日本通信290円プランの落とし穴とpovo2.0や楽天モバイルとの併用を考える

昨日、2回線目のpovo2.0のSIMが届きました。早速開通手続きをしてAPN設定を済ませたWindows11パソコンに入れてみましたが、予想通り低速では最大50kbps前後で利用できています。早速デスクトップに何もトッピングしないで使った場合に自動解約になる前にトッピングできるように、自動解約予定日をメモしたテキストファイルを置き、トッピングをした時に新たに記入することで、自動解約に気を付けながら使おうと思っています。povo2.0を安い維持費で使おうと思った場合のウィークポイントはまさに自動解約をいかにして防ぐかだと思うのですが、よく考えてみると、povo2.0のトッピングのやり方とは違いますが、先日発表されたばかりの日本通信「合理的シンプル290プラン」のデータ追加をうまく使うと、より安く使えるだけでなく、自動解約の恐れからも回避することができます。

ここで改めてpovo2.0のデータトッピングについておさらいしておきますと、容量については月ごとではなく、容量の大きさにともなって制限があります。

・データ追加1GB(7日間)390円
・データ追加3GB(30日間)990円
・データ追加20GB(30日間)2700円
・データ追加60GB(90日間)6490円
・データ追加150GB(180日間)12890円

ここでは、あくまで30日間有効期限のあるトッピングについては考えず(毎月データ3GBで使うと他社と比べると価格的な優位点はなくなるので)、毎月データが2GB~3GBぐらいで収まるような場合です。「合理的シンプル290プラン」の追加データは月1GBあたり220円となるので、基本の1GBを使い果たしてしまった場合、1GB追加購入しても510円/月、2GB購入して合計3GB使っても730円/月となります。つまり、povo2.0で3GBのトッピングをするよりも、日本通信のSIMで基本料金290円の状態で高速データを使い切ったら追加購入という形にした方が安くなり、自動解約されることなく安心して使えるということになります。ちなみに、日本通信の高速クーポンも追加したものについては翌月への繰り越しはできませんので、条件的にはpovo2.0と同じようになっています。

ただし、日本通信の290プランには単体で通話もデータも安く使いたいという方にとっては、ちょっとした落とし穴があることがわかりました。月290円で1GBまでの高速通信が付いているのですが、この高速通信分を使い切ってしまうと、データ通信についてはアクセス制限がかかり、日本通信のウェブサイトおよび日本通信のマイページ(ここで高速クーポンの追加購入が行なえる)にしか接続できなくなってしまうと言うのです。そういう意味では最大50kbpsでも制限なくインターネットにアクセスできるpovo2.0とは違います。ガラホに入れて通話専用として使うなら最安の290円運用も問題ないと思いますが、スマホに入れて単体で使う方には注意が必要になります(暫定的に2022年3月末までは低速制限でアクセス制限がかからないと発表になっています)。

ただ、個人的には、最近のスマホは2枚のSIMを同時に使うこともできるようになっていますので、もし2枚のSIMを同時に使えるスマホを持っているなら、合理的シンプル290プランとpovo2.0のSIMを同時に入れて、二枚のSIMのいいとこ取りをするというのも十分にありだと思います。そうすれば、もし日本通信の高速クーポンを使い切ってしまっても、低速を我慢できればpovo2.0でネット接続をすることはできます。

この場合、かけ放題にしたい場合にどちらに付けるかということもあると思います。とりあえず、povo2.0に付ければ1,650円でかけ放題になり、まずは自動解約の恐れは無くなります。そして別に日本通信の290円で1GBのデータ通信が使え、計1,940円で済みます。これは、日本通信単体でかけ放題にする1,890円よりわずかに高くはなりますが、au回線を通話用主回線として使いながらドコモ回線をサブとして使え、データ通信を増やしたい場合にはpovo2.0よりも安く高速容量を増やせるので、日本通信の回線品質に満足できるなら、組み合わせるのも十分にありでしょう。また、日本通信でアクセス制限を受けた場合も緊急避難的にpovo2.0の低速回線を確保できるというメリットもあります。

逆にドコモ回線の日本通信の方で通話を主にする場合には、かけ放題ではなく月70分までというpovo2.0にはない音声オプションがおすすめです。というのも、povo2.0では限定版のかけ放題は一回5分以内(550円/月)しかないので、電話をしても長くなってしまうと気になりがちですが、日本通信の月70分まで無料(700円/月)は、一回一回の通話についてはそこまで長さを気にする必要はなく、他にもSNSやLINE電話を使えるなら、かけ放題の金額より通話しないなら、必要十分のオプションであると言えます。この場合は日本通信で1GBまで利用の場合基本料金とオプションとの合計が990円で、高速通信が足りなくなったら1GBあたり220円で増やせます。povo2.0には解約にならないための管理が必要になりますが、ここで改めて意味を持ってくるのがデータトッピングの中でも330円/月の24時間データ使い放題でしょう。

povo2.0はauの回線なので、日本通信でデータ通信を使う時にスピードが落ちることを気にするようなことがあった場合、データ使い放題を付けてその日だけストレスなくネットを利用するような事もできます。また、スポーツ好きな方なら、ピンポイントで見たいサッカーや日本のプロ野球の試合があった場合、7日間限定で760円でDAZNが使えるのはpovo2.0以外にはないというのもポイントです。povo2.0のトッピングでDAZNを使う場合、SIMカードを入れたスマホでしか使えない(テザリングを含めて)のではなく、自宅の光通信など安定して動画が見られる回線を使っても、7日間限定でDAZNを見られます。今年3月にあるサッカーのワールドカップアジア最終予選、オーストラリア対日本戦を見る手段としてだけでも、povo2.0の契約を持っておくことも有りだと私は思っているので、日本通信の290円プランで最安の通話用スマホを作ろうと思っている方にとっても、ぜひスマホへの2枚差し(povo2.0はe-SIMの提供もあります)での運用を考えてみてはと思います。

ドコモ回線で最安のかけ放題という事では、日本通信の290円プランに楽天モバイルのSIM(e-SIMの利用も可)を付けて月290円でかけ放題可能な回線も作ることができるわけですが、楽天モバイルを主回線に使ってしまうと、Androidスマホなら無料でSMSが使えるものの楽天モバイルの番号では当面「+メッセージ」が使えないというのが私にとってはネックです。SMSをやらなかったり、メッセージアプリはLINE以外使わない方なら安くて色々使えるので、こうした2回線持ちも有りだと思います。今まで最安だったe-SIMのIIJmioの2GB(440円/月)と比べると、高速クーポンを使い切っても低速になるだけなので、色々めんどくさいことを考えなくても良いのがIIJmioとのセットです。日本通信の場合は、安いということの他に通話用SIMであるので、相手先によって教える番号を変えて待ち受け専用番号と掛ける方の番号を2つ使い分けられるというメリットがあります。また、アクセス制限を食らった場合には一時的に楽天モバイルの方でデータ通信をすれば、月1GB未満であれば最安を保てます。こうした最安でどこまでできるのか? ということを突き詰めたい場合にはこの2回線も比較対象になると思いますが、日本通信の290プランはある意味癖のあるプランですので、その点をよく考えてから契約しないと後になってしまったと思ってしまうかも知れませんのでご注意を。


カテゴリー: モバイル活用ガイド | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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