金券ショップの方が窓口購入より高くなるケース

最近東京まで出掛ける機会が多かったのですが、今回は東京よりも少し距離が短い横浜まで往復することになりました。例によってお金はありませんが時間だけはあるので(^^;)、安い上に時間に間違いがないという風に考えるとやはり鉄道の東海道線で行くのがいいだろうということで、過去に試算してみた静岡発小田原乗り換え(小田原~海老名~横浜)というコースは時間がかかる割にはそれほど安くならないということもあり取りませんでした。

ちなみに、今回は横浜駅に行くわけでなく中華街で食事をするためJR石川町駅まで行く計画にしています。実はその条件でできるだけ安く交通費を上げるために金券ショップへ行ったのですが、今回利用したい「静岡駅~横浜駅~石川町駅」というきっぷは置いてありませんで、静岡駅~横浜駅までの回数券のバラ売りなら置いてあったのですが、この回数券(バラ)の売り値は静岡~横浜間の2,590円から100円引きの2,490円でした(静岡駅近辺の金券ショップでの価格)。

往復購入で200円引けるということになるのですが、問題なのが目的地の石川町まで行くにはどうすればいいかということです。横浜へのきっぷには「横浜市内」と印字されたものがありますが(特定都区市内)、これは規則によると片道200キロ以上ないと時刻表などに掲載のある「横浜市内の駅」に横浜から乗り越して降りた場合には横浜から降りた駅までの運賃が別にかかります。ちなみに静岡から横浜までは200キロ未満なのでこの仕組みは使えないので、金券ショップで売っている「静岡~横浜」の回数券のバラ売リを購入して石川町まで行く場合には、以下のようになります。

・回数券(2,490円)+横浜駅~石川町駅運賃(180円)=2,670円

しかし、あえて金券ショップを使わずに静岡駅で「静岡駅~石川町駅」という普通乗車券を購入した場合の金額を比べてみると、あえて分けて買わずに一枚のきっぷにした方が安くなるのです。ちなみに、その乗車券の金額は2,590円と「静岡~横浜」間の運賃と同じです。これは、JRの運賃の仕組みに理由が隠されています。

JRの運賃は距離に比例して上下しますが、計算の都合上同じ料金で乗れる距離には幅があり、JRの営業キロ141キロ~160キロまでが2,590円になっています。静岡~横浜間は151.4キロで、横浜~石川町の距離が3.8キロなので合計155.2キロとなり160キロ未満になるので最初から「静岡発石川町行き」の普通乗車券を買って乗車すれば、金券ショップで回数券を買うよりも片道80円安くなるわけです。

さらに言うと、金券ショップで購入した回数券を利用した場合、片道100キロ以上の乗車をしていても回数券であるがゆえに途中下車(駅の改札口から外に出ること)は利用できませんが、駅できっぷを購入していけば途中下車が可能になり、横浜方面の始発がある熱海で途中下車して駅ビルを散策したり駅前にある足湯を利用することもできます。今回の行程ではいわゆる路線アプリで検索した乗車方法でなく、少し前に出発することで途中駅での時間調整もできますので、横浜までの道を単なる移動にしないやり方もあるということです。
今回はたまたまどうあがいても金券ショップで回数券を買うよりも普通に乗車券を買った方が安いことが改めてわかったのでこのようにしましたが、最後に紹介したような「途中下車」の仕組みをうまく使って目的地以外に面白そうな駅を見付けたら気楽に下車してみる旅というのもあるということを知っておくと、同じ区間を往復する中でも楽しさを見付けられるのではないでしょうか。


カテゴリー: 電車・バス | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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