月別アーカイブ: 2021年4月

全国で感染症が広がる理由を目で見えるように紹介してくれた「日々のマナー問題」

昨日は、朝からテレビのワイドショーを見ていて、「また定期的に同じようなネタをやっている」と感じる、カメラを出して単なるマナー違反では済まないような危険な事をやっているにも関わらず、カメラを持って注意しに行ったら逆切れする釣り人についてVTRを流しているのを見ました。

今回のケースは防波堤に行って釣りをする人たちが、かなり波の荒い日でも行くため波にさらわれて海に落ちるような事故が頻発しているということで、そもそも一般の釣り人が防波堤に行けないように、入り口にある大きな門に南京錠を付け、人が乗り越えられないように壁の上には有刺鉄線を付けて、容易に乗り越えて入ってこられないような対策を地元では行なったものの、そうした対策をものともせずに壁を乗り越えて入る人がいることをカメラは写していました。

さらに、関係者から仕入れたのか、南京錠の番号から発注したのかわかりませんが、門にかけられた鍵の合鍵を持って普通に入っていく地元人らしき釣り人もいて、こうなると取り締まる方も実力行使に出ないと釣り人の侵入を根絶できないような感じでした。

こうしたVTRの中でのあるある通り、テレビクルーが侵入しようとした釣り人にインタビューしていると、中には逆切れして大声を挙げる人もおり、テレビ局はこうしたVTRを警察に提出して何とかできないのかと思いますが、相変わらずの問題提起のみでコーナーは終了してしまいました。

なぜ釣り人は立ち入り禁止エリアの防波堤に向かうかというと、やはりそこは魚が良く釣れるからという理由になるのですが、波にさらわれて命の危険があるのに通ってくるというのは、もはやこれはある種の人間の性とも言うべきで(魚が釣れた時の成功体験が忘れられない?)、どんなに厳しく取り締まってもこういう人は出てくるのではないかという風にも思えました。

このVTRの後に、同じワイドショーでは先日東京で行なわれた警察と東京都職員が週末に多くの人が出ている場所で新型コロナウイルスに感染しないように外出を控えましょうという呼び掛けを行なっていることを報じていたのですが、先の命よりも魚釣りを優先させる釣り人の後にこうしたニュースを見ると、これはもう緊急事態宣言を出しても一部の人たちの外飲みや外出を止めさせることは無理だろうと思わずにはいられませんでした。

現状でステイホームしないで、用もないのに多人数で会食や外飲みすることは、防波堤に立って波にさらわれ、命を落とす可能性と比べてどたらが確率が大きいのかは実はにわかにはわかりません。どちらも、過去に多くの事故(感染)があっても自分だけは大丈夫だろうと思い込んでしまうという事においては変わりがありません。

一つ違うのは、防波堤に侵入する釣り人は(感染症の危険がない時期であることが前提ですが)迷惑を掛けるのは近くの漁師さんや海上保安庁の方々だけなのに対し、今の時期に外出する人たちは常に週辺および家族・職場など近いところにある人たちにも感染させる可能性があるということです。しかもウイルスは目に見えないので、誰から感染したかというのは正確にはわからず、それがさらに状況を悪くしているのではないかと思います。

この文章は不要不急の外出をしている人に書いているというよりも、現在ステイホームをしていて、ストレスが溜まってきているような人に向けて書いています。考え方として「これだけ人出があるのだから、自分も同じように出掛けても大丈夫だろう」と考えてしまいがちになるかも知れませんが、何しろ国内ではほとんどの人が免疫を持っていないわけですから、ちょっとしたいつも会わない人との接触が外であってもかかる可能性は大です。さらに下手をしたら重症化してしまって現在の生活が根底から崩れてしまう可能性が大いにあるという風に考えると、人が出掛けているから自分もと考えるのは自らが免疫を獲得した後に考えるべきことだと思います。引き続きこのブログでは来たるべき車中泊旅解禁に備えて、色々な下準備についても試行していこうと思っています。


いつも使っているウェブブラウザChromeのブックマークからサイトが消える前にやっておきたい対策

現在、いまいち原因がわからない中で、ウェブブラウザの「Chrome」で作っているブックマークの中から特定のサイトのブックマークが消えてしまうという不具合に遭遇しています。

頻繁に訪れるサイトについてはブラウザの履歴をたどることで出てくるので、改めてブックマークすることで何とかなっていたのですが、今回はしばらく訪問していなかったサイトが消え、そのサイトについてのデータを取っていなかったので、極めて不透明な中でネット検索をしてサイトの在り処を探そうとしたのですが、やはりうまく行かず途方に暮れかけました。

ただ、そこで一つ思い出したことがありまして、一つのわずかな突破口から何とか消えたリンク先を発見することができました。というのも、現在はスマホのAndroidを主に使っている関係からブラウザはほとんどChrome一択で使っていたものの、過去にモバイル関連の低速でも画像を圧縮してページを軽くしてくれる機能のある別のブラウザ「Opera」をスマホにインストールし、ChromeのブックマークをコピーするためにパソコンにもOperaを入れてブックマークをコピーしていたことを思い出したのです。

Chromeのブックマークが一部消えたのは、恐らくパソコンやスマホに至るまで設定を同期してくれる機能がうまく動いていないことが考えられるのですが、同期を切ったら切ったで不便になるので、今までスマホやパソコンを使っていて致命的な事件は起きていないこともあり、できれば一連のGoogleの行なう同期は切らないで使いたいのですが、今回たまたま別ブラウザにブックマークをコピーしていたことで何とかデータの復旧ができました。

とりあえず、そうして戻したブックマークについては、Chromeの設定からエクスポートして改めて保管することにしました。ブックマークについては新たにサイトを登録した時に改めてデータをエクスポートし直すことで、今回のように突然データが消えても復旧させることはできると思いますが、今のところ何が原因かわからないというのはちょっと不安です。

今回の体験で、昔と比べるとかなりの信頼性で同期を使っているとは言うものの、無くしては困るデータについては同期を心から信用しないで、手作業でもデータをどこかに逃しておいて、いざという時に慌てないようにしたいと思います。今のところ、あと無くなって困るのはスマホの電話帳としても使っている「連絡先」なので、こちらの方もエクスポートすることで、いざという時には自力で復元できるように作業を行ないました。

なぜかわからないのですが、私の場合一気にデータが消えてしまうということではなく、特定の変更したアドレスやブックマークが変わってしまったり消えてしまったりする傾向にあるので、複数の端末を同時に操作しているような場合が危ないような気がして、これについては自分で気を付けるしかないので、データを別の形で逃しておくというのはとても現実的な対策ではないかと思います。データというものはどういう形であれ無くなってしまう可能性がある事に変わりはないので、自分で消えてしまったら困るデータについてはしっかりと別の形でのバックアップを取っておくことをおすすめします。


新東名の新御殿場インターチェンジおよび国道138号バイパス開通で静岡以西の道路アクセスが変わるか

まだ旅行にはなかなか車で行けないながらも、今後の車中泊旅を考える中で、かなり便利な道路が開通したので今後が楽しみなのが、新東名の御殿場ジャンクションから新御殿場インターチェンジ間が開通し、さらにそこから直結する国道138号バイパスが2021年4月10日開通しました。

国道138号バイパス自体は無料で通行でき、そこから東富士五湖道路の須走インターチェンジにつながります。ここまで来れば、そこから中央道の大月ジャンクションに繋がります。こちら静岡のテレビニュースでは静岡から富士急ハイランドに行きやすくなるということを中心に伝えられていますが、逆に東京方面からだとどこまで効果が出るのかは限定的のように思います。

ただ、静岡以西から東名か新東名を使って関東以北に向かう場合、今回新しく開通したルートを通って東名・新東名から中央道に乗り入れることができるので、通行する時期や時間にもよりますが、かなりスムーズに東京を通らずに東北方面に向かえるような感じになっています。

ちなみに、新東名・御殿場ジャンクションから新御殿場インターで降り、国道138号バイパスを使って東富士五湖道路の須走インターから入って大月ジャンクションのある中央道に出たら、八王子ジャンクションから圏央道に入り、さらに久喜白岡JCTから東北道に入ることができるので、一部国道バイパスを走ることになるものの、私の自宅近くの静岡インターチェンジからいわゆる一般道を走ることなく東北方面に高速道路を走行しながら入ることができるようになりました。

中央道から圏央道に入り、東北道に入るというルートは以前から東京に入らないで東北方面に行く場合に使っていましたが、富士あたりから河口湖インターチェンジまでは高速道を使えず渋滞に巻き込まれることがしばしばあったので、今回の開通で一番の問題だった地点がスーッと通れることになると思うと、自粛期間の終了が今から待ち遠しいです。

このルートは関西や名古屋方面から東北を目指す場合にも使え、帰りのルートではこの逆を走ってくればいいので、車での走行はかなり楽になりますね。まだ新東名も圏央道も開通していない頃には、首都高速のみの掲載された道路地図を用意して出掛けるものの、今のカーナビと同じで地図を注視したまま運転することはできないので、頭の中にルートを入れておかないと(どこのジャンクションでどちら方面に進むかなど)、変な方角に行ってしまい、結果として東京から抜け出すだけで数時間も時間がかかってしまっていたのですが、今ではカーナビが一般化しただけでなく、今回の道路開通で一般道を通行しないでずっと進めるようになったことで、改めて東北に行ってみたくなりました。

学生時代には電車でも車でも何回も東北には訪れ、東日本大震災で被害を受けた場所にも何度も行っていました。感染症の心配をしなくて良い頃には、東京オリンピックが終って世の中が落ち着いて来た頃がお出掛けのタイミングになるのではと思っていたのですが、世の中が落ち着くには東京オリンピックの開催の有無が関係なくなるとは思っていませんでした。さらに、国内での移動が奨励されない中で、高速道路の割引サービスも一時凍結されているような状態なのですが、感染症の心配がなくなり、今より安い通行料で長距離の車旅ができる状況が整ったら、このブログで紹介できるような車旅を実行してみたいものです。


地方のテレビ局はこんな時だからこそTVerを活用して地域アピールを行なってほしい

インターネットで地上波や一部の衛星放送テレビの見逃し配信を行なうサイト(スマホでは専用アプリ経由で利用可能)「TVer」を活用させていただいています。今までは主に東京や大阪のテレビ局が制作したテレビではお馴染みのお笑いタレントが多く出演するバラエティ番組を見るのが主だったのですが、最近番組リストを見ていると気になるのが、キー局でない地方局制作の番組が全国の視聴者に向けて「見逃し配信」されていることです。

たまたま先日見た、BSN新潟放送の「水曜見ナイト」という番組は新たにTVerでの配信が開始された地方発のバラエティですが、知名度のあるタレントに依存せずに手作り感満載でしたが、キー局の旅番組ではなくあくまでその地域の方々に伝える番組という感じで、色々と見ていて興味深い内容になっていました。

TVerでは地方局の中では先に長野県のSBC信越放送が、主にグルメ中心の旅をテーマにする「SBCスペシャル」を配信していて、観光客向けでない主に地元(県内の視聴者)向けの地域および旅情報がなかなか面白く、自粛期間が開けたら出掛けてみたいお蕎麦屋さんや、おいしそうな食事を提供してくれるお店をメモしながらたまに見ています。地域の人向けということで、グルメの内容には「新鮮な海鮮が食べられる店」といった、必ずしも私が長野県で食べたいグルメ情報ではないものもありますが、そこまで全国に知られていない地域の御当地グルメ(地域独特なラーメンなど)の情報は、なかなか他県在住では入手できないだけに、その情報は貴重だったりします。

先の「水曜見ナイト」では、私の見た回では新潟市中央区古町の地元で有名なお店を紹介していましたが、海鮮やへぎそばなど、いわゆる「新潟名物」を紹介するのではなくカツカレーやラーメンといったお店を紹介しているのも好感が持てました。

キー局の放送している旅番組の中では唯一そんな好感を持ってグルメ情報を見られる番組に、テレビ東京の「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」があります。この番組はどこまで事前打合わせを行なっているかは不明なのですが、一応全く旅をする地域についての情報は入れないで、食事についてはそこで出会った地元民の方々のおすすめのお店を聞くことで、私自身行ったことがある場所の旅でも、知らなかったようなお店やグルメにありついているのが羨ましいと思いながら見ているのですが、それでもその地域の魅力の多くはこぼれ落ちてしまっているだろうなとも思えます。

今は、旅行にも行けないような時期ではあるのですが、自分の中ではTVerで見逃し配信して全国どこでもネット経由で見られるような地方発バラエティが増えていって欲しいなと思います。番組自体が直接旅の参考になりますし、元々地方局は地域のお店を宣伝することによって成り立っているところもあると思うので、そのターゲットをTVerで配信することによって広げ、普段は地元民しか行かないような食堂のようなところにも経済的なメリットが発生するような展開が生まれれば、この流れは全国の地方局にも及んでくると思うのですが。

ちなみに、私のいる静岡発の番組では地元の情報も提供するコンテンツとして、お笑いコンビの霜降り明星の冠番組やピン芸人の宮川大輔さんの出演するコーナーを配信していますが、その地方に関係ない全国的に有名なタレントに依存するような形だと、情報の入りがそこまで主ではなくなってしまうので、その番組から静岡に遊びに来てくれる人がいるのかはちょっと疑問です。その点ではもう少し、地元チームで作った地域情報を出すような方向のものも配信してくれるといいのになと思ったりします。


効率的に外出をこなすためのネットの活用法は実店舗で受け取るネット通販かも

最近になって、世界から注目が集まる中国の新疆ウイグル自治区における強制労働疑惑について、海外の企業は強制労働によって輸出されていると思われる品については使わないというかなり強いメッセージを出してきています。日本でもカゴメがウィグル産のトマトは使わないことをアナウンスしていますが、この件について口を閉ざしているのがユニクロです。

ウィグル産の綿花は安価で品質が良いということで、ユニクロが安くて高品質な製品を出すためには取引が必要な部分もあり、さらに店舗を中国に持っている中ではなかなか思い切ってウィグル産の綿花を使わないとは言いにくいのだろうと思いますが、ニュースなどでは漢民族とは違う文化や宗教にまで介入すると言われる中国政府のやり方について、もし巷に聞こえてくる話が本当なら、やはりウィグル族の人たちが幸せに暮らせることも考えていって欲しいと思っているのですが、今後この件でユニクロはどう変わっていくのか、すぐにその対応を批判するのではなく、まずはどういう形でユニクロがこの問題を解決に向けて動いていくのかに注目したいところです。

こんな事を改めて書くのも、実は現状ではゆっくり服を見に出掛けることもできないような状況になっているので、今まではあまりしなかった服の通販を利用することが増えてきたためです。服の通販と言えば、昔は分厚いカタログが定期的に送られてきて、その中から選んで注文するようなパターンがありましたが、今の時代、分厚いカタログが定期的に送られてくるのは片付けがめんどくさいので、ネットで見るだけでも注文でき、さらに送料についてもうまく考えられているところから注文しています。

そういう意味ではユニクロやGUの通販は、買う方にも結構なメリットが有るように思います。本来、服は自分で着てみてから決めるのが本当だと思うのですが、感染症で外に出る機会が少なくなったので、そこまでして慎重に選ぶ服はそもそも買わなくなってしまっています。ユニクロやGUで購入するのは、過去に購入して大きさや着心地などがわかっている商品が基本で、先日はこれからの季節に向けてUTのTシャツを注文しました。

ユニクロやGUの場合、店舗では取り扱わないサイズとして、Sより小さいXSやXLより大きいXXL以上のサイズでも在庫があれば注文できます。注文した商品は自宅に直接配送を依頼すると送料がかかりますが、近くの店舗で受け取りを指定すると送料はかかりません。決済についてもクレジットカードで済ませれば、メールで店舗到着の連絡が来たらそのまま受け取れば終了です。外に出ることに変わりはないものの、店舗内に滞在する時間は少なくなり、まさにレストランでお弁当を受け取るのと同じような形での買い物ができます。もしかしたら、ユニクロがウィグル産の原料や中国との関係に固執するあまり、今までのような安くて良い物が揃えられなくなるかも知れませんが、そうなったら消費者としては別の方にシフトしていくだけなので、今後の動向を見ながらユニクロ以外のお店についても考えていきたいと思ってはいるのですが。

このように、実店舗のあるお店で受け取るパターンのネット通販では、店舗では付けられないような価格で購入することもできる可能性もあります。個人的にはネット通販の手軽さと、購入する際にちょっと買い忘れの物を買い足すこともできるため、結構おすすめです。最近になって企業側も店舗で受け取る注文を取りに来るような広告を打っていて、近くのイトーヨーカドーでは、いわゆる駅弁大会の弁当の取り置きとしての事前注文を行なっています。個人的にはもう少し種類が増えてくれると嬉しいのですが、今後こうした販売形態が増えていくことで、お店の方もいい具合に変わってきてくれると利用する方としても嬉しいです。


団扇を飲食店向けに配ろうとした兵庫県の考え方は感染症対策としてはどうなのか?

たまたま前日のブログでプラスチック製の扇子について紹介した後に、兵庫県が感染症対策の飲食店向けに「団扇」を配るというニュースが有り、さらにこの事に神戸市の方では配布を止めるよう県に申し出をした事がニュースになっていて、結局団扇の配布を中止することになったそうです。

昨日、兵庫県の新型コロナウイルス新規の陽性者数は過去最多の507人となり、会食そのものをする雰囲気ではなくなっているということもあるでしょうが、県が税金で計32万本もの団扇(予算は数百万円?)を発注し、飲食店に配るというのは対応としてはやはりおかしいと思ってしまいます。ただ、全く効果がないということはないと思うのですが、店内に入ってきたお客さんがお店に置いてある団扇を使うならば、ほぼ使い切りのものでしょうし、どれくらいの大きさになるかによって飛沫が飛ぶ範囲は広くなってしまうかも知れません。

私が購入したプラスチックの扇子は十分に口を覆うことができるくらいの大きさで、自分のものですし自分で除菌をすれば使い回すことも可能です。また常に外で使うということではなく、お店に十分なアクリル板があるような所では使わないと思います。会食自体も今の状況ではするつもりはありませんが、もし外で食事をしなければならなくなった場合、自分発の飛沫を撒き散らすような行動に見えないために扇子を使うことも想定しています。もちろん食事が終わればマスクを付けますし、マスクを付けたり外したりしながら会食する「マスク会食」をするくらいなら、まだ扇子で口を覆いながら食べる方がマシなのではないかという考えのもとで私はプラスチック製の扇子を(出掛ける前に除菌します)持っていくことを判断して購入しています。

購入場所が100円ショップで、それほどの経済的負担にはならないということもあり、興味のある方にはおすすめしたいと思っているのですが、当然マスクをしていても飛沫は飛ぶので完全に飛沫を扇子で抑えることができないことも承知しています。ただ、自分の口を隠すだけでなく相手が喋っている時に自分の方をマスク無しで向かれた場合には、大層なものではありませんが盾の代わりとしても使える部分もあるのではないかと思っています。マスクと組み合わせ、使用が終わったら直接拭いて除菌を行なうことを心掛けることで、ワクチン接種後に多少会食はいいのではないか? となった場合に使うことも出てくるかも知れませんが、現状では会食そのものが無謀なような気もします。

しかしながら、こうしたグッズは何かのきっかけでさばけ出してしまうと一気に市場から消えてしまう可能性のあるものでもあります。特に今後は季節も良くなっていきますし、無風状態の中で自分で他人と接触する可能性が少ない場所で涼を取る場合には便利だろうと思いますし、逆に人がいる場所では仰ぐような使い方は控えることも、感染症への不安を考えると必要になってくるのではないかとも思います。

もし兵庫県が感染症対策で飲食店に配布するものを考えるならば、個人でも調達が可能な団扇ではなく、イタリアンレストランのサイゼリヤで考案された食事用マスク「しゃべれるくん」のようなものを対策として考え、少なくとも今回の波が引いてからその活用(「しゃべれるくん」はマスクの上に紙ナプキンを掛けるものなので、わざわざ配布などしなくても提案は可能)を考えるべきだったと思います。そして、「マスク会食」「団扇(扇子)会食」「アクリル板を立てた会食」など、飲食店側でやれそうな対策について、科学的な検証を今のうちに行ない、店内の換気とともにどの方法がコストを掛けずに最大限の効果が上がるかということについて検証を今の段階でやっておくことも大事ではないかと思います。

とにかく、布マスクでも感染を広げてしまうという話もありますし、今あるものの中でどう防衛していくかという情報がもっと欲しいですね。わからない場合は外出しないという選択もありますので、特にお役所にはきちんとした情報提供を今後ともお願いしたいです。


季節の変化とともに100円ショップで売り出した「扇子」の中でもプラスチック製は今手に入れておきたい

昨日、割と大き目のセリア(100円ショップ)に行ったら、開閉可能で手動で風を送ることのできる扇子のバリエーションが増えていました。時代は扇子よりもミニ扇風機だと思っている人も少なくないかも知れませんが、100円ショップで売っているミニ扇風機には手動のものもあるものの、タフで壊れにくく、いつでも風を起こせるという意味では個人的には扇子の方が好みなので、ここに来てのラインナップが増えると選ぶ楽しみが増えます。

ただ、過去にもこのブログで書いたのですが、扇子の使い方は単に風を送るためだけではなく、巷で言われている「マスク会食」に代わる飛沫飛散防止用に使えるグッズとしても使えるのです。お箸を持つ手ではない方で扇子を持ち、口の部分を隠しながら(相手に飛沫が飛ばないように持って)食事をすることで、アクリル板がないような場所でも全てではありませんが、食べている際中でも飛沫を抑えることが期待されます。

今回購入したのは、主に夏にならないと出ないと思われていた、紙製でも布製でもない「プラスチック製」の扇子です。前に使っていたものはダイソーで購入したものですが、今回はセリアで購入しました。基本的には海辺やプールなど、濡れて壊れないようにプラスチック製にしていると思うのですが、飛沫飛散防止用に使う場合、最大のメリットがあります。紙製や布製の扇子を飛散防止のために使用する場合、もし自分なり他人の飛沫が扇子についてしまった場合、除菌するためにはいわゆる「ファブリーズ的なもの」を吹きかけるくらいしかできませんが、プラスチック製の場合は除菌シートや液体の除菌液を吹きかけてそれを拭き取ることで一応の除菌ができるのです。

ちなみに、色は複数あったもののそれでも目立たなそうなネイビーにしたのですが、柄がいわゆるニコちゃんマークなので、使う場所を選ぶかも知れませんが、会食時というのは恐らくきちんと対応することが必要なので、こんなものであっても飛沫拡散を防ぐためには有効だと思うので、あえて柄のある方を内側に向けて使ってもいいのではと思います。

おそらく、ワクチンを自分が打ったとして、現在のような引きこもりの生活ではなく、ある程度は外に出て会食に出る可能性が出てくるようになった時点でも、こうした用意はまだ必要ではないかと思います。直接100円ショップではプラスチック製の扇子を飛沫防止の目的で売り出してはいないと思いますが、さすがにマスクを掛けながら食事を口に運んだり飲み物を飲む時だけマスクを外すような事は大変なので、利き手でない方で口を覆うだけで済む扇子利用の食事は、今後もっと注目されてもいいのではないかと思います。

そういうわけで、今後会食時の画期的な飛沫防止グッズが開発されない限りは、今のうちに除菌シートなどで簡単に除菌できて何回でも使い回せる、プラスチック扇子の利用について継続していく予定です。恐らく夏のシーズンに向けてプラスチック製の扇子は複数の100円ショップで売られると思いますので、興味のある方は是非ゲットして、暑くなる季節での感染症予防に備えましょう。


人種による能力の差という問題まで考えさせられた米ゴルフ・マスターズトーナメントでの松山英樹選手の勝利

現在、東京オリンピックについてその開催の是非について色々なところから声が挙がっていますが、今回はそうした話題から離れて、日本のスポーツ界にとって色々な事を考える大ニュースについて書いてみたいと思います。

世界には様々な人種があり、土地土地に根付く形で色々な人種がいます。人類の起源はアフリカという話もありますが、かつてはこの地球は大陸が全てつながっており、徐々に今のように離れていくにつれて地域によっての違いも出てくるようになります。

ただ、その違いを人種による優劣としてしまうとちょっと困ったことになります。住めば都でどの国の人も自分のところが一番いいと思っている事自体はいいのですが、スポーツの大会では体力・気力などの能力を競うことになるため、常に上位で競っているところとそうでないところを比べて、民族の優劣はあるのではないか? という風に考えてしまうこともあるでしょう。それが差別やヘイトスピーチを生むことにもつながりかねません。

私たちの住む日本という国は、島国ということもあるのかわかりませんが、スポーツに於いてはどの競技においても、自国とトップクラスの成績を挙げている国との実力差があってもおかまいなしにのめり込む多彩さがあるように思っています。同じアジアでもお隣の中国は広大な領土を持つ国で人口が半端ではないくらいいるので、オリンピックでは全ての競技に力を入れるということはわかるのですが、単にオリンピックでメダルを多く取ることを目標に挙げるのなら、例えば韓国のように国で強化する種目を絞り、間違っても普通に強化したとしてもメダルが取れる可能性の少ない陸上短距離などには力を注がないというやり方もありだと思います。

しかし、日本の最初のオリンピック選手がマラソンの金栗四三と陸上短距離の三島弥彦であるということと、戦前から陸上では短距離から投てき、跳躍種目までまんべんなく選手を派遣していたことも有り、どう考えても勝てないだろうと思われた短距離走の強化はそれなりに続いていました。そうした地道な継続された強化が400mリレーでのメダルという偉業につながっているわけで、体力のみで競うと思われる陸上であっても世界と十分に争うことができることがわかってくるにつれ、他の日本人には無理だろうと思われる競技でも世界的な成功を得る日本選手が出てきました。

個人競技では戦前に世界の4大トーナメントで活躍したり、オリンピックでメダルを取った種目である男子テニスも、一時期は日本人ではトーナメント優勝は無理だろうと言われていましたが、男子の錦織圭選手は2014年の全米オープン準優勝と、偉業まであと一歩までたどり着いたことで、多くの同じ目標を持った選手への励みになったことでしょう。それでも、テニスはかつての栄光がありましたが、それ以上に難しいと思われたのが男子のプロゴルフの4大トーナメントでの勝利の可能性でした。

日本でのゴルフというのは、古くは1957年中村寅吉選手の第5回カナダカップ(=ワールドカップ)での団体・個人戦優勝で一大ブームになりましたが、経済大国化してゴルフファンは増えたものの、日本ツアーで好成績を収めた選手が幾度となくメジャー大会に挑んではその厚い壁に跳ね返されました。日本の男子プロがメジャー大会の優勝に一番近づいたのは、四日間にわたり当時「帝王」と呼ばれたジャック・ニクラウスとラウンドして惜しくも勝てなかった1980年全米オープンだと思いますが、今回のマスターズでもテレビ解説をされていた中島常幸選手も、メジャー大会で幾度となく優勝に手が届くところまで上位に食い込みながら、不運としか言えないようなトラブルに何度も巻き込まれ(1978年マスターズ2日目13番ホールの悪夢のような13打叩きなど)、ついにメジャー制覇にはたどり着けませんでした。

今回、松山選手がアジア系としては初の王者になりましたが、韓国勢が活躍するまでは日本とともに台湾のプロが強く、1985年の全米オープンで今回の松山と同じように最終日トップでスタートし、リードを守ればアジア人初のメジャータイトルホルダーとなるはずだった陳志忠選手の痛恨の「二度打ち」を見ていたことも思い出しました。今回の松山選手の偉業というのは、単に日本国内だけの事ではなく、今まで主に白人系選手の独壇場だった男子プロゴルフの世界でもアジア系選手が特定の国に偏ることなく活躍できる可能性を見出した点でも画期的な出来事のような気がします。

ただ、考えてみると1970年代から80年代にかけては、野球で米メジャーリーグに入って投打にわたって活躍する大谷翔平選手のようなスケールのプレーヤーが出ることなど全く想像できませんでしたし、今回の偉業は単にゴルフ界だけの話ではなく、それぞれのフィールドで世界と戦っているアジアの様々なスポーツ界のレジェンド達が相互作用を受けて好成績につなげている点もあると思います。さらにマスターズの行なわれたアメリカ社会においてアジア系住民差別としか思えない、自分に抵抗できないようなアジア系住民に対しての暴力事件が頻発している中での出来事だったことも注目されています。

今回の勝利で、人種によるどうにもならない能力の違いというものはなく、差は感じても努力することでその隙間を埋め、結果を得ることができることを松山選手は身をもって証明してくれました。ただこれは、日本で生きる私たちについても日本民族こそ一番で他の人種とは違うということではなく、全ては自分の努力と心掛け次第でどうにでも変わるのだということだということも忘れてはいけないでしょう。さすがに昨日は、外に出ないでテレビの前から動かない方が楽しめました。なかなか外に出られない環境の中で、見るスポーツの楽しみを与えてくれた点でも松山選手にはお礼を言いたいですね。


改めて炊飯に関する道具の問題点を考える アルコールストーブでの自動炊飯用の鍋について

先日、小学生の子を持つ親の方と話す機会がありました。自分が自粛するのは仕方ないとしても、子供は我慢ができない場合があるので、できるだけ自分達だけで完結するように、外に出てストレスをためないように定期的に車で近場に出掛けているという話の中で、人がまばらの河原でデイキャンプを行なったというので、その内容について伺ってみました。

その時には河原で焚き火台なのか炭のコンロなのかはわからないものの、とにかく直火をしない方法でご飯を炊きお湯を沸かしたというのですが、その際の二人でのご飯を炊くために「飯盒」を使ったと言うので、その時の写真を見せてもらったら、そこに写っていたのはどう見ても二人用のご飯を炊ける感じのしない「メスティン」の姿がありました。詳しく聞いたところ、そのメスティンはダイソーで購入したダイソーメスティンなのだそうで、それだと容量が500mlしかないので、一合ぎりぎりくらいしか炊けず、ご自身はカップラーメンで我慢したそうです。私自身ダイソーメスティンで試した時は0.8合くらいに抑えて炊飯したのですが、それを焚き火で炊くというのはどうかと思ったら、やはりうまく炊けずに水を足して何とか食べられる状況にはなったとのことでしたが(そう聞くとお子さんが可哀想)、その人はどうやら昨今のキャンプブームに乗って最近色々な道具を購入したのだそうです。

同時に持っていった燻製器にお子さんが大量の薪を入れてしまい燻すどころか火が付いてしまい燻製器の一部が溶けたとも言っていました(^^;)。何でも形から入るというのは私も同じなのですが、やはりブームに乗ってあれもこれも買うというのは失敗の元であるということは感じました。

それと同時に感じたのは、ガスがなくても自動炊飯できるアルコールストーブで、安定して2合分のお米が炊けるベストなキャンプ用鍋は何か? ということですね。手持ちのものでは最大3合のお米が炊けるユニフレームの「ごはんクッカープラス」の大鍋で試してみたのですが、使用するアルコールストーブで一合のお米を炊いてみたところ、鍋の大きさのせいなのか、きちんと水もアルコールの量も計量したにも関わらず、炊きあがる前にアルコールストーブが消え、結果水っぽいお米になってしまいました。写真でだいたいの鍋の大きさを感じてくれると、この後の説明もしやすくなります。

次に試したのは、最近になって何とエバニューから復刻版が出た「Backcountry Almi Pot」です。このポットもアルミ製で、写真の水の量がほぼ一合用ということで(鍋の内側に3つの目盛りがあり、200ml・400ml・600mlになっています)大きさもそこそこ、吊り下げられるハンドル、さらにアルマイト加工もされていないので、ソロキャンプで焚き火台の上で使うには最高の鍋ということで人気があります。私はブーム前に大体四千円くらいで購入しましたが、エバニューでの定価もそれくらいです(人気なので品切の場合が多いかも)。

こちらの方では前回の失敗を踏まえて若干アルコールの量を増やしたことがあだとなって、ほったらかしておいたら、鍋底にちょっとおこげができてしまいました。しかし、その点は匂いが焦げ臭くなったら火から下ろせば良いので、これくらいの大きさの鍋を使った方がアルコールストーブの自動炊飯では良いことが改めてわかりました。ただし、この鍋は蓋が上からかぶさっているだけなので、吹きこぼれが結構起きてしまいます。それさえ許せて、アルコールだけでなく焚き火でも使いたい場合は確かにいい鍋だと思います。

今のところは、最初に戻って、ユニフレームの山クッカーの角型タイプが無難ではないかと思うようになりました。このセットは大鍋(2合用で袋のインスタントラーメンがそのまま入る)、小鍋(1合用)、フライパンがセットになっていて鍋にはそれぞれに内側に収まる蓋が付いています。小鍋ではポケットストーブでの炊飯は過去に無難にできたので、機会があれば大鍋での炊飯も試してみたいですね。これで1合の炊飯を行なってBackcountry Almi Potくらいに炊ければ、アルコールストーブ専用のお出掛けセットのクッカーは、これに決めようかなと思っています。機会があれば最初に話した友人にこのセットで2合の炊飯を自動で行ない、びっくりさせてみたいものですが(^^;)。


マスク社会の中で多くの人が気付かないことをラジオから知る 目から情報を得られない方との関係を考える

昨日は早朝に目が覚めてしまい二度寝もままならなかったので、手元にあったラジオでNHKラジオの「ラジオ深夜便」を聞いていました。時間はちょうど午前4時を過ぎたあたりで、番組は「明日へのことば」というコーナーで、国立民族学博物館・准教授の広瀬浩二郎氏がご自身が全盲という立場からのお話をしていたのでついそのまましばらく聞き入りました。

とにかく最近は会合自体が少なくなりましたし、普段会う人とも長めの会話は自粛するような状況になっているので、普段でもなかなかお話する機会がない立場の方の話をじっくりと聞く機会は、こうしたラジオの番組でしかないのかも知れません。今回はその話の中で今まで自分が無知であって知って良かったということについて紹介したいと思います。

感染症予防のために、外へ出掛ける時には付けていかないと許されない雰囲気になっているマスクですが、このマスクは視覚障害がある方、特に全盲の人にとっては、マスクを付けることで新型コロナ以前の外出時とはかなり行動が制限されるという事があるそうなのです。

これは、私たちでも目をつぶったり目隠しをして目から入ってくる情報を遮断して外に出てみればわかることですが、目からの情報がない分、他の体の感覚をフルに使わないと移動することも難しくなります。広瀬氏の話では、マスクをすることによってその場に漂う匂いを感じにくくなるだけでなく、頬に当たる風も感じられなくなるので、今までと比べると行動に制限がかかるという事でした。

確かに私自身、目から入る情報に頼り切っていると、耳から入る音はまだしも、匂いや顔や体に風の当たる感覚までは細かく感じ取っているかと言われると、やはりそこまでは感じていないというのが正直なところです。改めて、自分が見えていない状態で外を歩こうとしてみて、視覚情報がない状態で交通機関を利用する方々の大変さというものをしみじみ感じてしまいました。広瀬氏は自分は「視覚障害者」ではなく「触常者」であるという主張をしているのだそうですが、その能力ということを考えてみると、私では到底太刀打ちできないくらいの鋭い感覚を持たれているのだと思います。だからこそ、その能力を奪ってしまうマスクというのは、常に付けることで行動が制限されるところがあるのですね。

今後、感染症の恐れが無くなっても、日常的にマスクをしたまま移動するような状況は続いてくると思われます。ただ、マスクを付けずに外に出ている人の中には、目から十分に情報を入手することができないので、あえてマスクを外すことで別のところの感覚を受けて歩いているかも知れないということがあるため(もちろん、こちらの考えもつかないところでマスクをしない理由がある人もいるかも知れません)、闇雲に非マスクでの行動を非難することは控え、臨機応変に様々な対応を取るべきだと考えます。

また、白杖を持った方が普段通りの移動ができずに動こうにも動けないような状況になっているのではないか? という状況に遭遇したら、自分に時間があればまずは声を掛けることが大切ではないかと思います。その時掛ける言葉は「何かお手伝いすることはありませんか?」というような言葉にし、相手にも都合があってその場に留まっているのかも知れないという前提で話し掛け、そこでもし相手からお願いされれば、自分でできる範囲の事を手伝うような感じがいいと思います。

自分の考えが及ばない事で、他人の身になって考えることは大変難しいことですが、日々家にいながらでもちょっとした事に注目して自ら情報を集めることで、色々なことがわかってくることがあります。私はラジオでしたが、本を読んだりネット検索でも目的の語句だけでなく周辺を見ていくと、目的とは違っても自分に興味がある事が見付かったりします。今の状況ではそうして自分の中で今まで知らなかった事をもっと多く知ることができるといいなと思っています。