月別アーカイブ: 2013年6月

なだいなだ「からみ学入門」から学んだこと

 作家で精神科医のなだいなださんの訃報が入ってきました。心よりご冥福をお祈りしたいと思います。体調の悪いなかぎりぎりまでブログでの情報発信を続けていたのは存じ上げていたのですが、ネットでご活躍されていた方が急にお亡くなりになったというのはちょっとショックでした。

 私自身は直接なだいなださんとの面識はないのですが、かなり昔ですが偶然に講演会を聞きに行ってお姿を拝見したことはあります。その時の講演会は表題の「からみ学入門」が文庫化された際に行なわれたもので、本の内容について直接お話しをしてくれました。講演終了後に会場で売られていた文庫本を購入し、その内容を改めて噛みしめることになりました。実はここでの体験で、私のこれまでのネット生活で意外と役に立っているコミュニケーションのノウハウを仕入れることができたのでした。つまりこの「からみ学入門」は私のネタ本とでも呼ぶべきものなのですが、現在版元では絶版になってしまっているのが残念です。

 当然ながらこの本はネットによるコミュニティが盛んな時期に書かれたものではなく、あくまでディベート論のようなものなのですが、相手との言葉のやりとりを文字でする場合でも結構役に立つのです。参考までに本書の目次を紹介します。

序章  いかにしてカラミストとなったか
第一章 大久保事件にからむ 正義派を前にたじろぐべからず
第二章 「よど号」事件にからむ 知らぬ、わからぬというべからず
第三章 教育アンケートにからむ 小さなことにもからむべし
第四章 学校給食の意味についてからむ 世評たかき人格者にも臆すべからず
第五章 テルアビブ空港事件で日本人意識にからむ かみつかれても、かみつきかえすべからず
第六章 ニセ医者事件にからむ 無関心なものにもからむべし
第七章 アル中保安処分問題で法学者にからむ 現実より出発して、理論にむかうべし
第八章 からみのすすめ なんにでもからんでやろう

 書かれた時代から出てくる事件はどれも古いものばかりですが(^^;)、あくまでこの本はディベートの方法について書かれたものなので、思想とは関係なく今読んでも結構役に立ちます。なださんがこの本を書かれたのは、昔も今も討論するということになると一方的に自分の言いたいことを主張するだけだったり、勢いで相手をやっつけるような、いわゆる噛み付き合いに終始してしまっていることを嘆かれたからで、噛み付くよりからめという指南書といったものになっています。この考えは、パソコン通信の時代からインターネットによる文字によるコミュニケーションを行なっている際に大変役に立ちました。というのも、掲示板やブログでの炎上を招く原因というのは、挑発的に噛み付かれたコメントについて、冷静に対応できずにそのまま噛み付くような形で対応することだったりするからです。

 なださんが書くところの「からみ」とは、植物のつるが巻きつきながら上へと伸びていくというイメージで、その到達点は必ずしも決めていないということろが斬新でした。私たちが議論をする時にはどうしても自分の思い通りに話の流れを進めたいということがあると思いますが、自分一人が考えることというのは自ずと限界があります。多くの人とからんで様々な意見を吸い上げることによって、最初に自分が考えていたものより面白いものに変化するということも結構あるものです。その際大切なのは、特定のイデオロギーに凝り固まってしまうと、相手の考えうんぬんよりもイデオロギーの対決となってしまい、「見解の相違」で話が終わってしまうので、そうならないように相手にからんでいくことです。相手を議論の場に置きながらその話に付き合うのは大変ではあるのですが、議論を常に勝ち負けで考えず、どう議論が変化していくのかというところに興味を持って続けていくと、当初は自分でも思ってもみなかった意外な結論に至ることもあります。

 こうした手段というのは特に物事をまとめなければならない立場の人には必要な能力のような気がするのですが、残念ながらなださんが提唱する「カラミニスト」(この本で紹介された物事に積極的にからむ人のこと)は、それほど多いとは言えないでしょう。そのため、さまざまな所での議論が殺伐としてしまうようにも思えるのです。なだいなだという名前をご存知の方は多いかと思いますが、その作品を読まれた方はそれほど多くないかも知れません。私がおすすめしたいのは、対話形式で書かれた人の考え方について書かれた本の数々です。その文体には今回紹介した「からみ」という方法が取り入れられているものも多いので、噛み付き合いの議論に疲れた方はぜひ一度手に取ってみられてはいかがでしょうか。


未来を予見したかのようなJAGATARA「つながった世界」

 自分でも突然という感じなのですが、思い立ってしまったので音楽のカテゴリーを新たに増やすことにしました。というのも、テレビの音楽番組を見ていて、確かに素晴らしい楽曲を流しているのですが、テレビに出てこない音楽にも面白いものはあるんじゃないかということで、そうした思いなどもたまにはここで紹介したいなと思ったのでした。

 これからする話はその思いとちょっと矛盾するようですが(^^;)、先日NHK総合テレビの再放送で、宮城県女川町のコミュニティFM局を題材にした特集ドラマ「ラジオ」を拝見する機会がありました。何の予備知識もないまま見たので、見るのをやめるという選択もあったのですが、最後まで見てしまったのは個人的な理由がありました。先日のゴールデンウィークに東北の東日本大震災の被災地を回ったのですが、岩手県の陸前高田から宮城県の気仙沼へ入り、南三陸町へ入ったところで日没になってしまったので女川へは行けていなかったという後悔の気持ちがあったからかも知れません。

 ドラマの内容はNHKのサイトや他のサイトを見ていただければよろしいかと思いますが、そこで効果的に使われていたのが、テレビの歌番組ではなかなか出てこないだろうと思われる、実にストレートな日本のロックでした。スターリン「負け犬」、ザ・ルースターズ「Let’S Rock」、ソウル・フラワー・ユニオン「満月の夕」、THEイナズマ戦隊「応援歌」……。これらの楽曲はドラマのために選曲されたものではなく、ドラマの原作となったブログを書いていた女子高生アナウンサー(当時)の「某ちゃん。」が選び、実現にラジオでかかった曲だったとのこと。

 音楽の効用というのはいろいろあるとは思いますが、普段ならとても口に出して言えないような青臭い事でもメロディに乗せて歌う事によって違和感なく口ずさむことができるというところもあるのではないかと思います。ドラマの「某ちゃん。」の選曲には私にはない若々しさを感じますが(^^;)、ある程度年を食った私にもおすすめしたい曲はあります。

JAGATARA アルバム「それから」(1989)より「つながった世界 – Fuck Off!! Nostradamus」

 題名の「つながった世界」とは、破壊から再生へと連動して動いているような世界というように私には思えます。ただ、この曲が発表された当時の経済力豊かな日本では、歌詞の内容はちょっと現実離れしていたように思いました。テレビで世界中から配信されるさまざまな悲惨な映像が流れても、多くの人はまさか自分達の身に降りかかってくるとは想像もしていなかったでしょう。

 詞を書いたリードボーカルの江戸アケミさんはそこまで考えて書いたのではないでしょうが、今改めてこの曲を聞き返してみると、現代の日本を予言するかのようなメッセージソングのようにも聞こえてきます。でも江戸アケミさんは決して預言者なのではなく、当時の多くの人が見えていなかったものを見て、その想いをストレートに言葉に乗せて歌ったに過ぎません。

 こういう音楽というのはヒットチャートとは無縁なものであるため、当然テレビの音楽番組には出てこない種類のものですが、1980年代にこんな活動をしていたバンドがあったということは、もっと多くの人に知られてもいいのではないかと思います。今回こんなことを書こうと思ったのは、ブログに動画サイトの映像を埋め込んで、読みながら聴くことができるようになっていることに今さらながら気付いたということもあるのでした(^^)。このカテゴリーは頻繁に更新することは無理だと思いますが、動画サイトから持ってこられるようなものを見付けたら続きを書いてみたいと思っています。


楽天LTEから乗り換えを実行し、BIC SIMへ

 docomoの携帯電話用の通信専用SIMカードを使ったインターネット接続サービスの中で、OCNの月千円以下のSIMカードが登場した際には、これはいいとは思ったものの乗り換えまでは検討しませんでした。というのも、一日30MBまで高速通信が使えるものの、日ごとの繰り越し不可ということになると、普段使いには十分なものの、旅行先で一日のデータ通信量をそれなりに使う場合に対応できないということで、月200MBまでは高速通信可という楽天LTEのスタンダードプランに留まっていたのでした。

 しかし、先日発表があった、家電量販店ビックカメラが販売する「BIC SIM」はIIJmioのサービスを使い、千円以下のプランでも月500MBまで高速で使えるバンドルクーポンが付き(2013年8月31日までの期間限定キャンペーンではありますが、9月からは通常のサービスになる予定)、ダウンロード容量が超過した場合は200kbps以下での接続になります。元々IIJmioのサービスは使っていてそのパフォーマンスには満足していたので、規制後のスピードも私にとっては問題ないということもあります。なお、低速のままバンドルクーポンを使わない場合、翌月まで高速通信できる容量が繰り越せるというメリットもあります。

 これだけでも十分乗り換える価値はあるのですが、ビックカメラの販売するパッケージを購入するメリットとして、公衆無線LANサービスの「Wi2 300」のアカウントをもらえるということがあります。このサービスを使うと都市部での接続や、コンビニでの接続、特定の飲食店での接続が安定してできるようになります。特にWi-Fi通信しかネット環境のないノートパソコンおよびNexus 7やiPod touchでのモバイルでの活用にも期待が持てます。もっと言うと、一部のコンビにでは専用のアプリがないとネット接続できなかった無線LAN接続が可能な携帯電話でもネット接続ができるというのが大きなメリットでした。このWi2 300は月額380円で提供されるサービスなので、金額面からいってもお得感は十分ですね。

 新しいBIC SIMはビックカメラの店頭だけでなく、ビックカメラ・ソフマップ・コジマのネットショップでも予約できるので(事前予約の場合6月14日から利用可能)、とりあえず予約をネットで行ないました。楽天LTEの方は毎月10日までに解約の申し出を電話ですれば当月中までの利用で解約可能なのでその手続きも終え、スムーズに移行できるような態勢も整えました。

 スマートフォン利用者の公衆無線LANサービスについては、携帯電話会社はいわゆる正規の料金を払ってスマートフォンを利用している人にしか公衆無線LANサービスを開放していなかったので、最低の月額料金で契約を維持している私としてはずっと残念な思いをしていました。これからはau系列のWi2 300が使えるようになるので、状況によってはWimaxを使わなくてもいいような状態にもなるかも知れません。ただ、これだけのサービスですのでユーザーが殺到して使い勝手が変わってくるかも知れませんので、その点は心配ですが。ともあれ、新しい通信カードがやってきたら、無線LANの使い勝手を含めてここで紹介させていただこうと思っています。


スペアタイヤレス時代のバンクトラブル対策

 前回の文を書いていてふと思ったのですが、以前私が乗っていたワゴンRが発売された頃から軽自動車にスペアタイヤが積載されないようになったくらいだと思います。気になってはいたものの、実際車中泊の旅に出てタイヤがパンクした経験はありませんでした。何もトラブルが起こらなければこのような心配はしなくていいのですが、今の軽乗用車のほとんどがスペアタイヤレスの車である事を考えると、スペアタイヤがなくても車で旅に出られる方は更に増えることが予想されます。というわけで、今回は実際にタイヤ関係のトラブルに旅先で見舞われた時の事について考えてみます。

 車のスペアタイヤというものは、時代とともにその内容も変化してきているように思います。以前は付いているタイヤと同じものがスペアタイヤとして乗せられていたものがほとんどでしたが、いつの頃からか、応急用の細いタイヤに変わってしまいました。これは、あくまで応急用であるので、速やかにガソリンスタンドなどパンク修理ができる場所まで移動し、修理を受けるためのものであるという事を理解する事が大事です。その際、購入時から何のメンテナンスもしていない場合、応急タイヤの空気が入っていなくてせっかく交換してもそのままでは走れないような事も起こり得ます。また、安全な場所を確保し、ジャッキを車体の特定の場所にセットし、車をジャッキアップして浮かし、タイヤのボルトを緩めて交換するというのは、全くやった事がない人には相当難しい作業となります。

 こういう、自分でタイヤ交換の作業ができない人にとってはあえてスペアタイヤを使わなくても、添付されている説明書を読みながらパンク修理剤を入れて応急処置をする方が作業のためのハードルが低く、自分で何とかしやすいという事は確かにあるでしょう。

 しかしながら、ある程度の時間を待つ覚悟があるのなら、最近では自動車保険に加入すると自動的に付いてくる事も多くなったロードサービスを依頼し、作業の代行を頼むこともできます。保険会社各社によってサービスの内容に違いはありますが、おおむね30分以内でできる簡単な作業については無料でやってくれる場合が多いので、たとえスペアタイヤの空気が抜けているような場合でも空気圧を調整し、ジャッキアップして応急用タイヤへの交換までやってもらっても30分以内に終わるぐらいのものだと思うので、多くの場合では料金はかからないでしょう。特に高速道路でのタイヤトラブルは自分で行なうのは生命の危険がありますので、ガードレールの外など安全な所で救援を待ち、作業代行を依頼するのがいいでしょう。

 また、スペアタイヤレスの車の場合で、パンク修理剤の有効期限が切れていて作業ができない場合や、タイヤにヒビが入るような大きな損傷の場合もロードサービスが頼りになります。ちょっとした破損であっても、無料のロードサービスではパンク対応はスペアタイヤ交換までになっていることがあるので注意しましょう(車内のパンク修理剤を使っての作業代行依頼は大丈夫だと思います)。その場合は普通はレッカーで最寄りの修理工場まで搬送してもらう対応になると思います。レッカーを利用することにした場合気を付けたいのは、ロードサービスでカバーする範囲によって違いがあることです。ロードサービスによって距離(○○kmまで)か金額(○○円まで)といった形で無料で使える範囲を設定しています。山奥で修理工場までの距離が遠い場合、無料対応の範囲をこえてしまうと有料になりますので、そんな可能性も考えつつサービスを選ぶことが大切になってくるでしょう。さらに言うと、パンク修理剤を使って応急処置をしたタイヤを修理する場合、修理剤の除去が必要になりますので、その分修理剤を使わない修理代に上乗せされるという事も覚えておきましょう。

 こうして様々なケースをみていくと、ロードサービスで現場での応急パンク修理サービスを行なってくれる所があればスペアタイヤレスの車でも安心できるかと思いますが、自分でタイヤ交換ができるスキルと、空気圧を調整できる工具を持っているならスペアタイヤが積んである車の方が時間もかかりませんしタイヤを更に傷めることもありません。なお、ロードサービスのパンク修理については、その程度によっては私の知る限りJAFで応急修理をしてくれる場合があり、更に本格的な修理まで現地でやってもらいたいなら、JAFと自動車保険付帯のロードサービスの併用によって本格修理の対応(傷みがひどくタイヤ交換になった場合は対応不可)がロードサービスの範囲内で可能になる場合があります(この点についてはこの文章を書いている2013年6月現在のものです)。スペアタイヤレスの車に乗っている方は、JAFおよび当該保険会社への契約およびサービス加入を検討してみるのも手です。詳しくは以下のリンク先からサービスの有無をご確認下さい。

http://www.jaf.or.jp/rservice/sonpo/index.htm


軽自動車は新車で買うべきか?

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 こんな題名の特集が、リクルートが出している中古車の情報誌「カーセンサー」でされているのを見て、読んでみました。このブログでも今新しく出ているHONDA NBOX+やスズキの新しいワゴンRやスペーシア、ダイハツのムーヴやタントなど、昔の軽自動車というイメージで見るとびっくりするくらい質感も乗り心地もいいものに仕上がっています。現在の中古車相場にはそれほど詳しくはありませんが、特集の結論としては高年式の中古車を買うよりも新車を長く楽しむ方がいいのではないかと、ちょっとこれで掲載のある中古車業界からクレームが出るのではないかとすら思える内容でした。

 正直なところ、私でも実際に現行の車種を乗り比べてみたらその良さに感激し、欲しいと思ってしまうかも知れません。ただ、新しい技術が全ていいのかというと、そういうものではないという部分もあります。

 というのも、私の場合は軽自動車を車中泊仕様として考えているからなのかも知れません。現行車の中古車に比べての燃費の差はもちろんのこと、その装備と内装の良さは了解した上、やはり空間自体の広さがあった方がいいと思ってしまいます。NBOX+はそれなりの積載スペースを確保したまま2名就寝可能な空間を作ることができますが、運転席助手席を潰してしまうため、寝床をセットしたまま車を移動させたい希望があるなら、前の座席を残したまま2名の就寝スペースを作れる従来のワンボックスカーの方がいい場合もあります。まだワンボックスタイプの軽自動車は新しい技術を投入したものは出ていませんので、装備より空間を優先するような場合は走行距離の少ない中古車のワンボックスを探す方がより安く満足な結果を得られるような気がします。

 あと、以前にこのブログで何回も書きましたが、今の新車の軽自動車にことごとく付いていないスペアタイヤ+ジャッキ搭載の車の方が安心だとか、CVTは嫌だとか、アイドリングストップ車はどうも不安だという場合には中古しか選択肢に入らない場合も出てきます。ただ、それも時間の経過とともに現行車が中古車となっていくわけですから、妥協せざるを得ないところも出てくるでしょう。私自身、今後の軽自動車はここからどのように進化していくのかという点についても考えつつ、自分の車選びをしていきたいと思っています。


安全確認のための配慮を

 先日、国道のバイパスを車で走っていたら、明らかに車中泊の旅をしていそうな軽のワンボックスタイプのダイハツ・ハイゼットと併走する機会がありました。ナンバーは鹿児島だったので、静岡から鹿児島まで車中泊をしながら帰るのかも知れません。なぜ車中泊をする車かわかったのかと言いますと、後ろの窓に銀マットを張っているのが後ろから見えてしまったからです。

 追い付いて併走したところ、側面のガラスにはカーテンがかかっていました。中がどうなっているかによりますが、すぐに就寝環境に入れそうな感じに仕上げているなと感じました。

 ただ、それはいいとしても走行中に後ろの視界をさえぎるようにしていて大丈夫かなと思います。私も状況によっては車の後ろに荷物を目一杯詰め込むことがありますが、その際はサイドミラーでしか後方を確認できないので、車線変更や駐車場に車を入れる際には必要以上に注意をしてやらなければなりません。

 それから、これは私の経験ですが、2013年のゴールデンウィークに眠くなったらすぐに寝られるようにコットを組み立てた上で助手席に立掛けておくようにしたのですが、前の席の窓を遮るわけにはいかなかったので一部解体して出掛けました。ただ後ろはそのままだったので、後方左側の視界がコットを立てた事によってさえぎられてしまったままの状態で運転していました。そのため車線変更のたびにストレスとなり、極力車線変更を控えるような運転になってしまいまして、心なしか運転していて疲れたようになってしまいました。また、ごく最近知り合いが後ろから追突されるもらい事故を受けてしまったという事もあります。追突の場合はどうしようもないという事はあるのですが、後ろから車が来ているのがルームミラーから認識出来れば、少なくともこちらが急ブレーキをかけて止まったところに追突されるような場合は、後ろの状態を見ながら衝突の寸前に身構える事はできるかも知れません。

 キャンピングカーや冷凍設備を載せたトラックのような場合は最初から後ろが見えないという事で仕方ないところはあるものの、荷物や遮蔽物をどかせば視界が確保できるのであれば、車を動かして移動する場合には多少面倒でもできるだけ多くの視界を確保するようにすることで、結果的に事故を予防することにもつながってくると思います。先日のドライブでもそうだったのですが、一般道を長距離移動するとかなりの確率で出会うのが事故による車線規制による渋滞です。電車を停めてしまう人身事故ほどではないにしろ、自分が大変になるだけでなく多くの通行する人たちにも迷惑を掛けてしまうわけですので、少なくとも自分が事故渋滞の原因にならないように、極力自分の荷物が視界を妨げないよう十分気を付けようと思っています。


ネットショップのセールで購入する前の心構え

 テレビコマーシャルも結構流れている楽天のバーゲン、「スーパーセール」ですが、昨日、限定5台という液晶テレビのタイムセールに参加してみたものの、見事に玉砕しました(^^;)。その昔の超人気アーティストのチケット電話購入合戦と同じように、開始時間と同時に商品サイトの購入ボタンをクリックしても混雑しているので繋がらず、時間をおいてもう一度接続願いますのアナウンスのあるページに飛ばされるだけで、しばらく接続を繰り返していたら、あっという間に予定数終了になってしまいました。

 別の機会に別のセールに挑戦した際には、カートに商品は入ったものの、支払い方法や送付先をいちいち手入力しているうちに売り切れになってしまったこともあります(^^;)。その時は、事前に購入手段や発送先を登録しておく必要があったようです(それでも購入できるかどうかは怪しいものです)。つまり、限定数ありで安いものというのは実店鋪での購入と同じで、いわゆる素人ではとても太刀打ちできないという事になるかも知れません。それでも実店鋪での売り出しの場合は、物の受け渡しが直接あるのでとんでもなく早くから並べば何とかなるかも知れませんが、ネットショップの限定セールはこれだけ買えないと本当に品物があるのかという疑念も生まれてきてしまいますね(^^;)。

 さて、非現実的な数量限定タイムセールの話はこれくらいにして、現実的なネットショップのセールの利用方法としては、普段より割引率がいいものをじっくり選んで購入することだと思います。楽天では商品を検索する際に特定の割引率より高いものだけを検索できるようになっており、より安いものを探しやすいと言えますが、実はここにも落とし穴があります。

 商品の割引率が高く、価格も他のものより安いという事になると、今買わないと安く買えないのでまずいと思いがちです。しかし、安くなったはずの価格が実は安くなかったという場合もあり得ます。今回のセールで私が気になったある商品について前からアンテナを張っていたのですが、私自身が価格調査をした結果、最安値はAmazonでの送料込みの値段が二千円弱というものがありました。楽天のスーパーセールで検索したら、値引後の価格が1,200円ちょっととかなり安くなっていたものがあったので、この機会に買おうかと思ったところ、送料が通常より高めに設定されていたことで、スーパーセールの割引を使っても購入総額が2千円を超えてしまうことがわかり、今回は購入を見合わせることにしました。つまり、そのお店は私が調べた店と比べると高めの定価を付けていて、さらに送料が個人で送るより高い値段に設定されていたので、セールでない通常販売のところより結果的に高かったという事になってしまいました(^^;)。もちろん、セールの割引で普段の価格より安く買えるものは調べればあるので、冷静に価格の確認をするという事がこうしたセール期にも必要になるという事です。

 あとは根本的な問題として、いくら安くても自分が買っただけで満足してしまい、実際に使うものかどうかということもありますね。特に深夜にセールの画面のみを見続けるというのは冷静な判断を失わせる元となります。今回のようなショッピングサイト全体で安いというパターンの場合は、以前から欲しかったものを検索してみて、なければ次の機会を待ち、あれば購入といったスタンスがいいかと思います。また、セールでない時期に楽天に出ている品物を買おうと思った場合は、どうしてもすぐに必要だという事がなければ、次のセールまで待ってみるというのも一つの手だと思います。限られた予算の中で車中泊のための品を手に入れたいと思っている方は、こうしたセールは上手に利用したいものですね。

(追記)

 今回紹介したケース以上に、業者によってはかなりすれすれなからくりで自分のサイトに誘導するようなケースを発見したので、合わせて報告します。以前ここで紹介させていただいた風の影響を受けないでお湯が沸かせる「アルポット」の価格を見ていたら、セール期間中だからかどうかわかりませんが、「当店通常価格」として約16,000円という値付を行ない、50%引きで約8,000円で売っている業者がいました。ちなみに、調べていただければわかると思いますが、アルポットはセール状態でなくても1万円前後で売られているもので、だいたい8千円前後が相場といった感じものものです。しかし、こうした手法にまんまとのせられて購入しても、その行為がおかしいからと返品することは難しいでしょう。ワンクリックで買えてしまうものは、最後の購入に至るまでに十分に他のサイトを見るなどして本当にこの価格が安いのか冷静に判断していただきたいものです。


道の駅が使えない場合も想定しよう

 昨日、日帰りで関東方面へ出掛けていたのですが、用事が意外と早く済んだため、帰りは高速は使わずに国道246号線を通って戻ってきました。

 いつもは時間に追われるようにして通る道なので、途中で寄り道するという発想にならないのですが、今回はそういった事情から初めて国道からちょっと入ったところにある道の駅「山北」に立ち寄ることにしました。

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 しかし、標識通りに国道からそれた途端、すぐに道の駅仮店舗の文字が(^^;)。写真の場所は普通の会社の事務所なのですが、この部分で農産物直売所を営業していて、肝心の道の駅は拡張工事のため24年12月から閉鎖中とのことでした。営業は25年6月末から再開予定とのことなので、これから行かれる予定のある方は注意しましょう。仮店舗にトイレはありますが、これも事務所のトイレを利用しているため、個室が2つしかありません。駐車場も台数が限られているので、工事中の期間に車中泊するような気で行くと現地へ行って唖然とするしかないでしょう。

 それでも、明るいうちにたどり着くことができれば仮店舗の方にたどり着くことはできるでしょうが、真っ暗な状態ですと道の駅が見付からずに正直途方にくれることにもなりかねません。ネット情報についてはさすがに山北町のホームページには一時閉鎖の記載がありましたが、私がアンドロイドに入れている道の駅のアプリにはそうした情報はなく、夜にこの道の駅をたよりに走ってきたらと思うとぞっとしますね(^^;)。

 ぎちぎちの予定を組みながら道の駅を回るような形の旅というのは、効率的にいろんなところを回ることができるとは言いながら、もしこうした予期せぬトラブルがあった場合に困ります。快適な車中泊のためには、ある程度複数の候補地を考え、道の駅だけに頼らないようなことも必要でしょう。そしていくら車の旅だと言っても、無茶な行程は避け、早いうちから宿泊場所でまったり過ごすような時間も取った方がいい場合もあり得ます。ある程度快適な就寝環境を作っている方なら、車の中ででも睡眠時間さえ確保できればそれなりに疲れは取れますし、日帰り温泉なども活用しながら早めに車中泊場所を選ぶような試みもいいのではないでしょうか。


旅の土産物はシートに直接載せない方が……

 私の車の荷物は極力少なくした分、後部座席のスペースには半分くらい余裕があります。ただ、車は動くものなので中に入れておく荷物が動かないように、空いているスペースに空のコンテナボックスを入れてあります。

 普段の生活の中、荷物を載せることも結構あるので、その場合は車のシートに直に置くのではなく、空のコンテナに入れるようにしているのですが、荷物が動かないとか、出す際にコンテナごと降ろせる以外にもメリットがあることが改めてわかりました。

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 たまたま、スーパーに水を汲みに行って、そのボトルを写真手前のコンテナに入れて帰ってきたのですが、ボトルのフタを閉める時に締め残しがあったらしく、コンテナの中がちょっと濡れてしまっていました。ただ、それほど盛大に漏れたわけでもなかったので、コンテナを一通り雑巾で乾拭きしただけで大丈夫だったのですが、もしこれが惣菜などの汁が出てしまっていたら、車のシートに直置きならば結構大変なことになってしまっていたでしょう。

 私の場合は最初から車内を濡らさないためにコンテナを設置したわけではないので偉そうなことは言えませんが(^^;)、買い物でよく車を使う方で、車のシートに汁物をこぼした経験のある方は、車の荷物置き場になっているところにこのようなコンテナを置いて、もしこぼしてしまった場合でもコンテナを洗うだけで済むようにしておいた方がいいと思います。よくあるスーパーのカゴというのは、荷物をまとめて出し入れするにはいいですが、水分が出たらだだ漏れになってしまいますので、水漏れに対応したカバーを付けるなどの対策が必要かも知れません。ただ、実際にこぼしてしまった後の対応は、染み出す心配なく丸洗いできるコンテナの方が安心ですね(^^;)。


ファミリーマートのWi-Fi無料インターネット接続

全国を車で旅する場合にお世話になる事の多いコンビニチェーン店ですが、ローソンやセブン-イレブンと比べて店内で使える無料Wi-Fiという面で遅れを取っていたのがファミリーマートです。しかしいよいよと言うべきか、全国8,000店舗でネット接続可能になるという事で、その概要について確かめてみました。

対応する機種については、今のところAndroid(バージョン2.3以上)およびiOS(バーション 5.0以上)を利用しているスマートフォン・タブレット端末と、Windowsパソコン(InternetExploer8、9が動作する端末)という事です。立ち寄ってちょっとした場合に使う事を想定しているようで、一回20分までが一日に3回利用できるという事ですので、通信機能のないWi-Fi搭載のNexus 7しか持なないような場合でも、メールチェックやブログの更新、周辺の観光情報取得くらいなら十分にできるでしょう。周辺に他のコンビニチェーンがある場合はそちらの無線LANサービスと併用するのもいいでしょう。

利用にはメールアドレスを入力する登録が必要で、初回の登録は仮登録の後、メールアドレスへ最終登録用のURLが書かれたメールが来る関係上、お店のWi-Fi信号が来ているところであっても、まだファミリーマートのネット接続が使えない状態になっているので、別に何らかのネット接続環境がないと最終登録まではできません。Wi-Fi接続しかカバーしない端末で初回の登録をしたい場合は、改めてファミリーマート以外のインターネット通信ができる場所まで行ってメールを読み、そこのURLからネット接続する必要がありますので注意しましょう。登録後もブラウザからのログインが必要にはなりますが、お店のカードなど特別なものは必要ないようです。詳しくは以下のリンクから情報を収集して、とりあえず自分の端末で使えるようにしておけば、旅先でのネット接続の手段が増えることになります。

http://www.family.co.jp/services/smartphone/famimawi-fi.html

 

ちなみに、スマートフォンでログインするとこのような画面になります(方式が現在は変わっていますので、上のリンクの方でご確認いただきたく、画像はカットしています)。このまま検索サイトを画面に従って開いてもいいですし、直接アプリでネットに接続することも問題なくできます。

 

あと、気になるスピードですが、私が試した近所の店舗ではADSL回線のようで上下とも5Mbpsといったところです。これでも、動画はスムーズにNexus 7で見ることができましたので、私にとっては必要十分といったところでしょうか。

コンビニの数というのは地域によってバラつきがありますが、私がよく使う中日本高速道路のSAPAに入っているコンビニに結構ファミリーマートが多いなという印象があります。ここまでで日本の大手コンビニエンスストアで同じようなWi-Fiサービスが行なわれるようになったことで、高速・大量のデータ通信が必要な場合は極力Wi-Fiを使い、常に使いたいメールやカーナビなどのデータ通信用途として低速・定額のデータ通信サービスを使えれば何とかなるような環境になってきたようにも思います。こうした流れを受けて、残りのコンビニエンスストアチェーンがどうするかということも改めて注目していきたいと思っています。