室内の電池で使える明かり

 車内で夜に点灯させる明かりについては、以前はアイドリングしたままシガーソケットへ差すか、ポータブルバッテリーを使って照らす蛍光灯を以前持っていました。その他と言えば、豆電球の懐中電灯を使うくらいしか選択肢がなく、その頃は充電池を使うという思想もなかったので実に使いづらいものでした。しかし、今はキャンプなど野外で使うランタンについてもガスのものから電池を使ったLED使用のランタンを使う方が増え、車中泊おすすめの明かりはほぼLEDを使ったものと言えるようになってきました。

 ライトの種類としてはおおむね以下のものがあります。

・ランタン
・ヘッドランプ
・マグライトタイプの懐中電灯

 それぞれのライトには特徴がありますが、車内全体を照らすという点ではLEDランタンが便利でしょう。ダッシュボードの上においてもいいですし、車のどこかにフックを付けて上から吊り下げてもいいでしょう。吊り下げた場合の方が広い範囲を照らすことができるので、ランタンの光度にもよりますが、車の中での細かい作業もほぼ問題なく行なえるでしょう。

 ヘッドランプは両手を開けた状態でさまざまな作業ができ、自分の見える範囲の周辺を照らします。車の中全体を明るく照らさず、一人でこそっと作業できればいいというのなら、むしろヘッドランプの方が使い勝手がいいでしょう。頭に付けたくなければ首からぶら下げればいいですし、手で持てば懐中電灯の代わりになるので夜にトイレに行くような場合にも役に立ちます。

 そのように考えると、マグライトタイプのLEDライトというのはそれほど利用する場合がないのではないかと思われるかも知れませんが、光量が強く遠くまで届くものを選べは、車の旅をする場合は結構便利だったりします。というのも、トラブルに見舞われた場合にエンジン内部の様子を見たり、座席の奥深くに入り込んだ物を見付けるためには遠くまで届く光を出してくれるマグライトタイプのライトというのは便利で、これはこれであると使う場面も出てくるでしょう。

 その他、こうした明かりを提供してくれるさまざまな機器を導入することについて気を付けたいのは、それ自身が電池を何本使うタイプなのか確認することが大事です。マグライトタイプの懐中電灯こそ単3電池2本タイプのものが多くなるようですが、ランタンやヘッドランプの中には、3本単位で消費する製品が多くあります。あくまで明かりとしての使いやすさという点からすると、単3電池3本のタイプの方が便利であることがあるのですが、ニッケル水素電池を2本単位でしか充電できなかったりする場合には3本同時に車内で充電できる充電器を用意することを前提で使うようにしないと、無駄に電池を余らせてしまう可能性もあります。こんなことをわざわざ書くのは、災害時に車のシガーソケットから充電できない場合、ソーラーパネルを使って電池の充電をすることを考えてのことです。その際、私の持っているソーラー充電セットというのはほとんどが2本単位か4本同時でしか充電できず、どうしても3本まとめてやりたい場合は2本+1本という形で充電システムを分けざるを得なくなるため、効率的な電池のローテーションができにくくなる可能性もあるからです。

 さすがにランタンで単3電池2本で使えるものはなかなかありませんが、4本で動くものは見付けることはできます。ヘッドランプについては1本で動くものもありますので、先日紹介したUSB端子経由で1本単位で充電可能な充電器を汎用出力のあるソーラーパネルと繋いで充電すればこちらの方は問題ないでしょう。

 最後に、ニッケル水素電池の注意点と明かりについての関係について述べておきます。ニッケル水素電池の出力は、アルカリ電池のようにゆるやかに出力が落ちていくのではなく、急になくなる感じになるため、明かりもそれまで普通に点灯していたものが一気に消えてしまう感じになってしまいます。周辺が明るい場所ならそういったことも問題ないでしょうが、周辺にまったく明かりがないような場所で急に明かりが消えたら大変です。そういった意味でも複数の明かりをたとえそれがキーライトのようなものでも持ち、ランタンなど大型の明かりの電池交換をスムーズに行なえるように用意しておきましょう。


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