月別アーカイブ: 2018年11月

冬の車旅にはスタッドレスタイヤでもチェーンの用意が必要に?

2018年は11月になってもまだ雪の便りが聞こえてこないほど暖かい日が続いているものの、やはり年明けから2月くらいまでは大雪に注意が必要になるでしょう。例年真冬の国道で立ち往生する車がいることで考えられないような渋滞の列が続き、全く車が動かないような事態になるニュースが報道される中、政府の今後の「チェーン規制」に関する意味合いを変えていく方針が示されました。

今までは「チェーン規制」と言っても、スタッドレスタイヤを履いているというような滑り止め対策がされた装備があれば通行できましたが、国内でも過去に何度も立ち往生が発生している場所や、5%以上の峠道で立ち往生が発生しているという状況を考え、そうした場所ではスタッドレスタイヤの上からタイヤチェーンをはめていないと通行できず、チェーンを付けないで走行すると罰金や懲役刑のある道路を設定するというものです。まずはしっかりとしたチェーン着脱所が整備されている道路から適用されるようですが、そうなると冬の車中泊の旅にも少なからず影響が出てくるように思います。

冬の東北や北陸に行くのに夏タイヤのみで行くというのは論外ですが、スタッドレスに履き替えて出発した場合でも、今回の方針が法律によって明文化されるようになると、出掛ける場所によってはチェーンを巻いていない車では通ることができず、目的地にたどり着けなくなる可能性も出てきたわけです。

もちろん、規制を行なうことによってしっかりと対策してきている車が立ち往生なく通行できる可能性が上がるわけですから(気象状況等の不特定要素により今後立ち往生が出ないということは言えませんが)、特にお仕事として冬の高速道や国道を走らなければならないトラックドライバーの方には朗報ではあると思います。さらに、今までの立ち往生の原因になったのは大型車両が多く、今までスタッドレスだけで冬の道路を走らされていたドライバーにとっても、スタッドレスにチェーンを巻いていて動けなくなるくらいの雪が降るような状況なら荷物の遅延も仕方ないと納得していただける材料にはなるでしょう。

もし、今回のチェーン規制によって全国ニュースになるような高速道や国道での長時間にわたる立ち往生が目に見えて減るということになれば、出掛けた先で全くタイヤチェーンを使わないようでも、冬のドライブにはスタッドレスを付けた上でどこかにタイヤチェーンを忍ばせておけるスペースを作り、さらにチェーン交換のための用具およびチェーンを外した後に車内が濡れないようなケースの工夫も考えて一式を持っていくのが必須になるということになるでしょう。今回の方針を受けてカー用品店でもタイヤチェーンの販売に力を入れることになると思いますので、この冬の車旅を予定されている方はタイヤの履き替えだけでなくタイヤチェーン関連製品についても考えておくといいでしょう。

ただこのニュースを聞いていて思うのが、全国20箇所においてこのチェーン規制が2018年の12月には施行されるという、かなりタイミング的には早く動き出そうとしていることです。特に知らないでスタッドレスタイヤのまま当該道路を通行して(今まで通りスタッドレスタイヤだけでチェーン規制を受けないと誤解して)罰金というケースが出てこないか心配になるとともに、雪が積もった道を走ることが冬には当り前という地域の方は、チェーン脱着の手間がかかることで気が重くなる方もいるのではないでしょうか。さらに費用の点でもタイヤチェーンは消耗品で価格も安くないので、これもタイヤメーカーが大雪の道路でも立ち往生しないタイヤを新たに出した場合、チェーンを付けなくても良くなるケースはないのかということも気になります。

特にいちいちチェーンを外に出て付けたり外したりするのには大なり小なり手間がかかりますし、体調がすぐれない状態で雪の降る前に出ての作業が出来ない人や高齢者は、外でチェーンを付けるのがおっくうで車での外出ができなくなるのではないかという懸念も生じます。個人的には、特に普通は雪が降らないような場所に住んでいる人が、夏タイヤ(ノーマルタイヤ)のみで立ち往生の原因になってしまった場合はかなり悪質なので行政処分も仕方ないかなとは思いますが、スタッドレスタイヤの場合もノーマルタイヤと同じく一律で法令に違反とされるのはちょっと厳しいようにも思えます。

現在、国土交通省ではこの件に関するパブリックコメントを募集しています。特に雪の中でも毎日車を使う方々の現場の声を伝えることで、ある程度細かな内容にも影響を及ぼすことが考えられますので、自分なりのご意見がある方はコメントを出してみてはいかがでしょうか。ただ期間が2018年11月15日から11月28日までと時間が限られていて、以上の内容が実行されるのが同年12月からとかなりのタイトスケジュールになっていますので、早めの対応がおすすめです。詳しい内容については以下のPDFファイルをご参照下さい。

http://www.mlit.go.jp/common/001261404.pdf


秋の桜えび漁は不透明な状況へ

先日のブログで一部の状況をお知らせしましたが、駿河湾に生息するとされる桜えびの姿が本当に見付からないようで、その状況はかなり深刻になっているようです。先日の地元紙のトップニュースがこの桜えびに関するニュースで、秋漁を前にした組合の資源調査で集めたサンプルについてのニュースでした。

サンプルの中にいた桜えび1600匹のうち半分以上が翌年春に産卵するために水揚げに適さない「0歳エビ」であったことが問題になっています。なお、サンプル採取を目的に海に出たものの、桜えびの群れ自体が見当たらずに調査そのものができなかったという沼津沖~安倍川沖ではこの春の漁を自粛する方向であるということを先日のブログで紹介させていただきましたが、この他の漁場でも不漁が続く可能性があるので、実際どのくらいの範囲で桜えびが穫れるのかということも現時点でははっきりしない状況になっています。

改めて自体の深刻さを考える必要に迫られているのですが、来年の春に向けてはそれだけ桜エビの個体を増やすための漁の自粛でもあるわけなので、まさに「今の時期に獲れればいい」のか、「将来においても安定して獲りたい」のかという判断をするわけです。

ただ前回から繰り返しますが、由比港の周辺では冷凍の桜えびの在庫はあるということなので、現地へ行っても桜えびが食べられないということは、それこそ当分ないと思われます。静岡県に住む人間にとって、やはりゴールデンウィークに全国から来てくれるであろう多くの観光客の皆さんに失望されたくはないので、こればかりは春になってみないとわからない桜えびの春漁の事も気にしながら、今回サンプリング調査をした「0歳エビ」が順調に育ってくれることを願ってやみません。


しばし車のない生活をして考えたこと

先週の金曜日から車を車検に出し、代車も使わずに週末を過ごしていました。つまり、全く自分で運転する車のない生活になってしまったのですが、常に使っていた車がないというのは思いの外大変でした。

というのも、自分一人だけで移動するためには自転車も原付もあるので不自由はないのですが、人を乗せての外出が一切できないというのは、買い物や外食もすぐには行けないということで自然と外に出ずにテレビを見て過ごすだけになってしまいました。

電車やバス、地下鉄などの公共交通網が発達している地域ではそこまで自動車の必要性を感じない方もいるかも知れませんが、数日間だけではありますが車のない生活をしてみて改めて高いお金を掛けて車を維持することのメリットを感じるとともに、もしこのまま車を手放した場合、そこまで公共交通網が整備されていない場所でどのように活動していくのかということも考えてしまいました。

バスは途中に目的地があればいいのですが、そうではない場合はタクシーを呼ぶというのが普通でしたが、最近ではカーシェアサービスというものもあります。カーシェアのサービスを利用したいと思っても当日急に車が使いたいと思った場合に車があるのかというのが差し当たっての問題になります。また運良く使える車があったとしても車のあるところまで出向かなければならないとしたら、何とかして現地まで行ける交通手段を考えなければなりません。人を乗せて出掛けたいと思っている場合、一緒に車のあるところへ他の公共交通機関で移動するか、一人が取りに行って残りの人が待つかということになります。

事前に予定がわかれば届けてもらう方法も無いことはないと思いますが、どちらにしてもこうしたカーシェアリングサービスは、徒歩圏内で車が借りられるような場所になければスタートするまで時間が掛かることになり、距離によってはタクシーを呼んだ方がいい場合の方が多い地方がまだまだ日本にはたくさんあるのではないでしょうか。

もし今後カーシェアリングが普及するなら、全国どこへ行っても存在し、駐車スペースもある場所にサービスを広げていかないとなかなか使いものにならないような気がします。ガソリンスタンドでもコンビニでもいいですが、スマホやパソコンで近くの配車場所にあるかどうかの確認および、すぐに用意できない場合でも拠点まで運んでくるまでの大まかな時間がわからなければ気軽にはなかなか使えないでしょう。でもさすがに、すぐ使いたいのにすぐに使える車がなく、車を回送するための待ち時間が相当あるとなった場合は、サービスを使うこと自体に躊躇するかも知れません。そういう意味では多くの車が近い場所に用意しやすい、狭い地域に人が集まっている首都圏でこそ使えるサービスという感じもします。

車を持つコスト面で言うと、購入時の価格の他、毎年の自動車税、2年おきの車検代に損害保険料、そして毎月のガソリン代やもしもの時の整備費用ということを考えると、必要な場合にタクシーを使うようにしても十分なのですが、むしろ今後もなかなか地方でカーシェアリングの組織化が難しいことを考えると、もう一つの可能性というものを考えてみたくなります。それは「自動運転によるバス・レンタカー・カーシェアリング」という考え方です。

この前提には一般道でも安全に自動運転できる車が市販されることが必要になりますが、自動運転車が普通に利用できればコミュニティバスの運行経費の削減になり、地域を担う交通手段として将来にも残る可能性が大きいでしょう。コミュニティバスの路線として成り立たないようなところでも、シェアでの利用が可能な自動運転車がスマホのアプリで呼出されれば、自走で呼出場所まで来てくれて、タクシー代わりに使っても良く、借りた車でそのまま旅行にも行くことができれば、現在のレンタカーやカーシェアリングにおける大きな問題が解決されることで、現状よりも更に利用しやすくなるでしょう。

というのは、もし借りた車で事故を起こした場合、決められた料金に加えて車の修理代だけでなく、車を修理に出している間に営業に使えない分の休業補償相当額まで追加で請求されるか、その分の自動車保険の加入が必要になるのですが、自動運転車がその自動車の欠陥のせいで事故を起こしたとしたら、それはメーカーの補償案件となるので車に乗っている借り主やコミュニティバスを運営する団体側には金銭の負担はなくなるはずです。その分料金も安く使えることになるかも知れませんし、将来的にはタクシーや路線バスが担っている地方での移動手段にとって変わることも考えられているようですから、そんな未来も想像してみたくなるというものです。


魅力ある車にこそいいスピーカーが必要なのでは?

昨日は久し振りに映画館に行って映画を見てきました。最近は邦画を中心にテレビ局や広告代理店が中心となった製作委員会方式の映画が多いので、ちょっと待てばテレビで放映されたり、ネットを使ったビデオ・オン・デマンドですぐに見られるようになることが多く、あえて映画館に行く必要もないと思う人も少なくないと思います。

ただ今回は、見に行った映画がロックバンドのクイーンの伝記映画である「ボヘミアン・ラプソディ」で、ライブ演奏の映像も満載でその迫力を感じたいと思い、普通の上映ではなく「臨場体感上映」という形式での回を選んでみました(といっても、普通の上映シアターよりスピーカーが多いだけの場所で見ただけなので、料金は普通の上映と変わりませんでした)。ただでさえスマホやテレビで見るのと違って大画面・大音量なのに、それでも、普通のシアターで見るよりもさらに臨場感が感じられたので、オンデマンドでの配信を待たずに直接映画館に足を運んで良かったと思いました。

今回はロックバンドの演奏をメインに聞きに行ったような形になるので、その迫力というのは現在の住宅事情では再現することは大変でしょう。ストーリーを見せる映画だったらそれでも大きなモニターにビデオ・オン・デマンドで鑑賞してもいいのですが、やはりこれだけテクノロジーが進化した時代であっても「大画面」「音響機器」というようなハードの大切さというのを改めて今回は実感しました。

そんなわけで、普通の人では防音がしっかりした音楽鑑賞や映画視聴のためだけの部屋を持つことができないため、これはという映画を臨場感を感じながら見たい時には映画館へ行きますし、好きなミュージシャンのコンサートにも行くわけですが、毎日そんな体験ができるわけではありません。ただ、車を持っている人ならおわかりかと思いますが、車の中で聞く音楽というのは一人で乗っていれば個室状態になり、運転しながらではありますがリラックスするための音楽をじっくりと流すことができる空間になり得ます。

最近、車に乗る人口が減っていると言われていますが、車自体の性能論ではない車を持っていて利用する意義ということを考えてみると、このカーオーディオについて、もう少し進化してもいいのではないかとふと思いました。

さすがに運転に支障があるようなところまでは要求できませんが、ある程度臨場感のある音が全ての座席から直接聞けたり振動を感じることができるようなサウンドシステムを考えた車の内装を採用する車があれば、それはそれで十分に選ばれる車になる可能性が出てくると思います。

ただオーディオシステムが要求されるのは音楽だけではありません。AMラジオ放送がFMとの同時放送となったことで、スポーツのラジオ中継において会場にいるような臨場感を味わえるとしたら、あえて画を見ないで想像の中でラジオ実況を聞きながら運転することそれ自体が楽しみになってくるのではないかという気もします。また、インターネットラジオの同時放送を流す中で、将来5Gで多くの音楽情報を安定して送信することができるようになれば、例えば車のフロントガラスをスクリーンにして(^^;)、車を動かさなくても車の中をリスニングルームや映画鑑賞のための部屋として使うということも将来できるようになれば、これはこれで面白い車ができるような気がします。

今回はたまたま臨場感あふれる音とともに迫力の映像を見られたことからそんな妄想をしてしまいましたが、現状でも車の中で小型プロジェクターを使って車内映画館を作ることはできますが、さすがに道の駅の駐車場で大音量で映画を見たら大ひんしゅくを買うと思いますので(^^;)、中の音を漏らさないサラウンド対応のヘッドホンを使って臨場感を楽しむというのも車中泊の夜の楽しみとしては十分有りという気もします。ただし、外の音が聞こえなくなるためくれぐれも自分で叫んでしまって、車の外にいる人達に変に思われるような事は避けましょう。


形あるものが壊れる前に残したいファイルを移動

これって私だけ? と思うことは様々ありますが、ここのところ愛用してきたパソコンがたて続けに起動しなくなったりしています。ブログ更新のためのハードはいろいろあるのでその点では困らないのですが、古いパソコンにはその中にしか入っていないデータが入っていることがあるので、その点が気がかりです。

こうした心配というのはいつの世でもあると思うのですが、継続して使う必要のあるデータについてはクラウドサービスにアップして、複数のデバイスで書き替えながら共有するということを行なっているので、テキストデータや書類関係のものについては、それこそ自宅が災害に襲われてハード関以が全て無くなっても大丈夫なのですが、クラウドサービスにそこまでお金を掛けていないこともあって、全てのデータを保存し切れていませんでした。

そのうち、写真については「グーグルフォト」にアップすることで容量に制限がなく保存することができるので、スマホで撮った写真は自動的にアップするような設定にし、デジカメで撮った写真はその都度パソコンからアップするようにしているので、グーグルが容量無制限のサービスを始めた時からは常にネット上にアルバムを残せているのですが、それ以前に撮った写真はまだパソコンの中やCD-ROMに焼いた形でしか残していないというのが実情というところです。

そこで、これからぼちぼちやっていきたいと思うのが、過去にデジカメで撮影したファイルの「グーグルフォト」へのアップロードです。最近使っていなかった古いノートパソコンのハードディスクの中にかなり前のデジカメで撮ったデータを発見し、さらにその前のデータについては年ごとにディスクに焼いて保存しているものがあるのです。

これらのデータは時代を遡るほどに一つずつのファイルは小さくなっていくので、これから時間の空いている時にでも持っている画像ファイルをちまちまアップロードすることによって、これから購入するスマホの画面上で過去に自分が撮った写真を時系列で分類して見ることができるようになります。いちいち手作業でアップするのは手間ではあるのですが、これが完了すれば、自分で作った代わりのないファイルをほとんどクラウド上に保管することができるようになりますので、ノートパソコンが壊れたり、ディスクの読み込みができなくなる前にやっておけばかなり気が楽になるのではないかと思います。

現在そうした作業の途中なのですが、やはり日常生活の中で撮影した写真を残しておくのとそうでないのではかなり違うことがあります。基本的には車などで出掛けた先で写真を撮ることが多いのですが、頭では表面的に忘れていることでも、その日に撮影した写真を見ていく中で記憶から抜け落ちていた当時の記憶がよみがえることが普通にあります。また、紙に出力する写真とは違って等倍で見るとその当時の看板の文字もおぼろげながら確認することができるので、当時気付かなかった新たな事実がわかる場合もあります。

全てのデータをアップロードするには少々手間はかかりますが、それでもパソコン上の作業で待っていればいいだけなので、この作業は来年のお正月をめどにして行なおうと思っています。そうすれば晴れて、古いパソコンやたまったディスクも処分できそうな気もします(^^)。

また、こうしてブログをやっている身としては、過去に行った所がその時とあまりに風景が変わっていたような場合に、簡単にブログにその比較画像を紹介することもできるようになるでしょう。当時撮影した写真はネットを通じてどの端末からでも確認できますので、以前撮ったアングルと全く同じ場所で撮影して比較することも可能になります。私のように、過去の写真をハードディスクや他のディスクにしか保存されていない方は、グーグルフォトのようなクラウド上にも保存するかどうか早めに決断することをおすすめします。誰でも無料で使えるというのがグーグルフォトの魅力なので、どうしても流出は避けたいという写真を除いて(^^;)、ことごとくアップしておくことをオススメしたいですね。保存しておいた写真が読めなくなって初めて見たい写真があったと思っても、こればかりはどうしようもありませんので。


桜えびの不良の影響はどこまであるか

11月12日に秋の桜えび漁が静岡県内で始まりましたが、今年の春漁も不漁が続くなど不安定な状況が続いていたのですが、この秋漁でも沼津から静岡市の安倍川沖までの漁場では桜えびの魚群がほとんど見付からなかったとのことでその地域では秋漁を自粛する予定だというかなりショッキングなニュースが報じられたばかりです。

もっとも、由比港周辺や県内のお店では相当の冷凍桜えびの十分な備蓄があるので、静岡県に来て桜えびが食べられないということはないのですが、このまま全く漁れない時期が長く続いてしまっては、今までのように静岡県の名産が「桜えび」だとは言えなくなってしまうという最悪のケースも考えられます。

さらに問題なのは、この不漁の原因が全くの不明だということなのです。海水温が高くなったので移動してしまったのでは? という考え方もあるようなのですが、その考えにどのくらいの根拠があるのかというのは不透明で、現在は漁協が漁を自粛することで少しでも駿河湾にやってくる桜えびの資源保護を計りたいということのようです。

毎年、由比港ではゴールデンウィークの時期に「由比桜えびまつり」を行なっていますが、来年はゴールデンウィークが10連休になることが決定したこともあり、地元としては何としても次の春の漁で巻き返しを図り、桜えびまつりが開催できるようにと今回の秋漁の自粛を決めたのだと思います。

同じく静岡県沿岸で漁れる「生しらす」についても不漁の話は何度も聞くものの、無事に復活して生しらすを食べられるようになっています。しらすについても冷凍及び解凍技術が進歩しているので、不漁の時期であっても生のしらすが食べられるように最近ではなっています。しらすのように、桜えびの漁獲量が春に向かって戻ってくることを今は期待するしかないのですが、先に書いた通り由比港周辺では過去の漁であがった桜えびを冷凍して確保しているので、秋の行楽シーズンにはぜひ立ち寄っていただければと思っています。


ジャズピアニスト 佐山雅弘さんの思い出のアルバム

昔と今とでは音楽の楽しみ方にも違いがありますが、今のようにネットでのストリーミングサービスや動画サイトから世界中の音楽を見たり聞いたりできることが当たり前になっているのは本当に羨ましいと思います。というのも、音楽と言えば公式に売られているレコードを買うか、ラジオで流れるのを聞くぐらいしか出来なかったため、情報は雑誌頼みでさらにマイナーなジャンルである日本人アーティストの奏でるジャズが昔から好きだった身としては、なかなかラジオでも流れないのでなけなしの小遣いからレコードを買うのに直接聞くこともなく全く内容がわからないまま雑誌の内容を鵜呑みにしていたのでした。

そんな中で、日本人アーティストのジャズの新譜など、ほとんど出なかった時代に若手アーティストのリーダー作を出したシリーズというものがありまして、それが「サウンドデザイン」というところの、「ライブハウスの人気者たち~THE SUPER GIG SERIES」でした。そして、記念すべきシリーズの第一弾として最初に出たのが今回紹介したいジャズピアニストの佐山雅弘さんの初リーダー作「スバトット」だったのです。

もし、このシリーズのトップバッターが佐山雅弘さんのアルバムでなかったら、実際のところ私自身がここまでジャズを聞き込むようになったかは疑わしかったとすら思います。それくらい最初に針を落として聞こえてきた「Bird like」(フレディ・ハバード)から「THERE WILL NEVER BE ANOTHER YOU」(ハリー・ウォーレン)へと続く流れは素晴らしく、佐山雅弘さん自身も一気に人気ピアニストへの道を進んで行きました。

1980年代当時には日本のジャズプレイヤーはいわゆる夏フェスに多く出演していまして、イベントに参加することで今度は佐山さんの演奏している姿を生で見ることができ、その人柄にも触れることができました。たまたまその後、佐山さんのもとで一緒に仕事をしていたという人と知り合う機会があり、ジャズから演歌の伴奏まで仕事としてこなす佐山さんの事を伝え聞くことができました。

最近の様子は当然YouTubeやオフィシャルサイトで確認していたのですが、病気になり往年の恰幅の良さは影を潜め、相当痩せていることにショックを受けたものの演奏の内容は素晴らしく、11月14日の突然の訃報にはただただびっくりしているというのが正直なところです。

そんなわけで、ここで改めて紹介したいのが、デビューアルバムに収録されていた中でも個人的には思い入れのある「THERE WILL NEVER BE ANOTHER YOU」を佐山さんが演奏している動画です。若々しさは当然レコードの方があるのですが、この演奏も実に良く「大人の演奏」といった雰囲気を醸し出しています。この音を聞きながら、本日はこのまま佐山雅弘さんを偲ばせていただこうと思います。故人のご冥福をお祈り申し上げます。


車検証の電子化で何がどう変わるのか

まず、先日のブログ記事で紹介した宇宙から帰ってきた日本の実験サンプルについて、タイガー魔法瓶の作った「究極の魔法瓶」の中で無事に一週間4℃を保ち、中のサンプルの劣化もなく、ニュース映像で見た限りでは魔法瓶本体の損傷もなく綺麗で、今回の試験は大成功に終わったということになったようです。今後、タイガー魔法瓶の新たな宇宙品質の新製品開発に期待します。

さてここからが本題ですが、国土交通省は2022年度(2022年4月)から、今までの紙の車検証を止める方向で考えているらしく、ICカード方式で電子化する方針を固めたという事がニュースになっています。四輪だけでなく自動二輪も対象に考えているということですが、あまり気にしない人にとってはどうでもいい話だとは思います。ただ利用者にとっては車検費用が安くなるのではないか? と思われるところもあるので、現在わかっている範囲の中で、何がどのように変わるのかについて紹介させていただきたいと思います。

まず、現在の車検証については、紙にプリンターで印字したものが交付されるものですが、新しい車検証はキャッシュカードやクレジットカードのような、ICチップの入ったカードの形で交付されることになります(当初は紙による今までのような形式の明細が付くそうです)。カードには車の「所有者」「使用者」「車の登録番号・車体番号」のような自分の名義にして乗っている分には変わらない情報が印字されることになります。

実際の車検証にはこの他、車自体の詳しい内容や車検満了日などが記載されていますが、車検を通すことで新しくなる車検の有効期限などの情報がICチップの中に入ることになります。現在の車検証でも欄外にQRコードが印刷されているのを確認できるかと思いますが、そのQRコードをスマホのカメラで撮影しながらコードを読み込むことによって出てくるデータが小さなカードの中に入るということになるでしょう。

新車や中古車を購入する場合は、新たに自分名義のカードを作る手間がかかるので、これは車検証を発行するところまで直接行かないとカードを発行して即日交付ということは難しいと思いますが、住所が変わらない状態で継続車検をするような場合にはかなり手続が簡略化されることが期待されています。

というのも、継続車検の場合は紙の車検証の内容は住所氏名が変わらなければ、前の車検証と変わっているのは車検の有効期限がいつまであるかということだけだったりします。今まではその内容を書き替えて紙の車検証として出力するには全国の陸運事務局(普通車の場合)、軽自動車検査協会(軽自動車の場合)まで直接出向かなければならず、お住まいの場所からすぐには行けない可能性もあります。そのため、整備業者に代行車検を頼んで車検を行なう場合の費用の中には、この書類を提出して紙の車検証を出力して受け取ってくることについて手数料(主に現場まで往復して書類を作成して提出する人件費でしょう)が含まれていたと思います。その点についてはニュースによると、車検を行なう業者はカードリーダーを使ってパソコンに電子車検証の内容を読み込み、ICチップの中に記録された車検期間の部分を書き替えることで、直接車検業者が役所に出向かなくてもネット上だけで完結し、新しく車検を取った内容が内部に記載されたカードで更新されるようになるとの方針でした。そうなると、人が車検証発行のために出向く必要がなくなるので、その分の費用が発生しない分車検費用が安くなるのではないかということになります。

ただこうした動きを業者側から見ると、ネットにつながるパソコンとICチップの書き替えが可能なカードリーダーを導入する必要が車の販売店や整備工場には出てくるわけですが、いわゆる古くからやっている小規模なお店では車検自体ができなくなって止めるところも出てくるかも知れませんので、車検でお世話になっている業者さんに、次の車検の時期にでも今後の状況について聞いてみることをおすすめします。

また、カードの中に入っている内容については、ユーザーがすぐに確認できるようにNFCセンサーが付いているスマホやタブレットにかざすと車検証の内容が全て見られるような形にしてくれると、ユーザー側の利便性も上がると思いますが、そうではなくICカードに印刷されたQRコードをスマホで撮影することでネットから確認するようになるのか、その点についてはまだどうなるかはわかっていません。

また、車検をする前にカードをリーダーに通してネットに接続することで、その車の個有のリコール情報を事前に入手することができるようになります。現在は車検を受けて、紙の車検証を出力する際に同時にリコール情報を書いた紙が出されるので、業者の方としては車検がようやく終わったと思ったら、まだ未対応のリコール情報が出てきた場合、改めてディーラーに電話をしてリコール対策の作業をお願いするため、完全な状態でユーザーが車を受け取るまでにさらに時間がかかってしまうのが当り前でした。それが、車を預かってカードリーダーを通すことによって先に未対応のリコール対策作業の必要がある場合には迅速に連絡ができ、結果として早く作業を終わらせることもできるようになるでしょう。

ここまでは主に車検についての話でしたが、今回の電子化を機に、車の登録をするための書類の提出や実印の捺印などの極めてアナログな作業が省略できるようになることも期待しています。具体的には特に普通車の登録の際に必要になる警察に提出して出してもらう「車庫証明」や、手続きを第三者に委任する場合に必要になる所有者の実印と印鑑証明書について、一部の書類だけでも省略できるようになれば便利です。この辺についても、実務の簡略化ということが電子化でできるようになればお願いしたいところです。

また、これは全く私の空想の話に過ぎませんが、車検証カードを常に車内に携行するために、車内にカードスロットを作り、車検が切れた状態ではエンジンがかからないような車ができれば、現在問題になっている「車検切れでの走行」を撲滅することができます。ただこれはメーカー側が「飲酒運転検知車」のように、そんな車は作らない可能性もありますが、本気で車検切れの車を走らせないためにはそこまでの仕組みを作る必要も出てくるのではないかと思っています。

さらに国土交通省では検討を重ね、2019年3月くらいまでにはセキュリティ対策やシステム構成などについても結論を出したいとのことです。すでに車検の際の納税証明書の添付については2015年に電子化されており、払ってあれば問題なく車検が通ります。実は私の車は今月車検なので、今の車では恐らく電子車検証を利用することはないとは思いますが、次回車を買い換える時にできるだけ書類を少なくすることができるような対応をお願いしたいと思います。


新東名での最高速度引き上げ実験の結果から見えてきたもの

過去にこのブログで紹介しましたが、東京から名古屋を結ぶ高速道路として従来の東名高速道路と並行する形で整備された新東名高速道路(第二東名)の一部区間(新静岡―森掛川インターチェンジ(IC)間)の最高速度を110km/hに上げる実験が行なわれています。先日の地元のニュースで最高速を変更したことによる影響はどうだったのか、事故件数についての発表がありました。

最高速度引き上げが行なわれたのは昨年の11月からで、静岡県警がその間に覆面パトカーを増やしたり、ヘリコプターによる空からの取締を行ないつつ様子を見ていたそうですが、静岡県警の発表によると、ここまでの1年間に発生した人身事故は前年同期より約4割少ない26件だったそうです。また物損事故は21件増の201件で、事故全体ではそこまで最高速度引き上げがあったから増えたということもなさそうです。

これは、法律で決められた最高速度はあるものの、今まででも走行車線から追い越し車線に移って追い抜きをする際の速度が若干上がることがあり、全ての車が常に100km/h以下の速度で走っているわけではないということと、今のところ最高速度を110km/hに上げたとしても深刻な影響は出ていないということがわかったということになります。

この結果を受ける形で、静岡県警は新東名の最高速度110km/hの実験を続けるようで、さらに120km/hを最高速度にしても大丈夫なのかということについても検討されるということです。さすがに、先日YouTubeに動画をアップロードして問題になった自車両で300km/hを出すことが違法にならないような、ドイツのアウトバーンのような「速度無制限」にはしないでしょう。ただ、今後120km/hぐらいまで高速道路の最高速が伸びると、常にスピードメーターが100km/hオーバーの状態で走行を続けることができるので、だいたい一時間に100kmというペースで対象区間が走れます。そうなると、渋滞や事故さえなければ目的地までの所要時間が軽減されることになります。

しかしながら、現状ではあくまで新東名の一部区間のみの実験であるので、その区間を越えたところで110km/hを出していると取締の対象となってしまいますので、実験が行なわれている区間を確認の上、スピードを上げるようにしましょう。

ちなみに、私自身が対象区間を走った感想として、できたての高速道路ということもあるのかも知れませんが、110km/h近くまでスピードを上げても車内で感じる振動も少なく、本当にそこまでの速度が出ているかという風に思ってしまうくらい快適に走ることができますが、いい気になってアクセルを踏みすぎると速度超過になってしまいますのでその点は注意が必要です。そして、目的地までの所要時間をそこまで早くということがない場合、ガソリンを節約するためには80km/h前後での走行が経験上は結果か良く、私の1300ccのフィットの場合、余裕で20km/L以上の数字(車自体の燃費表示の値ですが)を叩き出しますので、そんな事も考えながら高速道路でどのくらいのスピードを出して通行するかを考えてみるのもいいと思います。


長時間の渋滞が有難くなる? NHKFM「○○三昧」を聞き続けるテクニック

昨日のニュースによると、宇宙ステーションから実験サンプルの入った「究極の魔法瓶」を入れて送った回収カプセルが無事に回収されたそうです(^^)。保冷剤を入れて4℃に保たれているはずの、実験試料の中味がどうなっているかというのは続報を待ちたいですが、とにかく初めてアメリカやロシアの力を使わずに物資の回収ができたというのは素晴らしいことだと思います。

さて、秋の行楽シーズンになって車中泊には良い季節になってきたこともあり、計画を立てて出掛ける方も少なくないかと思いますが、こちらの方はまだ紅葉には早いため、テレビを見ているうちに週末が終わってしまったという印象です(;_;)。

ただ、前日の11日に久し振りに逃さずに聞きたいラジオ番組がありまして、あえて失敗しないようにパソコンとタブレットのラジオ録音アプリを使って長時間の録音を行ないました。この番組は、NHKFMで不定期に放送される「今日はまるごと○○三昧」(○○にはその日のテーマが入る)という番組で、お昼くらいから夜七時のニュース前後が中断されるものの、夜の10時まで正味9時間くらい同じテーマで音楽を流します。さすがにこうした企画ができるのはラジオのみで、最初の企画はゴールデンウィークに「アニソン三昧」ということで放送されたものをそれこそ旅行中に聞いたことから、車で出掛ける際は一応NHKFMに合わせてみて、何か面白そうな「○○三昧」はやっていないだろうかと確かめることにしています。

こうした通しで聞ける番組というのは、何か急なニュースが入ってもラジオ放送なので災害の場合は速報してくれますし、途中休憩や食事で聞けなくても、同じテーマで番組は続いているので、流れに乗りやすくドライブ中に流すのに適しているように思います。

しかし、ここでここまでの前提である長い距離を車で走り抜けるということを考えてみると、カーラジオでNHKFMを聞き続けるというのはなかなか大変です。まずは、山間部を走っているとFMどころかAMラジオすら電波が入らなくなってしまう場合があるだけでなく、トンネル内でラジオを聞く場合、FMラジオの再配信が行なわれていないトンネルがあるとそこで全く聞けなくなってストレスになることもあるかも知れません。また、FMの受信エリアは狭いので、長距離を走っているうちに次のエリアの地方局を探すのも大変になります。

ただそういう場合を考えて、一度設定した内容を変えずにNHKFMの内容を聞き続ける方法があります。それは、インターネット配信を活用することです。NHKが提供するラジオをストリーミングで聞くことができるスマホ用のアプリに「らじる★らじる」というものがあるのですが、このアプリでは東京だけでなく全国のNHKの放送する主要局を選べるようになっています。中には地方の局でしか放送しない番組もあったりしますので、普段は地方独自の番組を聞きたい時に便利ですが、旅での選び方は現在走っている場所か旅の目的地に一番近い局をスマホアプリの「らじる★らじる」から選ぶのがいいでしょう。何故かと言うと、この場合のストリーミングは選んだ地方局のラジオ放送の同時配信になるので、何か交通や災害に関する大きなニュースが入れば番組は中断されて、旅先での情報収集に役立つニュースに変わると思われるからです。

ちなみに、同じことを民放を聞くためにアプリ「radiko」でやろうとした場合、有料の「ラジコプレミアム」に加入していないと、スマホの地域判定から外れた放送局を聞くことができなくなりますので、特に高速道路で数県をまたぐようなドライブをしている場合はまだラジオの自動選局で地元局を選び直す方が楽です。夜間に東京に向かって走っているような場合は、最初は無理をしてでも東京のローカル局に合わせながら進んでいくと、長い時間選局を変えずに進むことができるのに対して、radikoでは改めてアプリを終了してから地域判定を再度行なうことも考えなければなりませんので、少々手間になります。お気に入りの局や地元の民放局を全国どこへ行っても聞き続けたい場合には、ラジコプレミアムへの加入が唯一の手段になります。

最近の高速道路のトンネルではネットが通じるケースも多いですし、山間部でも比較的エリアが広いドコモの回線を使うロケットモバイル神プラン(税抜月額298円)のSIMでも十分ラジオだったら聞き続けられます。神プランは低速通信ではあるもののデータ量は無制限なので、ドライブ中ずっとラジオを付け続けていても問題なく、音質もそこそこ良い感じで聞けますので、そんな用意もしておくといいでしょう。私の車は古くて車のオーディオをBluetoothで飛ばすことができないので(;_;)、小型のBluetoothスピーカーをドリンクホルダーに付けて、主にスマホから流れてくるインターネット経由のラジオをスピーカーから聞いています。これはこれで、車内のオーディオとして十分機能しています。

スマホを使ってラジオや音楽を聞くなどということはちょっと前の車での旅では考えられませんでしたが、今後の車での旅では山の中でAMの電彼状態が悪く、FMも入らずにラジオからの情報収集ができなくなってしまった場合に覚えておくと便利かも知れません。