ドコモの低速データプランの裏を読む

 先日、ドコモから新たなFOMAデータ通信専用定額プラン「定額データプラン128K」が発表されました。2012年3月1日からの提供だそうです。

 プランにはバリュープランとベーシックプランがあり、ベーシックプランの場合はこれから紹介する金額より735円加算されるとのことですので、実質「定額データプラン128K バリュー」という形で契約するのが中心になると思います。

 さらに、2年契約にすることで料金が半額になります。こうしたプランの記載によりますと、半額適用時の金額を大々的に表示する傾向がありますが、ここではあくまでスタンダードのプランをまず紹介しますと、月3,160円で受信時最大128kbps・送信時最大64kbpsでの通信ができるようになるのですが、ネットを使うためにはプロバイダの契約も別途必要です。月額157円という新しいmoperaU Uスーパーライトプラン(メールサービスはないようです)はサービスと同時に開始されず、2012年8月から開始とのことなので、サービス開始と同時に使うためにはspモードかmoperaU Uスタンダードプランを別途契約する必要があります。

 moperaU Uスーパーライトプランを付けて2年契約の場合、月1,737円で動画は無理でもメールやWeb中心に使えるといった感じでしょうか。もっとも、サービス開始時に契約した場合、mopera U Uスタンダードプランの料金がスーパーライトプランが始まるまで無料になるキャンペーンがあり、スーパーライトプランの料金も2012年8月より13ヶ月無料ということ。さらに、基本料金も13ヶ月200円引きになるとのことで、しばらくの間実質1,380円で運用できるという数字がニュースサイトで一人歩きしているようですが、この金額は今まで説明したように基本料金あってのものですから騙されないようにしましょう(^^;)。さらに、ドコモの提供する無線LANサービスも13ヶ月無料とのことですが、これも期限以降の解約を怠ると、一気に利用料がかさんきますので注意が必要です。

 そして、データ通信専用プランということで、恐らく売り方としてはデータ用の端末でということになりますので、スマートフォンでの契約は難しいですしもちろんこの契約形態では通話もできません。流れからすると正式に対応が表明されているPlayStationRVita 3Gに差して使うというのがメインになるでしょうが、データ通信としても、FOMA通信自体がすでに枯れつつある中、2年も我慢できるのかという問題もありますね。そういう意味ではイオンで限定販売される日本通信の下り最速100kbpsの月980円プランというのはいつ解約しても違約金を取られることがないので、新たにドコモのプランを契約するよりも気楽に始められていつでも移行できる分、すでにドコモの対応端末を持っているならばの方がおすすめだと思います。とりあえず、12月17日のPlayStationRVita 3G発売後にイオンのSIMでどこまでPlayStationRVita 3Gが動くのか確認するのが妥当な判断材料となるでしょう。このデータプランで最新ではなくてもスマートフォンでの契約ができればそれはそれで興味も出てくるのですが。


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