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多少料金がかかっても「ホームライナー号」に乗りたい理由

週末に青春18きっぷの消費を目的に東京に行ってきました。例によって新橋→有楽町→東京→上野と、あまり広範囲を回ってはいないのですが、買い物と食事を様々な全国のアンテナショップ店舗を巡ってしているうちに、その日の暑さもあったのかひどくくたびれてきたため(^^;)、上野を15時20分に発車する上野東京ラインの東海道線に乗って(疲れたので座席はグリーン車)静岡へ帰ることにしました。

今回回ったのも東京駅周辺なので、帰りの電車は東京で乗った方がいいのではないかと思われるかも知れませんが、座席指定ができない東海道本線の普通列車ではグリーン車でも早い者勝ちで、せっかく事前にグリーン券を買っておいても、席が満席になってしまっている可能性があります。時間の関係でたまたま同じグリーン車に乗ろうとする人の列の最後尾に付いてしまった場合、席が見付からなかったり、複数人で来ている場合は席が離れてしまう可能性があります。

今回は、そうしたリスクをできるだけ避けるため、東京ではなくわざわざ山手線に乗って上野駅まで行きました。そうすることで少なくとも東京駅で待っている他の人々を出し抜くことができます。また、高崎や宇都宮などかなり長い距離を走ってきている列車の場合、少なからぬ人々が上野駅で降りる可能性もあります。東京から上野まではちょっと時間がかかりますが、それでも帰りの行程を確実に座っていくためには、東京出発で西に向かう場合は最低でも上野駅まで戻って乗り込むという技は、ここだけの話ですが今回は有効でした(^^;)。

ちなみに、15時20分発の列車は、終点が熱海ではなく沼津です。静岡方面を進みたい場合には、やはり一度乗って座ったら、できるだけ長い時間乗っていたいので、いわゆるSuicaグリーン券の購入ではなく、JR東海の駅である沼津までグリーン券を買うためにみどりの窓口での購入が必要になります。今回はそのようにして帰ることは時間は別にして常に考えてしましたので、出発前に普通列車のグリーン券は購入済みです。

そうして、17時45分に沼津に着いたのですが、この時間に沼津に着いた場合、さらに西に行くために待っている東海道線にそのまま乗って行くというパターンもありますが、せっかくここまでグリーン席に座ってゆったりしてきたのだから、上野~静岡、さらに西に行きたい人は浜松までの長い区間をゆったり移動する方法があるのです。それが、到着時間から45分沼津駅で待って、18時31分発の「ホームライナー浜松3号」を利用する方法です。

ちなみに、静岡までだと19時10分着ですが、浜松まででは到着が20時10分となり、沼津でほとんど待ち合わせがなく次の東海道本線に飛び乗ったとしてもそれほど到着時間は変わりません。さらに車両は東海道本線のグリーン車にはない足置きの付いたリクライニング付きの座席で、車内で食事をしたり、自分の時間をも持てるかもしれない環境の車両になっています。

私自身はそのまま来ている電車に乗って対面シートを我慢して進もうかとも思ったのですが、同じ列車に乗ってきた人々が次々とホームライナーの乗車整理券(320円)をホームライナーが出発するホーム上にある券売機で購入しているのが見えたので、そのまま列に並んで乗車整理券を購入してしまいました。

ただ、このホームライナーのいいところは、整理券を購入するとその場でホームライナーの座席を指定することができ、きっぷにはきちんと「何号車何番の何席」というところまで印刷されています。ですから、この時点では乗り継ぎまで30分とちょっとくらいの時間になっていましたが、列車の席取りで行列を作らなくても良く、ぎりぎりまで駅の外に出てお茶をしたり食事や買い物をすることができます。

私は全国チェーンのコーヒーショップで一服してから駅に戻りましたが、特に関東から関西まで一日で帰りたいと思う18キッパーにとっては追加料金はかかるものの、運賃は乗れば乗るほど安くなるので、できればグリーン車およびホームライナーを積極的に利用することをおすすめしたいところです。

ちなみに、浜松からは30分だけ在来線での移動を我慢できれば、豊橋からは関西へとつながる新快速に乗ることができます。最終の新快速は米原に23時10分に到着しますので、京都や大阪方面というのはきついものの、米原より前の駅が最寄り駅であれば、18きっぷ一回分ということでは、かなりお得感の強い移動手段なのではないかと思います。

今回紹介したホームライナーの乗車整理券は距離とは関係なく、さらに買わないで乗っても同額で車内で整理券を席が空いていれば購入できます。その点は首都圏のグリーン券のように、事前購入と車内購入での価格が違う(車内購入の価格の方が高い)こともないので、かなり便利な点はあります。具体的には時間ぎりぎりで乗車整理券を買う余裕がなくてもとにかく乗り込んで、空いている座席に座りながら乗務員の通るのを待って整理券を購入すれば、他の普通列車とは違う旅の雰囲気を味わうこともできるというものです。

今夏の18きっぷのシーズンもそろそろ終わりますが(9月10日まで)、私自身は時間が許すようなら極力ホームライナーを利用するつもりで、予定を組みたいと思っています。ただし、スマホの経路検索アプリでは乗り継ぎを優先した案内を行なうので、今回紹介したようなホームライナー優先というような調べ方をするためには、きちんとダイヤの様子がわかる時刻表アプリか紙の時刻表が必要です。紙の時刻表はどの駅のみどりの窓口にも置いてありますので、待ち合わせの時間を利用して調べてみるのもいいのではないでしょうか。


通常乗車券を使った新幹線によるショートカットの例

少し前になりますが、静岡から横浜の中華街に行く場合には金券ショップで回数券を購入するよりも素直に桜木町や石川町までの乗車券を購入した方が新横浜から桜木町・石川町までの乗車券を別買いしなくても済むということを書いたことがあります。今回また中華街方面に出掛けることになったのですが、お金を節約するために全線在来線で行きたいところですが、今回はどうしてもいつも出掛けている時間に出掛けられなくなってしまいました。ちなみに、普段使っている静岡から石川町までのタイムテーブルは以下の通りです(時刻表は2019年の7月1日のものを利用しています)。

一本目 静岡発9時24分発(東海道本線・熱海行)10時47分熱海着
二本目 熱海発10時53分発(東海道本線・高崎行)12時11分横浜着
三本目 横浜発12時14分発(根岸線・磯子行)12時21分石川町着

今回はこの静岡発9時24分発の普通列車に間に合わないそうもないのです。ただ全ての行程を在来線で行こうとするとまだ静岡発9時52分の普通列車に乗れば何とか石川町には12時32分に着くことができます。しかし、できればそこまで時間を切り詰めて行きたくないというのが正直なところです。というのもこの乗り継ぎはぎりぎりの列車を乗り継いでいくため、昼食を途中で買うこともできないのです。

そこで、同じ10時前に出発するスケジュールでも、少しワープすることによって乗れなかった熱海行きの列車に追い付くことができ、さらに三島駅でも時間的な余裕を生み出すプランを考えました。それが以下のプランです。

一本目 静岡発9時53分発(東海道新幹線こだま)10時18分三島着
二本目 三島発10時33分発(東海道本線・熱海行)10時47分熱海着
三本目以降は上記プランの二本目からと同じ

ちなみに、新幹線の自由席特急料金(静岡~三島間)は980円です。昔は静岡と東京をつなぐ急行や特急があり、よく利用したことがあったのですが、今の状況の中では一部新幹線を使って時間短縮を図ることがベストです。熱海や小田原、新横浜までの特急券を買ってもいいですが、本来の予定をカバーするのが目的であり、さらに在来線と違って新幹線の中ならセパレートになっていて食事もできます。さらに、平日の熱海~横浜間の普通列車のグリーン券が980円(事前料金・Suicaグリーン券の場合)なので、この部分を我慢して普通席に座るようにすればその料金で新幹線に乗り、時間的な遅れも取り戻すことができるというわけです。

ちなみに、過去に安く新幹線こだまを利用して旅ができる旅行商品に「ぷらっとこだま」がありますが、静岡から新横浜までの料金はドリンククーポンは付くものの、東京までの値段とは100円しか違わない4600円で、しかも新横浜から中華街までは別料金で買い足しになります(新横浜から石川町まではICカード利用で216円になります)。一部路線を新幹線でショートカットするプランだと、ぷらっとこだまより片道千円以上安く利用できるので、今回もあえて回数券や特別な乗車プランは使わずにその日の天候や路線情報などを入手して一番安く楽に行ける方法を選択したいと思います。


JRハイウェイバスで快適なモバイル利用

昨日は東京へ往復するのに鉄道を使わずに行きも帰りも静岡駅発着のJR東海のハイウェイバスを利用しました。深夜バスではないので、左右4列シートになっている昔ながらのバスで、狭さを感じるところではあるのですが、だいたい3時間あまりの行程を我慢すればいいので、どうしても目的地に着く時間が決まっているような時には鉄道の方がいいと思いますが、かなりアバウトな日程で出掛ける場合には交通費が安く済んで便利ではないかと思ったので、今回改めてハイウェイバスの内容を紹介させていただきたいと思います。

最近ではバスのチケットを購入する場合、バスターミナルの窓口か営業所で買うのではなく、パソコンやスマホから専用のチケット購入サイト「高速バスネット」を使って買うのか当り前になっています。というのもインターネットを使って予約を行なうと空席がすぐわかりますし、購入する日によっては事前予約割引や往復割引が使えるかどうかがネット上からわかります。チケットについてはパソコンから席を取る場合にはプリンターで打ち出してもいいのですが、スマホで連絡を受けたサイトにアクセスし、チケットレスでの乗車も行なうことができます。スマホの中だけで解決するというのは「高速バスネット」に登録することが必要になりますが、誰でも簡単に登録でき、会費などもありませんので気軽に登録できます。ただし、予約ができる時間は朝5時から日をまたいでの深夜1時までになっていて、深夜1時から4時間は利用できないので注意して下さい。

乗車の際は紙でもスマホ上でも予約に対応するQRコードを出すと、運転手さんがそのコードを読み取ってくれて確認が完了になります。席座指定もネット予約の段階からできるので、その場所を覚えておけば、スムーズに席に付くことができるでしょう。

今回改めて利用してわかったのは、鉄道と違い高速道路をバスで走る場合に、どこに座るのかによっては(今回は行き帰りとも一番後ろの席でした)道路の凸凹のせいで、かなり揺れるという当り前の事を再認識しました。というのも、車内でパソコンをいじろうとして座席の背もたれにあるテープルを出してそこに小型のパソコンを置いて操作しようとしたのですが、テーブルの上は揺れの影響をもろに受けてしまいます。結局、自分の膝の上にパソコンを固定して使いましたが、それでも安定してテーブルに置いて普通に文字を打てる鉄道というのは偉大だなと改めて思った次第です。

ただ、モバイルユーザーには高速バスの方がいい事もあります。各席の正面下にはコンセントが2口あり、スマホやタブレット、モバイルバッテリーの充電に使うことができ、JRバスの車内では、無料のWi-Fiサービス(一回60分間で回数無制限)を提供してくれていることです。メールアドレスや各種ネットサービスのIDを登録すればすぐに使えるようになります。行きはタブレットとつなぎ、動画や音楽を聞いているうちに着いてしまった印象でした。運賃は安いのにここまでモバイラーに優しい環境があると、日帰りの旅だったら行き帰りのバスの中でスマホの充電をしていっても良く、座席は今までのままでもかなり進化していると感じることができました。バス内のコンセントを使う場合、隣の席の方のコンセントを塞がないように、小型のACアダプターを使うようにしないと、トラブルの原因になるかも知れないので、そうした準備をすることが大切になります。

さらに、バスの場合は目的地まで休憩ありのノンストップで結んでくれるので、乗り換えに気を使う必要もありません。行きは足柄サービスエリアで、帰りは愛鷹パーキングエリアでそれぞれ10分の休憩がありましたが、そのどちらにも降車して外に出て、トイレタイムとともにリフレッシュもでき、移動中はネット使い放題となれば、多少の席の狭さと乗り心地の悪さは十分カバーできるかなという感じもします。

もっとも、今回利用したバスは行きは工事渋滞にハマって10分到着が遅れ、帰りはそれほど渋滞にははまっていないような状況でも5分遅れで進むというような、ダイヤがあってダイヤでないような所はあります。さらに、電車のように飛び乗ることもできず、前日に書いたように乗り遅れたら諦めることも必要になる時間にシビアな乗り物であるということもあるので、こうした違いと特徴を十分理解し、様々な選択肢の中からその時の自分に合った交通手段を選びたいものです。


ぎりぎりの計画は旅には禁物

昨日書いたきっぷを当日駅で購入して、静岡から横浜まで行ってきました。何とか無事に行ってこられたものの、実際はかなりひやひやするものでした。
現状で静岡と横浜を一本で結ぶ列車はないので、乗り換えを数度行なうことになりました。ブログも人が少なくなった車内で書いたりしていたのですが、行きの最後になってひやひやものでした。というのも、昨日の朝に湘南新宿ラインで(赤羽あたり?)人身事故があったらしく、静岡から熱海までは時間通りに行ったものの、本来乗るためにホームで待っていた小金井行きの快速アクティが熱海のホームに止まっているものの長い間ドアが開きません。

こうした事故の影響は以前はそこまで広がらなかったのですが、ダイヤの変更により首都圏のあらゆる路線で影響が出るようになり、私が乗った電車もそのまま進むと事故処理の影響でストップしてしまう可能性があったのか10分くらい待たされて快速アクティは発車しました。その後、どこかの駅を出発する前に「線路に人が入った」という先程の状況とは違う情報が入り、その確認が済むまで出発できなかったり、後発の特急踊り子号を先に行かすために待たされたりして、私の乗った快速アクティが横浜駅に着いたのはおよそ16分も遅れてしまったのです。

私にとって幸いだったことは、石川町駅で待ち合わせの時間より30分早く着くタイミングで静岡駅を出ていたということでしょう。もちろん、ぎりぎりに着くようにすればもう少し遅く出発できたのですが、実際は予定よりも一本早い列車に乗り、熱海で途中下車して駅前にある足湯に浸かり、それまで少したまっていた足からくる疲れを癒やすことができました。

今回熱海でインターバルを取った時には人身事故の事は全く知らなかったのですが、早く熱海から出発したところで人身事故の影響で電車が動かなかったので、足湯に入れた分特をしたという感じでした。それも、時間に余裕のあるプランを組んでいたおかげでした。

来月には春の青春18きっぷが利用できるようになります。普通列車乗り放題のきっぷを使ってできるだけ遠くへ行こうと思うのは人情ではありますが、やはり途中で事故があって列車が遅れても日帰り旅行では当日帰りができるような日程にすべきですし、当日にホテルを取ってあるような場合や、別の交通機関に乗り継ぐような場合でも十分に間に合うよう、十分に時間を取った計画をする方が何もないような場合でも観光したり食事をゆっくり楽しんだりできるので、あまり無理な計画はしない方がいいと思います。

ただ、自分のこれまでの18きっぷを使った旅を振り返ってみると、終点前にドアから次の列車に向かってダッシュを繰り返しながら旅をしたこともあり、今考えるとよくそんな事をやったものだとしみじみ思います。もしその時に何かがあって途中でストップしていたらどうなっただろうと考えると冷や汗が出ます(^^;)。こうした旅を今の時代に行なおうと思う方はとにかくお金を切り詰めるということではなしに、時間をうまく使ってのんびり行くという風に考え、今回のようなトラブルも逆手に取れるような心掛けでいくべきでしょう。

さらに、今回の帰りの行程の中で、何回も帰りの経路を調べる中で気付いたことがありましたのでその点について最後に書いておきたいと思います。

石川町の駅を出て横浜で東海道線に乗り換えたのですが、スマホの乗換検索アプリでは横浜ですぐに乗り換えられるような形で列車をつないでいたのですが、帰りの時間が午後5時を過ぎていたことにより、隣のホームでなくいったん階段で下に降りてから別のホームに移動する必要があり、ホームから通路に降りた時点でアプリで指示された列車にはもはや乗れなくなってしまっていました。予定では熱海~沼津と乗り継いで沼津から快速運転のホームライナーに乗り継げる予定だったのが乗れずにがっかりしていたのですが、次の電車で熱海に着いた時に、目の前のホームに豊橋行きの普通列車が待っていました。

恐らく時間だけで次に乗れる列車を案内している関係で、すぐ目の前なので1分の乗り換えでも乗り継げるようなケースであっても次の列車を案内してしまうようになっていたのだろうと思うのですが、今回の乗り継ぎ時間はおよそ3分でした。その列車に乗ったことによって次はどうつながるかということを改めてアプリで調べたところ、何と乗れないと思っていたホームライナー号に乗れることがわかりました。沼津駅に着いたら正面のホームにすでに列車は止まっていたので、すぐに320円の乗車整理券を券売機で購入し、空いている席にゆうゆう乗車して、そこでブログの続きを書くことができました(^^)。

静岡駅への到着も早くなり、最後になってようやく一息着いたというのが本音でしたが、改めて諦めずに常に次の列車がどうなっているかということを調べることの大切さが身にしみた旅でもありました。今後の18きっぷの旅でも旅行中にでも次進むところについては何度も調べることで、思わぬ発見があることも出てくるかも知れません。一回検索した経路がベストということはないということもありますので、皆さんの旅の参考にしていただければ幸いです。


金券ショップの方が窓口購入より高くなるケース

最近東京まで出掛ける機会が多かったのですが、今回は東京よりも少し距離が短い横浜まで往復することになりました。例によってお金はありませんが時間だけはあるので(^^;)、安い上に時間に間違いがないという風に考えるとやはり鉄道の東海道線で行くのがいいだろうということで、過去に試算してみた静岡発小田原乗り換え(小田原~海老名~横浜)というコースは時間がかかる割にはそれほど安くならないということもあり取りませんでした。

ちなみに、今回は横浜駅に行くわけでなく中華街で食事をするためJR石川町駅まで行く計画にしています。実はその条件でできるだけ安く交通費を上げるために金券ショップへ行ったのですが、今回利用したい「静岡駅~横浜駅~石川町駅」というきっぷは置いてありませんで、静岡駅~横浜駅までの回数券のバラ売りなら置いてあったのですが、この回数券(バラ)の売り値は静岡~横浜間の2,590円から100円引きの2,490円でした(静岡駅近辺の金券ショップでの価格)。

往復購入で200円引けるということになるのですが、問題なのが目的地の石川町まで行くにはどうすればいいかということです。横浜へのきっぷには「横浜市内」と印字されたものがありますが(特定都区市内)、これは規則によると片道200キロ以上ないと時刻表などに掲載のある「横浜市内の駅」に横浜から乗り越して降りた場合には横浜から降りた駅までの運賃が別にかかります。ちなみに静岡から横浜までは200キロ未満なのでこの仕組みは使えないので、金券ショップで売っている「静岡~横浜」の回数券のバラ売リを購入して石川町まで行く場合には、以下のようになります。

・回数券(2,490円)+横浜駅~石川町駅運賃(180円)=2,670円

しかし、あえて金券ショップを使わずに静岡駅で「静岡駅~石川町駅」という普通乗車券を購入した場合の金額を比べてみると、あえて分けて買わずに一枚のきっぷにした方が安くなるのです。ちなみに、その乗車券の金額は2,590円と「静岡~横浜」間の運賃と同じです。これは、JRの運賃の仕組みに理由が隠されています。

JRの運賃は距離に比例して上下しますが、計算の都合上同じ料金で乗れる距離には幅があり、JRの営業キロ141キロ~160キロまでが2,590円になっています。静岡~横浜間は151.4キロで、横浜~石川町の距離が3.8キロなので合計155.2キロとなり160キロ未満になるので最初から「静岡発石川町行き」の普通乗車券を買って乗車すれば、金券ショップで回数券を買うよりも片道80円安くなるわけです。

さらに言うと、金券ショップで購入した回数券を利用した場合、片道100キロ以上の乗車をしていても回数券であるがゆえに途中下車(駅の改札口から外に出ること)は利用できませんが、駅できっぷを購入していけば途中下車が可能になり、横浜方面の始発がある熱海で途中下車して駅ビルを散策したり駅前にある足湯を利用することもできます。今回の行程ではいわゆる路線アプリで検索した乗車方法でなく、少し前に出発することで途中駅での時間調整もできますので、横浜までの道を単なる移動にしないやり方もあるということです。
今回はたまたまどうあがいても金券ショップで回数券を買うよりも普通に乗車券を買った方が安いことが改めてわかったのでこのようにしましたが、最後に紹介したような「途中下車」の仕組みをうまく使って目的地以外に面白そうな駅を見付けたら気楽に下車してみる旅というのもあるということを知っておくと、同じ区間を往復する中でも楽しさを見付けられるのではないでしょうか。


バスタ新宿内の土産店とコンビニを散策する

今回、東京に入るのに新宿から入り、さらに小田急の出口の正面に「バスタ新宿」の建物が見えたので、以前利用した時にはなかったコンビニの様子を確認するためだけに訪れてきました(^^;)。ちなみに、見に行ったのは平日のお昼ぐらいの時間です。

バスタ新宿の建物の中に入ると、海外からの観光客にもわかるように、床の下に案内表示があり、この辺は成田空港と同じような感じでした。その指示通りに進み、階上にある待合室を目指します。

すると、待合室の入口のところに左右にお店が入っているのが見えました。向かって右が食べ物を中心とした土産物があるお店で、左にはコンビニのファミリーマートが入っています。

まず、土産物店に入ったところ、もちろん東京土産も揃っていますが、その奥には何と東京の名物というよりも静岡を含む関東近辺の名物を取り扱っているコーナーが有り、結構目立ちました。お客さんがなく、入ると店員の方がついてくるような状況だったので写真は撮れませんでしたが(^^;)、その中にあった静岡県のおみやげは名前も聞いたことのないお茶まんじゅうで、いわゆる静岡みやげの定番を予想していたこちらとしては、こんなものが売れるのかとちょっと心配になってしまいました。ただ、そこまで詳しく中を確認してきたわけではないので、どこかを探せば出てくるのかも知れませんが(営業時間6:00~24:00)。

反対のファミリーマートの方は、入ると右側に「東京ばな奈」の数々の種類が置かれていて、反対の土産物店が閉まった後にバスタ新宿に着いた場合、東京から地方に出発前の最後のお土産購入のチャンスとして活用できるように思えました。もちろん狭い店内ながらも一通りのお弁当や飲み物を用意しているので、その点は深夜でも安心でしょう(営業時間3:30~25:30)。

ちなみに、私が入ったお昼には奥のスペースにこれも東京名物と言えるのかも知れませんが築地のテリー伊藤さんの実家が出している「丸武」の玉子焼サンド(税込650円)と、浅草「ヨシカミ」のロースカツサンド(税込699円)が並んで置いてありました。これはバスタ新宿のお店の独自のサービスだと思います。バラバラになりやすいおにぎりやお弁当と違ってサンドイッチは比較的座席の狭いバスの車内で食べやすいものなので、食事をしないで入ってきてしまった方には有難い品なのではないかと思えました。ずっとこの組みみ合わせがあるのかはわかりませんが、コンビニでも利用者の立場に立った品揃えをしてくるでしょうから、コンビニ弁当やおにぎりは嫌だと思う方でも一応入ってみて、こうしたお店側の企画物を探してみるのもいいのではないでしょうか。

ちなみに、先に紹介した通り土産物店は午前0時までの営業なので、夜行バスに乗る人にも対応しているようで、その辺も考えられているという気がします。私自身はなかなか高速バスには乗ることはないのですが、全てではなく一部区間だけ高速バスを使ったり、時間に関係なく目的地に着きたいような場合には利用することもあるかも知れません。前回利用した際は、とにかくお店が待合室になかったので、外にいったん出てマクドナルドで食事をした経験があるので、それを考えれば食料やお土産の調達がはるかに楽になったことは素直に嬉しいです。

特に深夜バスを使う方にとっては利用する頻度は増えるでしょう。ちなみに、以前行った時にもあったセブン銀行のATMは場所を変えずにそのまま存在していましたので(営業時間は終バスが出るまで)、現金が足りない場合に備えて、セブン銀行で24時間利用できるカードを用意することをしておけば、本当に現金が無くて困った時には役に立つと思います。


静岡~東京(新宿)間最安のパターンを実行したものの

昨日は東京に用事があり、さらに朝早く出発できる環境を整えたので、早さよりも安さを追究した移動ルートを使って往復してきました。一般的に新幹線を使って往復した場合は片道でも5千円以上かかりますが、今回は往復でも5千円以下という金額で往復できるのですが、その分時間はかかり必ずしも快適ではないという部分があります。

とにかく安さを追求する場合、静岡から東京へのJRの片道乗車券を購入するのではなく、鉄道会社を分けて「静岡~小田原」「小田原~新宿」と別買いするのがコツです。正規の料金で払っても安いのですが、今回は更に安くするためにいわゆる「金券ショップ」を使い、さらに金券ショップも分けて購入しています。

まずJRの在来線を使って静岡から小田原まで行くのに、金券ショップでは回数券のバラ売りをしています。これは東京で購入する金額とは違うと思うのですが、通常料金より70円安い1,590円という価格で静岡~小田原間を利用できる回数券のバラ売りを購入しました。この券を手にしてとにかく東海道線を小田原に向かいます。

東京で待ち合わせの時間が午後1時くらいだったのですが、静岡駅に着いたのは午前8時前で、結局静岡駅発7時50分の三島行に乗り、沼津で熱海行きに乗りかえ、さらに熱海から小金井行きの列車に乗って小田原を目指しました。その際、一番乗車距離が短い沼津~熱海間の列車でウトウトしてしまい(^^;)、あやうく折り返しする車内に残ってしまうところでした。この辺もスマホのネット検索アプリだと乗り換えの回数についてこだわらなければ、早く着くタイムテーブルを優先して表示するようなところがあります。もちろんウトウトしていなければ問題ないのですが、できれば一本一本の列車に乗っている時間が長く、乗り換えの回数が少ない検索結果の乗り換え方法を利用する方が私には向いているようです。

そうして小田原駅に着いたのが午前10時前でしたが、だいたい静岡駅から2時間かかっているということになります。そこで一旦JRの改札を出て小田急の入口から入場するのですが、ここで直接券売機から小田急のきっぷを買わず、駅前に複数ある小田原の金券ショップを利用して「小田急電鉄株主優待券」を往復分の2枚購入します。この優待券は通常購入すると880円かかる小田原~新宿までの運賃を金券ショップの売る価格で利用できます。ちなみに、静岡駅周辺の金券ショップでは優待券は一枚770円でしたが、小田原駅周辺で購入した場合660円でした(4枚単位で購入すると650円/一枚というお店もありました)。細かいですが通常料金と比較しても240円、静岡の金券ショップで買った場合でも110円も片道利用で得になるので、利用しない手はありません。

新宿からは御茶ノ水が最寄り駅になるので、モバイルSuicaを利用することで165円かかり、全ての運賃を合計すると片道で2,425円、往復でも4,850円と見事に往復5千円以内に収まりました。

ただ、小田急は別料金を使って特急ロマンスカーを使えば車内は快適で車内でパソコンも使えますが、全席指定の特急券は890円です。JRの普通列車のグリーン券と比べてもそんなに悪くはないので、時間さえ合えば利用することも考えたのですが、今回時間の関係ですぐに来た急行や快速急行に乗らざるを得ませんでした。ただその場合、列車の装備は普通の対面シートなので、両方始発から乗るので座ることは十分できるものの、人でギュウギュウ詰めになってしまってかなりのストレスを感じる中で、およそ1時間40分を過ごさなければなりません。静岡から新宿までの所要時間はおよそ4時間となり、JRでストレートに東京まで行くよりも遅くなります。

最初は往復でロマンスカーを使ってもいいなと思っていたのですが、今回は往復とも急行・快速急行を使ったのでリラックスできないままで移動時間だけで8時間かかったことになります(^^;)。時は金なりという考え方の人は何しろ無駄な時間だと思われる方もいるかも知れませんが、今回はたまたま朝早い時間に出発できたので使ってみましたが、普段電車を利用していない人にとっては安いなりの利用感があると覚悟した方がいいのかも知れません。

ただ、青春18きっぷの使えない時期に最安を求めるとこの方法に行き付きますし(18きっぷが使える時期ならJRの東海道線で移動した方が早く、グリーン車を一部使えばロマンスカー並みの快適さを感じられます)、事前予約の高速バスなら同等の料金になる可能性もありますが、当日いきなりバスチケットを購入すると静岡~東京間は3千円弱となり(JRハイウェイバスで2,930円、金券ショップで購入しても2,730円とそれほど安くならない)、さらに道路の渋滞の度合いによっては集合時間に間に合わなくなる危険性もはらんでいます。バスで行くことを決めたら事前に高速道路の渋滞状況を確認し、かなり早めに出発すれば問題はある程度回避できるものの、鉄道ですら人身事故や天候の影響で遅れる場合もありますし、道路の場合はその不安が常につきまといます。そういった事も考えて交通手段は選択するべきでしょう。

もっとも、こうした目的地に着くまでの時間の過ごし方をきっちり利用できるなら、逆にこの料金最安プランをおすすめすることもあります。人が乗っていても文庫本なら座りながら読めるので、往復で一冊ないし二冊を読んでしまう意気込みで格安移動をするというのも十分に有りでしょう。日々の生活の中では誘惑が多く、なかなか一つの事に集中できないということは多くの方が感じていることでしょう。手元でできる試験勉強をやりながら行くのも一つの考え方です。

ちなみに、同じ静岡から横浜に行く場合も小田原で小田急に乗り換えて海老名まで行き、そこから相鉄線で横浜まで行く方が運賃を安く上げることができるようです(静岡~小田原間1,590円、小田原~海老名間460円、海老名~横浜間310円で合計2,360円と新宿までの最安料金よりも高くなるのはご愛嬌(^^;))。様々な鉄道会社の路線に乗りたいという方も少なくないでしょうし、気分転換の意味もかねていつもの経路でなく、浮いたお金で昼食をグレードアップする目的で時間はかかってもいつもと違った経路を考えるのもなかなか面白いのではないでしょうか。


駅の時刻表を有効に使おう

前日に書いた通りに、無事に静岡駅を出発することができ、先方にもお待たせすることなく会って新年のご挨拶をしてきました。その方のところへ行く際には、だいたいの終了時間も決まっているので、当初はそのつもりで帰りの予定も組んでいたのですが、今回については先方に別の用事が急に入ったということで、多少早くの散会となりました。

前回の東京行きでは往復をぷらっとこだまの新幹線にしていたこともあり、帰りに予定した列車以外には乗れないという状況になっていたので、今回のように早く終わってしまった場合や、時間が伸びた場合は予約を入れた新幹線に乗るまでの時間調整に苦労することになります。

ただ、列車の予約を取る場合は、乗る列車がわかっていて帰る時刻もわかるので決まった時間だけのことを考えればいいという簡単な部分もあるものの、物理的に早く帰ることができるのに、待ち合わせ時間が伸びることで無駄なお金も使ってしまいますし、この辺は一長一短あるような感じではあります。

今回は18きっぷを使った普通列車の旅なので、一応の目安という時間は考えていたものの、今回はだいたい予測時間より一時間早く東京を出られることになりました。せっかくなので東京で時間を潰そうかとも思いましたが、何の目的もなくぶらぶらというのも疲れるだけなので、今から東京駅に向かうとして何時の列車がグリーン車に長く乗っていられるかということを、最寄り駅のみどりの窓口に設置してある「JR時刻表」を開いて確認しました。

スマホの路線アプリで現在地と時間、および諸条件を入力すると目的地までの経路を表示してくれますが、今回の私の帰路の場合、普通車のグリーン車でできるだけ長くくつろぎたいのに、早く到着することに主眼を置いた調べ方をするものですから、東京から小田原までの快速アクティに乗り、そこから何本か普通列車を乗り継いで目的地に着く方法しか選んでくれません。こちらとしては、首都圏から伸びるグリーン車を連結する普通列車の中で一番遠くまで行く、「沼津行」の普通列車の中で一番現時間に近いものを探して欲しいのに、そういった形での検索はなかなかしてくれないようです。

そんな時に頼りになるのが、全ての列車の運行情報が網羅されている紙の時刻表というわけです。最近ではタブレットやスマホで紙の時刻表と同じ情報が見られるアプリもあるのですが、毎月の料金がかかるので、そのためだけに毎月料金を払うのももったいないので、今回は極めてアナログ的ではありますが、現時刻からの東海道線の沼津行の列車をピックアップし、東京発の時間と発車ホームをメモして、出発時間より少し前にホームまで行くことにしました。

沼津まで着いてしまえば後はどうにでもなります。あまりにも後続列車との接続が悪ければ駅から出て(18きっぷは乗り降り自由です)夕食でも食べてから電車に乗ればいいですし、すぐ接続できるようなら目的地まで一気に乗り切って駅前で食事をした後で帰ってもいいでしょう。幸いにして沼津行きの列車は東京駅ではほとんど空いていたので、一番後ろのリクライニング自由な席を確保し、テーブルを出してパソコンで作業しながら帰途についています。これも、早めにみどりの窓口にある時刻表から帰りの予定を見付けておいたおかげで、何もしないでホームまで出てそこからおもむろにスマホで検索という形を取らなかったのが功を奏しています。一つだけ足りないことがあるとしたら、2両あるグリーン車のどちらの車両にトイレが付いているかということで、これについては行きにトイレが付いていない方の車両に乗ってしまい、トイレに行くためには車両をまたいで移動しなくてはなりませんでした。

ちなみに、常に時刻表とともに旅の計画を立てたいと思っている方はスマホやタブレットに時刻表アプリをインストールし、いつでもどこでも自分の時刻表をスマホやタブレットの画面に表示して使えるようにしておいた方がみどりの窓口を探す手間も省けるわけですが、中途半端に鉄道を利用している私にとっては、有料の時刻表アプリを常に有効にしておくのはもったいないと思ってしまいます(^^;)。どうしても有料アプリが必要になればその時点で買えばいいですし、そこまでする必要を感じず、旅行中でもみどりの窓口にアクセスできるなら、駅に用意されているものを活用することの方が手間こそかかるものの、確実に欲しい情報にたどり着けるので気に入っています。

結局、沼津からの乗り換えは殆ど無い次の列車に乗ったので、予定より1時間近く早くに帰ってきてしまいましたが、用もないのにだらだらと残っていなくて良かったと思います。これも、自分で運転することのない移動だからこそという気もしますが、世の中はちょっと違っただけで事故や天候の急変など何が起こるかわかりませんし、首都圏の交通というのは、人身事故があったなんてことになると、かなり広い範囲で影響が出ますので、個人的には早く帰ることができるならそれに越したことはないと思います。翌日にも仕事があることもあるので、今度は完全に休みの時にゆっくりと出掛けたいとしみじみ思った今回の東京行きでした。


金土日で遠くに安く快適に旅する方法を考える

新しい年を迎え、旅行の計画だけは立ててみるものの、多くの方が考えるのは「休みが取れない」「お金がない」という無い無い尽くしの問題ではないでしょうか。その一つの解決策が車中泊の旅ということもあるのですが、今の時期は走り慣れない雪道を車で長距離走るのはなかなか大変なので、公共の交通機関を使ってできるだけ快適に、と言ってお金も掛けずに旅したいと「それは無茶だ」と言われそうな事ですが、普通の旅行と比較して何かを我慢すれば意外と色んなパターンの安くて快適な旅というのはあるのではないかと思います。ここでは、東京以西から博多を目指して土曜日と日曜日しか休みがない人が、その休みをまるまる活用した旅について考えてみることにします。

少ない休みを活用するには、どちらにしても「車中泊」を旅行の行程に入れることを考えなければいけないでしょう。土曜日が休みということは、物理的な出発は金曜の夜から可能です。東京から博多まで車中泊で行けるということだと、国内最長の夜行バス「はかた号」を思い出す方もいるかも知れませんが、金曜夜発のビジネスシート料金が15,000円と格安ではあるものの、体力的に片道14時間乗り続けるというのは心から「快適」とは言えませんし(^^;)、それが往復になれば人によっては「修行」となってしまう可能性もあります。さらに現地到着が翌日のお昼前ということで、往復「はかた号」にして0泊2日の弾丸ツアーにした場合は現地滞在が約7時間でさらに博多発が18時50分となり、ちょっと博多の夜までは楽しめず、日曜の朝には東京に着いてしまうという、東京に早く帰り過ぎてしまう残念なプランになってしまいます。

そこで、利用する交通機関を分割することで、現地および乗り換える際の場所で観光しながらより楽しみ深夜バスより費用を浮かすことも可能になってきます。一部深夜バスを使うのは同じですが、早朝に到着する場所を関西にすることで、関西での観光もやろうと思えばできてしまいます。

東京から京都への深夜バスは、東京駅八重洲口や新宿バスタから出ていますが、一般的なJRバスの金曜夜発の深夜バスでは8千円前後とちょっと高めですが午前6時には京都駅に着きます。そこから早朝の清水寺に行けば観光客のいない中での参拝ができますし、他にも早朝から拝観可能なお寺も多いです。

関西から博多まではバスではなく新幹線を使って安く行けるお得なプランがあります。それがJTBが出している山陽新幹線のお得な「新幹線バリューパック」です。このプランは新大阪駅など関西方面から博多まで新幹線こだま号を使う限定プランで、新大阪~博多が通常期には6900円という破格で利用できるのです。さらに、博多駅・小倉駅構内の売店で使えるクーポンが200円分付いています。指定席しか利用できないものの、席の指定自体ができないのが残念ですが、それでも格安で博多まで新幹線に乗れるのですから利用しない手はありません。料金やタイムテーブルについては、以下のページでご確認をお願いします。

・新幹線バリューパック
https://www.jtb.co.jp/kokunai/jr/higaeri/tokutoku_hakata_osa/

なるべく早く博多に着きたい場合は、京都から新大阪まで自力で移動するか新大阪に停まる深夜バスを使い、うまくひかり491号に乗れれば(この便だけはこだま号でなくひかり号を利用できます)、土曜日の10時11分には博多に着けます。この列車に乗って博多にやってきたと仮定すると、帰りに博多発大阪行きの深夜バスに乗れば翌日の朝には再び関西に着きます。その際の出発時刻は博多発午後10時から11時くらいなので、まるまる半日滞在可能で、さらに夜の屋台でそこそこ飲むことも可能でしょう。そしてバスの中で寝て、京都でも大阪でも着いたら東京には直行しないで、少し観光してから帰るパターンもいいでしょう。その際、帰りの足として頼りになるのが、同じ新幹線こだま号を使ったJR東海ツアーズの「ぷらっとこだま」です。

・ぷらっとこだま
http://www.jrtours.co.jp/kodama/

京都発東京行きで1万円ちょっとと先述の「新幹線バリューパック」より割高ですが、人気の東海道新幹線ということと、同じ指定席でも通路側と窓側の指定が可能になっているのは大きなポイントです。さらにこのように使う交通機関を分けても、往復深夜バスの場合とそれほど交通費は変わらず、ホテルに泊まらない弾丸ツアーであるので飛行機よりも手軽に行ける(飛行機の場合、スケジュールに合う時間を選ぶのが難しく、そもそも時間ぎりぎりに乗ることができません。さらにLCCで安い運賃の飛行機は席に限りがあります)というメリットもあるので、急に取れた休みを有効に使う場合の旅プラン作りの一つとして「新幹線こだま」と「夜行バス」や「夜行フェリー」を組み合わせることも十分ありでしょう。

また、たまたまセールで片道だけ格安のLCCの航空券が取れてしまった場合(^^;)、帰りを「新幹線バリューパック」と「ぷらっとこだま」の乗り継ぎで移動するという手もあります。その際の宿はビジネスホテルを利用すれば安くできますし、現地での時間はより多く取れます。飛行機の接続が悪く格安の飛行機をなかなか使えない私の住む静岡など東海道沿線の都市在住の方が博多に旅行する場合も、こうした知識を持っていると、新幹線を使える分かなり移動がしやすくなると思います。このように、行ったつもりになっていろいろな旅の可能性を考えるだけでも楽しいので(^^;)、今年はそんな風にして遠くに行けるように、色々な格安運賃について調べてみたいですね。


未来の交通手段としての「BRT」が走る場所

テレビ東京系で放送されている「ローカル路線バスの旅Z」の塩釜~恐山の回をかなり遅れて見たのですが、路線バスで旅行をする苦労がしみじみとわかります。同じことを鉄道でやろうと思えば、特急でない普通列車だけでも相当進むことができます(恐山まではバスを使わなければなりませんが)。本来は様々な交通機関を融合させて行くようになっているのですが、とにかく大変なのが全てバスを使うため大手のバス会社だけでなく町や村などが運行しているコミュニティバスの運行情報が必要になるのですが、さすがにそうした細かい路線については観光案内所へ行っても情報が得られず、実際に現地へ行くしかないというところが(基本的にスマホでの路線検索は番組のルールとして禁止されています)番組の見どころになっています。

この番組はいかにしてゴールまで辿り着くかという過程を見せるのが第一だと思いますが、今回の番組で指定されたコースというのは2011年に起こった東日本大震災の後でどのようになっているかということも見ることができたのも一つの収穫でした。特に今回の番組でなぜ「塩釜~恐山」というルートが実行可能だったのかを考えた時、かなりの長距離を走っているバスがあったからなのではないかという風に思いました。というのも、JR前谷地駅から気仙沼駅を経由して盛駅までかつて路線があった鉄道が不通になっている区間を代替のBRT(バス高速輸送システム)が運行していて、番組のルールでは本来鉄道の代替であってもバス路線だからということで乗車することが許されていたのでした。

この路線バスは、普通の路線バスとはちょっと違っていまして、鉄道の線路だった場所をバス専用レーンにして停留所を増やし、できるだけ鉄道と同じように交通渋滞の影響を受けにくいように作られていて、きっぷについてはJRの普通列車と同じと考えることで、JR線の普通きっぷでの乗越や、いわゆる普通列車乗り放題の「青春18きっぷ」でも乗れるようになっているのです。

しかし、番組内で紹介されていたのですが本数は鉄道ほど多くなく、さらにバスの定員にも限りがあるために鉄道と比べると不便な点はあります。それでも現在の状況を考えると、この方法で一旦切れてしまった交通網をつなげるしかなかったのではないかとも思えます。

今回BRTの様子を少しだけですがテレビで見せてもらい、機会があれば通しで乗ってみたいと素直に思えました。それまでの交通機関が変わる原因というのは色々ありますが、単に鉄道が廃止されてのバス転換とは違い、むしろ未来にはこのようなバス専用通路を走るBRT路線が全国で増えてくるのではないかと考えることもできるので、そのメリットディメリットを実感できるのではないかとも考えられます。

現在の日本では、例えば大きなイベント、コンサートやスポーツの試合が行なわれる際、シャトルバスが運行させる事があります。それらイベントの中で特にスポーツの試合の終了後にはシャトルバスに乗れたとしても周辺道路が渋滞することにより終電に間に合わないような事が起こっているのですが、もしそうしたシャトルバス用の専用道路が駅まで整備され、それこそ一般道に入らずに専用道だけで完結するような事ができれば、現在の技術でも自動運転での運行も可能になると思います。何よりレールを敷設しないということになると災害にも強く(専用レーンに被害が出ても一般道を迂回することができるので)、過疎化した集落への交通にも期待が持てるのではないでしょうか。

実際問題、あの地震がなければ実現し得なかったBRTなので、複雑な想いはありますが、だからこそその経験をバネに、日本各地に広がる新たな交通機関としての期待を掛けられる路線になっているということも言えるのではないかと思います。また機会があれば、改めて乗りに行って、このブログでもその様子を紹介したいですね。