月別アーカイブ: 2017年11月

Amazon Music Unlimitedは契約者を伸ばせるか

アマゾンのプライム会員向けに提供されている音楽聴き放題サービスと言えば「Prime Music」がありますが、今回新しく更なる音楽サービスが開始される運びとなりました。それが「Amazon Music Unlimited」です。

このサービスは4,000万曲以上が聴き放題で、通常の価格は個人プランが月額980円(税抜価格 以下の表示も同じ)で、プライム会員なら月額780円で利用できるということですが、年払いにすると年額7,800円で2ヶ月分割引になります。さらにAmazonが満を持して発売するスマートスピーカー「Echo」のユーザーは月額380円で利用可能とのこと(ただしサービスが使えるのは「Echo」で利用するだけで他の端末では利用できません)。

また、複数の端末で同時に使えるように、6ユーザーまで違う端末で使い分けができるファミリープランは一般でもプライム会員でも月額1,480円ですが、プライム会員の場合は年払にすると2ヶ月お得な年額14,800円という支払いコースが用意されています。こうした音楽サービスの間で一般とプライム会員との間で差を付けるというのは、今後のアマゾンのサービスの二極化と捉えれば理解することができるでしょう。

先日から開始された同じAmazonプライム会員向けのサービスとして、電子書籍のKindleが無料で読めるというKindle Prime Readingというものがあるのですが、月額980円で利用できるKindle Unlimitedという有料サービスと比べると読める本の数も同時に端末に保存できる数も極端に少なく、プライム会員向けのおまけのような感じになっています。恐らく、今後「Amazon Prime Music」も同じような道の歩むのかどうかわかりませんが、今まで無料で聴き放題だった曲が期間によって聴けなくなっていたりしていて、そんな状況に不満を感じている人を取り込もうとしていると考えることもできるかも知れません。

私自身は現状では100万曲以上追加料金なしで聴けるという「Amazon Prime Music」というのは実のところ決まった聴きたいアルバムがある時には使うこともありますが、適当に好きなアーティストや好きなジャンルの曲を流したいと思った時には、別の音楽サービスであるSpotifyの無料会員の利用範囲でランダム再生としばしばSpotifyのお知らせが入る状況の中で聴き続けるような形を取っています。特に、長時間のドライブでも続けて流れてくれるので、途中で操作をすることなく聴けるのが気に入っているのですが、これも最新の曲にこだわらずにかなりゆるい条件で音楽を聴くぐらいでとどめているからに相違ありません。

私の場合は聴くジャンルがなかなか大手の音楽聴き放題サービスでも扱っていないというのが正直なところなのですが、他の音楽サービスがのきなみ月額980円のところ、780円と少し安く利用できるということだけでもメリットはあるわけですから(年払にすればさらに安くなります)、あとはその4,000万曲の中に自分が好きなアーティストの曲が全て網羅されているかどうかを無料の30日体験で確かめてみるのがいいだろうと思います。

ちなみに、現状の「Amazon Prime Music」で特定の楽曲を検索したところ、曲名でヒットしたのが同曲の「オルゴール演奏」のみだったという憂き目に遭った方は(^^;)、一度どんなものか試してみる価値はあるかも知れません。そして、もう一つ問題なのは他社の音楽サービスを使っている人が乗り換えてくるのかどうかというのも気になります。有料サービスを魅力的なものにするためにはアマゾンプライム自体の魅力を上げることも必要だと思うのですが、最近ではプライムビデオでしか見られない番組のコマーシャルを地上波TVで流したりして、それなりの効果は挙げているようです。

恐らくプライムビデオの特典はそれなりに付ける中で、他のサービスを有料サービスと差別化していくのが、最もてっとり早く利益を挙げるための手法になるかも知れませんが、逆にAmazonが唯一のAV関連、そして電子書籍関連サービスの提供者になっていく流れになるとまた状況は変わってくるでしょう。今こそそうしたサービスを利用するユーザーは、単に安いからという理由だけでなく、扱っている楽曲の内容で選ぶなどのこだわりを求める中でどの音楽聴き放題サービスを選ぶのかということになるかと思います。

そんな中、少し気になるのが最初に少し紹介したAIを使ったスピーカー「Echo」を使ったプランです。人間というのは横着になるもので、今まではスマホのアプリから音楽聴き放題サービスのアプリを選んで、お気に入りのアルバムやアーティスト、あとはプレイリストを使って音楽を聴いていますが、最初からAIスピーカーで音楽を聴くようなライフスタイルを目指すなら、月380円のプランでスピーカーに話し掛けながら今自分が聴きたい曲をスムーズに聴くためにこのプランが今後売れていく可能性は確かにあるでしょう。スピーカー自体は持ち運び自由なため、たとえ「Echo」でしか使えなくても慣れてしまえばもうパソコンやスマホから音楽を聴くのではなく、直接スピーカーに指示して音楽を聴く時代に入るのかなとも思います。「Echo」の購入を検討している方は、とりあえずどこまでAmazon Music Unlimitedが使えるのかということを先に知っておいてもいいかも知れませんね。


旅先での「ローカルルール」に困ったら

最近特に目につくテレビの番組に、芸能人や俳優が歩いて都会ではない田舎を回り、土地の人々とのふれあいを演出するようなプログラムがあります。そうした番組を真に受けて、同じように土地を回る旅をした場合、どうなるのでしょうか。先日のニュースで、現代の村八分のような扱いを受けた大分出身の男性のケースがニュースになっていたのですが、そのくらい付き合いに厳しい場所に行くと、地元の人との触れ合いどころではないような感じがします。というのも、今回のニュースは、土地に関係ない人間がその土地を荒らされたと土地の人に判断された場合、かなりのトラブルになってしまうのではないかと思えるものでした。

大分のケースについて詳しいトラブルの内容は割愛しますが、今回村八分のような扱いを受けた男性というのは、決してその土地と関係ない人ではなく、生まれ育った家に戻って病弱となった母親の面倒を見るために大阪から移り住んだという、いわば同じ集落の人間という認識は残っている中で付き合いをしてくれなくなったという点が、それまでの全くその土地に縁のない人との付き合いを避けるケースとは違っています。

いくら見知っている人であっても、その集落に長い間根付いている「ローカルルール」について意見や文句を言うことがあったことで、一切の関わりを断つような場所が今この日本には普通にあるということを明らかになったというのは画期的な事だと思います。個人的には今後、やみくもにそこで生活している人の生活圏に土足で入らないような注意ができるようになると肯定的に捉えています。

道の駅や高速道路のサービスエリア以外で車中泊をするような場合、やはり気になるのが野営地と定めた土地で、自分の事はどう見られるのかということと、それに対する対策はどうすればいいかということでしょう。緊急避難的に夜になって仮眠を取るような場合は、人が起きて活動するより前に起き、状況を見ながら邪魔にならないように早めに立ちのくというのがベストでしょう。そうでなく、ある程度時間のある夕方くらいに現地に着き、適当なキャンプ場が見付からなかったような場合、どうするかということになると、これは集会所のような人の集まるところで、地元の顔役を紹介してもらうのも良し、道の駅があればそこの責任者の人に車中泊可能な場所はないか聞くも良し、土地の人に空いている土地に一晩だけ車を置かせてもらうことについての筋を通すということが大切になるのではないかと思います。

私自身は過去にあてもなく旅をする時には、どんな人に会い親切にしてもらったり世話になったりすることがあるかわからなかったので、物自体はそれほど高くない煎茶のパックを複数持って行き、お世話になった方に渡すようにしていました。私自身がお茶の生産では日本一の静岡県から来たことを告げることで、ある程度は相手の緊張も溶けてくる場合もあり、そうした「小道具」もお互いにいやな気分にならないためのものとして役に立ったことを覚えています。お茶の場合は余れば自宅用として使ってしまってもいいので、我ながらいい小道具を使ったのではないかなと思いました。

ただ、もしそうしたこちらからの誠意を見せても全く反応がなかったり拒否反応を示された場合は三十六計逃げるに如かずということで、違う車中泊場所を探すようにした方がいいでしょう。他人者を受け入れないというのがローカルルールの地域も当然あると思いますし、そこに自宅を購入したわけでもなければ、あえてトラブルの種としてその土地に留まったとしてもいいことはありません。

こういう「ローカルルール」というのは、車中泊時だけに限らず、地域の人達しか行かないような居酒屋や食堂でもあることがあります。注文一つにしてもルールに則っていないと止められるかも知れませんが、全くどうしていいかわからない場合は腰を低くしてお店の人に聞くのが一番だと思います。もっとも、都会でも繁盛店の中には店主がお客の私語も許さないような雰囲気のお店も存在したりしていますので、暖簾をくぐってお店に入り、ちょっとこの雰囲気は自分には合わないと思ったらそのまま出て行く勇気も必要になってくるかと思います(^^;)。そうした場合のために全国規模のチェーン店があると思えばいいのではないでしょうか。


ポカリスエット イオンウォーター パウダー(180ml)スティックタイプ

ようやく自分のスタイルに合ったスポーツ飲料のパックが出てきたなというのが第一印象です。基本的に、マイボトルを持ち出して外で飲み物をいただく場合、ボトルの中にお茶を含む色付き味付きの飲み物を入れておくとボトル本体および内部のパッキンが時間の経過とともに変化し、その変化によって黒ズミなど洗ってもなかなか落ちない汚れの原因になることがあります。

私の場合はボトルの中味は極力お水か白湯にし、お茶を飲む時にはその都度茶葉を挽いたり淹れたり、コーヒーならドリップしていただくようにしているのですが、夏場だけでなく暖房の効いた部屋や車内で長時間過ごしている場合も汗をかくので、一杯飲みきりのスポーツドリンクのパックが出てくれないかとずっと切望していたのです。今までは夏に大きなボトルに入れるための1L用やせいぜい500mlのパッケージがあるだけでした。

粉というのはどうしてもこぼれるものですから、大きなパッケージを小分けして使うようにするとこぼした時に大変ですし、いったん開封した場合の保存がどうなるのかと考えるとなかなか大きなパッケージを買って使おうとは思わず、今までは一杯飲み切り用のパッケージがあった日東紅茶「塩とライチ」という粉末ジュースの素を用意していたのですが、今後はこちらのパッケージになるかと思います。

一杯分が180mlと少なめではありますが、糖分の取り過ぎを心配される場合は、推奨の水の量より倍くらいまで希釈した方がいいという方もいらっしゃるので、私が持っているものの中では大きめのカップにこのスティックパウダーを溶かし、250mlから300mlくらいに薄めればそれなりに飲み応えもありますし、好みに応じて水の量を調節できるので味見しながら自分に合った水の量を決めるというのもいいと思います。

さらに、自分で使うかどうかわからないような場合でも、旅行先で脱水症状を起こしている人に出くわした場合、周辺にだれも経口補水液やスポーツドリンクを持ち合わせている人がいなかったような場合でも、水さえあればそうした方に飲ませて症状の改善が図れるケースも有るのではないかというところもありますので、自分では飲まないなと思っていても、お茶セットやバッグの中に複数入れておくだけでも何かあった時の助けになるのではないかと思います。

たまたまこのエントリーを書いている時に、ロック歌手の内田裕也さんがホテルの部屋で脱水症状で倒れたというニュースがありました。冬の時期であっても暖房が効き過ぎた状態の中で長時間過ごしていると、内田さんのように体の自由が効かないくらいの症状になってしまう可能性があります。人によっては喉の渇きを覚えないまま脱水症状が進んでいくことも大人の場合はあるようなので、人のためとは言いながら自分のためにも用意しておいてはいかがでしょうか。

こうしたパウダー飲料のメリットは、ボトルの中に入れるのは水かお湯をとりあえず入れておけばいいのでボトルの衛生状態を心配する必要がないということと、旅先で購入する場合もスーパーに行けばかなり安く購入することができる水をとりあえず買っておけば良いということがあると思います。炭酸飲料についてはさすがに売っているものを買った方がいいと思いますが、そうでなければ年間を通して安心していただける、定番のスポーツドリンクとしてこのスティックパウダーは持った上で旅に出ようかなと今は思っています。

今後もこの種のパウダー系のドリンクについては開拓していく予定ですが、私の場合はあくまでもお茶とコーヒーを基本とする中で、カップに入れて溶かせばすぐに飲めるという利便性と、味に変化を求めたい場合にその自分の嗜好に応えてくれるものをという点に重点を置いて探していきたいと思っています。


「NichePhone-S」はスペックをよく見て購入するのが吉

私のページの中でもつい書くことが長くなってしまったシリーズの一つがドコモのガラホ「SH-01J」の解説ページということもあり、通話を主に使うための安く買えるガラケーが欲しいという方のニーズは一定数はあるということが理解できるわけですが、以前クラウドファンディングで資金を集め、出資者に安く手に入るように提供された通話専用のクレジットカード大という小型の電話機「NichePhone-S」がありました。その電話機何と11月10日から家電量販店でも税抜価格9,980円で売られるということで、改めてその内容について調べてみました。

大きさはほぼ90×50×6.5(mm)というクレジットカードサイズで重さは38グラムということで、以前PHSで出ていたフリスク大の通話専用のマシンよりはボタンも大きく電話がしやすそうです(^^)。SIMフリーの端末なので購入時に特定の通信業者との契約は必要ないというのが大きな特徴ですが、使えるSIMはドコモ系とソフトバンク系のSIM(nanoSIM)にしか対応していませんので、auのガラケーを使っている方は差し替えて使えませんのでご注意下さい。

というのも、このNichePhone-SはLTE(4G)対応ではなく、3G専用なので、3Gを捨てて4Gに移行しているauでは使えないということになります。さらに、この電話機で使えるバンドもBand1のみということで、プラチナバンドやFOMAプラスエリアでの利用はできません。通話専用の電話機として使いたい場合を考えると、ドコモやソフトバンクのガラケーを中古白ロムで購入した方が、より広範囲のエリアをカバーする通話専用機として使えるようになるので、日本全国どこでも使いたいというニーズには合わないことはしっかり把握しておいた方がいいでしょう。

あと、基本的な機能としては電話帳は名前と電話番号だけで約500件で、SIMに入っている電話帳はそのまま表示できるとのこと。常にSIMカードに入っている電話帳のみ使っている方なら、そのまま使ってSIM内部の電話帳を表示させるだけで足りますが、すでにそれ以上の電話帳をガラケーやスマホで使っている方には電話帳の移行が必要です。その場合の移行について何とかならないかと本体説明書の記述を見てみると、赤外線ポートはないようなので、残念ながら赤外線を使ってのデータのやり取りは諦めた方がいいでしょう。

ただ、電話帳を移行することができそうな方法として、BluetoothのOPPというプロファイルは搭載されているようなので(その他は音楽再生やヘッドセット用のプロファイルのみ)、ガラケーやスマホの機能や、アプリで電話帳のデータを送信することができるなら、ペアリングをしてデータ通信をすれば、電話帳を移行可能かも知れません。この文章は実際に本体を入手していない段階で書いているので、実際の端末で試すと違った結果が出るかも知れませんが、NichePhone-Sを本格的に通話に使うなら、少なくとも今までの電話帳が移動できるように、Bluetoothを使って電話帳データを送信することのできるハードが必要になるということを覚えておきましょう。

充電には本体につなぐDCプラグが付いているので本体の端子と接続した上でUSBケーブルでの充電になり、防水はありません。ACアダプタは付いていないようですが汎用のものを流用すれば大丈夫でしょう。できれば本体に付けるDCプラグについては、自宅用と持ち出すための外出用の2つがあった方がいいかも知れません。本体での通話以外にも活用できそうな利用法があるからです。

その機能的な特徴としてはAndroid4.2ベースのシステムが入っているということもあるのか、Wi-Fiによるインターネットのテザリング機能があります(本体でのネット接続はできません)。ただ、本体の小ささというのは搭載する電池も小さく、長くテザリングすると通話に影響が出る可能性がありますので、いざという時に外で充電できるようなDCプラグの予備が必要になってくる可能性があります。

その他の特徴として、本体では電話およびメールは電話番号を入れてメールするSMSのみが使えるようになっています。ミニマム構成ということで仕方のないところはありますが、あと使えるものとして本体に音声を録音できるICレコーダー機能と、5曲までならMP3ファイルを本体にコピーして聴くことができるようになっていますが、個人的にはいざという時の事を考えてICレコーダーとして使われる方がいいのではないかと思います(^^)。

http://futuremodel.co.jp/product_list/FmProduct_list/Niche_Phone.html

ちなみに、ここまでは上記リンクの公式ベージを見ながら書かせていただいたのですが、SIMフリーで新品の端末ということになると、小さく作ることが大変ということもあるますし、約1万円という価格もさもありなんという感じです。最初に書いたように通話可能エリアに不満があるような場合は多少大きくなっても二つ折りのガラケーやガラホにした方がいい方もいるでしょう。

逆に考えると複数の用途に使うといってもWi-Fiがどうしても使えない時の緊急避難用として、いざという時にはデータ専用のSIMと入れ替えて使うという方法も使えるかと思います。ただし、本体が3GのBand1しか使えないということで、この点がネックになってしまう方もいるかも知れません。クレジットカード大のガラケーということで、人に見せたいと思って買ってしまう方もいるかも知れませんが(^^)、その後どこまで使うのかをしっかり考えた上で使わないと後でしまったと思うかも知れませんので、その場の雰囲気に流されないで、本当に必要だと思ったら買うのがいいと思います。


明治乳業「おいしい牛乳」のキャップは持ち出してこそ真価を発揮

すでにテレビコマーシャルで最近放送しているのでご存知の方もいるかも知れませんが、明治乳業の「おいしい牛乳」のパッケージに変化があり、昨日たまたま目に付いたので購入して帰って来ました。

写真のように、従来の牛乳パックのように手で強引に開けるタイプのものでなく、プラスチックの回して開け閉めするタイプのフタが付いています。容型が1000mlから900mlに減っているのに価格は据え置きだとか、リサイクルに出す際にはこのフタの部分を取り外す必要があり、新たにフタの処理が必要というディメリットはあるものの、牛乳パックを開けるのが苦手という人には有難い形状になっています。

ネットの反応を見ると、キャップについての評判はそれほどよくなく、容量が減ったことに関しても不満が出ていて、「実質的な値上げのためでは?」という評価が多いようです。そこで、ここでは特に旅に持ち出す事についてのメリットにも光を当てようと思います。車で出掛けて出先で牛乳を飲みたい場合もあると思いますが、基本的には一人用のパックでも、2人分以上の500ml、1000ml前後あるパックでも、紙パックを開けるか直接ストローを差して飲むかということになるので、旅先で牛乳を飲みたい場合は、一人用のパックを購入してその都度飲み切るというのが今までの基本だったように思います。

しかし、この「おいしい牛乳」の場合は、一回開けてもしっかりとキャップが閉まるので、何かの拍子にひっくり返っても中味がこぼれないので、クーラーボックスに入れて持ち出して、飲みたい時に飲むことが安心してできるようになりました。

さらに、これは特に強調しておきたいことですが、旅先ではなかなか自分の手を雑菌の影響がないくらいきちんと手洗いをすることができない場合もあります。大人だけならその点は十分注意できますが、子供が大人の知らないうちに牛乳を飲もうとして、手に付いた雑菌が牛乳パックに付いてしまい、そこから雑菌がパックの中で繁殖してしまう恐れがあるので、従来のような手で直接紙パックを開けるタイプの大容量の牛乳パックをたとえクーラーボックスで保存できるとしても持って行きたくないなあと思っていました。

しかし、今回の回して密封する新キャップが採用になったことで、キャップに雑菌が付いたとしても中味にまでは及ぶことがなく、十分に冷やしたクーラーボックスの中に入れて持ち運ぶようにすれば、一人で出掛ける時にも大きめの牛乳パックを持って行き、そのまま飲んでもよし、湯煎してホットミルクにしたり、さらにはコーヒーと合わせてカフェオレとして楽しんだりもできるようになります。

もちろん、家庭内で飲むだけなら従来の手で開ける方式のパックでもいいとは思います。しかし、先述の通り出先だけでなく家庭内においても、お子さんがいて牛乳が好きな子の場合、親が知らないところで帰宅してから手も洗わずに雑菌が付いたままの手でパックのフタを開けて飲むことを繰り返していると、これからの寒くなる季節なら問題ないかも知れませんが、気温が上がる時期にも同じような事をやることで、家族の体に影響が出てくる可能性だってあります。もちろんこの種の危険はお子さんだけに原因があるわけではなく、道理のわかった大人であっても、常に食品に直に手を触れる前に必ず手洗いをする人ばかりではない事も確かです。特に牛乳というのは痛みやすいと言われているので、できるだけ雑菌が入らないように飲んでいただきたいと思うのです。

そんな事は考え過ぎであると思われる方も少なくはないと思いますが、前日紹介した料理研究家の土井善晴さんの、食品の鮮度を落とさないために雑菌を繁殖させない取り組みについて考えられた料理のレシピを一昨日じっくり読ませてもらったことで、私自身の考えも変わりつつあります。

改めて書かせていただくと、家庭と同じように牛乳パックを開ける前に常に自分の手から雑菌を減少させるための丁寧な手洗いが可能でないかも知れない「車内のクーラーボックス」の中に入れる牛乳パックについては、今回紹介する「おいしい牛乳」のようなキャップのあるタイプの紙パックの方がおすすめだと考えます。これは、注ぎ口から雑菌が入る可能性が少ないということに尽きます。さらに、当然キャップに直接口を付けて飲むのではなく(口の中の雑菌が悪さをするので)、カップに注ぐ形でその都度いただくようにするのがいいでしょう。カップを洗えないような状況には、紙コップを合わせて用意して持って行くのが旅先で体調を壊さないためには必要な準備になると思います。


土井善晴さんの「洗い米」はキャンプにも使える技

先日、テレビでNHKの「きょうの料理」放送開始60年の記念特番を見る機会があり、一部のマニアの間で「神回」と呼ばれている15分間の番組で「塩むすび」と「焼きみそおむすび」しか作らなかった時の塩むすびの握り方を生放送で再現してくれました。

このような人に教わらなくてもできそうなおむすびをわざわざテレビの料理番組で扱うのかと思われる方もいるかも知れませんが、単純な事だからこそかなりの料理についての考え方を示してくれているので、大変参考になるというのが正直に思うことです。

特に、車で出掛けて旅先でお米をおいしく炊きたいと思う場合、手軽さを考えると無洗米を使ってしまいがちになりますが、土井さんが塩むすびを作るためのお米の炊き方について解説する中で出てきた「洗い米」というのはなかなか旅に出る時にも使えそうな技だと感じました。

この「洗い米」というのは普通のお米を洗ってからザルに上げて作るもので、夏場なら30分間、冬場なら50分間で炊ける状態になるそうです。すぐに炊かない場合は口の閉じるポリ袋に入れたものを冷蔵庫に入れておけば1日~2日ぐらいまでは保存がきくそうなので、中を冷やしたクーラーボックスに入れて持ち運ぶことで、旅先での炊飯にも使えそうです。

さらに、水の量については土井さんはあくまで米と同じ量であることを推奨しています。普通米と無洗米、さらに新米と古米では水の量が違うという認識があるとどうすればいいのか迷ってしまうかも知れませんが、水が米と同じというのはわかりやすくで良いです。

興味のある方は、NHKエデュケーショナルの「みんなの きょうの料理」というサイトで、「焼きみそおむすび」というレシピ名で検索をすれば詳しい内容が出てきますので参考になさってください。

車で長期間旅行する場合、旅のコストを抑えるには少なくとも主食のお米だけは用意しておいて例えばキャンプ場に泊まることができた場合、その日の夕食を作るためのお米を用意する時に、翌日以降の朝ごはんか昼ごはんか夕ごはんかはわかりませんが、いつでもすぐに炊ける状態にザル上げしたお米をポリ袋に入れて冷蔵したまま持ち運ぶことで、それほど時間を掛けることなく次の食事で炊きたてのごはんが食べられるので、格安の料金で使えるキャンプ場を回るようなコースで回ることができる場合にはこんな形での下準備のしかたを覚えておくといいのではないかと思うわけです。

それこそ、お米の場合何もおかずがなくても炊きたての状態で塩むすびにして食べてもいいわけですし、無くなっても全国どこでも売っているので、量的には同じクーラーボックスに入るくらいのペットボトルを複数用意して、その中で生米自体も保管しておくのが合理的ではないかと思われます。常に車で移動していることを考えれば、それほど多くのお米をストックしておかなくても大丈夫でしょうし、地方の農産物直売所やお米屋さんで計り売りをしてくれるところがあればお願いしてもよさそうです。

どちらにしても外食することを考えれば、お米を炊いて食べるという生活というのはお金の節約になりますから、トータルのコストを押さえて車で長期間旅行したいと思っている方は、旅の主食はお米にすることも考えてみてはいかがでしょうか。


マナー違反の動画の中に映し出される中国の国内事情

現在の日本の車でのマナーについて、道の駅や高速道路の駐車スペースに車を止めるだけでなく、空きスペースにテーブルや椅子を出して休んだり、コンロまで出してバーベキューをやるという行為は現在はマナー違反という認識があると思います。過去、そうした評価が固まる前には、実際にやるだけでなくブログやSNSに写真をアップするような人もいて、そうした行為が不謹慎だと非難を受けるケースが増え、テレビなどでもそんな行為をたしなめるような感じで特集されるようになって、今ではそこまで傍若無人に振る舞う人もいなくなったように思います。

しかし、たまたま昨日テレビで見た中国の高速道路の様子を見たら、国民性の違いなのか、あまりにも早くインフラが整いすぎて国民の間でマナーという観念が育っていないのかはわかりませんが、日本国内でマナーが最悪だと思われる人よりもマナーが悪いだろうと思われるケースが続出していました。

定年後にやることがないからと、わざわざ高速道路に歩いて入り、橋の上から釣りをしているおじさんがいたり、日本と比べるとサービスエリアが少ないということで、普通に流れている車道の路肩に車を停め、家族揃ってバーベキューを路肩にテーブルを出してやっている人がいたりと(改めて調べると中国中央テレビ(CCTV)のニュース番組の流用で、貴州省黔南プイ族ミャオ族自治州の高速道路での話だとわかりました)、さすがにそんな人たちは地元の警察に検挙されて罰金を払っていたのですが、中国がこれから世界に対して大国としてふるまっていくためには、このような公衆におけるマナーを徹底しないとまずいですね。路肩の一番端で止まっていたとしても事故になる可能性は高く、マナー違反をしている人が事故の原因となれば、外国人観光客の移動手段として高速道路を使いたくないという事にもなりかねません。こういうところは世界共通で変えていかなければならないところだなと思います。

ただ、他の動画も見ていると中国の高速道路の渋滞事情というのはことのほかひどいようで、事故処理や天候不良の場合の誘導が具体的にどうなっているかはわかりませんが、一度止まったら5時間6時間全く動かないのは普通だそうで、そこにもうひとつの問題が隠れています。

日本の場合、昨日も東北道で午前7時半ごろにトラックのタイヤがパンクしたことによる渋滞の中で、それから約2時間後の午前9時40分から約20分の間に、東北自動車道・下り線の大衡ICと鶴巣PAの間で、あわせて11台が絡む4件の追突事故が相次ぐというようなひどい状況になっていたようですが、お昼のテレビニュースを見た限りでは少しずつではありますが車は動いていて、迅速に事故処理および車の誘導が行なわれていると思うのですが、少なくとも早めの現場急行と誘導処理がなければ、長時間出口のない高速道路では全く動かなくなることは明らかです。

最初話題にしたテレビの話に戻りますが、番組ではもうひとつの高速道路上でのとんでもない行為として、渋滞にはまって全く動かなくなったドライバー向けにプロパンガスと中華鍋を持ち込んで作りたての炒飯を売っているおじさんや、歩いて高速道路に入り込んで桃を売るおばさん、さらに高速道路を走行中の車の中から外に出て、ダンスを踊る集団や縄跳びをする女の子を面白おかしく中国のニュースとして報道していたものの、このような渋滞で数時間全く動かなくなる事が常態化しているなら、物を売って儲けようと思う人が出てくるのは仕方ないところでもあるかも知れません。もちろんそうした行為を容認するわけではありませんが、全く止まったままの状態でドライバーが放置されていることが常態化していることで、物売りの類が入ってきてしまうということは今の中国では防ぐことはできないのではないかと思います。

高速道路上でダンスや縄跳びをする人についても同じような事が言えるかも知れません。全く動かず、いつになったら動くかがわからない車の中で下手をすると5時間以上同じ姿勢をキープしながら乗り続けることは、エコノミークラス症候群による血栓で命の危険があることは日本国内なら常識であり、車から降りて適度な運動をすることは、むしろおすすめされるべき行動でしょう。

日本の中国に対する報道の中には画面のインパクトを優先するものも多く、このケースでもダンスや縄跳びをするような人まで「民度が低い」と非難するのは少々酷ではないかと思えてしまいます。日本でも大雪でチェーンの用意のない車が立ち往生し、全く動くことができなくなったような場合には車の外に出て手足を伸ばしたり、トイレを借りるために近くに停まっているキャンピングカーまで出向いたりということは普通に起こることですので、中国だからだめだという事にはならないような気もするのです。

人々のマナーというものが問題を引き起こすことは十分に可能性があるので、最初に紹介したような高速道路の路肩にテーブルと椅子を出して食事をするような事はいかに中国でもやめて欲しいですし、安易に渋滞時を狙った物売りを物理的にシャットアウトするのではなく、事故処理と誘導をきっちりやって、現場でチャーハンを作って売るなんて行為が成立しないように前も後ろも全く動かないというような状況を頻繁に起こさないことが大切だということになると思いますが、こういう方向でニュース報道をすると、中国国内では内政批判ということになってしまうかも知れず、そうした方向での報道になっていないのではないかと思うと、何かやるせない気分になってしまいます。

(2017.11.4 追記)

今回こちらで書いた文章の中に、

「トイレを借りるために近くに停まっているキャンピングカーまで出向いたりということは普通に起こることですので」

という記述をしましたが、これは実際に長時間雪の影響で全く車が動かなくなった日本の高速道路で起こった立ち往生の際、流れたニュース映像を見て、そんなやり取りがあったという話を自分が覚えていた事を基にして書かせていただいたものです。

恐らく現在同じようにかなり長時間の立ち往生の状況が起きたら同じように立ち往生の列に停まっているキャンピングカーを見付けた人の中には、どうしてもトイレを貸して欲しいとキャンピングカーの持ち主にお願いするような事は起こると思います。しかし、キャンピングカー内にトイレを設置している方の立場としては、あくまで非常用として旅の間でも全く使わないようにしている方もいたり、他人に本来のポータブルトイレの利用方法を知らないまま内部で溶けないものを一緒に流されたりすることを恐れて利用をさせないケースもあります。

もちろん、家族で大切に使っているものを、いくら困っているとはいっても他人に使わせる事自体NGだと考えている方もいて、それは普通の事だと思います。ただ、私が見たような立ち往生の現場の映像を見た人の中には、緊急時であれば頼み込んでキャンピングカーのトイレを使わせてもらってもいいのではないかという誤った認識が広がってしまう危険性があります。今回の記述についてはこの点についての配慮がなく、多くのキャンピングカーのオーナーからすると大変困る記述をしてしまったかも知れないという点で不完全な部分がありました。ここで改めておわびさせていただきます。

今後、日本でも車が立ち往生した時や災害時において、キャンピングカーにトイレを借りることは仕方ないという考えがエスカレートすると、これからもし同様の事が起きて逆ギレするような形でトイレを使わせろというような状況も起こるかも知れません。そうした行為は間違いなくマナー違反であり、あくまで相手から利用を促されたような場合でなければ使わない方がいいでしょうし、紙などは流さないなどの使い方についても知っておくべきでしょう。

特に立ち往生が出る可能性のある天候の中で車で出掛ける場合は、自ら使うことも見越して簡易トイレの用意をしてから出掛けることか大事だと思います。


「悩み相談」は「まずネット」ではなく別の方法で

いわゆる統計の情報ではそれほど多くない10代から20代の人生についての悩みについて、つい匿名だからと誰もが見られるネット上に公開したことにより、その叫びを巧みに利用して取り込んで犯罪者の懐に入って被害に遭う悲劇が起こってしまいました。驚くのは、一人だけではなく同じ犯罪者のところにかなりの人数が集まってしまっていたことです。

犯罪行為が明らかになったのは、被害者の兄による警察への届出でした。しかし、妹さんを助けることができなかったのは犯人の素早い取り込みがあった事は言うまでもないのですが、同時に思うことは、被害に遭った妹さんはお兄さんをはじめとした家族や友人に苦しい胸の内を相談することができず、レスポンスも早く来るSNS上に赤裸々な悩みを打ち合けてしまったことです。

ネットを見ている人は全て良い人でも悪い人でもありませんが、中には悪意をもってそうした心の叫びを犯罪に利用しようとする人がいます。当然メッセージのやり取りの間はそうした下心は隠したままで行ないますが、実際に会う約束を取り付けた時点で豹変するかも知れません。

ネットを使った犯罪行為については、若年層だけでなく成年層や高齢者も騙されるケースもあるため、もしかしたら特定の年代だけをターゲットにすること自体違うかも知れませんが、人が悩みを持っていてその悩みについて相談する相手がいないという場合、社会がその受け皿になって問題解決を目指すことは今後の日本を考える上でも大切な事になるのではないかと思います。そんな活動をしている団体の中でもネット以前から熱心にやっていたのが「いのちの電話」ではないでしょうか。

https://www.inochinodenwa.org/

上のリンクは「一般社団法人 日本いのちの電話連盟」のサイトになります。ただ、悩みを抱えていて電話をする人や、もしかしたらいたずらで電話を掛ける人もいるのかも知れませんが、かなり古い統計になりますが、2010年の毎月10日に行なっている「フリーダイヤル相談の日」には4%しか繋がらなかったという状況があるというニュースが有りました。2017年に入ってからでのニュースでも電話先の相談員が減っているという事から24時間の電話対応ができないという地域があるという話はテレビでも報道されています。今までは相談員の善意に支えられてきた「いのちの電話」も、今後は国や地方自治体、民間が一体となっての支援が必要になることは間違いないところです。

ただ最近は経費の一つとなる通信費についての状況の変化は起こってきています。携帯電話や一般電話に対して5分ないし10分、あるいは24時間通話定額で掛けられるかけ放題プランが存在したり、そもそも携帯電話からなら市内通話市外通話関係なく一律の料金で掛けられたりするので、昔よりも携帯電話から相談の電話をするハードルは下がっている可能性はあります。上記リンクでは本部および、全国の支部の電話番号が載っていますが、のっぴきならない相談内容の場合はそうした全国一律の通話料や通話定額の特性を生かして、全国どこでも電話が繋がる場所に掛けるという方もはあるということを紹介しておきたいと思います。そういう意味では月額3千円前後かけても自分の電話を24時間通話フリー状態にしておくことはあながち無駄ではないと言えるのではないでしょうか。

また、相談を受ける側の取り組みとしてお願いしたいのが、相談窓口に受付用の電話とは別に24時間掛け放題の携帯電話を置き、もし電話を受けたものの電話代を心配するような声が伝わってきたら、まずは相手の電話番号を確かめ、そこからすぐに相談相手に掛け直すことで相談する方も電話代を気にせず改めて掛かってきた電話で思いの丈を吐き出すという方法も取れます。

もう一つの問題として、今の若年層は電話よりSNSという傾向がありフリーダイヤルを設定しても電話そのものを掛けてこないというケースがあります。この問題についても、最近では若年層がスマホを持っていて気軽にコミュニケーションを取る手段としてアプリの「LINE」を使って悩み相談を受ける取り組みが始まっています。具体的には2017年9月10~23日という期間限定ながら、長野県教育委員会がLINEの相談専用アカウント「ひとりで悩まないで@長野」を開設し、相談を募集したところ2週間で1年分の相談案件を軽く超えるだけの相談を受けることができたとのニュースがありました。

この取り組みは「いのちの電話」のように24時間のサービスではなかったので時間外の問い合わせも入れすとさらに多くの問い合わせが入ったということです。この事実は、今の10代から20代におけるコミュニケーションツールとして、LINEのようなツールが使えればもっと多くの人の悩みを聞け、犯罪者の餌食にならないように青少年を守ることができる事を示しています。

とは言っても先に書いた通り、相談員は誰でもいいというわけではなく、事前の研修費用は自弁になるボランティアに頼らざるを得ないところもあるので、ここで活用していただきたいのが人工知能のアルゴリズムです。深夜から早朝に掛けての相談受付方法として、相談者の相手を最初は人間でなく機械にやらせるという事も十分に有りではないかと思うのですが。この取り組みがうまくいけば、日中でも常駐させる人数を減らせるだけでなく、相談内容は機械側の返答を含めてネット上で記録され共有したり印刷して機械から人間への引き継ぎの際の資料にもなり得ます。

さらに、どうしても文字だけの相談に限界を感じた場合には電話番号を入力してもらうことで通話による相談に変更することもできます。緊急性が高いと相談員が判断した場合には、直接LINE電話を掛けられるような仕組みがあればなおいいと思うのですが。

また、相手からお友だち登録を外されていなければ、一定期間ごとにフォローアップとして、「今現在は大丈夫ですか?」というような一律のメッセージを出しておくことで、気軽に今問題だと思われる事を相手から相談してきてくれるようになるかも知れません。こうして文字だけで解決できることが増えていけば、相談される側の仕事量も減るかも知れません。

旅に車を使って行く身としては、年間を通してまれに出てくる小さい子を車に乗せたままドライブに行き、適当なところで車ごとダイブしてしまうというような事件というのは本当にやり切れません。誰にも言えないで悩んでいる事でも、他人に話したりLINEでやり取りをしたりする中で、実はそこまで切羽詰まっていないということがわかるケースもあったのかも知れませんし、もしちゃんと解決できたのにそのままダイブを実行してしまったらある意味取り返しのつかない事にもなりかねません。テレビではずっと犯人の関係者にインタビューをしてどんな人がこんな犯行をしたのかということに多くの時間を割いているような感じですが、それだけで終わるのではなく、相談を受け付けるところがあるということと、こうした活動への関心が足りないということも一緒に報道してくれないものかなあと思います。


東海道沿線の地震情報発信の仕組みが変わった

毎月の月初めを契機に色んなものが変わることがあるのですが、そんな中で自動車を運転して遠くへ移動するような方に変わった事を知っておいて欲しいことがあります。今までは気象庁では「東海地震は予知できる」との前提で、複数の地点に設置した地震歪み計の数値が異常な値を示した時にその度合いに合わせて東海地震について、3種類の「調査情報」「注意情報」「予知情報」という情報を発表するように決まっていました。

今までは3つのうちで一番緊急性を要する「予知情報」が出ると直ちに内閣総理大臣から「警戒警報」が出され、静岡県を含めた東海地方で被害が予想される地域には緊急車両を除いた自動車の乗り入れができなくなるなったりショッピングモールが営業を中止するなど、生活に必要なライフラインについても当該地域では規制される事になっていました。

しかし、根本的な問題として、ピンポイントで観測していても地震の予知は難しいということと、東海地震というのはさらに広い範囲で起こる地震として知られている、南海トラフで起こる地震に一本化して警戒するようになるため今後は東海地震に限っての、こうした警戒警報の発令についての取り決めは2017年11月1日正午をもってなくなったわけです。

今後は東海地域だけでなくさらに広い範囲で異常が見付かった場合には、「南海トラフ地震に関連する情報」が定例と臨時で出ることになります。東海地震の場合と違っているのは、現状では東海地震の警戒警報が出た場合と同じようにするかどうかというのは、現状では特に決まっていることはないとのこと。そうは言っても法令整備を待たずに地震はやってくる可能性もあるので、どこかの権限で危険と思われる道路において安全を確保するための命令が出されるのかということについても、まだ具体的な情報は入ってきていません。

ただ、南海トラフを震源とする地震の被害が起こる可能性のある地域というのは、東京から東名・新東名・名神・新名神・四国道あたりの高速道路を含むかなり広い範囲の周辺道路になるため、関東から四国・九州周辺を通行する場合に、いつ臨時の地震に関連する情報が出てきたとしても情報をいつでも受けられるように準備しておく必要があります。

とりあえず運転する時に普通にカーラジオを付けていればすぐに情報を入手することができますが、状況によってラジオを付けたまま走行することができない場合もあると思うので、大手キャリアのスマホやガラケーを使っている場合にはエリアメールが常に入ると思うので、警報音が出たらラジオを付けるようにすればいいかと思いますが、SIMフリーのスマホやガラホにはエリアメールを受信する機能がないものもあります。

その場合には南海トラフ地震の警戒警報だけでなく、緊急地震速報やJアラートも鳴りませんので、全くエリアメールを受信できる環境がない場合には、その代わりとなるような対策が必要になります。具体的には「Yahoo!防災速報」のようなアプリを入れて、南海トラフ地震に関する臨時情報が出た場合など、生命に関わるような重大な情報が出た場合には音と振動で伝わるような設定にしておくことが必要になるでしょう。

本来、日本の防災対応の実務が変わるような場合は、同じ日付で切り替わった新東名の最高速度100km/h→110km/hへの変更のように、事前にしっかりと告知した上で「その時」を迎える準備をし、すぐに新しい規制(この場合は最高速110km/hという設定)に切り替わるようにすべきだと思うのですが、かなり防災対応という点では国の対応は緩いですし、これで新しい規制内容が決まったとしてもすぐに徹底できるのかと不安に思ってしまいます。

詳しくは市町村から発表はあると思いますが、東海地震で想定された内容に準じて考えると、特には交通機関について、公共交通機関が全て最寄りの駅まで運行した後で運転停止になったり、危険だとみなされた地域に入る道路を封鎖して、緊急車両のみ入れるだけになる事も想定しつつ、いかにして地震が起こった場合の安全を確保するかということについても考えておいた方がいいでしょう。高速道路上で警戒警報があった場合、後方の車がその情報を聞いているかわからない中で急ブレーキを掛ければそれが事故につながってしまいますから、ハザードランプを点灯させて徐々にスピードを落として周囲に気を付けて走るのが無難でしょう。

もしすぐ近くに高速道路に直結しないインター・サービスエリア・バス停があるようならそこまで進んで停めることで高速道路上の事故を防ぐことができます。ただ、やみくもに長い距離を走って出口を目指すというのは、それまで何も起こらなければいいですが、すぐに本震がやってきた場合には命の危険がありますので、あくまで臨機応変に対応するようにしたいものです。もちろん強い揺れを感じた場合は走行中でも車を左端に寄せて止め、三角板を出して安全を確保するようにするしかありません。高速道路はいざという時のためには緊急の物資輸送道路になりますので、止むを得ず車を残して避難する場合にはキーを差したままにし、キーレスの車の場合にはキーユニットをダッシュボードなどわかるような場所に置いたままにし、緊急車両の通行の妨げにならないようにすることが基本です。


シャープ ドコモSH-01J その16 セルスタンバイ問題について思うこと

ガラホにどのSIMを入れて使うかということは、MVNOのSIMが使えるようになったことでかなりのバリエーションがあります。中古白ロムでSH-01Jを購入されたような場合、もし本体のバージョンアップの済んだ状態のものを入手できたならば、今までモバイルルーターに入れていたSMSオプションの付かないデータ通信専用のSIMに入れ替えて使いたいと思う場合もあるかと思います。

その際に気になるのが、果たしてこのSH-01Jはセルスタンバイ問題が発生する端末なのかどうかということではないでしょうか。ドコモの出したガラホのうち、F-05G(富士通製)とSH-06G(シャープ製)の3G対応のガラホについては、Androidのバージョンは4.4.4ですが、どちらの端末でもセルスタンバイ問題が出る(アンテナ表示については問題なし)ことを確認しています。ただ、そのうち一台のSH-06Gにはデータ専用の0SIMを入れているのですが、本体を閉じて何もしていなければ、そこまでひどい電池消費があるわけではないので、普通に使っても一日は持ちますし、旅行などで使いまくる場合には元々ガラホということでスマホと比べると電池の容量が少ないので、小さなモバイルバッテリーと併用すればそれほど使用に支障は出ないというのがこれまで使ってわかった点です。

では、肝心のSH-01Jはどうなのかということで、改めて設定の画面から電池の項目を出してSH-06Gの同じ画面と比べてみたのが上記の写真になります(左側がSH-06Gで右側がSH-01J)。SH-01Jの方には「ディスプレイ」や「Androidシステム」の項目が出ていませんが、これはネット検索をして調べたところ、端末によってはこれらの項目が出てこない場合もあるということでこの点は気にする必要がなさそうですが、注目すべきは「セルスタンバイ」という項目も出現していないことです。

ちなみに、SH-01JのAndroidのバージョンは5.1.1ですが、たまたま使っているタブレットのバージョンとも同じなので、参考に見てみたところ、ガラホではインストールすることができない「Google Play開発者サービス」が表示されたのはいいとして、「セルスタンバイ」という項目自体がない代わりに「スタンバイ状態」と「アイドル状態」で電池の消費がわずかながら出ていました。

これらの項目もSH-01Jでは全く出ませんでしたので、セルスタンバイ問題はないと断定したくもなりますが、もしかしたら「ディスプレイ」や「Androidシステム」のように、この端末では最初から出ないのか? とも考えることもできるのでややこしいですね。

ただ一つ言えることは、データ専用のSIMをSH-01Jに入れたとしてもセルスタンバイに関する表示は出ませんし、一日そのまま画面を閉めたまま置いていても、異様な電池の減り方をすることはないことだけは確かです。私の場合、自宅に戻ると自宅のWi-Fiに自動的に接続できるような設定にしているので、その設定のために多少は電池の持ちが悪いかなという感じはするのですが、こうした問題を解決する場合は、元々Android 5・Lollipopにおける電池消耗の問題を解決するための方法を挙げているネット上の記載を参考にして設定内容を変更すれば、電池持ちはその分は良くなると思いますので、セルスタンバイ問題を考える前に、SH-01J自体の設定を見直すことも考えてみるのがいいと思います。

最初にも少し書きましたが、「セルスタンバイ」に82%も割り当てられている写真のSH-06Gでもデータ専用SIM(SMSオプション無し)を入れて普通に使えるレベルで、SH-01Jでもそんなに変わらない電池消費レベルであることを考えると、そこまで深刻にガラホではセルスタンバイ問題を考えなくてもいいのではという気もするのです。もしかしたら、スマホやタブレットで入っている「Google Play開発者サービス」が入れられないことが功を奏しているのかもしれないと思ったりもします。

ただし、スマホと比べると少ないのが電池容量であるということは疑いようのない事実で、さらに、イヤホン端子がmicro-USB端子と兼ねられているということもあるので、モバイルバッテリーを使いながら音楽を聞く場合、電池残量が心配なら有線のイヤホンを変換アダプタを使って使うよりも、Bluetoothのイヤホンやヘッドホンを使うなどの工夫は必要になるでしょう。また、ガラホの特徴として本体一体型の電池ではなく電池パックの利用になっているので、予備の電池パックと入れ替えて使うというのも状況によっては有効な手段になるかと思います。

さらに、モバイルルーターとしてパソコンやタブレットとネットを共有させたい場合、電池をより食うWi-Fiによるテザリングをしないで、パソコンの場合はUSBテザリングにすれば電池の問題は起こりませんし、タブレットを野外で使う場合はBluetoothテザリングを使ってみるのもいいでしょう。Bluetoothテザリングの場合にはいわゆる高速でのテザリングはできませんが、LTEを使ってのネットなら、あまりに高速だとダウンロードするデータ量も多くなる傾向になりますので、普通に使うのに不便がなければ、SH-01Jの電池持ちの方を気にした方がいいのではないかと思います。

※ドコモのガラホ「SH-01J」について書かせていただいた記事をまとめさせていただきました。興味がある方はどうぞリンク先の記事もご参照下さい。

その1 通話専用でも安く本体を買うには?
その2 オンラインショップで購入後開通手続き
その3 F-05Gとの二台持ちにしたわけ
その4 どのSIMを入れて使うか
その5 まずは「ベル打ち」の設定を行なう
その6 モバイルルーターとはBluetoothテザリングで
その7 基本的な使い勝手
その8 入れておくと便利なアプリ
その9 一通り使ってみての感想
その10 本体にnanacoをセットする
その11 あえて通話専用SIMを入れる使い方
その12 ソフトウェア更新でテザリング可?
その13 アップデート試用結果も上々
その14 単体使用およびテザリングの使い勝手
その15 定期的なアプリのバージョンチェックを
その16 セルスタンバイ問題について思うこと