東海道沿線の地震情報発信の仕組みが変わった

毎月の月初めを契機に色んなものが変わることがあるのですが、そんな中で自動車を運転して遠くへ移動するような方に変わった事を知っておいて欲しいことがあります。今までは気象庁では「東海地震は予知できる」との前提で、複数の地点に設置した地震歪み計の数値が異常な値を示した時にその度合いに合わせて東海地震について、3種類の「調査情報」「注意情報」「予知情報」という情報を発表するように決まっていました。

今までは3つのうちで一番緊急性を要する「予知情報」が出ると直ちに内閣総理大臣から「警戒警報」が出され、静岡県を含めた東海地方で被害が予想される地域には緊急車両を除いた自動車の乗り入れができなくなるなったりショッピングモールが営業を中止するなど、生活に必要なライフラインについても当該地域では規制される事になっていました。

しかし、根本的な問題として、ピンポイントで観測していても地震の予知は難しいということと、東海地震というのはさらに広い範囲で起こる地震として知られている、南海トラフで起こる地震に一本化して警戒するようになるため今後は東海地震に限っての、こうした警戒警報の発令についての取り決めは2017年11月1日正午をもってなくなったわけです。

今後は東海地域だけでなくさらに広い範囲で異常が見付かった場合には、「南海トラフ地震に関連する情報」が定例と臨時で出ることになります。東海地震の場合と違っているのは、現状では東海地震の警戒警報が出た場合と同じようにするかどうかというのは、現状では特に決まっていることはないとのこと。そうは言っても法令整備を待たずに地震はやってくる可能性もあるので、どこかの権限で危険と思われる道路において安全を確保するための命令が出されるのかということについても、まだ具体的な情報は入ってきていません。

ただ、南海トラフを震源とする地震の被害が起こる可能性のある地域というのは、東京から東名・新東名・名神・新名神・四国道あたりの高速道路を含むかなり広い範囲の周辺道路になるため、関東から四国・九州周辺を通行する場合に、いつ臨時の地震に関連する情報が出てきたとしても情報をいつでも受けられるように準備しておく必要があります。

とりあえず運転する時に普通にカーラジオを付けていればすぐに情報を入手することができますが、状況によってラジオを付けたまま走行することができない場合もあると思うので、大手キャリアのスマホやガラケーを使っている場合にはエリアメールが常に入ると思うので、警報音が出たらラジオを付けるようにすればいいかと思いますが、SIMフリーのスマホやガラホにはエリアメールを受信する機能がないものもあります。

その場合には南海トラフ地震の警戒警報だけでなく、緊急地震速報やJアラートも鳴りませんので、全くエリアメールを受信できる環境がない場合には、その代わりとなるような対策が必要になります。具体的には「Yahoo!防災速報」のようなアプリを入れて、南海トラフ地震に関する臨時情報が出た場合など、生命に関わるような重大な情報が出た場合には音と振動で伝わるような設定にしておくことが必要になるでしょう。

本来、日本の防災対応の実務が変わるような場合は、同じ日付で切り替わった新東名の最高速度100km/h→110km/hへの変更のように、事前にしっかりと告知した上で「その時」を迎える準備をし、すぐに新しい規制(この場合は最高速110km/hという設定)に切り替わるようにすべきだと思うのですが、かなり防災対応という点では国の対応は緩いですし、これで新しい規制内容が決まったとしてもすぐに徹底できるのかと不安に思ってしまいます。

詳しくは市町村から発表はあると思いますが、東海地震で想定された内容に準じて考えると、特には交通機関について、公共交通機関が全て最寄りの駅まで運行した後で運転停止になったり、危険だとみなされた地域に入る道路を封鎖して、緊急車両のみ入れるだけになる事も想定しつつ、いかにして地震が起こった場合の安全を確保するかということについても考えておいた方がいいでしょう。高速道路上で警戒警報があった場合、後方の車がその情報を聞いているかわからない中で急ブレーキを掛ければそれが事故につながってしまいますから、ハザードランプを点灯させて徐々にスピードを落として周囲に気を付けて走るのが無難でしょう。

もしすぐ近くに高速道路に直結しないインター・サービスエリア・バス停があるようならそこまで進んで停めることで高速道路上の事故を防ぐことができます。ただ、やみくもに長い距離を走って出口を目指すというのは、それまで何も起こらなければいいですが、すぐに本震がやってきた場合には命の危険がありますので、あくまで臨機応変に対応するようにしたいものです。もちろん強い揺れを感じた場合は走行中でも車を左端に寄せて止め、三角板を出して安全を確保するようにするしかありません。高速道路はいざという時のためには緊急の物資輸送道路になりますので、止むを得ず車を残して避難する場合にはキーを差したままにし、キーレスの車の場合にはキーユニットをダッシュボードなどわかるような場所に置いたままにし、緊急車両の通行の妨げにならないようにすることが基本です。


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