警視庁のXでのポストが注目されていました。それは、いざという時(機械の故障や災害時など)に備えてキャッシュレス決済の方法だけでなく、紙幣や硬貨を持っておくことをすすめています。ポストには写真が添えられていて、チャックで水の侵入を防ぐ透明な袋(いわゆるジップロック)にお札と各種硬貨が入っているものが写っていました。
クレジットカードや電子マネーは便利で、ポイントもためられてあえて普段の生活の中では現金を使わない方も今では多くなってきていると思います。私自身もそうした利用の仕方を否定はしません。普段の生活の中で災害時の状況を想像することは難しいかも知れませんが、車で旅に出掛けるとお店の中ではクレジットカード・電子マネーは使えないと張り紙がしてあるお店も結構あります。
そして、以前もブログで書いたことがありますが、公共施設に置いてあるロッカーを使用するのに、使用料自体は無料なのですが、鍵をかけるために100円玉が必要になっているケースというのは意外にあるものです。温浴施設で貴重品を入れたり、ショッピングモールで大きな荷物を預けて買い物をするためには、電子マネーよりも100円玉の方が必要になるような場合も十分にありえます。
また、旅先で困った状況の中、地元の人に助けられた場合、相手がスマホを持っていてお礼として電子マネーでお世話になったお礼であったり実際にかかった実費を電子マネー経由で送ることはできるかも知れませんが、そうした用意のない人に金銭でお礼をするには、やはり現金というものは必要なところがあるでしょう。
で、金額はどのくらいあれば良いのかということですが、一般的には1万円から2万円くらいあれば十分ですが、1万円札1枚ではその場で分けることができませんし、無料ロッカー対策にもならないので、基本的には千円札で揃え、別に各種硬貨を一通り用意しておくぐらいで十分だろうと思います。
そうして用意した現金は、すぐ出せるところに置いておくと、いざという時以外に使ってしまう恐れもあり、強盗や恐喝の被害に遭った時にとられてしまうので、自分なりにすぐ出せないところに隠すように入れておくように気を付けています。
昔、一人旅に出ていた時は、持っていった現金を使い切ってしまった場合には、親に頼んで全国どこにでもある郵便局の口座に必要なお金を振り込んでもらったことがありました。現代は旅先でクレジットカードも使えますし、電子マネーをチャージして必要な分だけ使えるようになっているので、基本的に現金がなくても交通費を借りることもなく、自分だけで何とかなるような環境は整ってはいます。
しかし、それは何の問題もなく電子決済が使える前提での話です。個人的なトラブルには現金がなくても何とかなる電子決済は有難いですが、誰も頼ることができない場合に二重・三重にわたっての備えという点では、今の世の中でも警視庁が発信するように現金の用意は大切なことだと思います。
今回改めてジップロックを用意してみました。ダイソーのフリーザーパックで、二重チャック付きのMサイズのものだと紙幣を折り曲げずにぴったりと入ります。千円札と硬貨で合計一万円を準備しましたが、今年になって銀行での両替には手数料がかかるようになっているので、量外ではなく銀行口座から現金を引き出すようにして細かいお金を用意しておくのがおすすめです。