魅力ある車にこそいいスピーカーが必要なのでは?

昨日は久し振りに映画館に行って映画を見てきました。最近は邦画を中心にテレビ局や広告代理店が中心となった製作委員会方式の映画が多いので、ちょっと待てばテレビで放映されたり、ネットを使ったビデオ・オン・デマンドですぐに見られるようになることが多く、あえて映画館に行く必要もないと思う人も少なくないと思います。

ただ今回は、見に行った映画がロックバンドのクイーンの伝記映画である「ボヘミアン・ラプソディ」で、ライブ演奏の映像も満載でその迫力を感じたいと思い、普通の上映ではなく「臨場体感上映」という形式での回を選んでみました(といっても、普通の上映シアターよりスピーカーが多いだけの場所で見ただけなので、料金は普通の上映と変わりませんでした)。ただでさえスマホやテレビで見るのと違って大画面・大音量なのに、それでも、普通のシアターで見るよりもさらに臨場感が感じられたので、オンデマンドでの配信を待たずに直接映画館に足を運んで良かったと思いました。

今回はロックバンドの演奏をメインに聞きに行ったような形になるので、その迫力というのは現在の住宅事情では再現することは大変でしょう。ストーリーを見せる映画だったらそれでも大きなモニターにビデオ・オン・デマンドで鑑賞してもいいのですが、やはりこれだけテクノロジーが進化した時代であっても「大画面」「音響機器」というようなハードの大切さというのを改めて今回は実感しました。

そんなわけで、普通の人では防音がしっかりした音楽鑑賞や映画視聴のためだけの部屋を持つことができないため、これはという映画を臨場感を感じながら見たい時には映画館へ行きますし、好きなミュージシャンのコンサートにも行くわけですが、毎日そんな体験ができるわけではありません。ただ、車を持っている人ならおわかりかと思いますが、車の中で聞く音楽というのは一人で乗っていれば個室状態になり、運転しながらではありますがリラックスするための音楽をじっくりと流すことができる空間になり得ます。

最近、車に乗る人口が減っていると言われていますが、車自体の性能論ではない車を持っていて利用する意義ということを考えてみると、このカーオーディオについて、もう少し進化してもいいのではないかとふと思いました。

さすがに運転に支障があるようなところまでは要求できませんが、ある程度臨場感のある音が全ての座席から直接聞けたり振動を感じることができるようなサウンドシステムを考えた車の内装を採用する車があれば、それはそれで十分に選ばれる車になる可能性が出てくると思います。

ただオーディオシステムが要求されるのは音楽だけではありません。AMラジオ放送がFMとの同時放送となったことで、スポーツのラジオ中継において会場にいるような臨場感を味わえるとしたら、あえて画を見ないで想像の中でラジオ実況を聞きながら運転することそれ自体が楽しみになってくるのではないかという気もします。また、インターネットラジオの同時放送を流す中で、将来5Gで多くの音楽情報を安定して送信することができるようになれば、例えば車のフロントガラスをスクリーンにして(^^;)、車を動かさなくても車の中をリスニングルームや映画鑑賞のための部屋として使うということも将来できるようになれば、これはこれで面白い車ができるような気がします。

今回はたまたま臨場感あふれる音とともに迫力の映像を見られたことからそんな妄想をしてしまいましたが、現状でも車の中で小型プロジェクターを使って車内映画館を作ることはできますが、さすがに道の駅の駐車場で大音量で映画を見たら大ひんしゅくを買うと思いますので(^^;)、中の音を漏らさないサラウンド対応のヘッドホンを使って臨場感を楽しむというのも車中泊の夜の楽しみとしては十分有りという気もします。ただし、外の音が聞こえなくなるためくれぐれも自分で叫んでしまって、車の外にいる人達に変に思われるような事は避けましょう。


カテゴリー: ノンジャンルコラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

スポンサーリンク

コメントを残す