アクシデントで最悪な状況も予想できるところでも前向きな考え方をと思った出来事

昨日、MLBのロサンゼルス・ドジャースの試合の状況が気になり、スマホで中継を見ようとしたところ、とんでもない理由で試合が始まらないという異常な状況になっていました。それは、試合開始直前に近くを移動していた蜂の群れが球場のバックネットの部分に集まってしまって、それを何とかするまで試合ができない状態になってしまっていたのでした。

同じ球場の中でもほとんど球が飛んで来ないところであれば、周辺を立入禁止にするなどの対策で試合はすぐに開始できたのかも知れませんが、バックネット裏のネットの部分に集まっていたので、もしファウルボールがネットにぶつかったら驚いて周りにいる人を攻撃してくる可能性もあり、駆除業者を呼んで何とかするまで試合は始まりませんでした。

ちなみに、試合開始予定は現地時間で夜の6時40分だったのですが、試合が始まったのは夜8時35分と、何と2時間も試合が始まらないというとんでもない状況だったわけです。実際、この試合は延長戦までもつれ込んで、球場まで見に行った人も大変だったと思います。

実は試合開始までの様子を中継で見ていたのですが、蜂の様子をカメラに映しながら、蜂の英語表記「Bee」に掛けてビートルズの「Let It Be」が場内に流れたりして、本来なら単に試合が始まらなくてイライラするところ、それで場内が盛り上がったりしていました。こうしたアクシデントすら盛り上げの手段とするエンターテイメント的思考には学ぶべきものがあると思いながらその成り行きを見ていました。

その後、ようやく蜂の駆除業者が球場に到着し、業者の方がクレーン車に乗って上がっていく時には、日本ではテレビドラマ「スクールウォーズ」の主題歌として知っている人は知っている、ボニー・タイラーの「ホールディング・アウト・フォー・ア・ヒーロー」が流れ、観客のボルテージはまだいつ試合が始まるかわからないのに上がりまくっていました。

それだけでも、MLBの試合運営はすごいなと思ったのですが、試合開始前にもう一つの驚きがありました。恐らく、普通に試合が始まると多くの人が思っていたと思うのですが、なぜか試合開始前に、特別な事がないと行なわれない始球式(アメリカの始球式はバッターは立たず、キャッチャーに向けて投げるだけ)が行なわれました。セレモニーとしてボールを持って現れたのは、何と蜂を駆除した業者の方で、まさにその人がいなかったら試合が始まっていないということもあるのか、急遽お願いされてのセレモニーとなったようなのですが、この一連の流れを見てしまうと、それまで開始が遅れたことについてのストレスも発散されてしまったのでは? と思えました。

今回の流れをトラブルの発生時から改めて見ていくと、ネガティブな対応に終始した場合、観客が怒り出してブーイングだけでなく一部のファンが過激に騒ぎ出すような可能性もあったと思います。本来、野球場はゲームとしての野球を見せるところなのですが、今回のような場合だけでなく、試合開始まで時間がかかる場合はいくらでもあります。

日本の野球の試合は簡単に雨天中止にしますが、MLBは過密日程のため、どんなに遅れても回復できる見込みがあるなら時間を掛けて試合を行なうことが基本になっています。そんな中で、見に来ている観客を飽きさせないように時間をつなげるためにはネガティブな対応ではなく、前向きな考え方で乗り越えようとする考え方というのは、個人的にはとても興味深いものです。実施が近づいてきた旅行ですが、予定通りに行くとは限らず、場合によっては日程通り帰ってこられないというようなトラブルに遭遇する可能性も0ではありません。

ただ、こうしたトラブルにも前向きに色々な事を即興的に考えて実行しているという実例を見ることができたことで、改めてもし旅行中にトラブルが起こってもそのトラブルを何とか生かして楽しもうと思えるようになってきました。
これからゴールデンウィークも後半に入りますが、最悪な状況を最悪なまま引きずってしまうか、最高とまでは行かないまでも良い思い出に変えられるメンタルを持っていければと今では思っています。


カテゴリー: ノンジャンルコラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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