月別アーカイブ: 2014年1月

「便利」を我慢する事で得られるもの

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 以前から手に入れようかどうしようかとずっと考えていたものに、灯油を使って安定した火力を得られるキャンプ用のバーナー、吉川製作所の「マナスルストーブ」があったのですが、先日ついに注文してしまいました。サイズは一番小さい「MANASLE96」ですが、この製品はそんなに安くありません。定価で1万5千円+消費税で、シーズン終わりには売り切れてしまいます。小さいメーカーが必要とされる分だけ作っているので仕方のないところではあるのですが、タイミングを逃すと消費税分確実に高くなってしまうことはわかっていたので思い切って購入してみました。このストーブは構造が単純なため壊れにくく、保守パーツも簡単に入手できるため同様のストーブを30年以上使っている人もいるほどのロングセラーなのですが、扱い方に少々大変な所があります。

 一般的な灯油を使った石油ストーブは、芯に点火しているので簡単に火が付けられますが、マナスルストーブの場合は灯油を気化させたものに点火するため、「プレヒート」という作業が点火の前に必要です。アルコール燃料や固形燃料などを燃やすことでストーブを温め、さらにポンピングをしてタンクの内圧を上げることで灯油が気化されて燃えるという仕組みになっています。このプレヒートにかかる時間だけで、ジェットボイルというキャンプ用ガスを使った湯沸しセット(セット品でマナスルストーブより安価に購入できます)なら十分お湯が沸かせてしまいます(^^;)。もしプレヒートを失敗したら、また最初から作業をやり直すことになり、慣れないうちは灯油に火を付けるところに行くまでに、相当ストレスが溜まることになるでしょう。

 単にお湯を沸かしたり調理に使いたいというだけなら、ガスを使う機材を使えば何の問題もなくできてしまうことを時間をかけてなぜやるのかと疑問を持つ方もおられるでしょう。それが趣味なのだと開き直る人もいるかも知れませんが、私の場合は少々違います。それは、現在の日本で売られている灯油の特徴と関係があります。

 一般的にキャンプ用の燃料というのは専門ショップやホームセンターなどで購入することが多いと思いますが、ガス缶については100%が使い捨てになります。中には詰め替えをして同じ缶を使い回している方もいるかも知れませんが、その場合でも詰め替え元の燃料が入っている缶は使い終って空になったらゴミになってしまいます。アルコール燃料やホワイトガソリンについても同様で、実は白灯油も専門店では小さな缶入りで売っていますが、灯油を使うストーブを使う方のほとんどは、割高のこうしたパッケージを購入する人はいないでしょう。日本における灯油の販売方法については、実は改めて考えるととてもめずらしい「容器を持って行って中味だけ買ってくる」販売スタイルが主流になっています。昔はお酒を購入する場合、徳利を酒屋さんに持って行って買うということもあったようですが、今はさすがにそんな販売スタイルを取っているところはないでしょう。パッケージがなく中味だけという事で、最近円安の影響で高くなったと言われていても、1リッターあたり100円前後で手に入ります。冬の間は暖房用のポリタンクに入っているものから補充すればいいでしょうし、夏には容量少なめのガソリン携行缶に入れてもられば日本全国どこでも安価に入手可能です。個人的にはパソコンやタブレット端末の電源としてエタノールを使った燃料電池が普及し、現在の灯油のように携行缶に入れてもらえるような販売スタイルが一般的になればアルコールを使ったストーブを中心に使うというのもありかなと思っているのですが、現状では液体燃料でパッケージのゴミを出さない地球環境にやさしい燃料というのは灯油が一番のように思います。

 そのかわり、灯油をメイン燃料として使う場合には最初に書いたような扱いのめんどくささを我慢出来るだけの心のゆとりが必要になります。後の処理まで考えなければコストと扱いやすさの点からカセットガスの使用がベストなのかも知れませんが、ガス缶を車の中に放置することでの危険さもありますし、旅先でガス缶を購入して使い切った場合でも簡単に道の駅や高速サービスエリア内のゴミ箱に捨てるわけにはいかないでしょう。灯油を使ったマナスルストーブは相当大きな音を出して燃えるため、とても車中泊の合間のお湯を調達するためには使えませんが、私はそれでもいいと思って灯油のストーブを選択しました。

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 私がマナスルストーブを購入したもう一つの理由が、たまたま今売られているマナスルストーブ専用のヒーターユニットである「マナスルヒーター」の存在です。容量の少ないマナスル96でも200ccの灯油で約1.5時間(カタログ値)燃えてくれますので、寒い夜でも少ない燃料費で周辺を暖かくできます。災害時の暖房器具として、暖まりながらこのヒーターの上にやかんをのせてお湯を沸かすなんてこともできます。日常のレジャー用兼災害用として、大事に使いながらいざという時に備えたい逸品ではないかと私は思いますが、いざという時だけに使うだけというのは勿体無いので、今後は活躍の場を増やすような行動もしていきたいと思っています。


白元 レンジでゆたぽん

 私が車中泊旅行に使っている車は普通の乗用車なのですが、いわゆるブームのおかげなのか、普通にキャンピングカーに様々な装備を付けている方も増えてきたように思います。私の車の中では車の中を電化するというのはバッテリーを上げてしまう恐れがあり全く考えられませんが、車の中に電子レンジを導入し、家の中と変わらない感じで車中泊ができる環境にある場合、電子レンジを料理だけに使うのはもったいないと思います。

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 私が自宅で使っている暖房器具の中に、写真の電子レンジで温めて使う湯たんぽ「レンジでゆたぽん」があります。電子レンジの出力によって温める時間が違いますが、500Wのもので3分10秒温めると、ジェル状の中味がほんのり温かくなり、その暖かさが7時間持続するとあります。お湯で作る湯たんぽと比べると、熱いと思うほどの暖かさはなく、製品のレビューの中には規定の温め方ではすぐにほとんど暖かくならないとか、すぐに冷めてしまうとありますが、だからと言って規定の時間よりも長く温めていると、中味が破裂する危険があります。私の場合では、布団の中や服の中に入れているとじんわりと暖かさが持続するという感じで、温度が上がらないというのも、逆に考えると低温やけどの心配が少ないということもあるので長いこと愛用しています。今シーズンで3年目になりますが性能は衰えないというのも感心しています。

 一般的にお湯で作る湯たんぽの場合、小さいものでも500~600ccくらいの容量があり、家族で出掛けているとその人数分お湯をわかし、そこから湯たんぽにお湯を注ぐにも結構な手間と危険が伴います。その点、このゆたぽんは温めてから専用の袋に入れてふとんや寝袋の中に放り込むだけという手軽さで暖かさを得られます。また、お腹が冷えてしまった場合にも役に立ちます。

 電子レンジを車内に持たない人は使いようがないものではありますが、車内でないホテル泊の場合は、ホテル内に宿泊客が使用可能な電子レンジが用意されている場合もあります。また、スーパーのイートインスペースには店内の商品用ではありますが、電子レンジが置いてあるところがあります。製品の性質上、公共の場所にある電子レンジでゆたぽんのような製品を温めるのは不快に思われる可能性がありますので、緊急避難的に使いたい場合には現場責任者の方に了解を得る必要が出てくるでしょう。この点については私の判断でうっかりした事は言えませんが、今後、車の中で普通に電子レンジが使えるようになってきたら、この種の製品はとても便利ですので、車の中に用意しておくのもいいかも知れませんね。



Bluetoothキーボード アンドロイドタブレットで遅延の理由

 今使っているBluetoothキーボードを購入する前、アンドロイドタブレットとかなり前に買った折り畳みのBluetoothキーボードを組み合わせて旅先のホテルからブログ内容を更新しようとして入力をしていたら、キーボードの入力に画面が付いてこない、いわゆる「遅延」が発生しました。そのあまりのストレスにその時にはタブレット端末とBluetootキーボードでの入力を諦めました。この遅延の原因が何だろうと考えた時、キーボードが古いからタブレットとの通信がうまく行っていないのではと思い込み、使っていた折り畳みキーボードの使用をやめ、新しいキーボードを購入すれば問題は解決するのではと考えました。そうして新しいキーボードを手に入れ、動作を試したところ全く問題ないスピードで入力ができたので、さすが新しいキーボードは違うと思っていたのですが、実は私の環境で起きた「遅延」は、キーボードのせいではなかったのです。

 ホテルでブログの内容について更新を試みようと入力していた状況というのは、ホテル内の高速インターネットに繋いだ状態で、インターネット経由のストレージサービス、Dropbox内に保存しているテキストファイルを開いて作業をしていたのでした。こうした方法は自宅のノートパソコンで行なっていて問題がなかったので、普通にストレスなくできると思っていたのですが、どうやらタブレット端末で同じことをやる場合に違いがありました。この一連の作業というのは、ネット上にあるファイルと常に連携を取りながら、ファイルの更新があった時点ですぐにネット上のファイルも更新されます。この処理がアンドロイドタブレットにはきついのか、それともアンドロイドというOSの仕様なのか、新しいキーボードで同じことをやったところ、折り畳みキーボードで起こった時と同じように、かなりの遅延が起こっていたのでした。

 折り畳みキーボード自体は、以前から気に入って使っていましたが、何らかの不具合がキーボードに出たと思い、 あやうく今でも十分実用になるキーボードを使えないからと処分してしまうところでした(^^;)。折り畳みキーボードが実用的に使えるということになれば、どうしてもたくさんの荷物を持って行けないようなところではより小さく軽い折り畳みキーボードの方を持っていくという状況も出てくるでしょう。

 こうなると、改めて自分のみの考えで結論を出してしまうことの怖さというものも実感します。ちなみにこの文章はアンドロイドタブレットとBluetoothキーボードの組み合わせで書いていますが、ネットに繋いでいない状況でテキストエディタで書いたものをコピーし、Dropboxにアップしてあるファイルに改めてペーストして共有化した上で整形し、アップしました。もし私と同じようにインターネットディスク上にあるファイルを直接キーボードで編集されていてキーボードの遅延が気になる方は、ちょっとした修正の場合は大丈夫ですが、そうでない場合は私のように直接ストレージ上のファイルを編集しないで、テキストエディタのコピーペーストを使ったやり方に切り替えてみることをおすすめします。


自分のペースで判断できる携帯電話契約を目指す

 昨日、とある新聞のコラムを読んでいて驚きました。スマートフォンを使いたくて機種変更にやってきた初心者と思われる人に、スマートフォン契約に抱き合わせの各種オプション契約を付けるだけならまだしも、実質無料で付けられるからと、データ通信契約の付いたタブレット端末だけでなく、そのコラムによるとスマートフォンのオプションでテザリング機能を付けているのにさらにデータ通信契約が付いたモバイルWi-Fiルーターや、家庭用の無線LANルータ(F○Nのようなもの?)も更に付けて契約をさせ、おまけに、他の店で普通に買えるようなSDメモリーカードやSDカードリーダーまで付けて契約させられた事例があったそうです。さしあたって使わなければスマートフォンの利用料以外に料金はかからないということらしいのですが、もし試しにであってもスマートフォン以外のタブレットやモバイルルータでデータ通信をしてしまったら、その月には二重ないし三重にかかる発生した分のデータ通信料を負担しなければならなくなるでしょう。さらに、タブレット端末やモバイルルータが実質無料で維持できる2年間を過ぎて解約するのを忘れれば、このコラムに出ていた契約者の場合、普通にスマートフォンだけではなく、タブレットとモバイルルータの料金負担が発生する可能性があります。その事に後で気が付いても、携帯電話会社の請求通りに支払いをしなければならなくなるでしょう。

 私はこのように、携帯電話会社のペースにはまり、数々の条件付き契約方法で加入する可能性を消すため、携帯電話やモバイル通信にかかる料金について、ある考えのもと変更する予定にしています。というのも、現在使っている12ヶ月の契約が必要なモバイル高速通信のWimaxが来月に更新月(違約金を払わずに解約することができる期間)を迎え、複数契約しているうちのauの携帯電話契約も3月に更新月を迎えます。Wimaxの方は継続せずにそのまま解約し、とりあえずはデータ通信についてはLTEで運用しながら、どうしても不満があれば別の方法を考えていますが、auの方はMNPで転出を考えています。3月のMNPとなると端末本体を一括で購入することで月々の割引が利用料金に受けられ、さらにキャッシュバックがあれば、毎月の支払い金額のみを比べればかなりいい条件が期待されるものの、ただそこで携帯電話会社を乗り換えてしまっては、また25ヶ月間解約のできない回線になってしまいます。私自身はいくらいい条件を提示されてもいろんな端末を買わされるようなことはないと思いますが(^^;)、2年間解約には条件があるという事自体がもう勘弁してくれという事なのですね。

 よく、携帯電話やスマートフォンを売る側だったり格安の維持費を紹介するサイトでの文句に「実質○○円運用」というのがあります。本来はノートパソコンよりも高い価格設定がされている端末でも、分割払いで支払い、途中解約なく2年前後律儀に料金を支払い続けることを前提に端末料金を割引くということをどこの会社でもやっています。ただこれは端末をMNPや新規で購入し、高額な通信料金を払い続ける契約をした人にだけ許された期間限定の優遇に過ぎず、端末の支払いが終わればこの特典も終了し、通常の料金が適用されます。

 2年後以降に通常料金の支払いをしたくない人は、携帯電話会社を2年過ぎの更新月ごとに乗り継ぐことで、先述のようなキャッシュバック・商品券での還元をふまえ、実質的なもうけ分を出す方法も存在しますが、そういった方法は基本的に全て2年間無事に契約を継続するという事を前提にしています。今の世の中、他の生活費を削っても通信費は削れないという人も多いと思うので、多少負担が大きいと感じても毎月の負担を続けるのかも知れませんが、途中でやめざるを得なくなった場合の違約金や、場合によっては残りの端末金額を一括で払わなければならなくなる状況(契約時本体を一括購入の場合はこの負担はありません)に常に置かれているというのは、個人的にはあまり気持ちいいものではありません。そういうわけで、今年からは個人的にはできるだけ「実質価格」に惑わされないように契約を変えていきたいと思っています。

 私が今考えていることは、新しく解約時に違約金のかかるサービスに入る場合には、できるだけ影響の少ないものにし、いつ止めても(乗り換えを伴う場合もあります)解約金が出ないような契約に移行していきたいと思います。先に紹介したauの回線は、3月の段階で単に解約してしまってもそれほど困らないのですが(^^;)、日本通信の「スマホ電話SIMフリーData」(月1,560円)にMNPで変更することを今のところは考えています。そうすれば、以降携帯電話会社との縛り契約に惑わされることはなく、電話番号を維持したまま200kbpsのデータ通信とSMSも使えるので、今後セルスタンバイ問題のあるスマートフォンに機種変更しても安心して使えるという利点があります。

 ただそうなると、私が契約する通信できるSIMカードが3枚になってしまうのですが(^^;)、それでも一定期間の後いつでも解約できるので、いざという時には止めれば月々の支払額を自分の意志でコントロールできるというのがポイントです。今後のMVNOがどうなるかはわかりませんが、現在のdocomoだけからauやsoftbankの回線を使った業者が出てくれば、また状況が変わってくるでしょう。そうなると今使っているSIMを変えながらさらに安くてスピードが速く使いやすい組み合わせを模索することもできます。それが縛り付きの契約では契約期間が終了するまでは移行できず、名目上の実質的な価格を維持するためだけに払い続けることにもなりかねません。

 また、私が機種変更した後にシステムが変わり、普通の端末を契約する場合にも従来の2年から3年へと端末の支払い期間を伸ばしたウィルコムのように、他の携帯電話会社も端末を購入した場合の縛り期間を伸ばしつつ利益を確保するような方針が出てこないとも限りません。そうなれば、2年ごとにキャッシュバックや特典を受けるという予定自体がおかしくなってしまう可能性もあります。そこまで心配することもないのかも知れませんが、2年後に乗り換えるつもりで携帯電話契約を続けていても、更新月のタイミングをうっかり逃してしまい、気が付いたら更新月を過ぎてしまうこともあるかも知れず、しっかり契約管理をし続けることが必要になってきます。そこまでして契約の管理をしたくなければ、今契約しているところをどうしても切れないという事でなければ、いつでも契約の解約や乗り換えが可能なMVNO業者の通話サービスへの移行ということも視野に入れながら考えてみるのもいいかも知れません。私自身もまだ時間がありますので、一番いい方法について新しい情報を入れつつ考えていきたいと思っています。


車載工具はもしもの時の役に立つ

 1月17日は阪神淡路大震災が起こった日です。その年は前の日まで旅行に行っていて、休み明けに寝ぼけつつテレビを付けたら、あまりの光景が画面に映しだされ、絶句しました。東日本大震災の時のような津波の被害は出なかったように記憶していますが、建物の倒壊や家具が倒れてきたことによりかなりの人的被害が出たという事があったように思います。

 実際に木造家屋や家具が倒れたり崩れたりしたことによって逃げ場を塞がれ、長時間動けなかった知り合いもいたのですが、外から中にいる人を助け出す場合、どうやって重たいものを持ち上げるかという事も考えて災害に対する準備をしていくことも必要でしょう。全てを人の力のみで行うというのは無理もいいところですから、いかに道具を使うかという点で言うと、大型のバールがあればテコの原理で重たいものも動かすことができるのですが、普段は使うあてのない道具を常備しておくのもなかなか難しいと思います。自ら道具類を用意していない人でも用意があるものと言えばまず思い付くのは「車の中」でしょう。車の中にはさまざまな工具が入っていますが、非常時に思いの他役に立ちそうなのが、タイヤ交換に使うジャッキではないでしょうか。

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 車の下にジャッキをセットしてハンドルを回せば、それほど力がなくても車のような重いものも持ち上げることができます。一つだけでは無理かも知れませんが、複数のジャッキでリフトアップし、中にいる人を引き出すような形なら腕力のない人でも家屋に閉じ込められた人を救出できるかも知れません。しかし、このブログでは何回も指摘している通り、車の中の工具からスペアタイヤとともにジャッキは驚くべき早さで姿を消しつつあるのです。

 これも何回も書きますが、車からスペアタイヤおよびジャッキが消えていくのには政府のエコカー減税や補助金の影響が考えられます。カタログ上の燃費の数値を伸ばすことで補助金や減税の恩恵を受けられるということがまずあります。さらに現状ではライバル社との燃費数値の競争のような形になっているため、燃費表示のカタログ値を伸ばすことが売り上げに繋がるような宣伝活動を行なっていることも要因でしょう。燃費をエンジンやアイドリングストップのような機能以外で、他社をわずかにでも上まわるように伸ばすためには、徹底的な車体の軽量化を図る中、スペアタイヤおよびジャッキの省略やガソリンタンク容量の見直しまで着手する場合もあるようです。今出ている車ではほとんどスペアタイヤを装着せず、簡易修理のできるパンク修理キットを載せているだけというものが多く、確かにスペアタイヤ類とジャッキを載せることに比べると車体を軽くすることができ、わずかではありますが燃費の向上に貢献するでしょう。しかし、そんな車だらけになってしまうと、いざという時に頼りになるジャッキを積んでない車だらけになってしまうということに将来はなってしまうのが確実だと思われます。

 こうしたことも、社会の効率化を言われる方にとっては当然のことと受けとめているのかも知れません。多くの車にジャッキが積まれている状況があれば、周辺の車から積んであるジャッキを集めて建物を持ち上げて人命を救助することも不可能ではないのですから、全ての車からスペアタイヤとジャッキを亡くしてしまうような方向に舵を切ることは、もし私たちの身近で地震が起き、災害時に置かれたことを考える上でも止めて欲しいというのが偽りなき心境です。


Panasonic USBモバイル電源 QE-QL301

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 2014年の初売りでは結局めぼしいものは買わなかったのですが、唯一今後の利用を見越して購入したのがUSBモバイル電源で大容量および最大5V2Aでの出力ができるQE-QL301という約1センチという薄型のリチウムイオンバッテリーでした。

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 手持ちのNexus 7(2012)と比べてみましたが、7インチタブレットよりも大きくなっています。近いうちに8インチクラスのWindows8.1タブレットを持ちたいと思っているのですが、そのサイズに近く、重ねて持ち運べるようになるかも知れません。

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 端子は一つの面に集中していて、まず左側には充電用(5V1.5A)のmicroUSB端子と、出力用のUSB端子が2つ付いています。1つの端子のみ出力すれば2A、2つ同時に出力させると1.5Aを給電することができます。

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 電源ボタンとバッテリーの残量は右側に集約されていて、5段階で表示されます。普段の生活では大容量の電池を積んだタブレット端末内の電池も使い切ることはないのですが、旅行での活用ということを考えると、このバッテリーを持ち運ぶ意味も出てきます。スマートフォンや携帯電話、デジカメやゲーム機など、USB端子から充電するものについては何でも行けます。さらに、2A出力ができるので、スマートフォンを使いながら充電できますし、大きめのタブレットの充電も楽々とこなせると思います。車での旅においても、モバイル機器の充電をこれらの高容量充電池に任せられるということになると、サブバッテリーやポータブルバッテリーを他のものの給電にあてられるというメリットもあります。

 このバッテリーはタブレットの形状をしているので、まさにこれから多くのウィンドウズタブレットが出てくるのに合わせて活躍の場が広がると思うのですが、パナソニックのメインのラインナップではないような感じがするのが気がかりです。これから8インチ以上のタブレットを使いこなしていきたいと思っている方は、どちらにしても予備のバッテリーを用意する必要に迫られると思いますので、特にバッテリーが内蔵されていて交換が不可なタブレットを使っている方はあると助かる場面も出てくるかと思いますね。


災害時に使う燃料は何がいいか

 今後、大きな震災が起これば、まず間違いなく現在使っているライフラインのうちいくつかは使えなくなるでしょう。特に電気やガスは使えると言っても漏電やガス漏れによる二次災害が懸念されるので、避難中にお湯を沸かしたり調理をしたい場合には何らかの用意をしておかなければなりません。

 家庭内で用意があるものと言えば、やはりカセットガスを使ったコンロが筆頭でしょう。カセットガス缶は値段も安く、備蓄もきくので普段鍋などでカセットガスを使われる場合には、念のため多めにガス缶を用意していくぐらいでも十分でしょう。しかし、カセットコンロは室内で使うように作られているので、風が強い外で使う場合には風をさえぎる何らかの仕組みを作るか、最初から屋外用という形で出ているものか、キャンプ用品の流用も考えられます。また一般的に安価で売られているカセットガスは、低温下では火力が弱くなったり中味を使い切れなかったりするので、季節によっては使いものにならない状況もありえますので、これひとつだけでない別の方法についても押さえておくべきでしょう。

 何の用意もなく、カセットガスも手に入る見込みがなかったり、あっても低温下で使えない状況の場合、現地で手に入るものを使って燃料にするしかないわけですが、普通に考えてまず誰でもやりそうなのが、その場に落ちている木や落ち葉を燃やすことです。普段の状況とは違うので、地面に直に焚き火をしたりすることもあるかも知れませんが、それだと火を焚いている場所の移動ができません。キャンプで薪を燃やすために作られた焚き火台やウッドストーブの類は、いざという時に一斗缶などを加工して作ってもいいですが、普段から購入して使っていれば、いざという時に火起こしもスムーズにいくので、道具として用意するのもいいかも知れません。

 そうしたアプローチとは別に、日々の生活の中で使っているものを流用する形で非常時に使うという選択もあります。季節を問わず使える燃料として考えられるのが車を動かすための添加剤入りのガソリンでしょう。添加剤の入らないガソリン「ホワイトガソリン」はキャンプ用の燃料として一般的で、キャンプ用品店で売られていますが、少々高価でガソリンスタンドで購入はできるものではあるものの、いつどこでも手に入るものではありません。ですから、災害時に使える燃料という事で考えると、ガソリンスタンドで売っているレギュラーガソリンで作動するキャンプ用のバーナーを用意しておき、いざという時に使うというシチュエーションもありでしょう。ただ、今の車はタンクからガソリンを抜き取ることは難しいので、ガソリン携行缶に入れていくらかの量を用意しておく方がいいでしょうが、ガソリン自体が揮発性が高く、使い方を誤ると爆発的に燃えるので、慣れない方が安易に手を出さない方がいいような気もします。

 同じように普通の家庭で購入するものとして、秋から冬にかけてという期間限定ではありますが、暖房に使う灯油というのも選択する余地はあるでしょう。灯油はガソリンのように安易に燃えませんが、その分こぼしてしまうとなかなか乾かず、手に付いたら匂いが残ります。しかし、キャンプ用品でない一般的な商品で、石油ストーブのなら暖房だけでなく上に鍋やヤカンを載せたり、網を載せて餅を焼くようなこともできます。きちんと調理したい場合は、石油コンロのような商品もあります。さらに、レインボーストーブのように部屋を照らせる程度の明かりを暖房とともに得られる製品もあります。また、キャンプ用の灯油が使える器具もありますが、それらキャンプ用品で灯油を使う場合は石油ストーブのように簡単に点火というわけにはいかないので、灯油を災害時に役立てたいと思ったら、まずは家庭内の暖房を一部でも電気を使わない暖房に置き換えておくのがいいでしょう。

 個人的には、もし災害が冬に起こったら灯油を使って電気がなくても使えるストーブやコンロを使うようにし、夏なら灯油ストーブの代わりに、安定して動作するカセットコンロをはじめに使って調理をするようになると思います。それぞれの用意しておいた燃料が尽きたら、まわりにある木や落ち葉などを使って燃料にし、救援を待ちつつ燃料を得られるまで頑張る(^^;)というのが今私が考えているところです。キャンプ用品には災害時にも役に立ちそうなものが多いので、そうした判断から災害時にも各種燃料を入れて使えそうなキャンプ用品をそろえていくのもおすすめです。


3年保存用ヌードルは非常食というより常備食?

 こちらのスーパーやホームセンターでは一年を通して地震対策のためのグッズを集めたコーナーが充実しているのですが、最近になって話には聞いていたのですが実物は見たことがなかった日清食品の「チキンラーメン保存缶」「カップヌードル保存缶」をとある店舗の防災用品コーナーで発見しました。

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 一般的な長期保存のきく食品缶と比べると少し長めの缶の中には2食分の麺とかやく、そして紙のカップが入っていて、お湯さえあればおなじみの味が楽しめるというものです。通常の製品では5ヶ月から6ヶ月というのが賞味期限ですが、こちらは3年間はそのまま置いておけるということで、普段はあまり食べない人が備蓄しておくのに向いているのではないかと思われます。

 売り値はどちらも一缶787円と、普通のカップ麺やリフィルタイプの製品よりも割高になっています。価格差というのは賞味期限が長いためであると思われるので、人によっては他の保存缶の空き缶の中にリフィルタイプの製品を入れ、調理用の容器は別に用意し、半年ごとに入れ替えることでも対処は可能です。個人的に気になったのは、他の長期保存ができる食品と微妙に容器の長さが違うので、他の食品と一緒にまとめて保存しておきにくいなということです。

 また、製品自体は災害が起こって食べるものであると想定されているのかも知れませんが、実際に災害が起こった後にどうして沸騰したお湯を用意できるのかという問題もあります。そういう意味では、この商品は災害用に備蓄するというよりも、車の中に常備しておき、旅行中にトラブルになったりして何も食べるものがなくて困った場合などいよいよの時に開けて食べるようなものではないかと思ったりもします。私が考えるに、現段階で非常食のベストチョイスということでは水なしでもそのまま食べられ、口の中が乾かない井村屋の「えいようかん」とか、氷砂糖のようなものがいいと思っていますが、凍てつくような寒さの中、ようかんも凍ってしまうような状況下においては状況も変わってくるでしょう。かつて浅間山荘事件で機動隊のために用意された弁当が凍ってしまうような状況の中、お湯を注いで食べるカップヌードルはおいしく食べられたことで普及に弾みが付いたという話もあります。むしろ極寒の中でもお湯を沸かすことのできる用具を揃え、長期保存のできる飲料水と一緒にこの保存缶を車の中に入れておけば、車が大雪の中立ち往生してしまったような状況においては相当の助けになるでしょう。ただ、カップヌードルやリフィルは賞味期限が少ないとはいえ1個100円前後で買えてしまうので、その価格差をどう考えるかということがこの製品を選ぶかどうかのポイントになるでしょう。


「プライベートブランド」食品を購入する前に

 車で旅に出て現地で様々な食品を入手し、自炊する場合、スーパーのチェーン店はかなり全国に広まっていることがあるので、つい入って安いものを買うという場合も多いと思います。現地での食費をできるだけ安く上げるという点で便利なのが、全国規模でチェーン展開をするスーパーの独自のブランドを付けて安く物品を販売する、いわゆる「プライベートブランド」だったのですが、この「プライベートブランド」には少なからず問題があるように最近になって思えてきました。

 スーパーの食品売り場を見ていると、一般的な企業の名の付いたものと比べて、スーパーなどの独自ブランドの付いたものは安価で売られています。これは、スーパーの側から大量に注文を出し作らせることで安く仕入れることができるということがあり、メーカーも消費者にもメリットがある方法だと思うのですが、問題となるのが一部の商品のラベル表記です。業者によっては製品を作ったメーカーや工場名が記されているものもありますが、多くのプライベートブランドのラベル表記は「販売者」としてプライベートブランドを展開しているスーパーの名前しか書かれていないものもあり、一体この食品が国内で作られているのか国外なのか、国内であったらどこのメーカーのどこの工場で作られたのかということが一切わからないものもあるのです。

 もしそこまでの情報をラベル表記してしまえば、同じ工場で作られたメーカーの製品とほとんど同じものであるということがわかってしまい、メーカーの名が付いている製品の売れゆきに影響が出るのではないかという配慮があるのかも知れません。製品自体に何も問題がなければいいのですが、もし作っている食品工場で事故があり、製品の回収騒動になった場合、マスコミなどでは作っている企業名や工場名は出すものの、その工場がどこのプライベートブランドの製品を作っていて、どこのものが危ないかというところまでは報道する時間の関係か、なかなか出してくれません。先日の冷凍食品の農薬混入事件についての報道の中で、農薬が入っているかも知れない製品の一覧は報道されて入るものの、特にテレビではプライベートブランドで作られた製品についてまで報道が追い付かないというのが実情でしょう。販売に関する一切の責任は販売者にあると言われればそれまでですが、いつも行くお店でなく、たまたま立ち寄ったところで購入した場合は、実際にその商品が回収対応になっているかどうかというのは自分から調べないとなかなかわかりません。消費する側としては、気に入っていつも買っているものについては、どのメーカーが作っているかぐらいは知っておきたいものです。

 消費税率の上昇とともに、細かいことは言ってられないと安いものを求める消費者心理というものはあると思いますが、特に旅行先で普段行かないチェーン店に入り、プライベートブランドの食品を購入する場合は、少なくとも裏のラベルくらいは確認して購入するように気を付けたり、もし後になって問題が起こった時のために、商品の写真を記録しておくというのも旅の記録の一つとしていい方法かなと思います。


カナ打ちしたい人のための Microsoft Bluetoothキーボード U7R-00022

 先日、タブレット端末に合わせるBluetooth接続のキーボードについて、Nintendo DSのゲームパッケージに付属する「ポケモンキーボード」を紹介しました。軽くて打ちやすく、電池も汎用性のある単三2本使用ということで、予備があればほしいと思って新品の価格をリサーチしたところ、これを書いている状況では安売りされているところはなく、だいたいパッケージで4千円ちょっとといったところになっています。

 ちなみに、私がポケモンキーボードを購入した際は確か2千円弱で買えたと記憶しているので、改めて新品のポケモンキーボードを予備に購入するのももったいないかと思い、4千円前後で使いやすそうなBluetoothキーボードはないか探したところ、店頭で触ってみて好印象だったのがマイクロソフトがWindowsタブレット用に出していて、最近では各種タブレットとセットで販売されることもあるモバイルキーボードです。

 このマイクロソフトのモバイルキーボードには2種類のものが存在します。U6R-00022というキーボードと、今回購入したU7R-00022は全く同じものに見えますが値段が違います。調べるとこれら2種のものは全く同じものなのですが、U7R-00022の方がビジネスユーザー向けということで簡易包装になっており、その分安いということがわかり、そちらを注文しました。値段的には4千円ちょっとと、まあこんなものかといった感じです。

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 まずは、大きさをポケモンキーボードと比べてみました。全体の大きさはポケモンキーボードよりわずかに小さいですが、何しろキーが限られたスペースに押し込められているようで、ポケモンキーボードのキー配列のゆったりさが目立ちます。ただ、マイクロソフトの方はかなりずっしりする感じがあり、物としてはかなり高級感を出しています。ちなみに電源は、ポケモンキーボードの単三2本と比べると単四2本と少なめですが、充電池での使用も問題ないですし、小型マウスの電池と同じですので、一組予備があれば十分ローテーションで行けそうです。

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 そしてキートップを保護するためのカバーが付いているのですが、これ自体の重さが200gあります。キーボードと合わせると456g(実測値)もあります。ちょっとしたタブレットよりも重いので、タブレットと両方持ち出すと結構重くなってしまいそうですね(^^;)。しかしこのカバーがなかなかすごいもので、裸のまま持ち出してもまずキートップを傷つけることは起こらなさそうなくらいがっちりとキーを守ってくれます。さらに、カバーを付けると本体の電源が切れるようになっているので、電源の切り忘れの心配がありません。

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 またこのカバーは半分に折れ曲がるようになっているので、スマートフォンやタブレットを立てるスタンドの役割もします。最初は折り曲げること自体に勇気がいったのですが、慣れれば自分の好きなところまで自在に折り曲げることができます。

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 最後にキーの全景をご覧いただきましょう。実は今使っている11インチのノートパソコンのキー配列とほとんどサイズが同じなので、入力に関してのストレスは私の場合はほとんどありませんでした。ただWindows8用に作られているので、最上段のキーにそれぞれの機能が割り当てられている関係上、「F1」からの機能を使うためには「Fn」キーと同時押しが必要となります。まあ、そういうことを承知して重さも我慢できるならなかなかいいキーボードではないかと思います。カナ文字の表示もあるので、日本語をローマ字ではなくカナで打っている方にとってはいいチョイスかと思いますが、ポケモンキーボードは軽いしキー配列がゆったりしているということで打ちやすさもあり、どちらを常用するか困ってしまう場面も出そうです。ただ、ポケモンキーボードの方はゲームソフトという扱いなので、もしかしたら中古のゲーム販売店で安く買えるかも知れませんので、これからBluetoothキーボードをタブレット端末のために購入したいと思っている方は、ネットで注文する前に近所のお店を探してみてから決めるというのも一興でしょう(^^)。