電池管理の楽しみ

 単3や単4のニッケル水素電池が使えるグッズを紹介する前に、電池を使った機器を購入する際に確認しておいた方がいい事があります。それは、各々の機器で使った電池を使い回すためには大事なことなので、改めて一項目を設けさせていただきました。

 充電して使い回すということは、電池を使い終わったらすぐに充電器にかけて充電し、また新たに同じ機器に入れるというのではなく、以前に充電しておいた電池をすぐに入れ替えて使った方が充電中のタイムラグもなくなるので、常に利用している機器に入る数より多い電池の個数を確保しておくのが大事だったりします。

 また、充電に使う充電器の種類によっては、充電できる電池の本数に制限がある場合があります。家庭用のコンセントに繋いで使うタイプの充電器は一本ずつ充電を行なうことが多いので最大4本まででしたら1~4本の間で自由に充電はできるのですが、古い充電器やソーラーパネルを使って充電するものの中には、4本や2本という偶数本をまとめてでしか充電できないものも多く、3本ひとまとめに使うような機器の充電をする際には困ることになります。特にソーラーパネルを使った充電でニッケル水素電池を主に使っていこうという方にとっては問題になる場合もあるでしょう。そう考えると使いやすいのは、電池を2本ないしは4本という偶数本で使えるものでしょう。

 そういったわけで、充電器の仕様にしても、ケースのパターンにしても2本ないし4本という偶数本で動く機器があれば、奇数本で動くものよりも電池のローテーションがしやすく旅先での充電管理もしやすいと言えるでしょう。できれば色分けされた電池や、同じ電池ならマークを付けるなどして常に同じセットでローテーションをして回していくことで、どの電池も同じように充電でき、結局のところ電池の寿命を延ばすことができるようになります。通常のエネループで充電可能回数は1,800回と言われていますので、数セットをローテーションさせていけば、物理的に電池が壊れてしまわない限り、極めて長い間同じ電池を繰り返し使えるようになります。この点は一つの単価が高く劣化も出てくるサブバッテリーやポータブル電源では全く考えられないことです。単体でのニッケル水素電池の入手のしやすさおよび価格の安さもあり、サブバッテリー関連でかけるお金があれば、ニッケル水素電池を充電できる設備をかなり贅沢に用意しても、電池の買い増しをすることがあっても、電池の買い替えという点をほとんど考えなくてもよくなります。

 さらに、もう一つ付け加えたいことがあります。長期間の使用や新たな高性能電池の発売などで物理的な電池の性能低下があったとしても、確かにそうして劣化した電池はスマートフォンの充電には使いものにならなかったり、機器によっては満足に充電できない場合も出てくるかも知れませんが、大きな電力を必要としないライトやラジオ専用にすれば、そこそこ性能を発揮し続けることができます。測定器を導入して電池の状態を確認し、電池の一軍二軍のようなパッケージをケース別に作るようにすれば、さらなる利便性が出ます。ラジオやライトに使うような電池なら、日中に小さなソーラーパネルで満充電までしなくてもそこそこ使えたりするわけですし、いわゆるソーラーラジオをわざわざ購入するよりも、単3電池2本で動くスピーカー付きの小型ラジオやライトを別に用意すれば十分だとも言えます。

 ここまで説明させていただいた電池の充電管理というのは結構めんどくさい点があるかと思いますが、簡単な電圧チェッカーなら100円ショップでも購入できます。充電終了した電池を測ってみて、1本だけどうしても充電されないというようなものがあれば、そうした電池を別にして復活を試す方法もあります。私の場合は何やら電池管理そのものが趣味になっているきらいもあるのですが(^^;)、きちんと電池の管理ができるとできないとでは電池の寿命も違ってくると思いますし、古い電池でも捨てないでかなり長い期間使い続けることもできますので、興味のある方はニッケル水素電池の管理にもぜひチャレンジしてみてください。


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