月別アーカイブ: 2011年1月

こんな車が欲しい

電気自動車普及に向けて、静岡県の浜松市でもスズキのスイフトをベースにした電気自動車が役所などで使われているようです。しかし、昨日のニュースで見た限りでは、コンセントから充電する場合、満充電での走行距離15キロというのにはがっくりきました(^^;)。まだまだ電気自動車が一般化するのには時間がかかるようですね。

電気自動車ではないものの、多くの車中泊を楽しんでいる方々の潜在的なニーズとして、高容量のセカンドバッテリーを搭載し、停車中でも家電製品の使用が可能なものというのがあると思います。キャンピング用に作られたものは別にして、一般車でそのような電源周りの整備がされた車というのはなかったように思います。そこで、車の中で家電を使いたい人たちはセカンドバッテリーとともに走行中に充電できるシステムを自作ないしは専門ショップに頼んで付けてもらっているというのが現状でしょう。しかし、今だからこそセカンドバッテリーを純正で装備し、バッテリーが邪魔にならず収納も多くできる車の出現が待たれているとも言えると思います。

バッテリーで走るものとして今完全に普及しているものに電動アシスト自転車があります。さらに、最近になって原付免許で乗れる電動バイクが一般化しつつあります。今は出ていませんが、ハンドルをたたんで車に積載させやすいようにした電動バイクのモデルもありました。ガソリンを燃料に使うバイクと違い、ひっくり返して置いても燃料漏れの心配もなく、走行に影響を与えないのが電池式のいいところで、車載して持ち運ぶことを前提として作られた電動アシスト自転車や電動バイクがあってもいいように思います。

例えるならば、ホンダ・シティーに積み込むことを前提に使られたモトコンポのような電動バイクが出て、車の走行中にセカンドバッテリーを通してバイクのバッテリーに充電できるような車とのセットが出れば、車中泊のために車を購入する方にとっても、バイクを載せない代わりに家電製品を積んで行くというパターンも選べることで、旅の目的によって車の中のレイアウトもがらっと変えることができそうです。もちろん、電動バイクに乗り換えて自由に移動可能な旅というのも考えただけでわくわくします。

日本のメーカーから新年にあわせて多くのモデルチェンジ車が出てはいるものの、買ってそのままでもそこそこ遊べるようなコンセプトの車は思いのほか出てきません。フラットな空間を作ることができるというのは当たり前として、エンジンの熱を利用してお湯を得られるような車など安全性がクリアになるのなら、出てくればそれだけのために購入を検討する人たちも多いのではないかと思います。単なる走行性能や低燃費というところだけではなく、車があれば旅行でもこれだけの事ができるという提案をメーカーには期待したいところであります。


冬に用意しておきたい食材

車の旅というのは公共交通機関を使ったものと違って、例外はあるものの、進めなくなっても人のせいにできることはほとんどありません。お正月の雪による立ち往生というのはあくまで例外であるものの、車が孤立した集落の方々のご助力というのは書かれたものを読んでいるだけでもありがたいものだったようです。ただ、そうした施しを前提に行動するというのは現実的ではありません。それでもトイレについてはいよいよとなったら近くに民家があれば貸していただくようお願いするのも仕方のないところがありますが、旅に出るにあたっては、食料はそれなりに用意しておきたいものです。

厳冬期に旅に出る場合、温かい食事を得るためには、外食もできず、コンビニでも調達不可能な場合に備えてまず考えられるのは、カップ麺の類を載せておき、お湯を自分で作ることがあります。以前から紹介しているアルポットを使えば、外気温が低い状態でも燃焼するので、お湯を得ることができやすいでしょう。ステンレスの真空断熱水筒と併用することで、沸かしたお湯を保管しておけば、さまざまなところで使えます。アルポットによる湯沸しには多少時間がかかるので、寒さを感じた時には多めにお湯を用意しておけば再沸騰させるにもいいですし、スープや味噌汁、生姜湯や葛湯など体を温める飲み物をすぐにいただくことができます。

個人的にはもう一つ一押しの食材があります。それが、写真のおでんなのですね。ご覧の通り、これはそのまま温めればすぐに食べられるようになっています。アルポットの場合、袋から出してそのまま鍋に入れてしまえばあとは一煮立ちさせればすぐに食べられます。水の用意をしなくてもいいというのはありがたく、火を一旦停めてもアルポットは二重構造になっていますからしばらくは温かさをキープできます。具を全て食べてしまっても、例えば乾麺のうどんや素麺などを別に用意しておき、改めて鍋の中で煮込めばかなり満足する食事になります。食料を調達することができず、空腹で体も冷え切った状況にこうした用意があれば、実にありがたいですね。

調理場所が確保できるキャンピングカーの場合は、アルミ鍋の鍋焼きうどんをカセットコンロで温めるというワザが使えますが、鍋焼きうどんの場合賞味期限が短いので、夕食代わりにするのにはいいでしょうが、いざという時の食材としてはちょっと弱いような気がします。パックされたおでんの場合はすぐに食べずに、いざという時がなく残ったら自宅へ持ち帰った後に食べても大丈夫なので、車中泊の非常用食料としてストックしておくのにはいいのではないでしょうか。


BUFFALO ちょいテレ・フル DT-F100/U2

家庭内のテレビを地デジにシフトするにあたり、液晶テレビに買い換えるよう誘導がすごい事になっていますが、我が家ではいまだにアナログのブラウン管テレビを使っています。テレビを買い換える以前の話として、我が家ではアンテナの調子が悪く、ブースターを並列につないでやっときれいに見られるくらい電波状況が悪く、これはアンテナの設置を改めてお願いしなくてはと常々思っていたのでした。

そんな中、とりあえずということでアナログテレビに繋がる地デジおよびBS・CSチューナー搭載の録画機を先に購入してしまったので、何とか地デジ環境を作ったものの、電波状況の悪い時にはブロックノイズだけでなく全く番組が映らなくなってしまう状況も起こるということがわかり、さすがにこのままではいけないと、いよいよアンテナ設置を実行に移したのでした。

といっても、ベランダの手すりのところに設置キット付きで4千円と激安のUHF用のアンテナを自分で設置しただけです(^^)。しかし、あれだけ苦労してブースターを繋ぎ、何とか見られるようになった受信信号の強さを凌ぐだけの電波の強さをブースターなしのアンテナのみで実現できたときには正直言って拍子抜けしてしまいました。こんなことならもっと早くに設置をしておくべきでした。

ただ、このような状況になっていい事もありました。今まで使っていたアンテナの配線をそれまでテレビのなかった寝室に引き込み、そこに自分用のテレビを入れてしまうことができるようになったからです。昨年末にかなり大がかりに片づけを行ない、小さいアナログテレビは全て処分してしまったので、どうしようかなと思っていたのですが、さしあたってお金をかけずに地デジの放送を見るために、パソコンに繋ぐテレビチューナーの購入を画策しておりました。

たまたま昨日、写真のワンセグ放送だけでない地デジも受信可能な小型チューナーが近所のお店で6千円弱で売っているのを知り、購入してきましたがワンセグ専用のものにしなくて正解でした。実際に使っていらっしゃる方はおわかりかと思いますが、パソコンで使う場合、全画面に拡大するとワンセグ放送ではかなり荒い表示になってしまいます。私の場合、基本的には自宅のノートパソコンに繋ぎ、アンテナはブースターの付いた家のアンテナに直接繋いでいるため、ほとんどの状況で地デジ放送が受信可能です。このチューナーの場合、電波状況が悪くなった場合、自動でワンセグ放送に切り替える機能が付いているので、普通のテレビで見るよりも、電波状況に不安がある場合において安心して使うことができます。

お店ではこの商品のとなりに、ハード的には同じでも、録画した番組をディスクに記録して別のハードでも再生できるダビング10に対応した視聴ソフトの付いたDT-F110/U2が1万円超で、さらにダブルチューナーおよび、合成ダイバーシティーアンテナを搭載したDT-F200/U2Wが1万5千円で売っていましたが、そこまでの機能は私に必要ないだろうと判断しました。見るだけなら安いものでも何も問題ありませんし、受信感度を決めるのはやはりちゃんとしたアンテナです。ダイバーシティアンテナがいかに高感度と言っても、外付けでちゃんとしたアンテナを繋がないとテレビが見られないわけで、自宅で使うだけでなく車中泊の旅に持っていくことを考えると、視聴できればいいという感じになると思うので、ワンセグでないフルセグの地デジ放送を受信できるタイプのチューナーが安くあった場合は、そちらを手に入れておくというのが自宅でも旅先でも使える賢い購入の仕方ではないかと思います。

ちなみに、これを書いている現在もテレビを視聴しながら書いていますが、今いる部屋の中の電波状況について書いておきます。携帯電話のワンセグテレビを見た場合、置く場所が悪いと全く見えなくなってしまうような状況です。この製品には短めのロッドアンテナが付いていますが、アンテナを伸ばして放送を見ようとした場合、ワンセグ放送でも全く見ることができませんでした。付属の外部アンテナを繋ぎ、窓際にアンテナを置いたところ(電波送信の方向には窓はありません)、一部のチャンネルでフルセグの高画質放送を受信できてびっくりしましたが、だめなところでもワンセグでは何とか放送を見ることができました。この外部アンテナにはマグネットが付いているので、車の中でテレビを見ようとした場合、アンテナを外に出し、車の屋根の上に設置するなどすれば、現場の状況によってはフルセグの放送も楽しめるかも知れません。受信感度を上げるためには更なる高感度をうたったUHFアンテナを車の外に立てればいいのですが、そこまで大ゲサにしても、山間部では地上波自体が受信できないようなところもあるわけですし、とりあえずは付属の外部アンテナでどこまで受信可能か調べながら旅をしてみようかと思っています。

最後になりますが、一つ注意しておきたいことがありますので書かせていただきます。以前この商品がアウトレットということでインターネットで安く販売されたことがありました。ただ、安いのにはからくりがあって、新品には必ず付属しているminiB-CASカードが付いていないものだったのでした。今地デジの映るテレビを買うと必ずB-CASカードというものが付いていて、そのカードをテレビに挿入してはじめてテレビ放送が見られるようになっています。中古やオークションでこれからこれらフルセグの見られるチューナーを購入しようとされる場合は、CD-ROMとともに、必ずカードの有無をチェックしてから購入するようにしましょう。


落し物・忘れ物に注意

何かと話題になる年末年始の高速道路の渋滞ですが、テレビでは高速道路の落し物に注目して特集を行なっていました。高速道路上に落下物が落ちているというのは、一度経験したことがあります。道路上に毛布が落ちていて、しばらく走ったところで路肩に一台のトラックが止まっているのを見付けました。どうやら、荷台にくくりつけてあった紐が緩かったようで、毛布を落としてしまったようでした。こちらはその場をそのまま通り過ぎてしまったので後どうなったのかはわかりませんが、恐らく高速道路の職員の方が命がけで落下物を拾って処理するのだろうと思います。テレビではそうした作業の様子を紹介していましたが、下手をしたら戦場カメラマンよりも過酷な仕事かも知れず、車を走らせる側としてはこのような状況を引き起こす落下物を生じさせないような運行が求められるのだろうと思います。

テレビではこうした積載物以外で落下して困るものとして大きな塊になった「雪」を挙げていました。雪のないところでも大きな塊が落ちたままになっていると、その部分が凍結し、夜間や未明の時間帯にスリップを起こす可能性があるとのこと。これから雪のあるところに車中泊の旅に出掛けられる方は、帰りにはお車の周りにこびりついた雪を落としてから走ることもお忘れなきよう。

車中泊するために荷物を満載して走る場合、個人的には別の心配もあります。中の荷物を外に出すまではいいものの、収納し忘れで車中泊場所にそのまま置いてきてしまうような事もないとは言えません。その昔、車内を土足禁止にしていた友人は、つい靴を車に載せるのを忘れ、車の屋根に載せたまま走り出してしまい、靴が車から落ちた音で気付きあわてて回収したという話もありますが、特に長距離を走って注意力が散漫になった後、うっかり降ろした荷物を忘れないように注意したいものです。個人的に聞いた話では、財布一式や携帯電話でも同様に忘れてしまう事例もあるようです。携帯電話は落としてしまったら通話ができなくなる可能性がありますので、ちょっとだからといって車の屋根には置かないように行動そのものを改める必要がある方もおられるかも知れませんね。

テーブルやイスを出してくつろぐような車中泊の楽しみ方を満喫されている方については、もしそうして出したものを忘れてしまったとしたら、そのまま取りに帰らなければ、周辺の方々にとっては単なる迷惑な粗大ゴミになってしまうということも忘れないでいただきたいです。それでなくても、テレビや電子レンジ、冷蔵庫などの不法投棄が社会問題になっている今、忘れ物に気付いたらたとえそれほど必要のないものであっても、連絡を入れて取りに戻ることはきちんとやりましょう。


ダイソー ペットボトル結露取りワイパー

 

先日、ホームセンターで持ち手のところに水がたまる結露取りワイパーを手に入れ、紹介しましたが、その後、100円ショップのダイソーで同じようなものを見付けました。こちらの方は500mlの国産ペットボトルを本体にねじ込んで使うタイプで、これだけでは使えません。

インターネットで検索をかけてみると、持ち手を取り外せる前回紹介したタイプの結露取りワイパーもダイソーで商品化されているようですが、近所のお店では写真のタイプのものしかありませんでした。ただ、全く同じものを2つ持っていてもしょうがないので、これはこれで持っていてもいいかなと思います。

取っ手付きのものより部品の数が少ないので、車に乗せたままにしておくなら、こちらのものにしておいて、いざという時にはどこかでペットボトルを調達するようにする方が荷物が増えなくていいでしょう。しかし、そこいらに落ちているペットボトルを使うのも躊躇するところです。私は空のペットボトルを車に乗せることはありませんが、いざという時のために2リットルのミネラルウォーターに加え、後部座席にあるドリンクホルダーに500mlのペットボトル入りミネラルウォーターを常備しています。いざという時にはペットボトルの中味を別のボトルに移し変えてしまえばいいので、あまりに結露がひどい朝などには緊急避難的に使うことも可能です。そうでなくても、目的地に着く前に意識的にペットボトル飲料を購入しておけば済む話なので、ここまで気にする必要もないのかも知れませんが。

ペットボトルタイプの結露取りワイパーの場合、何回も使っているうち、水のたまるところが汚れてきたとしても、ペットボトル自体を交換すればいいというメリットもあります。100円ショップで買わなくても、それほど高いものではありませんが、必要に迫られて探そうとしても季節によってはなかなか見つからなかったりします。そんなわけで、見付けたら買っておいて車の中に放り込んでおくのもいいかもしれません。まさに、いざという時に役に立つグッズだと言えるのではないでしょうか。


はごろもフーズ サラスパ

すでに正月気分は抜けて日常生活に入っているものの、食べ物だけは別です。どうしてもおせち料理やお雑煮が続いてしまうのがこの時期の食生活であり、逃れることはなかなかできません。そんな中、今回以前購入していたパスタをアルポットで作り、出来上がったパスタに混ぜるだけのソースをからめるだけですが、食生活に変化をもたらそうと自宅でチャレンジしてみました。とりあえず、どんな感じなのかをここで紹介していきたいと思います。

アルポットでパスタを茹でるのに、通常サイズのパスタの場合半分に折るなどして長さの調整をしないとなりませんが、サラスパの場合は写真のようにそのまま入れても大丈夫です。パスタの一人前は100グラムですが、内容量は200グラムなので2回分になっています。開封した後でもチャックシールで密封することが可能なので、旅行向けのものと言えます。茹で時間も4分と少なめなので、沸騰するまでの時間が長いアルポットでもトータルの調理時間を少なくできるのがいいですね。

塩を一つまみ入れ、沸騰させているとどんどん吹き上がってきてしまいます。アルポットはそれほど火力が強いわけではありませんが、火力の調整が効かないので、常にかき混ぜながら鍋の中身が飛び出ないように気を付けなければなりません。車内でアルポットを使う場合、不注意で鍋の中身が出てしまうと収拾が付かなくなってしまいそうで恐ろしくもあります。車内で調理場が作れないような私の場合は、面倒くさくても車の外で使うようになるだろうと思います。

茹で上がったところで火を消し、別の器に盛ります。今回はベルモントのチタンシェラカップ深型480にゆでたパスタがちょうど入るので、野営食の雰囲気を出すためにこの器でいただきます。パスタソースは最初の写真のようにミートソースを選択したので、食べ終えた後はかなりよごれてしまっているのですが、パスタだけで食べ足りないような場合は食パンで、そうでない場合はティッシュでふき取れば、洗い場のない場所でも何とか片づけができます。茹で汁については、水を流せないような場所では粉末スープを入れて一緒に食べてしまえば全て完結します。

今のところ、車中泊の旅で使う可能性が一番高い調理器具がアルポットであるため、今後もアルポットを使った簡単な調理ができる食材についてもここで紹介していければと思っています。


車中泊旅における飲酒について

昨日から仕事始めということもあるのですが、昨年から案内が来ていた運転免許証の更新に行ってきました。予想していた通り、昨日のうちに更新を済ませようとする人たちが大挙して押し寄せていて受付を済ますだけで1時間もかかってしまいました。しかし無事に講習も終え、新しい免許証を手にしてヤレヤレといった感じです。何しろ車中泊の旅をするためには免許証がなくてはいけませんので。

免許の講習というのはそうしばしばあるものではないので、改めて運転することについてのリスクについて再確認しました。多くの方は講習を受けた後、ゴミ箱行きになってしまうであろう道路交通法に関する解説書「交通の教則」という本には、車中泊に関する事についても書かれている部分があります。『自動車の保管場所』という項目の二番目にはこのような記述があります。

(以下引用)

(2)道路を車庫がわりに使用してはいけません。道路上に駐車する場合、同じ場所に引き続き12時間(夜間は8時間)以上駐車してはいけません(特定の区域内の道路を除きます)。

(引用ここまで)

道の駅も何もないところで猛烈な眠気に襲われた場合、仕方なく道路の幅の広いところで仮眠のために駐車するのは朝のうちに出発する場合については(もちろん、駐車禁止場所ではだめですが)問題なさそうなのがわかります。いざという時にはそうした行動もやむを得ないということで、参考になれば幸いです。

講習の中でかなり言われたことは、とにかくお酒を飲んでの運転は駄目ということでした。事故の危険があるということはもちろんですが、ドライバー自身にも罰金刑だけでなく免許取り消しの処分が来てしまいます。検査時の呼気中のアルコール濃度が0.25mg/l以上かどうかが運命の分かれ道になります。

まさか飲みながら運転することはないでしょうが、考えられることが、道の駅や高速道路のサービスエリアなどで車中泊の体勢に入り、車内で飲むような場合、車を駐車場所から動かさなければ運転ではないのですから大丈夫だと思いますが、警察に職務質問を受けたような場合がなかなか厄介だと思われます。

人にはそれぞれ考え方があるので私の考えが全てだとは思いませんが、例えば駐車場所から車の移動を命じられる場合が地震や火災などの非常時にはあるかも知れません。そうした極端の状態の中で酒気帯び運転で検挙されるかという問題はありますが、私は道の駅や高速道路上の休憩スペースではお酒を飲まないように心がけています。飲むならキャンプ場やビジネスホテルなど、宿泊のために整備された場所に駐車するところで飲むことになるでしょう。

もちろん、道の駅の駐車場で酔っている状態で職務質問を受けたとしても、堂々としていれば何の問題もないと思います。どうしても車をどかさないとまずいような状況があるのなら、警察官の方にキーを渡して移動してもらえばすんでしまう話です。しかしながら、以前のエントリーで、トラブルに巻き込まれないための話を書きましたが、止まっている車の中でお酒を飲むのが問題なくても、そこからさらに車の中を調べられ、ついうっかり使用目的のはっきりしない刃物(鋏やカッターナイフも含まれます)が出てきたら、今度は別の理由で拘束されてしまう可能性も出てきます。道の駅などでは夜中に暴走族が集まってきて、あわてて逃げ出さざるを得ないような状況もあるかも知れません。いくら緊急避難的に運転したとしても、酒気帯び運転であることには変わりなく、捕まって運が悪ければ免許停止というのはあまりにリスクが高い行為と言えるのではないでしょうか。これからの季節、冷えた体を暖めるのは熱燗が一番だと思われる方も多いでしょうが、車中泊の旅では良く考えてアルコールを口にされるのがいいと思います。


行くべきか行かざるべきか

私自身は今年のお正月は結局どこにも出掛けませんでしたが、明日から仕事始めの方も多い中、遠出した方もいらっしゃることでしょう。しかし、特に山陰方面に出掛けられた方については、大幅な計画の縮小か、旅行自体の中止という結果になってしまった方もおられるかも知れません。

まさかあれだけの大雪に見舞われるとは思わなかった人がほとんどだったでしょうが、雪の降りしきる中を脱出するためにはスタッドレスタイヤだけではなく、金属チェーンを用意し、さらに除雪用にスコップでも積んでおかないと自力での脱出は難しい状況もあったとのこと。私の住んでいる静岡市周辺は年末年始において全く雪は降らないという地域なので、普段の生活の中で車の雪対策をするということはないと断言してもいいほどで、そのため雪の降る場所へ車で行くことは躊躇してしまうのですが、当初は安くスタッドレスタイヤを入手できれば雪の降る地方へ出かけてみようかと思ったりもしていたのでした。

しかし、実際は次の車も決まらず、もちろんスタッドレスタイヤもありませんので早々にお正月のお出かけは諦めたのですが、さらに私自身雪の運転はほとんど経験のない、地元の方からしてみると危険な運転手であるとわかっているので、たとえ冬用タイヤを用意していたとしても年末からの天気予報を見た状況に至っては出発を諦めていたでしょう。

これが交通機関や宿泊を予約しての旅であれば無理にでも行ってしまおうということにもなるのですが、車中泊の旅は自分の気持ち次第でいつでもやめたり引き返したりできるというところがあり、気負わないで次の機会を待つことが自然とできます。

過酷な状況の中、あえてそうした状況の中に分け入っていくというのは個人的に憧れるところではあるのですが、家族と一緒だったり、今回のように休みが少なくて翌日に仕事や学校があるといった状況があるなら、あえて不確実な状況に身を委ねるような事はしないほうが無難ですね。車を使っての旅で遭難することはあったとしたら、登山ほどではないにしても多くの方の手を煩わせてしまうということもあります。昨年、紅葉狩りに出かけた方々の一団が大雨の中で道に迷い、細い林道に入ってしまい、バックで抜け出そうとしたところ車が道から落ちてしまい、その際車から降りていた高齢者の方が亡くなってしまうという事故が静岡県藤枝市でありました。現場近辺の道は私もしばしば行っていたところで、まさかこんな事故が起こるところではないようなところでしたが、その時はものすごいゲリラ豪雨が降ったことで運転をしていた方の判断力が鈍ってしまったのではないかと想像しました。

天気予報で事前に目的地の天候がわかっている時には旅行を中止すればいいですが、今回の山陰地方のように急な天候の悪化でどうしようもなくなってしまった時には、カーナビを過信してやみくもに動かないという判断も重要になるような気がします。お正月明けにも連休がありますので、旅の計画を立てている方も多いと思いますが、夜や天候の急変した状況では安全第一のしっかりとした判断の元に動くようにして、事故のないように旅行を楽しんでいただきたいものです。


フィリップス HQ904

先日、知り合いが暮れも押し詰まった時期に入院しました。だいたい1週間ぐらいの入院だったのですが、退院後に会ったところ、面影が少々変わっていました。毎日の病院食でかなり体重が減ったということはありましたが、入院時に髭剃りを持っていかなかったらしく、相当髭が伸びていたのがその原因のように思いました。自分は髭が薄いので髭剃りは持っていかなくてもいいと思ったというのですが、髭の薄い人でも一週間も手入れをしなければやはり変わってしまうということなのですね。

車中泊の旅も長期にわたると、最低限の身だしなみを整えていかないと、車中泊の旅というよりも放浪者に近い風体に見られてしまうかも知れません。朝起きたらすぐに出発できるとは言っても、鏡で自分の顔を見てから出発したいものですね。

髭剃りというと、電気カミソリと安全カミソリがありますが、洗面所を占拠しないためにも電気カミソリを持っていくようにしています。一般的には普段使いの電気カミソリで十分かとは思いますが、今売られている電気カミソリはそのほとんどが充電式のものなので、長期間使い続けるためにはどこかで充電する必要があります。

ただ、ホテルなどに宿泊し、家庭用電源が確保されている旅と違い、電源が限られ、携帯電話など他にも充電すべきものが多くある中、旅行用に乾電池式の電気カミソリを用意しておけば、電池切れの際にも対応でき便利です。

私の場合は大量に買い込んでいる充電式のニッケル水素電池、商品名で言うとエネループやエボルタの使い道として、髭剃りメーカーは推奨してはいないものの、充電池で乾電池式シェーバーを動かしています。さまざまなメーカーの乾電池式シェーバーを比較検討してきた点から言うと、充電式シェーバーのような切れ味であったり能力を望めるものはほとんどないと言ってもいいでしょう。極めて原始的な構造のシェーバーが安く売っているものの、往復式の二枚刃というのがせいぜいで、旅行用としては我慢するにしても、日常使いではとても耐えられるようなものはないというのが問題でした。

そんな中、独特の回転刃を2つ持つ、フィリップスのシェーバーHQ904を入手しました。本体を回転するようにして剃るというやり方でないとうまく剃れないものの、音も往復式と比べると静かで、肌にはかなり優しいのに深剃りが利くというのがとても気に入り、今では毎日使っています。エネループでの動作は自己責任となりますが、私の環境では全く問題なく使えています。水洗いもでき、本体も全てのパーツが取り外せるので、いつでも本体をきれいに保っておくことができます。

乾電池式ということなのか値段もそれほど高くないので、普段は別のものを使われている方でも、旅行用として車に常備しておいてもいいかも知れません。女性で車中泊の旅をされる方は身だしなみを整えるのは大変だなと思いますが、男性の方々も、全く無頓着で旅をされるよりも、日々の生活と同じように気を配れるものを用意しておくことをおすすめします。

(追記)
この記事を書いた時には普通に売られていたHQ904ですが、2018年現在乾電池式のシェーバーとしては防水機能のないPQ209のみがラインナップされているので、お風呂での利用を諦められる方は、こちらの製品を選ばれるのがいいでしょう。旅行に持っていくにはPQ209の方が収まりがいいように感じます。


車中泊とテント

年明けというと、これから初売りが始まるということでこの時とばかりにサイフの紐を緩めて買い物に走るという方も多いでしょう。目玉商品の競争は熾烈なので、早めに現地へ行き車の中で就寝しつつセールに備えるといった目的で車中泊をされている方もいらっしゃるかも知れません。派手な広告につられて、ついつい買ってしまうものもあるかと思いますが、気合を入れて購入したもののその後全く使わないようなものを買ってしまうこともありますので、その点は注意したいですね。

私の場合、購入したものの全くといっていいほど車中泊の旅で使っていないものにキャンプ用のテントがあります。車中泊とは車の中で寝るということなのでわざわざテントを使うことはなかったという事なのですが、夏の暑さを逃れるには、キャンプ場でテントを利用して寝るほうが快適であると思いつつドーム型のツーリングテントを買ってしまいました。

もちろん、全く使わないからといって全くの無駄なのかというとそうではないと思います。自立式のテントは室内でも設営可能なので、例えば災害時に体育館で寝泊りしなくてはいけなくなった場合、プライバシーの確保や着替え場所として使えますし、とても車の中では寝られないような人数で出掛けるような場合も人を分散できます。ただ、私の場合軽自動車ということで積載量に限りがあるため、どんなに暑くても車の中で寝さえすれば必要ないテントというのはそれほど必要ではなかったという事になってしまいました。

ここで、改めてテントを使った野営と車中泊との違いについて考えてみますと、テントを設営するにはキャンプのできる場所まで移動しなければなりません。道の駅にテントを張る場合でも、駐車スペースにテントを張ることは安全性の点から言って私は躊躇してしまいます。というのも、夜中でも車の出入りがある場合、テントを張った場所が空いていると誤認され車で突っ込まれる可能性が全くないとも言えないからです。道の駅の中には写真のように駐車スペース以外の人が歩いて移動するスペースに限り夜間限定でテント設営を認めている掛川の道の駅のようなところもありますので、テントを使う場合は事前に確認の上利用しましょう。

逆に車中泊の場合、とりあえず車の移動を求められないようなスペースに駐車しさえすれば、すぐに寝る体勢に入れます。設営・撤収の手間からも解放される時間的、精神的な余裕も移動がメインの旅には実にありがたいものです。そう考えると、各々の旅のスタイルの違いで車にテントを積んで行くか行かないか判断することになると思います。私のように、あると便利そうなのでとりあえずテントでもと考えられている方は、その資金をとりあえず別の装備に回した方がいい場合の方が多いのではと思います。車中泊のためのグッズというのは考えればきりがありませんので、出来るだけ効率的に必要なものから手に入れていきたいものです。

(追記)
この内容は2011年1月に書いたものであり、ここで紹介した内容をそのまま現在も規約として道の苦が使っているかどうかはわかりません。もし今後利用する可能性がある場合には、恐れ入りますが個別に道の駅のスタッフに聞くなどして、問題ないかどうかを確認した上で利用されるようお願いいたします。