HONDA 夏に発売のN BOXは車中泊カー?

 私の住んでいる静岡ではテレビ東京系列のネット局がないので、昨日ようやくBS JAPANで放送された「ガイアの夜明け」を見ました。軽自動車の特集の中で、メーカーとしては特にダイハツとホンダを紹介していたのですが、今年の夏に出るという新しいN BOXについてかなり期待を持たせる内容になっていました。とりあえず車中泊を目的に現在発売されているN BOXを検討している方はその車が発表されるまで購入を控えることをおすすめします。

 その車の概要については、番組の最後にちょっと紹介されただけでしたが、大人2人が足を伸ばして寝られるスペースを簡単に作り出すことができそうです。開発サイドの責任者のインタビューでは、この車なら日本一周も可能だとも言っていましたが、荷物の収納スペースの問題もあるので、その辺が明らかにならないと真の車中泊用の車とは言えないのではないかと私は思います。

 就寝スペースは、まず運転席と助手席をヘッドレストを外して後方にリクライニングさせます。後部については同社のフリードスパイクやモビリオスパイクのように完全に平らになるような作りになっているようで、前方に足を投げ出す形での就寝が可能というコンセプトということですね。いわゆるスズキワゴンRのような前の席を前倒しするような形でのフルフラットではありません。従来と同じように若干ではありますがシートをそのまま使うため前の席のところには段差が発生しますので、その点だけは残念です。

 もう一つ、これは車中泊に関係ありませんが後ろのドアを開けてスロープを出し、電動を含む車椅子をそのまま後部座席スペースに載せられる機能も付くのだそうです。

 この車が本当に車中泊のためという事をセールスポイントにされるなら、もう少し情報が欲しかったなというのが正直なところです。日本一周するぐらいの車旅に出るくらいなら相当の荷物を積み込む必要が出てくるのですが、それらの物を収納するスペースを作ることが可能なのかというところまでははっきりした情報がありませんでした。背の高い車なので、天井付近にネットなどを使って収納するか、就寝スペースを作るにあたって後部座席後ろのスペースがあればそこに入れるのかというところでしょうか。もちろん、それだけでは多くの荷物を載せられないでしょうから屋根の上にオプションでボックスを付けるなどしてさらなる出費がかかることも予想されます。現行のN BOXも軽自動車としては高額の部類に入るものでありますし、更に電動車椅子のための機能などを加味すると、車中泊用にオプションを揃えた値段を聞くのちょっとが恐ろしくもあります(^^;)。とりあえずは、乗り心地や燃費の悪さを我慢して4ナンバーの軽ワンボックスにするか、税金や保険が高くなっても、後部座席のみで就寝スペースを作ることができるだけの広さを確保できる普通車で車中泊しやすいものなどとも比較してみることも重要だと思われます。

 ただどちらにしても、今回の番組は車のメーカーの開発責任者が「車中泊しやすい車」というニーズに耳を傾け、そうしたコンセプトを持って車の開発をしているということがわかって嬉しくなりました。軽自動車の競争は激化の一途をたどっていることですし、他のメーカーにもこういった車中泊のしやすい車をどんどん提案していって欲しいものですが。


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