キングジム ポータブックXMC10 その9 まとめと改めての評価

ここまで、私がキングジムポータブックを設定し、一通り使えるようにするまでについて紹介してきました。発売当初、キングジムは文章書きに特化し、電源も乾電池で長時間動くポメラDM100の発売の後でこのポータブックを出してきたことから、その価格の高さとともに必ずしも文字入力に特化していないWindows10搭載マシンという形で製品を出してきたことにより、かなりの戸惑いを受けた方も多かったのではないかと思われます。

しかし、改めて使ってみると、先日発売になったポメラDM200と比べた場合、自由に日本語入力設定からテキストエディターまでをカスタマイズできる、それなりに文章入力マシンとして考えられているのではないかというように思えてきました。

第一に思ったのは、独特なギミックを持つ二分割されたキーボードの打ちやすさを実感したことです。Windows10になったことでさらにポインティングデバイスが必要になりましたが、本体の大きさに制限がある中では、何とかマウスを使わないでも使えるだけの最低限の操作性は確保されており、不安定なBluetooth接続でキーボードとマウスを同時に使うWindowsタブレットよりも気軽に安心して使えるハードに仕上がっているという実感を持ちました。

発売当初から多くの方が問題にしたメモリと本体ストレージの少なさについては、同じWindowsノートという範疇の中で考えれば全く使い物にならないと一蹴されてもしょうがないですが、文章入力を中心に使うマシンとして考えれば、ソフト導入と設定を勉強すれば、親指シフト入力だけでなく、新たな日本語入力にも対応し、さらに自分の好きなテキストエディタがそのまま動き、さらにファイル管理にDropBoxやOne Drive、GoogleDriveがそのまま使え、メールも直接送受信可能というのはDM200にはない利点です。電源関連についても、連続可動時間には違いはあるものの、どちらも汎用のモバイルバッテリーで充電が可能というメリットは大きいと言えます。

DM200に対してのディメリットとして、Windows Updateで時間を取られることと、起動が瞬時にとは行かないことがある事を十分に理解した上で使うならば、現在の2万円強という価格で手に入るというなら、文字入力について「カスタマイズ命」という人なら文字入力専用機としてDM200よりもポータブックの方を選ぶという選択も十分に有りではないかと思えるのです。

また、根本的にWindows10を使うことがダメだというなら、インターネット上で実際に行なっている方もいるLinuxを入れて使ってみたりとか、多言語入力にこだわる方なら「超漢字V」を入れてWindows10と併用して使えるならば、日本語だけでなく様々な言語での文章作成をすることもでき、ある意味より多くの言語での入力が可能な文字入力マシンとしては最強の端末に化ける可能性すらあります。

改めて思うのは、今回いろんな事を調べながら書いていて、多くのユーザーによりメーカーが思っていなかったような活用の仕方がどんどん生まれていくようなハードの方が持っていて楽しいということです。過去にはNECのモバイルギアをDOSマシン化してATOK8を入れる試みだとか、HP200LXを日本語化し、VZエディタを入れて今でも十分使えそうなモバイルマシンにしたりして、購入時とはできることが違うマシンにすることで人気が出るようなマシンにこのポータブックもなり得たのではないかと思いますが、もしキングジムが売り出し価格をもう少し下げる事にこだわってポータブックを出していたら、かなり状況も変わっていたのではないかと思わざるを得ません。

キングジムの方ではもうポータブック後継機を出す予定はないという話も出ていますので、2万円を切ったら買うとか、1万円を切ったら買うと言っているうちに材庫がなくなって値上がりすることも考えておいた方がいいと思います。日本経済の先行きが見えない中、こんなマシンはもう二度と出ないかも知れませんし、すでに購入している人の中で、もしさらに安く叩き売られたら二台目として確保しておこうと考える人は決して少なくないと思われますので、1台目に安くなったら買おうと思っているような人は、すでにその能力についてわかっている人が多くいればそういう人の予備機として買われてまうことも覚悟した方がいいような気がします。

※キングジムの出したモバイルパソコン「ポータブックXMC10」について書かせていただいた記事を以下にまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 約2万円なら買う価値があるか?
その2 購入前に用意したいもの
その3 回復ディスク作成とドライババックアップ
その4 本体Cドライブ容量減への対策
その5 OneDrive DropBoxをSDドライブに設定
その6 導入すべき最低限のソフト
その7 ポインティングデバイスについて
その8 旅行時に一緒に持って行きたいもの
その9 まとめと改めての評価


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