月別アーカイブ: 2022年8月

感染症の水際対策以外にも日本が海外からの観光客を受け入れる気がないと思われる事実

2022年8月現在、海外から日本へ観光旅行へ行く場合、基本的には団体旅行で添乗員が付き、マスクを付けることが必須となっているためか、他の国々と比べて日本へやってくる海外からの観光客は伸びていないということをニュースでは報じられています。

かつては日本を多くの観光資源を持つ観光立国として海外から多くの観光客を呼び込む事を積極的に行なっており、それにともなってかなり潤った業種も存在しました。しかし、現在は日本を観光するためにはハードルが高く、終日自由行動のような旅ができないとなると、しばらくは海外からの観光客を呼び込むことは難しいのではないかと思います。

ただ、私にはコロナ対策以外にも、ちょっとした懸念があるのです。もし新型コロナの特効薬ができたとしたら新型コロナもインフルエンザ並みの対応で良くなり、海外からの入国についてもコロナ騒動前の状況に戻ると思うのですが、それを待ってやってきた海外からの観光客が、日本全体での利便性がコロナ以前よりも損なわれていることに気付き、感染症の危険がなくなっても日本観光を敬遠するのではないかという一つの問題があります。

この問題というのは、以前このブログでも書かせていただいた「公衆Wi-Fi」が使える場所が確実に減っているという問題です。公衆Wi-Fiは、東京オリンピックで多くの海外からの観光客が訪れることを期待され、その整備は日本中で行なわれたのですが、オリンピックを無観客で開催したあたりから、設備投資をしても使われないことになったこともあったと思うのですが、オリンピックが終わった2022年に至る中で、確実に使える場所は少なくなっています。

大きなポイントは、日本のコンビニチェーンの主要企業であるセブンイレブン・ファミリーマートで提供してきた無料Wi-Fiの提供が終了してしまったことですね。日本に住む私たちにとっては、セキュリティの問題がある公衆Wi-Fiよりも、安価でそれなりの性能を発揮するモバイル通信のネット接続があれば、ほとんど日常的にはWi-Fiを使わないような状況が出てきているので、今の日本の状況がこのままずっと続くのであればこの流れも間違いではないと思うのですが、一時的に日本にやってくる人からすると、いちいち旅行中にSIMカードを契約しないと国内での通信はやりにくくなってしまいます。今までは公衆Wi-Fiの広がりがあって、そうしたニーズをカバーできていた部分もあったのではないでしょうか。

海外からやってくる旅行客は、スマホは持っていても日本国内でのデータ通信については、公衆Wi-Fiに頼る人というのが一定数います。過去に日本を観光した経験を持っている人は、日本でもそれなりに公衆Wi-Fi網は整備されていると思ってやってくると思いますので、以前使えていた場所でWi-Fiが使えなくなっていて、その使えない場所が思いの外多いということになると、いくら良い観光資源が日本にあると言っても、同じ条件で無料Wi-Fiが整備されているところに行き先を変更してしまう可能性はあるのではないでしょうか。そういう意味では、全国の主要なコンビニで使えなくなっているというのは、以前訪れて使えると思っていた人にとっては大きなマイナス要素となるでしょう。

もちろん、利用する人が減るだけでなく、Wi-Fiの導入が売上につながらずに、逆にWi-Fiを使うためだけにやってきて、購入のためにやってくる人がお店に入れないというようなディメリットもあっての企業側の提供中止ということも確かにあります。個人的には、企業のサービスだけに任せるということでなく、国策として海外からの観光客を迎え、失望させないためには、ある程度の公衆Wi-Fiの再整備を公的な支援を含めて行なうことが必要なのではないかと思うのです。

いざという時のために利用することを見越して公衆Wi-Fiが整備されると、先日あったような携帯電話キャリアのトラブルや、大きな災害でネットが使えなくなるような状況での最後の頼みの綱として使えるわけで、公的な資金を投資する大義名分も立つのではないでしょうか。セブンイレブン・ファミリーマートが店内の無料Wi-Fiサービスを止めた時にはニュースにはなったものの、現状では企業がサービスを終了すればそのままになってしまっています。

日本における公衆Wi-Fiの整備は、ライフラインの確保という意味においても重要だと私は思います。例えば、首都圏を中心とする直下型地震が起き、電車など交通機関が使えなくなり大量の帰宅難民が出るような状況になった場合、もし携帯電話回線が停電やアクセス集中によって使えなくなった場合、やはり頼りになるのはモバイル回線とは別の仕組みを使っている光回線によるインターネット回線を飛ばすWi-Fiだと思うので、このまま尻すぼみ的に減っていくとなると、大きな障害や災害が起こった時にも困ることになると思います。少なくとも今後海外からの観光客を大々的に受け入れたいと思っているなら、本気でこの問題について考えていただければと思います。


海外旅行先がハワイ含むアメリカが中心ならぜひ普段使いに使いたいソフトバンクのプラン

物理的なSIMカードおよびeSIMを利用して一台で2回線が利用できるスマホをメインで現在使っているのですが、動画を見たりラジオや音楽を聞き流したりする用途には別のスマホ(できればSIMカードの使えるタブレットにした方がより使い分けのメリハリが付きます)で使い分けています。

そのようにして使うと、現在は自宅にこもっている時間が長いこともあり、8月19日現在のデータ使用量はまだ1GB未満の0.85GBしか使っておらず、毎月3GBまで使うことのできるソフトバンクのデータ専用回線「データ通信専用3GBプラン」で十分という感じになっています。料金は契約翌月から5年間は税抜900円(税込990円)で利用でき、5年1ヶ月超契約を続けた場合でも税抜1,280円(税込1,408円)で利用できる、大手三キャリアの中ではMVNOの料金並みに安いということだけでなく、ソフトバンク契約者の特典もそのまま使える(ヤフープレミアム会員の特典が無料で利用可能など)というメリットがあるので、そうした特典分で実質の通信料金を安くしようと現在も色々と考え中です。

そんな中、デジタルニュースサイトでデータ通信専用3GBプランのメリットを紹介している内容が目に停まりました。その内容とは、ソフトバンク契約者の海外利用におけるメリット「アメリカ放題」です。

このオプションは、回線を国際ローミング対応にすることが必要ですが、月額990円のデータ通信専用3GBプランでもアメリカ(記事中ではハワイ)で無制限に利用可能ということなんだそうです。詳しい内容についてはリンクを貼っておきますので、興味のある方はぜひご覧下さい。

https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/column/value/1432238.html

世界の色々なところに行かれる場合、現地でSIMカードを契約するか、別にWi-Fiルータを借りて旅行中に使うか、今加入している海外でも使えるプランのある契約(ahamoや楽天モバイルなど)を国内・海外問わず使うというパターンがあると思いますが、旅行先がアメリカ中心であれば、普段国内でそこまでデータ通信を使わないなら、私のように2回線使えるスマホに「通話専用」「データ専用」の回線を同時に入れて使っていても、アメリカ本土でのデータ通信についてはお金の心配をすることは無くなります。

上のリンク記事の中でも触れられていますが、データ通信専用3GBプランのSIMでは電話の発着信ができないので、音声通話はLINE電話を利用するか、着信についてはデータ通信だけで利用することができるIP電話を導入し、IP電話の番号に転送を掛けることで、海外に自分がいるのを知らない人から電話があっても電話に出ることができます。私の場合、楽天モバイルの契約があるので、Rakuten Linkアプリが海外ローミング中にも使えるので、メイン番号から楽天で取得した電話番号に転送を掛けることで、あまり意識することなくデータも通話もできるようになるのではないかと思いますが、国内での使い勝手も大切なので、やり方は人それぞれあると思いますが、現在全く海外に行くあてがない方であっても、ソフトバンクの「アメリカ放題」はデータ通信専用3GBプランでも使えるということをインプットしておけば、いざという時のためにはなるのではないかと思います。

まだまだ新型コロナの感染者も多く、先日書いた時よりさらに身近で感染者が増えてきたので、とても旅行どころではないのですが、こんな時期だからこそ、自分が今契約している通信費について色々見直して、自分のライフスタイルの中で安く快適に使える組合せを考えるのも面白いものです。


ハンコが物理的なものから電子印に変わる時代であっても必要になる場合がある認印

普段全く意識しないで使っているものでも、いきなりなくなってしまうと、改めてその利用価値の大きさを考えてしまうことは誰にもあるかと思います。今回は、本当に普通にあるものとして使っていた、いわゆる「ネームスタンプ」で認印としても使用可能ないわゆるシャチハタの製品を失くしてしまったのです。

もしかしたらどこかから見付かる可能性はあるのですが、仕事場で物品を借りたり、サインの代わりとしてポンと押せばすぐ終わるというのは便利です。荷物の受け取りに使うのも可能な場合が多く、これ一本あればいちいち認印を押す時に朱肉を探さなくても良いのがいいですね。

ただ、このシャチハタのネームスタンプにも一つ欠点があり、それが本体のキャップを失くしやすいということです。キャップがないとインクが乾いてしまいますので、今までは100円ショップでシャチハタが入る印鑑ケースを買い、常にキャップをしない状態で片手でフタを開けて使っていたのですが、どうやらこのケースを長く使い過ぎ、ゆるくなった部品からスタンプ本体と、別に収納可能だったキャップもろとも落としてしまったようです。いざスタンプを使おうとして印鑑ケースを出して開けたら中味が全く無かったということで、かなりのショックを受けてしまいました。

ただ、認印については以前このブログで書いたと思うのですが、財布の中に朱肉を付けるタイプの認印をいざという時のために忍ばせています。というのも、これは車を運転しているとどうしてもやらかしてしまう可能性の高い「交通違反」にともない、反則切符に打つ認印が無いと拇印を要求されるのがいやなので、常に認印は持って来ているのです。

当日は何とかなったのですが、今後の事を考えると新しいものをとりあえず買っておこうと文房具店を回ったのですが、それなりにいい値段がするのですね。そこで、とりあえず100円ショップのダイソーに飛び込み、100円で買えるネームスタンプを暫定的に購入しました。なぜこんなことをしたのかと言うと、価格的にはやはりネームスタンプでもネット通販の方が安いので、新しいネームスタンプが来るまでのつなぎにして、店頭で買うより安い価格でもう一本買ってしまおうというかなり姑息な行ないです。

今回新たに注文したのは、最初からキャップがなく、押す時だけネーム部分が出てきて使っていない時には開閉式のフタの中に収まる構造になっている「キャップレス 9」です。使わない時のロック機能もあり、100円ショップでわざわざケースだけを買うようなことをしなくても、メーカー純正のこれで十分だということで、注文してから発送までの時間がかかる事は十分承知の上で注文しました。こちらの製品には紛失防止用にストラップホールも付いているようなので、今後失くさないように気を付けたいですね。すぐ来るかどうかはわからない、スマホやスマートウォッチによる電子認印のような仕組みができれば不要になるものの、そこまでコストを掛けることはしばらくないと思うので、完全デジタル化まではまだまだネームスタンプにはお世話になります。


新型コロナの新規感染者が減っていかない中での生活をどうしていくべきか

お盆休みの季節も終わり、社会はレジャー主体から学生以外は働きに出る人が普通になるようになってきました。私の住む静岡県でも、一昨日から昨日にかけては新型コロナの新規感染者は1500人ほど増え、感染者数が7千人を突破しました。

今回の休みで全国のいろんな地域に出掛けてきた人も少なくないと思いますので、検査件数が元に戻って行く中で、新規感染者数の推移がどうなっていくのかと考えた場合、私は楽観的にはなれないと思っています。

私自身はこのお盆は結構仕事が入っていたので、ここ最近のブログで紹介しているように、アルミ缶を使ったアルコールストーブを自作してその性能を試験するという、ひどく内にこもった楽しみの中に救いを見出していましたが、現在私の職場にも、新型コロナ新規感染者の波が押し寄せつつあります。

同僚が感染し、陽性になった場合、それまであった休みのシフトを変更し、かかっていない人に代わりに出勤させるような形になることは仕方がありません。今まではそこまで切羽詰まることはなかったのですが、今後状況によっては私の今後の仕事の内容にも影響が出てくるのではないか? と思うほどコロナ感染で出てこられなくなった同僚が続出しています。休んでいる人間の代わりに誰かがその仕事を行なわなければならないのですが、仕事を任された人間についても、このままではいつ陽性になって休んでしまうかわからないようなところに来ているのではないかと思います。

最近感染している人というのは、私が把握している限りワクチンを3回接種していると思うので、4回目の対象になっていない自分的にも感染する可能性はあると言えます。具体的な感染対策は当初言われていた「手洗い」「うがい」「マスク」という元々の対策以上のものが示されていない(ワクチン接種は除く)ことを考えると、いつ自分が感染してもおかしくない状況は当分続くと思いながら過ごしていくしかありません。

私が色々な情報を見ている中で、具体的な感染対策が出てこない中、このまま感染者数が減少し、医療関係者の方々の負担は収まっていくのかということですが、ただ黙って推移を見ていくしかないわけで、そう考えると感染しない事を第一に考え、外に出るのを極力控え、家の中でできることをまだしばらく考えていくというのが一つの考えです。しかし流石にずっと家にいるわけにもいかないので、日常の生活の中で感染することも止む無しという気持ちで生活するしかないというのが正直なところです。

個人的には感染してしまった事に気付いた後の対応について、きちんとその後の流れをどうすれば良いのかをはっきりさせて欲しいですね。私の友人の場合は発熱があったことで、発熱外来を開いている医療機関を訪れ、そこで感染がわかったので、自宅で10日間療養をし、今は元気に復帰していますが、重篤な症状ではない場合には私も同じような感じで自宅から出ないで過ごすことになると思います。

家族についても濃厚接触者ということで、5日間は様子を見なければなりませんが、この関係は家族が感染した場合には逆転することになります。濃厚接触者として自宅待機をしている間に感染する可能性もあるので、月半分を家から出られないで過ごさざるを得ないような事も考えると、やはり何とか感染しないようにもう一度気持ちを引き締め、マスク・手洗い・うがいという基本動作をしっかり確認しながら活動を自粛するしかないでしょう。今後は休み明けということで、業種によっては溜まっていた仕事を一気に片付けるような忙しい日々になる方もいるかも知れませんが、職場で感染者が新たに出れば、さらに職場は危機的な状況になってしまいます。

会社の場合、個人の力にそこまで頼ることはないので、自分が休んだとしてもそこまでの影響はないかも知れませんが、確実に残った人への負担が増すことだけは確かです。ただ、だからといって目の前の仕事にとりかかるあまり、自分の能力を超えて向き合ってしまうと、体や心にストレスとなり免疫力が低下し、結果として感染症にかかりやすくなってしまうでしょう。こんな時だからこそ、できることとできないことについて把握し、今以上の戦力の離脱を無くすためには、必要以上に仕事を頑張らず、仕事が終わったらそれ以上は心配せず、さらに睡眠を取り免疫力を上げるための行動も感染予防と一緒に取っていくことが望まれます。


エバニュー550FDを使った決して吹きこぼれない一合自動炊飯の方法

自作のグルーブストーブ クレセントをテストする中で、アルコール20mlを燃料を入れるとおよそ15分ぐらいで燃え尽きることがわかりました。この数字というのは、アルコールストーブの中では知る人ぞ知る、エバニューのチタンアルコールストーブにクッカーを直載せした場合の燃費に近く、この直載せで自動炊飯ができることを確認していましたので、今回自作ストーブで一合の自動炊飯を試してみることにしました。今回のクッカーは前回書いた一回で500mlの湯沸かしができる、エバニューのアルミクッカー550FDを使ってあることを試してみることにしました。今回はアルコールストーブの話というよりも、固型燃料や別のアルコールストーブを使って一合の自動炊飯をしている方にとってもそれなりに有益になるのではと思います。

というのも、普通は固定燃料やアルコールストーブを使って自動炊飯をする場合のクッカーというのは、取っかかりとして「メスティン」を使う方は多いと思うのですが、お米を炊く場合、必ずと言っていいほど起こるのが「吹きこぼれ」の問題です。吹きこぼれがひどいと、熱源のストーブや燃料にかかってしまったり、熱源を置いた床を保護するためにステンレスのトレイを敷いて炊飯を行なうようにしないと、お米を炊いたあとの後片付けが大変です。

ただ、トレイを置いてもトレイもかなり汚れてしまうので、何とか吹きこぼれないクッカーはないものか? ということでたどり着いたものが今回紹介するエバニューのアルミクッカー550FDでした。今回の炊飯実験を行なうにあたり用意したものは以下の写真のものです。


クッカー本体にグルーブストーブ クレセント(直載せのためゴトク不要)、そしてフタの上に置く「重し」代わりに使おうと近所のホームセンターで200円弱で買ってきた、本来はワイヤーを接続するために作られた「シャックル」という部品です。金属の直径は1センチくらい、縦方面の長さが6センチくらいという小さなものですが、かなり手にはずっしりと来て、フタの上に置いて炊飯すると、フタ自体は全く動きませんでした。

今回のポイントとしては、550FDのフタにはプラスチック製のつまみが付いているのですが、これは簡単に外すことができます。湯沸かしの場合はフタのつまみは必要ですが、炊飯の時にはあえてつまみを外し、蒸気逃がしの穴として使います。

このようにシャックルをフタの中央に置き、穴を塞がないようにして火にかけます。ちなみに、お米を炊くときの基本として、事前に十分にお米に水を吸わせることは必要です。最低30分は浸けたいですが、今回は約1時間置きました。

そうして、火を付けてしばらく待つと、中の水が沸騰して中央の穴から蒸気が上がってきます。お米が入っているので、同じ穴から中の水が吹き出てくるのですが、550FDのフタは山型になっていて、一番外が溝になっているので、吹きこぼれが出たとしても縁のところで止まっていることがおわかりでしょうか。もし水を入れ過ぎで大量の水が吹き出してきた場合は、ティッシュなどをフタの縁に当てて、溢れて外に垂れないようにすることができます。その辺は状況を見ながら行なってください。今回はあえてそのままにしておいても吹きこぼれの出るくらいの水は出ませんでした。

グルーブストーブ クレセントの火が消えたのを確認してからクッカー全体をタオルで包み、今回は15分くらい蒸しました。そうしてフタを開けたのが写真の状態になります。フタを開ける際にはフタだけではなくシャックルもかなり熱くなっているので、火傷をしないように気を付けて下さい。

ご飯を全てよそいましたが、焦げ付きもなくモチモチした食感もあり、食べていてかなり甘みが出ていたように思います。自動炊飯する場合、燃料の多さ少なさにより焦げる場合もありますが、ちょっと焦げ臭い匂いがしたらすぐに火から降ろしましょう。逆の場合はしっかり蒸らすことで、大失敗ということにはならないと思います。

アルミクッカーでの自動炊飯は、メスティンでもそうですが、きちんと計量してお米に水を吸わせ、ちゃんと蒸らせば、おいしく食べられるご飯が炊けます。ただ今回紹介したように、エバニューのアルミクッカー550FDは、今回紹介したように吹きこぼれを出すことなくおいしく一合のご飯が炊けます。さらに500mlのお湯を沸騰させることが可能なので、ラーメンクッカー(棒ラーメンがおすすめ)としても使えたり、もちろんケトル代わりにも使えたりと、一人用としては万能なので、この中に火器(アルコールストーブ)、ファイヤースターター、アルコール燃料容器、計量カップ、カトラリー、シリンジなどを同梱することで、水や米さえ手に入ればいつでもどこでも温かいものを作ることができる災害対策用のミニセットとして使うことも十分視野に入ります。

トータル的なアルミクッカーということでは、ユニフレームの角型大小クッカーとフライパンのセットが個人的にはおすすめですが、最小セットを模索する方には悪くない選択ではないかと思います。


非常用の湯沸かし量を考える場合あえて500ml以上にしたい理由について

先日紹介したアルミ缶を切り出して作ったグルーブストーブ クレセントは何とか自分なりに満足する性能を出せるようになりました。今回作ったのは、一般的なビールや清涼飲料水が入っている直径66mmのものと、普通はコーヒーが入っている小さめの直径55mmのものを上に直乗せするクッカーの口径によって使い分けます。

今後は常に持ち出して、どこにいてもいざという時には使えるようにと目論んでいるエバニューのアルミクッカー550FDの底面の口径は95mmなので66mm缶で作ったものを使い、コーヒーセットの中に入れているモンベルチタンカップ600mmは底面の口径が75mmなので、55mm缶で作ったアルコールストーブを使うようにします。どちらで湯沸かししても、アルコール燃料を20ml入れて点火すれば室内(無風状態)でだいたい10分から11分くらいで沸騰させることができました。

他のサイトを見ると、アルコールストーブの性能を見るための沸騰実験で用意する水の量はもっと少なく300~400mlくらいだと思いますが、500mlという量に私がこだわるのは、非常時にお湯を沸かす際に最低限どのくらいの量が必要で、その量を把握できるのかということを考えた結果なのです。

というのも、災害が起きた後、一人一人に配られる支援物資としての「水」はどのくらいの量かということを考えると、当然2Lのペットボトルはありますが、多くは一人分の飲料として配られる500mlのペットボトルではないでしょうか。もし水が大きなサイズのものしか配られなくても、別に配られたお茶のペットボトルなどが空になったものがあれば、そのボトルが計量カップの代わりになります。クッカーの方に目盛りが付いていれば500mlのボトルから分けて入れることはできるものの、私は湯わかしセットに容量500mlの真空断熱ボトルをセットにして持ち運ぼうと思っているので、一回でボトルを満タンにできる500mlの量が使いやすいと思います。

さらに、お湯の量としての500mlというものを考えますと、これも災害避難時に支給されやすいと思われるカップ麺の場合、自分で想定して用意できるわけではないので、大盛りタイプのものの場合は500ml弱のお湯が必要になるものがあるので、常に湯沸かしして真空断熱ボトルに入れた高温をキープしたお湯が500mlあると便利です。とりあえず用意してあるお湯を使って空腹を満たした後、残ったお湯で一人分くらいの温かい飲み物が飲めるなら(日清カップヌードルタイプのものでは150mlちょっと残ります)、急いで追加の湯沸かしはしなくてもいいでしょう。

そして、私が持っている真空断熱ボトルの中で、熱いお湯を長く持たすという点において性能とお湯の量のバランスが最も取れているのが500mlなのです。これも以前このブログで紹介しましたが、値段が安く性能の良い山用ボトルの定番とも言える、ニトリのN-HEATEX 500mL(ニトリでの価格は税込2,490円)の場合、85℃以上が6時間持続というのがカタログ値ですが、大体6時間後でも80℃をキープし、24時間放置しても温かい飲み物用としては十分飲めるくらいの高性能なのです。これを予算5千円で2本用意しておき、時間がある時に2本分の熱湯を入れておけば、車中泊時の夜食や朝ごはん用として2人ぐらいであれば必要十分のお湯をいつでも飲めるように確保しておけます。ボトルに入れたお湯は極力使い切るようにして、その都度補充しておけば旅行にも災害時にも大変重宝するとともに、バックパックに入れておいてもそこまでかさばらずに持ち運べます。

話は最初に戻りますが、私の場合は最小の湯沸かしセットを作るために、熱源についてはガスでなくアルコール燃料を選択したことで、劇的に持ち物の量と重量を減らし、利用後のゴミも出さないようにしました。グルーブストーブは直乗せが可能なので、通常のキャンプ用ストーブでは必要になるゴトクすら必要としません。今回は湯沸かし試験で手いっぱいだったのでここまでにしますが、これで自作のグルーブストーブ クレセントの性能に手ごたえを感じたので湯沸かしセットでの自動炊飯にチャレンジして、さらに利用範囲を広げていきたいと思っています。


donedoneエントリープランの維続性に関する一通のメールについて

au回線を使ったメインでないサブ回線として使われている方もいると思うpovo2.0の出現によって、すっかり影が薄くなってしまった感がありますが、BIGLOBEから出ている「donedone」というサービスの中で、一日中最大128kbpsしが出ない(高速利用可能なクーポンなどもない)「エントリープラン」は今のところずっと0円で利用可能な今の社会の中では珍しい契約です。
私自身もこのサービスが出た時にとりあえず契約してみて、テキスト関連のネット接続用に使っているのですが、世の中には「タダほど高いものはない」という事もあるわけで、ずっと契約していても、BIGLOBEの方針が代われば強制解約されても止むなしという感じで使わせていただいています。

ひさしぶりにこの件についてここで書かせていただこうと思ったのは、実は昨日になってBIGLOBEの「donedone」からメールが来たことで、こうした疑問について、ある程度は信頼して使い続けられるのではないかと思ったからです。

メールの内容は、契約時に登録したメールアドレスに「donedone 契約者・利用者情報のご確認のお願い」という形でのメールで、契約内容に変更があった場合には、donedoneのアプリの方から住所、電話番号、メールアドレス、利用者などの情報を登録し直してくれというものでした。

なお、こうしたメールは一年に一度を目安に定期的に登録したメールアドレスに届くということのようです。私が想像するに、こうして出されたメールが戻って来てしまうような状態が続いた場合には強制解約というのもあり得るかも知れませんが、年に一回の確認メールをクリアできれば、当分は月額0円でエントリープランを使い続けることができるのではないかと解釈することもできます。

もちろん、BIGLOBEの都合によって急にサービス終了なんてこともあるかも知れませんが、とりあえず今のところは年一回のメールを常に安定して受信できるよう、何か変更があったらネット上での修正を忘れないようにする事が、通常では使えないくらいのスピードだとは言っても、メールやテキスト中心のWeb、実はこのブログの更新についてもじっくり構えて操作すれば、きちんと書いた内容をアップロードすることも可能なので、普段は使っていなくても、いざという時に役に立つかも知れません。まあ今さら契約するなら様々なトッピングを付けることのできるpovo2.0の方がおすすめだと思いますが、まだ契約が残っている方は、情報更新の内容を最新にしながらできるだけ長く使われるのが良いと思います。


2022年台風8号の被害状況と改めて今後の台風を迎える際に考えたいこと

中心の気圧が1,000ヘクトパスカルと、必ずしも大きくて強力な台風だとは思わなかった2022年台風8号は、最近あまり行き来がなかった遠方に住む友人からも心配してくれるLINEが入るほど、静岡県を通って伊豆半島に上陸し、抜けていきました。

昨日は早朝から起きていたのですが、未明にはいったん雨は小康状態になったものの、時間が経つにしたがってものすごい雨になりましたが、それはまだ上陸前のことでした。その後雨も風も強くなったり弱くなったりを繰り返しつつ、夕方には伊豆半島に上陸し、関東方面に抜けていったものの、まだ大雨の危険性が去ったわけではないというのが厄介です。

実際の被害については無く、自宅に留まることで安全は確保されていたので、結局昨日は買い物にも行かなかったので、食事の内容が冷蔵庫の残りものを使って作ったというくらいがストレスだった程度で、今このようにブログ記事を書けている幸運に感謝したいのですが、少し前に朝鮮半島を直撃した台風の影響で日本の東北や北海道地方に大雨が降ったというような、台風とは直接関係ない場所での大雨ということもありえます。

今回の台風では、私のいる静岡市では市街地はそこまでの被害がなかった代わりに、南アルプスに迫る山間部では複数箇所のがけ崩れが起き道路が塞がれ、一部の地域では孤立している場所もあるということで、やはりお盆だからと言ってキャンプを強行するような事はすべきではないと強く思いますね。と同時に、私が今情報収集している中では、レジャー中の事故のようなケースは報道されていないということです。

今回の市街地被害で目立ったのは、農業用のビニールハウスや建設作業用の足場が崩れたりしたことでしたが、そんな中で全国に報道されてしまったのが、危険な時間帯に外に出て転んで怪我をした人がいたという報道でした。農業をやっていたり、自宅と別な場所で商売をやっておられる方については、どうしても外の様子が気になるということはあると思います。ただ、今回転倒された方も、打ちどころが悪かったり、風で飛んできた大きなものにぶつかったりしたら命の危険があります。

避難するなら事前に済ませておき、逃げられない場合には垂直避難をして助けを待つというような、まずは自分やご家族の命を第一に行動することを考えることをおすすめしたいです。そんな中、持ち出すものを最少限にするために、色々と自分でも考えています。今の季節はまだ暖かいですが、それでも水害で水に長時間浸かってしまうと、「明かり」「情報」もそうですが、「温かい食事」を作ることのできる装備も必要な場合もあるでしょう。前回のブログで紹介したようなアルミ缶で簡単に自作できるアルコールストーブは、いざとなれば消毒用のアルコールを燃やして暖を取ったり、湯沸かしもできます。もし何も持たずに逃げても、避難所にあるものを使えばそれほど難しくなく作ることができますので、今後も色々な災害時のノウハウについて提供することができればと思っています。


グルーブストーブ・クレセントの製作は手持ちのクッカーに合ったストーブになる

先日、自作のグルーブストーブについてのエントリーを上げたところ、ご自身でグルーブストーブの設計をされ、その作り方を公開していただいている(商用での利用については問い合わせをしないでされるのはご法度なのでご注意を)「りるびわ~くす」氏から直接コメントをいただきました。新たにグルーブストーブを作る場合のヒントということで、グルーブストーブよりさらに燃費の良い「グルーブストーブ クレセント」の作り方について、以下のツイッターのリンクを紹介していただきました。

こちらの内容(特に画像)をじっくり見させていただき、さらに手持ちのクッカーの口径に合わせたサイズにするために、以下のページからリンクされているエクセルファイルをダウンロードし、自分のクッカーに最適なサイズを計算して、手持ちの66mm缶(一般的な350ml用のアルミ缶)用の最適なサイズを導き出してみました。

http://little-bit-works.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/groove-stove-de.html

そうして、とにかく作ってみたのですが、作っているうちに、なぜこの部分をこうするのかとかいうことがだんだんわかってきました。一応このストーブを作るにあたって複数の缶を用意しておいたのですが、最初の一個ではよくわからなかったことが、次に作る時には多少理解できたような気がします。

最終的にこの辺で止めようと思った個体がこちらです。このように、それらしくはできていますが、上のオリジナルと比べるとかなり違うような形になってしまいました。それでも、クッカーを載せた状態で20cc入れたアルコール燃料で15分弱燃焼し、かなり余裕を持って500ccの水を室内無風の中で12分前後で沸騰させることができました。もう少しテストをすれば、室内無風という条件でもう少しアルコール燃料を節約する分量を割り出せると思います。

さらに、このストーブは一部折り曲げ加工をしていないので、クッカーの取っ手の部分を折り曲げていない箇所に合わせて直接グルーブストーブ クレセントに載せると、取っ手の部分に火が届かずに普通に取っ手を手で持って注ぐことができます。

一連のテストをしてみたところ、複数買うにはもったいないエバニューのチタンアルコールストーブと同じくらいの性能は十分クリアしていると実感できました。さらに今後別のクッカーを使った湯沸かしセットを作る場合でも、上で紹介したエクセルファイルで計算して新たに作れば、ある意味市販品を上回る性能を発揮させることもできるかも知れません。

今回新たにエバニューのアルミクッカー550FDをベースにした湯沸かし・炊飯セットを作ってみたのですが、アルミクッカーの中にグルーブストーブの他、風防、計量カップ、カトラリー、ファイヤースターター、シリンジ、60cc入るアルコール容器、炊飯に使用するフタの上に乗せる重りまでクッカーの中に全て入りました。そちらの詳細については、このセットを使った自動炊飯を実行する時にでも改めて紹介させていただきたいと思います。

ということは、キャンプ用品ではあるものの、これと沸かしたお湯を入れておく真空断熱ボトル(このセットの場合500ccのボトル推奨)を用意して持ち運べば、災害時に使うことも可能ですし、湯沸かしできる時にやっておいてボトルで保管し、いつでも熱いお湯を得ることのできるシステムとして旅行時に活躍させることもできます。一度に500ccのお湯をわかすことができれば、カップ麺各種の種類を考えずに食べられますし、湯が余ったらお茶やコーヒー用に使ってもいいですし、かなり応用範囲は広いと思います。

今回は、まだ拙い工作で作ったものですので、機会を見ながらもう少し工作精度を上げて、もう少し見栄えのあるものを作っていきたいなとも思っています。材料費その他もあってないようなものなので、今後は使うクッカー専用品のような感じで新しいものを作っていきたいですね。

(追記)

その後、もう少し考えて一からグルーブストーブ クレセントを作り直しました。折り曲げた場所に針金を押し付けて成形したのですが、一応見てくれはずいぶんよくなりました。まだ沸騰実験はしていませんが、炎の出具合は良さそうなので、週明けにでも改めての性能調査を行なう予定です。今回は66mm缶で作りましたが、マグカップの最小湯沸かし用にも作ってみたいですね。

(さらに追記)

ここまで、折り曲げた部分の加工(溝入れ)の方法を考えていたのですが、これだと性能が安定しないため(量産が難しい)、改めて軽く折り目を付けただけの加工にとどめ、外に出る内側の筒の長さを調整したところ、だいたい10mm弱くらいに作れば、私の使っているクッカーでは18mlのアルコールで500ccの水を10分弱で沸騰させ、400ccなら15mlで沸騰させることができるようになりました。折り曲げた部分以外はぴったりくっついているので、その部分をクッカーの取っ手の部分に来るようにセットすれば、沸騰しても取っ手を素手で持てるようなものにすることもできます。ちなみに、アルミ缶の大きさ別に2個作った写真を紹介しますので、興味のある方は参考になさってください(上に乗せるカップやクッカーの大きさ別に作っているので性能に差はほとんどありません)。


真夏の自動車トラブルではちょっと考えられないトラブルも起きていた?

私は長年JAFの会員としてサービスを利用していますが、今の車でロードサービスを呼んだことは数回あります。やはりあるのが出掛けた先で急にエンジンがかからなくなってしまうバッテリーに関するトラブルです。

実は今使っているバッテリーは出先でバッテリー上がりを起こしてJAFの方に来てもらってエンジンを掛け、その足でカー用品店に飛び込み、決してグレードの高くないバッテリーに交換して今に至っているのですが、これについては自分でメーカー品をネット通販で購入し、自分でバッテリー交換をすることで、低コストで新しいバッテリーを利用することを考えています。今は遠出の予定はないので、もう少し待ってから交換する予定ですが、もし近いうちに車で出掛ける計画を立てている方で、バッテリー交換をしていない方については、自分で交換できる方は交換してから出掛けられることをおすすめします。

バッテリーに負担がかかるのは夏の気温上昇で、車内エアコンを使ったり、最近では複数のモバイル機器を充電するなど、かなりバッテリーに対する負担があることの他に、車が走行中にバッテリーを充電する充電器がこの暑さで正常に動作しなくなるというトラブルも結構起こっているとのことです。このように、ここのところの暑さゆえの車のトラブルについて、その傾向を追っておくことで、出動を頼んでも時間がかかるロードサービスを使わなくても済むこともあるかも知れません。その顕著な例が、最近ほとんど聞かなくなった「インキー」のトラブルです。

たまたま、このお盆の時期のJAFの職員に密着したニュース映像を見ていて、車の中にキーを入れたまま車がロックしてしまい、車を運転するどころか中にも入れなくなってしまうのが「インキー」と呼ばれているトラブルです。昔は針金を強引にドアの鍵に突っ込んでガチャガチャやっていればロックが外れるような車が多かったのですが、最近の車は盗難防止機能があり、ドアロック解除も難しくなっています。素人が自分で何とかしようとしないで、JAFなどプロのピッキングに頼る事が推奨されますが、最近のキーは車内にキーを放置してあればロックがかからないようになっている車が主流なのだそうで、「何故インキーが起きる?」と思いがちです。実はインキーによるトラブルが増えているのは、この暑さにも関係あるという話がニュースで出ていました。

車のロックを管理するシステム自体がこの暑さでうまく動作しなくなり、本来ありえない状態でインキーが暑い中だと起こる場合があるのだそうです。というわけで、ドライバーが車を離れる場合には、車内にキーユニットを放置することは避け、鍵穴のある車では自分の手で車を開け、電子ロックの場合でもリモコンは常に携帯し、自分の手元にキーユニットがある事を確認した上で車を離れるように心掛けることも、トラブル防止には役に立つのではないかと思います。

さらに、キーユニットを動かすための電池の消耗によって、リモコンボタンが効かないような場合もあると思います。その場合は、常に自分の手元に予備の電池を持っておき、動作が不安定な場合には電池を交換して状況を見ることも大切なのではないかと思ったりします。電池は1年くらいでの交換が推奨されるような情報も見られるのですが、ついそこまで考えずに使ってしまいがちです。

あらゆる事が便利になっても、トラブルは起こります。ただ今回紹介したインキーのように、人間のうっかりミスがなければ回避することもできるものもあります。こんな時期でもありますので、バッテリートラブルもインキーも、出先で起こすことのないように、もう一度、しっかり確認してから出掛けるようにしたいものです。