週末に青春18きっぷの消費を目的に東京に行ってきました。例によって新橋→有楽町→東京→上野と、あまり広範囲を回ってはいないのですが、買い物と食事を様々な全国のアンテナショップ店舗を巡ってしているうちに、その日の暑さもあったのかひどくくたびれてきたため(^^;)、上野を15時20分に発車する上野東京ラインの東海道線に乗って(疲れたので座席はグリーン車)静岡へ帰ることにしました。
今回回ったのも東京駅周辺なので、帰りの電車は東京で乗った方がいいのではないかと思われるかも知れませんが、座席指定ができない東海道本線の普通列車ではグリーン車でも早い者勝ちで、せっかく事前にグリーン券を買っておいても、席が満席になってしまっている可能性があります。時間の関係でたまたま同じグリーン車に乗ろうとする人の列の最後尾に付いてしまった場合、席が見付からなかったり、複数人で来ている場合は席が離れてしまう可能性があります。
今回は、そうしたリスクをできるだけ避けるため、東京ではなくわざわざ山手線に乗って上野駅まで行きました。そうすることで少なくとも東京駅で待っている他の人々を出し抜くことができます。また、高崎や宇都宮などかなり長い距離を走ってきている列車の場合、少なからぬ人々が上野駅で降りる可能性もあります。東京から上野まではちょっと時間がかかりますが、それでも帰りの行程を確実に座っていくためには、東京出発で西に向かう場合は最低でも上野駅まで戻って乗り込むという技は、ここだけの話ですが今回は有効でした(^^;)。
ちなみに、15時20分発の列車は、終点が熱海ではなく沼津です。静岡方面を進みたい場合には、やはり一度乗って座ったら、できるだけ長い時間乗っていたいので、いわゆるSuicaグリーン券の購入ではなく、JR東海の駅である沼津までグリーン券を買うためにみどりの窓口での購入が必要になります。今回はそのようにして帰ることは時間は別にして常に考えてしましたので、出発前に普通列車のグリーン券は購入済みです。
そうして、17時45分に沼津に着いたのですが、この時間に沼津に着いた場合、さらに西に行くために待っている東海道線にそのまま乗って行くというパターンもありますが、せっかくここまでグリーン席に座ってゆったりしてきたのだから、上野~静岡、さらに西に行きたい人は浜松までの長い区間をゆったり移動する方法があるのです。それが、到着時間から45分沼津駅で待って、18時31分発の「ホームライナー浜松3号」を利用する方法です。
ちなみに、静岡までだと19時10分着ですが、浜松まででは到着が20時10分となり、沼津でほとんど待ち合わせがなく次の東海道本線に飛び乗ったとしてもそれほど到着時間は変わりません。さらに車両は東海道本線のグリーン車にはない足置きの付いたリクライニング付きの座席で、車内で食事をしたり、自分の時間をも持てるかもしれない環境の車両になっています。
私自身はそのまま来ている電車に乗って対面シートを我慢して進もうかとも思ったのですが、同じ列車に乗ってきた人々が次々とホームライナーの乗車整理券(320円)をホームライナーが出発するホーム上にある券売機で購入しているのが見えたので、そのまま列に並んで乗車整理券を購入してしまいました。
ただ、このホームライナーのいいところは、整理券を購入するとその場でホームライナーの座席を指定することができ、きっぷにはきちんと「何号車何番の何席」というところまで印刷されています。ですから、この時点では乗り継ぎまで30分とちょっとくらいの時間になっていましたが、列車の席取りで行列を作らなくても良く、ぎりぎりまで駅の外に出てお茶をしたり食事や買い物をすることができます。
私は全国チェーンのコーヒーショップで一服してから駅に戻りましたが、特に関東から関西まで一日で帰りたいと思う18キッパーにとっては追加料金はかかるものの、運賃は乗れば乗るほど安くなるので、できればグリーン車およびホームライナーを積極的に利用することをおすすめしたいところです。
ちなみに、浜松からは30分だけ在来線での移動を我慢できれば、豊橋からは関西へとつながる新快速に乗ることができます。最終の新快速は米原に23時10分に到着しますので、京都や大阪方面というのはきついものの、米原より前の駅が最寄り駅であれば、18きっぷ一回分ということでは、かなりお得感の強い移動手段なのではないかと思います。
今回紹介したホームライナーの乗車整理券は距離とは関係なく、さらに買わないで乗っても同額で車内で整理券を席が空いていれば購入できます。その点は首都圏のグリーン券のように、事前購入と車内購入での価格が違う(車内購入の価格の方が高い)こともないので、かなり便利な点はあります。具体的には時間ぎりぎりで乗車整理券を買う余裕がなくてもとにかく乗り込んで、空いている座席に座りながら乗務員の通るのを待って整理券を購入すれば、他の普通列車とは違う旅の雰囲気を味わうこともできるというものです。
今夏の18きっぷのシーズンもそろそろ終わりますが(9月10日まで)、私自身は時間が許すようなら極力ホームライナーを利用するつもりで、予定を組みたいと思っています。ただし、スマホの経路検索アプリでは乗り継ぎを優先した案内を行なうので、今回紹介したようなホームライナー優先というような調べ方をするためには、きちんとダイヤの様子がわかる時刻表アプリか紙の時刻表が必要です。紙の時刻表はどの駅のみどりの窓口にも置いてありますので、待ち合わせの時間を利用して調べてみるのもいいのではないでしょうか。