先日、ほぼ一ヶ月ぶりに関東地区に新幹線でない在来線経由の電車で出掛けてきました。行きはずっと座って行けたのですが、帰りは横浜から東海道線に夜の8時過ぎに乗ったので、かなりの混雑でした。当然、そうしたことは当り前のことなので、トラブル回避のためにリュックを背負うのではなく前に抱えるようにして持ち、さらに手はつり革や他の人に見えるように上げていました(痴漢冤罪にならないため(^^;))。
そうしたら、混雑する中で明らかに一杯引っ掛けてきたようなおじさんが、私の持っていたつり革の上からつり革を掴んできたのには正直びっくりしました。まあ、それだけ人が密集していて自分の体を支える所がなかったのでしょうが、よりによってなぜ自分の持っているところを持つのか? という疑問を感じる中、一駅でその人は降りていきました。
さて、そうして一杯飲んで電車に乗った場合、東海道線を静岡に向かうときに気になるのがトイレの存在です。さすがに満員の中ではなかなか動くこともできないのですが、車内は徐々に空いていく中で多少の余裕が出る中、欲しかった情報が車内のトイレの情報および、列車の停車時間の情報でした。
今回私が乗ったのは高崎発17時54分の普通列車1935Eで、横浜発20時31分の15両編成の沼津行きです。ちなみに、15両のうち、後ろ5両は熱海で切り離し作業されるので通しで沼津まで行くためには1号車から10号車までに乗る必要があり、その事は途中の車内アナウンスで何回も流れていました。
ちなみに、沼津以降の運行は2分間の待ち合わせで沼津駅の向かい側のホームに静岡行きの列車が待機しているので、沼津まで乗り通してもトイレタイムはありません。東海道線の静岡県内を走る電車にはしばしばトイレが付いていない車両が運行しており、青春18きっぷでの移動をする方には大変な状況になることが言われていますが、高崎からの長距離列車ならトイレは付いているだろうと思ったものの、残念ながら車内アナウンスでは車内トイレの設置状況についてのアナウンスはありませんでした。
ちなみに私はその時、グリーン車の隣の5号車に乗っていたのですが、恐らくグリーン車のトイレを使うためかも知れませんが、明らかにグリーン車を使う気配がない人があえてグリーン車の方へ移動していくところに遭遇しました(グリーン車はデッキに立っていてもグリーン料金を請求されるので、基本的にはその状況で料金を請求されたら支払わなければなりませんのでご注意を)。これも、普通座席のある車両のどこにトイレが有るのかということをアナウンスすれば、起こらない事ではないかと思います。さらに、グリーン車に入ったら料金が発生するということもアナウンスすべきでしょう。ちなみに、この電車では最後尾の10号車にトイレが設置されていました。
そうは言っても人によっては車内のトイレを使うのに抵抗がある方もいるかも知れません。そんな時に必要な情報というのは、駅の停車時間のアナウンスだろうと思います。紹介したように、この列車は熱海駅で一部車両の切り離しを行ないますので、その作業中は電車は動きません。そこで問題になるのは、いったい普通列車1935Eは熱海駅で何分停車するのか? ということだろうと思うのですが、残念ながら事前にそうした情報のアナウンスはなく、熱海に停まってしばらくした時に発車時間のアナウンスがあったのみなので、詳しい時刻表でも持っていないと事前に停車時間を把握することはできません。ちなみに、改めて調べてみたところ、熱海着が21時49分で、熱海発が21時58分と9分あるので、駅構内のトイレの混み具合によっては十分トイレに行ってから列車の発車に間に合う時間です。
こうした情報をアナウンスしてくれるだけでも、お酒を飲んでいたり、加齢によってトイレが近い人にとっては十分に有難いと思うのですが、せめて列車が長時間停車する前の段階でアナウンスがあれば、ちょっとホームに出て休憩をしたり、飲み物や食べ物を購入しに行ったりすることで、鉄道会社にも恩恵があるのに、なぜその一手間を惜しむのか、ちょっと疑問ですね。
スマホのアプリでも時刻表の内容がそこまで詳しく書いてあるわけではないですし、そこまで事前に調べて電車を利用する人がいるわけでもないでしょう。でも車内でのアナウンスは貴重な情報源として聞く人は多いと思うので、特に利用者が多い路線ではもう少し考えていただけると幸いです。