改めて炊飯に関する道具の問題点を考える アルコールストーブでの自動炊飯用の鍋について

先日、小学生の子を持つ親の方と話す機会がありました。自分が自粛するのは仕方ないとしても、子供は我慢ができない場合があるので、できるだけ自分達だけで完結するように、外に出てストレスをためないように定期的に車で近場に出掛けているという話の中で、人がまばらの河原でデイキャンプを行なったというので、その内容について伺ってみました。

その時には河原で焚き火台なのか炭のコンロなのかはわからないものの、とにかく直火をしない方法でご飯を炊きお湯を沸かしたというのですが、その際の二人でのご飯を炊くために「飯盒」を使ったと言うので、その時の写真を見せてもらったら、そこに写っていたのはどう見ても二人用のご飯を炊ける感じのしない「メスティン」の姿がありました。詳しく聞いたところ、そのメスティンはダイソーで購入したダイソーメスティンなのだそうで、それだと容量が500mlしかないので、一合ぎりぎりくらいしか炊けず、ご自身はカップラーメンで我慢したそうです。私自身ダイソーメスティンで試した時は0.8合くらいに抑えて炊飯したのですが、それを焚き火で炊くというのはどうかと思ったら、やはりうまく炊けずに水を足して何とか食べられる状況にはなったとのことでしたが(そう聞くとお子さんが可哀想)、その人はどうやら昨今のキャンプブームに乗って最近色々な道具を購入したのだそうです。

同時に持っていった燻製器にお子さんが大量の薪を入れてしまい燻すどころか火が付いてしまい燻製器の一部が溶けたとも言っていました(^^;)。何でも形から入るというのは私も同じなのですが、やはりブームに乗ってあれもこれも買うというのは失敗の元であるということは感じました。

それと同時に感じたのは、ガスがなくても自動炊飯できるアルコールストーブで、安定して2合分のお米が炊けるベストなキャンプ用鍋は何か? ということですね。手持ちのものでは最大3合のお米が炊けるユニフレームの「ごはんクッカープラス」の大鍋で試してみたのですが、使用するアルコールストーブで一合のお米を炊いてみたところ、鍋の大きさのせいなのか、きちんと水もアルコールの量も計量したにも関わらず、炊きあがる前にアルコールストーブが消え、結果水っぽいお米になってしまいました。写真でだいたいの鍋の大きさを感じてくれると、この後の説明もしやすくなります。

次に試したのは、最近になって何とエバニューから復刻版が出た「Backcountry Almi Pot」です。このポットもアルミ製で、写真の水の量がほぼ一合用ということで(鍋の内側に3つの目盛りがあり、200ml・400ml・600mlになっています)大きさもそこそこ、吊り下げられるハンドル、さらにアルマイト加工もされていないので、ソロキャンプで焚き火台の上で使うには最高の鍋ということで人気があります。私はブーム前に大体四千円くらいで購入しましたが、エバニューでの定価もそれくらいです(人気なので品切の場合が多いかも)。

こちらの方では前回の失敗を踏まえて若干アルコールの量を増やしたことがあだとなって、ほったらかしておいたら、鍋底にちょっとおこげができてしまいました。しかし、その点は匂いが焦げ臭くなったら火から下ろせば良いので、これくらいの大きさの鍋を使った方がアルコールストーブの自動炊飯では良いことが改めてわかりました。ただし、この鍋は蓋が上からかぶさっているだけなので、吹きこぼれが結構起きてしまいます。それさえ許せて、アルコールだけでなく焚き火でも使いたい場合は確かにいい鍋だと思います。

今のところは、最初に戻って、ユニフレームの山クッカーの角型タイプが無難ではないかと思うようになりました。このセットは大鍋(2合用で袋のインスタントラーメンがそのまま入る)、小鍋(1合用)、フライパンがセットになっていて鍋にはそれぞれに内側に収まる蓋が付いています。小鍋ではポケットストーブでの炊飯は過去に無難にできたので、機会があれば大鍋での炊飯も試してみたいですね。これで1合の炊飯を行なってBackcountry Almi Potくらいに炊ければ、アルコールストーブ専用のお出掛けセットのクッカーは、これに決めようかなと思っています。機会があれば最初に話した友人にこのセットで2合の炊飯を自動で行ない、びっくりさせてみたいものですが(^^;)。


カテゴリー: 車中泊のための道具考 | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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