月別アーカイブ: 2017年6月

車中泊車としての軽トラと軽1BOXの比較 その2 居住環境

軽自動車をベース車としてキャンピングカーもどきの車中泊車にしたいと思っている場合、車中泊の旅に出る際にどういう形態になるかによって変わってくるところもあるでしょう。単に仮眠を取るだけならそれほどの改造も必要ありませんし、寝るときにだけ布団を敷いて寝られるだけのスペースが有るだけでいいのか、旅の途中でゆっくりできる居住空間としても車内が使えるようにしたいのか、そんな車中泊に対する想いによっても変わってくるでしょう。

軽トラの場合は座席は2つしかありませんし、軽1BOXの場合でも車内で寝ることを考えると一緒に旅立てるのは2名までというのが前提です。このうち1BOXの場合は運転スペースと後部には外に出ないで行き来できますが、軽トラの場合はいったん車から降りて、さらに荷台のところまで上がるということではしごなどを別途用意する必要がありますが、いったん居住スペースに入ってしまえばゆっくりできます。最大2名で過ごすのに快適な環境を作り出せるのはどちらでしょうか。

普通に考えて中での快適さという点について言えば、考えるまでもなく一から居住スペースを設計でき、さらに居住空間を平面からさらに上に伸ばすようなこともできる軽トラベースの圧勝ではないかと思われます。居住空間を設計する際に、運転席の真上にせり出すような形で伸ばした形のスペースを作れば、寝る部分をロフトのようにして確保することもでき、寝具関連も置いておけます。急に停まって休みたくなっても、中を片付けたり組み立てたりすることなしに二名がすぐに寝られるようになるでしょう。二人での車中泊旅行に便利なだけでなく、一人でも生活空間と寝室を分けることもできるということで、長期の旅行になってもストレスがかかる具合は少なくなるのではないかと思います。

寝室を上方に移動させる形で別にできれば他のスペースも工夫次第でいろいろ作れます。ギャレー(流し)やトイレのスペースも取れれば、本格的なキャンピングカーを軽自動車のサイズで自作することにもつながっていくでしょう。全くの初心者には無理だというとことはあるかも知れませんが、簡単なギャレーならポリタンクに乾電池式のポンプを直結させ、バケツに排水するだけでも良く、トイレもポータブルトイレで十分です。間取りを分けたいようなら、専門家に相談して設計をお願いするという手もあります。ただ、作ることに満足してしまって肝心の旅に出るパワーがなくなってしまわないように気を付けていただきたいですね。

居住性に関しては劣る軽1BOXの車については、それでもハイルーフの車をベースにすれば車内に棚を作ったり収納付きのベッドを自作し、昔の三段式寝台列車のようになってしまうかも知れませんが、二段ベッドも使えるように荷室スペースを改造する人もいます。

ただ、そもそも軽1BOXではフラットな床さえあれば、2人並んで十分に寝ることはできるというのが特徴でもあるので、あえて改造はしないで寝る時には寝床を作る手間さえ行なうのが苦でなければそれでいいという方もいるでしょう。日本人の生活というのは狭い部屋でもその部屋を何通りにも使って、リビングにも食堂にも寝室にも変わるように必要に応じて使うことをやってきました。ちゃぶ台の代わりとなる折りたたみテーブルと、寝具を邪魔にならない場所に置く空間を確保できればたいがいの事は車内でできます。車内に荷物を配置するのには、他の用途にも使える収納ボックスを並べて配置すれば、見てくれや収まりも良く、車の改造自体が必要なく車中泊で長期利用も可能です。どうしても収納が足りない場合は、ルーフキャリアを設置して普段使わないものはコンソールボックスに入れて移動するという方法も取れます。ただその際には荷物を取るにははしごなどで車の屋根まで登る必要があります。

さらに簡単な収納ということで言うと、屋根の部分にネットを張り、その中にすぐ使うようなものを入れたりすることで居住空間を確保したまま様々なものを使うようにしている方もいます。2種類の軽自動車を比べるとどうしても決まった空間の中でどうにかしなければならないというのが1BOXカーの限界でもあるのですが、やみくもに空間を増やせばその空いたところに何かを入れたくなるのが人間というもので、最初から決められた空間しかない事を理解した上で荷物を限界まで削ぎ落とし、居住空間を設計するという考え方ができる人なら、軽1BOXを車中泊カーに仕上げることも十分に可能だと思います。2つの方法を比較した場合、軽1BOXの方が費用は格段に安く上がることにもなります。

私としては両方のタイプの車が手に入れられればそれに越したことはないのですが、すでに組み立て式のコットを2つ持っているので、まずは1BOXの車でとりあえずフラットになる加工とカーテンを付けて、寝る時にはコットで寝るようにするだけでもいいかなと思います。今の普通車のシートアレンジをしてからコットを組むというのは外からの目もあるので、コットを組んだまま車に載せて走ることができる軽1BOXは今の装備だけでもそれらしい車中泊ができる車と言えそうです。

傾向的にはここまで説明してきたような事になるとは思いますが、私のように車を大胆に改造せず道具もそれほど自作しない人もいる反面、ネット上には自分でいろいろ工夫して車中泊用に仕上げた様々なケースが紹介されるほど、自分で様々なものを作りたい人もいます。すでにある空間の中で何かをしようとするのか、全く何もない状態から作ることを考え、自分の理想を入れた究極の狭小ハウスを作るつもりでこだわってみるのか、そうした人間の思いでベース車の選択は変わってきます。皆さんはどちらの車に魅力を感じるでしょうか。

※軽トラックと軽ワンボックス車について書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 ベース車の価格
その2 居住環境
その3 燃費・走行性能


BE-PAL 2017年7月号付録「ミニ・シェラカップ」入手報告

たまたま前の日に、ホームセンターで目盛り付きのステンレス・シェラカップを見て欲しいなと思いつつ、その価格の高さに購入を躊躇したのですが、本日の新聞の広告で今回紹介する小型のステンレス製シェラカップが付いた雑誌「BE-PAL」が800円弱で買えることがわかり、すぐに本屋さんに行って買ってきました。今月号は売り切れ必至ですので、かわいいサイズのシェラカップが欲しいという方はお急ぎを。

実際どのくらい小さいかというと、スノーピークのステンレス製の通常サイズのシェラカップと比べてみれば一目瞭然でしょう。ただしスノーピークの安心できる国産(新潟産)と違って中国産ということもあり、底の部分がちょっとボコボコしているのが気になると言えば気になり、色も比べてしまうとくすんでいるような感じもあります。

ただし、このサイズであることが重要でもあるわけで、スタッキングも写真のようにでき、反対にすれば通常サイズのシェラカップのフタにもなります。その大きさからお醤油などの調味料を入れて小皿としての利用だったり、取っ手の付いたお猪口として日本酒やウィスキーをいただくのもいいかも知れません。雑誌記事ではこのカップ自体をお玉代わりに使うアイデアが紹介されていましたが、取っ手があることで大きなナベから汁物をよそう時には便利でしょう。

また、すり切りで約140ml、目盛りが100mlと50mlのところに付いているので計量カップとしても重宝するでしょう。米を測る場合でもキャンプで利用することの多い無洗米ならこのカップで150gを二回に分けて測ればそれを一合としてやってしまっても、水が多い分なら余分に火にかけて水分を飛ばせばいいだけなので、野外での調理用としては問題ないのではないかと思います。また、フライパンに水を張り、その中にこのミニ・シェラカップを置いてフタをすれば茶碗蒸しやプリンのようなものも一人前にちょうどいい分量を作ることができて便利そうです。

雑誌の中ではシェラカップを使ったメイン料理の調理の方法についても記事がありますが、通常のシェラカップでも普通の食事としては少ないので、このシェラカップで調理をする場合は先述のような例を除けばほとんど趣味の世界になってしまうかも知れません。それでも、実際のキャンプの中で使っている火器の燃料がなくなる寸前でもちょっとした料理を一品加えるような形で仕上げられるのではないかという期待も持てます。実際に調理する場合はストーブのゴトクにそのままでは乗らないと思いますので、バナーパッドを別途用意しましょう。

とにかく、ここでうだうだ書いていても雑誌自体が売り切れたら入手は難しくなるわけですし、興味のある方はまずはお近くの本屋さんで購入するか、材庫がない場合でも版元に早めに注文を出すようにすることをおすすめします。私の車の中には食器として複数のシェラカップが入っていますが、この大きさならスタッキングも簡単で、容易に追加することもできます。興味のある方は早めの行動を取りましょう。


車中泊車としての軽トラと軽1BOXの比較 その1 ベース車の価格

先月は自動車税の支払期日だったわけですが、今年はその前に思いもかけぬ出費が続いたせいか、かなり払うのに苦労しました。以前ワゴンRに乗っていた時にはこんなに苦労したという経験はなかったので、まだまだ軽自動車に甘い税制であることを感じるとともに、今後の状況を見る中で、ユーザー目線で状況が変わることは考えにくく、大手メーカーの利益を確保するような形で税金が変わっていくなら、きちんとメンテナンスをすることを心掛けながら軽自動車に乗って車中泊の旅をした方がいいのかなとも思えてきます。

ただ、今後の状況によっては1,000ccクラスの税金が軽並みになってくるようなかここまでの考え方は改めますが、今のままの状況が続くなら、次に買い替える車は軽自動車でも十分ではないかとも考えます。

軽自動車で車中泊というのは私がブログを立ち上げた頃のテーマで、スズキ・ワゴンRのシートアレンジを利用して一人での車中泊にずいぶん使わせていただきましたが、最近の軽乗用車というのは車両価格が高く、車内で寝るためにはその都度セッティングが必要になる場合が多いです。車中泊がしやすい軽自動車としては、ホンダのNBox+がありますが、フルフラットにするためには運転席・助手席を操作する必要があり、いざという時にはすぐにドライビングポジションが保てないというデメリットが有ると私は思っています。

そうではなく車を停めたらすぐに寝られる状況を作るために、私が現状で考えているのは軽自動車を購入する場合、2つの選択肢があります。それが、軽トラか軽1BOX(注・いわゆる箱バンと言われるもので、ここで言う1BOXとは4ナンバーの車に限定させていただきます)ということになります。

軽トラで車中泊とはどうするのかと疑問に思われる方もいるかも知れません。本当に荷台をそのまま使って荷台の上でテントを張ったりする方法で車中泊の旅を行なっている方もいますが、最近ではホームセンターで材料を購入してきて荷台の上に居住スペースを自作し、およそ20万くらいで積み下ろしのできる箱のような家を軽トラに載せて利用している方も多くいます。車検の際にはその箱家を下ろせば4ナンバーのままで大丈夫ですし、自分の作りたいコンパクトなモバイルハウスが実現できるという点は画期的です。国内ではそうした軽トラベースのキャンピングカー制作のための講座を行なっているところもあります。

すでに日曜大工のための工具を用意していれば、スムーズに作業に入れますし不満点があれば修正も可能です。いったんばらして再度作り直すこともできるので、気軽に始められるでしょう。自分で作ることに不安がある場合は、先述の通りキャンピングカー自作派という人たちはネットを探せば見付けることもできますので、ページを見て参考にしたり、直接問い合わせをしてみるのもいいでしょう。さらに具体的には素の軽トラだけをまず購入して、専門に作っている人に相談しながら手伝いを乞うことも可能かも知れません。その場合は、既製品の軽キャンピングカーでは作れないようなものを実現できるかも知れませんし、駐車場にパイプを組むなどして居住部分を軽トラから積み降ろしできる設備も作れば、常にキャンピングカーとしてではなく、状況に応じて普通の軽トラとしての利用もできるようになります。また、車の不具合で買い替えを余儀なくされたような場合でも、単に荷台に載せて固定するだけのものなので、ヤドカリのように同じ箱家を末永く使うことができます。

ただ、こうした自作をともなう作業をしなくても、フラットな床を作ってしまえば後はマットや寝袋を持ち込んでしまえば簡単に車中泊でき、さらに内部の装備を自作することで軽でもキャンピングカーのように使えることで人気のあるのがいわゆる「箱バン」と呼ばれる軽の1BOXタイプの車です。この車種については改めて詳しく紹介しなくても軽自動車を車中泊に使う場合の一番のベース車としての地位を築いていますので、十分おわかりになるでしょう。

そこで、今後コストも安く車中泊をしようと思っている方にとって悩みどころである、車中泊カーのベース車を軽トラにすべきか、軽1BOXにすべきかということについて、これから様々な観点に基づいて考えてみたいと思います。

まず、車自体の入手のしやすさについて考えると、とにかく年式や走行距離は気にしないというなら安く購入してそれなりに使えるという点では軽トラの方がベース車として向くと思われます。なぜかというと、同じように内装に使用感があったり汚れていたりすることは古い車の場合あるわけですが、軽1BOXの場合は車の中で泊まることを考えると、内部がペンキや泥で汚れていたり、一見きれいでもペットの毛が掃除をしてもしても限りなく出てきたりなどすると、いくら洗ったり掃除をしても完全には汚れや匂いは消えないということにもなります。

その点軽トラなら、いくら荷台が汚れていたとしても年式が新しくエンジンも調子が良ければ、実際の車内での生活は荷台に載せる「新築」の箱家で行なうことにできます。さらに、最初は安い軽トラで出掛けていても、日本一周が急にしたくなった時点で新車に買い替えて箱家も載せ替えればいいわけです。中古車の価格はピンからキリまでありますが、まずは安い軽トラを探し、居住スペースについても一気に材料を購入しなくても時間を掛けてやっていくというのならば、最初のうちは幌を付けたり、シンプルに荷台にテントを張って車中泊というのでもそれはそれで面白いのではないでしょうか。

ただ、最初から車中泊専用で使うつもりで新しい車をベース車として探す場合は、グレードや走行距離にもよりますが、導入コストはそんなに変わらないかと思います。例としてミッションでありながらオートマ的に乗れる5AGSというミッションを搭載したスズキのキャリィ(軽トラ)・エブリィ(軽1BOX)で比較してみると、5AGS搭載車はキャリィが2014年8月のグレードKCの車、エブリィが2015年2月の各グレード車になります。

特にエブリィには多くのグレードがありますが、一般的なところで2WDハイルーフでウィンドウは手動(PCより上ならパワーウィンドウ付)のPAあたりでも私は十分だと思います。キャリイのKCの走行距離1万km前後の車で比べてみると、どちらのグレードでも中古車販売サイトの2017年5月現在で車両価格が約80万円くらいという感じです。

もちろん自動ブレーキや4WD、ターボ付きの方が走っていて安心で楽ではあるのですが、その場合でも120万円もあればベース車の購入は可能ですので、新車価格で200万を超えることもある軽乗用車と比べるとリーズナブルにベース車を購入しやすいと思います。

まあ軽1BOXにしても奇跡的に車内が汚れていない中古車が手に入るかも知れませんし、足を使って探すことでここで紹介するよりも安くていいものが手に入るかも知れませんが、一般的にはこんな状況も考えつつ、ベース車を選ぶ際の参考にしていただければと思います。

※軽トラックと軽ワンボックス車について書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 ベース車の価格
その2 居住環境
その3 燃費・走行性能


防災用・旅行用の燃料の考え方

車中泊での旅を主にする中で、常にキャンプ場を利用したレジャーを行なえる方がある一方で、品物の準備はしていてもなかなか出掛けられないと嘆く方もまたいます。かく言う私も学生時代の時のように長期休暇を取ってあてもなく出掛けることは難しい生活になってしまっています。

そんな時に困るのが、せっかく野外調理に必要な器具が揃っていても、肝心な燃料をどうするかということです。もちろん、日常使うものであるならばカセットガスやキャンプ用のガス缶、アルコール燃料や固形燃料などを常備するのもいいでしょう。しかし、最近はオール電化の家も増えてきまして、卓上でもカセットガスを使わずにIHコンロを使うような生活が当り前になってしまうと、金属製のガス缶は備蓄したままずっと使わずに置いていざ使おうと思ったら使用期限を過ぎてしまうことにもなりかねません。

私の場合はあえてカセットガスの備蓄はせず、長期の旅では出先の用途に応じて夏用か冬用(パワーガス)のガスを購入してから野営地に向かうような形で考えています。それは液体燃料のアルコール燃料についても同じです。

唯一の例外は、冬の時期に車で泊まりの旅に出掛ける際には、石油ファンヒーター用に毎年購入している灯油を小分けして持っていくことぐらいでしょうが、そのためには灯油で利用できるキャンプ用の火器を用意しなければなりません。また、同じような考え方で、様々な液体燃料を利用できるマルチフューエルストーブ(ガス・灯油・ガソリン)を用意しておき、いざという時には推奨されるホワイトガソリンではなく、添加剤の入った車を動かすための「赤ガス」を使うことも可能になります。ガソリンはタンクから抜くのではなく、ガソリン携行缶に入れてもらうようにすれば、万が一のガス欠の時にも役に立ちます。

ただ、私は灯油用のストーブは持つもののマルチフューエルストーブは持たないので、災害時を考えて備蓄する燃料としては冬の間の灯油の他に、木質ペレットという間伐材を小さく刻んで固めたペレットストーブ用の燃料を水に濡らさないようにして保管しています。火は少々付きにくいですが燃え出すとかなりの熱量を発生します。一気に燃えたり爆発の危険もなく、車の中に常備しても安心な燃料としてこうした木材の燃料を焚き火用のストーブで燃やして調理をするというのが災害時を考えるとおすすめではないかと思います。

もちろん、災害で物資も届かなくなった時のことを考えれば、小枝や薪を使って調理することも考えなければなりません。そんな時にも焚き火用のストーブは役に立ちます。木質ペレットが尽きてしまったとしても拾ってきた木材で調理できるわけなので、効率よく木を燃やせる道具を揃えておくと、道具だけで燃料は後からでもいいという風に考えることもできます。

あと、災害時でない車中泊の旅にまとまった期間を取って出掛けられるような場合、キャンプ場に宿泊して調理できるようなことにもなります。そのためにはどういった燃料を用意するかと言いますと、とにかく簡単に扱えるのはカセットガスで間違いないのですが、これからの季節は車内にガス缶を放置してしまった場合の爆発する可能性が気がかりです。その点が気にならなければガスが一番扱いが楽でコストも安いのでおすすめですが、それでは面白いないのて、ここでは別のものを紹介しましょう。

個人的にはススが出てナベを汚す燃料は使いたくないので、炎の真上に立ってしまうと目が痛くなることに注意して、液体のアルコール燃料や、日本旅館などで良く出てくる青い固形燃料を出発する時に購入してから出るようにしています。そうして固形燃料やアルコール燃料で済んでしまうならそれだけで済ませてしまいたいというのが正直なところだったりします。

旅先で調理ができるなら、やはり白いごはんを炊いて食べたいので、道具を工夫すれば青い固形燃料一つで一合のご飯が炊けるということはキャンプをやっている方ならすでにご承知の方も多いでしょうが、ご存じない方に以下のようなサイトが参考になるかも知れません。

https://itoito.style/article/1636

上のサイトに出てくる「山クッカー角形3」は非常に優秀なセットで、これだけあれば小さなナベを使い固形燃料一つで一合のごはんが放っておいても炊け、大きなナベでは四角い袋のインスタントラーメンをそのまま作れます。フライパンで肉を焼いたり目玉焼きを作ったり、ナベ単体でお湯を沸かしたら四角いナベの縁から注ぐことができるので口の小さなボトルに簡単に移せ、別にヤカンを用意する必要がありません。1人用としては盤石の使いやすさで、2人くらいまででも最強のセットではないでしょうか。

私の旅のスタイルは一人が主でまれに二人という感じなので、出発前にはホームセンターで青い固形燃料を旅の間に使い切るようにすれば十分という感じです。この手の固形燃料なら100円ショップでも調達可能というの心強いです。
もっとも、全て固形燃料でまかなうというものでもなく、旅先での湯沸かし用にはアルコール燃料を使って風の強い日でも安全に調理できる「アルポット」を積んでいますので、旅先でお茶や珈琲が飲みたい時や、小量の麺を茹でるような場合には並行して作業を行なうようにすれば旅先での個人的な調理としては十分かなとも思います。

さらに、ソロ用の小さいコンロで時間を掛けて調理をしたい場合に備え、火が付きやすいことから本来は炭の着火用として使われている、ロゴスの「エコココロゴス」のうち「ミニラウンドストーブ4」の成形されたヤシガラ炭を用意すれば、旅先でちょっとした焼肉や煮込み料理をしたいと思っても、一応炭火で可能になります。

このように、災害発生時と旅行用に使う燃料を分けることで、備蓄についての無駄を出すのを防ぐことができます。かく言う私も過去には大量の青い固形燃料を購入した後でそこまで日常的に使わないと気付き、かなりの数の燃料を無駄にした経験を持っていますので、無駄にすぐ使わない燃料を買い込むことは極力しないように今はしています。


「痴漢冤罪保険」は本当に有効か?

私は日々の生活の中で混んでいる電車に乗って移動することはまれで、ほとんど自動車での移動を主にしているので、電車で移動することがほとんどの人と比べると最近言われている「痴漢冤罪被害」に遭遇する可能性はそこまで多くないと思います。

しかし、毎日通勤でラッシュアワーのさなかに電車に乗らなければならない人にとっては、もし自分が知らない女性から身に覚えのない痴漢として告発されたらどうしようかと思うでしょう。そうした不安を解消するためか、いわゆる「痴漢冤罪被害」について対応する保険があり、その申し込みがかなり増えているという事がニュースになっているということを知りました。

ネットで調べるとその保険についての詳しい内容が紹介されているページが見付かりましたが、正確には「男を守る弁護士保険」というのが今回紹介する月額590円の保険になります。大きなこの保険のポイントが、いざ自分が痴漢をしたと言われた場合に無料で弁護士を呼ぶことができるということになっています。ただし、私がこの保険に入ってもあまり意味はないということがわかりました。

というのも、この「痴漢冤罪ヘルプコール」というサービスは平日の7~10時、17~24時のみに利用でき、土日祝日は対象外になってしまっています。つまり、レジャーで首都圏に遊びに来ていて痴漢と間違えられても、ヘルプコール自体ができません。

さらに言うと、このヘルプコールができるのは1年間の保険期間中に一回のみと決まっています。一度助かっても、残りの期間についてはこの保険の一番のキモであるヘルプコールが使えないというのではあまりうまくありません。痴漢冤罪の発生は満期日まで待ってもくれないので、心配症の方は一部は自分で何とかする気概がないと困るということにもなります。

まず、準備しておきたいことは、自分の電車を利用する時間に合わせ、さらに土日祝日24時間電話での受付に対応している弁護士事務所をリストアップし、その番号をスマホやガラケーに登録しておくことです。特に土日祝日対応をしてくれる所は限られると思いますので、全く知らないところであったとしても電話帳に入れておいていざという時に備えましょう。その際、電話帳ボタンを押したらいの一番にその番号が出てくるように弁護士事務所の名前の前に「ああ」のように五十音順で最初に表示するための文字を付け、表示のための工夫もしておくのがいいでしょう。

次に必要な事は、ニュースの中でも言われている手順で身の潔白をしっかりと主張することと、いざという時に物を言う証拠を自分で確保しておくことです。具体的には車に乗った時のドライブレコーダーのようなものがあれば、もし言われのないことで罪に陥れられようとも、動画の形でしっかり保存されているものをまずは弁護士さんに託せば、しっかりとした証拠として相手側と交渉してくれるでしょう。

実際、そんなものがあるのかと言いますと「メガネ型ビデオカメラ」というものが存在するようです。電車に乗った直後からカメラレンズのある所に見当を付けて正面で手を組んだり吊革に両手を預けてぶら下がっている状態で録画しておけば安心です。こうして録画した動画は客観的な証拠として録画していたメモリカードを弁護士とともに確認の上、自分を守るための主張の材料とすることができます。

歩いていて常に自分の回りを録画するには現状ではこの方法が一番無難な気がします。今後は痴漢冤罪被害に特化したものが出てきてくれると有難いですが、今回紹介したようにテレビでその名前だけが独り歩きしていく感じのある「痴漢冤罪保険」のカバー適用外になっている方は、紹介したような保険に頼らない方法も考えておく必要があるのではないでしょうか。


必要に応じたクラウドの使い分け

将来に向けて、できるだけ物を増やしたくないと最近では考えるようになりました。というのも、今後車中泊について考える場合、少なくとも人間一人が生活するだけなら軽自動車の荷台スペースくらいで寝る場所さえあればどこでも車で行けるわけですし、今からできるだけ物を減らしていく中で、おぼえとしてとっておくべきものは紙のコピーすらいらず、書類を電子化して軽量化したものをクラウドに保存していれば、とりあえずインターネットにつながっているパソコンやスマホさえあれば、いざという時にはそのファイルにネット接続をしてアクセスすれば良くなるわけです。それなら十分安全に、車で移動しながらでも自宅にいる時と同じような事がパソコンを使ってできるので、いつになるかはわかりませんが、将来車で長期の旅をしながらブログを更新したり、やり方によっては仕事も旅をしながらできてしまうかも知れません。

そんな中で、さらに考えをパソコン絡みの事に限定して書いていきますが、今後もし自分の住んでいるところで大きな火事が起こったり地震が起こったりして、自分の身に付けているものだけしかなくなってしまった場合、どうすればいいのかということについて考えてみると、最近になって撮った写真や動画はスマホで撮ったものは自動的に無料で使えるクラウド上に保存してありますし、このブログのバックアップを含め、これまでネットで書いてきたことだったり、自分の行動についてのおぼえ書きなども基本はクラウドに保存してあります。

こうすることで何がいいかというと、ハードを災害で全て失なってしまったとしても、どこかからとりあえずWindows10の動くノートパソコンが調達できれば、ウェブブラウザのブックマークや様々な日々更新しているデータ類などもクラウドに入れてアップすることで、あえてパソコン中に最新のものを保存してはいないので、ネット環境と時間が数時間あればとりあえず新しく購入したパソコン上で環境を整えて発信することは可能になります。

ただし、そうした事を実現するには多くのクラウドを使い分けてパソコン自体は単にデータをダウンロードして更新するだけのものと割り切り、どんなハードでもそれなりに使えるようないざという時の準備は大切だろうと思います。
かく言う私も、以前はより打ちやすい外付けのキーボードを用意して持っていたのですが、もはやそうした理想を追い求めすぎるとちょっとしたキー配置の違いによってさえもストレスになってしまいます。

「弘法筆を選ばず」と言いますが、今の私は専用のキーボードか、打ちやすいキーボードでないとスムーズな入力が難しいカナ入力を併用していたのですが、様々なノートパソコンを購入して使った方はわかると思いますが、特に右側に行くにしたがってキーの大きさが小さくなったら変則的なキー配列になったノートパソコンもあり、さすがにカナ入力では手元を見ないで打つタッチタイピングは無理になってしまいました。

現在は日本語専用キーボードでも英語キーボードでも同じようにストレスを感じることなく入力できる入力方法を主に使っていることから、どんなキーボードを使っても、根元的なキーボード自体の作りの悪さのような事がない限り、普通の早さで日本語を打つことができるようになっています。この点についてはローマ字入力を使って日本語入力を行なっている方なら問題ないと思いますが、次に大切なのは、無料で使うことにこだわるなら、状況に応じて使うクラウドサービスを変える工夫が必要であるということです。

以前は文書と写真、動画も合わせて一つのクラウドで管理していた方が多いと思います。各クラウドには、スマホで撮った写真を自動的にアップロードする機能が付いていました。ただ今でもそうした設定にしていたりすると、少ない容量のクラウドなら、かなり早い時期に容量がいっぱいになってしまう可能性があります。

さすがに、文書系のファイルを数ギガも個人で作っている人はいないでしょうから、文書関連のファイルは扱いやすいDropBoxあたりで管理するのがおすすめでしょう。無料では2GBしか使えませんが、それでも日記やテキスト・ワープロ・表計算あたりのファイルだけなら個人の利用ということなら十分だと思われます。

あと、最近はアプリやソフト、音楽を購入する際にダウンロード販売を利用することもあると思いますが、そうした後で使ったりする可能性があり、新たなハードに改めてインストールしたいソフトについても、クラウドに保管しておけばダウンロードする際に高速インターネットは必要なものの、世間中どこにいても利用してまっさらな状態のパソコンにソフトを入れたりすることができるようになります。私の場合はその役目を、無料で15GB使えるGoogle Drive(GmailとGoogle+との合計になります)に入れて、必要に応じてダウンロードしています。もし予備の保管場所が欲しいと思った場合は、OneDriveもありますので、必要性に応じてバックアップを取っておくのもいいでしょう。

こんなことができるのも、写真や動画については無料で無制限にアップできるGoogle フォトやAmazonフォトを画像だけなら無制限に保存できるようになったからだと言えるでしょう。このうち、Amazonフォトを利用するには有料のプライム会員になる必要はありますが、クラウド以外にも使えるプライムビデオやプライムミュージックというサービスが多いのでおすすめです。有料のクラウドとして使う場合、Google フォトだけでは不安な場合、写真や動画についてGoogle フォトにアップしたファイルをそのままAmazonフォトにもアップし、結果的にバックアップできるるという用途もあり、私はあえて両方に画像をアップしています。

アマゾンの音楽サービスが使えるようになったことで、私の場合は音楽についてもごくごく私的で手に入らないものを除いてはデジタル化はせずに音楽サービスをストリーミング再生で楽しむようになりました。そうなると、あえて音楽をダウンロードして保存する必要もなくなりました。ただ必ずしも自分の好みの楽曲が常にあるわけではありませんが、ドライブ中に自分の気に入ったアーティストのアルバムを聴くぐらいなら十分楽しむことができます。

このように、写真・動画・音楽・アプリ(ソフト)・ファイルについて利用するサービスを分けることで、少し前のインターネットディスクを有料で使っていた時のことを考えると、個人で使う分くらいなら十分無料のサービスの中だけでも利用できるかと思います。

もっとも、こういうことが面倒くさかったり、改めて自分の持っている本や資料を高画質・高品質で電子化することで資料を他人に譲り、断捨離を実行するつもりがあるのなら、全てのデータをまとめ、信頼すべきクラウドサービスを有料で利用して、その対価を払うようにするのも一つの考え方です。

それこそ、どうしてもこのキーボードでなければ快適に使えないというような事がなければ、入力に使うためのパソコンは安いもので十分なわけで、ハードの差額だけでも有料の利用料はペイできるかも知れません。DropBoxの有料プランは1TBを利用できて1,200円/月ですが、この金額より安く使えるケースもあります。キャンペーンや購入場所によって安くなることもありますので、特価情報を発信するサイトあたりを注意深くチェックすることをここではおすすめしておきます。


惜しげもなく使える「銀マット」の効用

私が乗っているホンダフィットは、日常乗っていて唯一気になることがありました。車高が他の車と同じで、その中である程度の空間を確保するために後部座席を倒して荷室を低床にするギミックになっているせいか、運転席と助手席も床の方に沈み込むようになっていて、以前乗っていたワゴンRと正反対に目線が低くなってしまうのに当初戸惑っていたのです。

それだけならいいのですが、ワゴンRに乗っていた時に起こらなかった腰の痛みが気になるようになってきました。これは体全体が沈み込むことで腰に負担がかっていると思い、このままではまずいと、何とかして目線を上げるために席をかさ上げする事を考え、固めのクッションを導入しました。もっともそのクッションの機能はそれだけではなく、いざという時にはカバーから取り出せば救命胴衣になるモンベルの「浮くっしょん」というちょっと変わったクッションです。このクッションを2つ購入し、その2つとも専用カバーに入れて運転席助手席に置くようになったのでした。

この結果、それまでかなりの違和感のあった腰の痛みからは開放され、快適に通勤にドライブに車を利用していたのですが、長く使っているうちに困ったことが起きました。というのも、毎日ずっとクッションの上に座り続けていたせいで、カバーが破れてしまったのでした(^^;)。

今回私にとってラッキーだったのは、単なるクッションでなく登山用品のメーカーであるモンベルが防災用品として店頭で売っている商品であったので、専用カバーについても品切れすることなく近くにあるモンベルの店頭に置かれていたことです。ロングセラーのいいものを購入する利点というのはこんなところにもあるのだなと思う反面、今後長く座り続けてもカバーが破れないように、このクッションの上にもう一枚何か敷く方が良くないか? とも思いました。

まず試したのは、100円ショップに置いてある安物のクッションでしたが、この種のクッションは毎日酷使しているとやはりほつれてきたりすることが顕著のため、すぐにゴミになってしまいました。よく考えずに買ってきて導入することでゴミを増やしたという点については作った方には本当に申し訳なく思います。

そうなると、もっとしっかりした車用のものを使おうかなと思いつつ、とりあえずそれまでのつなぎにと思って置いてみたのが写真の銀マットを切ったものです。写真のものは微妙に湾曲があるなどきっちりと切られていない事がわかると思いますが、これは今の前の車、ワゴンRの窓を塞いで車中泊用の目かくしにするために切った銀マットを捨てずに残しておいたものです。銀の方を下にして上に座ると、これ自体は体に触れるものでもあるのでそう不快な感じはしませんし、それほど厚くもないのでクッションだけの場合と比べてもそれほどの違いは感じませんでした。

さらに、改めて思ったのが、車を降りる時の快適さです。銀マットの表面(青い方)はかなり滑るので、車から降りるために腰を上げなくてもくるっとドアの方に向けて回ることができ、勢いでそのまま外に出られるという感じになります。体への負担ということでいうと、クッションも何もない場合、私のホンダ・フィットでは体に力を入れと起きなくてはなりませんが、クッションと銀マットとの合わせ技でそうした苦労は全くなく、年配の方が車を降りる時にはかなり楽になるのではないかと思いました。

さらに、意外とこの銀マットは酷使に耐えられるようで、数ヶ月ほど経ちましたが今だに大きな傷みもありません。もっとも、銀マット自体が安いですし、私の手元にはまだ同じくらいの大きさの窓枠にはめるために切った銀マットが残っていますので、当分は出費をすることなく銀マットを運転席用として使えます。

今後、夏の暑さでベタベタになるような事もあるかも知れませんが、シーズンごとに交換してもいいですし、使わない時はクッションの下に潜り込ませておけばわからないので、状況によって使わなくてもいいわけです。大したことないような話を今回してしまいましたが、毎日車に乗っている身としては、いかに違和感なく運転し続けることができるのかというのが大事なので、今回は今まであえて人に言うまでもなく使っていたことを書こうと思ったのは、実はこんな小さなことでも一つの知恵として共有することで役に立つかもと気付いたからでした(^^)。

私が車中泊のブログを始めた頃には、銀マットは窓にはめ込んで使うものとしての認識が強く、車中泊用マットとしては銀マットからアップグレードすることしか考えていませんでしたが、本体が安くて気軽に切って使える敷居の低さは、他の事にも流用が可能ではないかとも思えてきました。また折に触れて新しい銀マットの利用法についても考えてみたいものです。


モバイル通信中のYouTubeはブラウザから使おう

私の持っているスマホなどに入れるデータ通信用のSIMカードの中で、中速と言われる最大700kbps(実際はそこまで出ない)で利用できるというWonderLinkのSIMを入れているガラホのSH-01Jでウェザーニューズ社が24時間ネット上から放送している天気予報番組「SoLIVE24」を見ようと思い、AbemaTVの「FRESH!」というアプリ上からSoLIVE24を常時放送しているチャンネルを起動したら、時間が夜の7時くらいだったこともあって頻繁に止まって見るに耐えない状況になってしまいました。

ちなみにSoLIVE24はYouTubeでもライブ配信しているのでそちらからでも見られるのですが、残念ながらガラホではGoogle IDの入力が必要なYoutubeの専用アプリは使えません。そこで、ガラホに最初から入っているブラウザ経由で見ることを強引に試しました。

Googleのサービスには他にもGmailのようなIDとパスワードが必要なアプリもありますが、これらのサービスはアプリがなくてもGoogleのホームベージからブラウザでログインすることでブラウザからの利用が可能になります。

YouTubeもログインしてから起動すれば、パソコンで見ていた動画の続きをガラホでもすぐに見ることができるので、アプリがインストールできないガラホからでもブラウザから見る方法が使えるとわかった時にはほっとしました。

で、ブラウザ経由のYouTubeでSoLIVE24を見たところ、さっきは全く見られなかったライブ配信が止まることなくしっかりと見続けられるではありませんか。どういうことかと思ってネットを調べたところ、「FRESH!」というアプリとウェブブラウザを比べたわけではありませんが、アンドロイド用のYouTubeアプリとchromeでのYouTubeで同じ動画を見た場合のデータ容量を比べた結果が載っているページがあり、58MBが29MBになったという報告がありました(ソースはネット上の書き込みなので、正確ではないかも知れないことをお断りしておきます)。

その結果が直接影響しているのかどうかはわからないものの、実は同じようにYouTubeに関して何とかならないかなと思っていたことがありました。今まで専用アプリで利用しようとしても、止まってばかり使いものにならなかった最大200kbpsの低速しか出ない、ロケットモバイル「神プラン」のSIMでどうしてもスムーズに再生できなかったYouTubeにアップされている音楽ファイル(非動画のもの)の再生についてです。

現在、ロケットモバイルのSIMを入れているスマホで、ウェブブラウザからYouTubeのサイトを利用しようとした場合、YouTubeアプリをスマホにインストールしている状態だと、せっかくウェブブラウザを立ち上げて利用しようと思ってもアプリの方が優先して起動してしまってうまくいきません。そこで、いったんアプリをアンインストールしてから再インストールして同じ事をすると、ブラウザでYouTubeのサイトを開いた場合、ブラウザで開くかアプリで開くかの選択画面が出る状態になりました。こうなれば、アプリでなくブラウザ(私の場合はChromeです)で開くようにすればいいわけです。

そうしてYouTubeをブラウザで開いた状態で音声ファイルを再生してみたところ、アプリを利用した際には設定で画質のところを「自動」や最低画質にしてもかなり頻繁に途中で止まってしまっていたフルアルバムの音楽が、ロケットモバイル神プランの最大200kbpsという低速でもほとんど途中で止まることなくきちんと再生できるようになってきました。

ただ、今後も時間帯や状況によってダウンロードの速度が落ちるような場合は、もしかしたらダウンロードが追い付かずに止まってしまう面もあるかも知れません。ですから、もし止まってしまったらいったん再生を止め、曲を聴くのに少し前に戻してから再スタートさせて、ある程度余裕を持たせてダウンロードしながら聴くこともYouTubeからの音楽利用の場合は必要なのではないかと思うわけです。

このような結果が出たことで、最初に話は戻りますが、AbemaTVの番組をガラホで見る場合、専用アプリでなくブラウザから立ち上げて見れば低速でもそこそこ見られるのではなどとつい思ってしまったのですが、残念ながらガラホ利用時にはブラウザからAbemaTVは視聴することはできない仕様になっているようでした。

ただ、今後への考え方として専用アプリでうまく音楽や動画が再生できないような場合、改めてブラウザを起動させてそこから試してみるのも無駄ではないような気がします。特に先述のロケットモバイルの「神プラン」は、単体で契約できるデータ通信SIMとしては、月額税抜298円と安いので、事前にプレイリストをYouTube上でまとめておけば、低速専用のSIMでもいちいち音楽をダウンロードしなくても多くの楽曲を十分利用できる可能性があるというのは嬉しいことです。

低速無制限のプランでは他にもラジオ放送を流したり、一部無料のメニューがあるSpotifyの広告付きプランで音楽を楽しむこともできますが、Spotifyの場合は常に無料プランのユーザーはランダムでしか音楽を聴くことができないので、自分で聴きたい音楽を選べるYouTubeの音楽ファイル再生がそこそこ使えることがわかり、激安SIMの活用法が広がったように感じます。

私は元々、音楽云々はともかくとして激安SIMではカーナビ専用に使えればいいかなぐらいにしか思っていなかったのですが、今後は音楽とカーナビを同時に立ち上げて利用する事もできそうなので、次の遠出が楽しみになってきました(^^)。


BIGLOBE LTEエンタメフリーオプションが更に安く

MVNOも競争が激しくなっていて、4月以降月代わりで新たなプランが出てくることが多くなっています。はっきりとは断言できないものの、あまりあせって何もない時に加入するよりも、もし月初に新たなプランを出してきたMVNOがあれば、まずはその内容が自分の利用に合うかということをまずは考え、十分にシミュレーションしてから加入するのがいいように思います。今回紹介するBIGLOBE LTEでは「エンタメフリーオプション」が人気ですが、くしくも2017年6月1日に発表された内容はその「エンタメフリーオプション」に関わるもので、実に興味深いものになっています。

今回新たに発表されたことは、今までは6GBプランから上のプランにしか付けることができなかった「エンタメフリーオプション」および、一契約でSIMの枚数を最大4枚まで増やせる「シェアSIM」を3GBプランから付けることができるようになったことです。これにより、毎月それほど高速オプションを使わなかった人でもBIGLOBE LTEの看板とも言えるオプションを使えるようになったわけです。ここで改めて3GBプランと6GBプランの内容を比較してみましょう(以下の金額は全て税抜価格です)。

・3GBプラン
データSIMのみ 900円/月
SMS付 1,020円/月
音声通話 1,600円/月

・6GBプラン
データSIMのみ 1,450円/月
SMS付 1,570円/月
音声通話 2,150円/月

双方とも高速クーポンのON/OFFこそできませんが、余った容量を翌月末まで繰り越すことはできます。あえて言うなら通常250円/月の「BIGLOBE Wi-Fi」のライセンスが一つ6GBプラン以上のプランには無料で付いてきます。2つのプランの差額は550円ですが、コンビニやスターバックスで主に使えるWi-Fiを使わないつもりなら、あえて3GBプランを契約してエンタメフリーオプションを付けると、

・データSIMのみ 1,880円/月
・SMS付 2,000円/月
・音声通話 2,080円/月(音声通話とのセットは480円/月)

のように、かなり安くエンタメフリーオプションを使えるようになります。さらに、SIMの数を増やせる「シェアSIM」と合わせて使うと、メインの回線はスマホに入れて3GB/月のプランで使い、追加のSIMをタブレットに入れるつもりでデータ通信のみプランにすれば基本料は200円/月にエンタメフリーオプションを付けても1,180円の追加のみでエンタメ関係の利用はフリーになります。例えばあえて主回線のSIMをガラホに入れて待ち受け中心に使うようにすれば、1,600円+1,180円の計算で2,780円でガラホとタブレットの2台持ちにしてもいいでしょう。今後、BIGLOBE SIMの通話オプションが充実してくれば掛けることが増えても3千円台でそこそこの事ができるようになるので、オプションで使えるエンタメ系サービスしか使わないというならばいい選択肢になってくるのではないかと思います。

そうでなくても主回線を通信専用の900円/月の3GBプランにして、追加で同じ通信専用の200円/月の「シェアSIM」を増やせば、単体契約では最安のロケットモバイルより安く使え、2枚合わせて1,100円と、他の3GB/月使えるプランくらいの支出で使えるようになるというのもいいですね。エンタメフリーはオプションなので、どちらかのSIMか両方のSIMに後から状況に応じて付けることもできます。

個人的にはBIGLOBE LTEの通話プランが時間無制限使い放題など私が今使っているドコモのプランと同じように使えるようになってくれば、「シェアSIM」でエンタメフリーオプションを付けたSIMを契約し、旅先で常にAbemaTVやYouTubeを利用したニュースやエンタメコンテンツを見られる環境が完成するので興味がありますね。ただ、DAZNやスポナビライブ、多くのビデオオンデマンドサービスなどエンタメフリーオプションにはまだ利用可能サービスが足りないとも感じているので、今後オプションで利用できるサービスが増えるかどうかについても注目し、自分のいつも利用しているサービスが使えるようになったら加入という方向も有りではないかと今は考えています。




あらぬところに大切なものが落ちたら?

ブログにしても人と話をするにしても、自分のやった失敗でもつい「友人の話なのですが……」と言ってしまいがちになりますが、今回はあえて自分の失敗を紹介させていだこうかと思います。

写真は今回の失敗の原因となった車とバイクと自転車のカギと、メジャーや小型ドライバー、マグライトやUSBケーブルまで付けたカギの束です。なぜこんなに付けているかというと、もし落とした場合に側溝などの小さな隙間から落ちることを恐れていたということがあったのですが、何とこれだけ付けていても落ちる時は落ちるのですね(^^;)。ただ今回落ちたのは側溝よりも更に厄介なところでした。

落とした状況というのは、いつも訪れる仕事上のお付き合いのある事務所に行くのに市内でもかなり大きな商業ビルに入り、そこからエレベーターに乗ろうとしたのですが、ドアが開いて入ろうとした時に手に持っていた鍵束がするりと下に落ち、あろうことかエレベーターの入口の隙間からそのまま入ってしまったのでした(^^;)。一つわかったこととして、いくら沢山のものをキーホルダーに繋いだとしても、一つ一つが穴に落ちるだけの物をつなげただけでは落ちる可能性はあるということです。これはスマホやタブレットにも当てはまるでしょう。もし落ちる方向が悪かったら、薄型ではなくてもスマホやタブレットくらいなら同じくらい落ちてしまう危険性はあるということになります。

その時はさすがに一瞬何も考えられず心の中が真っ白になってしまいましたが、そのまま下に落ちたままでは車も使えなくなってしまいます。そこでエレベーターの中にあるエレベーターの番号と問い合わせ先の電話番号を控え、とりあえず電話をしてみました。詳しく話をしたら、当日中に作業にかかってくれるということだったので待っていたら、1時間くらいで鍵束を拾ってきてくれました。たまたま落としたところが、それ以上に下のない地下一階から乗ろうとして落としたことが良かったのかも知れません。

その際、心配になったのが、場合によってはエレベーターを一時止めなければならないので、金銭的な請求があるかということだったのですが、管理会社の人にその話をしたら請求をすることは今回のケースでは無いということで、その点でもほっとして、多少車を出すための駐車料金が追加でかかったものの、無事に鍵束も手元に戻りました。これだけ早く作業をしてくれたエレベーターメンテナンスの会社には感謝しかありません。

このような経験をしてしまうと、やはり今後気を付けたいのは鍵束を裸のまま持って歩かないということの大切さです。少なくとも鍵束をバッグかポケットの中に入れておけば、もしバッグを落としたとしても隙間に落ちることはなかったと思います。

今回のことで、過信してたかをくくるように日常を過ごしているといつかはしっぺ返しを食うということが改めてわかりました。私の場合は重大な損害を被ることなく、時間もその日のうちに解決できたので良かったですが、同じことが国内・海外の旅行先で起こってしまったとしたらすぐに合い鍵を取りに行くこともできませんし、現地での対応が遅れれば旅行の日程そのものにも影響が出てきたかも知れません。

場所にもよりますが、さらに電車を利用する場合にはホームの下に勢い余って落としてしまうかも知れませんし、都市にはまるでブラックホールに吸い込まれるように小物を吸い込む隙間は多くあることをまずは自覚しましょう。もし自分の不注意で物を手から落としてしまうことがあっても、今回の私のように一気に隙間に吸い込まれて血の気が引く経験をしないように気を付けて下さい(^^;)。