夜行列車の利用が飛行機より難しい現実

今頃になって、月末の忘年会の日程が決まったのですが、横浜で平日の夕方からという静岡在住の自分にとってはかなりしんどい日程になってしまいました(^^;)。翌日が休みなら先日紹介したようにどこかに宿を取るか個室のネットカフェで夜を明かし、翌日の始発で帰ってもいいのですが、今回は自分の希望は後回しにして日程を決めてもらったので、決まった事になかなか文句も言えません。

そんな中で、ある程度の時間を現地滞在して帰るためには、様々な交通機関の利用を考えたのですが、かつては青春18きっぷを2日分使えば往復で、多少はしんどいものの東京からなら大垣まで毎日利用できる夜行列車の通称「大垣夜行」が使えました。電車はバスとは違って一度に多くの人を運ぶことができ、学生のお休みの期間は通路やデッキにまで人があふれる大変な混みようになることもあったのですが、何とか時間までに駅に行き、すし詰め状態でも列車に乗ってしまいさえすれば、静岡には午前2時前後には着くので何とか翌日の朝から動くことができるようになっていたのでした。

そのうち、こうした大混雑が問題視されたのか、自由席基本でグリーン車が連結されただけの大垣夜行がなくなり、その代わり全席指定の「ムーンライトながら」に列車が変わりました。当初は毎日運行していたので、18きっぷのシーズンでなければ指定席の入手は難しくなかったのですが、毎日運行でない18きっぷシーズンのみの臨時列車になってから状況は変わりました。ネットオークションで指定券が定価より高額で売れることが現実の事になるにつけ、以前は予定していた列車利用が中止になった場合には緑の窓口に指定券を返していたのが、そのままぎりぎりまでネットで売買されるようなことになってしまい、現在までそうした状況は続いています。ネットで席が全部さばければそれはそれで必要とする人の所に渡るので全てが悪いことだとは思えませんが、もしネットでも売れずにみどりの窓口にも返さなかった場合には、多くの列車に乗りたい人がいるのに座席は空で空気を運ぶことになってしまいます。

こんな状態なので、当然忘年会当日のムーンライトながらの指定席は、JRの「サイバーステーション」という空席照会のサイトで調べたところ(指定券の購入はできません)、全て売り切れていました。もちろん、急な予定があった場合はムーンライトながらの利用というのは使えない方法だということはわかっていたので、早々に新しいプランを想定する必要がありました。

そんな時、普通の人が考えるのは新横浜からの最終の静岡行きの新幹線に乗って帰るというものでしょう。改めて時刻表を調べたら、こだまの最終が午後10時30分新横浜発になっていました。これはこれで忘年会の方でもゆっくりと話もできそうですし、静岡着も23時22分と在来線の終電よりも早く着くので何とか翌日に影響を残さない事もできるでしょう。

このスケジュールは検索アプリで調べたのですが、他にも数パターンの内容が出てきて、一つは「ムーンライトながら」を横浜から静岡まで利用するプランだったので論外でしたが、もう一つのプランがなかなか面白く、今回は新幹線を使わずにもう一つのプランで帰ることに決めました。

そのプランとは、夜行バスを利用するプランで、関東から静岡までの夜行バスはそのほとんどが東京駅八重洲口かバスタ新宿発のものであり、神奈川県から乗るには東名江田バス停まで自力で行かなければならない東名ハイウェイバスが多いですが、唯一の例外が、横浜駅東口のYCATからバスに乗れる、今回予約を取った「ドリーム静岡浜松1号」でした。

忘年会の日の「ドリーム静岡浜松1号」については、「高速バスネット」というサイトで空席照会だけでなくクレジットカードを利用しての乗車券購入まで一気にできます。私がサイトを見た時にはたまたま残り座席2で、しかも東京発で多くの人が乗っている中で乗り込むには迷惑を掛けることが少ない通路側の席は1席だけだったので、これは買うしかないと速攻でネット購入してしまいました。ちなみに、静岡駅着は午前4時半ととんでもないですが(^^;)、何とか翌日の朝には帰宅できるので、その後の事はあまり考えないことにします。

このように、全ての手配が自宅にあるパソコンやスマホ上から完了する乗り物というのは急に予定が入っても交通手段をどこへも行かないで確保することができますので本当に有り難いです。最初に紹介した「ムーンライトながら」は新幹線のようにネットから予約ができませんし、その点だけでも鉄道より高速バスを選ぶ理由になってしまいます。

最近は、スマホアプリでもLCCを含めた最安の飛行機のチケットをネットから購入することが可能になるので、指定席の入手に手間取る夜行列車よりも、飛行機か高速バスを選んだ方が実際のところ楽になっている現実があります。電車の自由席なら予約不要なので手軽ではありますが、現代の夜行列車の敷居の高さというものをしみじみと感じているところです。


カテゴリー: 電車・バス | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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