車中泊でポータブル電源を使う方ならおなじみの「ちょこっと家電」はいざという時の役に立つか?

せっかくポータブル電源を購入したということもあり、車中泊や災害が起きた際の停電時に使えそうな調理家電を追加で買ってみました。今使っているポータブル電源は、一台は300Wまでの機器が使え、もう一つは600Wまでの機器が使えるようになっていますが、容量がどちらも300Wh以下と少ないので、できるだけ少ない電力消費の家電があれば全てのポータブル電源で使えるということもあるので、今回はすでに多くの車中泊をする方であればおなじみの「ちょこっと家電」を今さらながら購入したみました。

「ちょこっと家電」とは、IHではありませんが別乗せのグリルがハマる底が電気で熱くなり、その熱で調理をするというもの。付属のグリル鍋はおひとりさま用といってもかなり小ぶりなものなので、簡単な焼き物、煮物はできるものの、一般的な用途には向かない感じがするのですが、実はこの製品にはそれだけでない魅力があるのです。

元々、本体にグリル鍋を乗せて使うのですが、そのグリル鍋と同じくらいの口径のキャンプクッカーであれば、本体にピッタリフィットするのです。私の場合は事前に色々調べていて、私がすでに持っているプリムスの「ライトテック トレックケトル&パン」(アルミクッカー)がぴったりハマるのです。私の持っているものはかなり前に購入したもので、鍋底の滑り止め加工の溝はなく、内部の目盛りもないのですが、グリル鍋の代わりにクッカーを乗せることでちょっとした調理や湯沸かしも可能になります。

ちなみに、ネット情報によると300mlの水をライトテック トレックケトル&パンで沸かすと約11分くらいで沸騰するとありましたが、今の時期水温20℃くらいの水を500ml沸騰させると、だいたい18分くらい、今回使ったEcoFlowのRiver2だと40%くらいのバッテリーを消費してしまいました。お湯を作る場合、だいたい2回(1Lくらい)が限度になりますが、季節が冬になれば水温も下がるので、一つのポータブル電源で2回の湯沸かしは難しいでしょう。改めて思うのは、冬には太陽の光を利用してある程度暖める事でバッテリーを節約することの大切さでした。

また、グリル鍋を置いた上にダイソーで売っているアルミ皿(商品名は「アルミたれ皿」)を載せるとまさにあつらえたようにフィットし、付属のガラス豚もぴったりハマるので、車中泊での調理や、災害時などに洗い物ができないような場合に焼き物・煮物など少容量ですが作ることができ、後片付けもアルミ皿を畳んでゴミにすれば良いので、本体の汚れを気にせず使うことができます。

実際の災害時になった場合、夜に調理をして翌日にソーラーパネルで充電することができる天気が続けば何とか継続して使えるでしょう。車中泊で移動しながらの旅であれば、移動中の走行充電を使えば、天気が悪い時でも最大100Wで充電が可能なので、目的地から目的地まで3時間くらいかかるのであれば、私の持っている300Wh以下のものなら、一つのポータブル電源をまるまる充電することができます。ソーラーパネルからの充電も併用しながら使えば、200Wh~300Whくらいのポータブル電源はローテーションしながら使えるので、かえって大きなものよりも使いやすいかも知れません。湯沸かしから簡単な調理までできる「ちょこっと家電」は、やはり売れるだけの事はあるなというのが今回購入して使ってみた感想です。

ちなみに、「ちょこっと家電」は本体のスイッチは無く、コンセントにつなげると通電して熱くなるものなので、ポータブル電源で使う場合は、ポータブル電源側のスイッチでACコンセントの通電をOFFにすればコンセントを繋いだまま加熱が終了しそれ以上の電力消費はありません。

実際に使っている方のレポートによると、アルミ鍋を載せて0.5合の炊飯ができるというポイントもありますが、私は別にパナソニックの昔の炊飯器の形をした「ミニクッカー」を持っていて、こちらの方も消費電力が200Wとかなり低いので、ご飯をたくのとおかずを作るのは使う家電を分けて利用することを目論んでいます。いざという時が来てしまっては困るのですが、ただこれで長距離の車旅に出ることになったら何とか車内で火を使うことなく湯沸かしや調理ができるので、併用しようと思っているアルコールストーブでの調理が、強風や雨などの理由で屋外で調理ができないような時には活躍してくれるのではないかと思っています。


カテゴリー: 車中泊のための道具考 | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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