水筒・携帯マグボトル」カテゴリーアーカイブ

モンベル チタンカップ600

チタン製のマグカップをケトル代わりに湯沸し用のクッカーとして使う場合、ネット検索をするとまず出てくるのがスノーピークのチタンシングルマグ600で、多くの方が使われているだろうと思います。私が持っているのはこれより一回り小さい同社450mlのチタンシングルマグで、これでもカップヌードル方のお湯は沸くのですが、カップを満タンにしてから湯沸しには使えないので(沸騰するとお湯が大量にこぼれてしまうので)、余裕を持ってお湯を沸かせる600mlのマグカップは気になる存在でした。

しかし、私が常用しているバックパックにスノーピークのチタンシングルマグ600を入れる場合、サイドポケットはチタンシングルマグ450のサイズでいっぱいいっぱいという感じになりますし、さらに効率よくお湯を早く沸かせるために口径の違うフタを探すこともしなければいけなくなります。このフタというのがハンドメイド品が多く、購入する場合マグカップと同じかそれより高かったりするのです(^^;)。私がチタンシングルマグ450で使っているフタは偶然100円ショップで買ったステンレスマグカップに付いていたものですが、その商品はすでに販売を終了しているので、このままお湯を沸かせる容量を我慢して使おうと思っていたところに、このモンベルのチタンカップを見付けました。

640

写真の通り、このカップはスノーピークチタンシングルマグ450と同じ口径で、高さだけが違っているものです。購入前に念のため今使っているフタが使えるかどうか確認した上で購入したのですが、フタだけでなく中にトランギアアルコールバーナーもすっぽり入りますし、重心が高くて不安定になるディメリットさえ理解すれば、フタを使い回せるだけでなく今使っているバックパックのサイドポケットに収納できます。サイドポケットは2つあるので、今まで湯沸しセットに入れていたチタンシングルマグ450も反対のポケットに入れて、そのマグの中にナルゲンボトルを突っ込めば見てくれを損なうことなくボトルが収まるのて、サイズの違うマグカップを2つサイドポケットの中に入れて持ち運ぶことができるようになりました。

640_1

今後は湯沸しは600mlの方で行ない、450mlのマグカップは普通に温かい飲み物を飲むために使うことができるので、また用意する持ち物が増えてしまいそうです(^^;)。同じスノーピークのマグ同士ならスタッキングして1つのカップとして持ち運べることからどうしてもセットでというと同メーカーのものになってしまうとは思うのですが、モンベルのマグボトルならフタが共用できますし、私のようにバックパックの両サイドに入れて持ち運びたいということなら、600mlのマグを選ぶ際はこちらの選択もありだと思います。

さらに、連続してアルコールストーブを使い続けたいような場合も、同じ口径のカップですからそれぞれのカップの中にトランギアやエバニューのアルコールストーブを収納可能になります。真鍮製のトランギアより軽いエバニューのチタンアルコールストーブは気になる存在ですが、これを書いている現在ようやく市場に製品が出てきたので、今後の導入も視野に入れながらバックパックの中を再編してみたいと思います。


サーモス タンブラー用「フタ(S)」と「ソコカバー(S)」

 同じようなものでもメーカー製とそれを真似た安いものが並列で売られている場合、どちらを選ぶか迷うことがあります。今回紹介する真空断熱タンブラーも多くの製品が売られているのですが、あえて安いものには手を出さないでサーモス社のものを買ったのが2011年ですからおよそ4年も前になります。その後、保温性能に何の問題もなく使い続けて今に至ります。

Dsc_0042

 購入した直後には100円ショップで見付けてきたものでフタをしてみましたが、さすがにメーカーの定番品としてロングセラーとなっているためか、メーカーの方で純正のフタが出ていたのですね。私は全く知りませんでしたが、先日たまたま見付けてタンブラーの底にはめ込むシリコン製のカバーと一緒に購入してきました。

Dsc_0044

 このフタはスライドさせることによって飲み口が開き、ゴミやホコリが入らないようにしつつ保温効果を期待するもののようです。栓としての役割はないことに注意しましょう。というのもこのまま倒したりひっくり返したりすると結構すごいことになるくらいこぼれます(^^;)。中味をこぼしたくない場合はこのフタを買うよりも普通の水筒を買った方がいいと断言できますのでその点を考慮されるのがいいと思います。

 ただ、車のドリンクホルダーに入れて使う場合、タンブラー自体が倒れることは考えにくいので、簡単に外せて中を洗える容器としては結構便利に使えると思います。また、夜のキャンプで虫が入らないようにカバーできるということもあります。たまたま私はお店の改装セールで在庫品を安く買えたのですが、部屋の中で持ち運んだり車の中で使いたいような場合、フタはこんなものでもあると便利ですね(^^;)。

 ちなみに、店頭でこのフタを見付けた時に、パッケージに書いてある適応製品の表記をネット検索したら、私が以前に書いたページがヒットしたので安心して購入できました(^^;)。まさに備忘録としてのブログを続けていて良かったと思えた瞬間でした。


ナルゲンボトル 広口0.5L Tritan

 新しく購入したバックパック用に入れやすい水筒を物色していて、今まである中のもので対応しようと思ったのですが、バックパックの中には絶対に濡らしたくないモバイル機器が入っています。そこで、パッキンがなくても極めて漏れにくい構造を持ち、熱いお湯でも入れられるナルゲンボトルを携帯しようと決めました。

Dsc_0006_2

 しかし、私が今持っているボトルは広口の1リットルのものしかないので、少々大きくて水を入れると重くなるのが問題でした。そこで、またまた新たに水筒を購入することになりました(^^;)。細口の0.5リットルボトルは多少太めで、その分多く入るようになっています、広口0.5Lのボトルは目盛りが400mlまでしかありませんが、ぎりぎりまで入れると500mlになるようになっていて、写真のように片手にすっぽり入るサイズです。さらに容量の少ない380mlというボトルもありましたが、とりあえずバックパックに入れるくらいなら広口0.5lのものがいちばんバランスが良いような気がしたのでこの大きさにしました。ひとつ疑問に思ったのが、ナルゲンのこの種のボトルは容量に関係なく同じ価格で売られていることが多いということです。もし常用可能だったら1リットルのものが無難だとは思いますが、さすがに大きすぎますし、こじんまりとしたこのサイズも気に入っています(^^)。

 水分補給用として気に入っているのは、ボトルが透明ではっきり残りの量がわかるだけでなく目盛りも付けられているので、自分の飲んだ量を確認しながら飲むことができるということもあります。さらに、お湯をそのまま入れることができるので、いざという時にはお湯を入れたボトルにタオルを巻けば、簡易的な湯たんぽとして使うこともできます。となると、400ml程度のお湯を作ることのできる装備も増やしたいところです。こうしてだんだんと道具の蟻地獄にはまって行くわけですが(^^;)、こうしていつも持ち運んでいるものの中にいざという時に使える道具を入れておけば、何かあった時に安心ではあるので、入れるものと重さのバランスを考えて、さらに日常的に持ち運ぶものを決めていきたいと思います。


ジャーサラダの持ち運びには メイソンジャーよりナルゲン?

 最近のはやりで、厚手のガラス瓶「メイソンジャー」に何層にも違う野菜を入れたジャーサラダが多く作られていると話題になっています。見た目がきれいで食べてもおいしいということになれば、家の中だけで楽しむだけというのはもったいないということにもなるでしょう。

 ただ、ガラス瓶を持ち出して使うというのは、やはり割れたらどうしようという心配が先に来てしまいます。となるとてっとり早くプラスチック製品で代用できればと考える方も多いでしょう。その種の容器は100円ショップでも簡単に購入できますが、問題はドレッシングを入れてひっくり返してしまった場合やバッグに入れて持ち運ぶ際に漏れないかということです。その点でおすすめしたいのは、パッキンは付かないものの、フタと本体が相当密着することで滅多なことでは液漏れしないことで定評のある、登山用品店に置いてあるナルゲンのキッチン用ボトルの数々です。

 ナルゲンボトルと言えば、私も持っていて湯たんぽとしても使えないこともない水用の1リットルボトルをメイソンジャーの代わりに使い、ジャーサラダを作っている方をネット検索していて発見しましたが、ボトルの中から取り出して食べるにはやはり口が小さいのが問題でしょう。しかし、キッチン用のボトルの中にはサラダを入れるにはいい口と大きさのボトルが存在します。

Dsc_0001_4

 写真にある広口タイプの容器なら食べやすく、大きさもほぼ1人前の500mlとその倍の1lタイプもラインナップされているので、用途に応じて使い分ければいいでしょう。お弁当用なら保冷バッグの中にこの容器を入れて持ち運べば、朝入れて昼食べるくらいなら十分鮮度を保つことができるでしょう。もしジャーサラダを作ることを主目的にする場合は写真の左側にある1リットルの容器がおすすめです。ただ、1リットルタイプは写真で見るよりもけっこう大きいですし、旅先でいろんな用途に利用する場合は、サラダの量がだいたい一人前くらい入る500mlタイプのものの方が使いやすいように思いました。

Dsc_0002_1

 私の使い方から考えると、あえて1リットルタイプのものよりも、500mlのものを2つ買った方が日常生活にも使う場面が増えるだろうと思って青と白のフタの容器を購入しました。ちなみに、登山用が青、キッチン用が白と言われていますが、両者の違いは全くないと思います。水用のボトルと比べるとプラスチックが薄いですが、ねじ込み形のフタは簡単に閉まる上に何かの拍子に外れてしまうこともなさそうで、サラダにドレッシングをかけた状態で持って行くのもよさそうです。

Dsc_0004

 こんな感じでミックスサラダを入れてみましたが、さらに広口で100℃までの耐熱タイプなので、食器の代わりに使うというのもよさそうです。ひとつ気を付けたいのが、漏れないからといってドレッシングを掛けた状態で全体にドレッシングを行きわたらせるために激しく振ると、浅漬けのような状態になってしまうことです(^^;)。ということは、道の駅などで購入した野菜を浅漬けの素と一緒に入れて車の振動の中運べは、旅の途中でいい具合に漬けることもできるということですが(^^;)。

 あと、触っていて思ったのですが、車の旅行でもそうですが、日常においても例えばお菓子の袋を開けてバラけることが多いと思うのですが、その時にこの容器に乾燥剤と一緒に入れておくと非常に具合がいいのです。透明なので中も見えますし、しっかり閉まるのが本当にいいですね。登山用品のお店にしか置いていないかと思いますが、興味のある方はぜひ実際の物の見て確認してみてくださいね。



THERMOS ステンレス電池給湯ポット TAL-2200

 連休は行楽には最適ではありますが、それに負けず劣らず量販店やスーパーでは魅力的な品物の売り出しをやったりします。今回は大型スーパーで投売りされているものが、アマゾンの価格より安かったので半ば衝動的に購入してしまいました。

1111

 見てくれは普通のポットですが、サーモスの製品ということで容量いっぱいにしておけばそこそこの保温力を誇ります。容量は2.2リットルで、今使っているやかんとちょうど同じくらいです。この種のポットは強くボタンを押し込むことでお湯を出す手動のエアーポットが普通ですが、この製品が画期的なのが、単三電池4本でモーターを回し、力を入れずに給湯できることです。全く力を使わず水やお湯をどこでも注ぐことができるのはやはり便利です。普通のものはコンセントから供給されますが、この製品はコードレスでモーターを動かすため市販の電池が使えるというのは実に嬉しいですが、調べたところ、すでにメーカーで製造中止になったことで安く売られていたという製品でした(;_;)。

1112

 フタの後ろが電池ボックスになっていまして、ここに単三電池4本を入れるようになっています。プラスマイナスを間違えないように入れると、普通に使えるようになりますが、電池を取り出す時に下段の部分が若干大変だなというのが個人的な印象です。指が細い人なら、取り出すためのスペースに指が入り、比較的楽に取り出せると思います。

1113

 本体にはアルカリ電池4本が付いていますが、個人的な興味もあり、当然のごとくエネループ(充電式のニッケル水素電池)で動くかどうか試してみました。これはメーカーが推奨する使い方でもなく、説明書に充電地での動作については書かれていませんでしたのであくまで自己責任も伴う使い方にはなりますが、いざという時には充電池でも動くということで、災害時で新品のマンガン電池の入手が難しい場合でもソーラーパネルで充電したエネループを使えるのは心強いものです。

 本体自体はシンプルな作りになっていて、容量の確認はフタを開けないとできないということはありますが、電気の力で給湯できるポットとしてはかなり利用範囲が広いと思います。自宅での使用の他、外に持ち出したりキャンピングカーの中で使ったりするのにもいいでしょう。車中泊関連で言うと、お湯が作れるところでこのポットの中を満たしておけば、小型の湯たんぽなら家族の人数分くらいのお湯を供給できると思います。車内に持ち運ぶ場合は転倒しないような工夫が必要なので、その点には十分注意の上使うようにしましょう。製品自体もすでにサーモスのサイトに載っていないもののため、店頭の在庫が最後になりそうです。私はイトーヨーカ堂で税込み2,480円で購入できましたが、興味のある方は店頭でもネット上でも早めに確保することをおすすめしておきます。


少し飲んで残りは持ち出す 冬のコンビニコーヒーはラージサイズ?

 2014年も11月に入り、日本全国はかなり冷えてきたという印象があります。そんな中、冷え切った体を暖めるため、温かい飲み物が欲しくなる季節です。車で移動中に手っ取り早く温かい飲み物にありつくためには自動販売機の缶飲料というのが一番てっとり早いですが、ブラックコーヒーなら、コンビニで抽出するコーヒーをステンレス真空マグボトルに入れるというパターンを個人的にはおすすめしたいところです。

 そういうところで、前回紹介したのがレギュラーサイズのコンビニコーヒーを全部マグボトルに移してしまうことでしたが、今回はあえてラージサイズのホットコーヒーを頼んでみました。

Dsc_0022

 前回も今回も利用させていただいたセブンイレブンのコーヒーですが、レギュラーサイズで150ml、ラージサイズで235mlと言われています。写真のマグボトル、タイガー魔法瓶のMMP-G020は容量が200mlなので、限界いっぱいまでマグボトルに入れても、多少残っています。コーヒーの保温という観点から言うと、できる限り中を満たすことでカタログの保温性能に近くなります。それでいてこれだけ余しているので、残りを飲んで多少体を暖めてから出発し、ボトルに入れてあるものは後でゆっくりと楽しむといったことができます。

 今回利用したセブンイレブンのラージカップは、入れてそのまま持ち運ぼうとするとレギュラーサイズと比べて若干ふにゃふにゃになって安定が悪くなるので、相当ノドが渇いている時でないとホットのラージサイズは頼まないと思います。しかし、その大部分をきちんとフタが閉まって保温可能なマグカップで持ち運べるなら、ボトルに入れた残りをまずいただき、後でゆっくりといただくことができるラージサイズコーヒーをあえて頼むパターンもこれからの季節では有りですね。


コンビニコーヒーと相性良好 タイガー魔法瓶 夢重力ボトル MMP-G020

 その場でおいしいコーヒーを頂くために一杯ごとに豆を挽き、出てくるコーヒーはレギュラーサイズで税込100円で購入できるコンビニが増えています。恐らくサービスを展開しているどの店舗にもコーヒーメーカーは配備されていると思うので、専門のコーヒーショップがなくても車で移動していればコンビニに入ることでおいしいコーヒーをいただけるのですが、その場で飲まないと持ち運びが厳しいですし、適温も保てないという問題はあります。

 せっかくこのようなサービスがあるのですから、コンビニで煎れたコーヒーを多少ロケーションのいいところまで車で移動して飲みたいと思う方も多いでしょう。車のドリンクホルダーにフタをしたカップを入れて運んでもいいですが、保温保冷できるステンレス製ボトルと組み合わせるとかなり状況は違ってきます。

 ちなみに、最初にこのシステムでコーヒーを売り出したセブン-イレブンの場合、100円のレギュラーサイズで150ミリリットルと言われています。真空断熱ボトルにもいろいろありますが、どんなボトルにもこのくらいの量なら問題なく入ると思いますが、保温ということを考えると、できるだけ容量いっぱいに入れた方が中のものの温かさが長持ちする傾向があります。どのメーカーが出しているボトルでも最小で0.2リットルのものが一番小さいと思いますが、中でも本体が軽くて小さく、中をゴシゴシこすっても大丈夫なようにフッ素コートされていないタイガー魔法瓶の「夢重力ボトル」のシリーズの中から、本体の重さが110グラムのMMP-G020という型番のものを今回選んでみました。

20141010_163934_android

 とりあえず手持ちの5インチ画面のスマートフォンNexus5と比べてみましたが、高さにいたってはNexus5より低いという結果にまずはびっくりしました(^^)。ちなみに色は青と白とピンクがあってなぜピンクにしたかというと、アウトレット品で残っていたのがこの色だったということです。大きさ的には缶コーヒーのレギュラーサイズといった趣で、これならどこでも気軽に持ち運びできます。

 この商品自体のインターネット上の口コミを読んでみると、小さく軽くしたため以前の製品よりも保温力が弱くなったという指摘がありました。この点についてはその通りかも知れませんが、コンビニのコーヒーをその場で移し替えてどこかロケーションのいいところまで移動して一気に飲むくらいだったら十分な保温力ですし、飲み終えた後の手入れも作りが単純なためラフな扱いでも大丈夫です。できれば飲み終えた後すぐ、水かお湯ですすぐことができれば言うことないでしょう。飲み口にも余分な部品がないので、金属アレルギーのある方には向きませんが、しっかりと洗う場合も楽だと思います。

 さらにこのマグボトルは車での旅だけでなく、電車を使った旅にも役に立ちます。駅のそばにコンビニがあればそこでコーヒーを補給し、町歩きをしながら適当な所でコーヒータイムにすることができるので、空のままでもこのタンブラーは持ち出すことが多いです。コンビニのサービスは物流が支えていて、様々な災害の影響によりコンビニのコーヒーも飲めなくなってしまう状況も出てくるかも知れませんが、単に容器からタンブラーに移し替えるだけでいいのであればやっぱり便利だと思います。

 コンビニのコーヒーにはホットだけでなくアイスもありますが、アイスの場合は最初から入っている氷の分容量を食いますので、アイスコーヒーを入れて持ち運ぶ場合は容量の大きい別のボトルがあると便利です。私の場合は以前に紹介した、サーモスの真空断熱ケータイタンブラー 0.29L JND-290を併用しています。

http://syachu.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/thermos-029ljnd.html

 車中泊の旅行でコーヒーやお茶を飲む場合、当初はどこかでお湯をわかしてという手順がないと、缶飲料は別にして温かいものについては外出先で楽しむのは難しい状況がありました。しかしコンビニのサービスがここまで充実してくると、旅先でもうまく利用しない手はありません。日常的にお茶やコーヒーを真空断熱ボトルでいただいている方は、日常で使っているものを持ち出すだけではなく、旅先でもかさばらない容量の少ないボトルを新しく物色してみるのもいいと思います。


水分補給のための温度管理

 先日、ショッピングセンターのマイボトルコーナーで、日本のボトル3大メーカーの1つ、サーモスの作った水分補給に関する冊子が置かれていたのでもらってきました。一年中で一番気温が上がるのが8月中旬と言われているので、熱中症予防のためにいくらかでも役に立てばと思って中を見てみました。

0001

 表紙には「5℃-15℃プロジェクト」とあり、この範囲まで冷やした飲料を飲むことで体の中から効率的に冷やすことができると書いてありました。外で運動している場合や、室内でもクーラーを使わないで暑さを我慢しているような場合も常温ではなく冷やしたものを飲む方がいいとのこと。

 さらに冊子の中を見ると、気温31℃および35℃の環境下で異なる水温のスポーツ飲料を飲んだ時の身体状況を比較した実験結果として、その後のパフォーマンスの良い順番は、(10℃>22℃>2℃)となったとあります。詳しくはサーモスのホームページで確認していただければと思いますが、これでわかることは、暑いからと言ってキンキンに冷えた飲み物をがぶ飲みすることは体にとっては逆に悪い影響を及ぼす可能性があるということでしょう。

 冊子ではこのことから、5℃程度に冷やした飲み物をサーモスの水筒に入れておけば、飲みながらでも4時間くらいまでは15℃以下の温度を保てるので、自社製品を買いましょうという宣伝で終わっているのですが(^^;)、果たしてこの小冊子で述べられていることが全て真実なのかどうか疑ってみました。というのも、冷やしたものよりも常温の水分補給の方が理想的とされていると述べられているころもあるので、本当に冷たいものの方がいいのかと思いつつ、ネットで調べてみました。

 すると、「冷やしていない常温」という記述のあるページの中で、具体的な温度は、10℃から15℃がベストと書いてあるのを発見しました。私が理解した範囲の中での話ですが、この「常温」というのが何℃を指すかというのがミソで、冬なら常温の範囲は下がり、夏だと逆にその範囲は上がるという根本的な状況をしっかり把握しておかないと対策もおかしなものになってしまうように思いました。例えば常温の範囲が上がる夏場では、特に車の中に飲み物を放置しておけば逆に熱いものが常温になってしまうわけで(^^;)、いつの季節でも常温がいいというのは間違いだということになりますね。

 ただ、クーラーボックスに飲み物を入れて冷やしたものを飲む場合、状況によっては5~15℃より低くなってしまう場合も出てきます。その際、少々の工夫で温度を調整するだけでなく、体も冷やすことができます。

0002

 写真は、私の持っている銅に錫をメッキしたフリーカップですが、この夏は冷たい飲み物をこのカップに入れて飲むようにしています。熱伝導率がいいので、冷たい飲み物を入れただけでカップも冷え、手に持っただけでひんやりして気持ちいいだけでなく、冷たすぎると感じた場合、ちょっとそのままにしておけば、比較的短時間で入れた飲み物の温度をぬるくすることができます。容量もそんなに大きくないので飲み過ぎも防止でき、必要な分だけ水分補給できます。さすがに運動中にこんなカップでは飲めないでしょうが(^^;)、車の旅のお供に、銅製の小さめのビアカップなどを持ち出すなんてのもいいのではないでしょうか。そのカップでビールを飲めれば言うことないのですが、運転が伴う方はノンアルコールの飲料でくれぐれも我慢しましょう。


折りたためるシリコンボトルの扱い方

20140725_120429_android

 これまで気になっていながらなかなか購入にまで至らなかった、シリコン製のボトルをついに購入しました。専用のケースが付いているのがミソで、容量は550ccあります。

20140725_120457_android

 さらに、使わない時はぺしゃんこにして巻取り、付属のリングに差し込めば、かなり小さくなって持ち運びができます。私の購入したシリコンの特性は-30℃~120℃ということで、水を入れたボトルを冷蔵庫で凍らせることもできそうです。ケースに入れることで保温や保冷効果もありそうですし、荷物を少なくするためにはこれ1つでいいかとも思えますが、完全にそうとは言えないかも知れません。

 というのも、やはりシリコンの特性として、柔らかく押すと変形することから、ケースに入れない素の状態では片手で持ってそのまま飲むようなことは難しいですし、変に圧力を掛け過ぎると、パッキンの隙間から中味がもれてくることもあります。蓋を空けていた時には勢いよく中味が出てくる危険性もあるので、取り扱いはやさしくそっと持ち、片手では無理だと思ったら両手で持って飲むようにした方がいいでしょう。

 また、蓋がしてあるからといってカバンの中でひっくり返ったり、上下逆さまにしたりすると私の持っているボトルでは中味が漏れてくる場合がありました。これは、店頭で試すことができれば、蓋をした状態で外側を押してみればわかります。押すとそのままへこみ、空気が漏れるような場合は、まず液体が漏れるとみるべきでしょう。決して漏れないボトルを希望する場合は、この手のボトルを使うよりナルゲンボトルのような構造のボトルを使う他なく、糖分が入っていたり匂いのする液体は入れない方が無難です。逆に、水を凍らせて冷却材代わりに使う場合は多少漏れてきた方が冷たくなると思うので、これからの酷暑の季節にはおすすめだと思いますね。

 私の想定する使い方として、普段は折りたたんで持ち運び、水を汲める場所に来たらやおら取り出して、水を入れた後には常に蓋の部分が上を向くような状態で持ち運びながら水分補給に使うか、最初から水を凍らせて溶ける過程の冷たい水をいただくような形で使おうと思います。人によってはシリコンの匂いが中味に移ることが気になる方がいるかも知れませんので、これも店頭で触れることができればボトル内の匂いを確かめることも必要になってくるでしょう。

 このように、普通のボトルとは多少特性の違いがあり、癖もあるシリコンボトルですが、その特性をよく分かって使う分には使い道がいろいろあり、今後の工夫次第では新たな利用法も出てくると思います。ともあれ、このボトルのデメリットについてよく確認した上で使うことをおすすめします。


ナルゲン 広口1.0Lシリコンケース

20140607_122526

 以前からナルゲンボトル用のケースとして気になっていたのがシリコン製のケースでした。以前購入したネオプレーンのケースも湯たんぽとしてナルゲンボトルを使う場合は、カバーをすればケースをすれば直接持てて便利ですが、このシリコンケースもそのように使えるのではないかと思っています。

20140607_122706

 パッケージにあった他の使い方として、中にライトを入れてランタンシェードとして使えるというのがあります。ケース単体でランタンシェードとして使うなら、平べったくて真上に光を出す器具の方が扱いやすいように思います。今回試してみたのは、以前何かに使えるかと購入しておいた「OSRAM LEDライト DOT-it」という単四電池3本で使えるライトです。このライトは連続点灯時間が長く、さらに3つあるライトを全部付けずに省エネ運転もできるようになっています。元々は車の天井に付けて車内全体を照らす用途を考えていたのですが、このシリコンケースとセットで使うとかなりいい感じになります。

20140607_181622

 あえてLEDを1つ点灯という省エネ運転をしても、暗闇の中なら周辺を照らしてくれるという印象です。通常はシリコンケースの中にLEDライトを入れておき、必要に応じてランタンにもボトルケースとしても、またシリコンの素材を生かして鍋つかみにも使えるので、むしろ防災用品として便利な一品なのではないかと思いますね。