月別アーカイブ: 2011年1月

ニンテンドー3DSとカーナビ

昨日は新しい携帯ゲーム機であるニンテンドー3DSの予約が始まったということでまた大変なことになっていたようですが、今すぐ手に入れようとは思わないので、しばらくはこうした騒動をじっくりと見ておきたいと思っています。携帯ゲーム機をゲーム以外の用途で使おうと目論んでいるこちらとしては、ちょっと楽しみなものであると思う半面残念なところもあります。

個人的には3Dでのゲームというのは目を酷使するだけですから(^^;)、車の運転の息抜きにという事で使うことはないと思います。ゲームカードの容量がPSPよりも大きな2GBになり、さらに外部メモリとしてSDカードも使えるということになると、何よりも私にはこのゲーム機が高性能なカーナビにならないかとつい思ってしまいます。本体にはジャイロセンサーも付いているということで期待は大きく膨らむのですが、肝心のGPSユニットは内蔵されていないようです。もしGPSが付いていたら、タッチパネルで操作でき、持ち運び可能ということで、かなり期待できたところでした。

こうした任天堂の発表を受けて、ソニーのPSPがどう動くかというのも今後気になってきます。PSPにはすでに外付けのGPSアンテナがありますから、画面がタッチパネルになり、ディスクの高容量化とジャイロセンサーが付いてくれれば、今出ているカーナビソフトの正常進化版が合わせて出てくる可能性もあります。

最近ではアンドロイド搭載のスマートフォンでのGoogleマップを使ったナビゲーションというのも進化を遂げていますが、スマートフォンはほぼパケット通信料の上限を使い切るほど頻繁にネットにアクセスを繰り返すものなので、その点では通信を行なわないポータブルカーナビの方がいいかなとも思います。今後もこうした情報はまめにチェックをして、ここで紹介できればいいなと思っています。


布バケツを選ぶ

車中泊旅行のために常備しておきたいグッズを選定するにあたって、いざという時に頼りになる災害用グッズと兼ねるようにして用意しておくようにしています。今回は布製のバケツについて紹介します。

布製のバケツというのは、使わない時には折りたたんで収納が可能なので、他にバケツがあったとしても予備として持っていてもいいものです。ただ、私の場合はしっかりとジッパーで蓋が閉まるものを用意しました。写真のものは、新富士バーナーが災害用に作ったセットのケースとしても使えるバケツです。中にカセットボンベで使えるミニコンロやナイフ・フォーク、食器と鍋のセット、アルミシートなど簡単な災害用グッズが入っているものの、まだ中には余裕があるだけの大きさになっています。ちなみに、現在の中身ですが、最初に中に入っていたものは別にパッケージしていざという時に備え、このバケツの中にはアルポットをはじめさまざまな食器類などを入れ、調理・食器関連のものはこのバケツの中に集約しています。そうしたケースとして普段は使っていて、別に持っている湯桶程度では駄目な場合にこのバケツを使うようにと思っています。

ジッパーによる蓋が付いているモデルは、今回紹介したセット品の中のものではなく、さまざまなアウトドアメーカーが商品化しています。コールマンのソフトタンクはメッシュのネットが付いていて、食器洗いの用途にはなかなか便利そうです。私は持っていませんが、第一精工の「アジバケツ」も興味深いです。元々釣った魚を生かしておくためのものですから、水漏れ対策はしっかりしてあり、車の中に水を入れて運ぶような用途の場合にも水が外に出ないように作られていますので、用途によってはアウトドアグッズよりもこうしたものの方がいいかも知れません。

写真のものは肩にかけて運べるようになっているので、地震などの災害時において、給水車から水をもらい、運ばなければならないような状況でも気を付けて運べば大丈夫でしょう。このバケツは外側にメッシュの収納があるので、中に入り切らないようなものをメッシュ部分に入れておけるというのが私の用途には合っています。

この種の品物を選ぶ際には、主にケースとして使うのか、バケツとしての用途が主なのかによっておすすめの製品がかわってくるような気もします。水が漏れにくいバケツなら、夏には氷を入れてジュース類を冷やすクーラーボックス代わりにも使えそうですし、たたんでしまえば荷物にもなりませんので、一つ用意しておくと便利ではあります。


バッテリーを上げないために

沖縄とともに、全国的に唯一雪の影響がないであろう地域に住んでいるものの、やはりここ数日の寒さは堪えます。体だけでなく、車も寒さによる影響が出る場合があり、それがバッテリー関係のトラブルです。

基本的には市販のチェッカーなどを使い、かなり弱っていると感じたら新しいものに取り替えるというのがトラブルを未然に防ぐ第一歩ですが、車中泊の旅というと、日常と違う状況で気分も開放的になってしまっている状況の中、ついうっかりバッテリーを上げてしまうこともあります。特に冬については、バッテリーそのものが弱くなってしまうので、十分に気を付けたいものです。

以前私がやった失敗は、小さなトンネルを抜けた駐車場に車を止めて周辺をしばし散策したところ、ライトを付けたままキーを抜いてしまったようで、一発でバッテリーが上がってしまいました(^^;)。その時はたまたま通りかかった作業用の車に助けてもらいましたが、その場所はおいそれと車がやってくるような場所ではなかったため、大きなトラブルにならなくて済みました。かなり昔の話なので、最近の車ではライトを付けたままキーを抜くと警告音が鳴るような車も多いと思いますので、自分に覚えがなくても、ヘッドライトやスモールランプが付いていないか確認してから車を離れるようにしたいものです。

旅行の場合、ついついさまざまな電装品を同時に使いながら動くようになりがちですが、この点についても注意が必要です。シガーソケットから取り出せる電力は150W程度と言われていますが、単なるアイドリング状態で使い続ければ、バッテリーの力を弱めてしまいます。シガーソケットに差す市販のバッテリーチェッカーを利用しながら、インジケーターの値が下がることに注意を払いつつ、上手に車内で電装品を利用するように心掛けることも大切です。

車内の電装品のうちで、ついうっかりの決定打となり得るのが、車内を照らす照明であるとも言えます。フロントの部分は気付きやすいですが、車によっては後部座席および後ろのハッチバックのところにも照明が付いています。これが何かの拍子で常にONになっていると、これも一発でバッテリーが上がってしまいます。この点については、これは私固有の方法ですが、車内照明は出発前に全てOFFにしておき、明かりが必要な際には乾電池式のランタンやマグライトなど、車のバッテリーとは別個の電源を使って明るさを得るようにしています。何も用意せずスイッチ一つで車内を照らすことのできるランプは便利ですが、十分に電池式ランタンでも車内を照らすことができますので、バッテリー上がりの原因を少しでもなくしたいと思われる方は導入を検討されてみてはいかがでしょうか。


プリペイド携帯の利用法

つい最近まで、有名タレントをコマーシャルに使って推進していたようだった携帯電話のコンビニでの販売をソフトバンクが中止するというニュースが入ってきてしまいました。プリペイド携帯自体の問題で、コンビニでは本人確認が徹底されず、犯罪に使われる可能性が消えないというのがその理由だそうです。コンビニに置かれていた時でも、かなり人気があってすぐ売れてしまうため、いつでもどこでも買えるかどうかという問題はありましたが、コンビニという販売チャネルが消えてしまったということは、全国を回る可能性のある旅行者にとっても残念な話であります。

昨日、知り合いに頼まれてドコモショップへ行き、機種変更のための価格というものを見てきたのですが、新規や会社をまたぐ契約については0円とか1円でできるものの、すでにその会社の携帯電話を使っている人にとっては結構お金がかかるようになっているようです。さらに、安く機種変更できる場合でも、さまざまなサービスに強制的に加入させられる場合もあり、いちいちいらないサービスをすぐに解約するのも大変だと思われている方も多いと思います。そういう状況があるので、最近では携帯電話の中古販売も以前と比べるとたくさん出てきたのかなと思います。ちなみに、auは駄目ですが、旅先で落下や水没により携帯電話が壊れてしまった場合、同じ会社の3G携帯があれば、SIMカードの差し替えのみで自番号による発信と着信ができるようになります。以前も書きましたが、それまで使っていた携帯電話をちゃんと保管しておいて、いざという時のために用意しておくことは、携帯に依存されている方ならきっちりとやっておいた方がいいと思います。

auの場合は差しかえのみでは使えるようにならず、ショップでの登録が必要になります。auの方で予備端末を用意されている場合は、トラブルの際にはまずauショップを探しましょう。ドコモの場合には、こうした方法に加え、運よく中古ショップで使えそうな端末が売っていればそれを手に入れてカードの差しかえをすれば使えるようになります。しかし、中古については、それが料金滞納による契約解除になった人の端末だったりすると、いきなり前ぶれもなく使えなくなってしまう(電話会社が強制的にロックをかける場合があるのです)危険を孕んでいますので購入時はショップの方にきちんと確認されるのをお勧めします。ソフトバンクの場合は基本的にはドコモと同じながら、これ以外の道もあります。それが、オンラインショップやソフトバンクショップで売っているプリペイド携帯電話を購入することなのですね。プリペイド携帯に今使っているソフトバンクのSIMカードを差せば、今までの番号を使っての運用が可能になるのです。

プリペイド携帯電話を購入するためには、同時に通話料がセットになったカードを購入する必要がほとんどですが、カードの価格は3000円と5000円があります。安い機種だと2011年1月現在では3000円弱で買える機種もあるので、通常契約の機種変更代金よりも安く、新品をメーカー保証の元で使い回すことができます。ちなみに、カードを登録してから60日間は発着信可能です。国内通話料は6秒9円と高額ですが、すでに同社の携帯電話をホワイトプランで契約している場合、60日過ぎた時点から360日間は何もしなくても着信だけは出来る状態になっているので、電波が届く場所であれば一方通行のトランシーバーのように使えます。

もし、ソフトバンクの携帯電話を契約していて、予備機の用意がないという方がいましたら、いざという時のためや、旅先での連絡用として出発前にプリペイド携帯を事前に用意しておくという技は個人的にはおすすめできる方法です。すでにコンビニエンスストアでの販売はされなくなってしまったので、一部のディスカウントショップ(ドン・キホーテ)などで探すか、ソフトバンクショップで聞かれるのをおすすめします。なお、iPhoneのSIMカードは独自のため、いわゆるガラケーとの差し替えの技はできませんので、iPhoneを使われている方はくれぐれも旅行中の取り扱いに注意するようにしましょう。


富士川楽座のプラネタリウム

相変わらずなかなか遠方へは出掛けられませんが、昨日は日帰りで東名高速道路の富士川サービスエリア、富士川楽座へ行ってきました。このサービスエリアは一般道の道の駅も兼ねていまして、歩行者のみサービスエリア内に入ることができます。

この富士川サービスエリアについては、すでにいろんなところで紹介されているので、それほど目新しいものもないのですが、昨年になって大平技研の「MEGASTAR-IIB」という500万個以上の恒星を映し出すことができる最新のプラネタリウムができたということで今回見てきました。

高速道路のサービスエリアから建物に入る場合、食堂や土産物屋が入ったスペースは建物の3階部分になっています。プラネタリウムは富士川楽座の建物の4階から5階にかけてあり、入場は4階からで帰りは5階からという流れになっています。一回の上映時間は約20分で、チケットは4階の入口で10分前から発売されますが、2階まで下りるとそれ以前の時間でも購入することができます。今回は先にチケット(大人600円)を入手し、投影時間が来るまでに食事を済ましました。最初の写真のような富士山の姿を、食事をしながら眺められるというのもこの場所の人気の秘密でしょうか。

投影の内容自体は冬の明るい星とともに星座を紹介するオーソドックスなものですが、最初は市街地で見られる程度の星しか投影せず、徐々に空が暗くなっていくイメージで天の川もしっかり見えるくらいまで暗くなります。写真でもと思ったのですが、場内を真っ暗にすることでこれだけの細かい星を再現できているので、携帯電話やデジカメの液晶画面を付けただけでも光が漏れてしまい、他の見学者に迷惑がかかります。星の場所を示す矢印がドーム上にしばしば出ていましたが、これもよく見ないと見つからないほどの明るさなので、やはり小さな光でもご法度だというのはよくわかりました。

本来、車中泊の旅ということでしたら、プラネタリウム以上に天の川が見えるような場所まで行くこともできますので、お子さんとご一緒に旅に出られるような時には、本物の星空を見る前にシミュレーションとして見せるのもいいかも知れません。個人的にはもう少し長い時間いたかったのですが、これだけ人の集まるところで営業しているということで、これくらいの長さになってしまうのは仕方のないことかも知れませんね。というわけで、これを目的にして行くということまではなくてもいいかなと思いますが、旅の途中で時間がかけられる場合、そしてまだプラネタリウム未体験の方でしたら、見ておいて損はない施設だと私は思います。


カロリーメイト ブロック

車中泊の旅に限定するわけでもありませんが、ここでもいろんな運転しながら食べられるものについて紹介してきました。今回はある意味定番と呼ばれるかも知れないカロリーメイトを取り上げますが、これについても基本は災害用の備蓄食料として常備しつつ、旅支度をする際には一緒に持っていくというものです。

パッケージの裏を見ると、4本で400kcalと、あの小さなもの一本で100kcalもあり、気軽にたくさん食べていたらすぐにカロリーオーバーになってしまいそうなので注意が必要です。そんなわけで、通常時は賞味期限ぎりぎりまで食べず、いよいよという時にしか開けないように気を付けています。

私はサプリメントをほとんど食べないので、こうした食品を食事の代わりにするというような習慣ありません。私が想定しているのは、車中泊の旅の中で体調を崩し、食欲がない中、とにかく自分で運転して帰ってこなくてはならないような場合です。体調が最悪な時は睡眠を多く取ることで体力の回復を図りますが、それだけでは長距離運転をするだけの力は出てきません。多少無理をしても栄養分を補給し、それなりの腹持ちも確保するため、水分とともにこうした栄養調整食品を利用し、何とか家に帰りつくまでの力を出す必要性も出てきます。

乾パンや非常食のビスケットでもいいのかも知れませんが、単なるカロリー補給でないものということになると、カロリーメイトやウィダーinゼリーあたりが用意しているということになれば精神的にも楽になります。もちろん、あまりに体調が悪い場合は近くのお医者さんをカーナビやインターネットで調べたり、ご自身の加入している保険会社によっては代わって調べてくれる場合もあるので紹介してもらうなどしてすぐに受診すべきですが(休日や夜間の場合は休日担当医を調べる必要があります)、何とか体は大丈夫そうでもお腹が空いて力が入らない場合にはこうした食品の摂取でしのぐ状況も考えられます。

今回はごく一般的なものということでカロリーメイトを紹介しましたが、自分が体調を崩し食欲がなくなった時、どんなものなら食べられるのかという事もしっかり把握し、自分に必要なものが別にあるならば、カロリーメイトにこだわることはないと思います。くれぐれもこうした食料は食べすぎに注意しながら摂取するようにしたいものです。


車の中でBSを見るには

先日購入して紹介した地デジフルセグチューナーは全く問題なく動作し、予約録画も問題なくできるようになりました。自宅でアンテナ線につないで使うのには全く問題はありませんが、やはり外に出て使う場合にどこまで放送局を捉えることができるか不確定な要素が出てきます。

いつでもどこでも車の中でテレビを見たいと思われる方がどのくらいいるのかわかりませんが、日本国内であればどんな山の中でも安定して放送を見ることができるのが、衛星を直接受信するBSやCS放送であると言えます。パソコンのUSBに差して使うテレビチューナーの中には地デジだけでなくBSとCSも受信可能な3波チューナーがあり、これをノートパソコンと接続して室内用のBSアンテナを車の屋根の上にでも設置すれば放送が見られそうですが、ちょっとした落とし穴があります。

BSアンテナの場合、チューナーやテレビの側から電源を供給してあげないと放送を受信することができません。パソコン用に作られた小型のUSBチューナーでは電源をBSアンテナに供給しないタイプが多く、そのままでは使えないという問題があります。家庭で使う場合は、配線する中でどこかの機器に電源を供給するものがあれば大丈夫なのですが、単体で使う場合は何らかの方法でアンテナに電源を供給させる必要があるのです。

となると、チューナーやテレビ自体に電源を供給する機能があるものを揃えるか、BSアンテナに電源を送ることのできるブースターを家電量販店で確認の上購入して使用する必要性が出てきます。そうなると、アンテナの用意だけでなく、家庭用コンセントから出力できる電源を一緒に揃える必要があるので、サブバッテリーシステムを積載していないとちょっと厳しいかも知れません。

そうした理由から、現状では車中泊の旅において、BSをそこまでして見ようと思わない限りはうっかり手を出さないのが得策かと思います(^^)。ただ、個人的にはひとつ気になることがあります。

というのも、すでに地デジに移行されている方で、BSデジタルをごらんの方はもう気が付いているかも知れません。1チャンネルから12チャンネルの後で、なぜか関東で見ることのできる地上波デジタルのチャンネルおよび番組表が続々と配信されてきているのです。それが「BS17」というものだというのはあまり知られていません。

BS17とは、地デジ難視聴地域のために、首都圏のチャンネル(NHK総合、教育、日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京の7チャンネル分)の放送をBSデジタルで放送するというものです。番組表まで配信されてくるのですから普通に見られるかなと思うのですが、このチャンネルを見るためには難視聴地域の人が申請して、特別なB-CASカードを機械に挿入することで見られるようになるとのこと。しかし、単に申請したとしても許可もすぐには下りず、下りたとしても全てのチャンネルを開放しない場合もあるとのこと。詳しくは作家のたくきよしみつさんのサイトにコラムがあるので、そちらの方を参照願います。

http://takuki.com/dsk/020.htm

私自身もこんな選別をされることに憤りがありますが、裏を返せばこうした利権を政府が放棄してくれれば、車の中でBSのみに特化したテレビ受信システムを作りさえすれば、人の全くいないような山の中へ行ったとしても、関東で放送されている地上波テレビ放送を全て受信できるということになり、長期の旅行であっても自宅で生活していると同じような情報収集能力を持てるということになります。旅行の時ぐらいテレビのない生活をしたいと思われる方もいるかも知れませんが、そういう方は最初からそうした用意はされないと思いますので問題にもならないでしょう。見たい人がいて技術的な問題がなく、単にB-CASカードのスクランブルを解除するかカードをなくすだけで実現できることなのですから、ぜひ個人的にはスクランブルをなくして欲しいところですね。


見えるラジオとFM放送

現行で売られているものを揃えるのもいいですが、今はもう手に入らないものでも、まだまだ魅力的なものは意外とあるものです。中古品の品揃えが豊富な近所の店で見つけたのが、写真のラジオ、パナソニックのRF-VR100でした。メーカーサイトによるとこのラジオが発売されたのは1995年8月ということで15年以上も経っているのですが、スイッチ回りやボリュームの他、基本性能は全く問題ないというジャンク品ではない状態で売りに出ていました。

以前にもソニーのラジオを紹介したことがありましたが、ことラジオに至っては、状態の良いものが見付かれば中古でも購入するようにしています。ちなみに、このラジオは今では珍しい日本製です。写真では見にくいかも知れませんが、このラジオは放送を聴くだけでなく、いわゆるFM多重放送(見えるラジオ)と呼ばれる文字放送を受信可能なFM専用ラジオなのです。

今、ラジオというとインターネット経由で聴くことのできるradikoがあり、文字放送ということで言うと携帯電話やスマートフォンと連動したデータ放送が普及しています。そんな理由からか、NHKのFM多重放送については、道路状況をカーナビゲーションに伝達させるVICSとしては残っているものの、サービスを終了しこのラジオでは見ることはできません。民放ではまだ文字情報を24時間放送していて、かろうじて番組情報(放送中の曲情報や、番組のホームページアドレスなどの告知も)やニュース、天気情報を見ることができます。

個人的にはこれがカーオーディオに標準搭載されれば、旅行の際などには渋滞情報をいつでも取り出せ(現在は道路情報を見えるラジオに配信するサービスは終了しています)便利に使えるだろうと思っていたのですが、とうとう普及はせずに終わってしまったという感じです。このラジオも出た当初は2万5千円もしたらしいですが、今はもう二束三文でしょう。まさに、こうした新しい機能を持った家電製品というのは、博打みたいなところがあるのかも知れませんね。AM放送が入らないのは残念ですが、以前紹介したSONYのICR-S71とセットで持ち出すにはちょうどいいかなと思っています。

これだけワンセグが普及している今、見えるラジオというのは存在価値がないものなのかも知れませんが、FM放送自体はそれなりに価値が見直されてきたように思います。コミュニティFM放送からの情報は、限られた地域でのみ発信される情報なだけに、旅行者からするとかなり濃い目の情報が手に入ります。災害時の避難情報などの実績もありますので、電池で動くFMの入るラジオは車中泊の旅で用意しておけば便利です。以前のエントリーではあえて出しませんでしたが、災害用ラジオとして防水機能を備え、単一単二単三の電池(それぞれ2本ずつ)が全て利用可能かつ、そうした電池が切れても非常用のリチウム電池で動作可能なSONYのICF-B100や、単三2本で動き、扱いやすくスリープ機能も付いているSONYのICF-M260というラジオが現時点ではお勧めです。これらの機種は地デジへの変更により、FMワイドバンド(アナログテレビの1~3ch)が聴けなくなるため、そのまま生産中止という流れになっているようで、大変残念です。個人的には今挙げたラジオの後継機が出てくれるとありがたいのになと思います。

(2018年2月22日 追記)

ご存知の通り、すでに「見えるラジオ」のサービスは終了し、この技術が使われているのはFM放送にによる渋滞情報をカーナビなどに表示するものだけになってしまっています。

これを書いている時点では、低速のインターネットでもラジオ放送がインターネット経由で聞けますので、電波を使って文字情報ばかりか動画や音楽まで伝えられるので、ラジオでなくネット環境をしっかり持てば、スマホ一台でも十分に実用になる今、「見えるラジオ」というのは昔話の中でしか出てこないものになってしまいました。それでも、このような技術があったからこそ、今のスマホの利便性もあるということも言えるのかも知れません。


IDカード付き緊急用エマージェンシーホイッスル

できることならこんなものを使う状況にならなければいいと思いつつ、常に手元に置いているのがこのホイッスルです。こうしたホイッスルの必要性を感じたのは、阪神淡路大震災の後、救援物資を運ぶお手伝いをしたり、関西に住まれている方の話を聞いたりして、実際に被災した状況がどんなものか知ったからでした。

大きな家具の下敷きになり、自力で脱出できないまま時間だけが過ぎ、いざ声を出して助けを呼ぼうにも、その声が出ないという状況は普通にあったそうです。声は出なくてもホイッスルを吹く気力さえあれば、声よりも助けに来た人に届く可能性は高くなります。

車中泊の旅では車ごと崖下に落ちてしまうような事故に巻き込まれた場合以外にも、熊よけとか、女性の方の場合は犯罪に巻き込まれそうになったような緊急時の対策としても有効な面があるでしょう。私は携帯電話のストラップのところにくくりつけていますので、旅行中はまず手元から離れることはありません。

写真のものと同じようなホイッスルは、アウトドアメーカー製で500円前後で売られているようですが、100円ショップでこれを見付け購入しました。100円ショップにはこのタイプだけではなく、さまざまな形状のホイッスルがあると思いますので、いろいろ試してもいいでしょう。個人的な印象で言わせてもらえば、高いものと比べても質感の差はないような気がします。写真のホイッスルは筒状になっていて、中を開けると、個人情報を書き込める耐水性のあるIDカードが入れられるようになっています。ここに名前・住所・緊急連絡先・血液型・常用している薬があれば記入できるようになっています。意識がない状況で救助された場合、こうした情報が役に立てばということで記入してありますが、旅に出るということはいつ何時生命の危険に遭うかわからないので、こうした準備も必要になってくるような気がします。

特に一人で車中泊の旅に出られる方は、いざという時に自分の存在を明かす何らかのものを用意しておくことが大事だと思います。ただ、繰り返しになりますが、こんなものが役に立つことがないように、安全には十分注意して出掛けるようにしたいものです。


「道路時刻表」の今

道路時刻表なるものを最初に発見したのは、旅の計画を立てるため近所の図書館に行った時でした。道路の時刻表というと、高速バスの時刻表のようなものを想像されるかも知れませんが、そうではありません。実測データに基づいた、全国の高速道路および一般国道の距離および所要時間が記載されたものです。もっとも、実測されたデータは、渋滞の影響のない時間で取られており、このデータ通りに進めるわけではありません。

ただ、高速道路のようにノンストップで走ることにより、だいたいの所要時間を類推できるところと違い、信号があることが前提で、だいたいの所要時間を把握できるというのはかなり便利な存在でした。単行本としてはすでに新たな発行をやめてしまい、現在では関東周辺のデータも検索できなくなっているようですが、周辺地域のデータはまだインターネット上に残っていますので、興味がある方は下のリンク(リンク先は四国地方整備局 道路部の提供しているものです)からご覧下さい。(2018.1.16現在、過去にリンクしたページは見られなくなっているので、今は検索できませんが、道路時刻表について紹介しているページへリンクを貼り直させていただきました)

http://www.qsr.mlit.go.jp/kyukan/roadtime/index.html

2008年からこの道路時刻表は絶版になっているとのことですが、やはりそれはカーナビの普及と関係している可能性が高そうです。私の使っているカーナビでもそうですが、目的地までの距離とスピードを計算し、到着予定時刻というのがカーナビではちゃんと出ます。以前のソフトでは誤差が目立ったものの、今使っている「みんなのナビ」あたりでもかなりシビアに時間が出てくるので、目的地にいる人と連絡を取る場合、その時間を言っておけばそれほど待たせることもありません。

ただ、実際の旅行をする前に机上で計画を立てる際、道路時刻表を使って、計画が無謀なものでないのか確認することができたりするので、少なくとも今あるデータがサーバーから消えることのないようにしてほしいなと思っています。また、時間ごとやゴールデンウィーク、正月など交通集中が予測されるような状況でデータ取りを行なって、その結果を公表したものがまとまっていればそれはそれで存在価値があるのではないかと思います。インターネットが使える方の場合はネット検索をしてしまえば済む話かも知れませんが、電車の時刻表も同じ理由でなくなったりしたら困るわけですし、今後の高速道路の料金体系がどうなるかによって所要時間もかなり変わってくる可能性があります。何やかんや言っても実測データに勝るものはありませんので、旅先でいつでも取り出せてだいたいの所要時間を計算できるよう、上のリンクをブックマークしておくことをおすすめします。