ネット検索における「テキストの力」

一部の新聞やテレビでここのところ報道されているインターネット関連の話題で、インターネット上にあるキュレーションサイトやまとめサイトについて、興味深いニュースが出てきています。プロ野球チームを持っている名の通った企業やテレビコマーシャルなどで有名な企業が多くのキュレーションサイトをオープンさせており、その内容が問題になったとして多くの有名企業が開いているページが閉鎖に追い込まれています。

報道の内容を読んだり見たりした限りでは、多くの書き手をクラウドソーシングサービスを利用して専門職でない一般の人から集め、様々なネット検索で上位になるように考えられたノウハウを込めた内容を書かせることで、ネットからの広告料をより多く得ていたというものです。これらのサイトは普通にネット検索をしていて上位に来るのに、いまいちその内容に信憑性がないとか、個人のブログから内容を拝借したものをつなぎ合わせて掲載されていたという疑惑がささやかれています。

恐らく私のブログのように個人で細々とやっているものとそうした大手企業が本腰を入れて作ったサイトとでは検索の引っかかりやすさは相当違うと思えます(^^;)。改めてこんなニュースを見てしまうと、どんなキーワードでも検索した1ページ目に来るにはかなり大変ではないかと思えてしまうのですが、もしより多くの人に読んでもらいたいと思い検索上位に載せたいと思う人がいた場合、その想いを実現するのは難しいとは思うのですが、ちょっと考え方を変えてみることで変わってくるかも知れません。

たまたま先日ラジオに出演していた「明和電機」さんのお話を聞いていて出てきた「テキストの力」という話を聞いて思った事があります。彼らは新しい発想で出来たグッズを商品化する前にまずはその言葉をネット検索にかけてみるのだそうです。もしその時点でコンセプトについてのキーワードなり、品物に付けようと思った名前と同じものがネット検索に引っかかってしまったとしたら、その発想は独自のものではなく既に先に誰かが出したアイデアと一緒だということがわかります。ですから、オリジナルなものを作るためには自分の出したアイデアや、ネーミングについてのキーワードを常にネット検索に掛けることが欠かせないのだとか。

ですから、ネット検索をしても同じものがなかったオリジナルの言葉を使って品物を製作すれば、完成して改めて紹介した段階で、その名前がメディアに乗ってその言葉をもとにしてネットで調べようとした人がいた場合、ページには他のライバルがいない唯一無二のキーワード足りえるということになります。これと同じように、実にありきたりなキーワードをブログやブログタイトルの題名にして発信するだけではそのキーワードはあまたあるサイトの中に埋もれてしまいますが、唯一無二のタイトルを多く作ることができれば、どんな検索サイトでもうまくいけば一ベージの一番目に表示されるようになります。

もっとも、その突拍子もないキーワードをどうして多くの人に認知してもらうかが重要にはなりますが、あまた多くの人がネットにアクセスしている中で、何かの拍子に見てもらえる可能性はごく普通のキーワードを普通に使うよりも、かなり戦略的なキーワードを無理してでも使った方が、結果が出るかも知れないということにもなるでしょう。

多くの人がその言葉の存在を知っているのに、ネットではほとんど誰も使っていない言葉があれば、その言葉には「テキストの力」が大いに宿るということになります。その言葉を見付けようとするか、自分て勝手に作って広める努力をするか、どちらにしてもやはり簡単にはいきませんが、だからこそ面白いということがあるわけです。

このブログでもより多くの人に読んでもらうためには今回のような題名ではなく(^^;)、もっと奇抜なキーワードを付けた方がいいのかも知れませんが、過去の経験から、とんでもないキーワードでこのブログにやってきてくれる人もいるので、逆にあまり無理をしても続かないのではないかと思いますし、あくまで個人のできる範囲で新たな発想について考えながらこのブログも続けていければいいなと思っています。


カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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