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サブバッテリーシステムを利用した車内でのニッケル水素電池充電

 ニッケル水素電池を使った製品や、モバイルバッテリーが増えてくるにしたがって使い終えた電池をどう効率的に旅行中に充電していくかというのが問題だったりします。停車中にも充電したいということになると太陽電池による充電と、走行中充電の組み合わせになると思いますが、これですと充電管理については太陽電池についてはその日の天気次第となり、走行中以外の充電が不安定になることは否めません。

 そこで、簡単で小容量でも自動車用の中古バッテリーを使ったサブバッテリーシステムを作っていることもあり(防災用品のカテゴリーをご参照下さい)、このサブバッテリーを使って走行中は車のダイナモ経由で充電を行ない、停車中はサブバッテリーから充電するような方法について紹介させていただきたいと思います。一般的な車中泊のためにサブバッテリーを搭載する目的は、もっと大きな電力を消費する機器を使うために設置する場合が多いかと思うのですが、これをほぼニッケル水素電池専用に使うことで効率的に充電用のバッテリーとして使えるようになり、これはこれで便利です。

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 サブバッテリーは事前に家庭用電源で十分に充電してから出発するようになると思いますが、サブバッテリーから出力をしつつ、走行充電もできるようにアイソレーターをつなぎます。私の使っているセルスターのIS-330(写真左上)は基本的に走行中に余った電力をサブバッテリーに流して充電してくれるものですが、それとは別に、サブバッテリーからの出力もできます。家庭用コンセントからの出力はできませんが、シガーソケットが付いているので、12V専用の器具が使えます。そこにシガーソケットでも動くニッケル水素電池の充電器を直結すれば、効率を損なうことなく走行中は車からの発電+サブバッテリー(メインバッテリーの容量によりその割合は変わります)で充電し、車を停めてもサブバッテリーに容量があればそのまま充電を続けることができます。

 私が車内で使っていますのが以前も紹介した上海問屋(お店の名前です)から購入した同時に最大16本のニッケル水素電池を充電できる充電器で、この充電器には嬉しいことにUSB出力も付いていますので、この充電器を経由して上の写真のようにニッケル水素電池の充電を行ないながら携帯電話やスマートフォンの充電も行なうこともできます。恐らく最大の16本を充電しながら携帯電話とスマートフォンを充電するようなことはないと思いますので、とりあえずこのセットでほとんどの場合対応できると思います。

 走行中にスマートフォンを利用したカーナビを使う場合はシガーアダプターにUSB端子が付いているものから給電をするほうが便利だと思いますが、夜間の充電には単3電池を4本ないし2本使って給電するモバイルバッテリーを使って翌日分の携帯電話やスマートフォンを充電し、使った電池をどんどんこの充電器で充電していき、順次ニッケル水素電池を満充電にして保存しておけば安心です。

 こうした組み合わせは1泊や2泊ぐらいの旅ではそれほど必要性を感じないかと思いますが、旅の行程が伸びれば伸びるほど便利になるでしょう。さらにこのシステムに太陽光パネルでニッケル水素電池を充電するシステムを組みこむことで、天候や時間的な問題で太陽光で充電し切れなかったものを継ぎ足し充電するという流れを作れば、よりサブバッテリーへの負担を減らすことができ、サブバッテリーに貯めた電力を他のことにも使うことができるようになるでしょう。ただ気を付けたいのは、充電が完了したらすぐに電池を外し、サブバッテリーへの負担が少ないように配線を外しておくようにしないと、状況によってはいざサブバッテリーを使おうと思った時に電圧が下がって使えなくなる場合があるかも知れません。特に湯沸しなどでもサブバッテリーを使いたいと思っている方については、十分にバッテリーについて気を配って利用することを心がけるといいでしょう。

単三→単一アダプタの活用法

 エネループやエボルタに代表される充電池のニッケル水素電池のサイズは、例外はあるものの普通のお店に置かれているのはほとんど単三か単四のサイズで、充電器も単三と単四のみが充電できるものとなっています。普通は単三や単四で動くものを利用していけばいいので、他の電池については考えなくてもいいと思うのですが、私が常に使っているものの中には少なからず単一電池を採用しているものが存在します。その際に役立つのが安いものなら100円ショップでも売っている単三電池に入れて単一電池として使えるアダプターです。

 単一電池といえば、東日本大震災が起こって東京電力が計画停電を発表してから一気に店頭から単一電池が消えてしまったことが思い出されます。私はそうではありませんが、昔から災害時に使う懐中電灯といえば大きな電力を消費する単一電池使用のもの(LEDでなく豆電球が多い)が用意されていることが多く、それが単一電池を買い求める行動につながっていったのではないかと思われます。

 震災後にさまざまな災害用ライトとでも言うべき製品が出て、懐中電灯も豆電球から完全にLEDを使うものが主流になりました。ですから、今後はそれほど単一電池に依存するような感じにはならないと思いますが、日常の生活の中で今だに単一電池を使っている機器というのは少なからずあるものです。これからの時期で言うと、灯油を移すための電気ポンプは家にあるものは単一を2本使っています。あと思い付くものとして、ガス台や石油ストーブの点火用として単一電池が使われているので、どうしても必要な時に電池切れを起こしたらやはり困ります。

 単一電池のストックを用意していれば別ですが、予備電池がなく夜中など買い物になかなかいけないような状況で電池切れが発生した際にはやはり困ります。その際、とりあえずその場を切り抜ける方法として、単三電池+単一用アダプターという方法を用意しておけば、ガスコンロも石油ストーブも何とか点火することはできるようになります。

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 実際のところそこまで考えてそろえているわけではないのですが、今私が使っている機器の中ではソニーの農作業用ラジオICR-S71では単一のかわりにアダプター+単三電池で使っていても何も問題はありませんし、夏の車中泊では必ず持参するロゴスの「どこでも扇風機」は単一電池を8本も使うので(^^;)、100円ショップでアダプターを買ってきて、使わない時には写真のように本体の電池ボックスの中に8つのアダプターを入れたままにしています。上に挙げたようなものだけでなく、周辺でどうしても単一電池でしか動かないものを使いたいと頼まれた場合にも重宝するでしょう。

 なお、同じアダプタでも単三1本のアダプタではなく、単三電池を2本ないしは3本入れるタイプのアダプタもあります。室内の明かりということを考える時、単一電池を使うLEDランタンは長時間明るい状況を作ることができますが、単一1本用のアダプターでは明るいのは一瞬だけで、明るさの持続力という点での力不足というのは否めません。単三電池のみでできるだけ単一の力に迫る光量を得るためには、このようなアダプターを用意しておくにこしたことはありませんが、LEDランタンについては単三電池のみでまともに使えるものも多くありますので、そこまで用意する必要もないかも知れません。それでも、アダプターとの組み合わせによって単三電池だけでもほとんどのことができるようになるということは確かです。100円ショップには単一だけでなく単二用のアダプタも用意されていますので、必要に応じて様々な種類のアダプタの用意をしておいてもいいのではないでしょうか。

テスターでバッテリー管理

 基本的に私の車中泊のスタイルでは車の改造をほとんどしないので、電装に関するものについてはほとんど使わなかったのでここでは紹介してきませんでしたが、ニッケル水素電池であっても電気なわけで、それに関する測定器類の用意はしておくにこしたことはありません。

 かくいう私も今までテスターは常備していなかったのですが、やはりあった方がいいかと思って近所のお店を物色してきました。さまざまなテスターがありましたが、結論から先に言うとデジタルとアナログで言えばデジタルの方がいいと思います。例えば車のバッテリーの電圧を測る場合、アナログの場合はさまざまな目盛りを読み替えて小さな文字まで読まなければならず、特に目が悪い人や年配の方には測定値を確認すること自体がストレスになってしまいます。デジタルの場合はそこに出てくる数字さえ読めればいいので、見やすさの点ではデジタルの圧勝でしょう。

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 ただ、私の使い方としては基本的に単3や単4のニッケル水素電池の判定を主にするということもあったので、9Vと1.5Vのバッテリーチェック機能があるアナログのミニテスターを購入しました(安いデジタルテスターにはこの機能が付いているものがなかったので)。一般的にエネループなどのニッケル水素電池を入れた機器が思いの他性能を発揮しない場合、電池の残量が一定の量になっていずにばらけていたり、1本だけ全く充電されていない電池が混ざっていることがまれにあります。電池の検査をこのテスターでする場合、針が振れる位置を確認するだけでだめな電池かそうではないかすぐわかるので、この点だけについてはアナログの方が便利です。そしてこの小さなテスターを購入したもう一つの理由がテスターの動作のために使っている電池が単3電池1本だということです。

 安いデジタルテスターは物によっては千円を切る安いものもあります。しかし、そこで使われている電池はいざという時に用意しにくい9Vの電池だったりボタン電池だったりします。100円ショップが近くにあればそこで買えばいいということもあるのですが、こうした測定器の宿命として、必要な時にすぐに使えなければ意味がないということもありますので、できれば私の持っている電池の中で一番数の多い単3を使ったものであったほうがいいということも購入の決め手となったわけです。

 このミニテスターはだいたい千円ちょっとぐらいで買ったのですが、購入したお店では単4電池2本使用のデジタルテスターの安いのがだいたい2千円くらいで売られていました。先述の通りデジタルテスターの方には乾電池の判定モードがなかったこともあり、アナログの安いのにしてしまいましたが、単4電池を頻繁に使っていれば判断は変わったかも知れません。とりあえずこのテスターでも車のバッテリーの電圧を測ることができますし、使い勝手に我慢できなくなってきたら、同じ単3電池で動くデジタルテスターを追加購入しようかと思っています。

パソコンがなくても単3や単4電池で動く入力機器

 単3や単4のニッケル水素電池のみでモバイル環境を構築するにあたり、パソコンを使うことに慣れている方だったら、やはり両手を使ってキーボードから入力をしたいと思われている方も少なからずいることでしょう。

 私自身もこのブログを書くにあたって携帯電話やスマートフォンの入力環境だけを使っていたらとてもではありませんが、書きたいことの半分も書けずに終わってしまいます。パソコンのキーボードを使うよりも携帯電話やスマートフォンの方が入力が早いという方もおられるかも知れませんが、キーボードによるタッチタイピングの方法をきちんと習得すれば、そのスピードは確実に逆転することでしょう。そんなわけで、数泊の旅には必ずモバイルタイプのノートパソコンを持って行くのですが、電源が確保できないまま本体のバッテリーが消耗してしまったら全く使いものにならなくなってしまいます。車での移動の場合は走行中に充電できるので、何とかなるかも知れませんが、ガソリンがなくなって車のエンジンを動かせないようになったら、ノートパソコン自体が使えない状況になることも考えられます。

 この問題を解決する方法として、別に太陽電池パネルで充電するサブバッテリーシステムを構築するというものがあるかと思いますが、そうした設備一式をそろえるとなるとやはりかなりの出資が必要になります。個人的にはそうしたシステムにも興味があるのですが、単3や単4のニッケル水素電池だけで何とかなる方法を今回は紹介しましょう。

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 まず、通信手段としてのスマートフォンをすでに持っている方の方法として、外付けのキーボードを追加購入するという手段があります。bluetoothで接続し、スマートフォンの入力を外付けのキーボードから行なうことで、入力環境はほぼパソコンから入力するのと同じようにできます。写真の折りたたみキーボードは単四電池2本で動くもので、中には単3電池でも動くbluetoothキーボードもあります。スマートフォンとキーボードの対応を確認する必要はありますが、普段は画面上をタップして普通に入力し、落ち着いて入力できるような場所ではキーボードを接続して入力を使い分けられます。そして、キーボード動作用の電池は頻繁に交換する必要がないほど長持ちする傾向にあるので、基本的にはスマートフォンの電池だけを気にするだけで済みます。

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 スマートフォンを持っていない場合や、直接単3や単4の充電池でキーボード付きの端末を動かしたいような場合は費用はかさむかも知れませんが、文章入力に特化した電子文具を導入するという選択もあります。以前のブログで紹介させていただいたキングジムのポメラDM100は単3電池2本で動き、エネループに正式対応しています。連続使用時間はエネループで25時間と、機能が文字入力のみということもありますがかなり満足できるレベルです。そうして使っている間に小型の太陽電池を使った充電セットで予備電池を充電しておけば、全く外から給電せずに使い続けられます。ポメラDM100にはデータ移動の方法としてSDカードスロットを経由するという方法がありますし、入力した文章をQRコードに変換し、携帯電話やスマートフォンのカメラで撮影して取り込むことによってのデータ移動も簡単です。結果として作業にかかわる電力消費通信端末に依存せず、データ送信時のみにあてることができますので、携帯電話、スマートフォン自体の充電もなかなかできないような状況でもブログやツイッターでの発言、メールの送信を続けることができるでしょう。

 災害時に情報を発信し続けたいと考えられる場合や、日記などの記録として直接電子データの形で保存したいという程度に旅先でのパソコンの使用を考えておられる方なら、ノートパソコンの代わりに、やりたいことを単3や単4の充電池でまかなうこんな方法もあることを知っておくと役に立つのではないかと思います。

単3電池運用との相性がいいラジオ

 私は以前からラジオ好きで、いろんな種類のラジオを家の中のいろいろなところへ置いておき、いざという時にあわてずに使えるようにしているのですが、その際気を付けていることがあります。

 というのも、ラジオで使う電池は充電池にするようにしているので、基本ラジオの電源は単3電池2本のものであれば、一つのラジオの電池が切れても2本1セットで用意しておけばすぐに代わりの電池が調達でき、他のラジオの電池が切れるまでに十分充電が可能です。大きさが小さいものの中には、単4電池2本で動くラジオも多数ありますが、電池を他の機器で使い回さないならいいですが、他のものと共通に使い回す場合は単3で動くタイプのものがおすすめです。

 そして、ラジオの場合は満充電に至らず、少ない容量であってもそれなりにスピーカーを鳴らして使えてしまうということがありますので、他の家電製品のうちで満充電の上体でないと使えないようなものに入れて使った後にラジオに入れ替えて使うことも可能です。以前単3電池で動くデジカメをメインで使っていた頃、デジカメで使えなくなった充電池にもまだ多少のパワーは残っていたことから、こうした使い回しをよく行なっていました。これは、旅行中不幸にも充電する時間がなかったり、つい忘れてしまっていた時に役立つ知識だと思います。携帯電話やスマートフォンを充電した後の電池は、状態によってはラジオを鳴らすには十分な容量を保持している場合がありますので、いざという時には試してみてください。

 同じように、ソーラーパネルによる充電を行なっている場合、たとえ満充電まで行かなくても多少充電できれば、その夜の分くらいはラジオを鳴らすだけの電力を保持している場合もあります。ソーラーパネルで充電できる電池の個数が少ないような場合、少ない電池容量でも動くもので使うことで、それなりに太陽電池による発電の恩恵を受けることができるでしょう。

 ラジオの選定の際には、一般的な単3電池2本で動くスピーカー付きのラジオの場合、カタログの連続使用時間(スピーカー使用時)に注目しましょう。同じ条件の電池を使用する場合でも、ラジオを選定を誤ることで本来は十分聞くことができるはずが、ラジオの問題で使えなくなってしまっても勿体無いことだと思います。最後に、単3電池2本で動く日本のラジオのうちで、主だった長時間駆動を誇るスピーカーラジオのデータを紹介しておきましょう。(アルカリ電池使用でAM受信時、スピーカー出力でのデータ)他のメーカーのものでも、これに類するような使用時間をクリアしているようなものを買っておけばいざという時に使い続けることができて安心だと思います。

・Panasonic RF-P150A 125時間
・Panasonic RF-P50A  125時間
・SONY ICF-305  110時間
・SONY ICF-9    115時間
・SONY ICF-P21  115時間

室内の電池で使える明かり

 車内で夜に点灯させる明かりについては、以前はアイドリングしたままシガーソケットへ差すか、ポータブルバッテリーを使って照らす蛍光灯を以前持っていました。その他と言えば、豆電球の懐中電灯を使うくらいしか選択肢がなく、その頃は充電池を使うという思想もなかったので実に使いづらいものでした。しかし、今はキャンプなど野外で使うランタンについてもガスのものから電池を使ったLED使用のランタンを使う方が増え、車中泊おすすめの明かりはほぼLEDを使ったものと言えるようになってきました。

 ライトの種類としてはおおむね以下のものがあります。

・ランタン
・ヘッドランプ
・マグライトタイプの懐中電灯

 それぞれのライトには特徴がありますが、車内全体を照らすという点ではLEDランタンが便利でしょう。ダッシュボードの上においてもいいですし、車のどこかにフックを付けて上から吊り下げてもいいでしょう。吊り下げた場合の方が広い範囲を照らすことができるので、ランタンの光度にもよりますが、車の中での細かい作業もほぼ問題なく行なえるでしょう。

 ヘッドランプは両手を開けた状態でさまざまな作業ができ、自分の見える範囲の周辺を照らします。車の中全体を明るく照らさず、一人でこそっと作業できればいいというのなら、むしろヘッドランプの方が使い勝手がいいでしょう。頭に付けたくなければ首からぶら下げればいいですし、手で持てば懐中電灯の代わりになるので夜にトイレに行くような場合にも役に立ちます。

 そのように考えると、マグライトタイプのLEDライトというのはそれほど利用する場合がないのではないかと思われるかも知れませんが、光量が強く遠くまで届くものを選べは、車の旅をする場合は結構便利だったりします。というのも、トラブルに見舞われた場合にエンジン内部の様子を見たり、座席の奥深くに入り込んだ物を見付けるためには遠くまで届く光を出してくれるマグライトタイプのライトというのは便利で、これはこれであると使う場面も出てくるでしょう。

 その他、こうした明かりを提供してくれるさまざまな機器を導入することについて気を付けたいのは、それ自身が電池を何本使うタイプなのか確認することが大事です。マグライトタイプの懐中電灯こそ単3電池2本タイプのものが多くなるようですが、ランタンやヘッドランプの中には、3本単位で消費する製品が多くあります。あくまで明かりとしての使いやすさという点からすると、単3電池3本のタイプの方が便利であることがあるのですが、ニッケル水素電池を2本単位でしか充電できなかったりする場合には3本同時に車内で充電できる充電器を用意することを前提で使うようにしないと、無駄に電池を余らせてしまう可能性もあります。こんなことをわざわざ書くのは、災害時に車のシガーソケットから充電できない場合、ソーラーパネルを使って電池の充電をすることを考えてのことです。その際、私の持っているソーラー充電セットというのはほとんどが2本単位か4本同時でしか充電できず、どうしても3本まとめてやりたい場合は2本+1本という形で充電システムを分けざるを得なくなるため、効率的な電池のローテーションができにくくなる可能性もあるからです。

 さすがにランタンで単3電池2本で使えるものはなかなかありませんが、4本で動くものは見付けることはできます。ヘッドランプについては1本で動くものもありますので、先日紹介したUSB端子経由で1本単位で充電可能な充電器を汎用出力のあるソーラーパネルと繋いで充電すればこちらの方は問題ないでしょう。

 最後に、ニッケル水素電池の注意点と明かりについての関係について述べておきます。ニッケル水素電池の出力は、アルカリ電池のようにゆるやかに出力が落ちていくのではなく、急になくなる感じになるため、明かりもそれまで普通に点灯していたものが一気に消えてしまう感じになってしまいます。周辺が明るい場所ならそういったことも問題ないでしょうが、周辺にまったく明かりがないような場所で急に明かりが消えたら大変です。そういった意味でも複数の明かりをたとえそれがキーライトのようなものでも持ち、ランタンなど大型の明かりの電池交換をスムーズに行なえるように用意しておきましょう。

電池管理の楽しみ

 単3や単4のニッケル水素電池が使えるグッズを紹介する前に、電池を使った機器を購入する際に確認しておいた方がいい事があります。それは、各々の機器で使った電池を使い回すためには大事なことなので、改めて一項目を設けさせていただきました。

 充電して使い回すということは、電池を使い終わったらすぐに充電器にかけて充電し、また新たに同じ機器に入れるというのではなく、以前に充電しておいた電池をすぐに入れ替えて使った方が充電中のタイムラグもなくなるので、常に利用している機器に入る数より多い電池の個数を確保しておくのが大事だったりします。

 また、充電に使う充電器の種類によっては、充電できる電池の本数に制限がある場合があります。家庭用のコンセントに繋いで使うタイプの充電器は一本ずつ充電を行なうことが多いので最大4本まででしたら1~4本の間で自由に充電はできるのですが、古い充電器やソーラーパネルを使って充電するものの中には、4本や2本という偶数本をまとめてでしか充電できないものも多く、3本ひとまとめに使うような機器の充電をする際には困ることになります。特にソーラーパネルを使った充電でニッケル水素電池を主に使っていこうという方にとっては問題になる場合もあるでしょう。そう考えると使いやすいのは、電池を2本ないしは4本という偶数本で使えるものでしょう。

 そういったわけで、充電器の仕様にしても、ケースのパターンにしても2本ないし4本という偶数本で動く機器があれば、奇数本で動くものよりも電池のローテーションがしやすく旅先での充電管理もしやすいと言えるでしょう。できれば色分けされた電池や、同じ電池ならマークを付けるなどして常に同じセットでローテーションをして回していくことで、どの電池も同じように充電でき、結局のところ電池の寿命を延ばすことができるようになります。通常のエネループで充電可能回数は1,800回と言われていますので、数セットをローテーションさせていけば、物理的に電池が壊れてしまわない限り、極めて長い間同じ電池を繰り返し使えるようになります。この点は一つの単価が高く劣化も出てくるサブバッテリーやポータブル電源では全く考えられないことです。単体でのニッケル水素電池の入手のしやすさおよび価格の安さもあり、サブバッテリー関連でかけるお金があれば、ニッケル水素電池を充電できる設備をかなり贅沢に用意しても、電池の買い増しをすることがあっても、電池の買い替えという点をほとんど考えなくてもよくなります。

 さらに、もう一つ付け加えたいことがあります。長期間の使用や新たな高性能電池の発売などで物理的な電池の性能低下があったとしても、確かにそうして劣化した電池はスマートフォンの充電には使いものにならなかったり、機器によっては満足に充電できない場合も出てくるかも知れませんが、大きな電力を必要としないライトやラジオ専用にすれば、そこそこ性能を発揮し続けることができます。測定器を導入して電池の状態を確認し、電池の一軍二軍のようなパッケージをケース別に作るようにすれば、さらなる利便性が出ます。ラジオやライトに使うような電池なら、日中に小さなソーラーパネルで満充電までしなくてもそこそこ使えたりするわけですし、いわゆるソーラーラジオをわざわざ購入するよりも、単3電池2本で動くスピーカー付きの小型ラジオやライトを別に用意すれば十分だとも言えます。

 ここまで説明させていただいた電池の充電管理というのは結構めんどくさい点があるかと思いますが、簡単な電圧チェッカーなら100円ショップでも購入できます。充電終了した電池を測ってみて、1本だけどうしても充電されないというようなものがあれば、そうした電池を別にして復活を試す方法もあります。私の場合は何やら電池管理そのものが趣味になっているきらいもあるのですが(^^;)、きちんと電池の管理ができるとできないとでは電池の寿命も違ってくると思いますし、古い電池でも捨てないでかなり長い期間使い続けることもできますので、興味のある方はニッケル水素電池の管理にもぜひチャレンジしてみてください。

大量の電池を持ち運ぶために

 サブバッテリーやポータブルバッテリーを併用されている場合は別ですが、私のようにニッケル水素電池を中心に旅行中の電気をまかなおうと思われている方は、持っていく電池の数は多ければ多いほどいいといえるでしょう。携帯電話やスマートフォンの充電に使うため、ポータブルバッテリーに入れかえて使ったり、夜の間扇風機を動かすために使うような場合は、一日にかなりの数の電池を使い切ってしまうことが予想できます。当然充電のための機器は持って行くにしても、何らかのトラブルで充電できなくなるような状況も考えられるため、やはり10本~20本くらいのストックがあると安心です。

 しかしながら、そうした大量の電池をまとめて持ち運ぶのは結構大変です。多くの単3電池用の携帯ケースは4本一組のものばかりで、20本を持っていくためには5つのケースを用意しなければなりません。ケースの代わりに袋の中に入れて持ち運ぶことができればいいのですが、袋の中で電池の+-端子がショートしてしまったりする可能性もなくはないので、安全に多くの電池を持ち運べるケースの用意が必要不可欠だと思います。

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 写真の電池ケースは、両開きになっていてそれぞれ6本ずつの単3電池が入ります。一つのケースで12本入るので、2つあれば24本になります。ちなみに、このケースは100円ショップのセリアで購入したものですが、これだけ大量の単3電池を同時に収納できるケースは電気屋さんやパーツショップでもそうそうお目にかかることはなく、むしろこれを買いに100円ショップのセリアまで行った方がいいのではないかと思える逸品です。

 とりあえず私は写真のように2個確保していますが、先日購入したニッケル水素電池を車内のシガーソケット経由で同時に16本充電できる充電器を活用していくと、もう一個ぐらい手に入れて、徐々にその中に入れる電池の数も増やしていけば、まず旅行中に電池の不足になることはないだろうとふんでいます。今はまだそんなに電池を持ち運ばないと思っている方も、単3電池を使う機器を普通に使うようになっていくにつれて、使う電池の個数も増えていくようになっていくでしょう。エネループやエボルタの電池特性は満充電してかなりの長い間使わずに保管しておいてもそれなりに使えるだけの性能を持っているので、充電済みの電池をこうしたケースにまとめておけば、いざという時に持ち出しやすくなります。普段は非常用持ち出し袋にライトやラジオと一緒に入れておけば、いざという時には専用バッテリーのように使い方が限定されない分、役立つ状況も多く出てくるでしょう。

そもそもニッケル水素電池のみで車中泊可能なのか

 ここまで、ごくごく一般的な単3型のニッケル水素電池について紹介してきました。私自身の目的は、あえてサブバッテリーやポータブルバッテリーに頼らず、ニッケル水素電池で車中泊に使うであろう電源を確保することにあります。実際問題としてそんなことが本当に可能なのか、改めて検証してみることにしましょう。

 まず、乾電池では絶対無理な電装品というのは残念ながら存在します。湯沸しのための電気ポットや電気炊飯器などのクッカー類、冷蔵庫や、さらに究極では電子レンジは火を使わないで調理ができるため、車内で調理をしたい場合はサブバッテリーの整備が不可欠です。しかしながらこの点については、電気を使わない代替品を整備することでも対応は可能です。具体的にはどこでも使うわけにはいきませんが、カセットコンロやキャンプ用のストームクッカーやアルポットなら燃料さえ確保しておけばそれなりに使えます。冷蔵庫についてもカセットガスを使って冷やすものもありますし、先日紹介した+6℃で固まる保冷剤を高性能なクーラーボックスに入れて旅先で入手した氷で固めて使うことで、冷蔵庫と同等の保冷力を電気を使わないでも確保できます。

 また、冬の車中泊で電気毛布を使っている方もおられるかも知れませんが、車の外でお湯を沸かせるなら、湯たんぽで代用するという手もあります。お風呂上りのドライヤーというのはさすがに無理ですが、自然乾燥がどうしても無理なら熱風は出ませんが乾電池式の扇風機を使うという解決策しかないので冬はつらいかも知れませんが(^^;)。

 その他の器具については、結構乾電池が使えるものも多いので、そこに充電式のニッケル水素電池を入れて代用するパターンが使えるものがあります。具体的には、

・室内照明
・水用ポンプ
・テレビ
・ラジオ
・携帯電話、スマートフォンなどの充電
・扇風機、換気扇

 あたりでしょうか。テレビについては携帯電話やスマートフォンのワンセグで我慢できればいいでしょうし、パソコンを持って行く場合にはさすがに電池で充電するわけにもいかないので、走行中にバッテリー充電を行ない、夜間のみ利用可能なくらいの大型バッテリーを付けておけば何とかなる気もします。

 こうしてみると、全ての事を車の中でやりたいと思われる場合はサブバッテリー導入という方向になっていくとは思いますが、普通車での車中泊で装備のスペースがない場合もあるでしょう。今後は改めて乾電池で使えるグッズについて、ニッケル水素電池の性能を生かす使い方なども含めて紹介させていただきたいと思っています。

車中泊の旅で私の選んだ充電器

 ニッケル水素電池は、それだけ買っても充電ができないので初めて購入する場合は必然的に充電器も購入することになります。電池のメーカーでは同じ会社の出している充電器を使うように注意喚起がされているのですが、私の場合多くのメーカーの電池が混在してしまっているのでそうした注意をいちいち守っていたら充電器にいくらお金をつぎ込んでもきりがないわけですし、そもそも太陽電池パネルを使った充電の方法は推奨されていないのではないかと思います。そんな中で、車中泊の旅で使える充電器について考えていきたいと思います。
 
 まず、一般的な充電器ということで言えば家電量販店で充電池とセットで売られているものではないかと思います。基本的には4本まとめて充電できるものが主だと思いますが、車中泊で使う場合の問題は、コンセントから電源を取る関係上、車で使うためにはシガーソケット経由でインバーターを挟む必要があります。他の家電製品も利用するならこの組み合わせもありでしょうが、ここでは応用範囲が広く簡単にシガーソケットから充電可能な2つの製品について紹介しましょう。

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 まずは、USB経由で充電が可能なエネループ用の充電専用機「NC-MDU01」です。USB経由で充電できるものは他にもありますが、エネループでの動作が確認されていることがポイントが高いですね。最大2本しか同時充電ができないものの、先日紹介したシガープラグに差して使うUSBアダプタのようにUSB端子が2個付いているものなら、この製品を2つ繋げば4個の充電ができます。また、2本ずつでなく1本単位の充電も可能ということと、特別なアダプタを使わなくても単4型電池の充電が可能というのも便利です(単3と単4を混在した充電は1台ではできません)。USB経由で充電ができるということは、かなりの汎用性がありまして、パソコン経由やUSB端子のあるACアダプタ、ソーラーパネルと直結しての充電などさまざまなところで活躍させることができるということで、2個持っていてもそれなりに使いようはあるような感じがします。必要に応じて端子の数が2つ以上あるUSB出力のあるACアダプターや、付属のコードの短さを補う延長コードなどを揃えておけば、自宅でも出先でも、車の中でも同じように充電を行なうことができるでしょう。

 そしてもう一つ、安定した出力を車のシガーソケット経由で得るために、シガーアダプタケーブルが付いていて車のソケットに直結できる充電器というのも検討の余地があります。上の写真の製品は人によっては引いてしまうくらいのものだと思いますが(^^;)、個人的には究極の車旅に便利な充電器であると言えます。

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 これは楽天の上海問屋という、普通の方からするとかなり怪しげなお店で売っている型番DN-67992というものですが、私はこれをネットから入手しました。ニッケル水素電池を単3単4問わず、16本同時に充電できるというのが売りですが、実はこの充電器と同じものと思われる4本充電タイプのものをすでに持っていまして、使い勝手についてはだいたい承知していました。それにしても、普通の充電器を単純に並列に4個つなげてしまう思想には脱帽しました(^^;)。充電器の機能としては、充電管理を1本ずつ行なう方法で、液晶画面で充電状況や電池の容量の確認も可能です。エネループ以外の古いニッケル水素電池やニッカド電池を充電する際に必要な放電ボタンが4本ずつまとめて付いていて、時間はかかりますがいったん残っている電池の容量を放電してから充電を開始してくれる機能があります。エネループなどを充電する際に行うことはまずしなくていいですが、十分に充電したはずなのに思いの外使えないなどの症状が出た場合には放電ボタンを使って放電してから充電した方がいい場合もあるでしょう。

 そして、標準でACアダプターだけでなくシガーアダプタも付いていて、車で走行中に充電を行なうことができます。さらにそれだけでなく、USB端子も2個付いているので、充電をしながら他のUSBを使う機器を使うことができるので、携帯電話の充電やアンドロイドスマートフォンを利用したカーナビとの併用も行けます。

 恐らくここを読まれている方の中には、16本も同時に充電できてもそこまで使わないと思われる方もいるかも知れません。しかし、今後単3や単4電池を使えるさまざまなグッズを紹介していくことになると思いますが、本格的に車の中で使うものの電源をニッケル水素電池にシフトしていくようになると、これでも足りなくなることも出てくるかも知れません。以前紹介した大型の電池扇風機は電池8本駆動なんてものもあり、毎日動かしたいような場合はその都度8本ずつの充電は必要になってきます。その他にもスマートフォンを満足に充電するためには単3電池4本を使うモバイルバッテリーパックを用意したいところですし、決して大げさなものではないということをご理解いただきたいと思います。

 将来的にはこの充電器にソーラーパネルを直結し、走行していない時には太陽電池から充電し、走行中にシガーソケット経由で充電することでさらに効率的にニッケル水素電池を車内で充電できるようなシステムを整えたいと思っています。ただ、車の中で使う場合は充電時に本体および電池が温まってきますので、設置場所には注意した方がいいと思いますが。