車種・車関連コラム」カテゴリーアーカイブ

ワゴンR前輪タイヤ交換の際の話

 これからお盆休みを控えて、車の走行中の安全を考える場合、エンジン周りだけでなくタイヤにも気を付けなければなりません。私のワゴンRは走行距離が3万キロを越えたあたりで、特に前輪のタイヤの減りが気になりました。

 つい先日も高速道路でワゴン車がトラックに突っ込んだ死亡事故が起きたばかりで、とっさの際に命を守ってくれるものとしてはタイヤの溝や空気圧の確認をしてから出掛けたいものです。そんなわけで昨日、業者さんへ出向いてタイヤの減り具合を見せたら、これは交換しないと危ないということで(^^;)、前輪の2本のタイヤ(145/80 R13)を交換してもらったというわけです。これで安心して遠出できるということになりましたが、作業終わりにお店の方から興味深い話を聞くことができました。

 私の乗るワゴンR(MH23S)はかなり前につんのめったような外観をしているのですが、業者の方の話によると何もしなくても前の方に重さがかかっているのだそうです。そこで、通常の空気圧は2.2のところ、2.4と高めに調整したとのこと。空気圧が高すぎないかと聞いたところ、多少跳ねるような感じが気になるなら低めに調整しますが、問題なければこのままで大丈夫だということでした。もっとも、この点については私にも覚えがあって、ガソリンスタンドなどで規定の空気圧を補充していても何かちょっとタイヤがへこんでいるような感じで、タイヤの空気が抜けているのかなと思ったことがありました。後ろにいろいろ荷物を積んでいるので後ろのタイヤに負担がかかるのかと思っていたのですが、人が乗るのはどうしても前の席であることがほとんどなので、かなり私のワゴンRには前のタイヤへの負担が大きいということなのでしょうね。その点からも私の場合はこれからも後ろのタイヤと比べて前のタイヤの方の空気圧を高めに設定しておく方がいいと思いましたね。

 ただ気を付けていただきたいのは、単に空気圧を上げればいいのかというのではなく、タイヤの状態によっては空気を入れすぎると危ない場合もありますので、ガソリンスタンドではなくタイヤの専門業者さんに相談した方がいいのではないかと思います。ともあれ、危険な状態のタイヤで長距離を走る事のないように事前のチェックを忘れないようにしてください。

車中泊仕様「ホンダ NBOX+」の利便性と限界

 ホンダの軽自動車の売上げがかなりいいという話があり、それが今回紹介する新車種のNBOX人気によるところが大きいとのことです。軽自動車で車中泊の旅を考えられている方の中にも、今回新たな機能を満載して発売される、新しいNBOX+はどんな感じで車中泊ができるのかと気になっている方は多いと思います。

Nbox

 実際、このカタログの写真を見ていただければおわかりの通り、大人2人が悠々寝られる空間を作ることができます。ホンダのサイトへ行くと、何とニトリの6つ折りマットレス(2,990円)と併用させる使い方が紹介されていて、使わない時にも後部のスペースにきっちり収まるようになっています。あえて高い専用品を買わなくてもぴったりはまるリーズナブルさをアピールしているということですが、それだけ今までのメーカーはこうした配慮がなかったということがあるのかも知れません。ベッドメイキングした際の収納については、後部座席の下に広いスペースを確保しており、ご夫婦と小さなお子さん一人ぐらいならこの車で十分車中泊ができるように私には見えます。燃費の方もFFのG・Lパッケージで21.2km/lのカタログ値を誇り、従来の軽自動車の車中泊のための車として多く使われてきた1BOXタイプの車(バモス・アトレー・エブリィ・サンバー)を凌駕する燃費性能を有しています。

 ここまで書くと新しい車ですし申し分ない車中泊性能と感じられる方も多いと思いますが、軽自動車という規格のための問題というものもあることを理解した上で購入されるのがいいかと思います。軽自動車は長さや幅など、税金を安くするために規定のサイズ内に収めなくてはならないため、車の前方が出っ張っているタイプの車については、車内空間の長さが制限されます。1BOXタイプの車は運転席からのでっぱりがない分後部座席からの空間を広く取ることができるため、後部座席の空間だけで大人が足を伸ばして寝られるベッドメイキングが行なえますが、NBOX+の場合は普通の軽自動車と同じように前にエンジンが置かれている分、後部座席を倒してできたスペースだけでは就寝できる空間を作ることができず、前後の席をつなげ、その都度寝床を作るという作業が必要となります。

 これは私の乗っているワゴンRでも同じことで、前と後ろの座席をつなげることで、何とか自分が寝られるスペースを助手席側に作っています(運転席側はフラットになりません)。NBOX+は運転席側もフラットになりますが、車の中で寝ていて緊急事態となり、すぐに車を動かさなくてはならない場合に備えて、フルフラットの状態で車を動かせるように購入した場合はテストしておいた方がいいと思います。そして、ある程度の荷物スペースが確保できるにしても、1BOXタイプのように出しておきたい荷物を就寝時に邪魔にならないような形で前方にまとめておくようなこともできませんので、天井の収納スペースを工夫するとか、フルフラットにした場合の荷物の行方についても考えておいた方がいいでしょう。

 車内での居住性を考えると、どうしても1BOXカーの方に軍配が上がりますが、トータルでバランスがよく、普段使いの燃費もいいNBOX+は、2人で買い物も車中泊旅行もと考えた時にはなかなかいい選択かも知れませんが、新車価格はかなり高いですね(^^;)。1人車中泊旅行では、寝る際には窮屈さを感じるにしてもまだワゴンRの方が中古で安いものが見付かるならばいいとは思いますが、新し物好きの方で維持費を掛けずに家族で車中泊旅行をされたい方についてはかなり魅力的に映ると思います。多くの荷物を持って行きたい時には、屋根の上にルーフボックスを付けるということも考えればいいですが、余分な装備は確実に燃費を落としますので、その点も十分ご考慮しながら新たな車中泊カーとして仕上げていくにはいい車なのではないでしょうか。

水素がガソリンの代替になったら

 今、低公害車として売れているのはガソリンと電気で走るハイブリッドカーか、電気のみで走るものが全てのような感じもあります。しかし、現在の技術における電気自動車は一回の充電で走ることのできる距離が少なく、急速充電ができるとは言ってもすぐには再び走り出せないなど、ガソリン車の使い勝手をそのまま電気自動車に求めても無理があります。ハイブリッドカーにはそうした問題こそありませんが、中の電池がへたってきたら、燃費は並以下の性能しか出せなくなります。さらに両車種に共通の問題として、車内に鎮座している燃料電池を交換するコストが相当なもので、果たして燃料電池を載せ替えてまで乗り続けられるものなのかというような問題があるにも関わらず、こうした車に関する批判があまり聞こえてきません。それは日本を代表する企業であるトヨタや日産、ホンダが大々的に広告をうって出しているからだとも言えますが、そんな中あえてそうした流れに逆行するような低公害車へのアプローチをしているのがマツダです。別に私はマツダの関係者ではなく、今乗っている車もスズキのワゴンRですから、あくまで冷静に今後の車がどうなるかということを見ていくとき、特に車中泊の旅行で日本全国を回るにはどれがいいかという観点から書いていることをまずはお断りさせていただきます。

 今出ているマツダの車は、ガソリン車で燃費を向上させたりクリーンディーゼルの車を出すといった、従来の技術に踏みとどまるような現実的な車であったのですが、発電機付き電気自動車というものを日本の官公庁にリース販売するというニュースが入ってきました。ニュースの内容だけではわかりづらいのですが、ハイブリッドカーではなく、あくまで電気自動車というカテゴリーで出すようです。以前から同社が研究してきた水素を燃やして走るエンジンは、ガソリンにと比べるとどうしても出力が足りない部分があるそうで、それならエンジンを発電用に特化し、コンセントからの充電をしなくても走れる電気自動車として水素を使おうということらしいですね。

 それではやはり電気自動車の電池の問題が同じようにあるではないかと言われるかも知れませんが、基本的な動力は水素でまかなうというのが他のエコカーとの違いです。電池の問題については以前にこのブログで紹介したような新しい技術が実現されるようになり、単価が下がれば一気に普及という事もありえるかとも思いますし、このような車が普及してくる頃にはそうなってくれないと困ります。それが前提ではありますが、ガソリンの代わりに水素で走る車が一般化した方がいいのではないかと私には思えます。

 それはなぜかと言うと、水素を生成しガソリンの代わりになるくらいまで普及したとしたら、今までのように海外のマネーゲームに巻き込まれることなく安定した価格で車の燃料を手に入れることができるようになるからです。それは現代の日本における大きな問題であるエネルギー問題解決の一助になるのでぜひ普及へ向けて走り出してほしいものです。それと同時に、車中泊をする上でもガソリンが水素に置き換わるというのは個人的には歓迎すべきところが多いと思っています。

 というのも、車自体が水素を使った発電所のようになるわけですから、現在の長時間アイドリングに対する問題の一部がクリアになるというのが大きいですね。水素を燃やしたり水素を使って発電しても有害物質は出ませんので、ガソリン車のアイドリングのように大気汚染をしないというメリットは大きいでしょう。水素を爆発させて動くエンジンの騒音の問題さえクリアできれば、夏の暑い日でもエアコンを使いながら就寝するような事も普通にできるようになるかも知れません。また、雪でマフラーがふさがれたような状態でも、車内の燃料タンク爆発の危険性さえ何とかすればガソリン車のように窒息死するような危険もなくなることが予想されます。

 今のところ官公庁という、ごくごく限定されたところでの利用ということでテストという意味合いも兼ねているかと思いますが、今後こうした脱ガソリン車が普及していくためには、水素の供給をどうするのかとか、水素を溜めたタンクが爆発する危険性はないのかという根本的な安全の問題など、クリアすべき問題は多いかと思います。さらに車中泊のために使うなら今のガソリンスタンドすべてに水素供給可能な施設がないと現実的ではありませんし、やはり問題は水素をどう大量に保管・供給し、運搬していくかにかかっていると言えるでしょう。これを日本が世界に先がけてやることができれば(安価な燃料電池の開発も含めて)、とてつもないアドバンテージになると思うので、日本のメーカーにはぜひこうした技術にも力を入れて欲しいものです。

ハイエースは中古でも狙われる

 昨日の新聞で、日本の車の中で車中泊用の車としても絶大な人気を誇るトヨタ・ハイエースが窃盗被害に遭う車のランキング第一位だという記事を読みました。メーカーのほうもその対策として全車に盗難防止装置を付けるということですが、プロの窃盗団にとってはそうした装置だけで防げるものでもありません。記事内ではハンドルロックなどの二重対策を勧めていたのですが、それでも盗む人たちは盗んでいってしまいます。

 ただ、窃盗被害に遭うハイエースというのは、他の車のように新しめのものだけでなくかなり乗っていて走行距離もかさんでいるような中古車も含まれるという側面もあります。それはなぜかというと、ハイエースは海外でも人気なブランドで、エンジンや部品に汎用性があり、耐久性にも優れているということから特に荷物や人を沢山載せてばりばり使えるという需要が大いにあるからなのです。海外の多くの国では故障した車を直すための部品類を充実させている修理屋さんが多くあり、古い車であっても安心して乗り続けられるということで日本車の中でも特に人気があり、ハイエースは慢性的な供給不足になっているのだそうです。

 海外において需要があって供給が少ないということになると、輸出業者は少々高値であっても、傍目にはほとんど下取りや買取り価格が付くとは思えないハイエースを高値でも買うということになります。そういう業者に対して車を集めてくればすぐにお金になるということなら、窃盗の標的としてハイエースが狙われるというのも納得できるかと思います。

 今まで車両盗難の被害に遭っていない様な方でも、ここまで景気のよくない経済情勢の中、たとえ今の円高水準がこのまま続いたとしても、将来的に狙われてしまう可能性は他の車種よりも高いことに変わりはありません。車中泊をしている中で狙われてもそこは大丈夫だとは思いますが、お住まいの近くの警察署の出す情報なども収集しながら、日々の防犯対策はしっかりされることが大切です。海外で使う場合は車中泊用にあつらえたさまざまな工夫も無残に剥ぎ取られた形で輸出されていくというのが常ですので、特に愛着が湧くほど大切に乗られてきたハイエースをお持ちの方は、十分お気を付け下さい。

悲惨な事故が起きても変わらない車周辺の話題

 京都・亀岡市で起きた居眠りによる交通事故は、単なる交通事故ということではなくさまざまな問題を私たちの前に示してくれました。事故を起こした車両が私の乗っているワゴンRのノーマルよりグレードが高い車であり、所有者の人がどれだけの金額で手に入れたのかだいたいわかるのでそれも実に痛々しい思いがします。

 今回、問題の少年にハンドルを握らせるのを許可したのは所有者本人ではなく、いわば強制的に別の人間が連れだって借りに行き、1日で帰ってくるはずが又貸しされて今回の事故を引き起こしたとの報道があります。こうした報道を全て鵜呑みにするのも問題はあると理解はしていますが、実際問題、加害者が被害者に対して賠償し切れるのかという心配がありますね。

 報道の内容を総合すると、まずハンドルを握っている本人が自動車保険に入っていたとは思えないので、車を貸した人物がどの範囲まで自動車保険に入っていたかということと、加害者の父親などが車を持っていて、その保険が今回の事故についても使えるような内容で契約していたかということがポイントとなるでしょう。状況によっては所有者が契約していた保険を使って賠償させるような可能性もあります。

 今回の事実とは結果的に異なるかも知れませんが、今回報道されているように初めて車を買ってもらって使おうと思ったところ、周辺の図々しい知り合いが強引に車を借り出しに来たり、突然自分で運転させろと言ってきて断れ切れずにそのまま事故を起こしてしまうような話はこれからも日常的に起こりうることです。その場合、同意の上で貸したことになってしまえば事故を起こした際には所有者の責任は免れることはできませんが、その点について大変重要なニュースが昨日入ってきたのを御存知でしょうか。自動車保険は一定の割引率に基づいて価格が決まっており、今までは事故を起こして保険を使ってもその範囲で上がったり下がったりするだけでした。それが今年からの改定で、事故を起こして保険を使うことに対するペナルティーが科せられ、1件の事故を起こしてから3年間は別枠の割高な保険料を支払わなければならなくなるそうです。自分の運転で事故を起こしたならそうしたペナルティも納得されるかも知れませんが、知り合いに貸した状態で事故を起こされた場合、自分の運転に責任は全くないのにかなり高い差額を支払わなくならなければならなくなります。そういう事を踏まえ、よほど信頼している友人か家族にしか貸さないようにしないと大変な目に遭うことは想像に難くありません。

 しかし、半ば強制的にカギを奪い取られ、そのまま乗っていかれてしまった場合、すぐに警察に届け出ようにも後からの仕返しが怖いところもあるでしょう。車を持っていない知り合いが多い中、自分が車を買うこと自体を手控えてしまい、全体の消費行動自体にも影響が出てくるのではないかとも思われます。せめて指紋センサーをオプションで用意し、事前に登録した人間以外がエンジンをかけようとしても動かないとか、メーカーもすればいいと思うのですが、飲酒検知機能と同じようにメーカーは市販車に付ける気配すらありません。今回の自動車保険の改定でも、今ある衝突回避機能を持っている車に乗っていればどうなるのかとか疑問はありますが、少なくともそうした機能が付けば事故が減るという客観的な事実が出揃った時点で保険料を割引くというのが筋でしょう。現実に起こっている悲惨な事故は、さまざまな課題を私たちに与えてくれますが、自動車メーカーや保険会社は協力して事故を起こしにくい車に政府からの補助金を出すように積極的に働きかけてくれないと、また同じような悲惨な事故による被害者が出ることを止められないのではないかと思います。今の段階で十分に気を付けてハンドルを握るということはもちろんですが、人間の良心だけに訴えても事故を無くすことはできないということを十分に考えた上で大企業の英断を期待します。

惜しまれつつも消えるサンバー

 すでにわかっていた事ではありますが、やはり現実としてニュースになってしまうと寂しいものです。自動車メーカーの富士重工(スバル)が、軽自動車の生産から撤退するという事で、最後の車を生産し、ラインオフ式が行なわれたとのことです。

 軽自動車で車中泊を考えるにあたって、各メーカーが出している軽の1BOXカーを比較することになると思いますが、スバルのサンバーは荷室の広さから就寝スペースを広く取れ、山道や高速道路でもきびきび走るスーパーチャージャー搭載車は今も多くの人たちに愛される車中泊用の車となっていると思います。

 私のスバルに対するイメージというのは4WDの性能に定評があるという事で、たとえそれが軽のREXだとしても4WDに切り替えれば安定した走行ができるという印象を持っていました。元々スバルはあのスバル360から自動車メーカーとして歩んで行ったわけで、時代の流れとは言えスバルの軽自動車がなくなってしまうのは(スバル名義の軽自動車はダイハツから提供を受けて販売は続きます)本当に残念な感じがします。

 しかしはっきり言ってしまえば、軽自動車という日本国内だけでしか売れない車を作っていても業績を伸ばすことができないし、今の円高によって海外との競争力も落ちることから会社存続のためには仕方なかったのでしょうね。となると、改めて日本の軽自動車の区分けというのが問題になってきます。「軽自動車」という規格を残したままで海外にも売り込んで行ける車を作ることが私たち日本のユーザーにとっても将来が明るくなるか駄目になるかの分かれ道であると思えて仕方ありません。日本の景気を良くするために、リッターカー前後の排気量の車まで軽自動車規格とし、多くのメーカーが競いあってさまざまな種類の車が出れば、2人ぐらいまでなら車中泊のための最強の車がどこかのメーカーから出るのではないでしょうか。アメリカのビッグスリーの業績が上がる中、何らかの動きが日本からも起こる事を期待し、その時には是非スバルにも面白い車を作ってもらいたいものです。

将来の電気自動車よりも現実的な車は?

 一昨日の夜のニュース、日本テレビ系列のNEWS ZEROを見ていたら、最初の方で三菱自動車とGSユアサが共同で車載用のリチウムイオン電池の工場を3月から本格稼動するという内容をかなり大きく報じていました。三菱自動車はハイブリッドではなく電気自動車を多く作っていて、そのための量産化が必要ということなのでしょうが、リチウムイオン電池をいくら大量生産してもどこでどの程度充電ができるかというインフラの整備が進まない限り、近所で乗り回す程度の車でしかないわけで、輝かしい未来の車を目指すためにはもう少し時間がかかるのではないかと少々冷めた目で見ていました。

 電気自動車にしてもハイブリッド車にしても、一般消費者が企業や政府の行なう壮大な未来に向けての実験に自腹を切って協力するという図式はまだまだ変わらないでしょう。そうした状況を冷静に見たいと思う私としては、同日のニュースで流れたマツダが出した新型車のニュースの方が興味がありました。昨日の新聞ではこの2つのニュースが並列に報道されていたのですが、テレビのニュースではカットされていたのが残念でした。まあテレビ局も商売ですから、日本経済のためにより多くの人がお金を使ってくれるようなニュースを優先して流しているのかも知れませんが、なけなしのお金をはたくなら、今回のマツダが出した車のような別のアプローチのエコカーを見てみるのも無駄ではないでしょう。

 今回マツダが発表したCX-5は、スポーツ用多目的車ですが、電気自動車でもハイブリッドでもないエコカーをコンセプトに開発された車で、特に2.2リットルディーゼルエンジンが興味をひきます。JC08モード燃費で、2WD(FF)で18.6km/L、4WDでも18km/Lというカタログ値はかなり頑張っている印象です。アイドリング時のエンジン音や室内空間の広さががどの程度かというのは実際に物を見てみないとわかりませんが、ガソリン車程度の静かさで、力もあって燃費もいいなら、将来このエンジンをMPVやかつて車中泊カーとして今もユーザーの多いオートフリートップの付いたボンゴフレンディのような車に載せてくれたら、日常の用途でも十分に使える車中泊カーとしてかなり注目されるのではないでしょうか。

 今後、電気自動車の画期的な充電方法が実用化し、今のガソリンスタンドの数くらい充電スタンドが整備されるようになるにはどのくらいかかるのかという事はちょっと自分には判断できませんが、今の技術ではまだまだではないかと私は思っています。もし車載用バッテリーをカートリッジタイプにして、日本で動いている電気自動車共通で使えるようにしたら、今あるガソリンスタンドで交換するような方法で使えることになるので、ガソリンやディーゼルエンジン車の代替として長距離走行も可能かも知れません。しかしバッテリーのリサイクルのためにカートリッジの交換にどのくらいお金がかかるか私自身把握できないということもあり、そもそも日本メーカーが電池を共通化できるのかといった問題もあるので、私は現時点では車中泊用途の電気自動車の購入はあり得ないと思っています。でも、電気自動車が日本国内なら今のガソリンエンジンの車なみにどこでも急速充電ができるようになれば、車内で家電製品を使いつつ車中泊なんてことが現実味を帯びてきますので、全く期待をしていないかといったら嘘になります。今回紹介したクリーンディーゼルエンジンを搭載した車は、そうした未来の車を私たちが使うまでの橋渡し的な車としてその役割をになっていってくれればと思う次第です。

電池劣化の説明責任は?

 アメリカのロサンゼルス郡地裁は、ホンダのハイブリッド車を購入した女性の訴えについて注目すべき命令をホンダに出しました。その女性は2006年モデルのシビックを購入し、広告ではリッター約21キロと宣伝していたものの、バッテリーが劣化するに従ってリッター13キロ以下に燃費が落ちたため、差額のガソリン代を請求するための訴訟を起こし、結果986ドルの賠償を勝ち取ったのだそう。

 これだけの事実を見ると、訴えるほうがどうかしていると思われる方は多いでしょうし、当のホンダも上告する意思は固いようです。電池は劣化していくのに従ってアシスト機能が働かなくなり、結果として燃費が落ちることは普通に予想できますが、まさかこんな感じで訴訟を起こされるとはホンダも思っていなかったのではないでしょうか。しかしこれは対岸の火事ではないような気がします。というのも、今の日本においても実に興味深い宣伝活動が行なわれているからです。

 というのも、今の日本のハイブリッド車は家庭用のコンセントから充電できるプラグインハイブリッド車が出てきて、ありえない燃費性能をうたっています。あくまで一つの例として挙げさせていただきますと、プリウスのプラグインハイブリッド車などは、ガソリンをほとんど使わないEVモードというのがあるそうです。そのモードで使っていれば、リッター60キロという驚異の燃費となり、報道でもこの数字が一人歩きしていたような感じを私は受けました。そんな印象をもとにトヨタのホームページで確認したところ、運転方法やエアコンの可動、道路状況などで燃費は変化する旨の記載はあるものの、バッテリーについては「リチウムイオンバッテリーの状態」としか書かれておらず、バッテリーが劣化したらどうなるのかという説明は驚異的な燃費の書かれたページには一切書いてありませんでした(2012年2月6日現在)。使用頻度にもよりますが、今回のような訴えが出るくらいバッテリーを酷使したまま交換をしなかった場合、リッター60キロのモードは使用できなくなるのではないかと思いますし、ハイブリッドでないエコカーと比較できるレベル以下の、かなりガソリンを消費する車になりさがる可能性は高いと言わざるを得ません。そういったプラグインハイブリッドを乗り続ける事に対する不安な点を、販売するにあたりきちんと説明してきたのかというのがまずは企業が確認しなければならないでしょうし、今後の日本のメーカーが特に海外で営業活動をするなら、こうしたディメリットをきちんと説明していかないと、さらなるトラブルが待っていることでしょう。

 それにしても、購入して(おそらく新車だと思いますが)5年ちょっとで最大のメリットである燃費ががた落ちになってしまうというのは、かなり買った人のショックが大きいでしょうね。その点については訴訟を起こした女性に同情します。今の日本のテレビでは連日ハイブリッド車や電気自動車についてのコマーシャルを流し、それほど批判をすることもせずに普及を煽っているようにも思えるのですが、このままでいいのかという気もします。昨年あたり政府の補助金のおかげでで売れまくったハイブリッドカーが電池寿命を迎えたら、ちょっとした社会問題になってしまうのではないかと思うと、人事ながら心配になってしまいます。すでにハイブリッド車を新車で買ってしまっている方は、下取りや買い取りで評価されるうちに乗り換えるのが無難だと私は思うのですが(^^;)。

HONDA 夏に発売のN BOXは車中泊カー?

 私の住んでいる静岡ではテレビ東京系列のネット局がないので、昨日ようやくBS JAPANで放送された「ガイアの夜明け」を見ました。軽自動車の特集の中で、メーカーとしては特にダイハツとホンダを紹介していたのですが、今年の夏に出るという新しいN BOXについてかなり期待を持たせる内容になっていました。とりあえず車中泊を目的に現在発売されているN BOXを検討している方はその車が発表されるまで購入を控えることをおすすめします。

 その車の概要については、番組の最後にちょっと紹介されただけでしたが、大人2人が足を伸ばして寝られるスペースを簡単に作り出すことができそうです。開発サイドの責任者のインタビューでは、この車なら日本一周も可能だとも言っていましたが、荷物の収納スペースの問題もあるので、その辺が明らかにならないと真の車中泊用の車とは言えないのではないかと私は思います。

 就寝スペースは、まず運転席と助手席をヘッドレストを外して後方にリクライニングさせます。後部については同社のフリードスパイクやモビリオスパイクのように完全に平らになるような作りになっているようで、前方に足を投げ出す形での就寝が可能というコンセプトということですね。いわゆるスズキワゴンRのような前の席を前倒しするような形でのフルフラットではありません。従来と同じように若干ではありますがシートをそのまま使うため前の席のところには段差が発生しますので、その点だけは残念です。

 もう一つ、これは車中泊に関係ありませんが後ろのドアを開けてスロープを出し、電動を含む車椅子をそのまま後部座席スペースに載せられる機能も付くのだそうです。

 この車が本当に車中泊のためという事をセールスポイントにされるなら、もう少し情報が欲しかったなというのが正直なところです。日本一周するぐらいの車旅に出るくらいなら相当の荷物を積み込む必要が出てくるのですが、それらの物を収納するスペースを作ることが可能なのかというところまでははっきりした情報がありませんでした。背の高い車なので、天井付近にネットなどを使って収納するか、就寝スペースを作るにあたって後部座席後ろのスペースがあればそこに入れるのかというところでしょうか。もちろん、それだけでは多くの荷物を載せられないでしょうから屋根の上にオプションでボックスを付けるなどしてさらなる出費がかかることも予想されます。現行のN BOXも軽自動車としては高額の部類に入るものでありますし、更に電動車椅子のための機能などを加味すると、車中泊用にオプションを揃えた値段を聞くのちょっとが恐ろしくもあります(^^;)。とりあえずは、乗り心地や燃費の悪さを我慢して4ナンバーの軽ワンボックスにするか、税金や保険が高くなっても、後部座席のみで就寝スペースを作ることができるだけの広さを確保できる普通車で車中泊しやすいものなどとも比較してみることも重要だと思われます。

 ただどちらにしても、今回の番組は車のメーカーの開発責任者が「車中泊しやすい車」というニーズに耳を傾け、そうしたコンセプトを持って車の開発をしているということがわかって嬉しくなりました。軽自動車の競争は激化の一途をたどっていることですし、他のメーカーにもこういった車中泊のしやすい車をどんどん提案していって欲しいものですが。

ホンダのEV MOTOR COMPO

 先日発表されたホンダのN BOXの明細は12月開催の東京モーターショーを待たなくてはなりませんが、同じ東京モーターショーで発表されるコンセプトモデルであるEVの2輪車もなかなか面白そうで気になります。その中でも、MOTOR COMPOは以前このブログでも紹介した乗用車シティと一緒に発売されたモトコンポを髣髴とさせるデザインになっており、実に興味深い製品だと思います。

Mcompo

 本体サイズは930×489×957mmで、縦置きも可能ということで車中泊のスペースをそれほど妨げずに設置できる可能性があります。着脱式のバッテリーで動き、非常時の携帯用電源としての用途も見込めるとのことなので、サブバッテリーでのさまざまな家電製品を車内で使うためにバッテリーのみを使うという用途でもいいですね。車載して走行中のバッテリーから充電可能ということなら、あとはヘルメットをどこに収納するかというところが問題になるかも知れませんが、車中泊用の車に常時搭載しておいていろいろな場面で活用してみるのも楽しいかも知れません。

 個人的な話ということでご勘弁いただければ、現状の電池では電気自動車が主流になることや、車中泊を前提とする長距離ドライブというのは難しいだろうと思っています。ただ、車の中に電動アシスト自転車や今回紹介したようなEVのような補助移動装置を積載して出掛けるというのは十分にありでしょう。車での移動が主でちょっと散策というような場合は電動アシスト自転車でも十分だと思いますので、そのままではペダルが重くて乗りにくいようなかなり特徴的なデザインでもそこそこ乗れるようにはなると思うのですが、今後はそういった車載用自転車にも期待したいところです。

 また、今回紹介しているEVにも搭載されている大型充電池電池についてですが、常に電池を寿命まで使い切った後にどうリサイクルするかということをまず私は考えてしまいますので、そうした回答を早めにメーカーも提示してくれればと思います。今回のコンセプトモデルの電池パックがある程度汎用性を持ってくれれば、価格もこなれてくるでしょうし、リサイクルもしやすくなって行くのではないかと。市販されるあかつきには、電池自体の安全性とともに、そうしたところも考えながら商品展開してほしいものですが。