先日、カタログ値では60Wと書きながら実測したところ30Wでは? と思われるYIZENTURY 60Wというパネルを買った報告をしました。改めて購入した製品ページを見たら一時私が購入した2,700円弱から元の1万円弱の価格に戻っていました(現在は安値に戻っているかも知れません)。これは心から思いますが、このパネルは定価で60Wのパネルだと思って買うとかなり凹むと思います。と同時に、普通の30Wクラスのパネルとしては使えるので、モバイルバッテリーの充電用として外出用には便利だと思います。興味のある方は安い時に一気に買うことが大事ではないかと思います。
個人的には買い物をする際に月変わりまで待って、新しいものを買うようにしているのですが、たまたまこちらもセールで安くなっていた、FlexSolar 100W折りたたみソーラーパネルが7千円台で出ているのを見て、後先の事をあまり考えずに今回買ってしまいました。
ソーラーパネルは、普通のポータブル電源を充電するために使う場合には出力は大きい方が良いと思います。しかし出力が大きくなるとパネル自体が大きく、重くなるので自宅で使えるのか、さらに持ち出すのに苦労することはないのかなど、バランスについても考えなければいけません。ただ、ソーラーパネルでそれなりに使えるものということになると安い買い物ではないので、今まで色々と躊躇する部分がありました。ただ、100Wでしかも持ち運びに適した折りたたみのパネルが7千円台で買えるというのはにわかには考えられない事でした。
FlexSolarの折りたたみパネルは重さが1.8kgと現在持っている100Wクラスのパネルを比べると半分以下の重さで(4~5kgが普通だと思っていた)、10枚の小さなパネルを折りたたんで14インチのノートパソコンくらいの大きさまで小さくなります。ただし厚みは5センチくらいあるので、その点は仕方ないですね。

自宅ベランダで今までのパネルでは設置できなかった場所に設置した様子です。10枚のパネルの組み合わせのため、横の部分は長くなっていますが、全体の長さが短くなっていることで、このように余裕を持って限られたベランダのスペースにも設置できます。これで、実際どのくらいの発電力があるかと言うと、快晴の朝9時過ぎくらいに最大79Wの出力を確認しました。その後、だんだんと太陽の角度が変わっていくにつれ、徐々に発電量も落ちていきますが、お昼くらいでも50Wくらいの出力はキープできていました。

他社のソーラーパネルとの比較は、写真右に設置したエコフローの110Wのパネル(正式名称は「ECOFLOWソーラーチャージャー110W」)は、同じ折りたたみでも3枚のパネルを折りたたむ構造になっています。セットの方法や設置場所にもよりますが、うまく設置できればFlexSolarが50W台に落ち込んでも70W弱くらいは出るので、さすがにそれなりのお値段がすることはあります。ただ、全体が長いのでうまく太陽に当たらない事もあり、時間によってFlexSolarの方が出力が大きい時間帯もあります。
実はもう一枚、写真にはありませんがエレカンタの120Wのパネルがあるのですが、横にも縦にも大きく、重さも5キロ以上あるためかうまく太陽に物干し竿から吊り下げた場合に効率が悪いのか、常時40Wくらいで安定してしまっています。設置も結構大変で、下に落ちないように気を使うところもあります。
となると、私の自宅の住宅環境の中では大きく重いソーラーパネルを設置しても、吊り下げたスペースをはみ出してしまうので、効率が悪くなるということが改めてわかりました。と同時に、最大限の効率的なベランダ発電を行ないたいと思った場合、あくまで自宅での場合ですが、エレカンタのソーラーパネルは自宅使いを止めて車旅用にして、自宅で使ったりバックパックに入れて持っていくためのパネルとしてFlexSolarの折りたたみパネルをもう一枚追加で購入することにしました。
これはあくまで私の自宅の環境では120Wのパネルよりも小さくて軽く、なおかつ安いFlexSolarの折りたたみパネルの方が合っているということになるのですが、さらに言うと同じパネルを並列に接続するためのコードも持っているのですが、これで2枚のパネルを接続すると出力は倍出ることになりますので、うまく行けば時間によって150Wくらい出て、昼過ぎでも60Wくらい(これはFlexSolarとエコフローのパネルを並列接続した時にお昼過ぎに出た数値を元にしています)出ることが予想されます。朝8時くらいから発電をスタートして昼過ぎまで充電すれば、3台のポータブル電源の同時充電もできますし、容量の違う2つのポータブル電源を同じくらいの充電時間で満タンにすることも可能かも知れません。
その場合FlexSolar2枚とエコフロー1枚の合計で最大200W超えの充電ができるくらい使えるのではないか? とも思えます。これに最初に紹介した30Wのパネルも一緒にベランダに設置できるので、さらに多くのバッテリー充電を狭いベランダでも行なえます。まさか本当に狭いベランダでの太陽光発電がこれだけのエネルギーを蓄えられるようになるとは思っていませんでした。と同時に、今回単に安くて持ち運びしやすそうという理由で購入しただけだったのですが、その実力と狭い場所に合った商品だということをしみじみ感じています。
(2025.11.4追記)
改めて、以前吊るした場合の広げ方に問題があって製品の持つポテンシャルを発揮できなかったと思われるエコフローソーラーチャージャー110Wをきちんと設置した上、雲のない状況で午前7時半くらいからポータブル電源の充電を行なったところ、まだ太陽が低いのに70Wをクリアーし、その後最高102Wまで出力を上げることができました。これで、今回発注した分を含め、FlexSolar折りたたみソーラーパネル2枚を合わせると(合計3枚)、天気が良い状況であれば日の出から昼前までの充電で、常時200Wh以上の充電能力を自宅のベランダで実現できる可能性が高まりました。これなら今考えている早朝の電気ストーブ用の電源をまかなっていける期待が高まりました。となると、石油ストーブとの併用で、この冬の我が家の暖房費における電気代を極力減らすための一つの手段になるかも知れません。
(2025年11月7日追記)
追加購入したFlexSolar折りたたみソーラーパネルが届いたので、性能確認も兼ねて、エコフローの110Wパネルを接続してその出力を見てみました。ブルーティのポータブル電源EB3A(268Wh)に接続しての実験でしたが、残量40%(満充電まで約160Wh)のところで朝の7時半から始めて9時前にはもう充電完了となりました。個人的にはピーク時の出力を見たかったのですが、その日の最高出力は2枚で合計140Wでした。追加購入のパネルも問題なく出力されていてほっとしました。今後、2枚同時に一台のポータブル電源を充電する場合、天気が良ければ朝から昼前までの充電で500Whクラスのポータブル電源ならほぼ0からでも満充電にできるのではというくらいの実力があります。これからの事を考えると、容量が少容量でも、ソーラーパネルからの充電が200Wに対応するポータブル電源の導入が課題です。