月別アーカイブ: 2011年12月

車のブラックボックス化による将来の不安

 私が今乗っているMH23SのワゴンRはまだ最新のテクノロジーを使ってはいないものの、車の中で何がどうなっているかという情報はだんだん隠される傾向にあると言っていいでしょう。改めて気付くのが新しい車には水温計がなく、水温が低い時にはブルーのランプが付き、あとはオーバーヒートするような状況の手前に警告灯が付くだけになってしまっています。いまどきの車ではこんな車のトラブルは最近は見掛けないとは言っても、私自身の話で、その昔高速道路でオーバーヒートしてしまったことがありました。

 その時は幸にしてガソリンスタンドのあるサービスエリアにすぐ近い場所でトラブルを引き起こしたということで、とりあえず車を安全な場所に停車し、水温計の針の値が半分以下に下がるのを確認してからゆっくりと進み、何とかスタンドに入ることができました。車はどんどん自動化され、今年のモーターショーではスマートフォンを使っての自動運転までできる車が発表されていたようですが、いざという時の対応が運転者レベルでできるのかどうかということはちょっとわかりません。こうした車自体の状態を示す表示は今後どうなっていくのか考えると、どんどん買いたくない車が増えてしまって何とかしてほしいと思いますね(^^;)。

 これから更に朝夕の冷え込みが厳しくなりますが、中途半端に古い車だと、ある程度暖機運転のためアイドリングしないと走り出したはいいものの、気をぬくとエンストを起こしてしまう可能性も出てくる季節です。私の車にはタコメーターが付いていないので、せめてエンジン回転数が極端に少なくなった際の警告が出るなど、そういう機能があれば目で見て確認できますので、エンジンが温まるまで高めの回転数で動かすなど人の力によっていくらかの対処は可能なのですが。今新しく出ている車はそうした対応を全て車の中で全自動で行ってしまえるものだとは思いますが、これらの車が10年20年経って、自動的に動くはずの細かい動作がされなくなった場合、運転する方からすれば何の前触れもなく不具合が出てくるような車になっていくかも知れないというのは私の考え過ぎなのでしょうか。

 どちらにしても、私が次の車を検討する中では、自分ではどうすることもできないような高機能の制御装置が満載された車にしか乗れなくなるようなことになってしまいそうで仕方がありません。全てにおいて環境性能が優先されるのではなく、安全に使え故障の際にもその原因を類推しやすく対処がしやすい車こそ、長距離を走る旅では必要とされる性能であると私は思っています。そういった部分だけは削ることなく、長く付き合っていける車というものをメーカーには作り続けて行って欲しいものですが。


北朝鮮のラジオ

 昨日は北朝鮮の金正日総書記が亡くなったというニュースに日本国中が大騒ぎしていましたが、一人の指導者がいなくなったとしてもそれほど大きな影響はないような気がします。金正日総書記が存命中にあからさまな権力争いがあったというのなら別ですが、少なくとも支配階級は今の状況が続く事を望むと思いますし、中国の介入があれば何とか国は維持できるでしょうから。

 今回は予定を変更して(^^;)、北朝鮮のラジオについて書いてみようと思います。北朝鮮の主張を広く世界に発信し、今回のニュースソースにもなった朝鮮中央放送ですが、今でも感度の良いAMラジオがあれは割と日本のどこからでも聞くことができます。短波ラジオが多くのメーカーから出ていて、海外からの放送を聞いて受信報告書を送ると、その放送局からきれいなカードが送られてくるというのでブームになったことがあったのですが、しばらくはお金を出して遠方の放送局の聞ける高性能の短波ラジオを手に入れることはできなかったので、ラジカセに付いていた短波チャンネルを使って国内の放送局か中国・韓国・ソ連と北朝鮮の放送ぐらいしか聞けませんでした。当時は東西冷戦の真っ最中でしたから、かなり辛辣に仮想敵国を攻撃するような感じの放送が多かったように思います。そんな放送を聞いていても洗脳されることもなく(^^;)今まできましたが、そうした宣伝放送や、逆に韓国から北朝鮮に向けての放送が聞けないようにするための妨害電波などで日本の遠方の放送局がなかなか聞けなくて憤ったのも今にしてみれば遠い昔の事のようです。そういえば、ソ連のブレジネフ書記長や北朝鮮の金日成国家主席が亡くなった時にはテレビではなく現地からの情報を求めてラジオを付けっ放しにしていました。インターネットで何でもできそうな現在でも、こと情報の少ない国の情勢を知るためにはラジオは欠かせません。昔から比べると短波の聞けるラジオは少なくなりましたが、日本語放送の時間と周波数はインターネットで調べられますので、私のような物好きな方は普段聞いたことのないような国の放送を聞くために短波ラジオを手に入れて旅の空で聞いても面白いかも知れませんね(^^)。

 最後に、北朝鮮の方々が使っているであろうラジオについても書いておきましょう。北朝鮮を研究している方によると、放送局を自由に選局できるダイヤル式ではなく、ボタンで自国の放送局で選ぶだけの構造になっているとのことです。いくら妨害電波を発射しているといっても、お隣の国の享楽的な放送が聞こえてしまっては困るということがあるらしく、無断で普通のラジオを持ち込んだ人は罪に問われる可能性は大です。これは何も北朝鮮に限った話ではなく、情報を統制したいと思っている国では通信機器の持ち込みは制限されると考えてもいいでしょう。そう考えると、インターネットも自由にでき、ラジオでも世界中の放送を自由に聞ける社会というのがいかに恵まれているかという事にもつながってきます。日本ではよもやラジオも自由に聞けなくなるような事はないと思いますが、自由に動けて物も言えるような社会がずっと続いて欲しいと切に願っています。


震災対策としてのオンラインストレージサービス

 今年は流行語としてもスマホという言葉が一般的に認知された年でしたが、スマホは実際問題として、常時インターネット接続ができるプランと一緒に使ってこそ利用価値が広がる部分があります。常時接続をするためには高い携帯電話会社が提供するパケット通信料を払わなければいけませんが、低速でも安価にネット接続できるサービスを選択することで、さまざまなメリットがあります。

 今まではパソコンやPDAを買ってから、データの移管やさまざまなソフトの設定などが一苦労で、ハードディスクが壊れたりしたら以前の環境を復旧させるのにかなり苦労しました。メールソフトの設定や乗換について、スマートフォンでgmailを使っているなら、別に使っているプロバイダメールをgmailに転送させることによりメールの内容を何もしないでバックアップすることができます。また、gmailは迷惑メールのフィルターがちゃんと動いている印象なので、並行して使っているメールソフトでしばしば見てしまう迷惑メールもほとんど目にすることがないので、スマートフォンを持っていない方でも、gmailのアカウントを取って今使われているメールアドレスと並行して利用することで、もし今使っているパソコンが一瞬にしてなくなってしまったりしても、新しいパソコンやスマートフォンを使ってアカウントにログインすれば、今まで来ていたメールはgmailのサーバーに残すことができます。また、もし複数のアカウントがあっても、別々に分類できます。ただ今年はgmailの一部のユーザーのファイルが消えてしまうというトラブルもあり、完全に大丈夫ということもないですが、これだけスマートフォンのユーザーが増えた今、gmailサービスのクオリティが下がることはないと思われますのでまだ使ったことのない方はまずはメールのデータをgmailでバックアップすることを試してみるといいのではないかと思います。

 このようにこれからは、パソコン内に入っているデータをパソコンの中だけで管理するのではなく、インターネットを使ってアップロードすることにより別の場所に保管し、見たい時に改めてインターネットにアクセスして見るような事をファイル全般に関して行えるようになってきているのです。一度こうした事をやってしまえば、新しくパソコンを買った場合にはせいぜいキーボード回りをカスタマイズして、よく使うソフトをインストールするぐらいで済みます。

 こうしたことを可能にするのが「データストレージサービス」というもので、決められた容量のファイルを保管してくれるものです。ただ、こうしたサービスはパソコンのハードディスク容量が増えているのにも関わらず、それをまるまるバックアップできるほどの容量は用意されず、あったとしても月額の利用料が高いということもあって今までノーマークだったのですが、最近になってYahoo! JAPANがデータストレージサービスを始めたので加入してみました。

 名称は「Yahoo! ボックス」というもので、誰でも無料で持てるYahoo!IDを取得すれば誰でも5GBを無料で持てるとのこと、さらに月額346円のプレミアム会員になるか、プロバイダーをYahoo!BBにしていると、追加料金なしに容量が50GBにアップするとのこと。私の場合はそれで50GBまで無料になるということでウィンドウズのパソコンとアンドロイドのスマートフォンおよびタブレット端末に専用アプリをインストールしてファイラーからのアップロードが簡単にできるような環境を整えることができました。マックやiPadなど、一部対応が遅れているところもあるようですが、WEBからでもデータにアクセスできるので、たとえ専用のソフトが使えない、古いバージョンのアンドロイド端末などでもファイル自体にはアクセス可能です。

 さらに将来的にはプレミアム会員の会費に300円をプラスすることで1000GBの容量がもらえるそうで、これならパソコン内にあるファイルを全て置いておく事ができそうです。ただ、ネット上に置いたファイルはいくら防御していても外から覗き見られてしまう危険性があるので、秘密にしておきたいファイルについては、別のメモリカードあたりに保存しておいた方がより安全ではあります。しかしながら、こうした環境を整備することによって、自らの命に関わるような極限的な状況が起こったとしても安心してパソコンやスマートフォンを捨てて自分の身一つで逃げられるという事はあるのですね。

 車の旅にパソコンやスマートフォンを持っていく人で、地震や台風など、最終的に車を捨ててでも逃げなければならなくなるような状況に陥った場合、つい大切なものということでデータの詰まったパソコン類を取りに戻りたい衝動に駆られてしまうのではないかと思われる方は私だけではないはずです。しかし、そうした一瞬の判断によって自らの命の危険が増大する可能性は0とは言えません。津波の想定だけではなく、洪水や火事など、一刻を争う状況で忘れ物を取りに戻るようなことはせず、大きな荷物が逃げる際の邪魔になるなら思い切ってその場に置いていくだけの判断は、こうしたオンラインストレージを導入し、いつでもその環境を復元できるようにしておけば簡単に出来るでしょう。アップロードするファイルの中に、自分の今使っているパソコンにインストールされているソフトや設定内容について記したものを一緒にしておけば、何もかも全く無くしてしまったとしても新たにパソコンやスマートフォンを手に入れさえすれば復旧できます。まだYahoo! ボックスには不安な点もありますし、今回こうしたサービスが出たことで、より良いサービスが安価に提供されるようになってくれば安心して使えるようになっていくことでしょうし、複数の同じようなサービスに加入できれば、それがさらなる安心感を持たせてくれるかも知れません。サーバー自体が地震でやられるという事も考えられるので、できればサーバーが離れた場所にあることが望ましいですが、海外でのサービスも含めて今後もこうしたサービスについてのニュースは追い掛けていきたいと思っています。


サッポロファインフーズ ポテかるっ うすしお味

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 一袋のカロリーが138kcalに抑えられ、トランス脂肪酸が0をうたうポテトチップスという事で、早く食べてみたいと思っていたのですが、私のいる静岡周辺ではなかなか見付けることができませんでした。ここにきてようやく「うすしお味」が地元スーパーの棚に並んでいたので買ってきました。個人的には「黒胡椒味」にも興味がありますが、カロリーは同じだそうです。

 車に乗って旅に出ると、必ずと言っていいほど帰って来たときに体重が増えてしまうのですが(^^;)、それは普通の食事自体も外食で高カロリーのものが中心となるだけでなく、移動中に小腹が空くとついスナック菓子類を食べてしまうことによると思います。以前、そうしたスナック菓子の中でも量がコントロールできるチップスターのSタイプや、ブルボンのプチシリーズを紹介しましたが、こちらの製品は製法に工夫し、油で揚げないことにより油分を抑え低カロリーを実現しているということのようです。

 問題なのは、食べた感じがどのくらい普通のポテトチップと違うかということですが、全体的に薄く軽くなっていますが、その中で厚めになっているところは食感もそこそこなものの、薄いものは何かウェハースに塩味を付けて食べているような感じもします(^^;)。食べているのがうすしお味なので余計にそう感じられるのかも知れませんが、黒胡椒味を見付けたら改めて食べ比べてみたい気もします。

 以前紹介したカップヌードルライトのカロリーは198kcalなので、冷静に考えると普通のスナック菓子でお腹を一杯にするよりも、コンビニエンスストアでお湯をもらってこちらを食べた方が低カロリーで腹持ちがいいことは確かですが、これはこれで手軽に食べられ、後の食事にもそれほど影響しなさそうなので、見付けたら買っておいて旅のお供にするというのもいいかも知れませんね。

 その他に低カロリーのスナックということでは、無印良品の食品コーナーに油で揚げないスナック菓子があります。ただ、味を想像しにくいというのが問題で、その点では紹介した「ポテかるっ」は一応ポテトチップである事には変わりはないので、とりあえず買いやすいのではないかと思います。もし店頭で見付けることができましたら、自分の中で許せる味なのか一度試してみるのがいいと思います。


NTT docomo LYNX SH-10B

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 イオンでのみ販売されている日本通信のデータ通信専用SIMカードのうち、月980円という最安プランは最大100kbpsというスピードに抑えられているため、限定的な用途を考えながらスマートフォンやタブレット端末と一緒に使うことがお勧めですが、肝心のスマートフォンはどうやって手に入れるかというのが疑問に思う方がいるかも知れません。このブログで何回も紹介させていただいている日本通信が販売しているSIMフリー端末(日本ではドコモでもソフトバンクでも差して使えます)ideosやlight tabを新品で購入して使うのが一般的ですが、イオンのSIMはドコモのカードと一緒なので、日本通信の以下のページで動作確認されている端末を中古で購入して使っても使えるようになります。

http://www.bmobile.ne.jp/devices/devices.html

 元々ハードを増やそうとは思っていなかったのですが、ideosとGalaxy Tabの間を埋めるハードとしてたまたま中古ショップめぐりをしている時に見付けたのがシャープ製のLYNX SH-10Bでした。いわゆる型落ちのため、1万円以下の金額でほぼ新品のものが売られていましたので前々から興味があったこともあり買ってみることにしました。

 内容を紹介する前に、中古のいわゆる「白ロム」と呼ばれるこうした種類の携帯電話・スマートフォンを購入する際の注意について書いておきます。ショップなりオークションなりで出てくるものの中には盗品だったり、元契約者が料金の支払を滞らせたため、ドコモの方で強制的に端末を使えないようにロックする「赤ロム」というものが混じっている場合があります。購入時には問題なく使えていたとしても、元の契約者が分割支払を滞らせたためにいきなり機能がロックされてしまうという可能性も0ではありません。私が購入したお店ではもしそのような状態になった場合、直すことができないので購入時に払ったお金を全額返金という補償を付けて買っています。これが個人売買だったり、オークションでの購入の場合、不幸にも突然使えなくなった場合どうしようもありませんので、こうしたものを購入する場合は信頼のおけるお店で手に入れることをおすすめいたします。

 さて、改めてSH-10Bについて紹介してみますと、この端末はアンドロイドのバージョンが1.6ということでFLASHが見られなかったり、新しいアプリが対応しない場合動かない可能性があります。また、そのままでは通話しにくい(やり方によってはできないわけではありませんが(^^;))ということで、これだけで全てをやろうという方にはおすすめできない端末です。しかし、何と言っても目を引くのは小さいながらもパソコンのようなキーボードを内蔵しているということです。

 手で画面をタッチしながら入力する際には私の場合どうしても誤入力してしまうので、確実な入力の行なえるキーボードが最初から付いていれば便利ですし、卓上に置きながら使うのも便利です。また、キーボードの右上に小さいながらもトラックボールがあり、マウスの代わりとして使うことができるのもキーボード入力に慣れた私的には便利なものです。

 そして5インチというサイズはウェブや動画、ワンセグテレビを見るのにも必要十分というサイズで、特にワンセグの感度はかなり高いという印象があります。というのも、今まで普通の携帯電話に搭載されているワンセグチューナーを使うことが多かったのですが、木造家屋でもところどころで切断されるような状況が多くありました。この端末でワンセグを使うことはしばしばありますが、今までのところ突然放送が切れるような状態には全くなっていません。さすがに山の中では無理でしょうが、市街地であるならそこそこの視聴が期待できますし、安心して録画予約できます。さらに言うと、このスマートフォンはSIMカードを入れなくてもワンセグを含む他の機能も使い続けることができますので、単なるワンセグテレビチューナーとしてもお勧めかも知れません。

 ただ、このスマートフォンをテレビ視聴だけに使うのは勿体ありません。イオンの980円SIMを使えばgmailのメールチェックもできますし、多少の遅さを我慢すればウェブサイトの閲覧も可能です。そして、本体搭載のモバイルGoogle Mapをアップデートすれば無料で提供されるカーナビも使えるようになるのです。

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 車の中においてダッシュボードの上に開いて車に載せるだけでは急ブレーキの際に本体が飛んでいってしまうかも知れませんので、写真のように飛び跳ね防止のためにストラップを付けました。これはゲーム機のwiiリモコンに付いているものと同じもので、簡単に入手可能です。手首の太さに応じて調整可能なので、別のカーナビ固定用のスタンドに通してしっかり固定すれば多少は動くものの飛び出すことはないでしょう。これで、カーナビもテレビも車の中で、特別な設置や金銭的負担なしにできるようになりました。

 ただ、ここまで来るにはちょっと苦労したところもありました。私が購入した環境ではモバイルGoogle Mapのバージョンは4.4.0だったので、ナビゲーションは4.5.0以上でないと使えないとのこと。しかしながら、本体のアンドロイドマーケットで新しいバージョンを探してもこれ以上のバージョンアップができず、したがってナビも使えませんでした。こういうところはアンドロイド端末のよくわからないところで、そのままでは上のバージョンがあっても本体にインストールできない場合がよくあります。そこで、いろいろ調べた結果、グーグルなどで

Google Maps 5.0 apk

 というキーワードで検索をかけたところ、直接本体にバージョン5.0.0をダウンロードできるサイトを見付けることができました。そのまま作業を続けたところ、何とかインストールも可能でした。その際、もしかしたら本体設定で「サードパーティアプリケーションのインストールを許可する」ために「提供元不明のアプリ」の欄にチェックを入れておいた方がいいかも知れません。

 出先でさらにWimaxなどの高速通信が可能な場所なら、Youtubeやニコニコ動画を単体で十分見られますし、ポメラと連携してQRコードを連続で読み取ってブログやメールとして発信するなど、Galaxy Tabではちょっと大きいという場合はこちらでやっても何も問題ありません。あと、radikoはインストールできましたが、NHKのらじる★らじるは無理でした。最初の方で書いた通り、一部のアプリにおいてアンドロイドOSの関係でできない事があることだけが残念ですが、だからこそ安く入手できると言えます。

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 月980円のSIMを活用し、車中泊の旅で使うためにはシガーソケットからUSB出力のあるアダプターと、ドコモの充電ケーブルをマイクロUSBに変換するアダプターがあると便利でしょう。これで、車の中ならほぼ問題なく使いまくれますので、車中泊の旅のお伴としては大変優秀だと思います。中古の白ロムでしか入手できないのがネックかも知れませんが、その分安く購入できるよう興味のある方は探してみてください。


ドコモの低速データプランの裏を読む

 先日、ドコモから新たなFOMAデータ通信専用定額プラン「定額データプラン128K」が発表されました。2012年3月1日からの提供だそうです。

 プランにはバリュープランとベーシックプランがあり、ベーシックプランの場合はこれから紹介する金額より735円加算されるとのことですので、実質「定額データプラン128K バリュー」という形で契約するのが中心になると思います。

 さらに、2年契約にすることで料金が半額になります。こうしたプランの記載によりますと、半額適用時の金額を大々的に表示する傾向がありますが、ここではあくまでスタンダードのプランをまず紹介しますと、月3,160円で受信時最大128kbps・送信時最大64kbpsでの通信ができるようになるのですが、ネットを使うためにはプロバイダの契約も別途必要です。月額157円という新しいmoperaU Uスーパーライトプラン(メールサービスはないようです)はサービスと同時に開始されず、2012年8月から開始とのことなので、サービス開始と同時に使うためにはspモードかmoperaU Uスタンダードプランを別途契約する必要があります。

 moperaU Uスーパーライトプランを付けて2年契約の場合、月1,737円で動画は無理でもメールやWeb中心に使えるといった感じでしょうか。もっとも、サービス開始時に契約した場合、mopera U Uスタンダードプランの料金がスーパーライトプランが始まるまで無料になるキャンペーンがあり、スーパーライトプランの料金も2012年8月より13ヶ月無料ということ。さらに、基本料金も13ヶ月200円引きになるとのことで、しばらくの間実質1,380円で運用できるという数字がニュースサイトで一人歩きしているようですが、この金額は今まで説明したように基本料金あってのものですから騙されないようにしましょう(^^;)。さらに、ドコモの提供する無線LANサービスも13ヶ月無料とのことですが、これも期限以降の解約を怠ると、一気に利用料がかさんきますので注意が必要です。

 そして、データ通信専用プランということで、恐らく売り方としてはデータ用の端末でということになりますので、スマートフォンでの契約は難しいですしもちろんこの契約形態では通話もできません。流れからすると正式に対応が表明されているPlayStationRVita 3Gに差して使うというのがメインになるでしょうが、データ通信としても、FOMA通信自体がすでに枯れつつある中、2年も我慢できるのかという問題もありますね。そういう意味ではイオンで限定販売される日本通信の下り最速100kbpsの月980円プランというのはいつ解約しても違約金を取られることがないので、新たにドコモのプランを契約するよりも気楽に始められていつでも移行できる分、すでにドコモの対応端末を持っているならばの方がおすすめだと思います。とりあえず、12月17日のPlayStationRVita 3G発売後にイオンのSIMでどこまでPlayStationRVita 3Gが動くのか確認するのが妥当な判断材料となるでしょう。このデータプランで最新ではなくてもスマートフォンでの契約ができればそれはそれで興味も出てくるのですが。


エコカー補助金で消費は戻るか?

 消費税の増税の論議の中、自動車取得税や重量税をなくすような形での税制改正を要求する動きがあるようです。これは自動車に関する税金が消費税との二重課税になってしまっているという問題の他、今後自動車関係の税金を道路建設以外に使うことになると、自動車だけになぜ重税を押し付けるのか、その根拠が弱くなるという考えからだとのこと。自動車関連団体はこうした負担減により新車や中古車の価格が下がることで販売台数を上げたいという魂胆のようですが、そうした抜本的な税制改正より前に、エコカー補助金を復活させるといういかにも場当り的な政策が実現しそうだとのことです。

 確かにこれから、こうした補助金を利用して(補助金が出るまで待って)車を買い替える人は増えるでしょう。しかし、また補助金が底をつけば車は売れなくなり、その次の展開を考えなければ市場は先細るだけでしょう。昨日のニュースでは、エコポイント導入により空前の売り上げがあった大型テレビの売り上げが目も当てられない程激減したという報道もありました。このまま行けばまた来年の今頃になれば自動車会社は新たな補助金を求めるようになるだけかも知れません。

 元から言われている車の国内消費における問題は、今後車を運転できるようになった若年層が今までと同じように車を買ってくれるかどうかにかかっていると言えます。車を持っている私の率直な感想として、車を維持するためのお金を別のところに向けることができればどれだけ家計が楽になるかというのがあり、全く車を持たない生活に慣れ切ってしまっている人からすると車に乗らなくても十分生活できてしまうという考えもあるでしょう。加えてさまざまな税金を車を持っているだけで掛けられるということになると、ますます車は国内で売れなくなってしまうことが考えられます。

 ここで改めて私の日々の生活だけを考えてみると、移動するだけなら原付で十分ですし、荷物を運ぶようなことになったら今では中古車のレンタカーが安い値段で借りられます。雨が降っていたり多人数で移動する場合はタクシーを使えばいいですし、旅行の際は公共交通機関とレンタカーを組み合わせることでそれほど問題になることはないでしょう。こうした論理が主流になっていけば、間違いなく車の登録台数は減っていくことになります。

 しかし私がそれでも自分で車を持つのは、車というものがいつでも自分で決めた時に自由に使え、さらに気の向くままどこへでも行ける稀有な空間であるからなのです。ちょっとした気分転換にあてもなく走るなんてことは自分の車がなければできませんし、車中泊というのはまさにその流れにある中の究極の使い方とも言えます。私の希望としては普段乗りとして使いながら、レジャーに使う時には快適に体を休められるようなシートアレンジを工夫された車があればいいのにと思うのですが、今の流れというのは最初に書いた通り燃費が良いエコカーや電気自動車ばかりが優遇されるばかりです。今の段階では電気自動車で長距離を移動したとしても、どこでもチャージすることは不可能に近いですから、最も車中泊に向かない車だと言えるでしょう(^^;)。しかも電池が消耗して交換ということになればかなり費用がかかることが予想されますし、そうした費用がかかることがわかっている車をあえて一般向けに今売る必要があるのかとすら私には思えるのです。

 東京モーターショーで出てきたコンセプトカーの数々も、スマートフォンのような感じの装置を付けるなど、本気で売る気があるのかわからない、何よりも若年層がこぞって欲しいと思うようなインパクトのある車というのはなかったように思います。大切な税金を使って消費を喚起するよりも、今のライフスタイルを変える可能性のある車を開発していただいた方が、補助金などなくても多くの人が手に入れようとするのではないかと思うのです。高いお金を出してマットや結露防止のためのカーテンを買わなくても標準装備になっていて、アイドリングをしなくてもいい空調システムがメーカーオプションで安く付けられる遊びにも使える乗用車が出てくれば結構売れると思うのですけどね。


イエデンワ WX02A ファームアップについて

見てくれは全く普通の電話機でしかないウィルコムのイエデンワですが、これはまぎれもないPHSです。昨日は早くもメーカーからソフトウェア更新のお知らせがありましたので実行してみました。

(以前の投稿ではこの部分にリンクを貼っていましたが、現在リンク切れです)

上記リンクで詳細については紹介されていますが、バージョンアップは本体のみでできてしまうというのがポイントです。イエデンワが携帯電話と同じ種類のものだと思えば全く違和感がないと思いますが、慣れない方は本当にこれでいいのかと思われるかも知れません。

バージョンアップの作業を行なうと、写真のように表示が変わります。すぐにできるかと思ったら結構時間がかかり、フリーズして止まってしまったのかと一瞬思いました。ただこうした作業中には必ずアダプタを使って時間がかかってもいいように準備することが重要です。まもなく無事にアップデートが終わったようですが、しばらくは赤ランプが点滅したままボタン入力を受け付けないような状態になったのでそこでも焦りました(^^;)。

その後自動的に再起動して、バージョンを確認してみたら写真のように無事にアップデートできていました。今回のバージョンアップは通話自体には関係ないものでしたが、こうした情報は早めに入手し、今後のアフターフォローにも期待したいところです。


モーターショーで出てこない技術

 今年も実に様々な方の訃報がありましたが、先日テレビで田中好子さん最後の主演映画『0(ゼロ)からの風』を見る機会がありました。役どころは悪質な飲酒運転をした車に轢かれて亡くした息子さんのため、「危険運転致死傷罪」成立に向けて奔走した日々を実話を基にして描いた物語なのですが、まさに皆既月食を見に行った帰りにまさに「危険運転致死傷罪」に問われるくらいに酒を飲んでいた車によって小学生2人の命が失われたという痛ましい事件が起きてしまったのです。

 多くの人に刑法が変わったことは認知されているとは思いますが、泥酔して朦朧とした状況の中でいくら罰金や懲役が増えたと諭したとしてもキーを持って運転するのを止めることはできない場合があるというのが実は問題なんですね。それでも複数の人で飲んでいれば周りの人でその人を止めることができるかも知れませんが、一人で飲んでいて車の運転するのを停める術というのは相当に難しいと思われます。

 こういった事故が起こるたびに話題に上がるのは、ある程度のアルコールを飲んだ状態ではエンジンがかからない車の開発です。東京モーターショーではさまざまな未来の車が紹介されていましたが、事故を起こさない車は市販までされているものの、飲酒運転できない車については私の確認した範囲では情報は流れてきませんでした。アルコール・インターロック装置というものはトヨタや日野自動車あたりで業務用として実行化に向けての取り組みが行われ、運送会社の中には自社所有の車に全てこの装置を付けているところもあるそうです。政府もアルコール・インターロック装置を義務化へ向けて検討会を行なったようですが、インターネットのキーワード検索で出てきたのは国土交通省の平成19年12月26日付けの資料が一番最初で、この文を書いている時からすでに4年が経過しています。本気で酒気帯びや泥酔状態での車両事故を無くそうと思うなら、そういった装置を全ての車に付けることを義務付けるとかしないと、また同じような事故が起こることは避けられないとしか現時点では言えないのがつらいです。

 ただ、こうした装置を付けることについての問題は、どのくらいまで検知器の感度を上げるのかというのがありますね。例えば車中泊で泊まっている道の駅でお酒を飲み、緊急時など移動しなければならない状況になった時、高感度の検知器が付いていたら一切車を動かせなくなってしまいます。複数の人数で出掛けている場合はいいでしょうが、一人で車中泊の旅に出ていて車内で酒を飲んだまま大きな地震に見舞われたら、車を使って移動すること自体できなくなってしまいます。私の場合はそういったことを考えて、ちゃんと宿を取らない限りはお酒は口にしないことにしていますが、そうした私の考えを全ての人に押し付けるわけにもいきません。ですから、前にも書いた事ではありますが、車中泊の車内でお酒を飲もうと思われている方は、くれぐれも飲酒運転にならないように気を付けて下さい。深酒をして早朝から出発する場合には翌朝にお酒が残る可能性についても考慮しましょう。

 そうは言っても、やはり何も悪くない人が理不尽に命を落とすような事が今後も続いていいわけがありません。原付のヘルメット着用義務やシートベルト義務化という時にも当初はかなり違和感がありましたが今では当り前になっていますし、新たな装置装着ということになればそれだけで日本経済が回っていくきっかけにもなるような気もします。今こそ日本の政府やメーカーが共同でやるべき事なのではないでしょうか。


キングジム ポメラ DM100 その6 ATOKがない場合のユーザー辞書インポート

 従来の製品でないポメラを持っていた方でも興味あるDM100の機能の一つに、「PC版ATOKユーザー辞書のインポート機能」があると思います。私の入力環境において大量にユーザー辞書に登録があったのですが、説明書の通りにやっても全くユーザー辞書のインポートができなかったので本体にいちいち学習させていったのですが、800前後登録したところでこれ以上登録不可との表示が出てしまったので、何とかして外部の設定ファイルをポメラに読み込ませないといけないなと思っていたところ、なぜ今までユーザー辞書のインポートが失敗していたのかが発覚しました。

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 今まで私は取扱説明書の記載を元にして登録を試みていたのですが、何とその部分が訂正された用紙が別にあったのでした(^^;)。内部ファイルにアクセスするためにはポメラをパソコンに付属コードで接続する必要がありますので作業用のパソコンをまずは用意しましょう。

 そして肝心なユーザ辞書ファイルですが、ATOKを使って出力しなくても登録することはできます。私の場合はMicrosoft IMEからの出力をしたファイルを手直しすることで登録可能でした。ここでは、Microsoft IMEでのやり方について解説していきましょう。

 まず、Microsoft IMEの辞書ツールを起動します。開くと登録された語句の一覧が表示されると思います。「ツール」から「一覧の出力」を選ぶと、テキストファイルの形で書き出すことができますので、適当な場所を指定して書き出します。その時、「Unicodeで出力」のチェックを外すようにしてください。出力されたファイルは、デフォルトでは「output1.txt」となっていると思います。

 こうしてできたファイルをエディタなどで開くと、

読み(tabキー)語句(tabキー)品詞

 の形になっています。このファイル名を「pcatok.txt」に変え、ポメラ本体内にある「PcAtok」フォルダにコピーして読み込ませればいいわけですが、ここでもう一手間かけます。というのも、ATOKと他のIMEの品詞名が違っている場合があるからです。Microsoft IMEの場合は「名詞」で登録されていますが、ポメラの場合は「単語登録」から読みと語句を登録する場合、品詞は同じ名詞でも「一般名詞」「固有名詞」など微妙に違いがあります。私の場合は名詞として登録していた単語を登録するために全て「一般名詞」に変更することにしました。

 ここからはパソコン上のエディタでの作業になりますが、エディタなどにある機能のうちの「置換」の機能を使います。私の場合ですと、「検索文字列」に「名詞」と入力し、「置換文字列」に「一般名詞」と入力して「全置換」を実行するとテキスト出力したユーザ辞書のファイルの品詞の部分が全て「一般名詞」に置き換わります。他の品詞を登録している場合はこの作業を繰り返します。

 こうしてできたファイルをポメラ内に移動しインポート作業をすれば、これでそのユーザー辞書をポメラで使うことができるようになります。私の場合、今パソコン上で使っている変換用の辞書が使えることでかなり入力環境に差が出てくるので、きちんと使えるようになってほっとしました(^^;)。なお、Japanistのユーザー辞書をインポートされた方のページがありましたので、参考になればこちらもご覧ください。

http://etoile424.blog93.fc2.com/blog-date-20111206.html