静岡~東京(新宿)間最安のパターンを実行したものの

昨日は東京に用事があり、さらに朝早く出発できる環境を整えたので、早さよりも安さを追究した移動ルートを使って往復してきました。一般的に新幹線を使って往復した場合は片道でも5千円以上かかりますが、今回は往復でも5千円以下という金額で往復できるのですが、その分時間はかかり必ずしも快適ではないという部分があります。

とにかく安さを追求する場合、静岡から東京へのJRの片道乗車券を購入するのではなく、鉄道会社を分けて「静岡~小田原」「小田原~新宿」と別買いするのがコツです。正規の料金で払っても安いのですが、今回は更に安くするためにいわゆる「金券ショップ」を使い、さらに金券ショップも分けて購入しています。

まずJRの在来線を使って静岡から小田原まで行くのに、金券ショップでは回数券のバラ売りをしています。これは東京で購入する金額とは違うと思うのですが、通常料金より70円安い1,590円という価格で静岡~小田原間を利用できる回数券のバラ売りを購入しました。この券を手にしてとにかく東海道線を小田原に向かいます。

東京で待ち合わせの時間が午後1時くらいだったのですが、静岡駅に着いたのは午前8時前で、結局静岡駅発7時50分の三島行に乗り、沼津で熱海行きに乗りかえ、さらに熱海から小金井行きの列車に乗って小田原を目指しました。その際、一番乗車距離が短い沼津~熱海間の列車でウトウトしてしまい(^^;)、あやうく折り返しする車内に残ってしまうところでした。この辺もスマホのネット検索アプリだと乗り換えの回数についてこだわらなければ、早く着くタイムテーブルを優先して表示するようなところがあります。もちろんウトウトしていなければ問題ないのですが、できれば一本一本の列車に乗っている時間が長く、乗り換えの回数が少ない検索結果の乗り換え方法を利用する方が私には向いているようです。

そうして小田原駅に着いたのが午前10時前でしたが、だいたい静岡駅から2時間かかっているということになります。そこで一旦JRの改札を出て小田急の入口から入場するのですが、ここで直接券売機から小田急のきっぷを買わず、駅前に複数ある小田原の金券ショップを利用して「小田急電鉄株主優待券」を往復分の2枚購入します。この優待券は通常購入すると880円かかる小田原~新宿までの運賃を金券ショップの売る価格で利用できます。ちなみに、静岡駅周辺の金券ショップでは優待券は一枚770円でしたが、小田原駅周辺で購入した場合660円でした(4枚単位で購入すると650円/一枚というお店もありました)。細かいですが通常料金と比較しても240円、静岡の金券ショップで買った場合でも110円も片道利用で得になるので、利用しない手はありません。

新宿からは御茶ノ水が最寄り駅になるので、モバイルSuicaを利用することで165円かかり、全ての運賃を合計すると片道で2,425円、往復でも4,850円と見事に往復5千円以内に収まりました。

ただ、小田急は別料金を使って特急ロマンスカーを使えば車内は快適で車内でパソコンも使えますが、全席指定の特急券は890円です。JRの普通列車のグリーン券と比べてもそんなに悪くはないので、時間さえ合えば利用することも考えたのですが、今回時間の関係ですぐに来た急行や快速急行に乗らざるを得ませんでした。ただその場合、列車の装備は普通の対面シートなので、両方始発から乗るので座ることは十分できるものの、人でギュウギュウ詰めになってしまってかなりのストレスを感じる中で、およそ1時間40分を過ごさなければなりません。静岡から新宿までの所要時間はおよそ4時間となり、JRでストレートに東京まで行くよりも遅くなります。

最初は往復でロマンスカーを使ってもいいなと思っていたのですが、今回は往復とも急行・快速急行を使ったのでリラックスできないままで移動時間だけで8時間かかったことになります(^^;)。時は金なりという考え方の人は何しろ無駄な時間だと思われる方もいるかも知れませんが、今回はたまたま朝早い時間に出発できたので使ってみましたが、普段電車を利用していない人にとっては安いなりの利用感があると覚悟した方がいいのかも知れません。

ただ、青春18きっぷの使えない時期に最安を求めるとこの方法に行き付きますし(18きっぷが使える時期ならJRの東海道線で移動した方が早く、グリーン車を一部使えばロマンスカー並みの快適さを感じられます)、事前予約の高速バスなら同等の料金になる可能性もありますが、当日いきなりバスチケットを購入すると静岡~東京間は3千円弱となり(JRハイウェイバスで2,930円、金券ショップで購入しても2,730円とそれほど安くならない)、さらに道路の渋滞の度合いによっては集合時間に間に合わなくなる危険性もはらんでいます。バスで行くことを決めたら事前に高速道路の渋滞状況を確認し、かなり早めに出発すれば問題はある程度回避できるものの、鉄道ですら人身事故や天候の影響で遅れる場合もありますし、道路の場合はその不安が常につきまといます。そういった事も考えて交通手段は選択するべきでしょう。

もっとも、こうした目的地に着くまでの時間の過ごし方をきっちり利用できるなら、逆にこの料金最安プランをおすすめすることもあります。人が乗っていても文庫本なら座りながら読めるので、往復で一冊ないし二冊を読んでしまう意気込みで格安移動をするというのも十分に有りでしょう。日々の生活の中では誘惑が多く、なかなか一つの事に集中できないということは多くの方が感じていることでしょう。手元でできる試験勉強をやりながら行くのも一つの考え方です。

ちなみに、同じ静岡から横浜に行く場合も小田原で小田急に乗り換えて海老名まで行き、そこから相鉄線で横浜まで行く方が運賃を安く上げることができるようです(静岡~小田原間1,590円、小田原~海老名間460円、海老名~横浜間310円で合計2,360円と新宿までの最安料金よりも高くなるのはご愛嬌(^^;))。様々な鉄道会社の路線に乗りたいという方も少なくないでしょうし、気分転換の意味もかねていつもの経路でなく、浮いたお金で昼食をグレードアップする目的で時間はかかってもいつもと違った経路を考えるのもなかなか面白いのではないでしょうか。


カテゴリー: 電車・バス | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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