した後、なかなか寝付けない夜もあるでしょう。そういう時に役に立つのがスマホで、ゲームをしたり明日の天気やニュースを見たりすることを多くの人がやっていると思いますが、家族連れで車中泊をしている中で、お子さんが毎日動画をスマホで見ていたりすると、モバイル回線でYouTubeの動画を見ると一気に高速クーポンを消費してしまって家族全体のストレスを生む元になったりすることもあるかも知れません。

MVNOと呼ばれる格安SIMのデータ通信を使われている方も、はなから出先で動画を見ることを諦めている方も少なくないと思いますが、高速クーポンを使わなくても一部の動画を見ることは可能です。ここでは低速でも何とか見ることのできるYouTubeについて紹介しますが、その前にMVNOのデータ通信SIMのプランを低速で利用する場合のおすすめのプランについてまずご紹介します。

MVNOは大手キャリアから回線を借りている関係上、何らかの制限を掛けるのが当り前で、「高速無制限」と紹介されているプランでも実は一日ないし数日内に一定量のデータを使ってしまうとスピードの制限が掛けられるケースがほとんどです。そんな中、唯一の「無制限」と言っていいのは高速でない「低速無制限」の場合です。

高速クーポンの容量を使い切った場合に制限されるスピードは最大200kbpsと言われていますが、この最大200kbpsで通信している場合には、毎日連続して接続をしていてもデータのやり取りをする量というのはそこまで多くないことから、高速クーポンをアプリで切った上で低速で使っている分には無制限をうたっているところはありますし、さらには高速クーポンがない低速専用にすることで安く提供するMVNOのプランもあります。

実は私が複数持っている格安SIMは、低速については無制限に利用できることを基準に選んでいます。今回紹介する動画サービス全般ではなかなか難しいものの、少なくともインターネットラジオや音楽のストリーミングサービスを利用するのには低速無制限のプランでも十分に楽しめるからです。今までは私も音楽のみで満足していたのですが、今回はあえて最大200kbpsの低速回線でYouTube動画の利用をやってみたいと思います。なお、他の動画サービスの場合は低速回線での利用までは考えられていないためか、見るのは難しいと言わざるを得ませんので、その点はご了承下さい。

今回の検証に利用したSIMは、アプリによって高速クーポンの入切ができさらには無料Wi-Fiも使えてしまうというOCN モバイル ONEの1日110MBコースという一番安いデータ専用SIM(データ通信専用SIMでは月額税抜900円)と、月額298円(税抜)という単体で購入できるデータ通信専用の格安SIMとしては一番安いだろうと思われるロケットモバイルの神プラン(低速回線のみ)の2枚です。個人的にはもう一枚、LINEモバイルの「LINEフリープラン」(データ通信専用で税抜月額500円)のSIMも持っているのですが、こちらは毎月1GBの高速クーポンを使い切った場合低速onlyになり、LINEモバイルの元回線はOCN モバイル ONEと同じNTTコミュニケーションズと言われています。残念ながら高速通信を使い切っていないため個別の検証はできませんが、恐らくOCNの低速に準じるような方向で考えてもいいように思います。

ネットの評判ですとOCN モバイル ONEの方が低速でも安定してスピードを保持するということで人気がありますが、ロケットモバイルの方はOCNと比べるとやはり安定して200kbps近くまでは出ないのかなと感じることもあります。では、そんな中でいかに両方のSIMでYouTubeを見られるのか、その方法について紹介しましょう。

過去にも書きましたが、YouTubeを見るためには専用のアプリがあり、アプリからは画質を細かく選ぶことができます。最低画質の144pでは最大200kbps出ていればぎりぎり連続して見られるというレベルの画質で、OCN モバイル ONEではアプリ経由の動画は何とか止まらずに見られることは多かったものの、ロケットモバイルでは頻繁に止まってしまい、さすがにこれでYouTubeを見ようとは思いませんでした。こうした検証は比較的安定して繋がる時間に試したので、お昼や深夜の混雑する時間の事を考えると今回紹介する方法でもうまく見られないような状況をできるだけ少なくするため、単純にアプリの最低画質で見るような形ではない方法を使います。

アプリで見るより自動的に画質を落として見る方法として多くの方が推奨しているのが、スマホに入っているブラウザ(SafariやChromeなど)を使ってブラウザ上から動画を再生することです。私の場合ですが、アプリから動画を見ようとしてロケットモバイルでは止まってしまうことが頻繁だったものの、標準ブラウザのChromeからだとかなり良好に動画を再生できているという経験があります。もしブラウザからYouTubeを見ようとしてアプリが自動的に立ち上がってしまう場合は、いったんアプリを削除してから入れ直し、ブラウザから動画を再生できる環境を作ってみてください。

結論的にはブラウザで見られればそれで十分ではあるのですが、今回はさらに状況を改善するため、改めてYouTubeを見るために新しいブラウザを導入しました。普通のブラウザだとYouTubeのウェブページ自体には多くの画像があり、そこを読み込むのにも時間がかかってしまうという事があるので、データを圧縮する機能がある「Opera mini」というブラウザを新しくインストールして、設定を行ないます。

赤いリングのマークをタップするとメニューが出ますが、一番上の「データ圧縮」のマークをタップすると上の画面が出ます。そこで「画像」を低画質にして、「ビデオブースト機能」のチェックを入れます。あとはブックマークにYouTubeのホームを登録してアクセスするだけです。

それでも時間的・地域的な原因により利用者が集中し、動画が途中で止まってしまうことはあり得ますが、その場合は再生を止めて少し待ったり、改めて最初まで再生バーを戻してから再生するようにすれば、低画質ではありますがほとんどの動画でうまく再生できるようになるはずです。それでも止まってしまう場合には、改めてスピードテストを行ない、200kbps前後の数字が出ているかどうか確認してみて下さい。あくまで低速といっても200kbpsくらいのスピードが出ていないとなかなか動画を低画質で再生するのも困難になることは確かです。

ただ、そうしてうまく見られるようならかなり低速無制限のSIMが使えるプランになるということも意味します。もし現在、アプリから速度の切り替えができ、低速無制限で使えるデータプランを契約している方がいましたら、あえて高速スイッチを切って低速にして、以上の方法を試してみてください。音楽やラジオ、YouTubeについては低速に切り替えて楽しみ、高速を使うのはアプリのダウンロードおよび他の動画サービスを見る時ぐらいにしておけば、それほど高速クーポンはなくてもそれなりにエンタメサービスを楽しみながら安く上げることも可能になるかも知れません。

(2017年6月14日 追記)

以下にリンクしているのは私が実際に持って使っているMVNOですが、改めて動画を安定して見るにはどのMVNOを使った方がいいのかという点について、自分なりの私見を書いておきます。

まず、ロケットモバイルの神プランですが、前日に自宅で試した時には何とか動画を見られたものの、当日の深夜や翌日のお昼前あたりに車の中で移動しながら試したところ、少し止まってすぐに復帰することもあり、しばらく待たされるも再び再生が始まるなどかなり頑張っているとは思うものの、スムーズに動画が再生できるのが当り前だと思っている人にとってはちょっとおすすめできないかなと感じざるを得ませんでした。

ただ、写真だけで音楽とか、音楽のファイルだけを再生するようなものの場合は、全く問題なく楽曲を最後まで聞くことができました。上記のブラウザからの接続を行なわないでロケットモバイルのSIMを入れた状態でアプリから同じものを再生しようとした場合はぶつ切れで全く聞けない状態だったのを考えるとかなり使えるSIMであることは確かなので、その点は改めて報告させていただきたいと思います。

その反面、OCN モバイル ONEのSIMではそこそこ安定している印象でした。LINEモバイルの低速制限時は試していませんが、この2つのMVNOはロケットモバイルより動画は見やすいと思われます。ただ、状況により止まることは当然あると思いますので、その点も考慮した上でMVNOをお選び下さるようにお願いします。

その他の低速無制限のSIMということで言うと、リンクはしませんが過去に私が使っていたもので言いますとヨドバシカメラで売られている「ワイヤレスゲート」の最安の480円プランは最大250kbpsをうたっていますが、音楽やラジオは全く問題なく再生できていましたが動画までは当時試しませんでした。また、高速クーポンの入切がきくものとしてはmineoの最安の高速クーポン500MB/月のプランならOCNより少し安く700円/月(税抜価格)で持て、auのAプランならSMSも利用可能です。あくまで個人的な印象ではありますが、mineoの方が(auプラン)ワイヤレスゲートよりも安定しているという感じがしましたので、今後MVNOの乗り換えを考えられている方の参考になればと思います。

なお、MVNOのスピードや安定性というのはMVNOの取り組みの状況によって悪かったものが良くなったりその逆もあり得ますので、今お使いの低速無制限のSIMでうまく動画が再生されずストレスがたまるようでしたら、積極的にMVNOの乗り換えをされる方が幸せになれるように思います。参考になりましたら幸いです。

LINEモバイル




災害時の歯ミガキについて

最近、テレビを見ていると、液体ハミガキのコマーシャルが目につくように感じます。水ですすがなくてもいい液体ハミガキは水を専用に用意することが難しい災害時には便利なように思いますが、なかなか日常使っている歯のケアに関するものを持ち出せない場合にどうすればいいのかという事について今回は考えていこうと思います。

水自体は支援物質として届く可能性もありますが、自宅で避難している場合には自力で何とかしなければなりません。歯ミガキ用の水というのは飲料水と同じものですから、それまでの歯ミガキをどうすればいいのでしょう。どうしても飲料水が少なくなると歯ミガキ自体をやらない人が出てくるように思いますが、災害時に歯ミガキしない状態が長く続くと、菌が口から体の中に入り肺炎の危険があるということですので穏やかではありません。厚生労働省のページに様々な参考資料のファイルがあるので、ご一読をまずはおすすめします。

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000122257.html

ここで気付くのは、少しでも水が使えれば歯ブラシを水で濡らしたり洗ったり口をゆすいだりできますが、水が全くない場合に困ってしまいます。それでも、ある程度口の中から唾液を出すことができれば、歯ミガキを使わずに歯ブラシのみを使ってブラッシングし、汚れた歯ブラシをティッシュなどで拭き上げることで、対応は可能かと思います。ブラッシングだけでは歯の間に挟まった食ベカスが残っているという場合には糸ようじのやデンタルフロスのようなものも併用して口腔ケアを行なうのがいいでしょう。

具体的にどういったものを揃えたらいいのかというのは、歯ブラシについては頻繁に交換している方なら歯ブラシのストックをより多く買っておけばいいわけですが、一つ気になるのが屋外に避難した場合の衛生面です。100円ショップの歯ブラシセットの中に、ブラシの部分を保護するカバーが全ての歯ブラシに付いたセットを発見しました。これならお気に入りの歯ブラシが購入できるまでのつなぎとして用意しておいてもいいのではないかと思います。もちろん避難生活が長引いた時にはカバーは流用できます。

また、歯の隙間からカスを取るためのデンタルフロスについては、使い終わるとごみになる糸ようじ型のものよりも、使う時に必要な分だけ切って使う糸を切り取って指に巻いて使うものを一つ用意しておいた方が、家族だけでなく他人にも気軽に分けてあげることができます。100円ショップのものといってもあるとないとでは大違いですから、防災用として一つは用意しておくことをおすすめします。

そう考えると、防災用品をまとめる際には家族分の歯ブラシおよび歯ブラシケース、デンタルフロスにティッシュを用意して入れておくのがまずはいいでしょう。液体ハミガキを使っている場合は、袋の中でこぼれてしまったり、知らないうちに使用期限が切れてしまわないように、自分で使ってみて使えそうだと思った場合に日常の口腔ケアに使っているものを、いざという時に持ち出せる所に置いておくようにした方がいいような気がします。

それと、液体ハミガキについては殺菌力が強いということはそのまま飲み込んでしまうと体の中に菌ごと入ってしまいかねないので、特に小さなお子さんに使わせる時は注意をした方がいいと思います。歯ミガキでも災害時には大人用と小人用の分けるだけの用意もできにくいと思いますので、日頃から体への悪影響が出ないような天然成分の入ったものを探してみるのもいいのではないでしょうか。

不幸にして用意した口腔ケア用品を持ち出せなかった場合も、食事の後にとにかくティッシュなどを指に巻くようにして歯を拭いたりすることはできます。避難所でお弁当といっしょに飲み物として水やお茶が配られた場合には普段ではお行儀が悪いと言われているお茶での口ゆすぎをしてから歯を拭いたり隙間にたまった食ベカスを取るなど、毎日のケアは欠かすことなく続けられるかどうかによって、避難所での体調悪化を防ぐことにもなります。そう考えると日々出掛ける際にハンカチとポケットティッシュを常に服のポケットに入れて持って行くということは、それ自体がいざという時の歯のための備えにもなることも考えて持って行くことをおすすめします。


アクセルを踏んで車を避ける心理

東名高速道路の新城PA付近で起こった観光バスと乗用車の事故が2017年6月10日朝にありましたが、最初はラジオの交通情報で付近が通行止めになっているくらいの認識だったのですが、観光バスに備えられていたドライブレコーダーの映像を見て思わず背筋が凍るほどのショックを受けました。何といっても、観光バスが右車線を普通に走っている状態で、かなりの距離のある反対車線から乗用車がジャンプするように突っ込んできたのですから。

テレビニュースの中でその映像を見た専門家の話として、乗用車は下手をしたら130km/Lくらいのスピートが出ていたのではないかという予測を口にしていました。さらに現場付近がちょうどパーキングエリアになっていて、もしかしたら左車線を走っていた車がパーキングを出て高速道路に流入してくる車を避けようとして、ブレーキを踏まずにそのまま抜けようとしたのか、急に車線変更をしようとしたのかはわかりませんがスピードが上がった状態で体勢を崩し、左路面にあるガードレールにぶつかった反動で車を制御できなくなり、横滑りするような形で一気に中央分離帯から反対車線までジャンプしてしまった可能性があるとのことです。

確かに、高速道路をスムーズに走っている中で、急に合流してきた車が遅いため自分の車のスピードを緩めなくてはならないような状況になるのはイライラするものです。ただ、現場が直線でなく緩いカーブだったりすると、カーブに入ってもスピードを落とさず、逆にアクセルを踏み込んでしまったとしたら、緩いカーブを曲がりきれずに重大事故ということにもつながります。たとえ直線が続く道だったとしても、ちょっとしたことでも車の姿勢がふらつくようなスピードが出ていたとしたなら、まずはアクセルを踏み込んだままハンドルで逃げることなく減速をしながらまずは流入車に車線を譲ってから、改めて安全に車線変更をして抜きにかかるような動きをしないと、今回事故を起こしたドライバーと同じになってしまいます。

今回の事故の原因は完全に解明されたわけではないですが、こうした事故が起こる落とし穴として、自分の車は自分の運転でコントロールできているという過信を多くの人が持っているという事もあるでしょう。車の安定性は道路状況だけでなく風や雨など自然環境によっても変わってきます。

特にこのブログを読まれる方は普通車でも多くのレジャー用品を積んで走ったり、キャンピングカーを運転したりキャンピングハウスを牽引しているような場合には、自力で制動することは難しくなりますので、高速走行の折にスピードを出し過ぎることでさらに危険度は増します。そのような状況の中で、何か予期しない事が起こっても避けられるような余裕を持った運転をすることがまずは大事です。こうしたニュースがないと考えないという批判もあろうかと思いますが、同じような事故が再び起きないように、さらに自分がその当事者にならないように自分自身を戒めることも忘れないようにしたいと思います。


車中泊車としての軽トラと軽1BOXの比較 その3 燃費・走行性能

現在の軽自動車普通車は、その多くが純粋なガソリン車からハイブリッド・電気自動車・ディーゼル車というような形に変わり、燃費も飛躍的に向上しています。そんな中で、ここまで紹介している軽トラや軽1BOXでは今のところハイブリッドなどの装備はなく、燃費は明らかに落ちます。

基本的にはMTとATということにもなりますが、長距離運行をするなら運転にストレスのないATの方を選んだ方がいいのですが、乗用車と比べると明らかに燃費は落ちます。過去にオートマの軽1BOXで長距離を走った時には最高でも一般道が中心だと13km/Lくらいがせいぜいで、これは軽トラの場合でも同じでしょう。ただ、荷物として居住スペースを載せて走るので、住居部分が重い分、軽1BOXよりも燃費は下がると考えた方がいいでしょう。

あえてこれらの車で燃費の良いものと考えた時、ある程度の予算があって新車を含む高年式車が選べるというなら、MTでもATでもないスズキの5AGSというミッションの車が候補になるかも知れません。5速あってオートマのようにギアが切り替わるので、高速道路を利用する際の燃費に違いが出そうです。

2WDの場合、軽トラのキャリイでも軽1BOXのエブリィでも、JC08モードのカタログ値は20,2km/Lと5MTよりも燃費が優れたカタログ値になっています。ただそれでも実測の燃費についてはこの数値通りには行かないと思います。燃費口コミサイトでその辺の事情を確認すると、エブリィの5AGSで平均が約15km/Lくらいでした。もちろん乱暴な運転を繰り返してきれば10km/Lを割ることもあるでしょうが、口コミサイトにアップされた数値の中には20km/Lを超える結果も報告されていました。

恐らく高速道路走行で定速で止まらずに走ったのでしょうが。私が今乗っているガソリン車のホンダフィットが、市街地では12~15km/L、下道で長距離だと17km/L前後、高速を定速走行すれば20km/Lを超える場合があるのですが、このくらいの燃費が出るのなら、それで十分ではないかと思えます。元々、軽トラも軽1BOXもスピードを出すような車ではありません。高速道路走行の際でも燃費がカタログ値の20km/Lくらいを目指し、余裕を持った運転をするつもりで利用するのがいいでしょう。

そうなると、ほとんどエンジンと走行性能が同じ車ということなので、荷室の中に相当重い物を載せなければキャリイよりもエブリィの方が燃費の面では期待できそうです。ただ新型のキャリイなら居住部分の徹底した軽量化を実現できれば、エブリィに迫る燃費性能も期待できそうではあります。

走行性能についても新型のものなら改善はされていそうですが、上り坂での力不足や雪道での安定走行をより重視するなら、燃費の低下には目をつぶってもターボや4WDを選んだ方がいいでしょう。4WDの場合はフルタイムでなくパートタイムで切り替えられるものにして、通常での燃費の良さを確保した上で悪路の走行時に4WDにして走るようにするのが燃費を考えて車を選ぶのならおすすめです。

あと、走行時に気を付けたいのが特に軽トラに居住スペースを載せて走行する場合、乱暴な運転をするとハンドルを取られたりする可能性があるということです。あと、常に居住スペースを積載した状態での車高(地面からの高さ)を把握しておかないと、高さ制限のあるところで、うっかり屋根をぶつけてしまう可能性も無いとは言えません。

ここまで、車中泊車のベースとしてどちらの形状の車がいいかということを考えてみしたが、実際に選ぶ場合の違いというのは自分がどんな車を作ってどんな風に旅行に行きたいかによって選ぶ車も違ってくるということが正直なところでしょう。ここまで読んでそれでも決められないと思った場合は、まずレンタカーで軽1BOXタイプのものを借り、その車で1泊でも2泊でも旅行に出掛けられてみるというのはどうでしょうか。

最低限のマットと寝袋を持って出発し、荷室の環境にどうしても我慢できなければそれ以上の居住空間を作ることができる軽トラに行くしかありません。逆に荷室スペースで満足でき、むしろ広いと感じるなら、最初は素のまま車中泊をしていても、将来的には装備を増やして本格的なキャンピングカーに近いものに仕上げることを目的にして1BOXを購入する事になるかも知れません。
私自身も今後どうなるかはわかりませんが、とりあえず次の車検時期にそのまま続けて車検を通すのか、一気に車中泊用に整った環境が作れる車にするのか、最初の方にも書きましたが自動車全体にかかってくる税金や保険の状況も見ながら決定していけたらと思っています。

※軽トラックと軽ワンボックス車について書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 ベース車の価格
その2 居住環境
その3 燃費・走行性能