月別アーカイブ: 2018年11月

地方在住者には嬉しい高速バスの乗り継ぎ実験

国土交通省関東地方整備局が2018年10月26日(金)、圏央道を活用した「高速バスの乗継ぎ社会実験」のプレ実験を11月23日(金・祝)から7日間行うというニュースが入ってきました。こうした高速バスの乗り継ぎについては、九州では盛んだそうですが、関東で行なわれるのは初めてだということです。具体的には、長野~新宿バスタ間を走る高速バスと、群馬(前橋・高崎)~成田空港便の高速バスを、関越道高坂SAで乗り継ぐことで、長野~成田空港間の所要時間を短縮するということなのですが、かなり画期的なシステムなので、長野市在住の方が成田空港に行くと仮定して説明します。

今までは、長野から成田空港へ直通のバスがないということが前提になります。現在は長野から新宿のバスタまで行き、そこから成田空港行きのバスに乗り換えるということになっていました。東京に住んでいる人にとっては便利ですが、長野から成田空港へ行くのにわざわざ渋滞が起こりそうな新宿まで入り、さらに新宿から成田空港まで出発するわけですから、時刻表通りに行かないこともあるでしょうし、それが時間のない時だったら肝心の飛行機に乗り遅れることになってしまいますので、かなり早く出発する必要が出てくるかも知れません。

しかし、圏央道から都心に入らずに成田空港に抜けられるようなら、都心に入ることでの渋滞を避けることができる可能性が高まります。これは実験の結果を待つことになるでしょうが、想定では所要時間を最大約1時間短縮できるのではないかという期待がされています。もちろん何か都心で大きな事故があって首都高速がストップしてしまったような場合はさらに、圏央道乗り継ぎをした方が早く着くようになるわけです。

すでに自分の車を使っての旅の場合には、圏央道を利用することによって私の住む静岡から東北や新潟方面に出掛ける場合、東名高速道路を終点まで行って首都高速道路を通って東北道や関越道に入ることなく都心の渋滞を回避することができるようになりました。まだカーナビもない時代には、紙の地図を頼りに運転する中で都心を抜けるまでに2~3時間かかってしまうことも実際にあったのですが、今は相当楽に旅ができるようになりました。同じような事が高速バスでもできるようになると、なかなか長距離バスでの豊富なルート設定ができない静岡のような地方都市からの出発でも、静岡~新潟とか静岡~盛岡・青森なんていう行程も静岡から圏央道にあるサービスエリアまでの路線が整備されるようになれば、東京のバスタ利用と同じように多くの高速路線バスを選ぶことができるようになるかも知れません。

これは、静岡発だけでなく様々な地方都市と圏央道にあるサービスエリアが繋がれば、サービスエリア自体がハブターミナルになってそこから新潟・東北だけでなく他の地方への接続も良くなり、今よりさらに便利に地方都市から長距離バスを使えるようになるかも知れません。

ただ、そのような事になると今回の実験で利用される関越道高坂SAの広さには限りがあり、一度に多くのバスが乗り入れることができない可能性も出てくるので、今回の実験がうまくいったら、将来的には新たなハブターミナルを作ってでもそこを介して東京に行くか、東京を通らないで別の地方に行くようにできるとかなり旅の手段として高速バスが昼行便を中心に活用できるのではないかという期待も高まります。今回の実験の結果が、さらに広範囲の地方都市発の高速バスも入っていけるようになるといいのですが。


「マイボトル」にも宇宙品質が

日本で売っている真空断熱ステンレスボトルは数々ありますが、性能面を考えると大手三社の製品が安くなっていた時に購入するのが一番無難です。容器自体がおしゃれだったり、価格が激安だったりして他のメーカーの製品が気になる方もいるかも知れませんが、同じ条件下で比較した結果が箱の裏に書いてあるのを見れば、同じ容量の同じようなボトルで比較するとかなりその性能に違いがあることがご理解していただけるのではないかと思います。

具体的に三つのメーカーを挙げると「象印マホービン」「タイガー魔法瓶」「THERMOS」の三つですが、今回はその中の「タイガー魔法瓶」がその技術を結集した「究極の魔法瓶」に関するニュースが目に付きました。まるで、ドラマ「下町ロケット」のように宇宙に自社製品を持って行き、これからその耐久性が試されるとのことです。

ニュースの内容を簡単に説明すると、現在の宇宙開発において日本人の宇宙飛行士が宇宙ステーションに行くためにはロシアのロケットに乗って行くしか方法がありません。そんな中で宇宙ステーション内で実験をする場合、持って行ったり持ち帰ることのできるものには限りがあります。今まではロシアかアメリカの宇宙船に乗せて持ち帰ったものの、それでは十分な実験ができない場合もあります。そこでJAXAが考えたのが、人間は無理でも実験のサンプルについては宇宙ステーションから発射される無人補給機「こうのとり」から分離し、地球に落下させるカプセルの中にサンプルを入れて受け取ることができないかというものでした。

無人補給機自体は大気圏に突入する時の摩擦熱で燃え尽きてしまいますが、回収カプセルは燃え尽きずに地球に到着するものの、カプセルの中は相当の高温になり、大きな重力もかかります。さらに落ちる場所によっては直接地面に叩きつけられる可能性もあるので、どんなに外が熱くなっても容器の中までに熱が伝わらず、衝撃にも強い真空断熱構造の容器を用意する必要があります。

すでにカプセルは11月8日に地球に向けて出発し、11月11日朝にパラシュートを開いて太平洋の南鳥島近海に着水し、船で回収した後、日本へ運ばれる予定なのだそうです。容器を日本に運ぶ時間を考えるとおよそ4日間、容器の中の温度を変えないで保冷するだけの性能も求められますので、かなりえげつない要求でありながらも、タイガー魔法瓶のスタッフが作った容器はJAXAが求めた基準をクリアしたということなので、来週以降の結果が待たれます。

ニュースによると、その容器はステンレスの厚さを4倍にし、真空容器の上に一回り大きな真空容器をふたのように重ねる構造になっているそうです。さすがに、そのままを市販品にするわけにはいかないでしょうが、現在の真空ボトルの場合、どうしても蓋の部分から少し熱が逃げてしまうため、そうした弱点を克服し朝入れた熱湯が翌日の昼でもカップ麺を作ることができるくらいの性能があり、さらに衝撃にも強い究極の魔法瓶が出たら、2泊3日くらいの予定の車中泊の旅でお湯が欲しい時に火器をわざわざ使わなくても出発時に使う分だけのお湯を用意すれば何とかなるでしょう。タイガー魔法瓶は軽さを強調したステンレス真空ボトルを「夢重力ボトル」という名前を付けて売っていますが、まずは今回のミッションが成功することを祈りながら、新たな宇宙品質のボトルが市販されることを期待しています。


京都でも厳しい路線バスの維持

地方の公共交通機関というのは、利用者が減少するに従って採算が取れなくなり、赤字が出ても住民のために路線を残すことにバス会社も頭が痛いところだと思うのですが、今回京都の人や観光客の方々の足として使われている「市バス」について、今後における状況が気になる発表がありました。実は私も知らなかったのですが、現在の京都を走る「市バス」は全て京都市のバスと運転手で賄われれているわけではなく、市バス全818台のうち半分に当たる406台の運行管理を民間6社に委託しているという状態で運営されています。

今回発表があったのは市バスの約1割のバスを運行している京阪バスが2019年度をもって市バスの運転から撤退するという事で、他の私鉄についても追随する可能性があるということでした。背景には、バスの運転手の不足ということがあるらしく、京阪バスでは新路線を運行することによって市バスの方に運転手や整備士を回せなくなったというのが直接の撤退の原因なのだそうです。

もし今回の京阪バスの撤退がきっかけとなって、他に委託している私鉄が市バスの運転および整備から離れてしまうと、改めて京都市がバス事業の運営を全て行なうということになってしまいます。今の京都というのは少し前から比べるととてつもなく海外から日本にやってくる観光客が多く、人気の清水寺へ向かうバスなどは京都駅から長蛇の列になっていて、地元の人もなかなか乗れなかったり、清水寺より手前の三十三間堂では降りられない仕末です。バスは地下鉄と違ってきめ細やかに京都の街を回っているものの、今は一年を通してやってくる観光客に振り回されているような状態です。正直言って私自身も、もはやバスだけで京都市内を観光しようとは思わなっているのですが、こんな状況の中で京都の市バスは大丈夫なのかということも気になります。

どちらにしても京都市は2020年度という年になり、東京オリンピックを見に来て、そのついでにどっと京都にもやってくると思われる多くの海外からのお客様をさばききれるだけのバスの運行ができるだけの運転手と整備士を揃えることができるのかということが率直に言って気になります。今後も京都市はバスの運転手に私鉄からの委託することで人員を充足することができるのか、はたまた公務員として新たにバス関係の職員を雇い入れることになるのかはわかりませんが、今後市バスの業務をされる場合には将来への不安を消すような待遇を出していかないと、なかなか運転手が集まらないのではないかという気もするのですが。

日本の路線バスと言えば、先日神奈川県の路線バスで大きな事故が起こり、乗客の中で命を落とす方が出てしまったニュースがありました。そのケースでは運転手の方は「睡眠時無呼吸症候群」の治療を受けていたということでした。この「睡眠時無呼吸症候群」というのは睡眠中に太り過ぎが原因で呼吸が止まってしまい、そのために眠りが浅くなるという病気です。眠りが浅いということは、昼間に猛烈な睡魔に襲われる可能性があるわけですが、もし運転中に猛烈な睡魔に襲われたらと考えれば今回の事故はなかったでしょう(事故の時には運転手が睡魔によって意識がなかったと考えられるため)。せめて自動ブレーキの付いたバスであれば安全にその場で停止できたかも知れませんが、治療を行なっている人間を現役として雇わざるを得ないというのも、現在のバス業界の苦悩が感じられます。

今後の京都市においても、バス自体に安全装置の入った新車に徐々に変えていく必要があるでしょうし、それは京都市だけに限らず全国の地方都市を走るバスについても言えます。そうなると新車に替える経費がかかりますが、それだけでなく安全を守るためのセンサーについてきちんとした整備が必要になりますので、全体的にバスを持って運行するだけでも今までよりも経費がかさんできます。果たしてそうした設備投資及び人材の確保が経営を黒字にした上でできていくのかというのが今後の路線バスがどう変化していくかということを考える上では大切なことになってくるような気がします。

今のままでは全国をつないでいた路線バスによる経路が途中で切れてしまうようなこともどんどん起こってきてしまうので、自分の車で出掛けられる方は十分に睡眠と休憩を取りながら自分のペースで日本各地を巡るしかなくなってくる状況も出てくるかも知れないように思えます。私の場合は、本当に眠くなったら車の中にコット(キャンプ用のベッド)を敷いて手足を伸ばして仮眠を取れる環境を維持していますが、日中のドライブでも急激な睡魔に襲われることがあった方は、お昼寝のための車中泊の環境を整えて秋の紅葉を訪ねるドライブに出ることをおすすめします。


消費税引き上げ後に起こるかも知れない道の駅の受難とは?

消費税の8%から10%への引き上げによって起こるかも知れない事はいろいろ予想することができますが、このブログで主に書いている車中泊の旅において影響は出てくるのかということを考えた場合、やはり一番考えられるのは食品を「持ち帰る」と8%のままで、外食はもちろんですが、出来合いのお惣菜や弁当、すぐに食べられる食品を購入した場所で食べた場合にも消費税は10%が請求されるようになりることについての影響でしょう。

具体的には、コンビニやスーパーに併設されている「イートインスペース」を利用するか否かによって請求される消費税の額が変わってきます。さらに最近の報道ではコンビニの前にあるベンチでの飲食も消費税10%の対象になるという方針を国税庁が発表しました。実務ではお店側はどのように判断するかというと、会計時に「お店の敷地内でお召し上がりになりますか?」という風にいちいち聞く必要が出てきます。スーパーのレジは最近「セルフレジ」という方式のものも導入されていますが、ここでも「店内飲食」が「持ち帰り」かの表示が画面に出て精算前に選ぶような新たな手間ができると思いますが、その後「持ち帰り」としたのにイートインスペースで買ったものを食べようとしたり、カップ麺のお湯を入れて外のベンチで食べようとしたり、店内電子レンジの使用をするかどうかまでいちいち確認するような事までお店側がやることが普通になる可能性もあったりします。

というのも、事は税金のことですから、とにかく外食分として2%余分にお金を出したくないと思う人は、お店のイートインスペース内では食べなくても、店の外にあるベンチの所で食べようとする人もいるかも知れません。そうした行為が予想されるがための「店の前のベンチでの食事も10%」という指針を出しているのだと思うのですが、それはそれでお客さんの利便性を損なうこともあるでしょう。コンビニではさすがに難しいでしょうが、スーパーの敷地内に休憩用のベンチが設置されているような場合、あえて「ベンチでの飲食禁止」というルールを徹底し、お店の敷地内で食事をしている実態がないことが確認できないと「店内で食べない」ことを証明できないため、8%しか消費税を払っていない人たちに対して、店内および敷地内でも決して飲食はしないというルールを徹底させてくることは十分に考えられます。

しかし、それでもなお少なくない人たちがお店のイートインスペースでは食事はしていないものの、外のベンチで食べていることが常態化してきた場合には、お店と8%分しか払っていない買い物客との間でトラブルになる可能性があります。最悪の場合、彼らが払わない2%分の負担をお店の方でしなければならなくなったとしたら、一年のトータルで考えるとかなりのお店負担になると思いますので、冗談ではなく次のきちんとした対応をお店はやってくるでしょう。

この辺は、本当にちゃんとできるのかという疑問点はありますが、店内でのルール徹底がうまくいかなかった場合、会計時にあいまいな返事しかしないお客さんに対しては一律消費税10%をお店側が請求してトラブルになるような事も考えられなくもありません。どちらにしても食品を扱う小売店にとっては、最悪の状況を常に考えた対処方法を考えておかないと、思いもよらないトラブルが出てくるかも知れません。

さて、ここからが本題ですが、コンビニやスーパー、ファーストフードでお会計をする際に「ここでは食べずに持ち帰り」と宣言した場合、普通の人はそのお店を出て他の場所で食べるようになるわけですが、自宅に戻って食べたりする状況ではなく、車中泊でもドライブでも旅行で来ている場合、お店の中でなくどこで買ってきたものを食べるか? というのが旅をする人間としては重要になってきます。

車で移動しながらそれなりの設備の整った場所を探すか車の中で食べるかということになると思いますが、車の中で食べると車の中が汚れますし、もしベンチやテーブルがあって誰でも使える場所があればという時に一番思い当たる場所が「道の駅」ではないかと思うのです。もちろん、公園や河川敷というような場所もあるものの、24時間利用可能でトイレも併設されていますし、カーナビでは簡単に今いる場所から近い道の駅を検索して直行することもできるようになっているのは大きいでしょう。

しかしここで、道の駅の運営をされている方の立場になって考えてみますと、コンビニやスーパーと同じように、お弁当やファーストフードを店内や屋台で売っているような道の駅の場合、先に紹介したスーパーのように、店外のベンチでの飲食を簡単に禁止するわけには行かないでしょう。そもそもスーパーと道の駅とでは作られた目的が違います。道の駅に直売所があっても、長距離ドライブに疲れてトイレ休憩だけの目的で入ってくる車を追い出すこともできません。そうなると、道の駅が外で買ってきたお弁当やファーストフードを食べる場所として使われてしまう可能性も出てくるわけで、さらにそうして食べた後のゴミだけを道の駅のゴミ箱に置いていかれてしまうようだと、道の駅での車中泊の可否という問題以上に、道の駅の利用方法について揉める可能性が出てくることが考えられます。

大変なのは実際に道の駅の運営に携わっておられる方々だろうと思います。このように外からやってきて食事だけしていく人とともに、店内で買い物をしてそのまま持ち帰るのか店内でなく外で食べるのかという事をいちいち確認したら、それなりにきちんとできるかも知れないスーパーやコンビニとは違って、かなり現場は混乱するのではないかと思います。道の駅としては全ての買い物を一律で消費税10%にしてしまうのが楽なのですが、そうなるとますます外から食べ物を持ち込んで道の駅で買わない人が増える可能性もあります。

そうなると、今回「持ち帰り」8%「店内飲食」10%と分けたガイドラインについて、本当にきちんと区分けすることができるのかということが改めて問題になってくることも考えられます。実際に消費税が引き上げられた場合、今回挙げさせていただいたコンビニやスーパー、道の駅での対応はどうするのが正解で、利用者の側はどのように利用すればトラブルに巻き込まれないのかということも実務として様々なパターンが出てくる中で解決策も出てくるかなという気もしますが、どちらにしても車で出掛けて食事について考える場合、食事を持ち出して他の場所で食べる際には十分に注意する必要がありそうです。


年賀状と家庭用プリンターの未来

今年も年賀状の季節になりましたが、昨年から今年にかけて年賀状の価格が52円から62円に上がり、さらに消費税の引き上げが行なわれることによって翌年の値上がりも現実のものになってきました。一枚二枚ならそれほど変わらないと思いますが、仕事などで多くの年賀状を出さなければならないところは年末に来てかなりのコストアップになります。

年賀状なんかもういらないという話をする人もいますが、はがきという形で連絡を取り合う年賀状の風習というのは言われているほど悪いものではないと思います。SNSが普及しているとは言っても、ネットだけではその行方を追っていけない知り合いもいたりしますし、毎年一回の交流であっても近況を知ることのできる伝達手段としての年賀状というのは、決して0になるものではないと思っています。

ただ、そうは言っても宛名書きだけでも書くのは大変なもので、今までの状況ではプリンターを使って印刷して出すということが一般的でした。しかし、今の世の中は年賀状を出すことに対しての逆風もそれなりに強いのではと思うところがあります。

まず、最近の「個人情報保護」の流れの中で、LINEのIDは知っていても住所や電話番号は知らない知り合いが多くいた場合です。もちろん、郵便局でもそうした人に対する対策として、LINEしか知らない友人宛に印刷した年賀状を出せるサービスを一枚140円で行なっています。この方法はスマホだけあればパソコンもプリンターもいらないという意味で、かなり作業としては楽になります。以下のリンクは郵便局のサイトになりますが、リンク先の最後の方にパソコンやスマホから年賀状をデザインして送ることのできるサービスも紹介されていますので、来年の年賀状をどうしようと思っている方は参考にしてみるのもいいでしょう。

https://line.yubin-nenga.jp/pc/

ただ、そうなると今までパソコンとセットで購入され、年賀状の季節にはインクを買ってきて年末から年始にかけてガンガン動かしていたプリンターはどうなるのか? というところではあります。上記のサイトは年明けの15日までは開いている予定ということなので、年明けで来た年賀状の返信に使ってもいいのですが、やはり注文してから発送されて相手に届くまでには時間がかかります。そういう意味ではプリンターで年賀状を印刷するというニーズは無くならないでしょうが、プリンタの世界にもちょっとした動きがあります。それが「大容量タンク」採用によるカートリッジ交換が少なくて済む新しいプリンターが日本でも当り前に出てきたことです。

日本のプリンタメーカーのビジネスモデルというのは、それこそ1万円を切るプリンターに、インクはごく少量しか入っていないのに相当高くなってしまっているインクカートリッジを組み合わせ、メーカーはインクの売り上げで儲けるというものがありました。これは年賀状シーズンになるとインクカートリッジが売れたり、今では100円ショップでも売っている社外品の詰替えインクの普及をも生むことになりました。特にこの詰替えインクというのがなかなか大変で、私自身も手がインクまみれになりながら詰め替えたものの、うまく印刷されなくて困ったような体験をしたことがあります。

それもこれも、消耗品が高くて印刷の際のコストが高いというところに由来してしまっているので、年賀状の時期にわざわざカートリッジを交換しなくても十分本体にインクが残っている大容量タンク採用のプリンターが出たことで、プリンタ自体の価格は上がったものの印刷コストを下げることができる仕組みが選択できるようになったことは、一つの進歩ではないかと思います。

しかしながら、家庭用のプリンターが出てきた頃とは状況も変わり、紙の書類を出力しなくなったり写真もスマホやタブレットの中だけで見るようになったりと、家庭でのプリンターの活躍する機会が年賀状を印刷する時ぐらいという風に変わってきたのも事実です。私が現在使っているのはブラザーの複合機ですが、現在では年賀状印刷と確定申告の資料を出すだけに用途が限定されるようになってしまいました。

ただ、それでも全く家庭で紙に出力することの必要がなくなったわけではないという点もあります。数枚だけの出力ならコンビニのマルチコピー機を使うというのも一つの方法ですが、もう一つの方法として長期間使わないことによるインク詰まりが心配なインクジェットプリンターでなく、コピーと同じ方式のカラーレーザープリンターに変えるという手もあります。家庭用に使う場合、トナーやドラムといった消耗品の交換が出て、そのトナーが高いのですが、詰替えの安いトナーもあります(ただしインクと同じでメーカー推奨のものではないので使用には自己責任が伴う点にはご注意下さい)。しかし、年賀状やたまの印刷にしか使わないなら、かえってレーザープリンターの方がいいという場合もあるでしょう。

結論めいたものとして、年賀状をかなり早目からとりかかれるようなら上記リンクや一般業者の印刷サービスの活用の方がいいと思いますが、ギリギリまで年賀状をやらないという方や送られてきた年賀状に返事を出すだけというような場合には、臨機応変に印刷できるプリンターの選定を考えるというような使い分けが大切でしょう。常日頃印刷をする事があるならインクジェットプリンターの方が印刷コストは安く使っている分目詰まりも起こしにくいのでおすすめですが、年賀状しか使わない場合は早目にどこかに印刷を頼むか、レーザープリンターの導入も考えてみられてはいかがでしょうか。


非常用電源付きの信号の現実

今年起こった地震や台風による北海道や静岡県での長期停電の影響で、改めて改善が必要だと思われたことに信号だけでも何らかの方法で復旧させることはできないかということがありました。ただその時は現状がなぜこうなっているのかという点の検証についてはそこまで深くすることができませんでした。その後、改めて停電における信号機の現状についてのニュースを目にすることができましたので、その内容を紹介しつつ、今後自分達はどうしたらいいのかということについて考えてみたいと思います。

停電した際に外からの電源供給に頼らない「非常電源付きの信号機」というのはすでに存在していて、電源を供給する方法によっておよそ2種類のものがあるそうです。そのひとつが停電から約1分で軽油で自家発電を始める「自動起動式」で、さらにもう一つの方式が停電と同時に点灯する「リチウムイオン電池式」で、これら2種類の信号機は2011年度末に全国で約5400基だったものが2017年度末までで約4000基増えたそうですが、全ての信号の中ではその配備されている割合が10%を超えているのは4都県のみで、他の道府県ではそれ以下の数%の普及率に留まっているそうです。

その原因というのは、やはりというか費用の問題が大きいらしく、自動起動式が約240万円、リチウムイオン電池式が約150万円と結構かかります。この金額は信号機自体の価格ではありませんので、注意が必要です。普通の信号機の場合、約400万円という数字が私がかつて自動車保険のチラシで見ただいたいの価格ですが(つまり、物損の補償金額は500万円程度では足りないというアピールチラシだったようです)、改めてネットで調べたところ設置費用込みだと470万円というデータを載せてあるページを発見しました。どちらにしても一機500万円くらいということになるので、なかなかそこに非常用の電源を付けるというのは難しいのではないかと思うこともあります。

ただ、最近のLEDの進歩により、交通標識や工事場所などで夜になると光るソーラーパネルのついた製品があります。今年の台風の停電では、昼間に消えた信号のところを通ったのですが、その際は信号機のある交差点ということは明るいので認識できたので、注意して前と左右を確認しながら通行できましたが、せめて夜だけでも信号自体が光るようになったら多少は状況は良くなるのではないかと思うのですが。

というのも、交差点というのは優先道路とそうでない道路にあるのが普通だとすると、優先道路から見える信号に黄色いLEDを全体に付けて停電した夜間にそのLEDを点滅させ、優先道路でない道路から見える信号には同じく赤いLEDを散りばめて停電した夜間は遠くからでも赤色が点滅しているように見えれば、信号の制御が必要なく交通を制御することができるのではないかというあくまで素人考えではありますが、これならそこまでの追加費用はかからないのではないかと思うのですが。もちろん、簡易的な黄点滅、赤点滅するリチウムイオン電池を搭載した非常用の信号を持って行く方が安く利用できるならそれでも十分役に立つと思います。

もちろん、もっといい案や画期的な技術があればそちらの方を優先させていただきたいわけですが、単に費用が高いので何もできないというのでは停電時の事故を防ぐことはできませんので、様々なところからアイデアを得ることで、今後の長期停電でも信号機が動かないことによる事故が減るように対策を打って欲しいです。


未来の交通手段としての「BRT」が走る場所

テレビ東京系で放送されている「ローカル路線バスの旅Z」の塩釜~恐山の回をかなり遅れて見たのですが、路線バスで旅行をする苦労がしみじみとわかります。同じことを鉄道でやろうと思えば、特急でない普通列車だけでも相当進むことができます(恐山まではバスを使わなければなりませんが)。本来は様々な交通機関を融合させて行くようになっているのですが、とにかく大変なのが全てバスを使うため大手のバス会社だけでなく町や村などが運行しているコミュニティバスの運行情報が必要になるのですが、さすがにそうした細かい路線については観光案内所へ行っても情報が得られず、実際に現地へ行くしかないというところが(基本的にスマホでの路線検索は番組のルールとして禁止されています)番組の見どころになっています。

この番組はいかにしてゴールまで辿り着くかという過程を見せるのが第一だと思いますが、今回の番組で指定されたコースというのは2011年に起こった東日本大震災の後でどのようになっているかということも見ることができたのも一つの収穫でした。特に今回の番組でなぜ「塩釜~恐山」というルートが実行可能だったのかを考えた時、かなりの長距離を走っているバスがあったからなのではないかという風に思いました。というのも、JR前谷地駅から気仙沼駅を経由して盛駅までかつて路線があった鉄道が不通になっている区間を代替のBRT(バス高速輸送システム)が運行していて、番組のルールでは本来鉄道の代替であってもバス路線だからということで乗車することが許されていたのでした。

この路線バスは、普通の路線バスとはちょっと違っていまして、鉄道の線路だった場所をバス専用レーンにして停留所を増やし、できるだけ鉄道と同じように交通渋滞の影響を受けにくいように作られていて、きっぷについてはJRの普通列車と同じと考えることで、JR線の普通きっぷでの乗越や、いわゆる普通列車乗り放題の「青春18きっぷ」でも乗れるようになっているのです。

しかし、番組内で紹介されていたのですが本数は鉄道ほど多くなく、さらにバスの定員にも限りがあるために鉄道と比べると不便な点はあります。それでも現在の状況を考えると、この方法で一旦切れてしまった交通網をつなげるしかなかったのではないかとも思えます。

今回BRTの様子を少しだけですがテレビで見せてもらい、機会があれば通しで乗ってみたいと素直に思えました。それまでの交通機関が変わる原因というのは色々ありますが、単に鉄道が廃止されてのバス転換とは違い、むしろ未来にはこのようなバス専用通路を走るBRT路線が全国で増えてくるのではないかと考えることもできるので、そのメリットディメリットを実感できるのではないかとも考えられます。

現在の日本では、例えば大きなイベント、コンサートやスポーツの試合が行なわれる際、シャトルバスが運行させる事があります。それらイベントの中で特にスポーツの試合の終了後にはシャトルバスに乗れたとしても周辺道路が渋滞することにより終電に間に合わないような事が起こっているのですが、もしそうしたシャトルバス用の専用道路が駅まで整備され、それこそ一般道に入らずに専用道だけで完結するような事ができれば、現在の技術でも自動運転での運行も可能になると思います。何よりレールを敷設しないということになると災害にも強く(専用レーンに被害が出ても一般道を迂回することができるので)、過疎化した集落への交通にも期待が持てるのではないでしょうか。

実際問題、あの地震がなければ実現し得なかったBRTなので、複雑な想いはありますが、だからこそその経験をバネに、日本各地に広がる新たな交通機関としての期待を掛けられる路線になっているということも言えるのではないかと思います。また機会があれば、改めて乗りに行って、このブログでもその様子を紹介したいですね。


クルマの定額乗り放題で気になること

トヨタ自動車が、まだ明細は発表されていないものの、車代・保険・税金・メンテナンスが全て込みというだけでなく、定額で複数の車の乗り換えも可能という新しい定額制サービス「KINTO」を、2019年から始めると発表しました。

高級車のレクサスも乗れるようにするという話ですが、個人的に気になるのは選べる車種の中に「ハイエース」が入るか? というところもあったりします。普段はコンパクトカーを使いつつも、車中泊の旅に出る時には負担が変わらずに車中泊最強の車に乗り替えて遊びに行けるようなら面白いですし、ラインナップの中にキャンピングカーがあったら更に面白くなりそうで車両の所有を止めてもいいかなと現実をあまり考えずに妄想するのもいいのですが、どうしても現実はどうなのかというところが気にかかります。

というのも、この種のサービスで一番気になるのが事故を起こした時にどうなるかということです。毎月定額とは言っても車に乗って事故を起こしてしまったら、毎月の支払いとは別に何らかのペナルティはかかるでしょう。それがどの程度の価格差となって現われるかとか、さらに事故までは行かなくても車を乗り換える際、レンタカーのように知らない間に傷が付いていた場合に前の車について何らかの追加支払いが生じると思うのですが、その場合の負担金額はどのくらいになるのかというのが気になります。

定額の目安としては、報道の内容では車一台を購入するよりも割高になるということなのですが、税金と保険に定期的な整備代が含まれたローンのようなものと考えればいいのかも知れません。そうなるとダブるのがスマホを毎月割賦で購入しながら新機種が出るとどんどん変えていくというイメージです。

ただ携帯の場合、端末を交換して使い続けるためには一定の長期契約が前提となるところがあります。iPhoneの新品を使い続けられるというソフトバンクの下取リプログラムがその典型ではないでしょうか。スマホと違って車一台というと定額のケタが違ってくるわけですから、契約を途中で打ち切った後、半年休んでまた復活させるような手続きができるのか、それとも一定期間の契約は必須になるのかということも気になります。

元々トヨタの狙っている客層が自分が使おうと思っているサービス内容と違っていることなのかも知れませんが、トヨタの新サービスの価格が高すぎるというなら、従来のリースサービスを利用するか、条件によってはこのサービスを使わずに車を購入するのも一つの手です(無事故なら自動車保険料が下がります)。駐車場を確保するのも大変ならもっと手軽なカーシェアリングのサービスを利用した方がいい場合もあるでしょう。

ただ、今までの定額による新車に乗れるサービスとは違い「乗り換え自在」というところに大きな特徴があるわけなので、今回挙げさせていただいたような内容に、トヨタがどんな形でサービス内容を出してくるか今から楽しみです。希望としてはある程度お金がかかってもいいですから、乗用車同士の乗り換えだけでなくとハイエースをはじめとする他の車種との乗り換えも自由ということができれば、車中泊だけでなく各種レジャーに車を使いたい人にとってはありがたいと思うのでぜひやって欲しいです。


ドコモ3Gを2020年代半ばで終了の発表に触れて

現在、ドコモのガラホに入れているSIMはLTE通信のできるもので通話定額オプションを付けているので直接は関係ないのですが、ドコモの3G通信が今から7年後以降の2020年代半ばで終了する予定であるとの発表がありました。

「ドコモ」「3G」「停波」というキーワードだけでニュースを検知してしまうと、もはや古いガラケーはすぐに使えなくなるのでは? と勘違いする方もいるかも知れませんが、それは間違いです。2020年代半ばということは2025年前後ということでまだかなり時間があるので、冷静に考えることが必要です。かえってこの時点でスケジュールがわかれば、今後の対策もやりやすくなるといういい点もあります。

それと同時に最新の通信方式である5Gが2020年の東京オリンピックまでにサービスが開始されるということなので、2020年からの5年あまりは3G・4G・5Gの3つのサービスが共存することになります。世の中では新たな5Gについてどのくらいスピードが上がるかというような事に注目されて報じられてはいるものの、早さだけが全てではありません。車で全国をくまなく回るような人にとって気がかりなのは、現在のドコモの3G通信の中でも過去のアナログ携帯電話(mova)のエリアを引き継ぐ「FOMAプラスエリア」が3G終了後に4Gや5Gで使えるようになるかということが問題になってきます。

個人的には、現在ドコモの通話エリアは他のキャリアと比べて広くなっているので使っているようなところがあります。車に乗って移動中に通信をする場合、カーナビアプリを使うには人が住んでいないところでも道路が通っていれば通信エリアになっています。そんな場所でも常にネットが繋がってくれないと、エリア外で通信できずに地図の表示もできなくなったり、ストリーミングで音楽を楽しむことができなくなったりします。通話でもいつどこにいる時に電話がかかってくるかわかりませんので、普通の通話だけでなくLINE通話をする場合でもとにかく日本全国広いエリアでアンテナが立つことが求められます。

今回、2020年半ばというめやすの期間が提示されたので、ドコモの方では何より3Gの停波をする前に4Gや5Gの基地局だけで現在のFOMAプラスエリアもカバーするようにできるかどうかがいつ3G通信が停波されるかに関わってくることになるでしょう。自分としては現在のように通話とSMSだけでデータ通信をしない「ガラホ」の携末が今後も発売されてそうした機種を選んで通話中心の料金大系が残ればそれでいいですし、エリアについても現在のエリアを減らすことなく新たな通信サービスでも使えるならそれでいいのですが、そんなに予定通りには行かないのではないかな? と思っているので、まだしばらくは昔のガラケーがゴミになることはなく、使っているガラケーが先に壊れてしまう可能性の方が高いのではないかとも思っています。

ちなみに、他のキャリアに目を向けるとauでは早めに3Gの停波が行なわれると言われていますし、ソフトバンクもそこまで長く3Gを引っぱらないと思いますので、恐らくドコモの3Gが一番長くサービスを続けると個人的には読んでいます。3Gが停波されなければドコモの昔のガラケーも停波まで使い続けられるということですから、今回のニュースで早合点してドコモのFOMAガラケーの価格破壊が起こったとしたら、いざという時に通話をするためのグッズとしてガラケーを中古で買っておくのもいいと思います。

それこそ過去には様々な個性的なガラケーがあり、今でも便利に使えるものも多く、中古のガラケーの世界というのは意外と奥が深いものです。ちなみに、私はガラケー自体に画面を投影できるプロジェクター機能が付いているガラケーをカバンに入れていて、停電時にはワンセグの放送を投影して大画面テレビにシーツを被せれば同じ画面の大きさでテレビ放送を見られるようにしています(^^)。こんなことは最新のスマホでもできない芸当なので、3G停波までは使おうかと考えているところです。


寸又峡バスの通年通行の行方

静岡県における観光にとって重要な交通機関が2ヶ所も廃止される危機が起こりました。過去にこのブログで書きましたが、一つは清水港と伊豆の土肥港とを結ぶ「駿河湾フェリー」でしたが、こちらは静岡県が入って運行が継続されるように決定されました。

今後は黒字化を目指して様々な改善案を出していますが、その中で一つ挙げられている案として、フェリー乗り場を今のところから清水駅から歩いても行けるような場所に移動するというのがあります。現在、清水駅の東口正面に清水港であがったマグロを中心にした魚を売る「河岸の市」とそこに隣接する食堂街があるので、そのそばにフェリー乗り場を設置することができれば、相乗効果で清水も盛り上がるのではないかという話があります。乗り場の移転というのはすぐにできるというわけではないのですが、フェリーの乗客を増やして黒字化するためにはやはり最寄りの駅からのアクセスの改善が一番だと思うので、今後の情報に期待したいところです。

もう一つの危機は、大井川鉄道の終点千頭から寸又峡温泉をつなぐ大井川鉄道が運営する路線ばすが今年度いっぱいで通年の営業を終了するというニュースが流れたというものです。何せ大井川鉄道という会社自体が経営基盤が弱いもので、今まで使っていたバスを買い替えることが難しく、その赤字を負担してまで路線バスを維持することは難しいということはわかるので、このまま年間を通しての運行でなく季節運行になることもしょうがないのかなと思っていたのですが、この件について新たなニュースが報じられました。

結論から言うと、寸又峡のある川根本町が来年4月から試験的に町営バスとして運行を続けることを発表したのです。乗客の増える観光シーズンには大井川鉄道が出す季節運行バスと合わせて本数が増えることになり、観光客の増加に対応するようになるということです。

新聞発表によると、2019年4月からの町営バスは毎日5往復くらいの運行をする予定だということです。大井川鉄道が夏やゴールデンウィークに運行する季節便は一日3往復くらいで、シーズンは一日8往復くらいになる予定なのだそうです。気になる運賃は現在の運賃に準ずる価格になり、さらに川根本町の町民には運賃の補助を町が行なうことで、町民のメリットも提供していく計画のようです。

というわけで、来年度になっても今年と同じように通年バスが走るということで、安心された方も少なくないと思いますが、ただ駿河湾フェリーと同じように抜本的な黒字化を目指す取り組みをやっていかないと試験運行だけで終わってしまう可能性も0ではないというところもあるでしょう。そうは言っても自動車で直接寸又峡に行くとバスを使わないということにもなってしまうので、その辺もいろいろ考えなければなりません。

千頭から寸又峡への道というのはとにかく道が狭いので、運転に自信が無い場合はバスを使った方が安心というところもある路線です(今回の路線廃止の直接の原因となったのも、寸又峡温泉への狭い道を通ることができる特注のバスの代替問題でもあるわけですので)。必要であれば途中で車をどこかに駐車して鉄道やバスと組み合わせて寸又峡の温泉や夢の吊り橋を十分に楽しむというのも面白いでしょう。また、寸又峡温泉にはホテルだけでなくリーズナブルに利用できる民宿も多くありますので、県内からいらっしゃる方はまずは安心していただきたいですし、大井川鉄道イコールSLやきかんしゃトーマス号だけでなく、鉄道沿いの「川根温泉」や、寸又峡温泉、ミニ列車で接続している接阻峡温泉など山のいで湯もたくさんありますので、ぜひ泊まりでお越しいただきたいです。