つい最近まで、有名タレントをコマーシャルに使って推進していたようだった携帯電話のコンビニでの販売をソフトバンクが中止するというニュースが入ってきてしまいました。プリペイド携帯自体の問題で、コンビニでは本人確認が徹底されず、犯罪に使われる可能性が消えないというのがその理由だそうです。コンビニに置かれていた時でも、かなり人気があってすぐ売れてしまうため、いつでもどこでも買えるかどうかという問題はありましたが、コンビニという販売チャネルが消えてしまったということは、全国を回る可能性のある旅行者にとっても残念な話であります。
昨日、知り合いに頼まれてドコモショップへ行き、機種変更のための価格というものを見てきたのですが、新規や会社をまたぐ契約については0円とか1円でできるものの、すでにその会社の携帯電話を使っている人にとっては結構お金がかかるようになっているようです。さらに、安く機種変更できる場合でも、さまざまなサービスに強制的に加入させられる場合もあり、いちいちいらないサービスをすぐに解約するのも大変だと思われている方も多いと思います。そういう状況があるので、最近では携帯電話の中古販売も以前と比べるとたくさん出てきたのかなと思います。ちなみに、auは駄目ですが、旅先で落下や水没により携帯電話が壊れてしまった場合、同じ会社の3G携帯があれば、SIMカードの差し替えのみで自番号による発信と着信ができるようになります。以前も書きましたが、それまで使っていた携帯電話をちゃんと保管しておいて、いざという時のために用意しておくことは、携帯に依存されている方ならきっちりとやっておいた方がいいと思います。
auの場合は差しかえのみでは使えるようにならず、ショップでの登録が必要になります。auの方で予備端末を用意されている場合は、トラブルの際にはまずauショップを探しましょう。ドコモの場合には、こうした方法に加え、運よく中古ショップで使えそうな端末が売っていればそれを手に入れてカードの差しかえをすれば使えるようになります。しかし、中古については、それが料金滞納による契約解除になった人の端末だったりすると、いきなり前ぶれもなく使えなくなってしまう(電話会社が強制的にロックをかける場合があるのです)危険を孕んでいますので購入時はショップの方にきちんと確認されるのをお勧めします。ソフトバンクの場合は基本的にはドコモと同じながら、これ以外の道もあります。それが、オンラインショップやソフトバンクショップで売っているプリペイド携帯電話を購入することなのですね。プリペイド携帯に今使っているソフトバンクのSIMカードを差せば、今までの番号を使っての運用が可能になるのです。
プリペイド携帯電話を購入するためには、同時に通話料がセットになったカードを購入する必要がほとんどですが、カードの価格は3000円と5000円があります。安い機種だと2011年1月現在では3000円弱で買える機種もあるので、通常契約の機種変更代金よりも安く、新品をメーカー保証の元で使い回すことができます。ちなみに、カードを登録してから60日間は発着信可能です。国内通話料は6秒9円と高額ですが、すでに同社の携帯電話をホワイトプランで契約している場合、60日過ぎた時点から360日間は何もしなくても着信だけは出来る状態になっているので、電波が届く場所であれば一方通行のトランシーバーのように使えます。
もし、ソフトバンクの携帯電話を契約していて、予備機の用意がないという方がいましたら、いざという時のためや、旅先での連絡用として出発前にプリペイド携帯を事前に用意しておくという技は個人的にはおすすめできる方法です。すでにコンビニエンスストアでの販売はされなくなってしまったので、一部のディスカウントショップ(ドン・キホーテ)などで探すか、ソフトバンクショップで聞かれるのをおすすめします。なお、iPhoneのSIMカードは独自のため、いわゆるガラケーとの差し替えの技はできませんので、iPhoneを使われている方はくれぐれも旅行中の取り扱いに注意するようにしましょう。