防災対策と車中泊」カテゴリーアーカイブ

「今日でなくて良いや」ではなくできるなら「今日から行動する」気持ちを持つことの大切さ

昨日、お正月の食生活の影響なのか、突然歯が欠けてしまいました。こうした場合、仕事や学校の関係なのですぐに歯医者に行けない状況である方も少なくないので、全ての場合に当てはまることではないと思うのですが、幸いにというか昨日はたまたま休みだったので、ダメ元で行き付けの歯医者さんに電話してみました。

その歯医者さんは、結構人気があって当日に連絡してもほぼ翌日以降の予約しか取れなかったのですが(もちろん直接出掛けることは予約制のため緊急時以外は遠慮)、その日は何とか夕方の最後の枠が空いていたそうで、無事に予約が取れ、その日のうちに応急措置をすることができました。今後、どれくらい治癒までに時間がかかるかはわかりませんが、普通に処置していただけばそれほど時間はかからずに済みそうです。

今回は歯の不調の話でしたが、自分の体とは言え突然何が起こるかわららないということは2024年になったばかりで本当にとんでもない地震が起こったことで、1日の夕方を境に、生活のベース自体が変わってしまった人を多く見ていて改めて思いました。地震から10日間が経過した今、普段通りの生活ができない事により、感染症対策や口内ケアの必要性について語られる中、避難生活をしながらいかに健康を守っていくかという事にも考えを巡らせ、日頃から次の瞬間何が起こっても良いように、今日できることは今日のうちにやる(特に自分の体について)という事を今年は考えながら生活していくべきではないか? と思っています。

全く健康に問題がない人はあまり考えないかも知れませんが、もし何かの拍子で体を痛めた場合、病院に行くのを躊躇しても、数日のうちに通院することができれば、通常の時期であれば体にも問題は生じないでしょう。しかし、先伸ばしをしたその翌日に大きな災害に見舞われてしまったとしたらどうでしょう。災害時には病院に行っても、シビアに症状で分けられてしまいます。地震の被害に遭った人がいるのでなかなか受診できないと思っているうちに、後々に大変な事になってしまうような事もあるような気がします。私の場合は特に、歯に不調が出て、そのままにしているうちに歯医者に行くどころではなくなってしまったら、これは単なる歯の不調だけでなく感染症にかかってしまう可能性も出てきます。それは実に恐ろしいと思ってすぐに歯医者さんに電話してしまいました。

その他、定期的にかかりつけ医に行って薬を定期的にもらっている方についても、あまり早くだとだめかも知れませんが、ギリギリで行くようにはしないで、ある程度日程に余裕を持って追加の薬をもらってくるようにするなど、薬が無くなって慌てることがないように、早めの行動が大事でしょう。ちなみに、今回出している問題提起とは違いますが、毎日飲んでいる薬がある方で、罹災中に薬が切れてしまった時に備えることも大事でしょう。お薬手帳の携帯が無理なら、処方されている薬の一覧があればそれか、スマホのカメラでその一覧や、薬そのものを写真に撮ってスマホ本体だけでなく、クラウド上に収めておけば、もし全く何も持たずに逃げることになっても、最悪避難所にあるインターネットに接続されたパソコン上からログインして自分や家族のお薬情報を見て、現地に救援に入っている医療スタッフに、いつも飲んでいる薬を正しく請求することができるようになります。

ただ、そうした用意が無い場合でも、かかりつけ医と連絡を取るなどして処方されていた薬のリストを取り寄せることは可能でしょう。その手間を掛けたくない場合には、説明したようなやり方で、事前に自分の方でちょっとした準備をすることが大切だと思います。

日頃の準備ということだけでなく、ちょっと無いと困るものを失くしたりとか、自分の体の事で不安があったら、時間を置かずにすぐ補充やその対策を行なうために動くことが大事だということです。今回の地震は他の地域に影響を及ぼすことは無いとは言われているものの、関連はなくても、いつでも起こる可能性があるのが災害だと思います。常に非常時の事を考えて暮らしていくというのもあまり良くないとは思いますが、災害への備えということよりも自分の前に起こったことで対処しなければという風に考えて、それを先伸ばしにするのか、それともすぐ解決するような方向で行動するのか、今だからこそじっくりと考えるのも良いと思います。


テレビは大丈夫でリモコンだけ壊れたり故障した場合にはダイソーの550円リモコンという選択を

今回の北陸地方での地震で、テレビなどで報道されているような大きな被害だけでなく、全く報道されなくても何らかの被害が出ている方もいるかと思います。小さなことであっても、その問題の解決にはお金がかかります。今回はそういう立場から、問題の解決の一助になればと思って今回購入したテレビの汎用リモコンについて紹介します。

我が家の場合、地震とは全く関係ありませんが、使っていた家電量販店で2千円くらいでかつて購入した汎用リモコンの調子が悪くなり、ボタンを押す場所によって全く反応しなくなってしまいました。すでに純正のリモコンも調子が悪くなっていたのですが、そんな時でも基本的な操作だけは利用可能な汎用リモコンがあれば、十分テレビを楽しむことができます。

実は、それ以前から気になっていたのですが、100円ショップのダイソーに500円商品として(税込550円)で、国内各メーカーのテレビで使える汎用リモコンが売っているのは気になっていました。ただ、使っているリモコンはそれまで元気だったので購入する余地はなかったのですが、今回まさかの故障ということで、新品のリモコンとしては破格のこのリモコンを買いに走ったわけです。

パッケージとリモコン本体ですが、普通に家電店で売っているものと遜色ありません。中には説明書があり、テレビの電源を入れた状態で電源ボタンを押しながら四桁の数字(各メーカーごとに異なります)を入力することで、自宅のテレビをリモコンで操作できるようになります。もし、複数台のテレビで使うことがある場合には、説明書は取っておいた方が良いでしょう。

今回の地震でテレビ本体は何とか正常に動くものの、リモコンが水に浸かってしまったり壊れてしまったような場合、人によってはテレビそのものの買い替えを考える方もいるかと思います。しかし、今回紹介したような汎用リモコンを使えば、基本的な動作は十分使えるようになるので、主に見るだけであれば十分使えます。ですから、テレビを安易に買い替えたり廃棄する前に、こうした汎用リモコンで使えるようになるということをまずは覚えておいて欲しいと思います。

そして、ある程度落ち着いてからで良いというなら、もしたまたまダイソーに入ることがあったら、550円の汎用リモコンが置いてあるかどうかチェックしてもしあれば買っておけば、普通に家電量販店で購入するよりも安く上がり、リモコンが壊れたことでテレビを買い替えるかと思っていた方にとっては、本当に格安でテレビを見続けることができるようになります。ちなみに、本体用には単四電池2本が必要ですが、パッケージには入っていません。リモコンの場合はアルカリ電池ではなく同じ価格でも多くの本数のパッケージが買えるマンガン電池の方が合っているのですが、私は充電式のエネループやアマゾンの充電池で使っています。マンガン電池も充電池もダイソーで売っていますので、すぐ使いたい場合は別に電池も買っておきましょう。

最近はテレビ離れとは言っても、自宅ではネットを使った動画配信の映像を見たりもしますし、やはりいざという時に備え、今ならダイソーで基本動作に特化した汎用リモコンなら安く買えることは覚えておきましょう。


「弾性ストッキング」とは何かわからなければネットでどういうものか調べてから発言するか決めるべき

ネット上の個人的な発言のやり取りは主に私はXで目にすることが多いですが、今回は直接見たのではなくネットニュースになって初めて知りました。何があったのかと言うと、徳島県が防災についての発言をするXのアカウントで、支援物資として、弾性ストッキング1,000セット、マスク6,800枚を提供したことを報告したことに始まります。

その発言にリプライが付き、その中に「必要なものは他にたくさんある」「まず水と食料送ってあげてよ」というものもあったのだと言うことです。個人的には、こうしたリプライについてはあまり発言した側は気にする必要はないと思うのですが、発言をして物資を送った方について、個人的にはこれらの品は現在だけでなくこれからも必要になる支援物資として実に考えられた選定だと感心します。

しかし、まだ十分「弾性ストッキング」とは何か? という点については知られていないのでこのようなリプライが上がるということも確かだろうと思います。そこで、ここではまず「弾性ストッキング」とは何か? というところから書いていきたいと思います。

まず、ニュースでは徳島県の担当者に聞いた話として「弾性ストッキングはエコノミークラス症候群対策を目的に備蓄していた」そうなので、恐らくこれは一般に売っているストッキングではなく、「医療用」の弾性ストッキングだと思われます。このストッキングは、かなり足首を締め付けるようなものですが、指導された履き方に基づいて履き、足を圧迫することで血液を足に滞留させずに心臓に戻しやすくして下肢静脈瘤の進行を防ぐ効果があります。エコノミークラス症候群対策で、このストッキングが利用されており、特に車中泊など無理な体制で就寝したりずっと同じ姿勢を取っている中で血栓が出るのを予防するために使われているのです。

おそらく、リプライした方々も発言の前に「弾性ストッキング」とは何か? と思って、書き込みをするスマホやパソコンから事前に調べれば、それが大きな災害が起きた後に関連死の原因の一つとなる症状に対応するものだとわかるのではないでしょうか。今回こうしてニュースになったことで、もっと医療用の弾性ストッキングについての認知度が広がることを願います。そして、多くの人が同じ場所で過ごす中で感染症対策になるマスクとともに、災害が起きてからの期間に関わらず、避難所が開かれている状況では必須ともいえるこの2つの支援物資を選んだ徳島県の担当者の慧眼さが改めてわかるのではないかと思います。

ただ、ここ数日のテレビニュースを見ても、狭い車内で家族全員が車中泊をしている人にインタビューをしている状況が普通にあることを想うと、とにかく早く車中泊からきちんと整備された避難所のスペースに生活環境を移せるようにして欲しいと切に思います。医師の指導の元、医療用の弾性ストッキングを履くことも震災関連師を防ぐ意味で大事ですが、それと同時に、車中泊を人々に続けさせるのではなく、普段と同じように十分に手足を伸ばして寝られる環境を被災者の方々にと願わずにはいられません。


災害が起こった直後「仕方なく」車中泊避難をさせないために行政に考えて欲しいこと

ここ数日、令和6年能登半島地震について、自宅から避難している方に、恐らく避難所と思われる所で取材している映像を見ていましたが、その様子が2011年の東日本大震災の時の状況とあまり変わっていないことに愕然としたのは私だけでしょうか。

たまたま映った避難所では例によって床に直接座って、酷い寒さに耐えながら薄手のアルミシート(これは避難所で支給されたものだと思えました)で体をくるんでうずくまっている人の様子が本当に痛々しく思いました。

同じ場所で、車の中で避難している人にもインタビューしていましたが、なぜ車の中に(車は普通車で車中泊をするために適したものではなさそうでした)いるのかの質問に、とにかく寒いからと答えたことも、自分は何年前の罹災状況を見ているのか? と思ってしまうほど、現在の国内の避難所の状況が良くないところも多いのではないかと思ってしまいました。

これは何も今回の地震が起きたから書くのではありません。以前から、車内をフルフラットにできたり、車自体がキャンピングカーでベッドが完備されているような車でない場合、無理な姿勢で車中泊を続けると「エコノミークラス症候群」で、最悪の場合命の危険もあるということは過去の災害で避難したケースを見ていけば明らかです。何の予備知識もなく普通の車で車中泊をすると、エコノミークラス症候群になる危険だけでなく、車内でストーブを使うなどすると、一酸化炭素中毒で命の危険も出てきます。それでも人々は車中泊を選ぶ傾向にあるのですが、その理由について考えていくと、今につながる災害時の避難所のあり方がおぼろげながらわかってくるのです。ここは、その理由について自分なりに想像する事を箇条書きにしてみます。

・プライバシーを保ちたい
・ペットや赤ちゃん・高齢者などと一緒なので避難所に入れない
・避難所は寒い(暑い)ので
・多くの人が集まる場所での避難はストレスになる
・犯罪に巻き込まれる恐れがある(特に若い女性がいる場合)
・避難所に便利な道具を持ち込んだ場合に他人の目が気になる
・貴重品の管理が大変

ぱっと思い付くものを書いてみましたが、日本の避難所というのは災害直後は冷たい床に毛布やアルミシートのみでプライバシーもなく、弱者への配慮もなかなかできません。避難所というのは今回のような地震の場合だけでなく、台風や集中豪雨でも避難所が開設されるので、もう少し事前に快適に避難所で過ごせるようなものを用意できないのか? と思うのです。

まず、今回の場合で言うと体に掛ける毛布やアルミシートだけでなく、床からくる寒さをシャットアウトするキャンプ用のアルミシートだけでも用意してあると、地べたに直接座ったり寝たりするよりも、かなり寒さの感じ方が違います。たったそれだけの用意もしていない避難所であれば、人々は無理な車中泊へと移行してしまい、結果として災害で直接ではなくても、間接的に体を壊したり、最悪の場合には命を落とすような状況にならないとも限りません。

以前、避難所支援について罹災地域以外からその場で簡単に組み立てることのできる段ボールベッドを支援物資として送り、現在でも避難所の環境を整える取り組みをされている榛沢和彦氏のいた当時の新潟大学を訪問したことがあります。その内容については、以下のリンク先で参照していただきたいと思いますが、果たして今回の地震によって住むところを無くしてしまった被災者の方に、このような装備をどこでも使えるようになっているのか。その点は私にはわからないのですが、東日本大震災から10年以上が経っているわけですから、早めにプライバシーの確保された安心して寝られる段ボールベッドを設置した避難所が当り前になって欲しいものです。

災害時の「車中泊者」を避難所に誘導するために

さらに言うと、単なるプライバシー確保だけではなく、ペット・高齢者・赤ちゃんがいても安心して使えるような場所を避難所の方で提供できるようでなくてはいけないでしょうし、もし避難所で若い女性に対しての暴行などを防ぐ目的で、鍵のかかるような女性専用のスペースを作るとか、トイレなどへの移動の際には現地スタッフが付き添うようにするとか、現地の警察と連携して通報窓口をきちんと作り、避難所への巡回を強化するとか、事前に考えておくことは山のようにあるものの、こうした点を一つずつつぶしていかないと人々は不完全な状況の中でも避難所の中でなく車内で生活することを選び、その結果血栓が原因で命の危険に見舞われるという事になってしまいます。

すでにキャンピングカーや大きなワゴン車を車中泊用に仕上げているなら、今の状況であれば避難所の駐車場に停めながら車の中で寝つつ、情報や支援物資をいただくような形での避難生活の方が今でも無難ではあるのですが、それだとそもそも車を持っていない人、持っていても車中泊に適さないばかりか健康を害してしまう恐れのある体勢でしか寝られない車で無理に車中泊を強いられるような場合には、相当のストレスを感じたままの避難生活になってしまいます。

災害だからそのくらいは我慢すべきというご意見もあるのかも知れませんが、そこまでお金を掛けなくてもみんなで知恵を出し工夫をすることで避難所において少なくとも健康を損なうことなく、ストレスも今より軽減できる生活を提供できるように行政は日頃からその方法について考えていただきたいと切に思います。今回の地震も今後多くの人がストレスを抱えることになるでしょうが、今後の対応次第により、状況は変わっていくと信じています。今後、地震の被害を受けた人たちが、何とか無理な車中泊へと行かざるを得ない状況を止めて欲しいと思います。


精神的な非日常的な状況に耐えるためにはあえて日常のルーティーンを行なうことも必要か

「令和6年能登半島地震」と命名された能登半島を主な震源とする一連の地震は、津波警報・注意報が解除された状況になっても震度5を記録する揺れを能登半島に起こし続けています。昨年からそれなりに大きな地震が何度も起こっていたのですが、1月1日の大きな地震を引き金にしたのか、まだ収まる気配を見せていません。

明るくなって改めて見えてきた被害もかなり大きいことがわかり、家で生活ができずに不便な避難所生活を過ごさざるを得ない方々も多くおられるので、罹災された方々にお見舞いを申し上げるとともに、何とかこうしたブログでも参考になるような知恵を提供できないかなと思っています。

と同時に、実際の被害は出ないまでも大きな揺れにびっくりしたり、いきなり放送の全番組が中断し、連続して緊急地震速報の警報音を聞きながら、ただ現地の様子を見守るしかなかった国内在住の方でも、人によってはかなり精神的にダメージを受けてしまったのではないかと思います。

私自身の1月1日の過ごし方は、常にテレビで地震情報を確認しつつ、地上波やラジオのFM放送では放送がとりやめになった「ウィーンフィル・ニューイヤー・コンサート」をXのポストで見付けたリンクから、オーストリアの放送局へアクセスしてほぼ同時配信して音だけではありますが聞いていました。我が家では毎年、テレビ中継でニューイヤー・コンサートをアンコールの「ラデツキー行進曲」まで聞いてお正月を過ごしていたのですが、今年はさすがに非常時なのでそれは無理かと諦めていたのですが、まさか地震に関する情報を求めて見ていたXからこのような情報を入手できるとは思えませんでした。

実際に罹災していない私が書くことは本当はおこがましいのですが、ネットには様々な情報の書き込みがあふれているのですが、心が不安定な時にはどうしてもネガティブな方向に行ってしまいがちになります。しかし、そんな心が弱っている時だからこそ、そうした心を励ますような投稿や、自分が今欲しているものの、ちょっと不謹慎では? と思えるような事でもそれで心が癒やされるのであれば、そうした事を利用してでも心の平穏を保つことについては問題ないと私は考えます。

というか、自分のいる場所で緊急地震速報が出た場合、テレビを付けていなくてもスマホが鳴って知らせてくれますし、起きた地震の大きさはどうだったのかということも通知されるようにセッティングしておけばスマホを付けておくだけで十分とも言えます。1月1日には国内全てのテレビで一時全て地震情報しか流れないという状況がありました。今後起こるかも知れない地震が起きた時も同じような状況になるのではないかとは思いますが、ニュースを見続けること自体に苦しくなってしまったら、ライブ配信でないネット上の動画や音楽で気を紛らわすことも必要ではないかと、今回の状況を感じながら考えました。ただ、避難所など多くの人がいる中ではそうした行動を良く思われない方もいるかも知れませんので、音を漏らさないイヤホンを常備品の中に加えておいたり、数人でいっしょに利用したい場合には、人数分のイヤホンと、複数台のイヤホンを一緒に使えるアダプターも(パソコンや、イヤホンジャック付きのスマホ限定にはなりますが)用意しておくことも大切なのではないかと思えます。

お正月ということで外はかなり寒い地域にお住まいの方もいるかとは思いますが、あえて外に出て散歩するような形で気分転換をすることも悪いことではないという意見もあります。これは、日常的に散歩をルーティーンにされている方には効果があるのではないかと思います。今回の地震ではラジオでもずっと災害情報を出し続けるような事もありますので、自分のお好きな音楽を聞きながら歩くのもいいと思います。

そして、もし通信のトラフィックに影響がそれほど無ければ、親類や知人との電話・メッセージでのコミュニケーションを頻繁に取るのも良いでしょう。少なくとも私自身は被災された友人などから連絡が来た場合は、真摯に対応することはできると思います。逆に発信が来ないとなかなか連絡をしずらいというのが正直なところなので、もし通信のトラフィック的な問題が生じないのであれば、知人への連絡を入れてみるというのも一つの方法ではないかと私は思います。

昨日は、羽田空港で航空機の火災事故が起きましたが、これも新潟に支援に行く予定の海上保安庁の飛行機との接触ということで、今回の震災と無関係ではありません。逆にこのような時だからこそ、ゆったりと深呼吸をして精神の安定をはかることが大事ではないかと思います。これから色々と被害状況がわかってくるのでそんなに簡単なことではないかとは思いますが、直接の災害ではなくその後のストレスから体を壊してしまうことは出てくるので、まずは気を落ち着けるということも頭の片隅にでも入れておいていただければと思います。


地震と「震災」の違いを「関東大震災」を記録したテレビプログラムを見ながら実感したこと

先日、今年の9月に放送されたものの再放送で、関東大震災についてのニュースフィルムを高画質化およびカラー化したことにより、より深く理解できるNHKの特集を見逃し配信を使って見ることができました。本放送(再放送を含む)から一週間あるので、気付いてしまったと思っても多少猶予があるのは有難く、そのおかげで今回震災について書くことができます。

私が最初に関東大震災について知り、ある時には旅先でたまたま宿を経営されていた方が幼い頃に震災を経験したということで、その様子を伺ったことも有りました。ただ、その方は当時横浜で震災に遭ったということだったので、今まで知っていた東京以外での被害の広がりについて知ることはできましたが、震災の話としては地震の様子などしか聞くことができず、そんな感じだったんだなあと思うだけでした。

しかし、その後に関東大震災で多くの人が亡くなった原因は火災によるものだということがわかり、さらにその火災の規模が尋常でなく広く、さらに言うならまだ日本ではラジオ放送が開始される前に起こったことだったので、誰もどこで何が起こっているのかということについては新聞で知るしか手段が無く、そのためにどこにどのくらい被害が出ていて、かなり広範囲に火の手が上がっていることを知らなかった人が多かったことで、逃げ道を失って被害に遭われた方が本来の地震で被害に遭った方よりも断然多かったということを知りました。

今回のテレビプログラムでは高画質化・カラー化したことにより、かなり画象にリアル感が増し、100年前の出来事であったことを忘れるくらいでした。それと同時に、当時の人々の様子がタイムラグが無いような感じで現実感があり、同じような状況下で自分は生き残れるのか? という疑問も湧いてきました。当時と比べると、ラジオ・テレビだけでなくインターネットから情報も取れるので、いくらかはマシかとは思うのですが、それでもパニックになって逃げる人と一緒に群衆事故のような状況になってしまわないとも限りません。

今回のテレビプログラムを見てわかったのですが、関東大震災は「地震」だけでなく「火事」だけでもなく、さらに恐ろしい生命の危険が二重にも三重にも庶民を襲った災害であったことがわかりました。まず、当時の人々は借家住まいで耐震性のある住居に住んでいなかったので、家を失くした後には大八車や手に大きな荷物(布団や生活用品)を持ちながら避難していたのですが、その多くの荷物が往来を通りにくくさせ、さらには当日の強風による飛び火が布団に燃え移るなどして、火事が広がる原因にもなってしまいました。現在でも大きなリュックを背負って逃げようとする方はいると思いますが、個人的には満員電車に乗るくらいの混雑に遭遇しても大丈夫なくらいの荷物だけを持って逃げることの大切さを感じます。また、地震や火事でなく人が集まってその中に入って圧迫されて生命の危険を感じるような事にならないように、冷静な判断をすることも必要になってくるでしょう。

そして、火事が沈下しても、今のようなネットによる情報収集ができる時代になっても、様々な噂やフェイクニュースの類が出て人々は疑心暗鬼になることは十分にあり得ると思いました。動物園から猛獣が逃げ出したという噂は関東大震災でもあったと言いますが、同じ噂でも写真を入れることによって熊本での近年の地震でも同じような噂が広がるとは思いませんでした。また関東大震災の時には当時朝鮮半島から日本にやってきている人が、自警団のターゲットになってしまいましたが、現在の日本はさらに多くの国から人々がやってきているので、単に同胞が心配で集まっているだけなのに、それを自分に対して何か集団でされるのではないかという不安を、そのまま口に出したり、SNSに投稿すろことによって、今でも後から考えれば何の落度のない人に対してひどい行ないをしてしまう事が起きる可能性は0ではないような気がします。逆に自分がそのような対象者に間違われてしまう可能性だってあるのが、こうした人の噂の恐しいところです。

そもそも、関東大震災の際にはかなり早い段階で警察庁の建物が焼けてしまい、東京の警察の活動ができなくなってしまい、戒厳令が敷かれたため、軍による支配が行なわれることになったのですが、そこでも何が正しい情報なのかをわかっていた人は少なかったことが、本来の地震・火災とは全く関係ない悲劇が起こってしまったというところもあるとは思います。そんな事は現代では起きないとは思いますが、局地的にはどんな事が起こるかわからないのが恐いことには変わりありません。大事なのは、やはり大きな地震や火事に遭遇した人々の中にはパニックになってしまって正常な判断ができなくなってしまった人が多くいたということなので、自分は決してそうならないように冷静に行動し、行動するための情報はきちんと複数のメディアで確認するくらいの事はしたいものです。


少しの保冷剤追加で保冷時間をアップさせることができた状況報告と今後へのさらなる展望

先日、効率よく保冷剤を入れたクーラーボックスでの保冷時間を伸ばすための一つのチャレンジを行ないました。前のブログを読んでいる方からすると繰り返しになってしまいますが、まずは今までの状況だけ簡単に説明させていただきます。

チャレンジ前にはミニ冷蔵庫に入れて凍らせられる量ということで、500gの普通タイプの保冷剤を4つずつローテーションさせて底面のみ真空パネルを搭載した20Lのクーラーボックスに入れて温度を計っていました。ただ、クーラーボックスの中には入れ替える保冷剤とは別に、3つの保冷剤を入れっぱなしにしてあります。というのも、その3つの保冷剤は、普通の保冷剤ではなく、6℃になると中が凍るような特殊なポリマーを使用している「冷気まもるくん」という保冷剤で、この保冷剤を使うことで、多量の保冷剤をクーラーボックスの中に入れていても、常にクーラーボックス内の温度を低温に保っていれば、ずっと凍ったままになっているので、交換の必要がないのです。その保冷剤の容量は一個550gが3個なので、全ての保冷剤の量で言うと、合計7個で3,650gになります。

これで、入れ替えた直後は1℃台までクーラーボックス内の温度は下がり、この量だとだいたい14~15時間くらいは5℃未満をキープしてくれます。この文章を書いているのは12月で、部屋の温度は20℃ちょっとというところを差し引いても、底面だけでも真空パネルであるクーラーボックスの底力はすごいと正直思います。しかも、500gの保冷剤はダイソーに置いてあったもので一個110円で買えるので、ローテーション用に8個買っても880円と格安です。ただ、夏のシーズンになると一気に在庫がどのお店からも無くなるので、今の時期がまとめ買いのチャンスです。

今回は、トータルの保冷剤の容量がちょっと中途半端なので、同じくダイソーで売っているサイズ違いの保冷剤350gを追加購入して、トータル4000gの保冷剤を使って同じように5℃未満まで保冷できる時間を計ってみました。350gのものも、500gのものと同じ110円なので、買うなら500gの方を増やした方が良いのでは? ということもあるのですが、ミニ冷蔵庫にまとめて入れる場合に、やはり窮屈になってしまいますし、クーラーボックスに並べる場合にも本来冷やすべきものが入らなくなってしまっては本末転倒なので、今回は小さな保冷剤一つでどのくらい保冷力が伸びるかということで試してみたのです。

実験は前日の夜19時30分に保冷剤を入れ替え、翌日の夕方近くなった15時30分に室内に置いたBluetooth温度計の数値を見ると、おおよそ4.9℃になっていたので、この時点でまた保冷剤を入れ替えました。時間にして20時間5℃未満をキープしていたということになります。この20時間という時間は、保冷剤4個で6℃未満をキープできる時間とほぼ同じで、5℃未満をキープできたのは14~15時間といったところでした。場所や季節で当然違いは出てきますが、たった350gの保冷剤の追加で、今回の実験ではおよそ5時間も5℃未満をキープできたということになります。5℃未満の状態で保冷剤の交換を行なうことによって、保冷剤を凍らせているミニ冷蔵庫内の温度は設定の−20℃をキープできているのも、私がこの温度にこだわっている理由です。6℃未満の状態で保冷剤を交換すると、ミニ冷蔵庫の庫内温度が上がり、一時は−4~7℃くらいまで上昇してしまうこともあるので、効率的に保冷剤を凍らせるためにも、交換時の保冷剤の溶け具合にも気を使いたいと思っているのです。

ちなみに、クーラーボックスは必要時以外は全く開けず、温度もBluetooth温度計で計っているので、クーラーボックスを閉めたままで測定ができています(測定結果はスマホのアプリで見られるのです)。夏は部屋の温度も上がりますし、冷やすものが多くなればその分保冷剤への負担も大きくなるので、当然5℃をキープできる時間も短くなってしまうとは思いますが、逆にどういく使い方をすればクーラーボックス内の温度を上昇させないかということもわかりますし、毎日こまめに保冷剤の入れ替えを行なえば、日常生活の中でもサブ冷蔵庫としてクーラーボックスを活用できそうです。

今後は、状況の厳しい夏でもこのくらいの保冷時間を確保するためには、今のものよりもさらに保冷効果が高いクーラーボックスを用意することも考えています。というか、同じ容量で高性能なクーラーボックスを増やせば、2台を同時に使いながら保冷剤を時間差(性能差の違いが保冷時間の違いになるので)で交換することも可能なので、ミニ冷蔵庫の電気代はそのまま(稼働時でも30W未満)で容量upでき、災害時やキャンプ・車中泊でも実用になると、私の使用目的と合っています。普段は一つのクーラーボックスを使いながら、いざという時に容量を倍にできるということにもなるので、すぐにではありませんが、冬のうちに新しいクーラーボックスを買おうと今は思っています。


ようやく安定運用ができてきたミニ冷蔵庫とクーラーボックスの併用についての報告と今後の目標

先日購入したミニ冷蔵庫(EENNOR D10)はようやく安定した動作をしてくれるようになりました。運用については、直接コンセントにつながずに、ポータブル電源を介することで(パススルーで本体蓄電池への影響を最少限に抑えることができます)、より消費電力の少ないDC出力の電気で、コンプレッサー動作時には最大でも30Wという電力で動いてくれています。基本は設定温度最低の-20℃をキープしていますが、使い始めは溶けた保冷剤を入れると表示温度が下がり、最低の-20℃に設定してもそこまで到達しないような事になっていたのですが、使っているうちに少なくとも温度表示は安定し、保冷剤が凍るまでの時間も早くなりました。もちろん入れ方の工夫などもあるのかも知れませんが、これから紹介する保冷剤の入れ換え方も良い方向になり、結果冷蔵庫内の温度を上げないようになっているのかも知れません。

そうして冷やした保冷剤はk’20Lで底面真空パネルを採用している手持ちのクーラーボックス、ダイワの「タフクール」(現行品は「クールライン」のシリーズに底面真空パネルを採用しているモデルが有ります)に、500gの保冷剤4個に、一個550gの「冷気まもるくん」を3つ入れています。この「冷気まもるくん」は、6℃で凍る特殊な保冷剤で、冷蔵庫の冷蔵室に入れておくことで、停電になっても冷蔵庫の中が常温になる時間を長くさせるように作られた保冷剤なのですが、過去のブログでも書きましたが、この保冷剤は本当に6℃で白く凍ります。ということで、個人的な目標として、保冷剤を入れたクーラーボックスの庫内温度を、冷気まもるくんが凍ったままの5℃以下にキープするためにはどうしたら良いのかという事で、時間による温度変化を計ってみました。

クーラーボックス内の温度が6℃を超えるまでにかかる時間は、今回の保冷剤の組み合わせだと、室温20℃ちょっとの室内においては、大体20時間くらいで6℃に到達しました。その際、通常の保冷剤はもちろん、冷気まもるくんも一部溶けている状態になっています。これが、少し余裕を持たせて5℃に到達するまでの時間であれば、温度をキープして5℃ちょっと手前まで温度が上がってくるまではだいたい14~15時間くらいになります。

庫内温度が5℃になる直前に保冷剤を見てみると、普通の保冷剤は液体化されるくらい溶けてはいますが、冷気まもるくんは白く凍ったままです。本来、全ての保冷剤を入れ替えなくてはいけないところですが、5℃以下にクーラーボックス内をキープすることによって、3個入れている冷気まもるくんを再凍結させることなくそのまま使えるのは実はポイントが高いのではと思います。新たに入れた保冷剤が冷気まもるくんを凍らせるために使われないので、やはりそのくらいの温度での交換がベストではないかなと個人的には思っています。

さらにクーラーボックスの庫内温度変化は、置いてある室内の温度と関係が出てきます。今は季節が冬なので温度キープもやりやすいですが、これが真夏の30℃以上(エアコンを付けていてもそのくらいの気温になる場合が多い)になると、当然庫内温度をキープできるトータルの時間は少なくなっていくでしょう。

そうなってくると、冷蔵庫のサイズを大きくしてセカンド冷蔵庫の設置というのを考える方もいるかと思いますが、今回のポータブル冷蔵庫の導入は、できるだけ消費電力を少なくし、いざという時にはソーラーパネルで充電したポータブル電源で賄おうと思っています。車中泊で出掛けるような場合でも、ポータブル電源をローテーションして、シガーソケットから充電すれば、今回紹介したシステムで運用することは難しくなく、少ない容量のポータブル電源でもかなり実用的に使得ると思います。

ただし夏には今より頻繁な保冷剤の入れ替えが必要になってきてしまいます。具体的にどのくらいの頻度になるかはわかりませんが、今より使用する事が多くなる中(多くの飲み物をキープするために使う予定)で、半日持たないということになると、朝出勤前に保冷剤を入れ替えて出掛けても、ちょっと帰りが遅くなると、自然と庫内の温度は上がってしまうことが頻発することが考えられます。夏は5℃ではなく6℃まで条件を緩和して使うようにすれば何とか今のままでも使えるとは思いますが、先述の冷気ももるくんを再凍結させることによるロスが生じることと、今以上にクーラーボックスに入れた食材を心配する事が増えるでしょう。

そんなわけで、より実践的に、クーラーボックスを持ち出したり、多く買い過ぎた食材用に使ったり、夏の飲み物専用の保冷庫として使ったりする場合、クーラーボックス自体の保冷力についても考え、高性能なものを買い足し、今使っているものも併用しながら容量アップを計らなければならないかなあと思う次第です。特に停電で今使っているメインの冷蔵庫が使えなくなってしまったら、クーラーボックス一つでは圧倒的に収納力に欠けるわけですし。また、違う方向の考え方として、今使っている通常の保冷剤ではなく、凍らせる時間が長くかかるものの氷点下をキープして溶けにくい保冷剤を使うという方法もあるかとは思います。ただ、全てを氷点下で凍る保冷剤にすると、クーラーボックスの中が一気に氷点下に下がり、凍らせたくない食品が凍ってしまう恐れがあります。また、凍らせるための時間は現状と比べると倍以上かかってしまいます。

私の場合、500gのレギュラー保冷剤を4枚、550gの冷気まもるくんが3枚あるので、ここまでの保冷剤の量の合計は3.65kgとなります。ちなみに、ダイソーにはレギュラー保冷剤では350gのサイズがあります。ダイソーでは、氷点下10℃で凍る220gの保冷剤も110円で売っていますが、緑色の保冷剤は小さいものや通常サイズでは凍結するまでに12時間かかるそうで、さらに容量の大きなものだと凍結まで24時間かかるものもあります。個人的にはそこまでして氷点下保冷剤を使うことはないと思っているので、現実的に今までと同じ時間で凍る350gの保冷剤をまずは増やしてみようと思っています。多くのクーラーボックスのカタログ値は容量の20%の氷の量でそれが溶けるまでの時間表示になっていることが多いので、より長く適温をキープさせるためには、追加で少量の保冷剤を追加するのも悪くないかも知れません。今回出したアイデアの二つのうち、費用的には保冷剤を買い足す方が圧倒的に費用がかからないので、わずかだとは思いますが追加する保冷剤の量によっての適温キープ時間の変化について、改めてデータを見てみようかと思っています。


節電でなく省電力に合わせた生活に変えていくと自然と節電できる生活に変わっていくのでは?

前回と前々回に紹介した、ポータブル冷蔵庫とクーラーボックスに保冷剤を組み合わせることによって、大き目のポータブル冷蔵庫を使うよりも節電をしながら日々の生活に生かせるようになったということを実感したので、改めてこうした生活の工夫をすることが楽しくなってきました。同じ生活をするのでも、今あるポータブル冷蔵庫は最大でも30Wくらいしか電力を消費しないので、当初生活を豊かにするために専用の冷凍庫の導入も考えていたのですが、そうした場合と比べると、恐らく将来の電気代も変わってくると思います。

数日試しているうちに、色々な事がわかってきました。当初、ポータブル冷蔵庫の設定温度を最高の−20℃に設定しても全く庫内の温度が下がらず、もしかしたら不良品なのか? と疑ってしまったのですが、実際は冷えていない保冷剤を大量に(スペース的には500gタイプの保冷剤が8個ぐらい入るのです)入れていたため、庫内の温度が凍っていない保冷剤に引きずられるようにして上がり、そこから保冷剤を冷やしていくためなかなか最低温度に到達しない事がわかり、まずは個数を半分に減らすことで、保冷剤が凍り、庫内の温度が下がるようになりました。そうなると多少の空きスペースができるので、そのスペースにすでに十分凍っている自分用の冷凍食品を入れるようにしました。今後は夏場のアイスとかも入れられるようになると思います。

さらに、4個ずつローテーションしているクーラーボックスについても、過去に買って今は使っていなかった別の保冷剤を有効活用する形になり、一定の温度をキープできる時間も長くなってきました。

「冷気まもるくん」購入して試してみました

上のリンクは2012年といいますから、今から10年以上前の記事ですが、ここで紹介している「冷気まもるくん」という保冷剤を3つキープしていたので、現在はその3つをクーラーボックスに入れて温度管理しています。ちなみに、冷気まもるくんは6℃で凍る特別なポリマー剤が入っているため、スタンダードの保冷剤でもキンキンに冷やして入れておくと、電気の力を使わなくてもしっかり凍るのです。現在は冷気まもるくん3つと、ダイソーの500gの保冷剤4つの計7個を入れているのですが、冷気まもるくんの中味が溶けだす6℃を超えるまでの時間を計ったら、入れ変えをしてから約20時間後でも5℃台(6℃弱)をキープできていました。

今後の事を考えると、自宅に据え置きで使うクーラーボックスとしては、アイリスオーヤマの6面真空パネルのクーラーボックは40時間温度キープ(20Lの場合)をうたっていますので、恐らく今の底面のみ真空パネルのクーラーボックスから代えると、必要最低限に蓋を開けるような運用をすれば、そのくらいの持続時間が期待できます。そうなれば、毎日こまめに管理をしなくても、クーラーボックスを電気を使わない冷蔵室のように使える目処が立つことになります。

さらに言うと、6℃弱をキープできる時間に差ができるので、一つの小さなポータブル冷蔵庫だけで、2つの20Lのクーラーボックスを冷蔵庫として使えるようになるので、災害時に自宅の冷蔵庫へ電源供給を止めても、ある程度の物を冷蔵キープできる目処も立ってきました。冷気まもるくんに限らず、ハードタイプの保冷剤はかなり時間が経っても普通に使えるので、最初に投資してきちんと準備をすれば、使いたい時に急に出しても使えますし、それからずっと使えるようになります。ですから今後は、生活のバランスを取りながら冷蔵庫回りのものを揃えつつ、本格的に省電力でも普通に生活できるような体制を整えていきたいと思っています。

自宅や野外での明かりについては1000ルーメンあるLEDランタン(エネループ対応)のもので何とかなりますし、情報うんぬんについても、パソコンやタブレット端末とネット環境がキープできれば、恐らく地上波などの同時配信は緊急対応として行なわれると思いますので、何もポータブル電源がなくても十分できそうです。調理についてもポータブル電源で湯沸かしや炊飯はできますし、安全にキッチンでアルコール燃料を使ったストーブを使うこともできます。

恐らく、夏のエアコンについては扇風機だけではどうにもならないと思いますが(純粋に真夏に災害に見舞われたら我慢するかエアコンのある場所に行くしなかいと思います)、冬の暖房器具であれば石油ストーブもありますし、電気毛布をポータブル電源で動かせば、何とか生活は成り立つでしょう。

実際のところ、昨年の今ごろは全く節電の事などを考えることなく、コロナ下ではずっと消費電力の多いテレビを付けっ放しにしたままテレビやネット配信などを見まくる生活を続けていて、電気代の値上りとともにその値段にびっくりしたことを思うと、かなり変わったのではないかと思っています。今後も、基本的には日常生活の中でも決して我慢することなく、道具などの工夫によって今の生活パターンを維持しながら「節電」の方向へ向かっていきたいと思っています。


津波注意報の発生と情報伝達の順番から必要な装備について考えてみる

フィリピン・ミンダナオ島付近で発生したマグニチュード7.7の大きな地震により、関東地方から沖縄に掛けて大平洋沿岸部に津波注意報が出ました(翌日の午前中には解除されました)。ちょうど寝ようと思っていたところだったのですが、まだその際は起きていたので、実際にどのような感じで情報が伝達されたのかをつぶさに確認することができました。今回はまずその状況について書いておこうと思います。

まず、自宅では地元自治体が販売していた災害用ラジオが鳴りました。今回のような津波注意報が出たら鳴るようにセッティングされていて、主に地域の広報で警戒警報や津波関連の情報が出た場合に鳴ります。

その後で自宅のスマホが鳴り出しました。この時にはたまたまテレビを付けていたのですが、同時に警報が入るのかと思っていたのですが、しばらくテレビには津波注意報が出たというような表示はされず、その時はもしかしたら誤った情報が流れたのではとすら思いましたが、自宅の外にあるスピーカーから広報のアナウンスが流れていたので、そんな事はないだろうと思っていたところ、ようやく日本地図のマークが放送中の番組に現われ、しばらくしたところでテレビの自動起動用の信号が鳴った後に番組が中断して津波注意報についてのニュースが始まりました。ただ、その際一瞬ですが画面が通常番組に戻ってしまったという不具合がありました。現場の方々も相当慌てていたのではないかと思われます。

ちなみに、NHKがずっと通常番組を中止させてニュースを流している時間でも民放は通常番組を放送し、津波注意報の出ている地図を出すという対応でした。通販番組ではいつもと同じように「注文集中しています」という表示を出しながら津波注意報というマークだけを出して「生放送」というテロップを入れて放送を続ける「ショップチャンネル」は、逆にすごいなと思ってしまいました。

とりあえず、自宅は海のすぐ近くにはなく、到達予想の高さ1mの津波が来ても届かないのではないかと思われたため、ここでテレビを消して就寝しましたが、テレビよりも地方公共団体の広報の方が早く津波注意報の発生を伝えたというのは私にとっては意外でした。テレビがあれば情報収集はそれで良いかと思っていたのですが、改めて防災用ラジオはあった方が良いと思いました。特に沿岸部に住んでいる方は、寝ている時でも起きてしまうほどの大きな音で、チャイムから津波に関する情報を流してくれます。一通り広報の内容を流すとラジオは切れますが、その後テレビ・ラジオ・ネットからもう少し具体的な情報を得るようにして逃げなければならない時には最悪何も持たずとも命を守るために外に出て逃げるようにできます。

今回の注意報を受けて、実際に日本に津波が到達した際の実際の高さについては予想の高さと比べると結果的には低かったですが、それでも情報が入ったら海岸から離れ、警報・注意報が解除されるまでは海に近づかないようにするということは改めて言うまでもない事でしょう。日本列島に震源がない地震で、前兆がなく津波に関する情報が出るというのは、特に海岸に近くにいる際には恐ろしい事ですから、少なくともスマホは手元に置いて早めの情報を入れることが大事です。